JPH10110052A - 多孔質フィルムおよびそれを用いた電池用セパレータ並びに電池 - Google Patents

多孔質フィルムおよびそれを用いた電池用セパレータ並びに電池

Info

Publication number
JPH10110052A
JPH10110052A JP8266398A JP26639896A JPH10110052A JP H10110052 A JPH10110052 A JP H10110052A JP 8266398 A JP8266398 A JP 8266398A JP 26639896 A JP26639896 A JP 26639896A JP H10110052 A JPH10110052 A JP H10110052A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
porous film
film
particles
battery separator
battery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8266398A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Yamamura
隆 山村
Takashi Wano
隆司 和野
Mitsuhiro Kaneda
充宏 金田
Zenichiro Matsushita
善一郎 松下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Denko Corp filed Critical Nitto Denko Corp
Priority to JP8266398A priority Critical patent/JPH10110052A/ja
Publication of JPH10110052A publication Critical patent/JPH10110052A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Seal Device For Vehicle (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Cell Separators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電池用セパレータとして使用した場合、剥離
帯電が防止され、ピン抜け性に優れ、電解液の注入を円
滑に行うことが可能な多孔質フィルムを提供する。 【解決手段】 多孔質フィルムに粒子を含有させ、その
表面から前記粒子の一部を突出させて、フィルム表面を
凹凸面とする。この多孔質フィルムは、ポリオレフィン
系樹脂等のフィルム形成材料と粒子を混合し、Tダイ押
出機等によりフィルム状に成形し、得られたフィルムを
延伸処理して多孔質化することにより得られる。前記延
伸処理は、加熱処理した後、低温延伸し、ついで高温延
伸する2段階延伸法を採用することが好ましい。また、
この2段階延伸後、寸法安定性等の向上のため、多孔質
フィルムを固定してヒートセットを行うこととが好まし
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多孔質フィルムお
よびそれを用いた電池用セパレータ並びに電池に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】多孔質フィルムは、様々な産業分野に使
用されており、その用途の一つとして電池の正極と負極
とを隔離するのに使用する電池用セパレータがある。す
なわち、多孔質フィルムを、両電極間に介在させると電
気的短絡を防止することができると同時に、フィルムの
微細孔により両電極間におけるイオン透過が可能となる
からである。
【0003】一方、電池は、その用途に応じ種々のタイ
プのものが使用されるが、電子機器のコードレス化等に
対応するため、軽量、高起電力、高エネルギーが得ら
れ、しかも自己放電が少ないリチウム電池が最近注目を
集めており、例えば、円筒形リチウムイオン二次電池
が、携帯電話、ノートブックパソコンに汎用されてい
る。
【0004】前記円筒形リチウムイオン二次電池におい
て、電池用セパレータの組み込みは、例えば、つぎのよ
うにして行われる。最初に、通常、シート状正極および
シート状負極を電池用セパレータを介して積重するが、
これの積重は、捲回機を用いた捲回により行われる。す
なわち、まず、電池用セパレータの端部が前記両電極の
端部の間に位置する状態で、シート状正極、シート状負
極および電池用セパレータのそれぞれの端部を二股の金
属製ピンに挟み込み、捲回を開始する。そして、捲回が
所定量に達したら、シート状正極およびシート状負極の
捲回されていない部分を切断して分離した後、電池用セ
パレータのみを余分に巻き、この端末をテープ止めす
る。そして、この捲回物から前記金属製ピンを抜き取
る。
【0005】つぎに、この捲回体を円筒形ケースに挿入
し、ケース内を真空引きした後に非水系の電解液を前記
ケース内に注入する。しかしながら、これらの電池用セ
パレータの組み込み工程および非水系電解液の注入工程
において、つぎのような問題がある。
【0006】まず、前記電池用セパレータ等の捲回工程
において、電池用セパレータは、通常、リールに巻かれ
ており、これから捲回用の金属製ピンへ繰り出される
が、この繰り出しの際に、捲回により密着していた電池
用セパレータの表面と裏面が剥離し、これにより電池用
セパレータが帯電する(以下「剥離帯電」という)。電
池用セパレータが帯電すると、シート状電極の切断の際
に発生するカーボン粉または銅粉等が電池用セパレータ
の表面に付着する。この状態で、電池用セパレータおよ
びシート状電極を捲回すると、両電極と電池用セパレー
タの間に前記カーボン粉等が入り込んで圧縮され、局部
的な短絡や電気抵抗の低下が生じる。
【0007】また、電池用セパレータは、耐熱性が要求
されるため、融点が高めのポリプロピレン若しくはポリ
プロピレンとポリエチレン等のポリマーアロイが、形成
材料として使用される場合がある。しかし、ポリプロピ
レン等を用いて形成された電池用セパレータは、捲回用
金属製ピンに対する摩擦力が大きくなり、捲回後の金属
製ピン抜き工程において、捲回体から金属製ピンがうま
く抜けないことがある。
【0008】さらに、捲回体をケースに挿入した後の非
水電解液の注入工程において、捲回体への電解液の浸透
に長時間を要し、注入が円滑に行えない場合もある。こ
の理由としては、前記捲回体は、電極および電池用セパ
レータが圧縮された状態で幾重にも巻かれており、また
非水電解液は粘性を有することがあげられる。このよう
に、電解液の注入が円滑に行われないと、注入工程にか
なりの時間を費やすことがあり、電池の生産性が大きく
低下することとなる。
【0009】この電解液の注入の問題に関し、電池用セ
パレータの表面に所定の角度を持った溝をラビング処理
で形成する技術が提案されている(特開平6−3335
50号公報)。しかし、電池用セパレータにラビング処
理で溝を形成するには、ラビング処理の深さや溝の密度
などの制御が困難であり、電池用セパレータの製造工程
中に溝形成工程が追加されるので、その製造が煩雑とな
る。また、ラビング処理時により生じるセパレータ表面
を削った樹脂粉末が、電池用セパレータの微細孔に入
り、これを塞ぐおそれがある他、ラビング処理時の押圧
により、電池用セパレータ表面の孔が潰されるおそれも
ある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来の
問題を解決するためになされたもので、電池用セパレー
タとして使用した場合、剥離帯電が防止され、ピン抜け
性に優れ、電解液の注入を円滑に行うことが可能な多孔
質フィルムおよびそれを用いた電池用セパレータ並びに
電池の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の多孔質フィルムは、粒子を含有する多孔質
フィルムであって、その表面から前記粒子の一部が突出
している。
【0012】すなわち、本発明の多孔質フィルムは、粒
子の一部を突出させることにより、その表面を凹凸面と
している。このように、フィルム表面を凹凸面とする
と、多孔質フィルムをロール状に捲回しても、その表面
と裏面とが密着しなくなるため、これから繰り出す際の
剥離帯電を防止することができる。また、多孔質フィル
ムの表面を凹凸面とすると、摩擦抵抗が減少する。この
ため、ポリオレフィン系の摩擦抵抗の大きい形成材料で
作製された多孔質フィルムを電池用セパレータとしてシ
ート状電極と共に金属製ピンを用いて捲回しても、捲回
後の前記金属製ピンの抜けが容易となる。さらに、多孔
質フィルム表面を凹凸面とすることにより、これを電池
用セパレータとしてシート状電極と共に捲回した捲回体
において、前記電池用セパレータとシート状電極との間
に微細な間隙を形成することができる。このため、この
捲回体をケースに入れ電解液を注入すると、電解液が前
記捲回体内に速やかに浸透する。この結果、電解液の注
入を円滑に行うことが可能となる。さらに、前記捲回体
に微細な間隙を形成できるから、電池用セパレータの微
細孔の若干の潰れによる電流集中を抑制でき、電池の安
全性に関する効果も期待できる。
【0013】また、本発明の多孔質フィルムは、粒子の
一部をその表面から突出することにより、凹凸面を形成
しているため、従来のラビング処理による溝の形成のよ
うな問題を生じない。すなわち、本発明の多孔質フィル
ムは、その製造において、フィルムの形成時に粒子を配
合する方法を採用すれば、特別の工程を必要とすること
なく凹凸面を容易に形成することができ、微細孔の閉塞
や潰れのおそれも少ない。
【0014】本発明の多孔質フィルムにおいて、適切な
凹凸面を形成するために、表面から露出する粒子が、有
機樹脂から形成された球状粒子であることが好ましく、
その平均粒径が、0.05〜10μmの範囲であること
が好ましい。前記有機樹脂としては、フッ素樹脂および
シリコーン樹脂の少なくとも一方の樹脂が特に好まし
い。
【0015】また同様の理由により、本発明の多孔質フ
ィルムにおいて、前記表面から突出した粒子の突出高さ
が、フィルム表面から0.02〜3μmの範囲であるこ
とが好ましく、前記表面から突出する粒子の平均数が、
フィルムの表面積1mm2 当たり10〜100000個
の範囲であることが好ましい。
【0016】そして、本発明の電池用セパレータは、前
記本発明の多孔質フィルムからなるものである。また、
本発明の電池は、正極と負極との間に、電池用セパレー
タが介在する電池であって、前記電池用セパレータとし
て、前記本発明の電池用セパレータを用いたものであ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明を詳しく説明す
る。本発明の多孔質フィルムの形成材料は、例えば、電
池用セパレータの形成材料として使用されるポリオレフ
ィン系樹脂があげられる。具体例としては、ポリプロピ
レン(PP)若しくはPPとポリエチレン(PE)との
ポリマーアロイがあげられる。
【0018】本発明の多孔質フィルムの表面から突出す
る粒子の平均粒径の範囲は、先に述べたように、0.0
5〜10μmの範囲が好ましいが、特に好ましくは0.
1〜3.0μmの範囲である。すなわち、0.05μm
未満で小さ過ぎると有効な凹凸面が形成できなくなるお
それがあり、また10μmを超え大き過ぎると多孔質フ
ィルムの強度が低下するおそれがあるからである。前記
粒子は、凝集性が少なく、潤滑性および耐熱性に優れ、
有機系溶剤(特に非水電解液)に対して不溶なものが好
ましいため、先に述べたように、フッ素樹脂およびシリ
コーン樹脂の少なくとも一方の樹脂から形成されたもの
であることが好ましい。さらに、前記粒子の形状は、真
球状のものが好ましく、粒度分布が狭く、均一性に優れ
るものが好ましい。
【0019】また、前記粒子の突出の高さも、先に述べ
たように、0.02〜3μmの範囲が好ましく、特に好
ましくは、0.02〜1.5μmの範囲である。すなわ
ち、粒子径に対して少なくとも1/3はフィルム内に埋
没していないと、フィルム表面から脱落するおそれがあ
るからである。
【0020】また、前記突出する粒子の多孔質フィルム
表面における密度は、特に好ましくは、1mm2 当た
り、100〜10000個の範囲である。本発明の多孔
質フィルムの構成は、フィルム表面から粒子が突出して
いれば、単層フィルムであってよいし、2層以上積層し
た多層構造のフィルムであってもよい。前記単層フィル
ムの場合は、多孔質フィルム全体に粒子が分布している
のが一般的であり、多層構造の多孔質フィルムの場合
は、表面層に粒子が分布しているのが一般的である。例
えば、3層構造の多孔質フィルムの場合、中心層は粒子
を含有せず、両表面層に粒子が分布しその一部が突出し
ている構成があげられる。
【0021】そして、本発明の多孔質フィルムを電池用
セパレータとして使用する場合には、厚みが、通常、5
〜50μm、好ましくは10〜30μmであり、初期電
気抵抗が、通常、0.5〜8Ω・cm2 の範囲である。
【0022】つぎに、本発明の多孔質フィルムは、例え
ば、ポリオレフィン系樹脂に粒子を配合して混合し、こ
の混合物を湿式法若しくは乾式法により多孔質フィルム
化することにより作製できる。
【0023】最初に、乾式法による単層構造の多孔質フ
ィルムの製造例について説明する。まず、ポリオレフィ
ン系樹脂等のフィルム形成材料と粒子を混合する。前記
粒子の配合量は、前記多孔質フィルム表面の密度の範囲
を達成できれば、特に制限するものではなく、多孔質フ
ィルムの構成、粒子の種類、粒径などにより適宜決定さ
れる。そして、前記混合物をTダイ押出機等によりフィ
ルム状に成形する。そして、得られたフィルムを延伸処
理して多孔質化する。この延伸処理は、温度100〜1
60℃で時間0.1〜100時間の条件で加熱処理した
後、温度−20〜80℃で延伸倍率10〜200%(熱
処理後のフィルムの長さを基準、以下同じ)の条件で長
尺方向に低温延伸し、ついで、温度80〜130℃で延
伸倍率50〜200%の条件で前記と同方向に高温延伸
する2段階延伸法を採用することが好ましい。そして、
この2段階延伸後、寸法安定性等の向上のため、温度8
0〜130℃で延伸方向の寸法を5〜40%(最大延伸
倍率におけるフィルムの長さ基準)縮小させ、さらにこ
の寸法が変化しないようにフィルムを固定して温度80
〜130℃で時間0.1〜24時間の条件で加熱してヒ
ートセットを行うことが好ましい。このようにして、単
層構造の多孔質フィルムが得られる。
【0024】つぎに、乾式法による多層構造の多孔質フ
ィルムを作製する場合は、両表面に位置する層に粒子が
含有されるようにして、Tダイ押出機等により同時に押
し出し成形して積層フィルムを作製し、これを前述の単
層構造のフィルムと同様の延伸処理を行い、多孔質フィ
ルムとする。
【0025】また、湿式法による多孔質フィルムの作製
は、例えば、つぎのようにして実施される。まず、高密
度ポリオレフィンレジンに流動パラフィン等の低分子物
質を溶媒として混合し、加熱溶融させ、Tダイ等でシー
ト状に成形した後、前記低分子物質を易揮発性溶剤で抽
出する。このシート状成型物を結晶融点付近の温度にて
延伸したのち、さらに前記低分子物質を易揮発性溶剤で
抽出する。この他に、溶剤により無機粉体や可塑材を抽
出して延伸する方法などがある。
【0026】本発明の多孔質フィルムは、その特性から
電池用セパレータとして使用することが好ましいが、こ
の他に、例えば、フィルター、通気性包装材、分離膜の
用途がある。
【0027】また、本発明の電池は、本発明の多孔質フ
ィルムを電池用セパレータとして用いたことに特徴があ
り、その製造は、従来公知の方法により実施できる。
【0028】
【実施例】つぎに、実施例について比較例と併せて説明
する。 (実施例1)Tダイ押し出し機(ダイス温度を240℃
に設定)を用いた3層同時押し出し法により、3層構造
の積層フィルムを形成した。このフィルムの中心層は、
メルトインデックス(MI)が0.5のアイソタックチ
ックPP60重量部(以下「部」と略す)とMIが0.
4の高密度PE40部からなる混合層(厚み約10μ
m)であり、この層の両面にMIが10.5のアイソタ
ックチックPP95部および真球状で平均粒径約2μm
のシリコーン樹脂粒子5部を均一に混合分散した厚み約
10μmの層が各々形成されている。
【0029】つぎに、この積層フィルムを空気中におい
て温度150℃で5分加熱処理し、さらに温度25℃で
長尺方向に延伸率が70%になるように低温延伸し、つ
いで、温度100℃で同方向に延伸率が130%になる
ように高温延伸した。その後、温度115℃で延伸方向
の寸法を20%収縮させ、さらに、この延伸方向の寸法
が変化しないように規制して120℃で2分間加熱して
ヒートセットすることにより、厚み27μm、初期電気
抵抗が1.5Ω・cm2 である多孔質フィルムを得た。
なお、前記初期電気抵抗は、LCRメーターにより測定
したものであり、以下の実施例および比較例も同様であ
る。
【0030】この多孔質フィルムは、PE重量とPP重
量の合計中に占めるPE含有率が約10重量%のもので
ある。そして、両表面から厚み方向の中心部に向かって
約9μmまでの部分はPEは含有されていないが、真球
状のシリコーン樹脂粒子が約5重量部含有されている。
厚み方向の中心部分(この部分の厚みは約9μm)にお
けるPE含有率は40重量%であるが、真球状のシリコ
ーン樹脂微粒子は含有されていない。この多孔質フィル
ムにおいて、前記シリコーン樹脂粒子は部分的に外層P
P層の表面から突出しており、フィルム表面に凹凸を形
成している。
【0031】つぎに、この多孔質フィルムの帯電性を確
認するために、図1に示すように、多孔質フィルム1
を、除電操作を行わないで約20m/分の速度で必要幅
にスリットしてリール2にロール状に巻き上げ、これを
アースしたアルミニウム板3の上に配置し、さらに多孔
質フィルム1をリール2から約1mほど繰り出して、こ
の繰り出し部分を前記アルミニウム板3に接触させた。
そして、表面電位計(TRek社製)の電極を前記繰り
出し部分の各測定点(30箇所)に近づけて、帯電圧を
測定した。この測定範囲は、縦5cm、横4cmで、測
定点は、縦6点、横5点(それぞれ約1cm間隔)であ
る。そして、前記30箇所の測定値の平均は、約−1.
4Vと低かった。
【0032】また、この多孔質フィルムの捲回時のピン
抜け性を、つぎのようにして評価した。すなわち、図2
(A)に示すように、電池用セパレータ捲回時の金属製
ピンに代えて金属製棒4(円柱状)2本を用い、これら
金属製棒4で多孔質フィルム1の末端を挟み込み、もう
一方の末端に荷重(400g)による張力をかけながら
数周巻き上げた。そして、図2(B)に示すように、横
方向に金属製棒4の1本を引き抜いた。なお、多孔質フ
ィルムは59mm幅のものを使用した。この引き抜き試
験の結果、金属製棒の引き抜き時の引っ張り荷重は約8
00gであり、容易に抜くことができた。
【0033】そして、この多孔質フィルムの電解液の浸
透性を、つぎのようにして評価した。すなわち、まず、
厚み2オンスの電解銅箔2枚と多孔質フィルム2枚を用
い、約600mmの長さのものを約800gの張力をか
けて手巻きした。そして、この捲回体を、円筒形のケー
スにクリアランスが約0.5mm程度になるよう挿入
し、ついで電解液を上方から注入した。前記電解液は、
プロピレン・カーボネート(PC)とジメチルエーテル
(DME)の混合溶液にLiBF4 を溶解したものであ
る。そして、前記捲回体の上方に注入後溜まった電解液
が時間とともに浸透していき、やがて捲回体の中に浸透
しきるまでに要する時間を測定した。その結果、5cc
の電解液の注入後、約3分の短時間で浸透を完了するこ
とができた。
【0034】(実施例2)Tダイ押し出し機(ダイス温
度を240℃に設定)を用いた3層同時押し出し法によ
り、3層構造の積層フィルムを形成した。このフィルム
の中心層は、MIが0.5のアイソタックチックPP7
0部とMIが0.4の高密度PE30部から成る混合層
(厚み約10μm)であり、この層の両面にMIが1
0.5のアイソタックチックPP97部および真球状で
平均粒径約0.5μmのフッ素樹脂粒子3部を均一に混
合分散した厚み約10μmの層が各々形成されている。
【0035】この積層フィルムに対し、実施例1と同様
にして、熱処理、低温延伸、高温延伸、収縮処理及びヒ
ートセットを順次行って、厚み25μm、初期電気抵抗
が1.2Ω・cm2 である多孔質フィルムを作製した。
【0036】この多孔質フィルムにおいて、PE重量と
PP重量の合計中に占めるPE含有率は約7重量%であ
る。そして、両表面から厚み方向の中心部に向かって約
8μmまでの部分はPEは含有されていないが、真球状
のフッ素樹脂粒子が約3重量部含有されている。また、
厚み方向の中心部分(この部分の厚さは約9μm)にお
けるPE含有率は30重量%であるが、真球状のフッ素
樹脂粒子は含有されていない。そして、このフッ素樹脂
粒子は部分的に外層(PP層)表面から突出しており、
フィルム表面に凹凸を形成している。
【0037】つぎに、この多孔質フィルムについて、実
施例1と同様に、帯電性について評価した。その結果、
帯電圧は、約−2.4Vと低かった。また、実施例1と
同様にして、この多孔質フィルムの捲回時のピン抜け性
を評価した。その結果、金属製棒引き抜き時の引っ張り
荷重は約700gであり、比較的容易に抜くことができ
た。
【0038】そして、実施例1と同様にして、この多孔
質フィルムについて電解液の浸透性を評価した。その結
果、5ccの電解液の注入後、約5分の短時間で浸透を
完了することができた。
【0039】(実施例3)Tダイ押し出し機(ダイス温
度を240℃に設定)を用いた3層同時押し出し法によ
り、3層構造の積層フィルムを形成した。このフィルム
の中心層は、MIが0.5のアイソタックチックPP8
0部とMIが0.4の高密度PE20部からなる混合層
(厚み約10μm)であり、この層の両面に、MIが1
0.5のアイソタックチックPP80部、MIが0.4
の高密度PE15部および真球状で平均粒径約0.5μ
mのシリコーン樹脂粒子5部を均一に混合分散した厚み
約10μmの層が各々形成されている。
【0040】この積層フィルムに対し、実施例1と同様
にして、熱処理、低温延伸、高温延伸、収縮処理及びヒ
ートセットを順次行って、厚み25μm、初期電気抵抗
が1.4Ω・cm2 である多孔質フィルムを得た。
【0041】この多孔質フィルムは、PE重量とPP重
量の合計中に占めるPE含有率が約13重量%である。
そして、両表面から厚み方向の中心部に向かって約8μ
mまでの部分はPEの含有率が15重量%であり、真球
状のシリコーン樹脂粒子が約5重量%含有されている。
また、厚み方向の中心部分(この部分の厚さは約9μ
m)におけるPE含有率は20重量%であるが、真球状
のシリコーン樹脂粒子は含有されていない。このシリコ
ーン樹脂粒子は、部分的に外層から露出しており、フィ
ルム表面に凹凸を形成している。
【0042】つぎに、実施例1と同様にして、この多孔
質フィルムの帯電性を評価した。その結果、帯電圧は、
約−4.4Vと低かった。また、実施例1と同様にし
て、この多孔質フィルムの捲回時のピン抜け性を評価し
た。その結果、金属棒引き抜き時の引っ張り荷重は約5
50gであり、かなり容易に抜くことができた。
【0043】そして、実施例1と同様にして、この多孔
質フィルムの電解液の浸透性を評価した。その結果、5
ccの電解液の注入後、約5分の短時間で浸透を完了す
ることができた。
【0044】(実施例4)Tダイ押し出し機(ダイス温
度を240℃に設定)を用いる1層押し出し法により、
MIが0.5のアイソタックチックPP97部と真球状
で平均粒径約2μmのシリコーン樹脂粒子3部を均一に
混合分散した厚み約37μmの単層フィルムを作製し
た。
【0045】この単層フィルムに対し、実施例1と同様
にして、熱処理、低温延伸、高温延伸、収縮処理及びヒ
ートセットを順次行って、厚み24μm、初期電気抵抗
が1.6Ω・cm2 である多孔質フィルムを得た。
【0046】この多孔質フィルムは、真球状のシリコー
ン樹脂粒子が約3重量%含有されており、このシリコー
ン樹脂粒子が、部分的に突出し、フィルム表面に凹凸を
形成している。
【0047】つぎに、この多孔質フィルムについて、巻
上げ速度を約25m/分とした他は実施例1と同様にし
て、帯電性を評価した。その結果、帯電圧は、約−3.
7Vと低かった。
【0048】また、この多孔質フィルムについて、実施
例1と同様にして、捲回時のピン抜け性を評価した。そ
の結果、金属製棒引き抜き時の引っ張り荷重は約720
gであり、比較的容易に抜くことができた。
【0049】そして、この多孔質フィルムに対し、実施
例1と同様にして、電解液の浸透性を評価した。その結
果、5ccの電解液の注入後、約4分の短時間で浸透を
完了することができた。
【0050】(比較例1)Tダイ押し出し機(ダイス温
度を240℃に設定)を用いた3層同時押し出し法によ
り、3層構造の積層フィルムを形成した。このフィルム
の中心層は、MIが0.5のアイソタックチックPP8
0部とMIが0.4の高密度PE20部から成る混合層
(厚み約10μm)であり、この層の両面にMIが1
0.5のアイソタックチックPP80部およびMIが
0.4の高密度PE15部から形成された厚み約10μ
mの層が各々形成されている。
【0051】この積層フィルムに対し、、実施例1と同
様にして、熱処理、低温延伸、高温延伸、収縮処理及び
ヒートセットを順次行って、厚み25μm、初期電気抵
抗が1.4Ω・cm2 である多孔質フィルムを得た。
【0052】この多孔質フィルムは、PE重量とPP重
量の合計中に占めるPE含有率が約13重量%である。
そして、両表面から厚み方向の中心部に向かって約8μ
mまでの部分はPEの含有率が15重量%で、厚み方向
の中心部分(この部分の厚みは約9μm)におけるPE
含有率は20重量%である。なお、フィルム表面には、
大きな凹凸は形成されていない。
【0053】つぎに、この多孔質フィルムについて、実
施例1と同様にして、帯電性を評価した。その結果、帯
電圧は、約22Vと高かった。また、この多孔質フィル
ムについて、実施例1と同様にして、捲回時のピン抜け
性を評価した。その結果、金属製棒引き抜き時の引っ張
り荷重は約2550gであり、抜くことがかなり困難で
あった。
【0054】そして、この多孔質フィルムについて、実
施例1と同様にして、電解液の浸透性を評価した。その
結果、5ccの電解液の浸透を完了するのに、注入後約
13分を要した。
【0055】(比較例2)Tダイ押し出し機(ダイス温
度を240℃に設定)を用いる1層押し出し法により、
MIが0.5のアイソタックチックPP100部から成
る厚み約37μmの単層フィルムを形成した。この単層
フィルムに対し、実施例1と同様にして、熱処理、低温
延伸、高温延伸、収縮処理及びヒートセットを順次行っ
て、厚み24μm、初期電気抵抗が1.5Ω・cm2
ある多孔質フィルムを得た。この多孔質フィルムは、粒
子を含有しないめ、フィルム表面に凹凸がなく、光沢の
ある平滑な面である。
【0056】つぎに、この多孔質フィルムについて、実
施例1と同様にして、帯電性を評価した。その結果、帯
電圧は、約34Vと高かった。また、実施例1と同様に
して、この多孔質フィルムの捲回時のピン抜け性を評価
した。その結果、金属製棒引き抜き時の引っ張り荷重は
約3000gを超しており、抜くことが極めて困難であ
った。
【0057】そして、この多孔質フィルムについて、実
施例1と同様にして、電解液の浸透性を評価した。その
結果、5ccの電解液の浸透を完了するのに、注入後約
15分を要した。
【0058】以上の実施例1〜4、比較例1、2の帯電
圧、ピン抜け性および電解液浸透性(注入時間)の結果
を、まとめて下記の表1に示す。
【0059】
【表1】
【0060】
【発明の効果】以上のように、本発明の多孔質フィルム
は、粒子を含有する多孔質フィルムであって、その表面
から前記粒子の一部が突出しているため、フィルム表面
が凹凸面に形成されている。このため、本発明の多孔質
フィルムを電池用セパレータとして使用すれば、剥離帯
電が防止され、ピン抜け性も良好であり、電解液の注入
も円滑に短時間で行うことができる。この結果、電池用
セパレータの組み込み工程および電解液の注入工程を効
率良く行うことができ、カーボン粉等の混入による局部
的な短絡や電気抵抗の低下が防止され、また電池用セパ
レータの微細孔の若干の潰れによる電流集中を抑制で
き、得られる電池の性能および安全性の向上が期待でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】多孔質フィルムの帯電圧の測定を説明する模式
図である。
【図2】(A)は2本の金属製棒で多孔質フィルムを巻
き上げる状態を示す模式図であり、(B)は、金属製棒
を横に引き抜く状態を示す模式図である。
【符号の説明】
1 多孔質フィルム 2 リール 3 アルミニウム板 4 金属製棒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松下 善一郎 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒子を含有する多孔質フィルムであっ
    て、その表面から前記粒子の一部が突出している多孔質
    フィルム。
  2. 【請求項2】 表面から突出する粒子が、有機樹脂から
    形成された球状粒子であり、その平均粒径が、0.05
    〜10μmの範囲である請求項1記載の多孔質フィル
    ム。
  3. 【請求項3】 表面から突出する粒子の突出の高さが、
    フィルム表面から0.02〜3μmの範囲である請求項
    1または2記載の多孔質フィルム。
  4. 【請求項4】 表面から突出する粒子の平均数が、フィ
    ルムの表面積1mm2当たり10〜100000個の範
    囲である請求項1〜3のいずれか一項に記載の多孔質フ
    ィルム。
  5. 【請求項5】 表面から突出する粒子が、フッ素樹脂お
    よびシリコーン樹脂の少なくとも一方の樹脂から形成さ
    れた粒子である請求項1〜4のいずれか一項に記載の多
    孔質フィルム。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか一項に記載の多
    孔質フィルムからなる電池用セパレータ。
  7. 【請求項7】 正極と負極との間に、電池用セパレータ
    が介在する電池であって、前記電池用セパレータが、請
    求項6記載の電池用セパレータである電池。
JP8266398A 1996-10-07 1996-10-07 多孔質フィルムおよびそれを用いた電池用セパレータ並びに電池 Pending JPH10110052A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8266398A JPH10110052A (ja) 1996-10-07 1996-10-07 多孔質フィルムおよびそれを用いた電池用セパレータ並びに電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8266398A JPH10110052A (ja) 1996-10-07 1996-10-07 多孔質フィルムおよびそれを用いた電池用セパレータ並びに電池

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10110052A true JPH10110052A (ja) 1998-04-28

Family

ID=17430385

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8266398A Pending JPH10110052A (ja) 1996-10-07 1996-10-07 多孔質フィルムおよびそれを用いた電池用セパレータ並びに電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10110052A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002117825A (ja) * 2000-10-06 2002-04-19 Denso Corp 扁平形状巻回型電極体の製造方法
US6692867B2 (en) 2001-10-12 2004-02-17 Celgard Inc. Battery separator-pin removal
JP2011006585A (ja) * 2009-06-26 2011-01-13 Takemoto Oil & Fat Co Ltd ポリオレフィン微多孔膜及びリチウムイオン電池用セパレータ
EP2469623A1 (en) * 2010-12-24 2012-06-27 Takemoto Yushi Kabushiki Kaisha Polyolefin microporous membrane and separator for lithium ion battery
US8802272B2 (en) 2010-11-29 2014-08-12 Takemoto Yushi Kabushiki Kaisha Method of producing polyolefin microporous membrane and separator for lithium ion battery
JP5705868B2 (ja) * 2010-10-06 2015-04-22 三菱樹脂株式会社 ポリオレフィン系樹脂多孔フィルム
EP3038186A1 (en) 2014-12-22 2016-06-29 Samsung SDI Co., Ltd. Separator for non-aqueous electrolyte rechargeable battery, non-aqueous electrolyte rechargeable lithium battery including same, method of preparing same
EP3038185A1 (en) 2014-12-22 2016-06-29 Samsung SDI Co., Ltd. Separator for non-aqueous electrolyte rechargeable battery, non-aqueous electrolyte rechargeable lithium battery including same, method of preparing same
US9385358B2 (en) 2012-07-25 2016-07-05 Samsung Sdi Co., Ltd. Separator for rechargeable lithium battery, and rechargeable lithium battery including the same
US9761854B2 (en) 2013-12-13 2017-09-12 Samsug SDI Co., Ltd. Spirally-wound electrode assembly for rechargeable lithium battery and rechargeable lithium battery including same
US11239487B2 (en) 2014-12-22 2022-02-01 Samsung Sdi Co., Ltd. Wound electrode assembly for nonaqueous electrolyte rechargeable battery, nonaqueous electrolyte rechargeable battery including the same, and method for manufacturing the same

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002117825A (ja) * 2000-10-06 2002-04-19 Denso Corp 扁平形状巻回型電極体の製造方法
US6692867B2 (en) 2001-10-12 2004-02-17 Celgard Inc. Battery separator-pin removal
SG112847A1 (en) * 2001-10-12 2005-07-28 Celgard Inc Battery separator - pin removal
JP2011006585A (ja) * 2009-06-26 2011-01-13 Takemoto Oil & Fat Co Ltd ポリオレフィン微多孔膜及びリチウムイオン電池用セパレータ
JP5705868B2 (ja) * 2010-10-06 2015-04-22 三菱樹脂株式会社 ポリオレフィン系樹脂多孔フィルム
US8802272B2 (en) 2010-11-29 2014-08-12 Takemoto Yushi Kabushiki Kaisha Method of producing polyolefin microporous membrane and separator for lithium ion battery
EP2469623A1 (en) * 2010-12-24 2012-06-27 Takemoto Yushi Kabushiki Kaisha Polyolefin microporous membrane and separator for lithium ion battery
US9385358B2 (en) 2012-07-25 2016-07-05 Samsung Sdi Co., Ltd. Separator for rechargeable lithium battery, and rechargeable lithium battery including the same
US9761854B2 (en) 2013-12-13 2017-09-12 Samsug SDI Co., Ltd. Spirally-wound electrode assembly for rechargeable lithium battery and rechargeable lithium battery including same
EP3038186A1 (en) 2014-12-22 2016-06-29 Samsung SDI Co., Ltd. Separator for non-aqueous electrolyte rechargeable battery, non-aqueous electrolyte rechargeable lithium battery including same, method of preparing same
EP3038185A1 (en) 2014-12-22 2016-06-29 Samsung SDI Co., Ltd. Separator for non-aqueous electrolyte rechargeable battery, non-aqueous electrolyte rechargeable lithium battery including same, method of preparing same
US10014557B2 (en) 2014-12-22 2018-07-03 Samsung Sdi Co., Ltd. Electrode winding element for non-aqueous electrolyte rechareable battery, non-aqueous electrolyte rechargeable lithium battery including same, method of preparing same
US10256471B2 (en) 2014-12-22 2019-04-09 Samsung Sdi Co., Ltd. Electrode winding element for non-aqueous electrolyte rechareable battery, non-aqueous electrolyte rechargeable lithium battery including same, method of preparing same
US11239487B2 (en) 2014-12-22 2022-02-01 Samsung Sdi Co., Ltd. Wound electrode assembly for nonaqueous electrolyte rechargeable battery, nonaqueous electrolyte rechargeable battery including the same, and method for manufacturing the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6828065B2 (en) Ionically conductive polymer electrolytes
CN108352480B (zh) 改进的层压多层膜、隔板、电池、和方法
JP3352801B2 (ja) 多孔質フィルム、その製造法およびその用途
KR101434379B1 (ko) 비수계 이차전지용 세퍼레이터 및 비수계 이차전지
KR102405618B1 (ko) 적층 가능한, 치수-안정성 미세다공성 웹
KR20230107896A (ko) 비수 전해질 전지용 세퍼레이터, 비수 전해질 전지,및 비수 전해질 전지의 제조 방법
EP3632972B1 (en) Polyolefin microporous membrane, separator for electricity storage devices, and electricity storage device
EP4102637A1 (en) Separator for lithium secondary battery, and production method therefor
JP5612797B1 (ja) 非水系二次電池用セパレータおよび非水系二次電池
JP2012521615A (ja) エネルギー貯蔵デバイスにおいて使用するための、自立性、耐熱性微多孔質フィルム
JPH10110052A (ja) 多孔質フィルムおよびそれを用いた電池用セパレータ並びに電池
WO2014136837A1 (ja) 非水系二次電池用セパレータおよび非水系二次電池
KR20200110610A (ko) 버 방지 특성을 갖는 전착된 구리 호일
KR101760864B1 (ko) 다공성 코팅 복합 분리막의 제조방법 및 그 제조방법에 의하여 제조된 분리막
JP2016181439A (ja) 非水系二次電池用セパレータ及び非水系二次電池
KR100590808B1 (ko) 초극세 섬유상의 다공성 고분자 분리막을 포함하는리튬이차전지 및 그 제조방법
DE102016225221A1 (de) Verfahren zur Herstellung eines Elektrodenstapels für eine Batteriezelle und Batteriezelle
Zhang et al. Lithium-ion battery separators1
JP2003026847A (ja) 多孔質フィルム
KR20030019385A (ko) 복합 고분자 전해질, 이를 이용한 리튬이차전지 및 그들의제조방법
EP4362201A1 (en) Separator for secondary battery, manufacturing method thereof, and lithium secondary battery
KR100664669B1 (ko) 초극세 섬유상의 고분자 전해질을 포함하는 리튬이차전지및 그 제조방법
JPH0827295A (ja) 多孔質フィルムおよびその製造法
KR20170039949A (ko) 안전성이 향상된 전기화학소자용 세퍼레이터 및 이를 포함하는 전극조립체
WO2020138293A1 (ja) ポリオレフィン微多孔膜及び蓄電デバイス

Legal Events

Date Code Title Description
A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040120

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080213

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090213

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100213

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110213

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110213

Year of fee payment: 7

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110213

Year of fee payment: 7

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees