JPH10109854A - エレベーターおよびエレベーターシステム - Google Patents

エレベーターおよびエレベーターシステム

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JPH10109854A
JPH10109854A JP8266277A JP26627796A JPH10109854A JP H10109854 A JPH10109854 A JP H10109854A JP 8266277 A JP8266277 A JP 8266277A JP 26627796 A JP26627796 A JP 26627796A JP H10109854 A JPH10109854 A JP H10109854A
Authority
JP
Japan
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elevator
floor
building
compartment
stop
Prior art date
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JP8266277A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Kumagai
博彰 熊谷
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KUMAGAI SAKIKO
Original Assignee
KUMAGAI SAKIKO
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エレベーターのビル内における占有面積を少
くし、複数エレベーターから成るシステムの効率的運行
を図る。 【構成】 エレベーターケージ2を複数のコンパートメ
ントA,B,C,Dを重ねた複層構造とし、一つのエレ
ベーターケージ2で複数階の乗客を一緒に運び、またエ
レベーターケージ2の各コンパートメントが停止しない
階を連絡する一層構造のエレベーター・ケージ8,11
を有する小区間エレベーター6,7を組合せ使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエレベーターおよび複数
種類のエレベーターを組合せて乗客の輸送を効率的に行
うエレベーターシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来ビル内に設置されるエレベーター
は、ビルの全階層を貫通する索道を設け、この索道内に
設置されたエレベーター・ケージをビルの屋上に設置さ
れた巻上機によりロープを通して昇降せしめるように構
成されている。そしてエレベーター・ケージの大きさお
よびエレベーターの台数は、ビル内においてエレベータ
ーを使用する人員または貨物の量を予測して決められ
る。
【0003】近年15階乃至25階建ての高層ビル、更
には25階建てから60階建てにまで及ぶ超高層ビルが
増加しつつあるが、これ等のビルで使用されるエレベー
ターも従来通りビルの全階層を貫通する索道内をケージ
が昇降する構造となっており、ビルが高くなる程増加す
るエレベーターの需要に対してはエレベーターの台数を
増やすことによって対応している。そして利用者の便を
図るため高層ビルでは同じ構造のエレベーターをあるも
のは地上階から中間階まで直行し以後各階に停止するよ
うに運行し、他のものは地上階と中間階との間で各階停
止するように往復運行されている。また超高層ビルでは
高層部の各階に直行するもの、低層部の各階に停止しな
がら往復運行するものに加えて中層部の各階に直行する
ものの3種類のエレベーターを運行する方法もとられて
いる。
【0004】以上のような運行方法がとられるにせよ超
高層ビルでは多数の乗客の需要に答えるため10数台の
エレベーターが設置されることがあり、これ等のエレベ
ーターの索道がビルの全階層を貫通しているため、ビル
の全容積に対するエレベーターの占める容積の割合が可
成り高くなり、地価の高い都心部ではエレベーターを除
くビルの有効利用面積の単価を高める原因となってい
る。更に高層階に行く利用者は高層部直行エレベーター
を使用することによって早く到達できるとしても高層部
直行エレベーターの往復時間が長いため地上階でのエレ
ベーター待ち時間が長くなる。この問題を解消するため
には高層部直行エレベーターの数を更に増やし、そのい
づれかが頻繁に地上階に到着するようにしなければなら
ない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明はビルの
有効床面積を増加しビルの利用効率を高めることのでき
る新規な構造のエレベーターを提供すること、並びにエ
レベーターの利用効率を高めることのできるように異な
る種類のエレベーターを組合せたシステムを提供するこ
とを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ビルの所定階
層間に形成されたエレベーター索道内を昇降するエレベ
ーター・ケージを複数のコンパートメントを重ねた複層
構造となし、前記各コンパートメントの夫々に乗降用開
閉扉を設けたことを特徴とし、こうして一台のエレベー
ター・ケージに乗車し得る人員をビルの停止階に整合す
る複数のコンパートメントに分散乗車せしめることによ
りエレベーター・ケージの横断面積を減少し、これに対
応してエレベーター索道の横断面積を小さくすることが
できるので、ビルの有効床面積を増加することができ
る。
【0007】本発明は、更にビルの全階層を貫通する索
道内を昇降するエレベーター・ケージを上記の如く複層
構造となした少なくとも一台の第1のエレベーターと、
前記索道の近傍において所定の階層間に形成された他の
索道内を昇降するエレベーター・ケージを有する少なく
とも一台の第2のエレベーターとを設け、前記第1のエ
レベーターを前記所定の階層のみに停止するように運行
し、前記第2のエレベーターを第1のエレベーターの停
止階と通過階および通過階同志を連絡するように運行す
ることにより第1のエレベーターと第2のエレベーター
を乗り継いで全階層間で乗客の行き来ができるようにエ
レベーターシステムを構成したこと特徴とし、こうして
ビルの床面積の利用効率を高く維持しながら、エレベー
ターの利用効率を向上せしめる課題を達成することがで
きる。なお本明細書内で使用する「乗客」とはエレベー
ターを利用する人のみならず貨物をも含むことを意図し
ている。
【0008】
【実施例】図1は本発明の基本的構成を示す最も簡単な
実施例の概要図である。図において1は一例として地下
2階地上10階のビルに設置された本発明によるエレベ
ーターを示し、エレベーター・ケージ2は複数層(図で
は4層)のコンパートメントA,B,C,Dに仕切られ
た複層構造をなし、ビルの全階層を貫通する索道3内を
昇降する。図中4はエレベーター・ケージ2を吊すロー
プ、5は索道3の上に設置され、ロープ4を巻き上げ巻
き下してケージ2を昇降させる巻上機である。図示され
ていないが、各コンパートメントA,B,C,Dにはケ
ージが停止したとき整合したビルのフロアから乗降する
ための開閉扉が設けられている。
【0009】エレベーター・ケージ2が破線で示すよう
に最下位置にあるとき各コンパートメントA,B,C,
Dは地上2階、地上1階、地下1階、地下2階に位置し
ており、夫々これ等各階との間で乗客が乗り降りする。
エレベーター・ケージ2は各階に停止しながら上昇し、
各コンパートメントA,B,C,Dと整合した停止階と
の間で乗客が乗り降りする。こうしてエレベーター・ケ
ージ2が実線で示す最上位置に達したとき、各コンパー
トメントA,B,C,Dは夫々地上10階、9階、8
階、7階に位置しており、各コンパートメントとこれ等
の各階との間で乗客が乗り降りする。エレベーター・ケ
ージ2は下り行程でも各階に停止しながら降下し、同様
に整合した各コンパートメントとフロアとの間で乗客の
乗り降りがなされる。こうして本発明によれば、複数階
(図1の実施例では4階)分の乗客を1台のエレベータ
ー・ケージ2で運ぶことができるので、同じ人員を運ぶ
ために一層のコンパートメントだけを有する従来のエレ
ベーター・ケージを使用する場合に比べて、一つのコン
パートメント当りの床面積を小さくすることが可能であ
る。従って索道2の横断面積を小さくすることができ、
その分だけビルのフロア面積を増加することができる。
【0010】図1の実施例では地下2階から乗る乗客は
7階より上の階に、地下1階から乗る乗客は8階より上
の階に地上1階から乗る乗客は10階に行くことができ
ない。また逆に10階から乗る乗客は地上2階より下の
階に、9階から乗る乗客は地下1,2階に、8階から乗
る乗客は地下2階に行くことができない。従って到達で
きない階へ行くためにはエスカレーターを利用するか、
エスカレーターのない場合は階段を利用しなければなら
ない。
【0011】図2はこのような不便を解消するために複
層構造のケージ2を使用する全階停止エレベーター1の
近傍に到達できない階へ行くための乗り継ぎエレベータ
ー6,9を設けた実施例を示す。乗り継ぎエレベーター
6は10階から7階にわたり設けた索道7内を昇降する
従来と同様に一層のコンパートメントを有するエレベー
ター・ケージ8を各階停止で運行するようにしたもので
ある。乗り継ぎエレベーター9は地下2階から地上2階
にわたり設けた索道10内を昇降する同様に一層のコン
パートメントを有するエレベーター・ケージ11を各階
停止で運行するようにしたものである。乗り継ぎエレベ
ーターを設置した場合でも、索道7または10の横断面
積はメインエレベーター1の索道3の横断面積にほぼ等
しいものとなされるからこれ等の索道3と7または10
の横断面積の和は従来の一層構造のエレベーター・ケー
ジが昇降する索道の横断面積より小さくすることがで
き、従ってビルのフロアの有効利用面積を従来構造の1
台のエレベーターを設置する場合より大きくすることが
可能である。その上本実施例では二つの乗り継ぎエレベ
ーター6,9の間の5階および6階のフロアも有効に利
用することができる。なお乗り継ぎエレベーターは必ず
しも二つ設ける必要はなく、利用者の少ないと予想され
る乗り継ぎエレベーターを省き、エスカレーターまたは
階段を利用して貰うことによりコスト節減を図ることも
当然なし得る。
【0012】図3は乗り継ぎエレベーターを使用するこ
となく複層構造のエレベーター・ケージ2だけを使用し
て全階で各コンパートメントA,B,C,Dに乗り降り
できるように構成した実施例の概要を示す。ビルの全階
層を貫通する索道3は上下に延長され、エレベーター・
ケージ2が最上位置に達したとき、コンパートメント
A,B,Cが延長部3′に収容されてエレベーター・ケ
ージの最下層のコンパートメントDが10階に達し、エ
レベーター・ケージ2が最下位置に達したとき、最上層
のコンパートメントAが地下2階に到達し、こうして地
下2階から地上10階までの全階層に各コンパートメン
トA,B,C,Dが停止することができる。本実施例は
乗り継ぎエレベーターのスペースを省くことができる。
また下方の延長部3″を省き、地下2階と地上2階の間
に図2の下層階乗り継ぎエレベーター9と同様の乗り継
ぎエレベーターを設けるように設計変更することも可能
である。この変更実施例は比較的乗客の多いと予想され
る下層階の輸送効率を増すことができる。
【0013】図4は本発明のエレベーターを2台同じ構
造のものとしてスーパー等の低層ビルに設置した実施例
を示す。図示のビルは地下1階、地上3階のものであ
り、各エレベーター1のケージ2は三つのコンパートメ
ントA,B,Cに仕切られた3層構造となっている。索
道3は屋上と地下にコンパートメント一層分だけ収容し
得る延長部3′,3″をもっている。この実施例では地
下1階へはコンパートメントAでは行くことができず、
地上3階へはコンパートメントCで行くことはできな
い。従って地下1階から地上3階に行くためにはコンパ
ートメントBで行くか、コンパートメントCを使用して
地上1階か2階に行き、そこで他のエレベーターのコン
パートメントAかBに乗り継ぐことが必要である。全て
の出発階と到着階の間で利用すべきコンパートメントの
関係を表に示すと表1の通りである。
【0014】
【表1】
【0015】この実施例でも3階分の乗客を2台のエレ
ベーターで運ぶことができるのでビルにおけるエレベー
ターに要するスペースを小さくできると共にエレベータ
ー待ち時間を短縮することができ、中規模のスーパー等
で使用するに適している。
【0016】図5は地下2階地上20階の高層ビルに本
発明のエレベーターシステムを適用した実施例の概要図
である。図において1は4層のコンパートメントA,
B,C,Dから成る複層構造のケージ2が全階を貫通す
る索道3の中を昇降し、ビルの最下階層部12、最上階
層部13と、中間階層部14だけに停止する急行エレベ
ーターである。15は一層構造の従来のエレベーター・
ケージが最上階層部13の各階に停止しながら昇降する
乗り継ぎエレベーター、16は同じく一層構造のエレベ
ーター・ケージが最下階層部12の各階に停止しながら
昇降する乗り継ぎエレベーターである。17は乗り継ぎ
エレベーター16の最上階と急行エレベーター1の中間
停止階層部14の最下階を連絡する各階停止の乗り継ぎ
エレベーター、18は急行エレベーター1の中間停止階
層部14の最下階、即ち乗り継ぎエレベーター17の最
上階と急行エレベーター1の最上階層部13の最下階、
即ち乗り継ぎエレベーター15の最下階を連絡する各階
停止の乗り継ぎエレベーターである。
【0017】このエレベーターシステムでは最下階層部
12、即ち地下2階から地上2階の各階の間での移動に
乗客は急行エレベーター1を利用できないので、この間
の移動には各階停止の乗り継ぎエレベーター16を使用
する。また同様に最上階層部13、即ち地上17階から
20階の各階の間での移動には乗り継ぎエレベーター1
5を使用する。今このシステムを使用して例えば地上1
階から15階に行こうとする乗客は1階において急行エ
レベーター1のコンパートメントBに乗り、10階にお
いて降車して乗り継ぎエレベーター18に乗り、15階
で降り、行先階に行くことができる。またこの場合時間
を問題にしなければ、急行エレベーター1を使用せずに
乗り継ぎエレベーターだけを使用して各階停止で行先階
に達することができる。即ち先づ一階において乗り継ぎ
エレベーター16を使用して2階に行き、乗り継ぎエレ
ベーター17に乗り換えて8階に行き、更に乗り継ぎエ
レベーター18を使用して15階に行くことができる。
地上1階から17階に行くためには、1階において急行
エレベーター1のコンパートメントBに乗り、停止階1
0階で降りて乗り継ぎエレベーター18に乗り継ぎ、1
7階で降りるコースと、急行エレベーター1で19階ま
で行き、乗り継ぎエレベーター15を使用して17階ま
で降りるコースの2通りがある。前者の場合乗り継ぎ回
数が1回、停止回数が合計8回であるのに対し、後者の
場合乗り継ぎ回数が1回、停止回数が合計3回であるの
で戻り行程があるにも拘らず後者のコースをとる方が前
者のコースより行先階に到達する時間が短かくなること
が多いと予想される。勿論乗り継ぎエレベーター16,
17,18のみで1階から17階に行くこともできる。
この場合乗り継ぎ回数は2回、停止回数は合計16回で
あり当然到達時間は遅くなる。
【0018】この実施例と同じ程度の輸送人員を同じ程
度の輸送効率をもって従来構造のエレベーターで運ぶた
めには全階を貫通する索道内を昇降する一層構造のケー
ジをもったエレベーターを少なくとも2台設置すること
が必要である。1台は急行エレベーターとして他の1台
は各階停止エレベーターとして運行するか、1台は上層
階部へ直行してから上層各階に停止し、他の1台は上層
階部より下の各階に停止するような運行方法をとること
になる。いづれにせよ2台のエレベーターの各各のケー
ジの床面積は、輸送人員が本実施例の急行エレベーター
と同じであるとすると、本実施例のエレベーター・ケー
ジの一つのコンパートメントの床面積の4倍である。従
って従来の方法によるとき2台のエレベーターの占める
索道の断面積は本実施例の急行エレベーター1の索道の
断面積の8倍である。本実施例の場合乗り継ぎエレベー
ター15,16,17,18の索道の各断面積は急行エ
レベーターと同じとされるから、ビルの各階において全
索道の占める面積は索道が2本通る階で急行エレベータ
ーの索道の断面積の2倍、3本通る階で急行エレベータ
ーの索道の断面積の3倍である。ここで本実施例の急行
エレベーターの索道の断面積を1としてビルの全階にお
いて索道の占める床面積を計算すると、従来構造のエレ
ベーターを2台使用する場合、各階当り8の床面積を必
要としこれが22階分となるからエレベーターのために
必要とされる全床面積は8×22=176となる。これ
に対し本実施例を使用する場合、図面に示される各階を
通るエレベーター索道の数から計算すると、エレベータ
ーのために必要とされる全床面積は2×3+3×3+2
×3+3×3+2×6+3×3+2×1=53となる。
従って全ビルの床面積に対しエレベーターに必要とされ
る床面積は本実施例においては従来の1/3以下に節減
できる。従って本実施例のエレベーターシステムを2組
使用すれば従来の2台のエレベーターを使用する場合に
比べて2/3以下の床面積で大巾な輸送量の増加が見込
める。
【0019】図6は地下2階、地上42階の超高層ビル
に本発明のエレベーターシステムを適用した実施例の概
要を示す。1は4層のコンパートメントA,B,C,D
から成る複層構造のケージ2が全階層を貫通する索道3
の中を昇降し、ビルの最下階層部12(地下1階〜地上
2階)、最上階層部13(39〜42階)と中間の3つ
の階層部14,14′,14″(9〜12階、19〜2
2階、29〜32階)だけに停止する急行エレベーター
である。19,20,21,22は夫々2層のコンパー
トメントE,Fから成る2層構造のケージ19′,2
0′,21′,22′が急行エレベーター1の隣接停止
階層間を貫通する索道19″,20″,21″,22″
内を昇降し、急行エレベーター1の停止階層とその中間
の階層に停止する準急エレベーターである。例えばエレ
ベーター19のケージ19′は地下1〜2階、地上1〜
2階、5〜6階、9〜10階および11〜12階に停止
し、エレベーター20のケージ20′は29〜30階、
31〜32階、35〜36階および39〜40階および
41〜42階に停止する。即ち準急エレベーターは急行
エレベーターの停止階層では2層づつ続けて2回停止す
る。23〜30は従来の一層構造のエレベーター・ケー
ジが準急エレベーター19〜22の各停止階層の間を各
階に停止しながら昇降する乗り継ぎエレベーターであ
り、次の乗り継ぎエレベーターは前の乗り継ぎエレベー
ターと原則として2階分だけ索道を重複させて配置され
る。例えば乗り継ぎエレベーター23は地階2階から地
上6階の各階に停止し、乗り継ぎエレベーター24は5
階から10階の各階に、乗り継ぎエレベーター25は9
階から16階の各階に停止するというように順次2階分
づつ重ねて配置される。但し乗り継ぎエレベーター26
と27の間および28と29の間には重複部分はない。
【0020】このエレベーターシステムでは急行エレベ
ーター1の停止階層内の移動は1階飛びの場合(例えば
地下2階から地上1階へ行く場合、地下1階から地上2
階に行く場合等)は準急エレベーター19〜22を使用
してもできるが、全階層の間では乗り継ぎエレベーター
23〜30を使用することが必要である。今このシステ
ムを利用して例えば地上1階から地上37階に行く乗客
は、先づ地上1階において急行エレベーター1のコンパ
ートメントBに乗り、31階で降りて準急エレベーター
20のコンパートメントFに乗り、次に35階で降りて
乗り継ぎエレベーター30に移り37階に行くことがで
きる。この場合乗り継ぎ回数が2回、停止回数が合計6
回である。また急行エレベーター1を使用することなく
準急エレベーター19,21,22,20だけを乗り継
いで35階に行き、最後に乗り継ぎエレベーター30を
使用して37階に行くこともできる。この場合乗り継ぎ
回数が4回、停止回数が9回であり、急行エレベーター
を利用する場合より当然遅くなる。更に乗り継ぎエレベ
ーター23,24,25,26,27,28,29,3
0だけを利用して1階から37階まで行くことはできな
いが、乗り継ぎエレベーター23,24,25,26を
利用して19階まで行き、ここで準急エレベーター22
のコンパートメントFに乗り継ぎ、次いで31階で乗り
継ぎエレベーター29へ、更に35階または36階で乗
り継ぎエレベーター30に乗り継ぎ37階に達すること
ができる。この場合乗り継ぎ回数が6回、停止回数が2
5回で非常に遅くなることは明かである。なお乗り継ぎ
エレベーター26,28を1階だけ階数を上に延ばす
か、乗り継ぎエレベーター27,29を1階だけ階数を
下に延ばすよう設計変更することにより乗り継ぎエレベ
ーターだけで37階に行くことも可能となる。
【0021】本実施例の急行エレベーター1のエレベー
ター・ケージの各コンパートメントの床面積は乗車人員
の見込み量から準急エレベーターや、乗り継ぎエレベー
ターの床面積より幾分広くとられる。そして本実施例の
エレベーターシステムと同じ程度の輸送量と輸送効率を
従来の全階貫通する索道内を昇降する一層構造のケージ
をもったエレベーターで確保するためには少なくとも3
台のエレベーターが必要であると見込まれる。即ち高層
階層部に直行し高層各階に停止するものと、中層階層部
に直行し中層各階に停止するものと、低層階層部の各階
に停止するものの3台である。これ等の各エレベーター
のケージは本実施例の急行エレベーター1のエレベータ
ー・ケージ2が一度に運ぶ4階分の人員を一層で運ぶた
めには少なくとも急行エレベーター・ケージ2の各コン
パートメントの床面積の4倍、少なめに見積っても3倍
の床面積を必要とする。従って3台のエレベーターの索
道の占める床面積は本実施例の各索道の床面積の概ね9
倍程度である。これに対し本実施例のエレベーターシス
テムの索道は垂直方向にみて6個所に設けられているの
みであり、その上準急エレベーター19〜22および乗
り継ぎエレベーター23〜30の上下に索道の貫通して
いないフロアが多数残されている。従ってこれ等を勘案
すると、図6の実施例のエレベーターシステムの索道の
ビルに占める総床面積は従来の一層構造のエレベーター
・ケージが全階層を昇降する3台のエレベーターから成
るシステムの索道が占める床面積の半分以下となる。従
って従来のシステムの占める床面積の範囲内で本実施例
のシステムを2組設けることが可能となる。
【0022】以上の通り本発明は複数のコンパートメン
トを複数階に重ねた複層構造のエレベーターケージを使
用することにより輸送効率を高めることができるもので
あるが、複層構造のために各コンパートメントの床が各
停止階のフロアの面と揃わないことがあるという問題が
ある。ビルの各階のフロアの高さ間隔は設計通りであれ
ば一定となる筈であるが、施工上完全に一定にすること
は困難であり、屡々数cm以上に及ぶ施工誤差ができる
ことがある。従って本発明によるエレベーターケージは
一つのコンパートメント、例えば最低階のコンパートメ
ントの床がビルのフロアの面と一致するように停止した
としても他のコンパートメントの床が対応するビルのフ
ロアの面と一致しないということがあり得る。この問題
を解決するために本発明の好ましい実施例では各コンパ
ートメントの床は、ケージが停止したとき対応する階の
フロアの面とレベルが一致するように自動調整装置によ
りケージに対し上下に移動できるように構成されてい
る。
【0023】図7は3層のコンパートメントA,B,C
を有し、各コンパートメントの床31のレベルが自動調
整できるようになったエレベーター・ケージ2の好まし
い実施例の拡大断面図である。各床31はケージ2の本
体に固定されたフレーム32に対し上下に移動可能に支
持されており、ケージ2がビルの所定の階に停止したと
き対応する階のフロア33の面とレベルが一致している
ように自動調整装置により床レベルを微調整される。
【0024】図8は各コンパートメントの床31をフレ
ーム32に対し移動可能に支持する装置と床レベル自動
調整装置とを更に拡大して示す断面図である。床31の
支持装置は床の4隅の下面に固定されたロッド34と、
フレーム32上に取り着けられロッド34の下端が滑動
可能に挿入される受金35とで構成される。床レベル自
動調整装置は床レベル検出装置と床レベル昇降機構とか
ら成り、床レベル検出装置は床31の下に取り着けたレ
ーザー・ビーム発信器36と、床31の下に回転自在に
装架され両面に反射面を有すると共に図示しない駆動装
置により自動調整期間中回転しレーザー・ビームをビル
の各階フロアの垂直壁面に向けて反射する回転ミラー3
7と、図9に示す如く該ビルの垂直壁面の所定のレベル
に裏面に黒色シート38を介して貼り着けられ回転ミラ
ー37からのレーザー・ビームを反射するX字形状、よ
り詳しくは2つの同形の三角形を互に逆向きにして頂点
で合せた形状、の固定ミラー39と、多数の光電素子を
水平方向に併列させ固定ミラー39で反射されたレザー
・ビームを受光する受光装置40と、受光装置40の受
光量に応じた電気信号を出力する検出部41とから構成
される。これ等の配置関係は図10の概略平面図に分り
易く示されている。
【0025】床レベル昇降機構は前記検出装置の検出部
41からの出力信号を入力しフレーム32上に設置した
モーター43の正逆回転、停止を制御する制御装置42
と、フレーム32上に回転可能に支持され減速機44を
介してモータ43により駆動されるピニオン45と、床
31の下に固定されピニオン45と噛み合うラック46
とで構成される。制御装置42には検出部からの信号と
別に後述する記憶装置47からの信号が入力されるよう
になっている。なおピニオン45とラック46は図10
内では駆動関係を明かにするため斜視図で示されてい
る。またピニオン45とラック46は各床の4隅に2組
づつ設けられており、それ等のピニオン45は1つのモ
ーターと1つの減速機により適当な伝動装置を介して全
体が駆動されるようにしてもよいし、夫々が制御装置4
2により制御される単独のモーターと減速機をもつよう
にしてもよい。
【0026】本実施例のエレベーター・ケージ2の床レ
ベル自動調整装置は以下の通り作動する。先づケージ2
を索道3に組み込む前にビルの各階のフロアレベルの設
計値からの施工誤差を予め測定し各コンパートメントの
床レベル昇降機構の記憶装置47(図10参照)に入力
して置く。エレベーター・ケージ2が昇降運動を始める
前には各コンパートメントの床レベルは設計値に設定さ
れている。ケージ2が所定の停止階に近づくと従来のエ
レベーターと同様の方法に従って停止動作が開始され
る。この動作が開始されると同時に、各コンパートメン
トが停止すべきフロアの施工誤差が記憶装置47から制
御装置42に入力され、施工誤差がプラスであるかマイ
ナスであるかに従ってモーター43を正方向または逆方
向に回転せしめる。この回転は減速機44を介してピニ
オン45を駆動しこれに噛み合うラック46を昇降し、
床31を施工誤差に相当するだけ昇降させる。同時にレ
ーザー・ビーム発信器36が作動すると共に回転ミラー
32が回転を始めレーザー・ビームを固定ミラー39に
向けて照射する。レーザー・ビームは回転ミラー32の
回転に伴ない固定ミラー39を水平方向に横切って往復
照射すると共にケージ2の上昇または下降に伴なって照
射位置が固定ミラー39に対して上または下に移動する
ので固定ミラー39を図9に破線で示すようにジグザグ
状に走査する。固定ミラー39で反射されたレーザー・
ビームは受光装置40で受光される。固定ミラー39は
X字形状をなしているのでケージ2または各床31の昇
降に伴ない固定ミラー39を横切るビームの巾は変化し
受光装置40で受光される光量は固定ミラー39で反射
されるビームの巾に比例して変化する。即ち床31が上
昇するときビームは照射位置を固定ミラー39の下縁か
ら中心を通り上縁に移動させるので受光量は最大値から
徐々に減少して中心点で零となり再び徐々に増加して上
縁位置において最大値となる。同様に床31が下降する
とき同様の受光量の変化が検出される。こうして受光量
が零のとき床31のレベルは停止階のフロアのレベルに
合致する。かくしてケージ2が停止階に近づくとき先づ
記憶装置47の出力により各コンパートメントの床31
は施工誤差に相当するレベルを昇降し、最終的にケージ
2が停止するときには各コンパートメントの床31のレ
ベルはレーザービーム検出装置により微調整され停止階
の実レベルに完全に合致している。
【0027】上記実施例はレーザービームを回転ミラー
32で固定ミラー39を水平方向に往復照射せしめX字
形状の固定ミラー39で反射されたい光量を光電素子を
水平に配列した受光板で検出するようになされたが、レ
ーザービームを直接ビルの各階の垂直壁に取り着けた垂
直方向に長い固定ミラーに照射し反射ビームを光電素子
を垂直方向に配列した受光板で捕えどの光電素子で反射
ビームを捕えたかを検出することにより各コンパートメ
ントの床の高さを知ることも可能である。
【0028】本発明のエレベーターは主として高層また
は超高層ビルに適用すること意図しており、そして一度
に複数階の人員がケージに乗り降りするので、乗り降り
に伴なうケージの重量変化が大きく、またロープの伸縮
が大きいためにケージが上下に揺れて各コンパートメン
トの床が乗り降りする階のフロアの面とずれるという問
題が生ずる。床レベル自動調整装置はこのような問題に
も対処することができる。即ち床31のずれが生ずれ
ば、これに伴ないレーザービームが固定ミラー39を照
射するレベルが変化し、この変化に伴ない受光装置40
の受光量が零から増加する方向に転じ、モーターがこの
変化を消去する方向に駆動を始めるので、ケージの上下
動にも拘らず各コンパートメントの床を停止階のフロア
のレベルに維持することができる。
【0029】本発明のエレベーターシステムは急行エレ
ベーターと乗り継ぎエレベーター、超高層ビルにおいて
はそれに加えて準急エレベーターを乗り継ぎ、目的階に
達するように構成され、各自が適当にエレベーターを選
択し乗り継いで行くことによってエレベーターの占める
ビルの床面積が少ないにも拘らず、比較的多くの人員を
効率よく運ぶことができる。本発明のエレベーターシス
テムは全エレベーターの運行をコンピューターにより管
理することにより乗客を各エレベーターにほぼ均等に配
分するようにすれば運行効率は一層向上するであろう。
例えば乗車前に乗客の体重および乗車階と目的階をエレ
ベーター前に設置された端末機によりコンピューターに
入力することにより、その時点で計算されている各エレ
ベーターに乗車している人数(重量)および各階におい
て乗車可能な余裕人数から乗客の乗り継ぎ利用すべきエ
レベーターを選択し、乗客に指示するこが可能となり全
エレベーターを無駄なく常にフル回転に近い状態で運行
することができるであろう。また2組み以上のエレベー
ターシステムを設けこれ等の全エレベーターをコンピュ
ーターにより運行するようにすれば乗客の便宜は一層増
すことになるであろう。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明のエレベータ
ーおよびエレベーターシステムはビルの占有面積を大巾
に減らすことができ、ビルの有効床面積を大巾に増加す
ることができるので特に地価の高い地域でのビルにおい
て利用価値があり、またエレベーター索道が占めるビル
の占有面積が少ないにも拘らず乗客の輸送効率が向上す
るという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエレベーターの基本構造を示す実施例
の概要図である。
【図2】本発明のエレベーターシステムを最も簡単化し
た実施例の概要図である。
【図3】本発明のエレベーター単独で全階停止できるよ
うにした実施例の概要図である。
【図4】本発明のエレベーターシステムを低層ビルに適
用した実施例の概要図である。
【図5】本発明のエレベーターシステムを高層ビルに適
用した実施例の概要図である。
【図6】本発明のエレベーターシステムを超高層ビルに
適用した実施例の概要図である。
【図7】本発明に使用されるエレベーターケージの好ま
しい実施例を示す拡大断面図である。
【図8】図7のエレベーターケージの床レベル自動調整
装置を拡大して示す断面図である。
【図9】図8の床レベル自動調整装置に使用する固定ミ
ラーの正面図である。
【図10】図8の床レベル自動調整装置の平面図で一部
をブロック線図で床昇降用ラック・ピニオン機構を斜視
図で示す。
【符号の説明】
1 全階貫通エレベーター 2 エレベーター・ケージ 3 索道 6 乗り継ぎエレベーター 7 乗り継ぎエレベーター 15 乗り継ぎエレベーター 16 乗り継ぎエレベーター 17 乗り継ぎエレベーター 18 乗り継ぎエレベーター 19 準急エレベーター 20 準急エレベーター 21 準急エレベーター 22 準急エレベーター 23 乗り継ぎエレベーター 24 乗り継ぎエレベーター 25 乗り継ぎエレベーター 26 乗り継ぎエレベーター 27 乗り継ぎエレベーター 28 乗り継ぎエレベーター 29 乗り継ぎエレベーター 30 乗り継ぎエレベーター 31 コンパートメントの床 32 コンパートメントのフレーム 33 ビルのフロア面 36 レーザービーム発信器 37 回転ミラー 39 固定ミラー 40 受光装置 41 検出部 42 制御装置 43 モーター 45 ピニオン 46 ラック 47 記憶装置

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビルの所定階層間に形成されたエレベー
    ター索道内を昇降するエレベーター・ケージを複数のコ
    ンパートメントを重ねた複層構造となし、前記各コンパ
    ートメントの夫々に乗降用開閉扉を設けたことを特徴と
    するエレベーター。
  2. 【請求項2】 前記エレベーター索道はビルの全階層を
    貫通すると共に更にその上および/またはその下に延長
    部が形成され、前記複層構造エレベーター・ケージは最
    高位置および/または最低位置にあるときコンパートメ
    ントの一部が前記延長部に収容され、少なくとも最低階
    のコンパートメントがビルの最高階に、および/または
    少なくとも最高階のコンパートメントがビルの最低階に
    整合し得るようにしたことを特徴とする請求項1に記載
    のエレベーター。
  3. 【請求項3】 前記エレベーター・ケージの各コンパー
    トメントの床の高さをビルの停止階の各フロアの面と一
    致せしめる自動調整装置を設けたことを特徴とする請求
    項1または2に記載のエレベーター。
  4. 【請求項4】 前記エレベーター・ケージの各コンパー
    トメントの床は各コンパートメントの底に固定されたフ
    レームに昇降可能に支持され、前記自動調整装置は各コ
    ンパートメントが停止すべきビルのフロアの面に対する
    前記床のレベルを検出する装置と、前記検出装置の検出
    値に応じて前記床を前記フレームに対して昇降せしめる
    駆動機構とから成ることを特徴とする請求項3に記載の
    エレベーター。
  5. 【請求項5】 前記検出装置は前記床に取り着けたレー
    ザービーム発信器と、前記床に装架され前記レーザービ
    ームを反射して水平方向に往復照射する回転ミラーと、
    停止すべき階のエレベーター・ケージに面する垂直壁の
    所定の位置に取り着けられ前記回転ミラーからの反射レ
    ーザービームを反射せしめるX字形状の反射面を有する
    固定ミラーと、前記床の下に設置され前記固定ミラーか
    らの反射レーザービームを受光する多数の光電素子の水
    平列から成る受光装置と、前記受光装置の受光量を電気
    信号として出力する検出部とから構成されていることを
    特徴とする請求項4に記載のエレベーター。
  6. 【請求項6】 前記駆動機構は前記フレームに設置され
    たモーターと、前記検出部からの出力に応答し前記モー
    ターの駆動を制御する制御装置と、前記フレーム上に装
    架され前記モーターに連動するピニオンと、前記床の下
    に固定され前記ピニオンと噛み合う垂直方向に延びるラ
    ックとから成ることを特徴とする請求項4または5に記
    載のエレベーター。
  7. 【請求項7】 更に前記各コンパートメントにはビルの
    各階のフロアーレベルの施工誤差を登録する記憶装置が
    設けられ、前記制御装置は前記各コンパートメントがビ
    ルの所定の停止階に近づくとき前記記憶装置から前記所
    定の停止階の施行誤差信号を受け各コンパートメントの
    床を施行誤差分だけ昇降せしめるように前記モータを駆
    動制御することを特徴とする請求項6に記載のエレベー
    ター。
  8. 【請求項8】 ビルの全階層にわたり昇降する請求項1
    または2に記載の少なくとも一台の第1エレベーター
    と、該第1エレベーターの索道の近傍においてビルの最
    上階および/または最下階から少なくとも第1エレベー
    ターのケージのコンパートメントの階層数に等しい階数
    だけ下方および/または上方に延在するよう形成された
    第2の索道内を昇降するエレベーター・ケージを有する
    少なくとも一台の第2エレベーターとを設け、第1エレ
    ベーターのみでは行き来できない階層間を第2エレベー
    ターで行き来できるようにしたことを特徴とするエレベ
    ーターシステム。
  9. 【請求項9】 ビルの全階層にわたり昇降する請求項1
    または2に記載の少なくとも一台の第1エレベーター
    と、該第1エレベーターの索道の近傍において所定の階
    層間に形成された第2の索道内を昇降するエレベーター
    ・ケージを有する少なくとも一台の第2エレベーターと
    を設け、前記第1エレベーターを前記所定の階層におい
    てのみ停止するように運行し、前記第2エレベーターを
    第1エレベーターの停止階と通過階および通過階同志を
    連絡するように運行することにより、第1エレベーター
    と第2エレベーターとを乗り継いで全階層間で乗客の行
    き来ができるようにしたことを特徴とするエレベーター
    システム。
  10. 【請求項10】 前記第2エレベーターの少なくとも一
    台は一つのコンパートメントから成る一層構造のエレベ
    ーター・ケージを有し、該エレベーター・ケージを各階
    に停止するように運行することを特徴とする請求項8ま
    たは9に記載のエレベーターシステム。
  11. 【請求項11】 前記第2エレベーターは少なくとも二
    種類のエレベーターから成り、その一方は複数のコンパ
    ートメントを重ねた複層構造のエレベーター・ケージを
    有し、該エレベーター・ケージは前記第1エレベーター
    の相次ぐ二つの停止階の間で該二つの停止階とその間の
    少なくとも一つの階で停止するように運行され、他方の
    第2エレベーターは一つのコンパートメントから成る一
    層構造のエレベーター・ケージを有し、該エレベーター
    ・ケージは前記一方の第2エレベーターの相次ぐ二つの
    停止階の間で各階に停止するように運行されることを特
    徴とする請求項9に記載のエレベーターシステム。
  12. 【請求項12】 各乗客の乗車階、目的階および重量が
    入力され、入力時点における各エレベーターの位置およ
    び総重量に基づき各乗客の乗車すべきエレベーター、乗
    り継ぎ階および乗り継ぎエレベーターを算出するコンピ
    ューターと、算出結果を乗客に指示する装置とを更に備
    えた請求項8から11のいづれか一項に記載のエレベー
    ターシステム。
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