JPH10109664A - チルト式キャブオーバー型車の車体前部構造 - Google Patents

チルト式キャブオーバー型車の車体前部構造

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JPH10109664A
JPH10109664A JP8286086A JP28608696A JPH10109664A JP H10109664 A JPH10109664 A JP H10109664A JP 8286086 A JP8286086 A JP 8286086A JP 28608696 A JP28608696 A JP 28608696A JP H10109664 A JPH10109664 A JP H10109664A
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JP
Japan
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cab
locking member
type vehicle
engaging member
over type
Prior art date
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Pending
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JP8286086A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Inoue
浩史 井上
Takeshi Tonegawa
武志 戸根川
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Toyota Auto Body Co Ltd
Original Assignee
Toyota Auto Body Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チルト式キャブオーバー型車の衝突時におけ
るキャブ前面部の後方への変形を防止して、キャブの室
内空間を確保すること。 【解決手段】 車台フレーム2に設けた支持ブラケット
21にキャブ1の底部前端を軸支して、キャブ1を前方
へ傾動可能としたチルト式キャブオーバー型車におい
て、車台フレーム2には、上記支持ブラケット21の前
方位置に係止部材4を設ける。一方これに対応して、キ
ャブ1の前面には下方へ延出して先端部が上記係止部材
4に係合する係合部材5を設ける。そして、上記係合部
材5を、キャブ1の傾動時には上記係止部材4に対して
回動可能に、かつキャブ1の前面が障害物により後方へ
押込まれたときには上記係止部材4にロックされるよう
に、上記係止部材4に係合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チルト式キャブオ
ーバー型車の車体前部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】チルト式キャブオーバー型車は一般に図
5および図6に示すように、キャブ1の底部前端が、車
台フレーム2の左右のフロントサイドメンバ20の前端
に設けた支持ブラケット21に、支軸3により前方へ傾
動可能に支持せしめてある。キャブ1の左右のフロント
ピラー12の下端はそれぞれ、補強ステー13を介して
フロントフロア10の前端と連結して補強してある。各
フロントピラー12の下端には、フロアサイドレール1
4が結合している。図中15はキャブ1の前面パネル、
22は車台フレーム1の両フロントサイドメンバ20の
前端間に架けわたしたフロントクロスメンバ、8はフロ
ントバンパー、9はフロントグリルである。
【0003】ところで、上述の車体前部構造において、
フロントクロスメンバ22の前方に設けたフロントバン
パー8よりも上方位置でキャブ1が障害物に衝突した場
合、衝撃荷重により支持ブラケット21が後方へ傾斜
し、傾斜するとキャブ1の前面部が後方へ移動し、乗員
の着座するキャブの室内空間を狭くする。
【0004】そこで、図7、図8に示すように、一端を
キャブ1を軸支する支軸3にリング部材71により連結
し、他端を支軸3よりも前方の車台フレーム2のフロン
トクロスメンバ22に固定した、連結部材7を設け、フ
ロントバンパー8よりも上方位置でキャブ1が障害物に
衝突した場合、連結部材7により支軸3の後方への移動
を防止し、上記支持ブラケット21の傾斜変形を防ぐこ
とでキャブ1の前面部の後方への変形を少なくする構造
が提案されている(実開平6−42544号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、支軸3
よりも上方位置で障害物にキャブ1が衝突した場合、支
持ブラケット21は後方へ傾斜しないものの、フロント
フロア10前縁と前面パネル15下縁との結合部が破損
し、フロントピラー12とともに前面パネル15が後方
へ移動してキャブ1内の空間を狭くするおそれがある。
そこで本発明は、上方位置、特に支持ブラケットよりも
上方位置で障害物にキャブが衝突した場合においても、
キャブ前面部の後方への変位量を可及的に少なくするチ
ルト式キャブオーバー型車の前部車体構造を提供するこ
とを課題としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、チルト式キャ
ブオーバー型車において、車台フレームには、キャブを
軸支する支持ブラケットの前方位置に係止部材を設け
る。一方これに対応して、キャブの前面には下方へ延出
して先端部が上記係止部材に係合する係合部材を設け
る。そして、上記係合部材を、キャブ傾動時には上記係
止部材に対して回動可能に、かつキャブの前面が障害物
との衝突で後方へ押込まれたときには上記係止部材にロ
ックされるように、上記係止部材に係合する(請求項
1)。衝突時、キャブ前面部は上記係止部材と上記係合
部材を介して車台フレームにロックされることで衝撃エ
ネルギは車台フレームに分散され、キャブ前面部の後方
への変位量を少なくすることができ、キャブ内の空間を
確保することができる。
【0007】上記係止部材は、コ字形でその両端末をフ
ロントクロスメンバの前面に固着して、上端をキャブ軸
支部の前方下方に位置せしめる。上記係合部材は、U字
形でその一方の端末を、キャブの前面パネルに付設した
リインフォースメントに固着し、他方端末を上記リイン
フォースメントの下方に位置するキャブのフロントフロ
アの前端下部に固着せしめる。そして、上記係合部材の
先端部を上記係止部材の上端に交差するように係合せし
める(請求項2)。これによりキャブの傾動、およびキ
ャブの後方移動時における係止部材と係合部材とのロッ
クを可能とする。またキャブ側の係合部材の取付部の剛
性が強化される。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1ないし
図4に基づいて説明する。フロントクロスメンバ22と
ともに車台フレーム2を構成する左右のフロントサイド
メンバ20の前端にはそれぞれボルト締め固定して支持
ブラケット21が立設してある。これらに対向するキャ
ブ1のフロントフロア10の底面前端の2箇所にはブラ
ケット11が設けてある。そして支持ブラケット21に
架設した支軸3にキャブ1側のブラケット11を軸支せ
しめてキャブ1の前方への傾動を可能としている。
【0009】上記フロントフロア10の左右の側縁の前
部はそれぞれキャブ1の左右のフロントピラー12に固
着してあり、フロントピラー12の下端とフロントフロ
ア10の底面前端とは補強ステー13で結合し両者の結
合強度を強化している。フロントピラー12の下端には
これとキャブ1のリヤピラー(図略)とをつなぐフロア
サイドレール14の前端が結合してある。フロントフロ
ア10はその前端縁が、両端が左右のフロントピラー1
2に結合したキャブ1の前面パネル15の下縁に結合
し、その左右側縁が上記左右のフロントサイドレール1
4に結合している。
【0010】キャブ1の前面パネル15の内面側には左
右位置に縦方向にリインフォースメント61が設けてあ
る。リインフォースメント61の下端は、前面パネル1
5の下縁およびフロントフロア10の前縁と重合し溶接
してある。また前面パネル15の内面側には上下方向の
中央位置に横方向にリインフォースメント62が設けて
あり、両端がエクステンション63によりフロントピラ
ー12に固定され、また縦方向のリインフォースメント
61との交差部では該リインフォースメント61に固定
されている。
【0011】キャブ1の左右位置にはそれぞれ鋼板をU
字形に折り曲げた係合部材5が下方へ延出するように設
置してある。係合部材5は一方の端部が長くしてあって
フロントフロア10を貫通し端末が縦方向のリインフォ
ースメント61に、横方向のリインフォースメント62
と交差する位置でリテーナ板64とともにボルト締め固
定してある。フロア貫通部はグロメット101でシール
されている。係合部材5の他方の端末は、フロントフロ
ア10に設けた上記ブラケット11にボルト締め固定さ
れている。
【0012】左右のフロントサイドメンバ20の前端間
を結合するフロントクロスメンバ22の前面には、上記
係合部材5に対応してこれらを受ける係止部材4が設け
てある。上記係止部材4は、丸棒鋼材をコ字形に折り曲
げたもので両端末をリテーナ板41に溶接し、リテーナ
板41がフロントクロスメンバ2にボルト締め固定して
ある。係止部材4は上方斜め後方へ伸び上端が上記支軸
3の前方斜め下方に位置している。係合部材5の先端
は、係止部材4の先端内へこれと交差するように挿置さ
れている。
【0013】図3に示すように、キャブ1の通常位置で
は係止部材4の上端と係合部材5の先端は若干隙間があ
る状態で係合している。キャブ1を前方へ傾動させる
と、図4に示すように係合部材5の先端は、キャブ1を
支持する支軸3を中心に回動する。U字形の係合部材5
の両側の間隔はコ字形の係止部材5の上端と接触しない
間隔としてあって、キャブ1は支障なく回動し得る。な
お、係合部材5の幅は支持ブラケット21の左右の両壁
間の間隔よりも狭くしてあって、傾動の最終位置で係合
部材5の先端は支持ブラケット21内へ入り込む。
【0014】上記構造において、キャブ1の前面パネル
15が障害物に衝突すると、係合部材5を固定したキャ
ブ1の前部は後方へ押し込まれる。これにより係合部材
5は垂下状態から後方へやや傾斜しつつ移動する。する
と直ちに係合部材5の先端は係止部材4の先端にロック
される。この結果、キャブ1とフロントクロスメンバ8
とは強固に連結され衝突荷重はフロントクロスメンバ8
に分散され、キャブ1は更に後方へ変位するのが防止さ
れる。かつ係止部材5を結合した前面パネル15はリイ
ンフォースメント61、62で強化されて破損されるこ
となく、キャブ1の室内空間は充分に確保されるのであ
る。
【0015】
【発明の効果】本発明の車体前部構造によれば、キャブ
の傾動動作に支障をきたすことなく、車両衝突における
キャブの前面部の後方への変形を効果的に防止して、キ
ャブ内の室内空間を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のキャブオーバー型車の車体前部構造を
示す斜視図である。
【図2】本発明のキャブオーバー型車の車体前部構造の
要部を示す斜視図である。
【図3】本発明のキャブオーバー型車の車体前部構造
の、図1のIII −III 線に沿う位置での断面図である。
【図4】図3に対応してキャブを傾動作動させた状態の
断面図である。
【図5】従来のキャブオーバー型車の車体前部構造を示
す斜視図である。
【図6】従来のキャブオーバー型車の車体前部構造の、
図5のVI−VI線に沿う位置での断面図である。
【図7】従来の他のキャブオーバー型車の車体前部構造
を示す斜視図である。
【図8】上記従来の他のキャブオーバー型車の車体前部
構造の、図7のVIII−VIII 線に沿う位置での断面図で
ある。
【符号の説明】
1 キャブ 10 フロントフロア 12 フロントピラー 15 前面パネル 2 車台フレーム 20 フロントサイドメンバ 21 支持ブラケット 22 フロントクロスメンバ 3 支軸 4 係止部材 5 係合部材 61、62 リインフォースメント

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車台フレームに設けた支持ブラケットに
    キャブの底部前端を軸支し、キャブを前方へ傾動可能と
    したチルト式キャブオーバー型車において、車台フレー
    ムには、上記支持ブラケットの前方位置に係止部材を設
    ける一方、キャブの前面には下方へ延出して先端部が上
    記係止部材に係合する係合部材を設け、上記係合部材
    を、キャブ傾動時には上記係止部材に対して回動可能
    に、かつキャブの前面が障害物により後方へ押込まれた
    ときには上記係止部材にロックされるように、上記係止
    部材に係合せしめたことを特徴とするチルト式キャブオ
    ーバー型車の車体前部構造。
  2. 【請求項2】 上記係止部材は、コ字形でその両端末を
    車台フレームのフロントクロスメンバの前面に固着し
    て、上端をキャブ軸支部の前方下方に位置せしめた係止
    部材であり、上記係合部材は、U字形でその一方の端末
    を、キャブの前面パネルに付設したリインフォースメン
    トに固着し、他方の端末を上記リインフォースメントの
    下方に位置するキャブのフロントフロアの前端下部に固
    着した係合部材であり、上記係合部材の先端部を上記係
    止部材の上端に交差するように係合せしめた請求項1記
    載のチルト式キャブオーバー型車の車体前部構造。
JP8286086A 1996-10-08 1996-10-08 チルト式キャブオーバー型車の車体前部構造 Pending JPH10109664A (ja)

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JP (1) JPH10109664A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101124955B1 (ko) 2010-06-28 2012-03-27 기아자동차주식회사 차량용 스티프너 어셈블리
US9522649B2 (en) 2014-06-18 2016-12-20 Hyundai Motor Company Bumper stiffener apparatus for vehicle
CN109664951A (zh) * 2017-10-17 2019-04-23 曼卡车和巴士奥地利有限责任公司 用于可枢转地保持驾驶室的保持装置
WO2023124776A1 (zh) * 2021-12-31 2023-07-06 河北开云汽车制造有限公司 驾驶室和车辆

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