JPH10107713A - 受信装置 - Google Patents

受信装置

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JPH10107713A
JPH10107713A JP8318224A JP31822496A JPH10107713A JP H10107713 A JPH10107713 A JP H10107713A JP 8318224 A JP8318224 A JP 8318224A JP 31822496 A JP31822496 A JP 31822496A JP H10107713 A JPH10107713 A JP H10107713A
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JP
Japan
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signal
calculating means
amplitude
calculating
phase
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JP8318224A
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Kazumi Sato
一美 佐藤
Minoru Namekata
稔 行方
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 差動符号化変調信号へのレイリーフェージ
ングなどによる受信波形歪みの影響を緩和することがで
きる受信装置を提供する。 【解決手段】 各信号変換部4−1、4−2の振幅出力
は各振幅比算出部5−1、5−2に入力され、一定時間
前の振幅出力との比が算出される。各信号変換部4−
1、4−2の位相出力は位相差算出部6−1、6−2に
入力され、一定時間前の位相出力との差が算出される。
受信部3−1、3−2のそれぞれの振幅比出力は振幅比
合成部7に入力され、加重値制御部9で制御された加重
値で加重合成される。振幅比合成部7の出力はDASK
復調部10によってディジタルデータ系列に変換され
る。受信部3−1、3−2のそれぞれの位相差出力は位
相差合成部8に入力され、加重値制御部9で算出された
加重値で加重合成される。位相差合成部8の出力はDP
SK復調部11によってディジタルデータ系列に変換さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、差動符号化変調方
式で信号を伝送する無線通信システムにおいて、波形の
歪みの影響を緩和するダイバーシチ受信に関するもので
あり、特に極座表系の復調処理を行う受信装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】無線通信システムでは、レイリーフェー
ジングなどの劣悪な伝搬環境によって信号波形の歪みが
生じる。このような伝搬環境では、等化器等による波形
整形や、伝搬歪みに強い変調方式の適用など、信号波形
の歪みを緩和する対策が必要となる。その中でも、送信
信号の位相差に情報を載せる差動符号化位相変調(以
下、DPSK)方式は、移動無線通信システムでよく用
いられる。
【0003】DPSK方式では、2つの異なる時刻に送
信する送信信号の位相差を検出することによって元のデ
ィジタルデータ系列を復調できるため、送信信号の位相
を正確に受信する必要は無い。従ってDPSK方式で
は、受信信号に対してキャリア再生を行う同期検波をす
る必要が無く、一定時間前の信号との位相差を検出する
遅延検波を行えば良い。遅延検波で復調すると、同期検
波した場合に比べて復調されたディジタルデータ系列の
ビット誤り率特性は落ちるが、遅延検波では、移動受信
環境で困難なキャリア再生を必要としないので、受信機
の回路構成は簡単になる。しかも信号波形の歪みの周期
よりも、位相差情報を提供する2つの信号の送信時刻差
が十分に短ければ、この2信号の相関が大きくなるた
め、位相歪みの影響が無視できる。
【0004】近年、データや画像信号、ディジタル放送
などの大容量の情報を無線で伝送することが必要となっ
ている。DPSK信号で広帯域伝送を試みると、すべて
の信号点の振幅が等しいため、多値化の結果、複素数平
面上で隣接する信号点間のユークリッド距離が短くな
り、極めて受信特性が劣化してしまう。一般的には8D
PSKが限界と言われる。信号の振幅を大きくすると、
信号点間のユークリッド距離は大きくなるが、大量の電
力を必要としてしまう。
【0005】そこで、送信電力を大幅に増加させること
なく、広帯域伝送を図るため、振幅比による差動符号化
変調方式(以下、DASK方式)と、上述したDPSK
方式とを組み合わせたDAPSK方式を無線通信システ
ムの変調方式として用いることが検討されている。DA
PSK方式を採用した送信機では、振幅比と位相差に情
報を載せ、受信機では、受信信号に対してDASK復調
とDPSK復調を別々に行い、データを再生する。DA
PSK方式を用いると、伝送速度が等しいDPSK方式
より平均送信電力を小さくすることができる。
【0006】しかしながら、レイリーフェージングに代
表される移動受信環境などの劣悪な環境下では、上述し
た従来のDAPSK受信機でも符号誤り率特性は大きく
劣化してしまうという問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる課題
に対処するもので、レイリーフェージングなどの信号波
形の歪みによる誤り率特性の劣化を緩和することができ
る受信装置を提供することを目的とする。
【0008】具体的には本発明は、差動符号化振幅変調
あるいは差動符号化位相変調に対するダイバーシチ受信
をより効果的に行うことができる受信装置を提供するこ
とを目的とする。
【0009】また本発明は、差動符号化位相変調と差動
符号化振幅変調を組み合わせた変調方式においてダイバ
ーシチ受信をより効果的に行うことができる受信装置を
提供することを目的とする。
【0010】さらに本発明は、上記の目的をより簡単な
構成で実現することができる受信装置を提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の本発明の受信装置は、複数のブラン
チ出力を得るダイバーシチ受信手段と、前記各ブランチ
出力の振幅と位相を得る信号変換手段と、前記得られた
振幅と位相に基づき前記各ブランチ出力の前後の振幅比
と位相差を算出する算出手段と、前記算出された各振幅
比と各位相差を、少なくとも一方については重み付けし
て、それぞれ合成する合成手段と、前記合成手段による
合成結果に基づき復調信号を得る復調手段とを具備す
る。
【0012】複数のブランチ出力を得るためのブランチ
構成法としては、空間ダイバーシチが典型的である。し
かし、偏波、角度等を利用するダイバーシチであっても
よい。ブランチ出力の数は、2以上であればよい。例え
ば、2以上のアンテナ等を設けることで、ダイバーシチ
受信手段を構成することができる。
【0013】信号変換手段は、例えば極座標変換して各
ブランチ出力の振幅と位相を得る。算出手段は、例えば
位相差については、ブランチ出力を遅延する遅延器と、
この遅延器出力とブランチ出力とを掛け合わせる乗算器
とを有する位相差算出部を各ブランチ毎に設けて構成さ
れる。そして、この算出手段では、例えば現在のシンボ
ルの信号と1つ前のシンボルの共役信号とを掛け合わせ
る。しかし、2つ以上前のシンボルの信号と掛け合わせ
ることも可能である。
【0014】算出手段は、例えば振幅比については、ブ
ランチ出力を遅延する遅延器と、ブランチ出力を遅延器
出力で除算する除算器とを有する振幅比算出部を各ブラ
ンチ毎に設けて構成される。例えば現在のシンボルの信
号を1つ前のシンボルの信号で除算する。しかし、2つ
以上前のシンボルの信号で除算することも可能である。
合成の際の重み付けは、例えば各ブランチ間の入力信
号の信号対雑音比または入力信号の電力比に基づき行う
ことができる。重み付けを行うための基準信号は、例え
ば各ブランチ出力を直接用いてもよい。しかし、各算出
手段の出力を用いてもよい。その場合、例えば算出手段
が上述したように遅延器を有するときには、位相差ある
いは振幅比に関する各遅延器出力を重み付けを行うため
の基準信号とすることができる。
【0015】復調手段は、例えばDAPSK方式の復調
を行う。
【0016】本発明では、各振幅比と各位相差を、少な
くとも一方については重み付けて合成し、それを復調す
ることで、差動符号化変調に対するダイバーシチ受信を
より効果的に行うことが可能となる。これにより、レイ
リーフェージングなどの信号波形の歪みによる誤り率特
性の劣化を緩和することができる。
【0017】請求項2記載の本発明の受信装置は、振幅
比及び位相差により情報が載せられた送信信号を受信し
て復調する受信装置において、前記送信信号を受信する
複数のアンテナと、前記各アンテナで受信した受信信号
を極座標変換して各受信信号の振幅と位相を得る信号変
換手段と、前記得られた受信信号の振幅に基づき、前記
各アンテナで第1の時間に受信した信号と第2の時間に
受信した信号との振幅比をそれぞれ算出する振幅比算出
手段と、前記得られた受信信号の位相に基づき、前記各
アンテナで第1の時間に受信した信号と第2の時間に受
信した信号との位相差をそれぞれ算出する位相差算出手
段と、前記算出された各振幅比を重み付けて合成する第
1の合成手段と、前記算出された各位相差を重み付けて
合成する第2の合成手段と、前記第1及び第2の合成手
段による合成結果に基づき復調信号を得る復調手段とを
具備する。
【0018】本発明では、位相差算出手段により算出さ
れた各位相差及び振幅比算出手段により算出された各振
幅比を重み付けして合成している。この結果、差動符号
化位相変調と差動符号化振幅変調を組み合わせた変調方
式においてダイバーシチ受信をより効果的に行うことが
できる。これにより、レイリーフェージングなどの信号
波形の歪みによる誤り率特性の劣化を緩和することがで
きる。
【0019】請求項3記載の本発明の受信装置は、振幅
比及び位相差により情報が載せられた送信信号を受信し
て復調する受信装置において、前記送信信号を受信する
複数のアンテナと、前記各アンテナで受信した受信信号
を極座標変換して各受信信号の振幅と位相を得る信号変
換手段と、第1の時間に得られた各受信信号の振幅と第
1の時間より遅延する第2の時間に得られた各受信信号
の振幅とをそれぞれ乗算し、各乗算結果の総量を算出す
る第1の算出手段と、前記第2の時間に得られた各受信
信号の電力を算出する第2の算出手段と、前記第1の算
出手段により得られた各乗算結果の総量を前記第2の算
出手段により得られた電力の総量で除算する第3の算出
手段と、前記得られた受信信号の位相に基づき、前記各
アンテナ毎に前記第1の時間の受信信号と前記第2の時
間の受信信号との位相差を算出する第4の算出手段と、
前記算出された各位相差を重み付けて合成する第5の算
出手段と、前記第3の算出手段による除算結果及び前記
第5の算出手段により算出された合成結果に基づき復調
信号を得る復調手段とを具備する。
【0020】例えば上述した請求項2記載に係る発明で
は、例えば各振幅比の算出にはそれぞれ除算器が必要に
なる。除算器は、一般的に回路構成を複雑にする。請求
項3記載の発明では、全体の演算処理において除算が1
回で済むように構成し、構成の簡略化を図っている。そ
して、この発明では、請求項2記載に係る発明と同様
に、位相差算出手段により算出された各位相差及び振幅
比算出手段により算出された各振幅比を重み付けして合
成しているので、差動符号化位相変調と差動符号化振幅
変調を組み合わせた変調方式においてダイバーシチ受信
をより効果的にかつ簡単な構成で行うことができる。
【0021】請求項4記載の本発明の受信装置は、請求
項3記載の受信装置において、前記第5の算出手段が、
前記第4の算出手段により算出された各位相差と対応す
る前記第2の算出手段により得られた電力とを乗算する
第6の算出手段と、前記第6の算出手段で得られた各乗
算結果の総量を算出する第7の算出手段と、前記第7の
算出手段により算出された乗算結果の総量を前記第2の
算出手段により算出された電力の総量で除算する第8の
算出手段とを具備する。
【0022】本発明では、位相差についての合成手段を
より簡単な回路構成とすることができる。
【0023】請求項5記載の本発明の受信装置は、振幅
比及び位相差により情報が載せられた送信信号を受信し
て復調する受信装置において、前記送信信号を受信する
複数のアンテナと、前記各アンテナで受信した受信信号
を極座標変換して各受信信号の振幅と位相を得る信号変
換手段と、第1の時間に得られた各受信信号の振幅と第
1の時間より遅延する第2の時間に得られた各受信信号
の振幅とをそれぞれ乗算し、各乗算結果の総量を算出す
る第1の算出手段と、前記第1の時間に得られた各受信
信号の電力を算出する第9の算出手段と、前記第9の算
出手段により得られた電力の総量を前記第1の算出手段
により得られた各乗算結果の総量で除算する第10の算
出手段と、前記得られた受信信号の位相に基づき、前記
各アンテナ毎に前記第1の時間の受信信号と前記第2の
時間の受信信号との位相差を算出する第4の算出手段
と、前記算出された各位相差を重み付けて合成する第5
の算出手段と、前記第10の算出手段による除算結果及
び前記第5の算出手段により算出された合成結果に基づ
き復調信号を得る復調手段とを具備する。
【0024】この発明では、請求項3記載の発明と同様
に、全体の演算処理において除算が一回で済むように受
信機を構成し、構成の簡略化を図っている。そして請求
項2記載の発明と同様に、位相差算出手段により算出さ
れた各位相差及び振幅比算出手段により算出された各振
幅比を重み付けして合成しているので、差動符号化位相
変調と差動符号化振幅変調を組み合わせた変調方式にお
いてダイバーシチ受信をより効果的かつ簡単な構成で行
うことができる。
【0025】請求項6記載の本発明の受信装置は、請求
項5記載の受信装置において、前記第5の算出手段が、
前記第4の算出手段により算出された各位相差と対応す
る前記第9の算出手段により得られた電力とを乗算する
第11の算出手段と、前記第11の算出手段で得られた
各乗算結果の総量を算出する第12の算出手段と、前記
第12の算出手段により算出された乗算結果の総量を前
記第9の算出手段により算出された電力の総量で除算す
る第13の算出手段とを具備する。
【0026】本発明により、位相差についてのダイバー
シチ合成をより効果的に行うことができる。
【0027】以上請求項1〜6記載の本発明の受信機
は、例えばDSPによって実現可能である。しかし、い
わゆるソフトウェア的にもハードウェア的にも実現する
ことが可能である。勿論これらを組み合わせてもよい。
【0028】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態に係る
DAPSKダイバーシチ受信機の構成を示す図である。
ここでは、2本のアンテナ2−1、2−2で同時に差動
符号化変調された信号を受信する場合のダイバーシチ受
信機の構成を示している。しかし、3本以上のアンテナ
でダイバーシチ受信を行うように構成することも可能で
ある。2本のアンテナ2−1、2−2は、ディジタルデ
ータ系列により差動符号化変調された信号を同時に受信
し、ブランチ出力としての受信信号はアンテナ2−1、
2−2にそれぞれ接続する受信部3−1、3−2に入力
される。
【0029】各受信部3−1、3−2は、入力信号を極
座標変換することによって振幅と位相を算出する信号変
換部4−1、4−2と、信号変換部4−1、4−2の振
幅出力を入力信号とする振幅比算出部5−1、5−2
と、信号変換部4−1、4−2の位相出力を入力信号と
する位相差算出部6−1、6−2とでそれぞれ構成され
る。
【0030】受信部3−1の入力信号は信号変換部4−
1に入力され、入力信号の振幅(|r1 |)と位相差
(θ1 )が出力される。信号変換部4−1の振幅出力は
振幅比算出部5−1に入力され、一定時間前、例えば1
シンボル前の振幅出力との比が算出される。信号変換部
4−1の位相出力は位相差算出部6−1に入力され、一
定時間前、例えば1シンボル前の位相出力との差が算出
される。同様に受信部3−2においても、受信部3−2
の入力信号は信号変換部4−2に入力され、入力信号の
振幅(|r2 |)と位相差(θ2 )と位相差が出力され
る。信号変換部4−2の振幅出力は振幅比算出部5−2
に入力され、一定時間前、例えば1シンボル前の振幅出
力との比が算出される。信号変換部4−2の位相出力は
位相差算出部6−2に入力され、一定時間前、例えば1
シンボル前の位相出力との差が算出される。
【0031】受信部3−1、3−2のそれぞれの振幅比
出力は振幅比合成部7に入力され、加重値制御部9で制
御された加重値で加重合成される。振幅比合成部7の出
力はDASK復調部10によってディジタルデータ系列
に変換される。
【0032】受信部3−1、3−2のそれぞれの位相差
出力は位相差合成部8に入力され、加重値制御部9で算
出された加重値で加重合成される。位相差合成部8の出
力はDPSK復調部11によってディジタルデータ系列
に変換される。
【0033】図2に振幅比算出部5の構成例を示す。振
幅比算出部5の入力信号は、一定時間信号を遅延させる
遅延部12に入力される。除算器13は遅延部12の入
力信号を遅延部12の出力信号で除算し、除算結果を出
力する。
【0034】図3に位相差算出部6の構成例を示す。位
相差算出部6の入力信号は遅延部14で一定時間遅延
し、減算器15は遅延部14の入力信号と遅延部14の
出力信号との減算を行い、減算結果を出力する。
【0035】図4に加重値制御部9の構成例を示す。加
重値制御部9は、信号測定部16と、加重値算出部17
とで構成されている。信号測定部16は、各受信部から
の入力信号の振幅もしくは電力もしくは信号対雑音比を
それぞれ測定し、加重値算出部17は信号測定部16の
測定結果を基準にして、各受信部から出力される振幅比
合成部7と位相差合成部8への入力信号に対する加重値
を算出し、出力する。振幅比合成部7への加重値と位相
差合成部8への加重値は等しくても異なっていてもどち
らでも構わない。加重値算出部17が出力する加重値
は、信号測定部16で測定した値が大きい受信部からの
出力に対して1、その他の受信部からの出力に対して0
にしても良いし、信号測定部16の測定結果に比例した
値などにしても良い。
【0036】図5に各受信部の入力信号を加重値制御部
の入力信号とするダイバーシチ受信機の構成例を示す。
この例では、受信部3−1、3−2の入力信号は加重値
制御部9に入力される。加重値制御部9は、入力信号の
電力もしくは信号対雑音比を測定し、測定結果を基準に
して加重値を算出する。
【0037】図6に各受信部の振幅出力信号を加重値制
御部9の入力信号とするダイバーシチ受信機の構成例を
示す。この例では、受信部3−1、3−2の振幅出力信
号は加重値制御部9に入力される。加重値制御部9は、
入力信号もしくは入力信号の自乗を測定し、測定結果を
基準にして加重値を算出する。
【0038】次に、本発明の他の実施形態を説明する。
【0039】図7、図8は他の実施形態に係るダイバー
シチ受信機の構成例であり、一定時間前の信号を加重制
御信号として用いている。図5及び図6に示した受信機
では、受信部の入力信号もしくは出力信号を加重値制御
部の入力信号としていたが、一定時間前の受信部の入力
信号もしくは出力信号を加重値制御部の入力信号として
用いると、ダイバーシチ受信機の回路構成が簡単になる
場合がある。
【0040】ここで、N個の受信部を有するダイバーシ
チ受信機において、時刻k、受信部mの入力信号をr
k,m とすると、受信部mにおける時刻kとk−1の信号
の振幅比は、 |rk,m |/|rk-1,m | となる。分子と分母にそれぞれ|rk-1,m |を掛ける
と、 |rk,m ||rk-1,m |/|r2 k-1,m | となる。
【0041】|rk,m-1 2 は一時刻前の電力である。
すなわち、|rk,m-1 2 は受信部mの入力信号の一時
刻前の振幅比出力の自乗と等価である。受信部mの振幅
比算出部に対する加重値をαとすると、合成部の出力
信号は、
【数1】 と表される。このとき、重みαの大きさを時刻k−1
の各受信部の電力比を基準に
【数2】 とすると、式(1)は、次のように表される。
【0042】
【数3】 また、受信部mにおける時刻kと時刻k−1の信号の振
幅比|rk,m |/|rk-1,m |の分子と分母にそれぞれ
|rk,m |を掛けると、 |rk,m 2 /|rk,m ||rk-1,m | となる。
【0043】|rk,m 2 は、受信部mの入力信号の振
幅比出力の自乗と等価である。
【0044】この場合、受信部mの振幅比算出部に対す
る加重値をαとすると、合成部の出力信号は、
【数4】 と表される。このとき、重みαの大きさを、
【数5】 とすると、式(4)は、次のように表される。
【0045】
【数6】 このように式(2)または式(5)のように加重値を定
めると、ダイバーシチ受信機の回路構成が簡単になる。
【0046】図7、図8は、振幅比算出部を用いずにD
ASK復調、DPSK復調のどちらも行えるダイバーシ
チ受信機を示している。
【0047】アンテナ2−1、2−2で受信した受信信
号は、受信部3−1、3−2にそれぞれ入力される。
【0048】図7では、受信部3−1は入力信号を信号
変換部4−1で極座標変換し、振幅と位相を出力する。
信号変換部4−1の位相出力は位相差算出部6−1に入
力され、位相差算出部6−1では、信号変換部4−1の
位相出力信号と、信号変換部4−1の一定時間前の位相
出力との差を算出し、出力する。信号変換部4−1の振
幅出力は遅延部18−1で一定時間遅延し、乗算器20
−1で遅延部18−1の入力信号との乗算が行われる。
遅延部18−1の出力は自乗算出器19−1で自乗され
る。乗算器21−1は、自乗算出部19−1の出力と位
相差算出器6−1との乗算を行う。
【0049】受信部3−2でも同様に、信号変換部4−
2は入力信号を極座標変換し、入力信号の振幅と位相を
出力する。信号変換部4−2の位相出力は位相差算出部
6−2に入力され、位相差算出部6−2では、信号変換
部4−2の位相出力信号と、信号変換部4−2の一定時
間前の位相出力との差を算出し、出力する。信号変換部
4−2の振幅出力は遅延部18−2で一定時間遅延し、
乗算器20−2で遅延部18−2の入力信号との乗算が
行われる。遅延部18−2の出力は自乗算出器19−2
で自乗される。乗算器21−2は、自乗算出部19−2
の出力と位相差算出器6−2との乗算を行う。
【0050】それぞれの受信部の自乗算出器19−1、
19−2の出力は加算器22−2で合成され、乗算器2
0−1、20−2の出力は加算器22−1で合成され、
乗算器21−1、21−2の出力は加算器22−3で合
成される。除算器23−1は、加算器22−1の出力を
加算器22−2の出力で除算し、結果を出力する。除算
器23−1の出力は、一定時間前の受信信号電力比で加
重合成した振幅比と等価である。除算器23−2は、加
算器22−3の出力を加算器22−2の出力で除算を行
い、結果を出力する。除算器23−2の出力は、一定時
間前の受信信号電力比で加重合成された位相差である。
【0051】除算器23−1、23−2の出力はそれぞ
れDASK復調部10、DPSK復調部11でディジタ
ルデータ系列に変換される。
【0052】なお、図7のダイバーシチ受信機の構成例
では、信号変換部4−1、4−2の一定時間前の振幅出
力の自乗値を加算器22−2の入力信号としているが、
一定時間遅延させる前の信号、すなわち遅延部18−
1、18−2の入力信号の自乗値を加算器22−2の入
力信号としても構わない。
【0053】図8では、受信部3−1は入力信号を信号
変換部4−1で極座標変換し、振幅と位相を出力する。
信号変換部4−1の位相出力は位相差算出部6−1に入
力され、位相差算出部6−1では、信号変換部4−1の
位相出力信号と、信号変換部4−1の一定時間前の位相
出力との差を算出し、出力する。信号変換部4−1の振
幅出力は遅延部18−1で一定時間遅延し、乗算器20
−1で遅延部18−1の入力信号との乗算が行われる。
信号変換部4−1の振幅出力は自乗算出器19−1で自
乗される。乗算器21−1は、自乗算出部19−1の出
力と位相差算出器6−1との乗算を行う。
【0054】受信部3−2でも同様に、信号変換部4−
2は入力信号を極座標変換し、入力信号の振幅と位相を
出力する。信号変換部4−2の位相出力は位相差算出部
6−2に入力され、位相差算出部6−2では、信号変換
部4−2の位相出力信号と、信号変換部4−2の一定時
間前の位相出力との差を算出し、出力する。信号変換部
4−2の振幅出力は遅延部18−2で一定時間遅延し、
乗算器20−2で遅延部18−2の入力信号との乗算が
行われる。信号変換部4−1の振幅出力は自乗算出器1
9−2で自乗される。乗算器21−2は、自乗算出部1
9−2の出力と位相差算出器6−2との乗算を行う。
【0055】それぞれの受信部の自乗算出器19−1、
19−2の出力は加算器22−2で合成され、乗算器2
0−1、20−2の出力は加算器22−1で合成され、
乗算器21−1、21−2の出力は加算器22−3で合
成される。除算器23−1は、加算器22−2の出力を
加算器22−1の出力で除算し、結果を出力する。除算
器23−1の出力は、受信信号電力比で加重合成した振
幅比と等価である。除算器23−2は、加算器22−3
の出力を加算器22−2の出力で除算を行い、結果を出
力する。除算器23−2の出力は、受信信号電力比で加
重合成された位相差である。
【0056】除算器23−1、23−2の出力はそれぞ
れDASK復調部10、DPSK復調部11でディジタ
ルデータ系列に変換される。
【0057】なお、図8のダイバーシチ受信機の構成例
では、信号変換部4−1、4−2の振幅出力の自乗値を
加算器22−2の入力信号としているが、一定時間前の
振幅出力の自乗値、すなわち遅延部18−1、18−2
の出力信号の自乗値を加算器22−2の入力信号として
も構わない。
【0058】従って、これらの受信機では、振幅につい
て1つの除算器を用いればよく、回路構成が簡略化され
る。何故ならば、除算器は他の演算器に比べ回路構成を
複雑にするものだからである。
【0059】また、位相差を合成する場合は、各受信部
3−1、3−2の信号変換部4−1、4−2の位相信号
の差がπ[rad]以上となるときに特別な処理を必要
とする。何故なら、位相差は[−π,π)に縮退してお
り、不連続点が存在するためである。ダイバーシチ受信
機の受信部3−1、3−2の信号変換部4−1、4−2
の位相差出力をΔθ1 [rad]、Δθ2 [rad]と
する。位相差出力が[−π,π)にある場合、−πとπ
で位相が不連続となる。図9(a)のように位相差出力
の合成値Δθは、位相差出力Δθ1 [rad]とΔθ2
[rad]のベクトルで形成される鋭角の間に存在しな
ければならないが、図9(a)のように|Δθ1 −Δθ
2 |≧πとなるとき、合成した位相差信号α1 Δθ1
α2 Δθ2 は、Δθ1 とΔθ2 のベクトルで形成される
鈍角の間に存在してしまう。そこで、まず図9(b)の
ようにΔθ1 、Δθ2 をπ回転させ、Δθ´1 、Δθ´
2とした上でα1 Δθ´1 +α2 Δθ´2 を得る。そし
て図9(c)のようにα1Δθ´1 +α2 Δθ´2 をπ
回転させると、実際の位相差信号Δθが得られる。この
ように、各受信部3−1、3−2の信号変換部4−1、
4−2の位相差出力の合成処理は、複素乗算出力を合成
する場合に比べて煩雑となる。
【0060】次に、本発明の受信装置の応用例を説明す
る。
【0061】地上ディジタル放送の伝送方式として、直
交周波数分割多重方式(以下、OFDM)を用いること
が検討されている。OFDΜ信号によって限られた帯域
で高精細な動画像信号を伝送するためには、OFDΜ信
号の各サブキャリアの伝送速度を上げる必要があり、1
6種類の伝送シンボルを有する16DAPSKを変調方
式として用いることが検討されている。
【0062】図10はOFDMのサブキャリア信号毎
に、時間軸方向の差動符号化変調OFDΜ信号を復調す
るダイバーシチ受信機に本発明の受信装置を適用した例
である。 アンテナ2−1、2−2で受信した信号は、
それぞれガードタイム除去部24−1、24−2でガー
ドタイムを除去され、高速フーリエ変換(以下、FF
T)部25−1、25−2で周波数スペクトル信号に変
換される。OFDΜ信号において、隣合うサブキャリア
間でDAPSΚ変調が行われると、FFT部25−1、
25−2からそれぞれ出力される並列の周波数スペクト
ル信号は、並列/直列変換器26−1、26−2によっ
て直列信号に変換される。それぞれの並列/直列変換器
26−1、26−2の出力は、本発明に係るダイバーシ
チ受信機27の入力信号となり、元のディジタルデータ
系列が復調される。本発明に係るダイバーシチ受信機2
7としては、例えば図1、図5〜図8に示した受信機が
ある。
【0063】図11はOFDΜのサブキャリア信号毎
に、時間軸方向の差動符号化変調OFDΜ信号を復調す
るダイバーシチ受信機に本発明を適用した例である。
【0064】アンテナ2−1、2−2の出力は、ガード
タイム除去部24−1、24−2でガードタイムを除去
された後、FFT部25−1、25−2で周波数スペク
トル信号に変換される。そしてそれぞれのFFT部25
−1、25−2から出力する同じ周波数スペクトル信号
が同一のダイバーシチ受信機に入力される。図11のΟ
FDM信号用ダイバーシチ受信機では、それぞれの周波
数の信号に対してダイバーシチ受信機27−1〜27−
Μが割り当てられると、OFDM信号のダイバーシチ受
信が可能となる。ただし、各ダイバーシチ受信機に含ま
れる遅延部の遅延量は、OFDMシンボル長に等しくな
る。
【0065】図11に示したOFDMダイバーシチ受信
機は、複数のダイバーシチ受信機を必要とするため、F
FT部の出力数が増加すると、この回路構成は現実的で
はない。図12に1つのダイバーシチ受信機で差動符号
化変調OFDΜ信号を復調できるOFDΜダイバーシチ
受信機の構成例を示す。
【0066】各アンテナ2−1、2−2の出力は、ガー
ドタイム除去部24−1、24−2でガードタイムを除
去された後、FFT部25−1、25−2で周波数スペ
クトル信号に変換される。FFT部25−1、25−2
の出力は、並列/直列変換器26−1、26−2でそれ
ぞれ直列信号に変換され、各並列/直列変換器26−
1、26−2の出力はダイバーシチ受信機27の入力信
号となり、ディジタルデータ系列に復調される。ただ
し、直列変換した信号の前後の信号間には相関は無く、
OFDΜ信号長だけ離れた信号どうしが差動符号化変調
されているため、ダイバーシチ受信機27内の遅延部の
遅延量は、OFDM信号長に等しくなる。
【0067】図13は、縦軸をビット誤り率、横軸をビ
ットあたりの信号エネルギー対雑音エネルギー比とし
て、各サブキャリアを時間軸方向に16DAPSK変調
したOFDΜ信号の移動受信特性のシミュレーション結
果である。
【0068】16DAPSK変調は、2値の振幅レベル
を有するDASK変調と 8値の位相レベルを有するDP
SK変調を組み合わせた変調方式である。シミュレーシ
ョンで用いたパラメータ値は、アンテナ数2、FFTポ
イント数8192、OFDMの有効シンボル長 1ms、ガー
ドタイム0.25ms、キャリア周波数 300ΜHz、レイリ
ーフェジングのドップラー周波数fdは30Hz、遅延波
は1波で遅延時間τは100μs、所望波電力対干渉波電
力D/Uは 0dBとした。
【0069】ダイバーシチ無しの場合と、各受信部の振
幅比出力及び位相差出力を選択または合成するダイバー
シチ受信を行う場合についてシミュレーションを行い、
振幅比出力と位相差出力のそれぞれについて、受信信号
電力の電力が大きい方の受信部の出力のみを用いて復調
を行う選択ダイバーシチ受信と、図7に示すような受信
信号電力の電力に比例する加重値を各受信部の出力に乗
じて合成する合成ダイバーシチ受信と、各受信部の出力
を単純合成する等利得合成ダイバーシチ受信を行った場
合のビット誤り率を求めた。
【0070】図13において、はダイバーシチ無しの
場合、は位相差等利得ダイバーシチ・振幅比選択ダイ
バーシチの場合、は位相差等利得ダイバーシチ・振幅
比等利得合成ダイバーシチの場合、は位相差等利得ダ
イバーシチ・振幅比比例合成ダイバーシチの場合、は
位相差選択ダイバーシチ・振幅比選択ダイバーシチの場
合、は位相差選択ダイバーシチ・振幅比等利得合成ダ
イバーシチの場合、は位相差選択ダイバーシチ・振幅
比比例合成ダイバーシチの場合、は位相差比例合成ダ
イバーシチ・振幅比選択ダイバーシチの場合、は位相
差比例合成ダイバーシチ・振幅比等利得合成ダイバーシ
チの場合、(丸10)は位相差比例合成ダイバーシチ・振
幅比比例合成ダイバーシチの場合を示している。
【0071】その結果図13に示すように、各受信部の
振幅比出力もしくは位相差出力に対し、選択、等利得、
合成のどのダイバーシチ方式も移動受信環境で特性改善
が期待できるが、特に受信電力比を基準にして振幅比出
力及び位相差出力の加重合成を行う合成ダイバーシチ方
式は、 1%程度の誤り率が得られ、非常に有効であるこ
とが分かる。
【0072】
【発明の効果】以上詳細に説明した通り、複数のブラン
チ出力を得るダイバーシチ受信手段と、前記各ブランチ
出力の振幅と位相を得る信号変換手段と、前記得られた
振幅と位相に基づき前記各ブランチ出力の前後の振幅比
と位相差を算出する算出手段と、前記算出された各振幅
比と各位相差を、少なくとも一方については重み付けし
て、それぞれ合成する合成手段と、前記合成手段による
合成結果に基づき復調信号を得る復調手段とを具備する
ことにより、差動符号化変調に対するダイバーシチ受信
をより効果的に行うことが可能となり、レイリーフェー
ジングなどの信号波形の歪みによる誤り率特性の劣化を
緩和することができる。
【0073】また、振幅比及び位相差により情報が載せ
られた送信信号を受信して復調する受信装置において、
前記送信信号を受信する複数のアンテナと、前記各アン
テナで受信した受信信号を極座標変換して各受信信号の
振幅と位相を得る信号変換手段と、前記得られた受信信
号の振幅に基づき、前記各アンテナで第1の時間に受信
した信号と第2の時間に受信した信号との振幅比をそれ
ぞれ算出する振幅比算出手段と、前記得られた受信信号
の位相に基づき、前記各アンテナで第1の時間に受信し
た信号と第2の時間に受信した信号との位相差をそれぞ
れ算出する位相差算出手段と、前記算出された各振幅比
を重み付けて合成する第1の合成手段と、前記算出され
た各位相差を重み付けて合成する第2の合成手段と、前
記第1及び第2の合成手段による合成結果に基づき復調
信号を得る復調手段とを具備することにより、差動符号
化位相変調と差動符号化振幅変調を組み合わせた変調方
式においてダイバーシチ受信をより効果的に行うことが
でき、レイリーフェージングなどの信号波形の歪みによ
る誤り率特性の劣化を緩和することができる。
【0074】さらに、振幅比及び位相差により情報が載
せられた送信信号を受信して復調する受信装置におい
て、前記送信信号を受信する複数のアンテナと、前記各
アンテナで受信した受信信号を極座標変換して各受信信
号の振幅と位相を得る信号変換手段と、第1の時間に得
られた各受信信号の振幅と第1の時間より遅延する第2
の時間に得られた各受信信号の振幅とをそれぞれ乗算
し、各乗算結果の総量を算出する第1の算出手段と、前
記第2の時間に得られた各受信信号の電力を算出する第
2の算出手段と、前記第1の算出手段により得られた各
乗算結果の総量を前記第2の算出手段により得られた電
力の総量で除算する第3の算出手段と、前記得られた受
信信号の位相に基づき、前記各アンテナ毎に前記第1の
時間の受信信号と前記第2の時間の受信信号との位相差
を算出する第4の算出手段と、前記算出された各位相差
を重み付けて合成する第5の算出手段と、前記第3の算
出手段による除算結果及び前記第5の算出手段により算
出された合成結果に基づき復調信号を得る復調手段とを
具備することにより、差動符号化位相変調と差動符号化
振幅変調を組み合わせた変調方式においてダイバーシチ
受信をより効果的にかつ簡単な構成で行うことができ
る。
【0075】さらに、上記の第5の算出手段が、前記第
4の算出手段により算出された各位相差と対応する前記
第2の算出手段により得られた電力とを乗算する第6の
算出手段と、前記第6の算出手段で得られた各乗算結果
の総量を算出する第7の算出手段と、前記第7の算出手
段により算出された乗算結果の総量を前記第2の算出手
段により算出された電力の総量で除算する第8の算出手
段とを具備することにより、位相差についての合成手段
をより簡単な回路構成とすることができる。
【0076】また、振幅比及び位相差により情報が載せ
られた送信信号を受信して復調する受信装置において、
前記送信信号を受信する複数のアンテナと、前記各アン
テナで受信した受信信号を極座標変換して各受信信号の
振幅と位相を得る信号変換手段と、第1の時間に得られ
た各受信信号の振幅と第1の時間より遅延する第2の時
間に得られた各受信信号の振幅とをそれぞれ乗算し、各
乗算結果の総量を算出する第1の算出手段と、前記第1
の時間に得られた各受信信号の電力を算出する第9の算
出手段と、前記第9の算出手段により得られた電力の総
量を前記第1の算出手段により得られた各乗算結果の総
量で除算する第10の算出手段と、前記得られた受信信
号の位相に基づき、前記各アンテナ毎に前記第1の時間
の受信信号と前記第2の時間の受信信号との位相差を算
出する第4の算出手段と、前記算出された各位相差を重
み付けて合成する第5の算出手段と、前記第10の算出
手段による除算結果及び前記第5の算出手段により算出
された合成結果に基づき復調信号を得る復調手段とを具
備することにより、差動符号化位相変調と差動符号化振
幅変調を組み合わせた変調方式においてダイバーシチ受
信をより効果的かつ簡単な構成で行うことができる。
【0077】また上記の第5の算出手段が、前記第4の
算出手段により算出された各位相差と対応する前記第9
の算出手段により得られた電力とを乗算する第11の算
出手段と、前記第11の算出手段で得られた各乗算結果
の総量を算出する第12の算出手段と、前記第12の算
出手段により算出された乗算結果の総量を前記第9の算
出手段により算出された電力の総量で除算する第13の
算出手段とを具備することにより、位相差についてのダ
イバーシチ合成をより効果的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るダイバーシチ受信機
の構成を示すブロック図。
【図2】同実施形態における振幅比算出部の構成を示す
ブロック図。
【図3】同実施形態における位相差算出部の構成を示す
ブロック図。
【図4】同実施形態における加重値制御部の構成を示す
ブロック図。
【図5】本発明の他の実施形態に係るダイバーシチ受信
機の構成を示すブロック図。
【図6】本発明の他の実施形態に係るダイバーシチ受信
機の構成を示すブロック図。
【図7】本発明の他の実施形態に係るダイバーシチ受信
機の構成を示すブロック図。
【図8】本発明の他の実施形態に係るダイバーシチ受信
機の構成を示すブロック図。
【図9】同実施形態におけるダイバーシチ受信機の位相
差合成アルゴリズムを説明するための図。
【図10】本発明を適用したOFDΜダイバーシチ受信
機の構成を示すブロック図。
【図11】本発明を適用したOFDΜダイバーシチ受信
機の他の構成を示すブロック図。
【図12】本発明を適用したOFDΜダイバーシチ受信
機の他の構成を示すブロック図。
【図13】本発明に係るOFDMダイバーシチ受信のビ
ット誤り率特性。
【符号の説明】
2−1,2−2………アンテナ 3−1,3−2………受信部 4−1,4−2………信号変換部 5−1,5−2………振幅比算出部 6−1,6−2………位相差算出部 7………振幅比合成部 8………位相差合成部 9………加重値制御部 10………DASK復調部 11………DPSΚ復調部 12………遅延部 13………除算器 14………遅延部 15………加算器 16………信号測定部 17………加重値算出器 18−1,18−2………遅延部 19−1,19−2………自乗算出器 20−1,20−2………乗算器 21−1,21−2………乗算器 22−1〜3………加算器 23−1,23−2………除算器 24−1,24−2ガードタイム除去部 25−1,25−2………高速フーリエ変換(FFT)
部 26−1,26−2………並列/直列変換器 27………ダイバーシチ受信機

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のブランチ出力を得るダイバーシチ
    受信手段と、 前記各ブランチ出力の振幅と位相を得る信号変換手段
    と、 前記得られた振幅と位相に基づき前記各ブランチ出力の
    前後の振幅比と位相差を算出する算出手段と、 前記算出された各振幅比と各位相差を、少なくとも一方
    については重み付けして、それぞれ合成する合成手段
    と、 前記合成手段による合成結果に基づき復調信号を得る復
    調手段とを具備することを特徴とする受信装置。
  2. 【請求項2】 振幅比及び位相差により情報が載せられ
    た送信信号を受信して復調する受信装置において、 前記送信信号を受信する複数のアンテナと、 前記各アンテナで受信した受信信号を極座標変換して各
    受信信号の振幅と位相を得る信号変換手段と、 前記得られた受信信号の振幅に基づき、前記各アンテナ
    で第1の時間に受信した信号と第2の時間に受信した信
    号との振幅比をそれぞれ算出する振幅比算出手段と、 前記得られた受信信号の位相に基づき、前記各アンテナ
    で第1の時間に受信した信号と第2の時間に受信した信
    号との位相差をそれぞれ算出する位相差算出手段と、 前記算出された各振幅比を重み付けて合成する第1の合
    成手段と、 前記算出された各位相差を重み付けて合成する第2の合
    成手段と、 前記第1及び第2の合成手段による合成結果に基づき復
    調信号を得る復調手段とを具備することを特徴とする受
    信装置。
  3. 【請求項3】 振幅比及び位相差により情報が載せられ
    た送信信号を受信して復調する受信装置において、 前記送信信号を受信する複数のアンテナと、 前記各アンテナで受信した受信信号を極座標変換して各
    受信信号の振幅と位相を得る信号変換手段と、 第1の時間に得られた各受信信号の振幅と第1の時間よ
    り遅延する第2の時間に得られた各受信信号の振幅とを
    それぞれ乗算し、各乗算結果の総量を算出する第1の算
    出手段と、 前記第2の時間に得られた各受信信号の電力を算出する
    第2の算出手段と、 前記第1の算出手段により得られた各乗算結果の総量を
    前記第2の算出手段により得られた電力の総量で除算す
    る第3の算出手段と、 前記得られた受信信号の位相に基づき、前記各アンテナ
    毎に前記第1の時間の受信信号と前記第2の時間の受信
    信号との位相差を算出する第4の算出手段と、 前記算出された各位相差を重み付けて合成する第5の算
    出手段と、 前記第3の算出手段による除算結果及び前記第5の算出
    手段により算出された合成結果に基づき復調信号を得る
    復調手段とを具備することを特徴とする受信装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の受信装置において、 前記第5の算出手段が、 前記第4の算出手段により算出された各位相差と対応す
    る前記第2の算出手段により得られた電力とを乗算する
    第6の算出手段と、 前記第6の算出手段で得られた各乗算結果の総量を算出
    する第7の算出手段と、 前記第7の算出手段により算
    出された乗算結果の総量を前記第2の算出手段により算
    出された電力の総量で除算する第8の算出手段とを具備
    することを特徴とする受信装置。
  5. 【請求項5】 振幅比及び位相差により情報が載せられ
    た送信信号を受信して復調する受信装置において、 前記送信信号を受信する複数のアンテナと、 前記各アンテナで受信した受信信号を極座標変換して各
    受信信号の振幅と位相を得る信号変換手段と、 第1の時間に得られた各受信信号の振幅と第1の時間よ
    り遅延する第2の時間に得られた各受信信号の振幅とを
    それぞれ乗算し、各乗算結果の総量を算出する第1の算
    出手段と、 前記第1の時間に得られた各受信信号の電力を算出する
    第9の算出手段と、 前記第9の算出手段により得られた電力の総量を前記第
    1の算出手段により得られた各乗算結果の総量で除算す
    る第10の算出手段と、 前記得られた受信信号の位相に基づき、前記各アンテナ
    毎に前記第1の時間の受信信号と前記第2の時間の受信
    信号との位相差を算出する第4の算出手段と、 前記算出された各位相差を重み付けて合成する第5の算
    出手段と、 前記第10の算出手段による除算結果及び前記第5の算
    出手段により算出された合成結果に基づき復調信号を得
    る復調手段とを具備することを特徴とする受信装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の受信装置において、 前記第5の算出手段が、 前記第4の算出手段により算出された各位相差と対応す
    る前記第9の算出手段により得られた電力とを乗算する
    第11の算出手段と、 前記第11の算出手段で得られた各乗算結果の総量を算
    出する第12の算出手段と、 前記第12の算出手段により算出された乗算結果の総量
    を前記第9の算出手段により算出された電力の総量で除
    算する第13の算出手段とを具備することを特徴とする
    受信装置。
JP8318224A 1996-08-06 1996-11-28 受信装置 Withdrawn JPH10107713A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103095636A (zh) * 2012-12-07 2013-05-08 桂林电子科技大学 差分球调制方法
JP2015177375A (ja) * 2014-03-14 2015-10-05 古河電気工業株式会社 送受信システム、送信装置、および、受信装置

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