JP5830397B2 - アレーアンテナ - Google Patents
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Description
[時分割多重アダプティブアレーアンテナの概要]
図1に示すように、アダプティブアレーアンテナ1は、複数のアンテナ(アンテナ素子)2を備え、各アンテナ2の重み付けを伝播環境に応じてアダプティブ制御することにより、目的の希望波の到来方向に指向性を向けたり、不要な電波の到来方向にヌル点を向けて除去したりすることで、高い通信特性を持つアンテナとして機能する。本例のアダプティブアレーアンテナ1は、複数のアンテナ2で1つの受信回路3を共用し、受信信号を時間単位で区切ることにより、1つの伝送路で通信する時分割多重式でもある。
次に、TDM-AAAにおいて受信波の到来方向により受信電力Pが変化することを説明する。単一の受信回路3における受信信号ベクトルX(t)は、次式(11)〜(19)により表される。なお、次式においては、スイッチ切換周波数1/TSの高調波成分を表す整数をnとし、Tを転置とする。
スイッチ切換順序の変更は、数学的な観点からすると、前述の式(11)においてベクトルF(Δt)の要素を置換することと等価である。いま、p,u~pを、−μからμの範囲の整数とし、ベクトルu≡[−μ,…,p,…,μ]Tと、これを並べ替えたベクトルu~≡[u~−μ,…,u~p,…,u~μ]Tとを考える。このとき、uからu~への置換を表すK次正方行例をVとし、Vの第l行及び第m列の要素をvl,mとすると、vl,m及びu~は、次式(23),(24)のように表される。なお、u~はuの上に~が付された記号を表す。
前述したように、受信信号の位相変化がなるべく小さくなるようにスイッチ切換順序を最適化すれば、受信電力Pの向上が可能と考えられる。そこで、ここからは、最適なスイッチ切換順序の決定方法を示す。
図1に示すように、アダプティブプロセッサ16には、スイッチ切換順序を設定する際に必要な相関ベクトルrxrを算出する相関ベクトル算出部17が設けられている。本例の相関ベクトル算出部17は、スイッチ切換順序を設定する始めにおいて、スイッチ切換順序をアンテナ番号順として信号を受信し、相関ベクトルrxrを算出する。なお、相関ベクトル算出部17がスイッチ切換順序設定手段を構成する。
ステップ101において、相関ベクトル算出部17は、スイッチ切換順序をアンテナ番号順として信号を受信し、相関ベクトルrxrを算出する。相関ベクトル算出部17は、求めた相関ベクトルrxrの値を、スイッチ切換順序設定部18に出力する。
ステップ104において、スイッチ切換順序設定部18は、位相差が最小であるアンテナ2を次に切り換えるアンテナ2として選択する。図7の例では、♯3のアンテナ2が次に切り換えるアンテナ2として選択される。
アンテナ2の配列形状は、図8(a)に示すような直線状をとしてもよいし、図8(b)に示すような点対称配置の一例として円形状としてもよい。ちなみに、本例で言うアンテナ番号順とは、これら図に示す並び方向順のことである。図9に示すように、アンテナ2の配列形状を円形状とした場合(同図の実線)、直線形状の場合(同図の一点鎖線)に比べて、受信電力Pの均一化に効果が高くなる。これは、アンテナ2が配置される面内で、均一に電波を受信できるからと考えられる。
続いて、計算機シミュレーションにより本例の技術の評価を行う。本例の場合、計算負荷軽減のため、回路構成を図1から図10のように変更し、シミュレーションを実施する。ここでは、ダウンコンバート用のコンバータ10,12を削除する。このため、各アンテナ2における受信信号は、電波の到来角度による所定の位相差を有するベースバンド信号とする。スイッチ6での波形変化とフィルタ4,8での帯域制限は、行列ΨSΓ−Vの乗算に置き換える。また、A/Dコンバータ14でのサンプリング時に発生するエイリアシングによる波形変化はΓ+の乗算に置き換えることとする。さらに、時分割処理で発生する各アンテナ2の受信信号のサンプルタイミングの差異はないとする。熱雑音については、アンプ部でそれぞれ無相関のホワイトガウシアンノイズが付加されることとする。
(1)時分割多重アダプティブアレーアンテナ1において、スイッチ6の切換順序を単なるアンテナ番号順ではなく、ある特定の指向性を有する順番に設定可能とした。このため、時分割多重アダプティブアレーアンテナ1を、所望の指向性に設定することができる。よって、例えば希望波を感度よく受信したり、指向性を妨害波の方向に向かせたりするなど、必要とする指向性に適宜設定することができる。
(5)切換順序1番のアンテナ2が異なる複数の順序を求め、これら複数の順序のうち、最も受信電力Pが大きくなる順序をスイッチ切換順序に設定する。このため、より好ましいスイッチ切換順序の設定が可能となるので、信号対雑音比の劣化防止に一層効果が高くなる。また、切換順序を1番にしてスイッチ切換順序を割り出す処理を全アンテナ2において行い、この中から受信電力Pが最も高い順序をスイッチ切換順序に設定するので、最適なスイッチ切換順序を選定することができ、信号対雑音比の劣化防止に一層効果が高くなる。
(7)アンテナ2の配置を図8(b)に示す円形配置とすれば、アンテナ2が配置される面内で受信電力Pが均一(等方的)になり易い。よって、全方向に対して受信電力Pがなるべく均一になるので、どの方向からの電波も感度よく受信することができるようになる。
・スイッチ切換順序は、相関ベクトルrxrを使用する方式に限定されない。例えば、ステップ101の処理を、電波到来方向推定の処理に置き換え、推定した方向から算出したモードベクトルa(θ)を使用して、スイッチ切換順序を設定してもよい。
・切換順序1番としてスイッチ切換順序を求める処理(ステップ103〜105)は、全アンテナ2で実施されなくてもよく、数パターンのみ求める形式でもよい。
・受信回路3は、ベースバンド信号をA/Dコンバータ14でサンプルする構成に限らず、例えばIF信号をサンプルする構成や、第2バンドパスフィルタ8から出力される(Radio Frequency)信号をサンプルする構成でもよい。
・アンテナ素子数Kは、任意の奇数に限らず、任意の偶数であってもよい。
・第2バンドパスフィルタ8の周波数帯域幅は、例えば第1バンドパスフィルタ4の周波数帯域に係数のKを乗算した値でもよい。
・スイッチ切換順序は、受信信号がなるべく大きくなる順序に決定可能であるならば、他の方法を採用することが可能である。
・実施例で記載した種々の演算は、等価的であれば、他の演算式に適宜変更可能である。
・アダプティブアレーアンテナ1は、車両や電子キーの受信機として使用されることに限定されず、他の機器や装置に適宜応用可能である。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
Claims (15)
- 複数のアンテナと共用の1つの受信回路との間に、複数のスイッチを有するスイッチ回路を接続し、前記アンテナを前記スイッチによって選択的に前記受信回路に接続することにより、当該スイッチによる時分割多重によって電波を受信する時分割多重方式のアレーアンテナにおいて、
複数の前記スイッチの切換順序を切り換え可能であり、スイッチ切換前後における複数のアンテナ間の信号の位相差が切換前よりも切換後が小さくなるようにスイッチ切換順序を設定するスイッチ切換順序設定手段を備えた
ことを特徴とするアレーアンテナ。 - 前記スイッチ切換順序設定手段は、前記スイッチ切換順序を変更可能である
ことを特徴とする請求項1に記載のアレーアンテナ。 - 前記スイッチ切換順序設定手段は、前記アンテナで受信した受信信号を基に前記スイッチ切換順序を変更可能である
ことを特徴とする請求項2に記載のアレーアンテナ。 - 前記スイッチ切換順序設定手段は、前記スイッチ切換順序を変更する前の順序において相関ベクトルを求め、前記相関ベクトルを基に前記スイッチ切換順序を設定する
ことを特徴とする請求項3に記載のアレーアンテナ。 - 前記スイッチ切換順序設定手段は、前記スイッチ切換順序を変更する前の順序において前記受信信号の到来方向推定を行い、その推定した方向から算出されたモードベクトルを基に前記スイッチ切換順序を設定する
ことを特徴とする請求項3に記載のアレーアンテナ。 - 前記スイッチ切換順序設定手段は、切換順序1番のアンテナを設定した後、前記受信信号の位相差が最も小さいアンテナを、次に切り換えるアンテナとして設定する
ことを特徴とする請求項3〜5のうちいずれか一項に記載のアレーアンテナ。 - 前記スイッチ切換順序設定手段は、スイッチ切換前後のそれぞれの相関ベクトルを求め、これら相関ベクトルの位相差の和を求め、この和が最も小さくなる順番に前記スイッチ切換順序を設定する
ことを特徴とする請求項3〜5のうちいずれか一項に記載のアレーアンテナ。 - 前記スイッチ切換順序設定手段は、切換順序1番のアンテナが異なる複数の順序を求めた後、これら複数の切換順序のうち最も受信電力が大きくなる順序を前記スイッチ切換順序に設定する
ことを特徴とする請求項3〜7のうちいずれか一項に記載のアレーアンテナ。 - 前記スイッチ切換順序設定手段は、切換順序を1番にしてスイッチ切換順序を割り出す処理を全アンテナにおいて実施し、これら複数の切換順序のうち最も受信電力が大きくなる順序を前記スイッチ切換順序に設定する
ことを特徴とする請求項3〜8のうちいずれか一項に記載のアレーアンテナ。 - 前記スイッチ切換順序設定手段は、前記受信電力を計算によって算出する
ことを特徴とする請求項8又は9に記載のアレーアンテナ。 - 前記スイッチ切換順序設定手段は、前記スイッチ切換順序を変更する前の順序において相関ベクトルを求め、前記相関ベクトルを基に前記スイッチ切換順序を設定可能であり、前記相関ベクトルをrxrとし、複素共役転置をHとし、演算のための行列をΦとし、切換順序を表す行列をVとすると、受信電力を式rxr HΦHVH(Φ−1)2VΦrxrにより算出することを特徴とする請求項10に記載のアレーアンテナ。
- 複数の前記アンテナの配置が点対称となっている
ことを特徴とする請求項1〜11のうちいずれか一項に記載のアレーアンテナ。 - アダプティブ制御によって信号を処理するアダプティブ方式である
ことを特徴とする請求項1〜12のうちいずれか一項に記載のアレーアンテナ。 - 前記スイッチ切換順序は、前記アンテナの配列形状を円形状とすることにより、全方向に対して受信電力が均一となり得る順序に設定されている
ことを特徴とする請求項1〜13のうちいずれか一項に記載のアレーアンテナ。 - 前記スイッチ切換順序設定手段は、まず、全方向に対して受信電力が均一となったスイッチ切換順序で電波を受信し、この受信信号を基に、必要とする最終的なスイッチ切換順序を設定する
ことを特徴とする請求項14に記載のアレーアンテナ。
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