JPH10107424A - プリント配線板加熱装置における電子部品の冷却方法 - Google Patents

プリント配線板加熱装置における電子部品の冷却方法

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JPH10107424A
JPH10107424A JP25837196A JP25837196A JPH10107424A JP H10107424 A JPH10107424 A JP H10107424A JP 25837196 A JP25837196 A JP 25837196A JP 25837196 A JP25837196 A JP 25837196A JP H10107424 A JPH10107424 A JP H10107424A
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Nihon Dennetsu Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリント配線板の一方の面側の電子部品を冷
風で冷却し、他方の面側を加熱してチップ部品の接着剤
を硬化させたり、リフローはんだ付けする場合、冷風に
よりプリント配線板が冷却されて接着剤の硬化やはんだ
付けが不十分になるのを解消する。 【解決手段】 プリント配線板1の板面と平行に冷風を
供給し、この供給された冷風をプリント配線板1の中央
領域から板面に対し直角方向に吸気してから引き続いて
排気させることにより、電子部品3のみを冷却して、プ
リント配線板1が冷却されないように流動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品を接着剤
でプリント配線板に固定するために接着剤を硬化させた
り、プリント配線板の被はんだ付け部に予め供給してあ
るはんだを溶融させてリフローはんだ付けを行ったりす
る際のプリント配線板の加熱にともなって、加熱される
ことを望まない電子部品を冷却する方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】電子部品をプリント配線板にはんだ付け
する前に接着剤で仮固定することが行われている。例え
ば、チップ部品をフローはんだ付けする場合や、プリン
ト配線板の両面(上面および下面)にチップ部品を搭載
して上面と下面の両面を一括してリフローはんだ付けを
行う場合等である。なお、後者の場合は、リフローはん
だ付けを行う際にプリント配線板の下方側に位置する面
に搭載する電子部品についてのみ、接着剤を使用して仮
固定する。これらは、搭載した電子部品が落下すること
を防止するためである。
【0003】この接着剤には加熱硬化型の接着剤や紫外
線硬化型の接着剤が使用されている。すなわち、プリン
ト配線板に接着剤を塗布した後に電子部品を搭載し、赤
外線ヒータやUVランプ等で加熱して仮固定する。
【0004】他方で、チップ部品とリード線付き部品と
が混載される場合がある。例えば、チップ部品化が難し
い大容量の電解コンデンサ等の電子部品を使用する場合
である。
【0005】このような電解コンデンサの耐熱温度は、
一般的に約85℃〜120℃程度である。一方、チップ
部品を仮固定する接着剤を加熱・硬化させる場合や、チ
ップ部品とプリント配線板との被はんだ付け部に予め供
給しておいたはんだを加熱・溶融させてリフローはんだ
付けを行う場合においては、該加熱温度は一般的には約
150℃〜200℃程度である。したがって、このよう
な加熱に際しては、電解コンデンサの温度をその耐熱温
度の約85℃〜120℃以下に保持する必要がある。
【0006】また、先に説明したように予めプリント配
線板の両面にチップ部品を搭載して両面の一括リフロー
はんだ付けを行うのではなく、先ず一方の面側にチップ
部品を搭載して一方の面側のリフローはんだ付けを行
い、次に他方の面側にチップ部品を搭載して他方の面側
のリフローはんだ付けを行う場合がある。
【0007】このような場合においても、後のリフロー
はんだ付け工程で、先のリフローはんだ付け工程におい
て既にリフローはんだ付けが行われた電子部品について
は、その被はんだ付け部のはんだが溶融することを防ぐ
必要がある。すなわち、溶融により電子部品が落下して
しまうからである。そのため、このような場合において
ははんだの溶融温度(共晶はんだでは約180℃)以下
に電子部品の温度を保持する必要がある。
【0008】以上のように、プリント配線板の一方の面
側の電子部品を、その耐熱温度やはんだの溶融温度以下
の温度に保持しながら、他方の面側を加熱して接着剤の
硬化やリフローはんだ付けを行う技術が用いられてい
る。
【0009】図6(a),(b)は、公知例1の実公平
3−47340号公報からの抜粋で、「電子部品のプリ
ント基板への固定装置」を示す図であり、図6(a)は
正面断面図、図6(b)は要部の側面断面図である。こ
れらの図において、1はプリント配線板、2は電子部
品、11は炉体、12は搬送コンベア、13は赤外線ヒ
ータ、14はダクト、15は通気口、16はファン、1
7は搬入口である。
【0010】すなわちプリント配線板1の搬入口17側
および搬送コンベア12の両側にファン16をもつ通気
口15を設け、外気をプリント配線板1の下部に供給し
てプリント配線板1の下面側1bを冷却しつつ、赤外線
ヒータ13によりプリント配線板1の上面側1aを加熱
するように構成された装置である。なお、プリント配線
板1の下部の「熱気」を吸引除去してもよいことが説明
されている。
【0011】図7(a),(b)は、公知例2の特開平
2−284764号公報からの抜粋で、「プリント基板
の両面実装用半田付装置」を示す図であり、図7(a)
は縦断側面図、図7(b)は図7(a)のI−I線によ
る断面図である。これらの図において、図6と同一符号
は同一部分を示す。
【0012】すなわち、加熱炉21は上部加熱室22と
下部加熱室23とを等圧にしてプリント配線板1に熱風
を供給するものであり、循環路24を通って循環する熱
風とは別に吸気口25から外気を取り入れ、温度調節装
置26で所望の温度に調節した熱風をプリント配線板1
に吹き付けるものである。これにより、例えば、プリン
ト配線板1の上面側1aをはんだ溶融温度に加熱し、下
面側1bをはんだ溶融温度以下に保持できるように構成
した装置である。
【0013】また、27はファン、28はモータ、29
は圧力室、30は抵抗板、31は整流板、32は仕切
板、33は搬送コンベアである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】図6に示す公知例1の
技術では、電子部品2を冷却する外気をプリント配線板
1の板面方向にのみ供給して流動させるので、プリント
配線板1の表面上を外気が流れて該プリント配線板1自
体も冷却してしまい、プリント配線板1自体の温度上昇
が阻害され、接着剤の硬化やはんだの溶融が阻害されや
すい短所がある。すなわち、図6に示す公知例では、プ
リント配線板1自体の下面側1bも冷却してしまうこと
により、プリント配線板1の上面側1aの温度上昇が抑
制されるようになり、ひいては、接着剤やはんだの温度
上昇が抑制され、接着剤の硬化が不十分になったり、は
んだが溶融しにくいという現象を生じやすかった。
【0015】図7に示す公知例2の技術においても同様
に、温度差のある熱風がそれぞれプリント配線板1の上
面側1aおよび下面側1bに吹き付けられるので、プリ
ント配線板1の上面側1aの温度上昇が阻害・抑制さ
れ、ひいては、上面側1aのはんだが溶融しにくくな
る。
【0016】本発明の目的は、プリント配線板に搭載さ
れた電子部品を良好に冷却しつつ該プリント配線板自体
の冷却は極力抑える方法を確立することによって、接着
剤の硬化やはんだの溶融(リフローはんだ付け)と、電
子部品の良好な冷却とを両立させることにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、プリント配線
板の相対する少なくとも一対の両側端部側からプリント
配線板の板面と平行に冷風を供給し、この供給された冷
風をプリント配線板の中央領域から板面に対し直角方向
に吸気してから引き続いて排気するように冷風を流動さ
せるところに特徴がある。
【0018】これにより、供給された冷風はプリント配
線板の板面上に接触しつつ流動することが少なくなり、
板面よりもやや離れた位置すなわち搭載された電子部品
の表面を流れ去るようになる。したがって、プリント配
線板自体はほとんど冷却されずに、電子部品のみを良好
に冷却することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明は、次のような形態におい
て実施することができる。
【0020】(1)プリント配線板の一方の面側を加熱
してこの加熱面に搭載されている電子部品を固定するた
めの接着剤を硬化させたり、また被はんだ付け部に予め
供給してあるはんだを溶融させてリフローはんだ付けを
行ったりする際に、他方の面側に搭載されている電子部
品を冷却してその温度上昇を抑制する方法であり、プリ
ント配線板の対向する少なくとも1組の両側端部側から
冷却すべき電子部品が搭載されている他方の面の中央領
域に向けてプリント配線板の板面と平行に冷風を供給す
るとともに、この板面の中央領域から板面に対し直角方
向に吸気してから排気するように構成する。
【0021】これにより、両側端部から供給された冷風
はプリント配線板の中央側から直角方向へ吸引され排気
されるので、冷風はプリント配線板の表面を流れない
で、そのほとんどは表面よりやや離れた位置の冷却する
べき電子部品の表面を流れるようになる。したがって、
プリント配線板自体を冷却することは少なく、搭載電子
部品のみを良好に冷却することができる。
【0022】(2)前記(1)の形態において、プリン
ト配線板に供給する冷風はプリント配線板の中央領域か
らプリント配線板の板面に対し直角方向に吸気する吸引
力によって、プリント配線板の側端部側から吸気するよ
うに構成する。
【0023】そのため、吸引によって生ずる負圧の中心
はプリント配線板の表面ではなくて表面から直角方向に
離れた位置に現れ、この負圧によって流れ込む冷風はプ
リント配線板の表面ではなく、そこに搭載されている電
子部品の表面を流れ去るようになる。
【0024】したがって、プリント配線板自体を冷却す
ることは少なく、搭載電子部品のみを良好に冷却するこ
とができる。
【0025】(3)前記(1)または(2)の形態にお
いて、プリント配線板に供給される冷風の雰囲気の少な
くとも一部を循環させて冷風の供給と吸気を行うように
構成する。
【0026】これにより、電子部品の冷却温度を調節す
ることができる。すなわち、循環風量の割合を大きくす
る程循環する冷風の温度は新規供給される冷風温度より
も高くなり、電子部品を冷却する温度も高くすることが
できる。
【0027】また、炉体内で接着剤硬化やリフローはん
だ付けを行う場合において、炉体内に窒素ガス等の不活
性ガスを供給して低酸素濃度の雰囲気を形成する場合に
おいては、炉体外からの雰囲気の進入を少なくすること
が可能となり、所望の酸素濃度の雰囲気を形成するため
に必要とされる不活性ガス供給流量を少なくすることが
できる。
【0028】
【実施例】次に、本発明による電子部品の冷却方法を実
際上どのように具体化できるかを実施例で説明する。
【0029】〔第1の実施例〕図1,図2は、本発明の
第1の実施例を示す図で、図1はプリント配線板1の搬
送方向に対して交差する方向の横断面図、図2は図1の
II−II線による側断面図である。
【0030】これらの図において、プリント配線板1に
は、下面側1bからリード線4付きの電子部品3、例え
ば電解コンデンサが挿入され、そのリード線4はクリン
チにより固定され、他方プリント配線板1の上面側1a
には接着剤6を塗布した後にチップ部品5を搭載したも
のである。また、41は炉体、41a,41bは前記炉
体41の上方側と下方側を示す。42は前記炉体41の
内壁、43は搬送コンベア、44は前記搬送コンベア4
3のコンベアフレーム、45はチェーン、46は赤外線
ヒータ、47は前記赤外線ヒータ46の反射板、48は
前記炉体41の上方側41aと下方側41bとを仕切る
固定仕切板、49は可動仕切板、50はローラ、51は
仕切板、52はファン、53はモータ、54は排気口、
55は風道、56は前記炉体41の下端に設けた吸気
口、57は抵抗板である。
【0031】すなわち、プリント配線板1を搬送コンベ
ア43のチェーン45に載置して炉体41内を搬送しつ
つ、プリント配線板1の上面側1aを赤外線ヒータ46
により加熱して接着剤6の加熱硬化やはんだを溶融させ
てリフローはんだ付けを行う構成の装置である。なお、
赤外線加熱に代えて熱風加熱を使用したり、赤外線加熱
と熱風加熱とを併用してもよい。
【0032】搬送コンベア43は、往路と復路が横方向
に1列に並ぶように構成されたものであり、具体的には
本出願人による特開平1−210168号公報に開示さ
れた「プリント基板の搬送装置」と同様の構成のもので
ある。この搬送コンベア43は搬送面に対して直角方
向、すなわち、上下方向の厚さを薄くできるとともに、
搬送コンベア43の上方側および下方側にプリント配線
板1の板面を広く露呈させて熱風が当りやすいようにで
きる長所がある。
【0033】なお、図1において搬送コンベア43の右
側のコンベアフレーム44とチェーン45の位置は固定
されている。また、左側のコンベアフレーム44とチェ
ーン45は図中の横方向(矢印B方向)へ移動可能に設
けてあり、プリント配線板1の幅に対応して搬送コンベ
ア43の間隔も調節可能に構成してある。
【0034】搬送コンベア43には、炉体41内を上方
側41aと下方側41bとを仕切るための固定仕切板4
8と可動仕切板49とが設けてあり、図中、搬送コンベ
ア43の右側は炉体41の内壁42とコンベアフレーム
44との間に位置を固定した固定仕切板48を設けてあ
る。他方、搬送コンベア43の左側は位置調節可能な可
撓性を有する板状部材からなる可動仕切板49をローラ
50で案内して炉体41の内壁42に摺接するように構
成してある。これにより搬送コンベア43の位置を調節
しても可撓性を有する可動仕切板49がローラ50に案
内されつつ炉体41の内壁42を摺接・摺動するので、
炉体41内を搬送コンベア43を境にして上方側41a
と下方側41bとに仕切ることができる。
【0035】そして、搬送コンベア43によって搬送さ
れるプリント配線板1の下面側1b,すなわち、炉体4
1の下方側41bで吸気と排気を行うために、プリント
配線板1の中央領域となる部分を搬送方向Aに沿って仕
切るための吸排用の仕切板51を搬送方向Aと交差する
方向の左右側に一対設け、この仕切板51の下方側に排
気用のファン52と駆動用のモータ53を設けて排気口
54から炉体41の外へ排気するように構成する。
【0036】他方、前記の左右一対の吸排用の仕切板5
1と炉体41の内壁との間に形成される風道55は炉体
41の外に連通させる。図1,図2の例においては排気
口54の周囲近傍に前記風道55の入り口、すなわち吸
気口56を設けている。
【0037】この場合、必要に応じて前記排気口54と
吸気口56とをパンチング板等のような流体に対する抵
抗を有する抵抗板57で覆い、排気口54からの排気の
一部を吸気口56に還流させるように構成してもよい。
この抵抗板57の抵抗の大きさで還流量を調節すること
が可能であり、完全に閉鎖してしまえば外気を吸気する
ことなく雰囲気が循環する。
【0038】以上のように構成することにより、搬送コ
ンベア43によって搬送されるプリント配線板1の上面
側1aおよびチップ部品5が赤外線ヒータ46および反
射板47に反射されて照射される赤外線によって加熱さ
れ、接着剤6が硬化してチップ部品5のプリント配線板
1への仮固定が行われる。
【0039】プリント配線板1の下面側1bにおいて
は、ファン52が排気口54から排気を行うことによっ
てプリント配線板1の下面側1bの方向に吸引力すなわ
ち大気圧に対して負圧が生じ、吸気口56から吸気され
た外気あるいは排気された雰囲気の一部が風道55を通
り、コンベアフレーム44側からプリント配線板1の下
面側1bの板面方向に沿って流れつつプリント配線板1
の板面とは直角方向の下方側へ吸引され排気口54から
排気される。
【0040】この場合、吸気され供給される外気、すな
わち冷風は、プリント配線板1の板面上にはほとんど流
れないで、そのやや下方側の電子部品(電解コンデン
サ)3の表面を流れるようになる。すなわち、プリント
配線板1の板面からやや離れた位置に冷風の層が形成さ
れる。
【0041】したがって、プリント配線板1の下面側1
bの電子部品3を良好に冷却しつつ、プリント配線板1
自体の冷却は大幅に抑制される。その結果、プリント配
線板1の上面側1aの温度上昇が阻害されることがな
く、接着剤6の硬化も阻害されることなく促進される。
【0042】このような電子部品3の冷却は、接着剤硬
化を行う場合以外にも、チップ部品5の被はんだ付け部
に予め供給したはんだ(クリームはんだ)を溶融させる
場合、すなわちリフローはんだ付けを行う場合において
も有効である。つまり、耐熱温度の低い電子部品3を耐
熱温度以下に保持しつつリフローはんだ付けを行うこと
が可能となる。
【0043】なお、ファン52による排気流量は、それ
を駆動するモータ53、例えばインダクションモータを
可変周波数インバータによって駆動して回転速度を調節
することで調節することができる。そして、排気流量が
大きくなるほどプリント配線板1の下方側に発生する負
圧が大きくなって、プリント配線板1の板面から離れた
位置に冷風の層が形成されるようになる。したがって、
冷却するべき電子部品3のプリント配線板1上における
高さによってファン52の回転速度を調節するとよい。
【0044】また、電子部品3の冷却温度は排気流量に
よっても変化するが、排気口54および吸気口56を覆
うように抵抗板(例えばパンチング板)57を設けるこ
とにより排気の一部を吸気に還流させることが可能とな
り、極端な冷却が不要な場合には冷風の温度を上げるこ
ともできる。
【0045】このような極端な冷却を好まない電子部品
3としては、シールドケース(図示せず)等がある。シ
ールドケースは金属板で構成されているので熱伝導が良
好であり、極端に冷却しすぎるとプリント配線板1の上
面側1aにはんだ付け端子として突出させたタグも冷却
され、リフローはんだ付けを行う場合において十分には
んだ溶融温度まで温度上昇しなくなることがあるからで
ある。
【0046】〔第2の実施例〕図3,図4は、本発明の
第2の実施例を示す図で、図3はプリント配線板1の搬
送方向に対して交差する方向の横断面図、図4は図3の
III −III 線による側断面図である。また図5は、図3
の可動仕切板の全容を説明する斜視図である。
【0047】この第2の実施例が第1の実施例と相違す
る点は、排気口61と吸気口62とが完全に独立してい
ることと、ファン52による排気によって生ずる負圧
が、プリント配線板1の搬送方向から見てプリント配線
板1の中央位置に左右対象に発生するように構成してい
る点である。
【0048】吸気口62は搬送コンベア43の側方側の
炉体41の側面を貫通して設けてあり、排気口61は搬
送コンベア43の下方側の炉体41の底面に設けてあ
る。図中、搬送コンベア43の右側はコンベアフレーム
44と炉体41との間に固定仕切板63を設け、搬送コ
ンベア43の上方側41aと下方側41bとに炉体41
内雰囲気を仕切っている。この実施例では、吸気口62
の上壁を構成する板状部材、すなわち固定仕切板63
を、炉体41内を仕切る部材として併用している。
【0049】図中、搬送コンベア43の左側は、プリン
ト配線板1の幅によってその位置を図中の左右方向(矢
印B方向)に移動可能に設けてあるので、この搬送コン
ベア43と炉体41との間に設けた2枚の仕切板、すな
わち炉体41側に設けた固定仕切板64とコンベアフレ
ーム44側に設けた可動仕切板65を摺接・摺動可能に
設けることによって見かけ上の長さの可変を可能として
いる。
【0050】吸気口62の下壁を構成する板状部材すな
わち仕切板は、炉体41側に設けた固定仕切板66と、
この固定仕切板66の上に摺接・摺動可能に設けた可動
仕切板67とで構成してある。
【0051】この可動仕切板67の中央位置には搬送方
向Aに沿ってスロット状の開口、すなわち吸引・排気の
ための連通口68を設けてあり、この連通口68の中央
位置でプリント配線板1側の面には連通口68を搬送方
向Aに対して左右対象に2分するように中央仕切板69
を直角、すなわち上下方向に立てて設けてある。また、
連通口68の下方側すなわち排気用のファン52に面す
る側にはディフューザ70を設けてあり、吸引・排気を
効率よくできるように配慮した構成としている。
【0052】ところで、搬送コンベア43がプリント配
線板1を保持する幅はプリント配線板1の幅に応じて可
変・調節するが、一般的によく使用されている公知技術
に送りねじによる機構がある。これを図3においては二
点鎖線で示してある。すなわち送りねじ71を回転させ
ることによって、これに螺合する螺合体72が図中の左
右方向(矢印B方向)へ移動し、この螺合体72を左側
のコンベアフレーム44に取り付けてあるので左側の搬
送コンベア43が左右方向に移動する。
【0053】そして、図5に例示した可動仕切板67も
前記の搬送コンベア43の保持幅の調節に伴って左右方
向に移動させ、その連通口68がプリント配線板1の中
央位置、すなわち搬送コンベア43の中央位置に常時位
置するようにするために、二点鎖線で示す送りねじ71
と螺合体72と同様の送りねじ73と螺合体74とを設
け、スプロケット75,76を取り付け、チェーン77
を張架する。
【0054】すなわち、送りねじ73の回転によって左
右方向に移動する螺合体74が可動仕切板67を左右方
向に移動させる。この場合、可動仕切板67の連通口6
8を搬送コンベア43の中央位置に常時位置させるため
に、搬送コンベア43の送りねじ71と連通口68を形
成した可動仕切板67の送りねじ73とが2:1の回転
比となるようにスプロケット75,76のギア比を決定
するか、あるいはスプロケット75,76の回転比を
1:1にして送りねじ71,73のねじピッチを2:1
とする。
【0055】以上のように構成することにより、第1の
実施例と同様に搬送コンベア43によって搬送されるプ
リント配線板1の上面側1aおよびチップ部品5が、赤
外線ヒータ46および反射板47に反射されて照射され
る赤外線によって加熱され、接着剤6が硬化してチップ
部品5のプリント配線板1への仮固定が行われる。
【0056】また、プリント配線板1の下面側1bにお
いては、ファン52が排気口61から排気を行うことに
よってプリント配線板1の下面方向(直角方向)に吸引
力、すなわち大気圧に対して負圧が生じ、吸気口62か
ら吸気された外気がコンベアフレーム44側からプリン
ト配線板1の下面側1bの板面方向に沿って流れつつプ
リント配線板1の板面とは直角方向の下方側へ吸引され
吸気口61から排気される。もちろん、左右の吸気口6
2にファン(図示せず)を設けて冷風の強制送風を行い
つつ、排気口61に設けたファン52によって排気を行
う構成としてもよい。この場合、送風量が排気量を上回
らないようにファン相互の回転速度等を調節する。
【0057】これにより、吸気され供給される外気すな
わち冷風は、プリント配線板1の下面側1aの板面上に
はほとんど流れないで、そのやや下方側の電子部品(電
解コンデンサ)3の表面を流れるようになる。すなわ
ち、プリント配線板1の板面からやや離れた位置にのみ
冷風の層が形成される。
【0058】そして、可動仕切板67の連通口68はプ
リント配線板1の中央位置にあり、連通口68の中央位
置には中央仕切板69が設けてあるので、左右の吸気口
62から供給される冷風の風量は略同一となり左右の平
衡度が極めて高くなる。また、吸気口62から冷気を強
制送風した場合にプリント配線板1の下側において冷風
が衝突することがなくなる。そのため衝突によって冷風
がプリント配線板1の下面側1b(図中の上方)へ向か
って流れるような乱流を生ずることもなくなる。
【0059】したがって、プリント配線板1の下面側1
bの電子部品3を良好に冷却しつつ、プリント配線板1
自体の冷却は大幅に抑制される。その結果、プリント配
線板1の上面側1aの温度上昇が阻害されることがな
く、接着剤6の硬化も阻害されることなく促進される。
【0060】なお、本実施例において、必ずしも図5に
示す可動仕切板67を図3のように左右方向に移動可能
に設ける必要はない。連通口68の幅を広く採りプリン
ト配線板1の下面側1bに連通口68を設けるように構
成してもよい。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、プリント
配線板の板面上から離れた位置に冷風の層を形成し、プ
リント配線板自体はほとんど冷却することなく、搭載さ
れている電子部品のみを良好に冷却することができるよ
うになる。その結果、プリント配線板の一方の面側にお
いてチップ部品を仮固定するための接着剤を加熱硬化さ
せたり、チップ部品の被はんだ付け部に供給してあるは
んだを溶融させてリフローはんだ付けを行うことを何ら
遅滞・支障なく実行しつつ、プリント配線板の他方の面
側においては、耐熱温度の低い電子部品の過熱を防いだ
り、既にはんだ付けが完了しているチップ部品の被はん
だ付け部のはんだの再溶融を防ぐことができるようにな
る。
【0062】また、プリント配線板に供給される冷風の
雰囲気の少なくとも一部を循環させて冷風の供給と吸気
を行うように構成することにより、電子部品の冷却温度
を調節することができるようになる。また、炉体内で接
着剤を硬化させたり、リフローはんだ付けを行う場合に
おいて、炉体内に窒素ガス等の不活性ガスを供給して低
酸素濃度の雰囲気を形成する場合においては、目的とす
る酸素濃度の雰囲気を形成するために必要とされる不活
性ガス供給流量を少なくすることができるようになり、
ランニングコストを低くすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すもので、プリント
配線板の搬送方向に対して交差する方向の横断面図であ
る。
【図2】図1のII−II線による側断面図である。
【図3】本発明の第2の実施例を示すもので、プリント
配線板の搬送方向に対して交差する方向の横断面図であ
る。
【図4】図3のIII −III 線による側断面図である。
【図5】図3の可動仕切板の全容を示す斜視図である。
【図6】従来の「電子部品のプリント基板への固定装
置」を示す図で、図6(a)は正面断面図、図6(b)
は要部の側面断面図である。
【図7】従来の「プリント基板の両面実装用半田付装
置」を示す図で、図7(a)は縦断側面図、図7(b)
は図7(a)のI−I線による断面図である。
【符号の説明】
1 プリント配線板 1a 上面側 1b 下面側 3 電子部品 4 リード線 5 チップ部品 6 接着剤 41 炉体 41a 上方側 41b 下方側 42 内壁 43 搬送コンベア 44 コンベアフレーム 45 チェーン 46 赤外線ヒータ 47 反射板 48 固定仕切板 49 可動仕切板 50 ローラ 51 仕切板 52 ファン 53 モータ 54 排気口 55 風道 56 吸気口 57 抵抗板 61 排気口 62 吸気口 63 固定仕切板 64 固定仕切板 65 可動仕切板 66 固定仕切板 67 可動仕切板 68 連通口 69 中央仕切板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリント配線板の一方の面側を加熱して
    この加熱面に搭載されている電子部品を固定するための
    接着剤を硬化させたり、また被はんだ付け部に予め供給
    してあるはんだを溶融させてリフローはんだ付けを行っ
    たりする際に、他方の面側に搭載されている電子部品を
    冷却してその温度上昇を抑制するプリント配線板加熱装
    置における電子部品の冷却方法であって、 前記プリント配線板の対向する少なくとも1組の両側端
    部側から、冷却すべき電子部品が搭載されている前記他
    方の面の中央領域に向けて前記プリント配線板の板面と
    平行に冷風を供給するとともに、前記中央領域から前記
    プリント配線板の板面に対し直角方向に吸気してから引
    き続いて排気する、ことを特徴とするプリント配線板加
    熱装置における電子部品の冷却方法。
  2. 【請求項2】 プリント配線板に供給する冷風は、前記
    プリント配線板の中央領域から前記プリント配線板の板
    面に対し直角方向に吸気する吸引力によって、前記プリ
    ント配線板の側端部側から吸気する、ことを特徴とする
    請求項1記載のプリント配線板加熱装置における電子部
    品の冷却方法。
  3. 【請求項3】 プリント配線板に供給される冷風の雰囲
    気の少なくとも一部を循環させる、ことを特徴とする請
    求項1または2記載のプリント配線板加熱装置における
    電子部品の冷却方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5112856B2 (ja) * 2005-03-23 2013-01-09 株式会社タムラ製作所 加熱装置、リフロー装置、加熱方法及びバンプ形成方法
KR101376836B1 (ko) * 2012-06-15 2014-04-01 삼성전기주식회사 리플로우 솔더링 장치
CN106304681A (zh) * 2016-08-16 2017-01-04 成都俱进科技有限公司 一种smt产品的焊接结构

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