JPH10107306A - 太陽電池モジュール及びその製造方法 - Google Patents

太陽電池モジュール及びその製造方法

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JPH10107306A
JPH10107306A JP8262929A JP26292996A JPH10107306A JP H10107306 A JPH10107306 A JP H10107306A JP 8262929 A JP8262929 A JP 8262929A JP 26292996 A JP26292996 A JP 26292996A JP H10107306 A JPH10107306 A JP H10107306A
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light
solar cell
receiving surface
cell module
silicon substrate
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JP8262929A
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Inventor
Takeshi Takahama
豪 高濱
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Abstract

(57)【要約】 【課題】淡い色合いの中間色を表示可能な太陽電池モジ
ュールを提供する。 【解決手段】 複数の太陽電池1…の受光面側に透光性
封止剤3を介して透光性部材4が配されて成る太陽電池
モジュールであって、前記太陽電池1…は、その受光面
に反屈折率が1.5〜2.0の反射防止膜14を備えて
いる。斯かる反射防止膜を備えることで、太陽電池モジ
ュール表面での、各波長の光に対する反射率の最小値
を、その最大値に対して0.25〜0.85の範囲とす
ることができ、淡い色合いの中間色の表示が可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数個の太陽電池
を備えた太陽電池モジュールにおいて、前記太陽電池の
反射防止膜の屈折率を制御することにより太陽電池モジ
ュールの呈する色彩を制御する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】太陽光を直接電気に変換できる太陽電池
は、従来から電卓や腕時計等の民生機器用の電源として
商品化されており、近年においてはビルや個人住宅等の
電源としても使用されている。
【0003】そして、太陽電池をビルや個人住宅に設置
するにあたっては、通常屋根や壁面に設置されるが、近
年においてはこれら屋根或いは壁面はデザイン面からの
要請により様々な色彩を呈しており、そして太陽電池を
設置するにあたっても色彩的に違和感のないものが要求
されている。
【0004】斯かる要求に対して、従来は太陽電池の受
光面に設けられる反射防止膜の膜厚を調整し、太陽電池
の呈する色彩を調整することが提案されている(例えば
特開平8−83920号に詳しい)。
【0005】図8は、斯かる太陽電池の素子構造断面図
であり、図中21は単結晶または多結晶のp型結晶系シ
リコン基板であり、該基板21の受光面側にはn型層2
2、SiO2からなる酸化膜23、TiOXからなる反射
防止膜24が順次積層されている。また、図中25は前
記n型層22上に焼成された受光面電極であり、その表
面は露出せしめられている。さらに、上記p型シリコン
基板21の裏面側にはp型の不純物が高濃度にドープさ
れた高ドープのp型層26及び裏面電極27が積層され
ている。
【0006】ここで、上記反射防止膜24の膜厚を変化
させると、該反射防止膜24での反射率は図9に示した
反射率の波長依存性の如く変化する。尚、図9中の数字
は、TiOX(屈折率2.25)からなる反射防止膜2
4の膜厚である。同図から明らかな如く、反射防止膜2
4の膜厚を制御することで反射率が最大となる波長を選
択することができ、太陽電池の呈する色彩を調整するこ
とが可能となる。
【0007】即ち、光の波長と色との間には図10の関
係図に示す如き関係があるので、例えば反射防止膜24
の膜厚を約400Åとすると赤茶色を、また約1000
Åとすると青色を、そして約2400Åとすると緑色を
呈することとなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、上述のよう
にTiOXからなる反射防止膜の膜厚を調整した場合に
あっては、図9からもわかるように可視光領域の波長の
光(約400nm〜約800nm)に対する反射率の最
小値が、その最大値に対して0.1以下と、その差が大
きい。このために太陽電池の呈する色彩は、反射率が最
大となる波長領域の色のみを反映した鮮やかなものとな
り、淡い色合いの中間色を有するビルや個人住宅の屋根
或いは外壁に設置する際には太陽電池が目立つために外
観に違和感を生じるという課題があった。
【0009】また、太陽電池の出力は精々1〜2Wであ
るので、実際にビルや個人住宅用の電源として用いる際
には、複数個の太陽電池を電気的に直列に接続してその
出力を高めた太陽電池モジュールとして使用される。そ
して、この太陽電池モジュールは複数個の太陽電池の受
光面側に、EVA等の透光性封止剤を介してガラスやプ
ラスチック等の透光性部材が配されてなるが、上述した
従来の太陽電池はこの点を考慮していないために、太陽
電池モジュールとした場合には所望の色が得られない、
という課題があった。
【0010】
【課題を解決するための手段】斯かる課題を解決するた
めに、本発明の太陽電池モジュールは、電気的に互いに
直列に接続された複数個の太陽電池を備えると共に、該
複数の太陽電池の受光面側に透光性封止剤を介して透光
性部材が配置されて成る太陽電池モジュールであって、
前記透光性部材の受光面における、各波長の光に対する
反射率の最小値が、その最大値に対して0.25〜0.
85の範囲にあることを特徴としており、また、前記太
陽電池が結晶系シリコン基板からなり、該結晶系シリコ
ン基板の受光面側に、屈折率が1.5〜2.0の範囲に
ある反射防止膜を備えたことを特徴としている。
【0011】また、前記反射防止膜がSiNX(X=
1.1〜1.3)からなることを特徴としており、前記
SiNXがアモルファスであることを特徴としており、
さらに、前記SiNXが水素を含有することを特徴とす
ると共に、前記SiNXがプラズマCVD法により形成
されたことを特徴としている。
【0012】加えて、前記結晶系シリコン基板と前記反
射防止膜との間に受光面電極を備えたことを特徴として
おり、前記反射防止膜上に接続体が設けられ、該接続体
と前記受光面電極とが、接続体、受光面電極及び前記反
射防止膜の夫々の構成材の溶融領域を介して電気的に接
続されたことを特徴としている。
【0013】また、本発明太陽電池モジュールの製造方
法は、結晶系シリコン基板の受光面側に反射防止膜を備
えて成る太陽電池を複数個備えると共に、該複数個の太
陽電池の受光面側に透光性封止剤を介して透光性部材が
配置されて成る太陽電池モジュールの製造方法であっ
て、前記結晶系シリコン基板上に受光面電極を焼成する
工程と、該受光面電極上にSiNX(X=1.1〜1.
3)からなる反射防止膜をプラズマCVD法により形成
する工程と、を備えたことを特徴としている。
【0014】さらには、前記反射防止膜上に接続体を設
け、該接続体と前記受光面電極とを超音波半田により電
気的に接続する工程を備えたことを特徴としている。
【0015】加えて、前記結晶系シリコン基板として<
100>面を水平面にした単結晶シリコン基板を用い、
該基板に等方性エッチングを行う工程を備えたことを、
もしくは、前記結晶系シリコン基板として<111>面
を水平面にした単結晶シリコン基板を用い、該基板にア
ルカリエッチングを行う工程を備えたことを特徴として
いる。
【0016】
【実施の形態】図1は本発明の実施形態に係わる太陽電
池モジュールの構造断面図である。図中1…は複数個の
太陽電池であり、これら太陽電池1…は、隣接する一方
の太陽電池1の受光面電極(図示せず)と、他方の太陽
電池1の裏面電極(図示せず)とが接続体2…により電
気的に接続されることで、互いに電気的に直列に接続さ
れている。
【0017】また、これら複数個の太陽電池1…の受光
面側にはEVA等の透光性封止剤3を介してガラス、プ
ラスチック等からなる透光性部材4が配置され、裏面側
には同じくEVA等の透光性封止剤3を介してアルミニ
ウム箔上にテドラー等の樹脂が積層されてなる裏面部材
5が配され、そしてアルミニウムからなる枠部材6によ
り一体化されている。
【0018】図2は、上記太陽電池1…の構造の詳細を
示した構造断面図である。
【0019】同図において、11はp型単結晶シリコン
基板であり、該基板11の受光面にはn型層12が形成
されている。13は櫛型状の受光面電極、14は該受光
面電極13上に形成された反射防止膜であり、SiNX
から構成されている。また、この反射防止膜14上には
前記した接続体2が設けられ、該接続体2と受光面電極
13とは、これら接続体2、受光面電極13及び反射防
止膜14の溶融領域15を介して電気的に接続されてい
る。さらに、基板11の裏面には高ドープのp型層16
及び裏面電極17が積層されている。
【0020】図1及び図2に示した如く、本発明太陽電
池モジュールに於いては、結晶系シリコン基板11の受
光面側に、反射防止膜14、透光性封止剤3及び透光性
部材4が配されることとなる。従って、太陽電池モジュ
ールは、結晶系シリコン基板11と反射防止膜14との
接触界面、反射防止膜14と透光性封止剤3との接触界
面、及び透光性部材4の受光面での反射が互いに干渉し
あうことで着色される。尚、透光性部材4と透光性封止
剤3とは略同程度の屈折率を有しているので、これらの
接触界面での反射は殆ど存在しない。
【0021】ここで、互いに異なる屈折率n1及びn2
有する媒体間の界面での反射率rは数1で表すことがで
き、このことから太陽電池モジュールが呈する色彩は、
結晶系シリコン基板11、反射防止膜14、透光性封止
剤3、及び透光性部材4の屈折率を調整することで制御
できることが分かる。
【0022】そして、結晶系シリコン基板11の屈折率
は約4.0、EVA等の透光性封止剤3及びガラス等の
透光性部材4の屈折率は約1.5、と略一定の屈折率を
有するので、太陽電池モジュールの呈する色彩は、反射
防止膜14の屈折率を調整することで制御できることと
なる。
【0023】
【数1】
【0024】図3は、斯かる反射防止膜14の屈折率
と、透光性部材4の受光面での反射率の波長依存性との
関係を示した特性図である。尚、図中nで表した数字が
屈折率である。
【0025】同図から、反射防止膜14の屈折率が2.
0よりも大きい場合には、可視光領域の波長の光(約4
00nm〜約800nm)に対して、反射率の最小値が
約6%以下、反射率の最大値に対する比率が約0.2以
下となることがわかる。前述した通り反射率の最大値と
最小値との差が大きいと、太陽電池の呈する色は反射率
が最大値をとる領域の波長の色を反映し、色合いの濃い
ものとなってしまう。
【0026】これに対し、本願のように屈折率を2.0
以下とすると、同図から分かるように反射率の最小値は
約8%以上となり、最大値に対する比率を0.25以上
とできるので、太陽電池モジュールの呈する色彩は、反
射率が最大値となる波長領域の色を反映するものの、他
の波長領域の光も混合されたものとなる。従って、太陽
電池の呈する色彩は、各波長の光が混合された淡い色と
なる。
【0027】尚、上述した通り透光性封止剤3の屈折率
が約1.5であるので、反射防止膜14の屈折率が1.
5以下になると色彩の調整の効果が生じなくなる。加え
て、反射率の最小値が20%以上となり、太陽電池モジ
ュールの出力特性が大幅に低下するので、屈折率の最適
な範囲は1.5〜2.0の間である。
【0028】さらに、図4は上記反射防止膜14の屈折
率(n)を1.8とし、屈折率と膜厚(d)との積nd
を150nm,300nm,450nm及び600nm
と変化させたときの、透光性部材4の受光面での反射率
の波長依存性を示す特性図である。
【0029】同図から、いずれのnd値においても反射
率の最大値と最小値の差が小さく、全体的にブロードな
反射特性が得られることが分かる。また、同図と、図1
0に示した波長と色との関係図から、ndが150nm
の時には淡い青色を、300nmの時には淡い黄色を、
450nmの時には淡い赤紫色を、また600nmの時
には淡い緑色を呈することが分かる。
【0030】従って、本発明の太陽電池モジュールによ
れば、従来は表現できなかった淡い色合いの中間色の表
示が可能となり、需要者からの幅広い要求に答えること
ができる。
【0031】尚、上記ndが200nm以下では太陽電
池モジュールの呈する色は上述した通り淡い青色とな
り、従来の太陽電池モジュールの色との差が小さくなる
ため、例えば曇りや夕暮れ等の暗い時にはその差が認識
しづらくなるので、デザイン的にはndは200nm以
上が好ましい。
【0032】また、ndが50μm以上と大きくなり過
ぎると、光のコヒーレント性がなくなり干渉色を呈しな
くなるため、太陽電池モジュールの呈する色は結晶系シ
リコン基板の色を反映して金属色となってしまう。
【0033】従って、デザイン性を考慮した場合、好ま
しいndの値は200nmから50μmまでの範囲であ
る。
【0034】図5は、斯かる本発明の太陽電池モジュー
ルを製造する工程を説明するための工程別素子構造図で
ある。尚、同図において図2に示した構造断面図と同一
の部分には同じ記号を付している。
【0035】まず、同図(A)に示す工程に於いて、1
1は抵抗率が1Ω・cmで厚さが約350μmのp型単
結晶シリコン基板である。尚、この基板11としては単
結晶シリコン基板以外に多結晶シリコン基板といった結
晶系シリコン基板を用いることができる。
【0036】この単結晶シリコン基板11は、その受光
面が凹凸であると光の反射が少なくなり、上述のように
反射防止膜14の屈折率を調整して色彩を制御せんとし
てもその効果が小さくなるために、できるだけ平坦面と
している。具体的には<100>面を水平面とした単結
晶シリコン基板11を、約80℃に昇温されたNaOH
あるいはKOH等のアルカリ水溶液中で表面ダメージ層
のエッチング処理を施した後に、例えばHFとHNO3
との混合液を用いて等方性エッチングを行い、受光面を
平坦化している。或いは<111>面を水平面とした単
結晶シリコン基板11にアルカリ水溶液中でエッチング
処理を施し、受光面を平坦化している。
【0037】そして、このように受光面が平坦化された
単結晶シリコン基板11の受光面の深さ約1μm迄の領
域に、POCl3ガスを用いて約900℃の温度でP(
リン)を熱拡散してn型層12を形成する。
【0038】次いで、同図(B)に示す工程に於いて
は、上記n型層12上にAgペーストを用いて櫛型状の
受光面電極3をスクリーン印刷法により形成すると共
に、基板11の裏面にAlペーストを用いて裏面電極1
7をスクリーン印刷法により形成し、約700℃の温度
で上記両電極13及び17を焼成する。この工程中に裏
面電極17を構成するAlが基板11に熱拡散すること
で、Alがハイドープされたp型層16も合わせて形成
される。
【0039】そして、同図(C)に示す工程に於いて、
受光面電極13を覆って上記n型層12上に、表1に示
した反応条件を用いてSiNXからなる反射防止膜14
をプラズマCVD法により形成する。
【0040】
【表1】
【0041】ここで、本実施形態にあっては、表1に示
した反応条件中ガス流量比またはRFパワーを変化させ
て上記SiNXの組成比及び屈折率を変化させている。
【0042】図6はガス流量比及びRFパワーを変えて
形成したSiNXの、ガス流量比及びRFパワーと屈折
率との関係を示す特性図であり、また図7はSiNX
組成比(X)と屈折率との関係を示す特性図である。
尚、図6中における数字は、SiNX形成時のRFパワ
ーの値である。
【0043】図6から、NH3に対するSiH4の流量比
を増やすほど、或いはRFパワーを小さくするほどSi
Xの屈折率が増加することが分かる。また、図7か
ら、SiNX中のNの組成比(X)を増やす程屈折率が
小さくなることが分かる。
【0044】ここで、注目すべきは、SiNXを形成す
るにあたって本願のようにプラズマCVD法を用いるこ
とで、図6及び図7から明らかなように屈折率が2以下
のSiNXが得られる点である。即ち、SiNXの形成に
一般的に使われる熱CVD法を用いると、化学量論的組
成を有するSi34の屈折率(2.0)以下の屈折率を
得ることはできない。これに対し、本願のようにプラズ
マCVD法を用いると、SiNX中に約20%〜30%
程度の水素が含有され、アモルファス状態となるため
に、2.0以下の屈折率が得られたものと推察される。
【0045】従って、本願によればプラズマCVD法を
用い、NH3に対するSiH4の流量比を少なく、或いは
RFパワーを大きくすることで、屈折率が2.0以下と
なった所定の反射防止膜14を形成できることとなる。
【0046】尚、反射防止膜14を構成するSiN
Xは、約400℃以上の高温に曝されると酸化してその
屈折率が1.5以下となり、前述したように太陽電池モ
ジュール表面での反射率の最小値が約20%以上となる
と共に透光性封止剤3との屈折率の差がなくなる。従っ
て、反射防止膜14の形成は、本実施形態の如く、約7
00℃の焼成工程を備える表面電極13及び裏面電極1
7の形成工程の後工程で行う必要がある。
【0047】さらに、図5(D)に示す工程において、
反射防止膜14上に、例えば銅箔等の金属薄板の表面に
半田層が形成されてなる接続体2が設けられる。そし
て、超音波半田を接続体2上に押圧することで、接続体
2の半田層、反射防止膜14及び受光面電極13の構成
材の溶融領域15を形成し、該溶融領域15を介して接
続体2と受光面電極13とを電気的に接続している。
【0048】そして、以上の工程で製造された太陽電池
を、アルミニウム箔上にテドラー等の樹脂が積層されて
なる裏面部材5とガラスからなる透光性部材4によりE
VAに代表される透光性封止剤3を介して挟持すると共
に、アルミニウムからなる枠部材6にて一体化すること
で、図1に示した太陽電池モジュールが製造される。
【0049】以上のように本発明製造方法によれば、従
来は不可能であった淡い色合いの中間色を表示するため
の所定の反射防止膜14を備えた太陽電池モジュールの
製造が可能となる。
【0050】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明によれば、所
定の反射防止膜を備えることで、従来は表現できなかっ
た淡い色合いの中間色を有する太陽電池モジュールを提
供することが可能となり、デザイン面での様々な要求に
答えることが可能となると共に、その太陽電池モジュー
ルの製造が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係わる太陽電池モジュール
の構造断面図である。
【図2】本発明の実施形態に係わる太陽電池の構造断面
図である。
【図3】反射防止膜の屈折率と、太陽電池モジュール表
面での反射率との関係を示す特性図である。
【図4】反射防止膜の屈折率を1.8とした時の、屈折
率と膜厚との積(nd)と、太陽電池モジュール表面で
の反射率との関係を示す特性図である。
【図5】本発明太陽電池モジュールの製造工程を説明す
るための工程別構造断面図である。
【図6】ガス流量比及びRFパワーと、屈折率との関係
を示す特性図である。
【図7】SiNXの組成比と屈折率との関係を示す特性
図である。
【図8】従来の太陽電池の素子構造断面図である。
【図9】反射防止膜の膜厚と、反射率の波長依存性との
関係を示す特性図である。
【図10】光の波長と色との関係を示す特性図である。
【符号の従明】
1…太陽電池、2…接続体、3…透光性封止剤、4…透
光性部材、5…裏面部材 6…枠部材、11…結晶系シリコン基板、12…n型
層、13…受光面電極 14…反射防止膜、15…溶融領域

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気的に互いに直列に接続された複数個
    の太陽電池を備えると共に、該複数の太陽電池の受光面
    側に透光性封止剤を介して透光性部材が配置されて成る
    太陽電池モジュールであって、 前記透光性部材の受光面における、可視光領域の波長の
    光に対する反射率の最小値が、その最大値に対して0.
    25〜0.85の範囲にあることを特徴とする太陽電池
    モジュール。
  2. 【請求項2】 前記太陽電池が結晶系シリコン基板から
    なり、該結晶系シリコン基板の受光面側に、屈折率が
    1.5〜2.0の範囲にある反射防止膜を備えたことを
    特徴とする請求項1記載の太陽電池モジュール。
  3. 【請求項3】 前記反射防止膜がSiNX(X=1.1
    〜1.3)からなることを特徴とする請求項2記載の太
    陽電池モジュール。
  4. 【請求項4】 前記SiNXがアモルファスであること
    を特徴とする請求項3記載の太陽電池モジュール。
  5. 【請求項5】 前記SiNXが水素を含有することを特
    徴とする請求項3または4記載の太陽電池モジュール。
  6. 【請求項6】 前記SiNXがプラズマCVD法により
    形成されたことを特徴とする請求項3乃至5記載の太陽
    電池モジュール。
  7. 【請求項7】 前記結晶系シリコン基板と前記反射防止
    膜との間に受光面電極を備えたことを特徴とする請求項
    2乃至6記載の太陽電池モジュール。
  8. 【請求項8】 前記反射防止膜上に接続体が設けられ、
    該接続体と前記受光面電極とが、接続体、受光面電極及
    び前記反射防止膜の夫々の構成材の溶融領域を介して電
    気的に接続されたことを特徴とする請求項7記載の太陽
    電池モジュール。
  9. 【請求項9】 前記反射防止膜の屈折率(n)と膜厚
    (d)との積ndが、200nmから50μmの範囲で
    あることを特徴とする請求項1乃至8記載の太陽電池モ
    ジュール。
  10. 【請求項10】 結晶系シリコン基板の受光面側に反射
    防止膜を備えて成る太陽電池を複数個備えると共に、該
    複数個の太陽電池の受光面側に透光性封止剤を介して透
    光性部材が配置されて成る太陽電池モジュールの製造方
    法であって、 前記結晶系シリコン基板上に受光面電極を焼成する工程
    と、 該受光面電極上にSiNX(X=1.1〜1.3)から
    なる反射防止膜をプラズマCVD法により形成する工程
    と、 を備えたことを特徴とする太陽電池の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記反射防止膜上に接続体を設け、該
    接続体と前記受光面電極とを超音波半田により電気的に
    接続する工程を備えたことを特徴とする請求項10記載
    の太陽電池。
  12. 【請求項12】 前記結晶系シリコン基板として<10
    0>面を水平面にした単結晶シリコン基板を用い、該基
    板に等方性エッチングを行う工程を備えたことを特徴と
    する請求項10または11記載の太陽電池。
  13. 【請求項13】 前記結晶系シリコン基板として<11
    1>面を水平面にした単結晶シリコン基板を用い、該基
    板にアルカリエッチングを行う工程を備えたことを特徴
    とする請求項10または11記載の太陽電池。
JP8262929A 1996-10-03 1996-10-03 太陽電池モジュール及びその製造方法 Pending JPH10107306A (ja)

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