JPH10107223A - 誘電体キャパシタ及び誘電体メモリ装置と、これらの製造方法 - Google Patents

誘電体キャパシタ及び誘電体メモリ装置と、これらの製造方法

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JPH10107223A
JPH10107223A JP8281527A JP28152796A JPH10107223A JP H10107223 A JPH10107223 A JP H10107223A JP 8281527 A JP8281527 A JP 8281527A JP 28152796 A JP28152796 A JP 28152796A JP H10107223 A JPH10107223 A JP H10107223A
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dielectric
film
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memory cell
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Ken Numata
乾 沼田
Katsuhiro Aoki
克裕 青木
Yukio Fukuda
幸夫 福田
Akitoshi Nishimura
明俊 西村
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Texas Instruments Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 残渣が少なく、電流のリークが少なく、形状
に優れ、高集積化に適し、良絶縁性の誘電体キャパシタ
及び誘電体メモリ装置と、経済的かつ効率的なこれらの
製造方法を提供すること。 【解決手段】 下部電極29と、この下部電極上に接し
て形成された誘電体膜20、34と、この誘電体膜上に
接して形成された上部電極23と、下部電極29の周囲
に接して設けられた絶縁膜21、33とを有し、この絶
縁膜に予め欠除部17が加工され、少なくともこの欠除
部内に被着された下部電極29が化学機械的研磨加工又
はエッチバックによってなめらかな凹状面29a又は凸
状面29bに形成され、この表面上に誘電体膜20が形
成されている誘電体キャパシタCAP(1)〜CAP
(4)、これらの誘電体キャパシタをメモリセルに有す
る誘電体メモリ装置M−CEL(1)〜M−CEL
(4)、これらのキャパシタ又はメモリセルの製造方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘電体キャパシタ
(特に、高誘電体キャパシタ又は強誘電体キャパシタ)
及び誘電体メモリ装置(特に、高誘電体キャパシタ又は
強誘電体キャパシタを用いた半導体メモリ)と、これら
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体メモリとして、高誘電体キ
ャパシタ又は強誘電体キャパシタを有する高誘電体メモ
リ装置又は強誘電体メモリ装置の需要が伸びてきてい
る。高誘電体キャパシタはBST((Sr,Ba)Ti
3 )の如き高誘電体物質を誘電体膜に用いたものであ
って、DRAM(Dynamic Random Access Memory)のメ
モリセルのセル容量を形成している。
【0003】また、PZT(Pb(Zr,Ti)O3
の如き強誘電体物質を誘電体膜に用いてセルキャパシタ
を形成することにより、その残留分極特性を用いた不揮
発性記憶素子であるFRAM(Ferroelectric Random A
ccess Memory)のメモリセルを構成している。
【0004】以下に、高誘電体キャパシタを有する高誘
電体メモリセルについて詳細に説明する。
【0005】図50に示す従来の高誘電体キャパシタC
apにおいては、下部電極38としてのPt又はIr
が、電極構成成分の拡散防止用のバリアメタル層39と
してのTiN/Ti上に積層されたPt/TiN/Ti
又はIr/TiN/Ti構造が用いられており、この積
層体上にスパッタリング法又は化学的気相成長法(CV
D:Chemical Vapor Deposition)によって高誘電体薄膜
40が形成され、更にこれとほぼ同一パターンに上部電
極37としてのPt又はIrが形成されている。
【0006】この場合、バリアメタル層39とPt又は
Irからなる下部電極38との側面には、スペーサ(絶
縁を確保するためのサイドウォール)35が形成されて
いる。
【0007】また、高誘電体キャパシタを構成する高誘
電体膜40は、スパッタリング法等で形成されたBST
膜、即ち、(Ba,Sr)TiO3 膜からなっている。
また、下部電極38は、SiO2 等の絶縁膜7のコンタ
クトホール14に埋め込まれたストレージノードとして
のポリシリコン層(プラグ)8を介してシリコン基板側
に接続されている。
【0008】この高誘電体キャパシタを有するDRAM
のメモリセルを説明すると、例えばP- 型シリコン基板
1の一主面には、フィールド酸化膜2で区画された素子
領域が形成され、ここに、MOSトランジスタからなる
トランスファゲートTRと高誘電体キャパシタCapと
からなるメモリセルM−Celが設けられている。
【0009】トランスファゲートTRにおいては、例え
ばN+ 型ドレイン領域3とN+ 型ソース領域4が不純物
拡散でそれぞれ形成され、これら両領域間にはゲート酸
化膜5を介してワードライン6(WL)が設けられ、ド
レイン領域3にはSiO2 等の絶縁層7、47のコンタ
クトホール16を介してビットライン24(BL)が接
続されている。
【0010】ここで、図50に示したキャパシタCap
及びメモリセルM−Celの作製プロセスを図51〜図
64について説明する。ここでは、CUB(Cell Under
Bitline)タイプのものである。
【0011】まず、図51のように、P- 型シリコン基
板(ウエハ)1上に選択酸化法によりフィールド酸化膜
2を形成し、熱酸化法によるゲート酸化膜5及び化学的
気相成長法によるポリシリコンワードライン6(WL)
をそれぞれ形成し、これらをパターニングした後、更に
As等のN型不純物の熱拡散でN+ 型ドレイン領域3及
びソース領域4をそれぞれ形成する。
【0012】そして、図52のように、全面に化学的気
相成長法でSiO2 絶縁層7を堆積した後、フォトレジ
ストマスク(図示せず)を用いて絶縁層7をエッチング
し、図53のように、ソース領域4上にコンタクトホー
ル14を所定形状に形成する。
【0013】次いで、コンタクトホール14においてソ
ース領域4に接触するようにポリシリコン層8を化学的
気相成長法で被着する。
【0014】次いで、図54のように、ストレージノー
ドとしてのポリシリコン層8、更にはSiO2 層7を化
学機械的研磨加工(CMP:Chemical Mechanical Poli
shing/Planarization)又はプラズマエッチングによるエ
ッチバックによって、表面を平坦化する。
【0015】ここで、上記の平坦化処理を行わないと、
つまり、段差のあるまま上層を積層すると、上層の被覆
性が劣化し、リーク電流や膜剥がれの原因となる。
【0016】次いで、この平坦化した表面上に、図55
のように、Ti接着剤層及びTiN層からなるバリアメ
タル層用材料39Aをスパッタ又は蒸着後、図56のよ
うに、Ptからなる下部電極材料層38Aをスパッタ又
は蒸着する。
【0017】次いで、図57のように、フォトレジスト
マスク(図示せず)を用いて、下部電極38及びバリア
メタル層39をほぼ同一のパターンにエッチング加工す
る。
【0018】次いで、図58のように、スペーサ(絶縁
を確保するためのサイドウォール)を形成するためのS
iO2 35Aを化学的気相成長で成膜した後、異方性プ
ラズマエッチングによるエッチバックにより、図59の
ように、所定形状のSiO2スペーサ35をサイドウォ
ールとして形成する。
【0019】次いで、図60のように、BST(Ti
(Ba,Sr)O3 膜)からなる高誘電体材料40Aを
スパッタ又は蒸着で成膜し、更に、図61のように、そ
の上にPt又はIrからなる上部電極材料層37Aをス
パッタ又は蒸着する。
【0020】次いで、図62のように、フォトレジスト
マスク(図示せず)を用いて、エッチングによりパター
ニングして、上部電極37及び高誘電体膜40を所定形
状に形成する。
【0021】次いで、図63のように、SiO2 等の絶
縁層47を化学的気相成長法で被着した後、図64のよ
うに、プラズマエッチングによりコンタクトホール16
を所定形状に形成する。そして、このコンタクトホール
16を介してドレイン領域3にビットライン24(B
L)を接続し、図50に示した高誘電体キャパシタCa
pを組み込んだ高誘電体メモリセルM−Celを作製す
る。
【0022】このようにして、高誘電体キャパシタを有
する高誘電体メモリセルを作製しているが、誘電体とし
てPZTを用いる強誘電体キャパシタを有する強誘電体
メモリセルも上記とほぼ同様の工程によって作製するこ
とができる。
【0023】上記したメモリセル及びその作製方法にお
いては、通常、高誘電体又は強誘電体キャパシタ用の下
部電極38及び上部電極37としては白金(Pt)等の
貴金属が用いられており、図57及び図62のように、
この貴金属をエッチングして各電極を形成しなければな
らないという課題がある。
【0024】しかしながら一般に、貴金属はエッチング
が容易ではない。
【0025】高誘電体又は強誘電体キャパシタを有する
メモリセルからなるDRAM又はFRAMは、今後、2
56メガビット以上のビット数を有するように高集積化
するものと考えられており、また、下部電極38はメモ
リセル毎に分離する必要があるため、その典型的なサイ
ズは0.5μm以下になる。
【0026】例えば、電極材料として代表的な白金は、
王水によるウエットエッチングが可能であるが、このウ
エットエッチングは下部電極38のエッチングには適用
しにくい。即ち、ウエットエッチングによるエッチング
は等方的であるため、アンダーエッチングが生じ易く、
上記のような微細な構造の下部電極にウエットエッチン
グを適用すると、そのサイズが設計値から外れ、再現性
が悪くなるからである。これを防止するためには、エッ
チング時のマスク合わせに余裕をもたせることになる
が、これでは却って集積度が低下してしまう。
【0027】また、近年、白金のドライエッチングが研
究されているが、蒸気圧の高い白金化合物が見つかって
いないので、反応性のエッチングガスを選択するのが容
易でない。
【0028】現在行われている白金のドライエッチング
は、物理的なスパッタリング法に基づいたエッチングで
あり、逆スパッタの原理を利用したものである。しか
し、このスパッタリング法に基づいたエッチングは、化
学的な方法ではないので、エッチングマスクとしてのフ
ォトレジストと白金との選択比(フォトレジストのエッ
チング速度に対する白金のエッチング速度の比)を高め
ることが非常に困難である。
【0029】また、このスパッタリングによるエッチン
グにおいては、電極の側面に、白金含有の有機物等のポ
リマーからなる残渣がしばしば生じる。この残渣は化学
的な洗浄では除去が困難であるため、この残渣が電極の
側面等に付着したまま誘電体メモリセルが作製される
と、この残渣によって電流のリーク等の電気的な欠損が
生じ易い。
【0030】更に、上記した従来の誘電体メモリセル作
製工程では、白金等の貴金属からなる下部電極38及び
上部電極37を形成するためにパターニングを2回行う
必要があり(図57、図62)、そのためのコストや製
造時間を要することになる。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高集
積化の要求を十二分に満たし、絶縁性が良好であって残
渣がない誘電体キャパシタ及び誘電体メモリ装置と、こ
れらを経済的かつ効率的に製造する方法を提供すること
にある。
【0032】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、第1の
電極(例えば、Pt、Ir等の貴金属からなる下部電
極:以下、同様)と、この第1の電極上に接して形成さ
れた誘電体膜(例えば、BST等の高誘電体膜やPZT
等の強誘電体膜:以下、同様)と、この誘電体膜上に接
して形成された第2の電極(例えば、Pt、Ir等の貴
金属からなる上部電極:以下、同様)と、前記第1の電
極の周囲に接して設けられた絶縁膜(例えば、酸化シリ
コン膜、酸化チタン膜:以下、同様)とを有し、この絶
縁膜に欠除部(例えば、エッチング加工されたスルーホ
ール:以下、同様)がエッチング等によって所定パター
ンに形成され、少なくともこの欠除部内に被着された前
記第1の電極が、なめらかな表面を呈するように化学機
械的研磨加工(CMP)又はエッチバック等によって所
定形状に加工され、この表面上に前記誘電体膜が形成さ
れている誘電体キャパシタ、及びこの誘電体キャパシタ
をメモリセルに有する誘電体メモリ装置(例えば、DR
AM、FRAM:以下、同様)に係るものである。
【0033】また、本発明は、第1の電極と、この第1
の電極上に接して形成された誘電体膜と、この誘電体膜
上に接して形成された第2の電極と、前記第1の電極の
周囲に接して設けられた絶縁膜とを有する誘電体キャパ
シタを製造するに際し、前記絶縁膜をパターニングして
欠除部を形成する工程と、少なくともこの欠除部内に前
記第1の電極用の材料を被着する工程と、しかる後に、
前記第1の電極用の材料を化学機械的研磨加工又はエッ
チバック等によって表面から処理することによって、な
めらかな表面を呈するように、前記第1の電極を所定形
状の前記第1の電極に加工する工程と、この表面上に前
記誘電体膜を形成する工程とを有する、誘電体キャパシ
タの製造方法、及びこの製造方法によって、メモリセル
に前記誘電体キャパシタを作製する、誘電体メモリ装置
の製造方法を提供するものである。
【0034】本発明によれば、絶縁膜に欠除部が予めパ
ターニングされているので、第1の電極をパターニング
する必要がない。つまり、その欠除部に被着された電極
材料を化学機械的研磨加工又はエッチバック等で処理す
れば、第1の電極をエッチングによりパターニングしな
くても所定形状の第1の電極が得られることとなる。従
って、第1の電極がPt等の貴金属からなっていても、
これを従来の方法のようにウエットエッチング又はドラ
イエッチングする必要はなく、電極サイズを小さくして
高集積度が得られると共に、エッチングの際に生じる残
渣がない。また、第1の電極が絶縁膜に囲まれているこ
ともあって、上部電極及び誘電体膜をセル間で良好に分
離でき、また上部電極−下部電極間も良好に分離できる
ので、電流のリークが少なく、絶縁性の良好な誘電体キ
ャパシタ及びメモリセルを得ることができる。また、第
2の電極はウエットエッチングで余裕を以て所定パター
ンに加工することができる。
【0035】また、本発明によれば、絶縁膜の欠除部を
予め電極形状に形成しておくことによって、電極材料を
表面から処理するだけで第1の電極を所定形状に形成で
きるので、第1の電極のエッチングによるパターニング
が不要となり、エッチングが困難な電極のパターニング
の工程を1つ減らすことにもなるので、コストを削減
し、製造時間を短縮できる等、経済的かつ高効率に製造
することができる。
【0036】絶縁膜(例えば、酸化シリコン膜又は酸化
チタン膜)のパターニングは、白金等の貴金属からなる
電極のパターニングに比べてはるかに容易であり、設計
通りの欠除部を再現性良く形成することができる。
【0037】また、本発明において、予め絶縁膜のパタ
ーニングで形成された欠除部に第1の電極が設けられて
いるので、誘電体キャパシタを製造する工程において誘
電体キャパシタの下地部分を従来例(図54)のように
平坦化する必要がなく、また第1の電極の側面に絶縁用
のサイドウォールを形成することもない。従って、メモ
リセルの作製工程数を更に減らすことができる。
【0038】本発明において、第1の電極はなめらかな
表面(特になめらかな凹状又は凸状)を呈していること
が重要である。この表面は、化学機械的研磨加工やエッ
チバック等による表面からの一様な処理で形成されるか
らであり、ドライエッチングによるパターニング形状
(電極の縁部が角ばったエッジとなる)とは全く異なる
ものである。
【0039】なお、本発明において、欠除部とは、エッ
チング等の微細加工手段によって絶縁膜に設けられた絶
縁膜除去部分であり、その形状は円形状等の任意のもの
であってもよい。また、第1の電極及び第2の電極と
は、シリコン基板(ウエハ)等の半導体基板上において
は、誘電体キャパシタの下部電極及び上部電極をそれぞ
れ意味する。これらの電極の形状は円形状であってもよ
いし、多角形状であってもよい。
【0040】
【発明の実施の形態】本発明による誘電体キャパシタ及
び誘電体メモリ装置と、これらの製造方法においては、
上記した理由から、第1の電極の少なくとも一部が、予
めパターニングされた絶縁膜の欠除部に埋設されている
ことが望ましい。
【0041】この場合、酸化ケイ素、酸化チタン等の絶
縁膜に予め形成された欠除部に第1の電極が埋設されて
いる構造であるから、メモリセル間での第1の電極同士
の分離のみならず、各メモリセルでの第2の電極と第1
の電極との分離も十分となる。
【0042】また、本発明においては、第1の電極はP
t等の単層からなり、その表面が化学機械的研磨加工又
はエッチバックによってなめらかな凹状又は凸状に形成
されていることが好ましい。但し、この化学機械的研磨
加工で第1の電極の表面を研磨する量が多いと、第1の
電極はなめらかな凹状を形成し、また研磨する量が少な
いと、第1の電極はなめらかな凸状を形成する。この化
学機械的研磨加工による凹状又は凸状の形成及びその程
度は、研磨剤の種類や化学機械的研磨加工装置の種々の
パラメータによっても適宜変化させることができる。こ
の凹状又は凸状が生じない平坦な表面に加工することも
可能ではある。
【0043】このように、第1の電極の表面が化学機械
的研磨加工によってなめらかな凹状又は凸状に形成され
ていると、表面性が良好であるために、第1の電極と誘
電体膜との接着性、更には第2の電極の被着性も良好に
なり、キャパシタの性能に有利である。また、完全に平
坦な面に比べて第1の電極の表面積が大きくなるので蓄
積容量をより大きく取れる。特に、詳しくは後述する
が、第1の電極がなめらかな凸状を形成している方が、
第1の電極の表面積が大きくなるので好ましい。
【0044】なお、上記のような第1の電極のなめらか
な凹状又は凸状の表面は、バリアメタル層や下地の影響
によるものではなく、化学機械的研磨加工やエッチバッ
クという積極的な加工によるものである。
【0045】本発明に適用可能な上記の化学機械的研磨
加工(CMP:Chemical MecanicalPolishing/Planariz
ation)とは、例えば、KOH等のアルカリ又は酸とア
ルミナ(Al2 3 )等の1μm以下の微粒子とを研磨
剤として、酸化物や金属の表面を化学的及び機械的に研
磨する加工手段であり、金属のCMPは、ダマスカスの
名産品である象牙細工になぞらえて、Damascene と称さ
れている。この化学機械的研磨加工の装置としては、例
えば東京エレクトロン社製のAVANTI472等が挙
げられる。
【0046】本発明において、化学機械的研磨加工によ
って、所定形状に形成されている第1の電極は、エッチ
ングによって形成された第1の電極に比べて、表面の原
子状態、電極の形状(例えば、ウエットエッチングされ
たものは等方性侵食によるアンダーエッチング(形状不
良)、ドライエッチングされたものは電極の側面への残
渣の付着)等が異なり、これらの状態や形状は、例えば
透過型電子顕微鏡(TEM:Transmission Electron Mi
croscopy)により判別できる。
【0047】本発明において、第1の電極が貴金属から
なっていることが望ましい。この電極材料としては、第
1の電極及び第2の電極は主にPtが使用されるが、P
t以外にも、Ir、Pd、Ru、W、Ti、Cr、Ni
の如き材料が代替可能である。これらの金属は、単独又
は複数種使用してよいし、或いは他の金属と混合しても
よい。
【0048】また、本発明において、誘電体膜が高誘電
体膜又は強誘電体膜からなることが望ましい。高誘電体
膜又は強誘電体膜の特性は上述した通りである。
【0049】例えば、使用可能な高誘電体膜又は強誘電
体膜の材質は、上記のBST、PZT以外にも、PZT
にNb、Zr、Fe等を添加したPZT、PLT((P
b,La)X (Ti,Zr)1-X 3 )、PTO(Pb
TiO3 )、BTO(BaTiO3 )、STO(SrT
iO3 )等であってよい。
【0050】また、誘電体膜が高誘電体膜であるとき
は、絶縁膜はシリコン酸化膜とし、誘電体膜が強誘電体
膜であるときは、絶縁膜はチタン酸化膜とすることが望
ましいが、こうした絶縁膜としては、強誘電体がPZT
の場合は酸化ジルコニウム膜でもよい。このような絶縁
膜は(酸化チタン膜も含めて)、その上に形成する誘電
体膜の構成元素を含有し、誘電体の結晶化の妨げとはな
らず、かつ酸化シリコンと反応しないことが必要であ
る。
【0051】特に、強誘電体として代表的なPZTは、
絶縁膜としてのシリコン酸化膜上では、この原料溶液が
結晶化しないばかりでなく、膜剥がれを生じ易いので、
絶縁膜として、チタン酸化膜を用いることが望ましい。
【0052】更に、本発明において、誘電体膜と第2の
電極とが第1の電極の周囲の絶縁膜上で同一のパターン
にエッチングされていることが望ましい。同一のパター
ンにエッチングすることは、別々のパターンにエッチン
グすることに比べてパターニングの回数を減らすことに
なる。
【0053】本発明において、第1の電極の下部にバリ
アメタル層が設けられていることが望ましい。一般的に
は、このバリアメタルはTi接着剤層及びTiN層やT
aN層からなるものであるが、バリアメタルとして使用
される従来公知のものであればいかなるものでも使用で
きる。
【0054】本発明は、上述したような誘電体キャパシ
タを有する誘電体メモリ装置及びその製造方法も提供す
るものであるが、誘電体キャパシタ部がビット線より上
方に設けられていることが望ましい。
【0055】誘電体キャパシタ部がビット線より下方に
設けられているCUB構造又は上方に設けられている構
造(いわゆる、COB:Cell Over Bitline )であって
よいが、COB構造の場合には、次に示すような利点が
ある。
【0056】まず第1に、誘電体膜と第2の電極とが誘
電体メモリ装置の表層側に位置するので、それらとビッ
トラインコンタクトとの絶縁を容易に行え、誘電体膜と
第2の電極とを余裕を以て形成することができ、そのパ
ターニングをウエットエッチングによって行うことがで
きる。従って、誘電体膜のパターニングにドライエッチ
ングを使用しなくてよく、王水等の酸によるウエットエ
ッチングを使用することができる。
【0057】第2に、誘電体キャパシタを誘電体メモリ
セルの製造の最終工程で作製することができるので、そ
の後の工程において、熱や圧力が加わる工程が少ないた
めに誘電体膜の物性の劣化が少なくて済む。
【0058】第3に、接地されるプレート電極(第2の
電極)が表層側に位置するので、これより内部の電位が
安定化する。
【0059】
【実施例】以下、本発明を実施例について説明する。
【0060】図1〜図19は、本発明を高誘電体キャパ
シタ及びそのメモリ装置に適用した第1の実施例を示す
ものである。
【0061】まず、図1及び図2について、本実施例に
よる高誘電体キャパシタと、これを組み込んだCOB(C
ell Over Bitline)構造の高誘電体メモリ装置を説明す
る。
【0062】本実施例による高誘電体キャパシタCAP
(1)は、絶縁層21の欠除部17に埋め込まれた下部
電極としての白金(Pt)層29と、その上に被着され
たBST((Ba,Sr)TiO3 )からなる高誘電体
膜20と、更にこの上に上部電極として高誘電体膜20
と同一パターンに設けられた白金(Pt)層23とによ
って構成されている。
【0063】ここで、SiO2 からなる絶縁膜21には
予め、エッチングによるパターニングで欠除部としての
スルーホール17が所定サイズ及び所定形状(本実施例
においてはほぼ円形形状)に形成されており、このスル
ーホール17に埋め込まれるように被着された下部電極
29が化学機械的研磨加工(CMP)によって所定形状
に形成されていることが重要である。そして、下部電極
24が単層であって化学機械的研磨加工を多めに行うこ
とにより、その表面はなめらかな(なだらかな)凹状面
29aを呈したものとなっている。
【0064】なお、下部電極29の下層には、Ti接着
剤層、TiNからなるバリアメタル層32が設けられ、
SiO2 絶縁層7及び47のコンタクトホール14に埋
め込まれるように被着されたポリシリコン層(プラグ)
8を介してシリコン基板側と接続されている。ポリシリ
コン層8の上面は後述のエッチバックにより幾分凹状を
なし、この形状に追随してバリアメタル層32の上面も
後述のエッチバックにより幾分凹状をなしている。
【0065】下部電極29及び上部電極23はそれぞ
れ、電子線加熱方式の真空蒸着法によって50〜300
nm(例えば100nm)の膜厚に形成されてよい。
【0066】また、BSTからなる高誘電体膜20は、
下部電極29上に蒸着により20〜30nm(例えば3
0nm)の厚さに形成されている。この高誘電体膜20
は、Ba:Sr:Ti=X:(1−X):1(但し、0
≦X<0.8、例えば0.5:0.5:1)の組成で形
成されてよい。
【0067】こうした高誘電体キャパシタCAP(1)
を有するDRAMのメモリセルM−CEL(1)におい
ては、例えばP- 型シリコン基板1の一主面には、フィ
ールド酸化膜2で区画された素子領域が形成され、ここ
に、MOSトランジスタからなるトランスファゲートT
RとキャパシタCAP(1)とからなるメモリセルM−
CEL(1)が設けられている。
【0068】トランスファゲートTRにおいては、例え
ばN+ 型ドレイン領域3とN+ 型ソース領域4が不純物
拡散でそれぞれ形成され、これら両領域間にはゲート酸
化膜5を介してワードライン6(WL)が設けられ、ド
レイン領域3にはSiO2 等の絶縁層7、コンタクトホ
ール16を介してビットライン24(BL)が接続され
ている。このビットライン上はSiO2 等の絶縁膜47
で被覆されている。
【0069】本実施例による高誘電体キャパシタCAP
(1)は、ビット線24(BL)より上方に設けられて
おり、COBタイプの上述した特長を有する高誘電体メ
モリ装置である。
【0070】次に、本実施例の高誘電体キャパシタCA
P(1)及びメモリセルM−CEL(1)の作製プロセ
スを図3〜図19について説明する。
【0071】まず、図3のように、P- 型シリコン基板
(ウエハ)1上に選択酸化法によりフィールド酸化膜2
を形成し、熱酸化法によるゲート酸化膜5及び化学的気
相成長法(いわゆるCVD法)によるポリシリコンワー
ドライン6(WL)をそれぞれ形成し、更にAs等のN
型不純物の熱拡散でN+ 型ドレイン領域3とソース領域
4をそれぞれ形成する。
【0072】次いで、図4のように、全面に化学的気相
成長法でSiO2 絶縁層7を堆積させ、このSiO2
縁層7に対し、図5のように、フォトリソグラフィによ
り、パターン化されたフォトレジスト41をマスクにし
てドレイン領域3上にコンタクトホール16を形成す
る。
【0073】次いで、図6のように、SiO2 絶縁層7
上に、ビット線用の材料であるポリシリコン24Aをコ
ンタクトホール16に埋め込むように被着する。この
際、SiO2 絶縁層7を、特に表面処理しておく必要は
ないが、大きい段差が形成されているような場合には平
坦化処理を施しても構わない。
【0074】次いで、図7のように、エッチングにより
ビット線24を所定形状に形成する。この形成されたビ
ット線24は、SiO2 絶縁層7の表面形状に付随した
形状となる。
【0075】次いで、図8のように、SiO2 絶縁層4
7を全面に化学的気相成長法で堆積させる。
【0076】次いで、図9のように、SiO2 絶縁層
7、47に対し、フォトリソグラフィにより、パターン
化されたフォトレジスト31をマスクとしてソース領域
4上にコンタクトホール14を形成する。このフォトリ
ソグラフィによるSiO2 絶縁層のパターニングは、C
4 、C2 6 等のフッ化炭素をエッチャントとするプ
ラズマエッチングで行う。
【0077】次いで、図10のように、コンタクトホー
ル14においてソース領域4に接触するように、化学的
気相成長法でポリシリコン層8を埋め込むように被着す
る。
【0078】次いで、図11のように、ポリシリコン層
8をエッチバックし、コンタクトホール14にストレー
ジノードとして埋め込んで残す。このエッチバックによ
って、ポリシリコン層8はコンタクトホール14内に残
されればよく、表面を平坦化することを要しない。
【0079】次いで、ここからが重要であるが、図12
のように、化学的気相成長法によりSiO2 絶縁層21
を全面に被着する。即ち、従来の方法のようにバリアメ
タル及び第1の電極(下部電極)を形成するのではな
く、下部電極のパターン及び厚みを決める絶縁層21を
形成する。絶縁層21の厚みは3000〜8000Å、
例えば、5000Å程度としてよい。
【0080】次いで、図13のように、フォトリソグラ
フィにより、フォトレジスト40をマスクとして絶縁層
21をエッチングし、欠除部としてのスルーホール17
を所定パターンに形成する。このフォトリソグラフィに
よる絶縁層21のパターニングは、CF4 、C2 6
のフッ化炭素をエッチャントとするプラズマエッチング
で行う。そして、このスルーホール17は0.5μm以
下の平面サイズに形成可能である。
【0081】次いで、図14のように、真空蒸着法の如
き物理的堆積法によって、全面にTi接着剤層及びTi
N層からなるバリアメタル層32A用材料を被着する。
【0082】次いで、図15のように、エッチバックに
より、絶縁層21のスルーホール17に、このスルーホ
ールの形状にバリアメタル層32を選択的に形成する。
【0083】次いで、図16のように、真空蒸着法の如
き物理的堆積法によって、Pt層からなる下部電極材料
層29Aを全面に形成する。
【0084】次いで、図17のように、電極材料層29
Aを上述した化学機械的研磨加工(CMP)により一様
に表面研磨し、絶縁層21のスルーホール17に埋設さ
れた形状となるように下部電極29を形成する。この
際、化学機械的研磨加工による研磨をやや多めに行い、
下部電極29の表面形状がなめらかな凹状面29aを呈
するように、下部電極29をスルーホール17と同一形
状(又はパターン)に形成する。この下部電極29は、
厚さ100nm程度に形成してよい。
【0085】次いで、図18のように、BSTからなる
高誘電体膜用材料20Aをスパッタリング法で厚さ例え
ば300Å程度に被着する。この被着性は下地に凹凸が
あっても良好であり、下部電極29の凹状面29aによ
って一層向上する。
【0086】次いで、図19のように、真空蒸着法の如
き物理的堆積法によって、上部電極用のPt層23Aを
被着する。
【0087】次いで、上部電極材料層23A及び高誘電
体膜用材料20Aを共通のマスク(フォトレジスト:図
示せず)によりほぼ同一パターンに重ねてウエットエッ
チングし、上部電極23とこれと同一パターンの高誘電
体膜20とを形成し、図1に示した如き高誘電体キャパ
シタCAP(1)を有するメモリセルM−CEL(1)
を作製する。
【0088】以上に説明したように、本実施例によれ
ば、絶縁膜21に欠除部17が予めパターニングされて
いるので、その欠除部に被着された電極材料29Aを化
学機械的研磨加工で処理すれば、下部電極29をエッチ
ングによりパターニングしなくても所定形状の下部電極
29が得られることになる。従って、下部電極がPtか
らなっていても、これを従来のようにウエットエッチン
グ又はドライエッチングする必要はないから、電極サイ
ズを小さくして高集積度が得られると共に、エッチング
の際に生じる残渣がない。また、下部電極29が絶縁膜
21に囲まれていることもあって、上部電極23及び高
誘電体膜20をセル間で良好に分離し、また上部電極2
3−下部電極29間も良好に分離できるので、電流のリ
ークが少なく、絶縁性の良好な誘電体キャパシタCAP
(1)及びメモリセルM−CEL(1)を得ることがで
きる。また、上部電極23は、ウエットエッチングによ
り余裕を以て所定形状に加工することができる。
【0089】また、本実施例によれば、絶縁膜21の欠
除部17を予め電極形状に形成しておくことによって、
下部電極材料を表面から処理するだけで下部電極29を
所定形状に形成できるので、エッチングによるパターニ
ングが不要となり、エッチングが困難な電極のパターニ
ングの工程を1つ減らすことにもなるので、コストを削
減し、製造時間を短縮できる等、経済的かつ高効率に製
造することができる。
【0090】絶縁膜(例えば、酸化シリコン膜又は酸化
チタン膜)のパターニングは、白金等の貴金属からなる
電極のパターニングに比べてはるかに容易であり、設計
通りの(特に0.5μm以下と微細な)欠除部17を再
現性良く形成することができる。
【0091】また、予め絶縁膜21がパターニングで形
成された欠除部17に下部電極29が設けられているの
で、誘電体キャパシタを製造する工程において誘電体キ
ャパシタの下部部分を従来例(図54)のように平坦化
する必要がなく、また下部電極29の側面に絶縁用のサ
イドウォールを形成することもない。従って、メモリセ
ルの作製工程数を更に減らすことができる。
【0092】図20〜図24は、本発明を高誘電体キャ
パシタ及びそのメモリ装置に適用した第2の実施例を示
すものである。
【0093】本実施例による高誘電体キャパシタCAP
(2)は、図20に示すように上述した第1の実施例と
同様に、絶縁層21の欠除部17に埋め込まれた下部電
極としての白金(Pt)層29と、その上に被着された
BST((Ba,Sr)TiO3 膜)からなる高誘電体
膜20と、更にこの上に上部電極として高誘電体膜20
と同一パターンに設けられた白金(Pt)層23とによ
って構成されているが、上述した第1の実施例と比べ
て、下部電極29の表面がなめらかな(なだらかな)凸
状面29bを呈し、その一部29cが絶縁膜21上に僅
かにはみ出していることが異なっている。
【0094】即ち、SiO2 からなる絶縁膜21には予
め、エッチングによるパターニングで欠除部としてのス
ルーホール17が所定サイズ及び所定形状に形成されて
おり、このスルーホール17に被着された下部電極29
が単層であって化学機械的研磨加工(CMP)によって
所定形状に形成されていると共に、その化学機械的研磨
加工を少なめに行うことにより、その表面はなめらかな
凸状面29bを呈したものとなっている。
【0095】本実施例による高誘電体キャパシタCAP
(2)の下部電極29は、なめらかな凸状面29bを有
し、その一部29cが絶縁膜21上にはみ出ているの
で、上述した第1の実施例の下部電極29と比べて電極
面積が大きく、従って、キャパシタとしての電荷の蓄積
容量が大きくなる。下部電極29の表面形状以外は、上
述した第1の実施例と同じ構成であるので、上述した効
果を同様に得ることができる。
【0096】また、本実施例による高誘電体キャパシタ
CAP(2)もビット線24(BL)の上方に設けられ
ており、COBタイプの高誘電体メモリ装置としての上
述した利点を有している。
【0097】次に、本実施例による高誘電体キャパシタ
CAP(2)及びメモリセルM−CEL(2)の作製プ
ロセスの主要段階を図21〜図24について説明する。
但し、図21に至るまでの工程は、上述した第1の実施
例の図3〜図16の工程と同じであるので、その図示及
び説明は省略する。
【0098】図21のように、下部電極用材料であるP
t層29Aを真空蒸着法等によって全面に形成した後、
図22のように、下部電極材料層29Aを化学機械的研
磨加工(CMP)により、絶縁層21に予め形成したス
ルーホール17に埋設された形状となるように下部電極
29を所定パターンに形成する。この際、化学機械的研
磨加工による研磨をやや少なめにして、下部電極29の
形状がなめらかな凸状面29bを呈し、その一部29c
が絶縁層21上にはみ出るように形成する。この下部電
極29は、厚さ100nm程度に形成してよい。
【0099】次いで、図23のように、BSTからなる
高誘電体膜用材料20Aをスパッタリングによって被着
し、更にこの上に、図24のように、上部電極用のPt
層23Aを真空蒸着法等によって被着する。
【0100】次いで、上部電極材料層23A及び高誘電
体膜用材料層20Aをほぼ同一パターンに重ねてエッチ
ングし、上部電極23とこれと同一パターンの高誘電体
膜20とを形成し、図20に示した如きメモリセルM−
CEL(2)を作製する。
【0101】図25〜図33は、本発明を強誘電体キャ
パシタに適用した第3の実施例を示すものである。
【0102】上述した各実施例では、BSTを用いた高
誘電体キャパシタを組み込んだ高誘電体メモリ装置につ
いて説明したが、本実施例では、強誘電体キャパシタを
組み込んだ強誘電体メモリ装置を対象とするものであ
る。
【0103】本実施例による強誘電体キャパシタCAP
(3)は、図25に示すように、下部電極としての白金
(Pt)層29と、その上にゾル−ゲル法によって形成
されたPZT(Pb(Zr,Ti)O3 )からなる強誘
電体膜34と、更にこの上に上部電極として強誘電体膜
34と同一パターンに設けられた白金(Pt)層23と
によって構成されている。
【0104】本実施例では、下部電極については、下部
電極29を化学機械的研磨加工(CMP)によって処理
して絶縁層33のスルーホール17に埋め込み、その表
面が凹状面29aを呈している点で、上述した第1の実
施例と同じであり、上述した効果を得ることができる
が、絶縁層33として特に酸化チタン(TiO2 )を用
いていることが異なっている。絶縁層33がSiO2
あると、PZT(Pb(Zr,Ti)O3 膜)の強誘電
体膜とSiO2 絶縁層との接触部で、PZT中のPbが
SiO2 により酸化(PbO2 化)するため、PZTは
十分に結晶化せず、上記の接触部で膜剥がれが生じる。
このため、絶縁層33として、TiO2 膜を用いると、
PZTとの反応が生じないために、上記の如き現象を十
二分に防止することができる。
【0105】また、PZT(Pb(Zr,Ti)O
3 膜)からなる強誘電体膜34は、ゾル−ゲル法の他、
スパッタリング法又はCVD法によって形成することが
できる。
【0106】ゾル−ゲル法によれば、PZTの強誘電体
用ゾル−ゲル原料は、100〜300℃(例えば、17
0℃)で、例えば3分間加熱、乾燥されることにより乾
燥ゲル膜となり、さらに加熱処理(480℃程度)し
て、非晶質化される。更に、この非晶質化されたPZT
薄膜は含酸素雰囲気中又は大気中で600℃以上で10
分間、アニール(焼結)され、ペロブスカイト構造のP
ZT強誘電体薄膜になる。
【0107】ゾル−ゲル法の原料(PZT前駆体)は、
Pb(CH3 COO)2・3H2 O、Ti{(CH3)2
HO}4 、Zr{CH3(CH2)2 CH2 O}4 及びNH
(CH2 CH2 OH)2のCH3 OC2 4 OH溶液であ
ってよく、これを塗布、乾燥する。この原料溶液(又は
非晶質薄膜)の組成は、Pb過剰であって原子数比でP
b:Zr:Ti=1.1:0.5:0.5であってよ
い。
【0108】次に、本実施例の高誘電体キャパシタCA
P(3)及びメモリセルM−CEL(3)の作製プロセ
スを図26〜図33について説明する。但し、図26に
至るまでの工程は、上述した第1の実施例の図3〜図1
1の工程と同一であるので、その図示及び説明は省略す
る。
【0109】上述した第1の実施例の図12では、絶縁
膜21としてシリコン酸化膜が被着されているが、本実
施例においては、図26に示すように、絶縁膜33とし
てチタン酸化膜を化学的気相成長法によって被着する。
【0110】次いで、図27のように、フォトリソグラ
フィにより、フォトレジスト40をマスクとして絶縁層
33をエッチングして、スルーホール17を形成する。
【0111】次いで、図28のように、全面にTi接着
剤層及びTiN層からなるバリアメタル層32A用材料
を真空蒸着法等によって被着後、図29のように、エッ
チバックにより、絶縁層33の欠除部17にバリアメタ
ル層32を残す。
【0112】次いで、図30のように、Pt層からなる
下部電極材料層29Aを真空蒸着法等によって全面に形
成する。
【0113】次いで、図31のように、下部電極材料層
29Aを化学機械的研磨加工(CMP)により、絶縁層
33の欠除部17に埋設された形状となるように下部電
極29を所定パターンに形成する。この際、化学機械的
研磨加工による研磨をやや多めにして、第1の電極の形
状がなめらかな凹状面29aとなるように形成する。こ
の下部電極29は、厚さ100nm程度に形成してい
る。
【0114】次いで、図32のように、PZTからなる
強誘電体膜用材料34Aをゾル−ゲル法によって被着
し、更にこの上に、図33のように、上部電極用のPt
層23Aを真空蒸着法等によって被着する。
【0115】次いで、上部電極材料層23A及び強誘電
体膜用材料34Aをほぼ同一パターンに重ねてウエット
エッチングし、上部電極23とこれと同一パターンのP
ZT強誘電体膜用材料34とを形成し、図25に示した
如き強誘電体キャパシタCAP(3)を有するメモリセ
ルM−CEL(3)を作製する。
【0116】この実施例においては、PZT強誘電体膜
34はシリコン酸化膜と接することなく形成されている
ので、PZT強誘電体膜は十分に結晶化されている。
【0117】図34〜図49は、本発明をCUB構造の
高誘電体キャパシタ及びそのメモリ装置に適用した第4
の実施例を示すものである。
【0118】次に、第4の実施例を説明する。
【0119】まず、図34及び図35について、本実施
例による高誘電体キャパシタCAP(4)と、これを組
み込んだ高誘電体メモリセルM−CEL(4)を説明す
る。
【0120】本実施例によるメモリセルM−CEL
(4)は、高誘電体キャパシタCAP(4)がビット線
24(BL)より下方に設けられている、いわゆるCU
Bタイプであること以外は、上述した第1の実施例と基
本的には同様の構成からなっている。
【0121】本実施例の高誘電体キャパシタCAP
(4)及びメモリセルM−CEL(4)の作製プロセス
を図36〜図49について説明する。
【0122】まず、図36に示すように、上述した第1
の実施例の図3の工程後に、全面に化学的気相成長法で
SiO2 絶縁層7を堆積させる。
【0123】次いで、図37に示すように、SiO2
縁層7に対し、ソース領域4上にフォトリソグラフィで
コンタクトホール14を形成する。
【0124】次いで、図38のように、コンタクトホー
ル14においてソース領域4に接触するようにポリシリ
コン層8を化学的気相成長法によって埋め込むように被
着する。
【0125】次いで、図39のように、ポリシリコン層
8をエッチバックし、コンタクトホール14にストレー
ジノードとして埋め込んで残す。
【0126】次いで、ここからが重要であるが、図40
のように、SiO2 絶縁層21を化学的気相成長法によ
って全面に被着し、次いで、図41のように、フォトリ
ソグラフィにより、フォトレジスト31をマスクにして
絶縁層21をエッチングして欠除部17を形成する。
【0127】次いで、図42のように、真空蒸着法等に
よって全面にTi接着剤層及びTiN層からなるバリア
メタル層32A用材料を被着後、図43のように、エッ
チバックにより、絶縁層21の欠除部17にバリアメタ
ル層32を形成する。
【0128】次いで、図44のように、真空蒸着法等に
よってPt層からなる下部電極材料層29Aを全面に形
成する。
【0129】次いで、図45のように、下部電極材料層
29Aを化学機械的研磨加工(CMP)により、絶縁層
21の欠除部17に埋設された形状となるように下部電
極29を形成する。この際、化学機械的研磨加工による
研磨をやや多めにして、下部電極29の形状がなめらか
な凹状面29aとなるように形成する。この下部電極2
9は、厚さ100nm程度に形成してよい。
【0130】次いで、図46のように、スパッタリング
法等によってBSTからなる高誘電体膜用材料20Aを
被着し、更にこの上に、図47のように、真空蒸着法等
によって上部電極用のPt層23Aを被着する。
【0131】次いで、図48のように、上部電極材料層
23A及びBST高誘電体膜用材料20Aをほぼ同一パ
ターンに重ねてエッチングし、上部電極23とこれと同
一パターンのBST高誘電体膜20とを形成する。
【0132】こうして高誘電体キャパシタCAP(4)
を作製した後、図49のように、層間絶縁膜15を化学
的気相成長法(CVD)で形成し、これにコンタクトホ
ール16を形成し、更に図34に示したように、ビット
ライン24(BL)を形成し、メモリセルM−CEL
(4)を作製する。
【0133】本実施例では、下部電極については、下部
電極29を化学機械的研磨加工(CMP)によって処理
して絶縁層21のスルーホール17に埋め込み、その表
面が凹状面29aを呈している点で、上述した実施例と
同じであり、上述した効果を得ることができる。
【0134】以上、本発明の実施例を説明したが、上述
の実施例は本発明の技術的思想に基づいて更に変形が可
能である。
【0135】例えば、上述した実施例は、シリコン酸化
膜又はチタン酸化膜等の絶縁膜を予めパターニングして
設けた欠除部を含めて下部電極材料を被着し、これを化
学機械的研磨加工したが、これに代えて下部電極材料を
プラズマエッチングでエッチバックしても、図1や図2
0に示した如きなめらかな凹状又は凸状の下部電極を所
定パターンに形成することができる。
【0136】また、電極や誘電体膜の材質や形状、サイ
ズ等は種々変更してよい。例えば、電極としてはPt以
外にもIr等の貴金属が使用可能であり、バリアメタル
としてTaNやTaSiN、TiAlNの使用も可能で
ある。また、構造についても、高誘電体キャパシタ部が
ビット線より下方に設けられている(CUBタイプ)高
誘電体キャパシタにおいて、下部電極がなめらかな凸状
を形成していてもよいし、強誘電体キャパシタ部がビッ
ト線より下方に設けられている(CUBタイプ)強誘電
体キャパシタにおいて、下部電極がなめらかな凹状又は
凸状を形成していてもよい等、高誘電体又は強誘電体キ
ャパシタにおいて、COBタイプ又はCUBタイプ、下
部電極の形状(なめらかな凹状又は凸状)等、様々な組
み合わせが考えられる。上部電極については、誘電体膜
と必ずしも同一パターンにエッチングしなくてよく、別
々にエッチングしてよい。
【0137】また、CUBタイプの誘電体メモリ装置に
おいては、ビット線は誘電体キャパシタの上部に絶縁体
を介して重なるように配されていてもよいし、重ならな
いように配されていてもよい。
【0138】更に、本発明は、上述したDRAM、FR
AM以外のデバイスにも勿論適用可能である。
【0139】
【発明の作用効果】本発明によれば、絶縁膜に欠除部が
予めパターニングされているので、第1の電極をパター
ニングする必要がない。つまり、その欠除部に被着され
た電極材料を化学機械的研磨加工又はエッチバック等で
処理すれば、第1の電極をエッチングによりパターニン
グしなくても所定形状の第1の電極が得られることにな
る。従って、第1の電極がPt等の貴金属からなってい
ても、これを従来のようにウエットエッチング又はドラ
イエッチングする必要はなく、電極サイズを小さくして
高集積度が得られると共に、エッチングの際に生じる残
渣がない。また、第1の電極が絶縁膜に囲まれているこ
ともあって、上部電極及び誘電体膜をセル間で良好に分
離でき、また上部電極−下部電極間も良好に分離できる
ので、電流のリークが少なく、絶縁性の良好な誘電体キ
ャパシタ及びメモリセルを得ることができる。また、第
2の電極は、ウエットエッチングにより余裕を以て所定
形状に加工することができる。
【0140】また、本発明によれば、絶縁膜の欠除部を
予め電極形状に形成しておくことによって、電極材料を
表面から処理するだけで第1の電極を所定形状に形成で
きるので、第1の電極のエッチングによるパターニング
が不要となり、エッチングが困難な電極のパターニング
の工程を1つ減らすことにもなるので、コストを削減
し、製造時間を短縮できる等、経済的かつ高効率に製造
することができる。
【0141】絶縁膜(例えば、酸化シリコン膜又は酸化
チタン膜)のパターニングは、白金等の貴金属からなる
電極のパターニングに比べてはるかに容易であり、設計
通りの欠除部を再現性良く形成することができる。
【0142】また、本発明において、予め絶縁膜がパタ
ーニングで形成された欠除部に第1の電極が設けられて
いるので、誘電体キャパシタを製造する工程において、
誘電体キャパシタの下地部分を従来例(図54)のよう
に平坦化する必要がなく、また第1の電極の側面に絶縁
用のサイドウォールを形成することもない。従って、メ
モリセルの作製工程数を更に減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による高誘電体キャパシ
タを組み込んだ高誘電体メモリセルの断面図(図2のI
−I線断面図)である。
【図2】同、メモリセルの平面図である。
【図3】同、メモリセルの製造方法の一工程段階を示す
断面図である。
【図4】同、メモリセルの製造方法の他の一工程段階を
示す断面図である。
【図5】同、メモリセルの製造方法の他の一工程段階を
示す断面図である。
【図6】同、メモリセルの製造方法の他の一工程段階を
示す断面図である。
【図7】同、メモリセルの製造方法の他の一工程段階を
示す断面図である。
【図8】同、メモリセルの製造方法の他の一工程段階を
示す断面図である。
【図9】同、メモリセルの製造方法の他の一工程段階を
示す断面図である。
【図10】同、メモリセルの製造方法の他の一工程段階
を示す断面図である。
【図11】同、メモリセルの製造方法の他の一工程段階
を示す断面図である。
【図12】同、メモリセルの製造方法の他の一工程段階
を示す断面図である。
【図13】同、メモリセルの製造方法の他の一工程段階
を示す断面図である。
【図14】同、メモリセルの製造方法の他の一工程段階
を示す断面図である。
【図15】同、メモリセルの製造方法の他の一工程段階
を示す断面図である。
【図16】同、メモリセルの製造方法の他の一工程段階
を示す断面図である。
【図17】同、メモリセルの製造方法の他の一工程段階
を示す断面図である。
【図18】同、メモリセルの製造方法の他の一工程段階
を示す断面図である。
【図19】同、メモリセルの製造方法の他の一工程段階
を示す断面図である。
【図20】本発明の第2の実施例による高誘電体キャパ
シタを組み込んだ高誘電体メモリセルの断面図である。
【図21】同、メモリセルの製造方法の一工程段階を示
す断面図である。
【図22】同、メモリセルの製造方法の他の一工程段階
を示す断面図である。
【図23】同、メモリセルの製造方法の他の一工程段階
を示す断面図である。
【図24】同、メモリセルの製造方法の他の一工程段階
を示す断面図である。
【図25】本発明の第3の実施例による強誘電体キャパ
シタを組み込んだ強誘電体メモリセルの断面図である。
【図26】同、メモリセルの製造方法の一工程段階を示
す断面図である。
【図27】同、メモリセルの製造方法の他の一工程段階
を示す断面図である。
【図28】同、メモリセルの製造方法の他の一工程段階
を示す断面図である。
【図29】同、メモリセルの製造方法の他の一工程段階
を示す断面図である。
【図30】同、メモリセルの製造方法の他の一工程段階
を示す断面図である。
【図31】同、メモリセルの製造方法の他の一工程段階
を示す断面図である。
【図32】同、メモリセルの製造方法の他の一工程段階
を示す断面図である。
【図33】同、メモリセルの製造方法の他の一工程段階
を示す断面図である。
【図34】本発明の第4の実施例による高誘電体キャパ
シタを組み込んだ高誘電体メモリセルの断面図(図35
の XXXIV−XXXIV 線断面図)である。
【図35】同、メモリセルの平面図である。
【図36】同、メモリセルの製造方法の一工程段階を示
す断面図である。
【図37】同、メモリセルの製造方法の他の一工程段階
を示す断面図である。
【図38】同、メモリセルの製造方法の他の一工程段階
を示す断面図である。
【図39】同、メモリセルの製造方法の他の一工程段階
を示す断面図である。
【図40】同、メモリセルの製造方法の他の一工程段階
を示す断面図である。
【図41】同、メモリセルの製造方法の他の一工程段階
を示す断面図である。
【図42】同、メモリセルの製造方法の他の一工程段階
を示す断面図である。
【図43】同、メモリセルの製造方法の他の一工程段階
を示す断面図である。
【図44】同、メモリセルの製造方法の他の一工程段階
を示す断面図である。
【図45】同、メモリセルの製造方法の他の一工程段階
を示す断面図である。
【図46】同、メモリセルの製造方法の他の一工程段階
を示す断面図である。
【図47】同、メモリセルの製造方法の他の一工程段階
を示す断面図である。
【図48】同、メモリセルの製造方法の他の一工程段階
を示す断面図である。
【図49】同、メモリセルの製造方法の他の一工程段階
を示す断面図である。
【図50】従来例による高誘電体キャパシタを組み込ん
だ高誘電体メモリセルの断面図である。
【図51】同、メモリセルの製造方法の一工程段階を示
す断面図である。
【図52】同、メモリセルの製造方法の他の一工程段階
を示す断面図である。
【図53】同、メモリセルの製造方法の他の一工程段階
を示す断面図である。
【図54】同、メモリセルの製造方法の他の一工程段階
を示す断面図である。
【図55】同、メモリセルの製造方法の他の一工程段階
を示す断面図である。
【図56】同、メモリセルの製造方法の他の一工程段階
を示す断面図である。
【図57】同、メモリセルの製造方法の他の一工程段階
を示す断面図である。
【図58】同、メモリセルの製造方法の他の一工程段階
を示す断面図である。
【図59】同、メモリセルの製造方法の他の一工程段階
を示す断面図である。
【図60】同、メモリセルの製造方法の他の一工程段階
を示す断面図である。
【図61】同、メモリセルの製造方法の他の一工程段階
を示す断面図である。
【図62】同、メモリセルの製造方法の他の一工程段階
を示す断面図である。
【図63】同、メモリセルの製造方法の他の一工程段階
を示す断面図である。
【図64】同、メモリセルの製造方法の他の一工程段階
を示す断面図である。
【符号の説明】
1・・・シリコン基板 3・・・N+ 型ドレイン領域 4・・・N+ 型ソース領域 6(WL)・・・ワード線 7、21、47・・・シリコン酸化膜 8・・・ポリシリコン層 29、38・・・下部電極 20、40・・・高誘電体膜 34・・・強誘電体膜 33・・・酸化チタン膜(チタン酸化膜) 31・・・フォトレジスト 23、37・・・上部電極 24(BL)・・・ビット線 29a・・・凹状面 29b・・・凸状面 CAP(1)、CAP(2)、CAP(3)、CAP
(4)、Cap・・・誘電体キャパシタ M−CEL(1)、M−CEL(2)、M−CEL
(3)、M−CEL(4)、M−cel・・・メモリセ
ル TR・・・トランスファゲート
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 27/10 451 H01L 29/78 371 21/8247 29/788 29/792 (72)発明者 福田 幸夫 茨城県稲敷郡美浦村木原2355番地 日本テ キサス・インスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 西村 明俊 茨城県稲敷郡美浦村木原2355番地 日本テ キサス・インスツルメンツ株式会社内

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の電極と、この第1の電極上に接し
    て形成された誘電体膜と、この誘電体膜上に接して形成
    された第2の電極と、前記第1の電極の周囲に接して設
    けられた絶縁膜とを有し、この絶縁膜に欠除部が所定パ
    ターンに形成され、少なくともこの欠除部内に被着され
    た前記第1の電極が、なめらかな表面を呈するように所
    定形状に加工され、この表面上に前記誘電体膜が形成さ
    れている誘電体キャパシタ。
  2. 【請求項2】 第1の電極の表面が化学機械的研磨加工
    又はエッチバックによってなめらかな凹状又は凸状に加
    工されている、請求項1に記載した誘電体キャパシタ。
  3. 【請求項3】 第1の電極の少なくとも一部が、予めパ
    ターニングされた絶縁膜の欠除部に埋設されている、請
    求項1に記載した誘電体キャパシタ。
  4. 【請求項4】 第1の電極が貴金属からなっている、請
    求項1〜3のいずれか1項に記載した誘電体キャパシ
    タ。
  5. 【請求項5】 誘電体膜が高誘電体又は強誘電体からな
    る、請求項1に記載した誘電体キャパシタ。
  6. 【請求項6】 誘電体膜が高誘電体膜であり、絶縁膜が
    シリコン酸化膜からなる、請求項5に記載した誘電体キ
    ャパシタ。
  7. 【請求項7】 誘電体膜が強誘電体膜であり、絶縁膜が
    チタン酸化膜からなる、請求項5に記載した誘電体キャ
    パシタ。
  8. 【請求項8】 誘電体膜と第2の電極とが第1の電極の
    周囲の絶縁膜上で同一のパターンにエッチングされてい
    る、請求項1に記載した誘電体キャパシタ。
  9. 【請求項9】 第1の電極の下部にバリアメタル層が設
    けられている、請求項1に記載した誘電体キャパシタ。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれか1項に記載し
    た誘電体キャパシタをメモリセルに有する誘電体メモリ
    装置。
  11. 【請求項11】 誘電体キャパシタ部がビット線より上
    方又は下方に設けられている、請求項10に記載した誘
    電体メモリ装置。
  12. 【請求項12】 第1の電極と、この第1の電極上に接
    して形成された誘電体膜と、この誘電体膜上に接して形
    成された第2の電極と、前記第1の電極の周囲に接して
    設けられた絶縁膜とを有する誘電体キャパシタを製造す
    るに際し、前記絶縁膜をパターニングして欠除部を形成
    する工程と、少なくともこの欠除部内に前記第1の電極
    用の材料を被着する工程と、しかる後に、前記第1の電
    極用の材料を表面から処理することによって、なめらか
    な表面を呈する所定形状の前記第1の電極に加工する工
    程と、この表面上に前記誘電体膜を形成する工程とを有
    する、誘電体キャパシタの製造方法。
  13. 【請求項13】 第1の電極の表面を化学機械的研磨加
    工又はエッチバックによってなめらかな凹状又は凸状に
    形成する、請求項12に記載した製造方法。
  14. 【請求項14】 第1の電極の少なくとも一部を、予め
    パターニングされた絶縁膜の欠除部に埋設する、請求項
    12に記載した製造方法。
  15. 【請求項15】 第1の電極を貴金属で形成する、請求
    項12〜14のいずれか1項に記載した製造方法。
  16. 【請求項16】 誘電体膜を高誘電体又は強誘電体で形
    成する、請求項12に記載した製造方法。
  17. 【請求項17】 誘電体膜を高誘電体膜で形成し、絶縁
    膜をシリコン酸化膜で形成する、請求項16に記載した
    製造方法。
  18. 【請求項18】 誘電体膜を強誘電体膜で形成し、絶縁
    膜をチタン酸化膜で形成する、請求項16に記載した製
    造方法。
  19. 【請求項19】 誘電体膜と第2の電極とを第1の電極
    の周囲の絶縁膜上で同一のパターンにエッチングする、
    請求項12に記載した製造方法。
  20. 【請求項20】 第1の電極の下部にバリアメタル層を
    設ける、請求項12に記載した製造方法。
  21. 【請求項21】 請求項12〜20のいずれか1項に記
    載した製造方法によって、メモリセルに誘電体キャパシ
    タを作製する、誘電体メモリ装置の製造方法。
  22. 【請求項22】 誘電体キャパシタ部をビット線より上
    方又は下方に設ける、請求項21に記載した製造方法。
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