JPH10106043A - 光ディスクとその製造方法 - Google Patents

光ディスクとその製造方法

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JPH10106043A
JPH10106043A JP8251270A JP25127096A JPH10106043A JP H10106043 A JPH10106043 A JP H10106043A JP 8251270 A JP8251270 A JP 8251270A JP 25127096 A JP25127096 A JP 25127096A JP H10106043 A JPH10106043 A JP H10106043A
Authority
JP
Japan
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optical disk
weight
center
optical
added
Prior art date
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Pending
Application number
JP8251270A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Yamaguchi
健一 山口
Toshiyuki Matsumoto
敏幸 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ディスクの重心の偏りを矯正する。 【解決手段】 通常の工程で製造された光ディスク1の
偏重心による不つり合いの周方向位置Bと大きさとを検
出する。位置Bは、光ディスク1の半径方向に設けた基
準線Aに対する角度Mとして検出する。次いで、検出さ
れた不つり合いを打ち消すおもり2を付加することによ
り、光ディスク1の偏重心を矯正する。このとき、光デ
ィスク1の中心点Oに関して、偏った重心位置と対称と
なる点を含む半径C上におもりを付加して均衡させれ
ば、容易かつ正確に偏重心を矯正することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD−Audi
o、CD−ROM、CD−R、CD−E、DVD等の円
板状の光学式情報記録媒体である光ディスクおよびその
製造方法に関し、特に、重心の偏りを矯正した光ディス
クおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、CD−Audio、CD−RO
M、CD−R、CD−E、DVD等の光ディスクは、ス
タンパを用いた射出成形法により形成され、情報が記録
されたプラスチック基板に、反射膜の蒸着、保護膜の形
成、レーベルの印刷等の加工を施して製造される。この
ようにして製造される光ディスクでは、射出成形工程で
プラスチック基板全体を均一に成形できなかった場合、
光ディスクの重心に偏り(以下、偏重心という)が生じ
ることが知られている(特開昭63−91886号公報
参照)。そして、偏重心を有する光ディスクを再生装置
等で回転駆動すると、偏重心に起因する動的不つり合い
で内部振動が発生し、情報信号の再生品位を損なうこと
が指摘されている。
【0003】従来、上述のような不都合を解消するため
に、光ディスクを回転駆動する装置の側に改良を施すこ
とが提案されてきた(特開平3−273590号公報、
特開平4−17184号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、各光デ
ィスクにおける偏重心の程度は個々に異なるため、これ
を解消する工夫を装置側で行うより、光ディスク側に対
策を施して偏重心を矯正することで回転時の振動を抑制
する方が容易かつ確実である。したがって、本発明は、
偏重心を矯正した光ディスクとその製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、偏重心の発
生原因につきさらに検討したところ、光ディスクのレー
ベル印刷によっても偏重心が発生することが判明した。
レーベル印刷は、通常、光ディスクの品名や記録された
情報の内容等を示すために、片面記録のディスクでは記
録再生用レーザ光が照射されない面に施されるが、この
印刷用インクの分布は、その面内における印刷の有無、
濃淡等により不均一となっており、これが光ディスクに
偏重心を生じる一因と考えられる。
【0006】この点、逆に、偏重心を有する光ディスク
に後から意図的におもりを付加することによって、重心
位置を調整し、偏重心を矯正することも可能である。こ
のため、請求項1に係る発明では、円板状の光学式情報
記録媒体である光ディスクにおいて、該光ディスクの重
心の偏りを矯正するおもりを付加することにより、重心
位置を光ディスクの中心に調整する。
【0007】このようなおもりを付加するには、請求項
7に係る発明のように、まず、前記光ディスクの重心の
偏りを検出し、この重心の偏りを矯正するように前記光
ディスクにおもりを付加すればよい。そして、前記おも
りは、請求項2および請求項8に係る発明のように、前
記光ディスクの中心点に関して前記光ディスクの偏った
重心位置と対称となる点を含む半径上に付加するのが最
も簡便である。
【0008】具体的には、光ディスクの板面および側面
等が考えられるが、請求項3および請求項9に係る発明
のように、前記光ディスクの記録再生用レーザ光が照射
されない部位に付加すれば、情報の入出力に支障はな
い。特に、片面記録のディスクでは、光ディスクの性能
を考慮し、記録再生用レーザ光が照射されない面に付加
するのが特に好ましい。
【0009】おもりの材質については特に限定されない
が、請求項4に係る発明のように、前記光ディスクの基
板と同一の光学的特性を有する材料を用いたおもりであ
れば、記録再生用レーザ光が照射される面におもりを付
加することもできる。さらに、作業性を考慮すると、請
求項5および請求項10または請求項6および請求項11に
係る発明のように、印刷用インクや粘着シートを用いた
おもりが好ましく、色や形状を工夫すれば光ディスクの
商品としての品位を損なうこともない。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明の光ディスクの偏
重心の矯正方法を説明する図である。先ず、通常の工程
で製造された光ディスク1を、動的つり合い試験機(種
々のタイプのものが市販されている)で自転駆動させ
て、偏重心による不つり合いの周方向位置Bと大きさと
を検出する。位置Bは、光ディスク1の半径方向に設け
た基準線Aに対する角度Mとして検出する。
【0011】次いで、検出された不つり合いを打ち消す
おもり2を付加することにより、光ディスク1の偏重心
を矯正する。このとき、光ディスク1の中心点Oに関し
て、偏った重心位置と対称となる点を含む半径C上にお
もりを付加して均衡させれば、容易かつ正確に偏重心を
矯正することができる。おもり2の大きさ(面積・厚み
等)は任意に選択することが可能である。たとえば、厚
みを厚くして面積を小さくすること、厚みを薄くして面
積をそれに応じて大きくすること、いずれも可能であ
る。また、おもりの数は1つでなくともよい。たとえ
ば、1箇所のみに付加したのではおもりの大きさが許容
範囲を越えてしまう場合、あるいはデザイン上の観点か
ら好ましいと思われる場合には、前記半径C上にかかわ
らず、全体として不つり合いを打ち消して偏重心を矯正
するように、複数箇所におもりを付加してもよい。さら
に、おもりの形状についても特に制限はない。たとえば
円形、角形、不定型等、任意に選択可能である。
【0012】おもり2を付加する場所は、光ディスク1
の板面あるいは側面等が考えられるが、例えばCD−R
OMの場合、その厚みは 1.2mmなので、側面に付加する
のは作業性が悪く、おもり2を付加した後の直径が許容
範囲を越えるおそれもある。したがって、記録再生用レ
ーザ光が照射される部位を避けて板面に付加するのが好
ましく、片面記録の光ディスクでは、記録再生用レーザ
光が照射されない側の板面に付加するのが最も好まし
い。
【0013】おもり2の材料としては、作業性や付加後
の見栄えから、印刷用インクや粘着シートが適してい
る。特に、可視光に対して透明なものであれば、レーベ
ル上に付加してもそのデザインに影響を与えるおそれが
少なく、記載された内容が隠れることもないため好都合
である。また、半透明な材料や着色された材料を用い、
おもりがレーベルのデザインの一部になるように工夫し
てもよい。
【0014】材料選択の幅は狭くなるが、光ディスク基
板と同一の光学的特性をもつ材料を用いれば、記録再生
用レーザ光が照射される面におもりを付加することもで
きる。次に、図2を参照し、具体的な実験例について説
明する。まず、通常の工程で製造された光ディスク1
(CD−ROM:直径120mm 、厚さ 1.2mm)を用意し、
これを市販の縦型単面つり合い試験機(株式会社アカシ
製:AV−116B型)で駆動回転させて偏重心の程度
を測定した。この結果、光ディスク1の半径方向に設け
た基準線Aから反時計回り方向 301°の周方向位置B
に、偏重心による 3.873 g・mmの不つり合いが検出され
た。
【0015】この光ディスク1の回転時(4255 rpm)の
振動の振幅をレーザー変位計(キーエンス社製:LD−
2500型)で測定したところ、179.2 μm (peak to p
eak)であった。そして、上記偏重心を矯正するために、
基準線Aから反時計回り方向121 °に位置する半径C上
で、光ディスクの中心Oから45mmの位置を中心として、
半径15mm、厚さ75μm になるように、比重が1.6g/cm3
透明インク3をおもりとして塗布した。
【0016】そして、透明インク3が付加された光ディ
スク1の回転時の振動の振幅を、レーザー変位計で再度
測定したところ、92.8μm (peak to peak)であった。こ
の結果から、本発明の方法により容易に光ディスクの偏
重心を矯正できることが確認された。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1および請
求項7に係る発明によれば、おもりを付加することで光
ディスクの偏重心を容易に矯正することができ、回転時
の振動が抑制されるので、安定した信号の入出力ができ
るという効果がある。また、請求項2および請求項8に
係る発明によれば、前記光ディスクの中心点に関して前
記光ディスクの偏った重心位置と対称となる点を含む半
径上におもりを付加することで、容易かつ正確に偏重心
を矯正できるという効果がある。
【0018】また、請求項3および請求項9に係る発明
によれば、記録再生用レーザ光が照射されない部位にお
もりを付加するので、情報の入出力に支障を来すことな
く偏重心を矯正できるという効果がある。また、請求項
4に係る発明によれば、光ディスクの記録再生用レーザ
光が照射された面におもりを付加することもでき、製造
環境等に合わせておもりの付加位置を自由に設定でき、
両面記録の光ディスクにも対応できるという効果があ
る。
【0019】また、請求項5〜請求項6および請求項10
〜請求項11に係る発明によれば、印刷用インクや粘着シ
ートを用いたおもりにより、作業性よく、容易におもり
を付加して偏重心を矯正できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光ディスクとその製造方法を説明す
る図
【図2】 透明インクを用いた実験を説明する図
【符号の説明】
1 光ディスク 2 おもり 3 透明インク

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円板状の光学式情報記録媒体である光ディ
    スクにおいて、該光ディスクの重心の偏りを矯正するお
    もりを付加したことを特徴とする光ディスク。
  2. 【請求項2】前記おもりは、前記光ディスクの中心点に
    関して前記光ディスクの偏った重心位置と対称となる点
    を含む半径上に付加したことを特徴とする請求項1記載
    の光ディスク。
  3. 【請求項3】前記おもりは、前記光ディスクの記録再生
    用レーザ光が照射されない部位に付加したことを特徴と
    する請求項1または請求項2に記載の光ディスク。
  4. 【請求項4】前記おもりは、前記光ディスクの基板と同
    一の光学的特性を有する材料を用いたものであることを
    特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の
    光ディスク。
  5. 【請求項5】前記おもりは、印刷用インクであることを
    特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の
    光ディスク。
  6. 【請求項6】前記おもりは、粘着シートであることを特
    徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の光
    ディスク。
  7. 【請求項7】円板状の光学式情報記録媒体である光ディ
    スクの製造方法であって、前記光ディスクの重心の偏り
    を検出し、この重心の偏りを矯正するように前記光ディ
    スクにおもりを付加することを特徴とする光ディスクの
    製造方法。
  8. 【請求項8】前記光ディスクの中心点に関して前記光デ
    ィスクの偏った重心位置と対称となる点を含む半径上に
    前記おもりを付加することを特徴とする請求項7記載の
    光ディスクの製造方法。
  9. 【請求項9】前記おもりを、前記光ディスクの記録再生
    用レーザ光が照射されない部位に付加することを特徴と
    する請求項7または請求項8に記載の光ディスクの製造
    方法。
  10. 【請求項10】前記光ディスクに印刷用インクを塗布する
    ことにより前記おもりを付加することを特徴とする請求
    項7〜請求項9のいずれか1つに記載の光ディスクの製
    造方法。
  11. 【請求項11】前記光ディスクに粘着シートを貼りつける
    ことにより前記おもりを付加することを特徴とする請求
    項7〜請求項9のいずれか1つに記載の光ディスクの製
    造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0997891A1 (en) * 1998-10-30 2000-05-03 Deutsche Thomson-Brandt Gmbh Balanced optical disc
KR101320063B1 (ko) * 2006-01-16 2013-10-18 유재천 질병 검사 수행을 위한 편중심 보정 디비디 디스크

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