JPH10105406A - ソフトウェアのインストールおよび更新システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ソフトウェアのインストールや更新の対象と
なる計算機の数が多い場合やネットワーク構成が複雑な
場合、インストールや更新対象のソフトウェアを供給す
る側の計算機やネットワークに大きな負荷がかかってし
まう。 【解決手段】 ソフトウェア５のインストール先の計算
機１４に対して、少なくともソフトウェア５のインスト
ール元の計算機１５とインストールするソフトウェア５
を特定する情報とを含む作業指示情報（インストール作
業指示情報７）を作成してを転送する管理用計算機１を
設け、インストール先の計算機１４は、管理用計算機１
から転送されてきたインストール作業指示情報７に従っ
て、インストール元の計算機１５からインストールする
ソフトウェア２４をコピーして、ソフトウェア２３のイ
ンストールおよび更新を行うことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ソフトウェアのイ
ンストールおよび更新技術に係り、特に、ネットワーク
を介して接続された各計算機へのソフトウェアのインス
トール作業および更新作業を効率良く行うのに好適なソ
フトウェアのインストールおよび更新システムに関する
ものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、複数のコンピュータをネットワー
ク接続したシステムが様々な分野で導入されているが、
このようなネットワーク環境においては、導入時におけ
るソフトウェアのインストール作業に要する時間および
導入後の運用業務におけるソフトウェアの更新作業に要
する時間が、増大してきている。このようなコンピュー
タネットワーク環境において各コンピュータに対するソ
フトウェアのインストールおよび更新作業を効率良く行
なうための従来技術（ソフトウェアインストールシステ
ム）としては、例えば、特開平６−１２３４８号公報に
記載された技術が知られている。

【０００３】図７は、従来のソフトウェアのインストー
ルおよび更新システムの構成例を示すブロック図であ
る。本図７において、７１はインストール対象のソフト
ウェア７５を供給するインストール元計算機、７２ａ，
７２ｂはインストール元計算機７１からソフトウェア７
５を受け取りインストールするインストール先計算機、
７３ａ〜７３ｃはソフトウェア７５等を格納するディス
ク装置、７４はインストール元計算機７１に設けられデ
ィスク装置７３ａ内のソフトウェア７５の転送処理を行
うソフトウェアインストール処理部、７６，７７はイン
ストール元計算機７１が参照するファイル、７８ａ，７
８ｂはインストール先計算機７２ａ，７２ｂが参照する
ファイル、７９は各計算機が接続されるネットワークで
ある。

【０００４】このような構成において、インストール元
計算機７１は、ファイル７６にインストールリストを、
ファイル７７にインストール済みソフトウェアリストを
保持し、ソフトウェアインストール処理部７４により、
どのソフトウェアをどのインストール先計算機７２ａ，
７２ｂにインストールするかを判断し、判断結果に基づ
き、インストール先の計算機の状態を確認する。インス
トール先計算機７２ａ，７２ｂ側では、それぞれのファ
イル７８ａ，７８ｂにイネーブル情報を保持し、インス
トール作業が可能かどうかをインストール元計算機１に
示す。

【０００５】インストール作業が可能であれば、インス
トール元計算機７１は、対応する計算機にディスク装置
７３ａ内のソフトウェア７５を転送する。インストール
先計算機７２ａ，７２ｂは、ネットワーク７９を介して
インストール元計算機７１から送られてきたソフトウェ
ア７５をインストールし、完了後、インストール元計算
機７１に通知する。この通知を受け取り、インストール
元計算機７１は、ファイル７７のインストール済みソフ
トウェアリストを更新し、各インストール先計算機７２
ａ，７２ｂにおけるソフトウェア７５のインストール状
況を把握する。ソフトウェアの更新作業に関しても同様
の手順で行われる。

【０００６】このように、従来のソフトウェアのインス
トールおよび更新システムでは、各インストール先計算
機７２ａ，７２ｂで保持しているソフトウェアの管理
や、インストール作業が終了した後の、ファイル７７に
おけるインストール済みソフトウェアリストの更新等
は、インストール元計算機７１側で行っている。そのた
め、インストール先計算機７２ａ，７２ｂの数が多い場
合や、ネットワーク構成が複雑な場合には、インストー
ル元計算機７１やネットワーク７９に大きな負荷がかか
ってしまう。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、従来の技術では、ソフトウェアのインストールや
更新の対象となる計算機の数が多い場合や、ネットワー
ク構成が複雑な場合に、インストールや更新対象のソフ
トウェアを供給する側の計算機やネットワークに大きな
負荷がかかってしまう点である。本発明の目的は、これ
ら従来技術の課題を解決し、ネットワークを介して接続
された計算機へのソフトウェアのインストールや更新作
業を効率良く行うことを可能とするソフトウェアのイン
ストールおよび更新システムを提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のソフトウェアのインストールおよび更新シ
ステムは、（１）ネットワークを介して接続された計算
機間でソフトウェアのインストールおよび更新を行うシ
ステムであって、ソフトウェア５のインストール先の計
算機１４に対して、少なくともソフトウェア５のインス
トール元の計算機１５とインストールするソフトウェア
５を特定する情報とを含む作業指示情報（インストール
作業指示情報７）を作成してを転送する管理用計算機１
を設け、インストール先の計算機１４は、管理用計算機
１から転送されてきたインストール作業指示情報７に従
って、インストール元の計算機１５からインストールす
るソフトウェア２４をコピーして、ソフトウェア２３の
インストールおよび更新を行うことを特徴とする。ま
た、（２）上記（１）に記載のソフトウェアのインスト
ールおよび更新システムにおいて、インストール作業指
示情報７は、インストール元の計算機として、インスト
ール先の計算機１４が存在するネットワークセグメント
（Ａ）にある計算機１５を最優先とする順位で複数有
し、インストール先の計算機１４は、接続可能なインス
トール元の計算機を、順位に従って検索して特定し、こ
の特定した計算機１５からソフトウェア２２，２４をコ
ピーすることを特徴とする。また、（３）上記（１）も
しくは（２）のいずれかに記載のソフトウェアのインス
トールおよび更新システムにおいて、管理用計算機１
は、インストール先の計算機１４が存在するネットワー
クセグメントＡと同じネットワークセグメントを最優先
とする順位で、各計算機が存在するネットワークセグメ
ントを予め対応付けて登録したファイル（対象ネットワ
ーク・セグメント優先情報９）を具備し、この対象ネッ
トワーク・セグメント優先情報９に登録されたネットワ
ークセグメントの順位に従ってインストール元の計算機
となり得る複数の計算機を抽出し、インストール作業指
示情報７に含めることを特徴とする。また、（４）上記
（１）から（３）のいずれかに記載のソフトウェアのイ
ンストールおよび更新システムにおいて、インストール
元の計算機１５は、インストールするソフトウェア２４
を圧縮して格納し、インストール先の計算機１４は、圧
縮されたソフトウェア２４をコピーし、伸長してインス
トールすることを特徴とする。また、（５）上記（２）
から（４）のいずれかに記載のソフトウェアのインスト
ールおよび更新システムにおいて、管理用計算機１は、
インストールするソフトウェア５を有し、インストール
元の計算機となり得る計算機がなければ、インストール
先の計算機１４は、管理用計算機１が有するソフトウェ
ア５をコピーすることを特徴とする。

【０００９】

【発明の実施の形態】本発明においては、ネットワーク
を介して計算機へのソフトウェアのインストールや更新
を行う際、管理用計算機から、各計算機に対して、ソフ
トウェアそのものを転送するのではなく、ソフトウェア
のインストールや更新のために各計算機で行うべき作業
（ジョブ）を定義した情報（インストール／更新作業指
示情報）を転送する。このインストール／更新作業指示
情報としては、例えば、転送日時や、インストール/更
新作業指示情報を受信する各計算機名、各計算機が組込
むべきソフトウェア名やバージョン、受信したインスト
ール／更新作業指示情報に基づき各計算機がジョブを実
行する日時、各計算機がどの計算機からソフトウェアを
取得すべきかの情報およびその優先順位などが設定され
る。

【００１０】尚、この優先順位は、管理用計算機が持つ
ネットワーク構成情報や、各計算機のソフト構成情報や
性能等の情報を元に適切なソフトウェア供給元の計算機
の候補を決定して、設定するものである。このようなイ
ンストール/更新作業指示情報を受信した各計算機は、
その設定内容に基づき、組込むべきソフトウェア（圧縮
され最小化されている）を、最適な供給元計算機からネ
ットワークを介して取得する。そして、圧縮されたソフ
トウェアを展開し、その後、管理用計算機にインストー
ルもしくは更新作業の完了を通知する。

【００１１】このように、設定されたスケジュール（最
適な供給元計算機やジョブ実行日時など）に従って、ソ
フトウェアのインストールや更新作業が行われるので、
作業が一時期に、一台の計算機に集中することが無く、
いかなるネットワーク構成であっても、管理用計算機や
各供給元計算機、およびネットワークに与える負荷を分
散させることができる。以下、本発明の形態を図面等を
用いて詳細に説明する。

【００１２】図１は、本発明のソフトウェアのインスト
ールおよび更新システムの本発明に係る構成の一実施例
を示すブロック図である。本図１において、１は本発明
に係る管理用計算機、２は管理用計算機１に接続された
ディスク装置、３は管理用計算機１で読み書きされるフ
ァイル、４は管理用計算機１の本発明に係る処理を行う
管理処理部、５はディスク装置２に格納されたソフトウ
ェア、６は管理用計算機１が接続されたネットワーク、
７〜９はそれぞれファイル３に登録されたインストール
作業指示情報、管理情報、対象ネットワーク・セグメン
ト優先情報である。

【００１３】また、１０はネットワーク６に接続された
ルータ、１１はルータ１０を介してネットワーク６が接
続される公衆回線、１２は公衆回線１１が接続されたル
ータ、１３はルータ１２を介して公衆回線１１に接続さ
れたネットワーク、１４，１５はネットワーク１３を介
してそれぞれ接続された計算機、１６，１７は計算機１
４，１５に接続されたディスク装置、１８，１９は計算
機１４，１５で読み書きされるファイル、２０，２１は
計算機１４，１５の本発明に係るインストール処理を行
うインストール処理部、２２〜２４はディスク装置１
６，１７に格納されたソフトウェア、２５，２６はそれ
ぞれファイル１８，１９内に登録された構成情報であ
る。

【００１４】管理用計算機１側のファイル３における管
理情報８は、図２に具体例が示されるように、計算機１
４，１５に係る情報を示している。すなわち、計算機の
識別情報（コンピュータ名）、その計算機のＩＰ（Inte
rnet Protocol）アドレス、計算機で使用されるソフト
ウェア名およびそのバージョン番号、インストールする
日時、計算機が有するＣＰＵ名、接続しているディスク
の空き容量などがリスト管理されている。

【００１５】インストール作業指示情報７は、計算機１
４，１５にインストール作業指示情報７を送信する日時
や、インストール作業指示情報７を受信する対象となる
計算機１４，１５の名称、計算機１４，１５が組込むべ
きソフトウェア名やバージョン、計算機１４，１５がジ
ョブを実行する日時等を示すと共に、計算機１４，１５
がどの計算機からソフトウェアを取得すべきかの情報を
優先順位を付与して示すリストである。計算機１４，１
５側のファイル１８，１９における構成情報２５，２６
は、計算機情報およびソフトウェア構成情報等を示す構
成リストである。

【００１６】管理用計算機１内の管理処理部４は、ファ
イル３内の管理情報８を管理し、その管理情報８を元に
インストール作業指示情報７を作成する。また、管理用
計算機１からのインストール作業指示情報７の送信、さ
らに計算機１４，１５から通知されてくるインストール
/更新作業完了情報を受信し、管理情報８に反映させる
処理を担う。また、計算機１４，１５内のインストール
処理部２０，２１は、管理用計算機１や計算機１４，１
５との情報の送受信を担う、また、管理用計算機１から
転送され受信したインストール作業指示情報７を基に、
ソフトウェアのインストール作業を開始し、インストー
ル作業の終了後、管理用計算機１にインストール作業完
了情報を通知する。

【００１７】以下、このような構成のソフトウェアのイ
ンストールおよび更新システムの本発明に係る動作説明
を行う。ここで説明する動作の例は、計算機１４にソフ
トウェアをインストールする処理の流れを想定する。ま
た、本例において、管理用計算機１と計算機１５には、
それぞれ圧縮され最小化されたソフトウェア５，２４が
既にインストールされているものとし、さらに、管理用
計算機１が備える管理情報８およびインストール作業指
示情報７には、既にデータが蓄積されているものとす
る。

【００１８】計算機１４にソフトウェア２２をインスト
ールするにあたり、計算機１４にインストール作業指示
情報７を送信するために、まず、管理用計算機１におい
て、管理処理部４により、インストール作業指示情報７
を作成する必要がある。その動作を図３を用いて説明す
る。図３は、図１における管理用計算機の管理処理部に
よるインストール作業指示情報の作成手順例を示すフロ
ーチャートである。図１における管理処理部４は、起動
されると、まず管理情報８を読み込む（ステップ１
０）。次に、今回のインストール先である図１の計算機
１４とインストールするソフトウェア２２を、管理情報
８から取得されたリストの中から選択する（ステップ２
０，３０）。

【００１９】このようにして、インストール先の計算機
１４とインストールするソフトウェア２２が決定する
と、管理処理部４は、計算機１４がソフトウェア２２を
最適にインストールできる計算機１５等の候補（インス
トール元計算機候補）を決定する処理を行い、この処理
で得られたインストール元計算機候補（本例の場合、計
算機１２）の情報をインストール作業指示情報７に追加
する（ステップ４０）。

【００２０】このように、本実施例では、計算機１４が
インストールしようしているソフトウェア２２（圧縮さ
れ最小化されている）は、管理用計算機１上に存在して
いるにも関わらず、インストール元の計算機として計算
機１５が最適であると判断する。すなわち、広域ネット
ワーク（公衆回線１１）を介して取得するよりも、同じ
ネットワーク内（セグメント）の計算機１５からコピー
する方が最適と判断する。

【００２１】そして、計算機１４にインストール作業指
示情報７を送信する日時と、計算機１４が実際に、イン
ストール作業指示情報７を基にインストールを実行する
日時を入力し（ステップ５０，６０）、作成したインス
トール作業指示情報７の確認をして（ステップ７０）、
処理を終了する。その後、管理処理部４は、インストー
ル作業指示情報７の作成時に指定した送信日時となった
インストール作業指示情報７を、計算機１４が送信可能
な場合に送信する。尚、計算機１４が送信できないよう
な状態の場合は、エラー処理を実行する。

【００２２】次に、管理処理部４によるインストール元
計算機候補の決定手順を説明する。図４は、図１におけ
る管理用計算機の管理処理部によるインストール元計算
機候補の決定手順例を示すフローチャートである。図１
の管理処理部４は、既に図３におけるステップ２０，３
０で決定しているインストール先計算機（本例では計算
機１４）とインストールするソフトウェア２２の情報を
取得し（ステップ２００）、そのソフトウェア２２を所
有する計算機の中から、インストール元計算機となりう
る計算機を、管理者が予め設定した図５にその詳細を示
す図１の対象ネットワーク・セグメント優先情報９と、
図２に詳細を示した管理情報８内のコンピュータ名やIP
アドレスおよびソフトウェア名等の情報を使用して、優
先度を付加して候補を決定する（ステップ２１０，２２
０）。

【００２３】図５は、図１における対象ネットワーク・
セグメント優先情報の具体例を示す説明図である。通
常、ネットワークは、セグメント、すなわち、ある一ま
とまりの単位のものがルータ等によって接続された形で
構成されており、ネットワークに接続されている計算機
には、その計算機が存在するセグメントを示す情報が付
与されている。このセグメントを示す情報が、本図５に
おける「Ａ，Ｂ，Ｃ…」である。この図５で示したテー
ブルは、インストール先計算機が存在するネットワーク
・セグメント毎に、インストール元計算機が存在するネ
ットワーク・セグメントの優先順位を示したものであ
り、ネットワーク管理者が予め設定しておくものであ
る。

【００２４】ここで、インストール先計算機が存在する
ネットワーク・セグメントが「Ａ」の場合、インストー
ル元計算機の存在するセグメントも「Ａ」であれば、わ
ざわざルータを介して他のセグメントまでソフトウェア
を送る必要がないので、優先度を「１」としてある。そ
して、図４に示したインストール元計算機候補の決定手
順においては、優先度が「１」のネットワークセグメン
トの計算機の中からインストール元となる計算機を選択
する。この中に適切な計算機が存在しなければ、同様
に、優先度が「２」のネットワークセグメントを検索し
て選択する。

【００２５】図４において、図１の管理処理部４は、こ
のような手順でインストール元計算機の候補となる計算
機を幾つか選択し、インストール作業指示情報７を作成
する。万が一、１台も存在しない場合は、管理用計算機
１をインストール元計算機と判断する。そして、その
後、インストール元計算機候補の情報を管理処理部４の
本処理に結果を返す（ステップ２３０）。

【００２６】次に、インストール先計算機である図１の
計算機１４において、インストール処理部２０が、管理
用計算機１から受信したインストール作業指示情報７に
基づいて、ソフトウェアのインストールを実行し、イン
ストール作業完了情報を送信するまでの処理を説明す
る。図６は、図１における計算機のインストール処理部
によるソフトウェアのインストール処理手順例を示すフ
ローチャートである。インストール先計算機である図１
の計算機１４が備えるインストール処理部２０は、管理
用計算機１から送信されたインストール作業指示情報が
蓄積されている構成情報２５の内容を一定間隔で読み込
む（ステップ１００）。

【００２７】そして、実行すべきインストール作業指示
情報があるか否かを検査し、該当するものが存在する場
合には、インストール作業の実行処理段階に移る（ステ
ップ１１０）。この実行処理では、インストール作業指
示情報にある優先順位の順に、送信可能なインストール
元計算機である計算機１５を検索し（ステップ１２
０）、この計算機１５と通信が可能な場合には、計算機
１５から、圧縮され最小化されたソフトウェア２４をコ
ピーする（ステップ１４０）。また、どのインストール
元計算機とも通信が不可能な場合には、エラー処理に移
る（ステップ１３０）。

【００２８】計算機１５からソフトウェア２４をコピー
した計算機１４は、ソフトウェア２４を解凍（伸長）し
てソフトウェア２２のインストールを開始する（ステッ
プ１５０）。インストールが終了すると（ステップ１６
０）、図１の管理用計算機１にインストール作業完了情
報を送信する（ステップ１７０）。このようにして、イ
ンストール先計算機である計算機１４からインストール
作業完了情報を受信すると、図１の管理用計算機１は、
具備した管理処理部４により、管理情報８にインストー
ル作業完了情報の結果を反映する。

【００２９】以上、図１〜図６を用いて説明したよう
に、本実施例のソフトウェアのインストールおよび更新
システムでは、ネットワーク６，１３および公衆回線１
１を介して接続された管理用計算機１から、計算機１
４，１５にソフトウェアをインストールするシステムに
おいて、管理用計算機１からは、インストール作業情報
のみを送信し、ソフトウェアのインストール作業はイン
ストール先計算機で行う。この時、ソフトウェアのコピ
ーは、ネットワーク６，１３および公衆回線１１を介し
て接続された管理用計算機１から行うのではなく、同じ
セグメント内のネットワーク１３にある計算機から行
う。

【００３０】このようにして、ネットワークを介して接
続された計算機にソフトウェアをインストールする際
に、管理用計算機１やネットワーク６，１３および公衆
回線１１にかかっていた大きな負荷を分散できる。さら
に、管理用計算機１により、システム全体の情報を把握
し管理する構成としたので、システムの拡張や運用管理
が容易に行える。尚、本発明は、図１〜図６を用いて説
明した実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸
脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、本
実施例では、ソフトウェアのインストール処理に関して
説明したが、インストール済みのソフトウェアの更新処
理においても同様にして、負荷の分散を図ることができ
る。

【００３１】

【発明の効果】本発明によれば、ソフトウェアのインス
トールや更新の対象となる計算機の数が多い場合や、ネ
ットワーク構成が複雑な場合においても、インストール
や更新対象のソフトウェアを供給する側の計算機やネッ
トワークにかかる負荷を分散でき、ネットワークを介し
て接続された計算機へのソフトウェアのインストールや
更新作業を効率良く行うことが可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のソフトウェアのインストールおよび更
新システムの本発明に係る構成の一実施例を示すブロッ
ク図である。

【図２】図１における管理情報の具体例を示す説明図で
ある。

【図３】図１における管理用計算機の管理処理部による
インストール作業指示情報の作成手順例を示すフローチ
ャートである。

【図４】図１における管理用計算機の管理処理部による
インストール元計算機候補の決定手順例を示すフローチ
ャートである。

【図５】図１における対象ネットワーク・セグメント優
先情報の具体例を示す説明図である。

【図６】図１における計算機のインストール処理部によ
るソフトウェアのインストール処理手順例を示すフロー
チャートである。

【図７】従来のソフトウェアのインストールおよび更新
システムの構成例を示すブロック図である。

【符号の説明】

１：管理用計算機、２，１６，１７：ディスク装置、
３，１８，１９：ファイル、４：管理処理部、５，２
２，２４：ソフトウェア（圧縮）、６，１３：ネットワ
ーク、７：インストール作業指示情報、８：管理情報、
９：対象ネットワーク・セグメント優先情報、１０，１
２：ルータ、１１：公衆回線、１４，１５：計算機、２
０，２１：インストール処理部、２３：ソフトウェア
（解凍済み）、２５，２６：構成情報、７１：インスト
ール元計算機、７２ａ，７２ｂ：インストール先計算
機、７３ａ〜７３ｃ：ディスク装置、７４：ソフトウェ
アインストール処理部、７５：ソフトウェア、７６，７
７，７８ａ，７８ｂ：ファイル、７９：ネットワーク。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長島 祥子 東京都渋谷区道玄坂一丁目16番５号 株式 会社日立情報システムズ内

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ネットワークを介して接続された計算機
   間でソフトウェアのインストールおよび更新を行うシス
   テムであって、上記ソフトウェアのインストール先の計
   算機に対して、少なくとも上記ソフトウェアのインスト
   ール元の計算機とインストールするソフトウェアを特定
   する情報とを含む作業指示情報を転送する管理用計算機
   を設け、上記インストール先の計算機は、上記管理用計
   算機から転送されてきた作業指示情報に従って、上記イ
   ンストール元の計算機から上記インストールするソフト
   ウェアをコピーして、上記ソフトウェアのインストール
   および更新を行うことを特徴とするソフトウェアのイン
   ストールおよび更新システム。
2. 【請求項２】 請求項１に記載のソフトウェアのインス
   トールおよび更新システムにおいて、上記作業指示情報
   は、上記インストール元の計算機として、上記インスト
   ール先の計算機が存在するネットワークセグメントにあ
   る計算機を最優先とする順位で複数有し、上記インスト
   ール先の計算機は、接続可能な上記インストール元の計
   算機を、上記順位に従って検索して特定し、該特定した
   計算機から上記ソフトウェアをコピーすることを特徴と
   するソフトウェアのインストールおよび更新システム。
3. 【請求項３】 請求項１、もしくは、請求項２のいずれ
   かに記載のソフトウェアのインストールおよび更新シス
   テムにおいて、上記管理用計算機は、上記インストール
   先の計算機が存在するネットワークセグメントと同じネ
   ットワークセグメントを最優先とする順位で、各計算機
   が存在するネットワークセグメントを予め対応付けて登
   録したファイルを具備し、該ファイルに登録されたネッ
   トワークセグメントの順位に従って上記インストール元
   の計算機となり得る複数の計算機を抽出し、上記作業指
   示情報に含めることを特徴とするソフトウェアのインス
   トールおよび更新システム。
4. 【請求項４】 請求項１から請求項３のいずれかに記載
   のソフトウェアのインストールおよび更新システムにお
   いて、上記インストール元の計算機は、上記インストー
   ルするソフトウェアを圧縮して格納し、上記インストー
   ル先の計算機は、上記圧縮されたソフトウェアをコピー
   し、伸長してインストールすることを特徴とするソフト
   ウェアのインストールおよび更新システム。
5. 【請求項５】 請求項２から請求項４のいずれかに記載
   のソフトウェアのインストールおよび更新システムにお
   いて、上記管理用計算機は、上記インストールするソフ
   トウェアを有し、上記インストール元の計算機となり得
   る計算機がなければ、上記インストール先の計算機は、
   上記管理用計算機が有するソフトウェアをコピーするこ
   とを特徴とするソフトウェアのインストールおよび更新
   システム。