JP2001337858A - 複製データ管理システム - Google Patents

複製データ管理システム

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JP2001337858A
JP2001337858A JP2000154075A JP2000154075A JP2001337858A JP 2001337858 A JP2001337858 A JP 2001337858A JP 2000154075 A JP2000154075 A JP 2000154075A JP 2000154075 A JP2000154075 A JP 2000154075A JP 2001337858 A JP2001337858 A JP 2001337858A
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Hideaki Okada
英明 岡田
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 相手システムと共用する複製データを管理す
る複製データ管理システムに関し、異なる型のバージョ
ンを統合し、異なる型のバージョンを用いる相手システ
ムとの同期処理を可能にすることを課題とする。 【解決手段】 統合バージョン管理手段110に、自シ
ステム固有の型を管理するX型バージョン管理手段10
9と、他の型を比較するY型バージョン比較手段111
を設け、X型バージョンについての比較結果と、Y型バ
ージョンについての比較結果とに基づいて、統合バージ
ョンの比較結果を導き、その結果により、複製データ1
06の同期処理を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータシス
テム上で保持され、共用されるデータの複製を管理する
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】移動通信ネットワークの普及、小型で安
価な携帯端末の普及により、外出先で報告書などの文書
の作成を行ったり、既に作成していた文書あるいは作成
途中の文書をオフィスから携帯端末上にコピーして持ち
出して外出先で参照あるいは修正を行う機会が増えてい
る。更に、いわゆる文書ファイルにとどまらず、リレー
ショナルデータベースなどに代表されるデータベース管
理システムにより保持されるデータ、スケジュール管理
ソフトウェアやアドレス帳ソフトウェアのデータなど、
様々なデータを複数の場所で参照あるいは更新する機会
は増えつつある。
【0003】このように、計算機アプリケーションは、
通常何らかのデータを参照あるいは更新するが、複数の
場所(計算機)でアプリケーションが動作する場合、そ
のデータを1箇所で管理できないことがある。データを
管理する場所と必ずしも十分な性能でネットワーク接続
できない装置(例えば、携帯端末)の場合、あるいは、
常にネットワーク接続されている固定端末であっても、
アプリケーションが十分な速度性能を発揮するための条
件をネットワークが満たしていない場合などがある。
【0004】このような状況に対応するため、特開平9
−244936にあるように、複数の計算機上でそれぞ
れデータ(特開平9−244936では、データはファ
イルである。)の複製を保持し、それらを独立に変更
し、それぞれの計算機において更新の履歴をとり、後に
他の計算機での更新の履歴を収集して併合することによ
り、複製データの一致化(同期処理)を行うという方法
がとられる。
【0005】すなわち、アプリケーションが参照、更新
するデータの複製を各装置で分散して保持し、独立に更
新を許しながらも、それらの一致化(同期処理)を行う
ことにより複製間の一貫性を保つようにしている。これ
により、仮想的に1つのデータを共有する機能を提供す
る。これを、複製データ管理機構と呼ぶ。
【0006】図13に、複製データ管理システムの構成
例を示す。複製データ管理システム101は、直接ある
いは間接的に、また、永続あるいは断続的に互いにネッ
トワーク接続される各コンピュータシステムで動作す
る。
【0007】各複製データ管理システム101は、複製
データ106を保存し、かつ、そのデータに対する更新
情報を管理する複製データ保存・管理手段103を持
つ。
【0008】複製データ106は、通常、アプリケーシ
ョンに応じて設計、作成される。その複製データ106
に対してデータ内容の更新が行われた場合、その更新内
容を保存し、各複製データ管理システム101は、更新
内容を更新データ交換手段102を介してそれぞれ交換
する。
【0009】更新内容が他の複製データ管理システムか
ら送られてきた場合、その更新内容を該当する複製デー
タに適用することにより、複製データの内容の一致化を
図る。すなわち、各複製データ管理システムでそれぞれ
複製データが一致するように管理する。
【0010】複製データ106のデータ構成は、アプリ
ケーションの要請により、設計、作成されるものであ
る。
【0011】一方、複製データ管理システム101に含
まれる複製データ保存・管理手段103や更新データ交
換手段102は、複製データの構造には依存しないよう
に汎用性を持たせることができる。すなわち、汎用のデ
ータベース管理システムを利用して、データベースを構
築するように、汎用の複製データ管理システムを利用し
て、アプリケーションの要求に応じた複製データを管理
することができる。
【0012】しかし、複製データ保存・管理手段103
は、複製データ106とのインタフェースを明確にしな
ければならない。これは、汎用データベースを用いるリ
レーショナルデータベースの場合に、データベースの構
成と、データベースへのアクセス方法をSQL言語など
により規定し、ユーザが望むデータ形式のデータを参
照、更新することができるようにしていることに相当す
る。
【0013】図13の場合には、データ更新手段107
と更新情報記録手段104との間でそのようなインタフ
ェースを有する。複製データ106に何らかの変更が加
えられた場合、データ更新手段107は、更新情報記録
手段104を介して複製データ保存・管理手段103に
それを通知し、あるいは複製データ保存・管理手段10
3がそれを検知し、更新情報記録手段104によりその
更新データを記録する。つまり、複製データ106にデ
ータ更新手段107という共通のインタフェースを設
け、複製データ保存・管理手段103には更新情報記録
手段104を設け、更新情報記録手段104は、データ
更新手段107から保存すべき更新データを取得し、保
存する。その情報は、後に更新データ交換手段102を
介して別の複製データ管理システムに送られることにな
る。
【0014】一方、別の複製データ管理システムから送
られてきた更新データを複製データに適用する場合に
は、複製データ保存・管理手段103は、更新データ交
換手段102より、更新データを取得し、更新適用衝突
解決制御手段105を介して、複製データの更新適用衝
突解決手段108へ渡す。
【0015】更新適用衝突解決制御手段105は、どの
複製データに適用あるいは衝突解決させるべきかを判断
するが、実際の適用と衝突解決の処理は、複製データ1
06の更新適用衝突解決手段108が行う。
【0016】例えば、2つの複製データ管理システム
A,Bの間で、ある複製データaの内容が一致化してい
るとする。複製データ管理システムAにおいて、aの内
容が更新され、複製データ管理システムA,B間での同
期処理が行われた場合、複製データaに対する更新デー
タが複製データ管理システムAから複製データ管理シス
テムBに送られる。複製データ管理システムBでは、複
製データaに関して両者が以前は同じ状態であったが、
その後、複製データ管理システムAで更新が行われたこ
とを判断し、その更新データをそのまま適用すべきであ
ると判断する。
【0017】また、同じように、2つの複製データ管理
システムA,Bの間で、ある複製データaの内容が一致
している場合に、複製データ管理システムAにおいて、
複製データaの内容が更新され、複製データ管理システ
ムBにおいても、複製データaの内容が更新され、複製
データ管理システムA,B間での同期処理が行われた場
合、複製データaに対する更新情報それぞれが、複製デ
ータ管理システムAから複製データ管理システムBに、
また、複製データ管理システムBから複製データ管理シ
ステムAに送られる。このとき、複製データ管理システ
ムA,Bともに、複製データaに関して両者が以前は同
じ状態であったが、その後、複製データ管理システム
A,B両方で更新が行われたことを判断し、その更新は
衝突している状態にあり、衝突解決を行うべきであると
判断する。ここでいう衝突とは、更新の時間軸上の衝突
であり、更新内容そのものの衝突を意味するものではな
い。時間軸上で衝突している更新が、その内容において
も衝突しているか否かは、複製データの内容に依存す
る。
【0018】参考に、更新内容の衝突について説明す
る。複製データ管理システムA,B双方の複製データ管
理システム上で、複製データとして、文書ファイルを複
製して保持しているとする。当初、その内容は、「今日
は雨です。」というものであったが、その後、複製デー
タ管理システムAで、「明日は晴れです。」という文を
付け足し、複製データ管理システムBで、「明日も雨で
す。」という文を付け足した場合に、同期処理におい
て、これらは時間軸上も、内容上も衝突していることに
なる。
【0019】一方、複製データ管理システムAで、「明
日は晴れです。」という文を付け足し、複製データ管理
システムBで、「明後日は雨です。」という文を付け足
した場合に、同期処理を行えば、これは時間軸上では衝
突しているが、内容上は衝突していないことになる。
【0020】複製データの特性に合わせ設計されている
場合を除き、通常の複製データ保存・管理手段、ひいて
は複製データ管理システムが判断できるのは、時間軸上
の衝突のみであり、更新内容の衝突については判断でき
ない。
【0021】具体例として、この複製データ管理システ
ム101を使用するアプリケーションとして、掲示板シ
ステムを用いる例について説明する。掲示板システムに
は、複数のフォーラムがあり、各フォーラム毎にユーザ
はメッセージを追加することができる。
【0022】このアプリケーションが複製データ管理シ
ステム101を用いる場合には、複製データ106に相
当するものは、各フォーラムのメッセージを1つのテキ
ストファイルにまとめたものとなる。この場合、新しい
メッセージは原則としてテキストファイルの末尾に追加
されるものとする。
【0023】複製データ管理システム101において、
各フォーラムのデータを区別するため、複製データ識別
子(ID)として、フォーラム名を使用する。
【0024】図14に、複製データ保存・管理手段10
3が持つ複製データ管理表の例を示す。複製データ管理
表は、複製データ識別子(ID)、その識別子に対応す
る複製データの最新の内容及びそのバージョンを保持す
る。
【0025】図14では、複製データ識別子すなわちフ
ォーラム名の例として、「金融情報」、「行楽情報」、
「国際情報」、及び「スポーツ情報」を示している。
【0026】更に、それぞれ更新複製データ内容を前記
説明のようにテキストファイルのデータとして保持して
いる。また、それに対応するバージョンも保持するが、
バージョンの形式については後述するため、ここでは単
純にバージョン1、バージョン3という形式で記述す
る。
【0027】まず、複製データ更新時の動作について説
明する。図16には、その動作の流れを示した。ユーザ
は、掲示板アプリケーションから、データ更新手段10
7を介して、追加するメッセージを入力する。
【0028】データ更新手段107は、テキストファイ
ルの末尾にそのメッセージを追加することによりデータ
を更新し(S1601)、複製データ保存・管理手段1
03に複製データが変更されたことを、フォーラム名と
ともに通知する(S1602)。
【0029】複製データ保存・管理手段103は、バー
ジョン管理手段109により、この複製データに対する
バージョンの更新を要請し、新しいバージョンを得る
(S1603)。なお、このとき、バージョン管理手段
109には、複製データ管理表に記録されている更新前
のバージョンを与えることにより更新を要請する。
【0030】続いて、複製データ保存・管理手段109
は、更新情報記録手段104を用いて、データ更新手段
107より、最新のデータ内容を取得し(S160
4)、更新された複製データの内容及び更新後のバージ
ョンを、複製データ管理表に記録する(1605)。
【0031】例えば、図14の状態で、「スポーツ情
報」に「F1結果」のメッセージが追加されると、図1
5のように、複製データが更新される。なお、ここでは
最も簡単な方法により説明しているが、他にも特開平9
−244936のように、最新の複製データを保存する
だけでなく、ユーザが追加したメッセージを差分情報と
して保持し、同期処理のために別の複製データ管理シス
テムに送るデータ量を少なくす方法がある。
【0032】次に、同期処理について、図17を用いて
説明する。複製データ管理システム101aは、別の複
製データ管理システム101bと、それぞれの更新デー
タ交換手段102を介して接続する(S1701,S1
751)。
【0033】なお、この接続は、必ずしもTCP/IP
などのプロトコルにより直接接続することを意味するわ
けではない。例えば、ファイアウォールが存在すること
などにより、直接接続が不可能な場合には、ファイアウ
ォールを越えることができる電子メールを媒体として、
仮想的に接続を行うことも考えられる。
【0034】接続が完了すると、複製データ管理システ
ム101aは、複製データ管理システム101bに、自
分の持つ複製データ管理表から、その全複製データID
と、それに対する最新バージョンを送信する(S170
2)。図15を例とすると、「金融情報」バージョン
3、「行楽情報」バージョン1、「国際情報」バージョ
ン2、「スポーツ情報」バージョン4のデータが送られ
る。なお、ここでは、最も単純な方法を用いて説明して
いるが、他にも個々のバージョンのうち最も新しいと判
断されるバージョンを送ることにより、データ量を削減
するなどのアルゴリズムが存在する。
【0035】複製データ管理システム101aの全複製
データIDとそのバージョンを受け取った複製データ管
理システム101bは(S1752)、その全てのID
に対して自分の持つ複製データ管理表に記録されている
最新バージョンと比較し、自分の持つバージョンの方が
古い場合と同じ場合を除き、その複製データID、自分
の持つバージョン、それに対応する最新複製データの内
容を(S1753)送信する。
【0036】複製データ管理システム101bの複製管
理表が図18の通りであったとすると、IDが一致する
「金融情報」「国際情報」「スポーツ情報」のうち、自
分のバージョンの方が古い「スポーツ情報」とバージョ
ンが同じ「金融情報」を除き、「国際情報」についてバ
ージョンと複製データの内容を併せて送信する。また、
複製データ管理システム101aから送られてきた複製
データIDには含まれていない、自身の複製データ管理
表に含まれる複製データID、バージョン、その内容も
送信する(S1754)。つまり、図18の例では、
「新製品情報」についても送信することになる。
【0037】複製データ管理システム101bから送ら
れてくる複製データID、最新複製データの内容、その
バージョンを受信した複製データ管理システム101a
は、複製データID、最新複製データ、バージョンを一
組にして、更新適用衝突解決制御手段105を呼ぶ(S
1703)。
【0038】更新適用衝突解決制御手段105は、渡さ
れた複製データIDについて自分のバージョンを複製デ
ータ管理表から取得し、渡されたバージョンと比較し、
自身の方が新しいあるいは同じ場合は無視し、自身の方
が古い場合及び自身に同IDの複製データがない場合に
は、更新適用衝突解決手段108によりその更新を適用
させる(同IDの複製データがない場合には、単なるコ
ピーとなる)。
【0039】図19のように、「国際情報」と「新製品
情報」について更新を適用する。
【0040】そうでない場合、すなわち衝突している場
合には、更新適用衝突解決手段108によりその衝突を
解決させて、複製データを更新させる(S1704)。
【0041】更新適用の場合には、相手から渡されたバ
ージョンが新しいバージョンとなり、衝突解決の場合に
は、自身のバージョンと相手のバージョンをマージした
バージョンが新しいバージョンとなる。新しいバージョ
ンは、バージョン管理手段109により双方のバージョ
ンをマージすることにより生成される。この結果、複製
データ保存・管理手段103は、更新内容がマージされ
た複製データの内容とそれに対応するバージョンを複製
データ管理表へ記録する(S1705)。複製データ管
理システム101bから送られてくる全ての情報を処理
し、処理が終了すると、これまでと逆の処理、すなわち
複製データ管理システム101aから複製データ管理シ
ステム101bが持っていない情報の送信を行う。
【0042】この掲示板アプリケーションの例に沿って
更新適用衝突解決手段108で行われる処理を説明す
る。更新適用処理で行うことは、複製データの内容を送
られてきた複製データの内容に入れ替えてしまうことで
ある。一方、衝突解決処理で行うことは、複製データの
自身の内容と、相手から送られてきた内容を比較し、例
えば、UNIX(登録商標)システムに標準的に用いら
れているdiffコマンドなどを用いて相手の方にのみ
存在する部分を抜き出し、自身のデータの末尾に追加す
ることである。この場合、複製データ中のメッセ─ジの
順序は、同じでない可能性があるが、含まれているメッ
セージの内容は全体としては同じになる。なお、この更
新適用及び衝突解決処理の内容は、既に述べたようにア
プリケーションに依存することであり、ここでは最も簡
単な解決方法を例示した。
【0043】上記で述べたような更新情報の管理は、複
製データ管理システム上で大きな役割を果たし、これま
でに数多く研究されてきた。一般的に、このような管理
では、複製データに対するバージョンを使用して、更新
情報を管理する。従って、バージョンを用いた管理方法
において、バージョン管理手段がシステムの中心的役割
を担う。
【0044】分散した複製データを、それぞれに更新す
るシステムの場合のバージョンについては、単純に、前
後関係を示す一次元的なパラメータのみを有するもので
は足りない。そのため、様々な型のバージョンが提案さ
れている。以下に、ツリー型バージョンとベクター型バ
ージョンの例を示す。
【0045】図20に、ツリー型バージョンの例を示
す。
【0046】まず、システムAで、新しく複製データが
生成され、それがシステムに登録されたとする。このと
きに、新規登録を示すノード201が生成される。これ
には、システムAで生成されたことを示す識別子が含ま
れる。このとき、ツリー型バージョンは、図20中の状
態1と示した範囲のノードだけで構成されている。その
後、システムBとの同期処理により、複製データがシス
テムB上に複製されたとする。このとき、システムB上
でもノード201のみからなるツリー型のバージョンを
保持することになる(状態1)。
【0047】その後、システムAで更新が行われ、ノー
ド202が付与される。これには、システムAで更新が
行われたことを示す識別子が含まれる。システムAのツ
リー型バージョンは、状態2に含まれるノード、つま
り、ノード201と202及びそれらの関係を含むよう
に構成されている(状態2)。
【0048】また、システムBでも更新が行われ、ノー
ド203が付与される。同様に、システムBで更新され
たことを示す識別子が含まれる。システムBのツリー型
バージョンは、状態3に含まれるノード、つまり、ノー
ド201と203及びそれらの関係を含むように構成さ
れている(状態3)。
【0049】そこで、同期処理が行われた場合、それぞ
れのバージョンが交換され、互いのシステムで独立に更
新が行われたことを知る。システムA、システムBとも
に、更新の衝突解決が行われ、新しくノード204が付
与される。これには、システムAとシステムBの間の衝
突解決であることを示す識別子が含まれる。このとき、
システムA,B双方で、ツリー型バージョンは、状態4
の範囲に含まれるノードと、それらのノードの関係を含
むように構成され、バージョンが一致することになる。
【0050】なお、図では、ツリー型バージョンを視覚
的に表したが、バージョンを特定する実際のデータは、
視覚的に表した状態を定義するように構成されている。
【0051】別な型の例として、ベクター型バージョン
を示す。ベクター型バージョンは、Parkerらによ
る論文Detection of Mutual In
consistency in Distribute
d Systems(IEEE Transactio
ns on Software Engineerin
g,Vol.SE−9,No.3,MAY1983)に
記載されているアイディアを使用したバージョンであ
る。ベクター型バージョンでは、どのシステムのいつま
での更新が含んでいるかを管理する。
【0052】「いつ」という情報は、実時間でもよい
し、仮想的な時間でもよいが、通常、単調増加するもの
がアルゴリズム上都合がよい。図21では、仮想時間で
示している。
【0053】状態1で、システムAに新しく複製データ
が生成され、システムに登録されたとする。このときの
バージョンは、[(A,1)]となる。これは、システ
ムAにおける仮想時間1までの情報を含んでいることを
示す。
【0054】その後、状態2でシステムBとの同期処理
により、データがシステムB上に複製されたとする。こ
のとき、システムB上でも同じバージョンを保持するこ
とになる。
【0055】その後、システムAで更新を行い、バージ
ョンが[(A,2)]と更新される。これは、システム
Aにおける仮想時間2までの情報を含むことを示す。
【0056】同じ頃、システムBでも更新が行われ、更
新バージョン[(A,1),(B,1)]と更新され
る。これは、システムAの仮想時間1までの情報と、シ
ステムBの仮想時間1までの情報を含んでいることを示
す。
【0057】状態3の状況で同期処理が行われた場合、
それぞれのバージョンが交換され、互いに持っていない
情報が他のシステムの複製データに含まれていることを
知る。システムAは、(B,1)の情報を知らないし、
システムBは、(A,2)の情報を知らない。つまり、
衝突が起きている。
【0058】そこで、更新の衝突解決が行われ、バージ
ョンが[(A,2),(B,1)]と更新される(状態
4)。これで、両者ともに、システムAの仮想時間2ま
での情報と、システムBの仮想時間1までの情報を知っ
ている状態となる。
【0059】ここで、ツリー型バージョンを使用してい
る複製データ管理システムと、ベクター型バージョンを
使用している複製データ管理システムの間でデータを複
製して共有する場合を想定する。複製データそのもの
は、アプリケーションにより固有の形式であり、両シス
テムの複製データは共用できる。つまり、前述したよう
に、複製データ管理システムとのインタフェースが定義
されているため、型の異なるバージョンを用いる複数の
管理システムの間で、複製データを相互運用することに
ついて、問題は生じない。特に、オブジェクト指向言語
を使用する場合には、複製データのデータ内容そのもの
と、データに対する参照、更新手続きが1つのオブジェ
クトとしてまとめることが可能なため、このような特徴
が顕著になる。また、オブジェクト指向言語では、オブ
ジェクトの型はクラス名として表すことができ、データ
の型を容易に判断するための素地が整っている。特に、
Java言語を用いる場合は有効である。Java言語
は、オブジェクト指向言語であり、オブジェクトのデー
タとしての型情報やデータに対する操作をクラスによっ
て定義でき、かつ、そのクラスはオペレーティングシス
テムやCPUに対する依存性がなく、Java実行環境
さえそなえていれば、どこでも実行可能だからである。
【0060】以上のように、複製データの互換性は優れ
ているにもかかわらず、バージョン情報については互換
性がないため、例えその型が分かっても、その内容を解
釈することができない。すなわち、異なるバージョン管
理アルゴリズムを用いている複製データ管理システム間
では、複製データ管理システムにとって最も重要な更新
情報の管理ができないという問題がある。そのため、現
状の方法としては、あらかじめ複数の異機種の複製デー
タ管理システムを用意しておき、二相コミット技術など
を用いて、複製データについて両方のシステム上で同じ
操作を同時に行うなど、複雑で、効率的でない対策を行
わねばならない。
【0061】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、この
ように異なる更新情報管理方法を用いる異機種の複製デ
ータ管理システム間の相互運用性を実現することであ
る。
【0062】
【課題を解決するための手段】この発明に係る複製デー
タ管理システムは、相手システムと共用する複製データ
を管理する複製データ管理システムであって、以下の要
素を有することを特徴とする。 (1)自複製データを記憶する自複製データ記憶部、
(2)自システム固有の型に従ったバージョンと、他の
型に従ったバージョンとを含む自統合バージョンを、自
複製データに対応付けて記憶する自統合バージョン記憶
部、(3)相手システムから相手複製データを入力する
相手複製データ入力部、(4)相手複製データに対応付
けらた、自システム固有の型に従ったバージョンと、他
の型に従ったバージョンとを含む相手統合バージョンを
入力する相手統合バージョン入力部、(5)自統合バー
ジョンに含まれる自システム固有の型に従ったバージョ
ンと、相手統合バージョンに含まれる自システム固有の
型に従ったバージョンとを比較し、更に、自複製データ
が更新された場合には、自統合バージョンに含まれる自
システム固有の型に従ったバージョンを更新する自シス
テム固有型バージョン管理部、(6)自統合バージョン
に含まれる他の型に従ったバージョンと、相手統合バー
ジョンに含まれる他の型に従ったバージョンとを比較す
る他型バージョン比較部、(7)自システム固有型バー
ジョン管理部による比較結果と、他型バージョン比較部
による比較結果とに基づいて、自統合バージョンと、相
手統合バージョンとを比較する統合バージョン管理部。
【0063】また、他型バージョン比較部は、他型バー
ジョン比較部が行なう比較の処理を実行するための他型
バージョン比較プログラムを記憶していない場合に、他
型バージョン比較プログラムを入力し、記憶する他型バ
ージョン比較プログラムインストール部を有することを
特徴とする。
【0064】また、他型バージョン比較部は、更に、記
憶した他型バージョン比較プログラムを不要であると判
断した場合に、不要であると判断した他型バージョン比
較プログラムを消去する他型バージョン比較プログラム
アンインストール部を有することを特徴とする。
【0065】また、複製データ管理システムは、更に、
相手システムからの要求に応じて、自システム固有型バ
ージョン管理部と、他型バージョン比較部との少なくと
も一方の比較結果を出力するバージョン比較結果出力部
を有することを特徴とする。
【0066】この発明に係る複製データ管理システム
は、相手システムと共用する複製データを管理する複製
データ管理システムであって、以下の要素を有すること
を特徴とする。 (1)自複製データを記憶する自複製データ記憶部、
(2)自システム固有の型に従ったバージョンと、他の
型に従ったバージョンとを含む自統合バージョンを、自
複製データに対応付けて記憶する自統合バージョン記憶
部、(3)自統合バージョンに含まれる自システム固有
の型に従ったバージョンを、他の型に従ったバージョン
に変換するバージョン変換部、(4)自統合バージョン
に含まれる自システム固有の型に従ったバージョンを、
バージョン変換部により変換されたバージョンに置き換
えた変換自統合バージョンを出力する変換自統合バージ
ョン出力部。
【0067】また、バージョン変換部は、バージョン変
換部が行なう変換の処理を実行するためのバージョン変
換プログラムを記憶していない場合に、バージョン変換
プログラムを入力し、記憶するバージョン変換プログラ
ムインストール部を有することを特徴とする。
【0068】また、バージョン変換部は、更に、記憶し
たバージョン変換プログラムを不要であると判断した場
合に、不要であると判断したバージョン変換プログラム
を消去するバージョン変換プログラムアンインストール
部を有することを特徴とする。
【0069】また、変換自統合バージョン出力部は、バ
ージョン変換部により変換される前の自システム固有の
型に従ったバージョンを、変換自統合バージョンに含め
て出力することを特徴とする。
【0070】この発明に係る複製データ管理システム
は、相手システムと共用する複製データを管理する複製
データ管理システムであって、以下の要素を有すること
を特徴とする。 (1)自複製データを記憶する自複製データ記憶部、
(2)自システム固有の型に従ったバージョンと、他の
型に従ったバージョンとを含む自統合バージョンを、自
複製データに対応付けて記憶する自統合バージョン記憶
部、(3)自複製データが更新された場合には、自統合
バージョンに含まれる自システム固有の型に従ったバー
ジョンを更新する自システム固有型バージョン更新部、
(4)自複製データが更新された場合には、自統合バー
ジョンに含まれる他の型に従ったバージョンを更新する
他型バージョン更新部、(5)更新した自システム固有
の型に従ったバージョンと、更新した他の型に従ったバ
ージョンと含む統合バージョンを出力する統合バージョ
ン出力部。
【0071】また、他型バージョン更新部は、他型バー
ジョン更新部が行なう更新の処理を実行するための他型
バージョン更新プログラムを記憶していない場合に、他
型バージョン更新プログラムを入力し、記憶する他型バ
ージョン更新プログラムインストール部を有することを
特徴とする。
【0072】また、他型バージョン更新部は、更に、記
憶した他型バージョン更新プログラムを不要であると判
断した場合に、不要であると判断した他型バージョン更
新プログラムを消去する他型バージョン更新プログラム
アンインストール部を有することを特徴とする。
【0073】
【発明の実施の形態】実施の形態1.本実施の形態で
は、複数のコンピュータシステム上に保持され、共有さ
れる複製データを管理する複製データ管理システムであ
って、自コンピュータシステムに固有の更新履歴バージ
ョンを生成し、管理する手段とともに、他コンピュータ
システムにより生成された異なる型の更新履歴バージョ
ンを比較する手段を有する統合バージョン管理手段を備
えた複製データ管理システムについて説明する。図1
は、実施の形態1における複製データ管理システムの構
成を示す図である。101は複製データ管理システム、
102は更新データ交換手段、103は複製データ保存
・管理手段、104は更新情報記録手段、105は更新
適用衝突解決制御手段、106は複製データ、107は
データ更新手段、108は更新適用衝突解決手段、10
9はX型バージョン管理手段、110は統合バージョン
管理手段、111はY型バージョン比較手段、112は
Z型バージョン比較手段である。
【0074】本システムでは、従来のバージョン管理手
段109を取り込む形で統合バージョン管理手段110
が追加されている。統合バージョン管理手段110は、
他に自システムに固有の型のバージョンとは異なる型の
バージョンについての比較手段を備える。
【0075】この例では、自システムに固有のバージョ
ンの型はX型であり、異なる型であるY型、Z型のバー
ジョンについては比較手段として111,112を備え
ている。
【0076】バージョン管理手段109は、自システム
に固有の型の更新履歴バージョンを生成し、比較でき
る。
【0077】一方、バージョン比較手段111,112
は、少なくともバージョンの比較を行うように構成され
ている。なお、自システムと異なる型であるY型及びZ
型のバージョンの生成は、それらの型を固有の型とする
別の複製データ管理システム(以下、異機種の複製デー
タ管理システムという。)において行われる。つまり、
図1に示す複製データ管理システムとは別のシステムに
おいて生成された異なる型のバージョンについては、比
較のみを行う。
【0078】但し、同じ型を固有の型とする他の複製デ
ータ管理システムが生成したバージョンについては、更
新や比較を行うことができる。特に、バージョン情報に
対するインタフェースを定義できるオブジェクト指向言
語を用い、データそのものとデータに対する操作をオブ
ジェクトとしてまとめることができる場合には、容易に
バージョンを更新し、比較することができる。
【0079】本発明で管理する統合バージョンは、型の
異なる複数のバージョンを合わせもつバージョンであ
る。統合バージョンには、各々のバージョンの型名とそ
の型のバージョンの情報が含まれる。なお、システム固
有の型のバージョンの管理手段など、比較以外に生成が
可能な型のバージョンは、その内容の解釈、新規生成、
複製データ更新時の既存バージョンの更新、衝突解決時
の既存バージョンのマージが可能である。管理手段を持
たず、比較手段を持つ型のバージョンは、その同じ型の
バージョン間の比較のみ可能である。管理手段も比較手
段も持たないバージョンは、生成も比較も不可能であ
る。よって、ある複製データの統合バージョンには、そ
の複製データの生成、更新に関わった複製データ管理シ
ステムに固有のバージョンが含まれることになる。但
し、比較手段のみで管理手段、すなわち生成手段を持た
ない型のバージョンは、その衝突解決時のマージが不可
能であるため(マージも生成の一種である。)、同じ型
の異なる値のバージョンが、統合バージョン中に含まれ
ることになる。
【0080】図2に、統合バージョンの例を示す。この
例では、システムA,B,α,βが存在し、システム固
有のバージョンの型として、システムA,Bは、ベクタ
ー型バージョンを使用し、システムα、βにおいて、ツ
リー型バージョンを使用しているとする。
【0081】これらのシステム間で複製データを共有し
ようとすると、ある統合バージョン501は、ベクター
型バージョン502と、ツリー型バージョン503によ
り構成される。
【0082】例えば、システムAでは、ベクター型バー
ジョンが自システムに固有の型のバージョンであり、そ
の生成と比較が可能である。一方、ツリー型バージョン
は、異機種の複製データ管理システムにより生成された
ものであるため、ツリー型バージョンについては、バー
ジョン情報に対する共通の比較インタフェースを用いた
比較のみが可能となる。
【0083】なお、ツリー型バージョンは、図に視覚的
に示したツリー構成を構成するノードと、それらのノー
ド間の関係を特定するデータとして定義される。
【0084】ここで、共通の比較インタフェースについ
て定義しておく。このインタフェースを用いることによ
り、それぞれ同じ型のバージョン間の比較が可能であ
り、その結果は、両バージョンが等しい、一方のバージ
ョンが新しい、他方のバージョンが新しい、両バージョ
ンが衝突しているの4通りである。
【0085】バージョンY比較手段111やバージョン
Z比較手段112は、このような共通の比較インタフェ
ースを用いて動作するように構成されている。
【0086】図3〜図5に、統合バージョンの比較の例
を示す。また、図6に、統合バージョンにおける比較処
理フローの例を示す。自統合バージョンに含まれる全て
のバージョンについて、比較相手の統合バージョンに同
じ型のものが含まれているかチェックし、含まれていれ
ば同じ型同士のバージョンを比較する(S601)。例
えば、図3では、ベクター型、ツリー型ともにバージョ
ンを比較している。
【0087】相手の統合バージョンに含まれていない型
については、自バージョンが新しいと判断する(S60
1)。例えば、図4では、ベクター型は自バージョンが
新しいと判断している。
【0088】自統合バージョンに含まれる全てのバージ
ョンについてチェック終了後(S601)、相手の統合
バージョンに含まれるバージョンのうち、まだ比較され
ていないものがあるならば、相手のバージョンを新しい
と判断する(S603)。例えば、図5では、ツリー型
は自バージョンが古いと判断している。
【0089】このようにして、自統合バージョン、他統
合バージョンの全ての型のバージョンについてチェック
を終了したので、最終的に両者の統合バージョンの比較
結果を求める。全ての型のバージョンが等しければ、統
合バージョンも等しいと判断する。それ以外の場合で、
全ての型のバージョンについて、等しいかあるいは新し
ければ、統合バージョンは新しいと判断する。それ以外
の場合で、全ての型のバージョンについて、等しいか古
ければ、統合バージョンは古いと判断する。そうでない
場合、すなわち、新しいと判断されたものと、古いと判
断されたものが入り交じっている場合には、統合バージ
ョンは衝突していると判断する。また、少なくとも1つ
のバージョンで、衝突していると判断されれば、統合バ
ージョンも衝突していると判断する。
【0090】図3では、統合バージョンとして衝突して
いると判断している。更に、図4では、新しいと、図5
では、古いと判断している。統合バージョンを用いる本
実施の形態の場合、複製データ管理表のバージョンの部
分は、図3から図5に示すように、システム固有の型の
バージョンだけではなく、システム固有の型のバージョ
ンを含む統合バージョンとなり、バージョンに対する操
作、すなわちバージョンの新規生成、更新、マージ、比
較は、統合バージョン管理手段110に対して行われ
る。
【0091】統合バージョン管理手段110は、システ
ム固有の型のバージョンの新規生成を依頼されると、そ
れをそのままシステム固有の型のバージョン管理手段1
09に依頼し、結果として得られるシステム固有の型の
バージョンを、統合バージョン中の固有の型のバージョ
ンの部分に記録して、統合バージョンの新規生成とす
る。
【0092】また、自システムにおける複製データ更新
時にバージョンの更新を依頼されると、統合バージョン
のうちシステム固有の型のバージョン部分をシステム固
有の型のバージョン管理手段109に更新させる。
【0093】同期処理時における更新適用衝突解決後の
統合バージョンの生成(図17のS1705相当)につ
いては、更新適用の場合と衝突解決の場合に分かれる
が、更新適用の場合には、従来例と同様に相手システム
のバージョンを自システムの新しいバージョンとして更
新する。
【0094】衝突解決の場合、すなわち自他の統合バー
ジョンが衝突していると判断された場合のには、各型の
うち、システム固有の型のバージョンについては、マー
ジ処理が可能であるためマージする。それ以外の型につ
いては、衝突しているものがあればそれらを残し、そう
でなければ最も新しいバージョンを残す。
【0095】これらの処理フローを図7を用いて説明す
る。マージのため、衝突している2つの統合バージョン
が統合バージョン管理手段に渡される。
【0096】自システムに固有のバージョンについては
マージ処理が可能であるため、システム固有の型のバー
ジョン管理手段に依頼することによりマージする(S7
01)。3つ以上のバージョンがある場合には、2つず
つマージすればよい。
【0097】自システムに固有の型のバージョンでない
場合、そのマージは不可能である。よって、まずは全て
のバージョンを集める(S702)。集められた各バー
ジョンの同じ型のバージョンの集合につき(S70
3)、他の全ての同じ型のバージョンよりも新しいバー
ジョンがあればそれを残して他を削除し(S704)、
他の同じ型のバージョンよりも古いバージョンがあれば
それを削除する(S705)。これらの処理は、比較手
段を用いることにより可能である。残ったバージョン
は、最も新しいバージョン1つか、衝突し合うバージョ
ンである。残ったバージョンを統合して、新しい統合バ
ージョンとする(S706)。
【0098】上記処理により、異機種の複製データ管理
システムによる、それぞれ固有の更新履歴管理用のバー
ジョンを統合的に管理、比較し、それぞれのデータに対
する更新の有無、衝突を判断できるようになり、相互運
用性、すなわち、異機種複製データ管理システム間の同
期処理が可能となる。
【0099】なお、ベンダの都合等により比較手段が得
られない場合には、バージョンの比較は行えないが、こ
のような型については衝突していると判断すればよい。
【0100】実施の形態2.本実施の形態では、自シス
テムに固有のものでない異なる型の更新履歴バージョン
の比較手段を、複製データ管理システム間の一致化処理
時に動的にインストールする手段を備えた複製データ管
理システムについて説明する。
【0101】本実施の形態の複製データ保存・管理手段
103では、バージョン管理手段109又はバージョン
比較手段111,112により比較可能なバージョンの
型名の一覧表を維持管理する。
【0102】同期処理における更新データ交換手段10
2による更新データの交換前(すなわち、図17におけ
るS1702及びS1752の前)に、双方の比較可能
なバージョン型名の一覧表を交換する。
【0103】それぞれの複製データ管理システムでは、
相手の一覧表と自身の一覧表を比較し、相手側で比較で
きないバージョンの型であって、自身側で比較可能なバ
ージョンの型を判断し、そのバージョンの型名とそれに
対応する比較手段を送付する。
【0104】従って、比較手段を有していない複製デー
タ管理システムは、動的に比較手段を入手することがで
きる。これにより、比較手段のインストール、バージョ
ンアップなどの維持管理コストが軽減され、より自由度
の高い複製データ管理システムが構築できる。また、必
ずしも比較手段を全て前もってインストールしておく必
要がなくなるため、実際に同期処理において必要になっ
た比較手段のみインストールされることになり、特に携
帯端末などのリソースに限りのある計算機上で、リソー
スの使用量を抑えることができる。インストールの処理
は、プログラム実行環境に依存するが、前述のSun
Microsystems社により開発されたJava
言語の場合、不揮発性記憶上のクラスパスと呼ばれるモ
ジュール(クラス)検索パスにモジュール(この場合の
比較手段)を保存することにより実現できる。
【0105】実施の形態3.本実施の形態では、不要に
なった更新履歴バージョンの比較手段を複製データ管理
システムから削除する手段を備えた複製データ管理シス
テムについて説明する。
【0106】これにより、リソースの使用量を抑えるこ
とができる。例えば、複製データは削除されることもあ
り、それに伴い、複製データ管理システムが保持してい
るバージョンの型には含まれていないが、比較手段は残
っていることがあり、これは不要となる。
【0107】これは、複製データ管理表から全ての統合
バージョン中に含まれる全てのバージョンの型名を得
て、それを前述の比較可能なバージョンの型名の一覧表
と比較することにより容易に判断できる。
【0108】また、統合バージョン中にその型のバージ
ョンが残っていても、十分長い間、その型のバージョン
の比較手段が使用されないようであれば、リソース使用
効率の面から削除することが望ましい場合もある。特
に、前述の動的な比較手段の取得を行える場合、必要に
なれば再び取得できるため、削除しても大きな問題はな
い。従って、比較手段を削除することによって資源の有
効活用を図ることができる。長い間用いられていない比
較手段は、各バージョン比較手段において、比較が行わ
れる度にその時刻を記録し、その時刻と現在時刻の差を
求めることにより容易に判断できる。
【0109】実施の形態4.本実施の形態では、一致化
処理を行う場合に、一方では相手システムの更新履歴バ
ージョンの型の比較手段を持つが、他方では持たない場
合に、一方のバージョン比較手段を持つシステムで、他
方におけるバージョンの比較を代行する更新情報の交換
手段を備えた複製データ管理システムについて説明す
る。
【0110】実施の形態1では、前述したように、バー
ジョン比較手段が用意されない場合、比較結果を常に衝
突とみなすこととした。このように動作することによっ
て、実際にはバージョンが等しく、衝突解決が必要ない
にもかかわらず、衝突解決手段が呼ばれることになる。
また、実際にはどちらか一方が新しく、更新適用すべき
であるにもかかわらず、衝突解決が行われることにな
る。
【0111】衝突している状態のものに対して、誤って
複製間の一致状態に不整合をもたらす操作(適用処理を
施したり、等しいとみなして何の処理もしない操作)を
行うことを回避するためには、このように動作させざる
を得ない。しかし、必要以上の処理を要求してしまうと
いう欠点を有する。
【0112】本実施の形態では、一方の複製デー管理シ
ステムでは相手固有のバージョンの型の比較手段が用意
されているが、他方の複製データ管理システムでは相手
固有のバージョンの型の比較手段が用意されていない場
合に、上記問題を解決する。
【0113】すなわち、図1に示す複製データ管理シス
テムの構成要素の更新データ交換手段102において、
複製データIDやバージョン等を互いに交換するが、こ
のときに、相手固有のバージョンの比較手段を備えてい
ない方の複製データ管理システムでは、比較手段を備え
ていないバージョンの型の比較を行わず、比較手段を備
えている同期処理の相手に、比較の代行を依頼する。
【0114】これにより、統合バージョンに含まれる各
バージョンに、自システムで比較手段を備えていなくと
も、同期処理相手がその管理手段又は比較手段を備えて
いれば正しい比較を行うことができ、誤って衝突してい
ると判断することがなくなる。
【0115】図8は、実施の形態4における比較代行処
理フローを示す図である。実施の形態2の場合と同様
に、まず、同期処理のためのデータの交換処理の初期段
階で、それぞれの複製データ管理システムが備えるバー
ジョン管理手段又は比較手段により比較可能なバージョ
ンの型名の一覧表を交換する(S800)。その後、更
新データ交換手段による複製データIDとバージョン情
報の送受信を行う(S801)。
【0116】相手から送られてきた統合バージョンに含
まれる型のうち、自システムの統合バージョンにも含ま
れ、かつ、自システムでは比較手段がなく、かつ、相手
システムでは比較手段を持つ型については(S80
2)、自らバージョンの比較を行うことをせず、バージ
ョン比較要求を相手に送る(S804)。このとき、こ
の型についての自バージョンも併せて送る。
【0117】図9の例では、自らの統合バージョンにツ
リー型のバージョンを含むにもかかわらず、ツリー型の
比較手段を有していない。そこで、ツリー型のバージョ
ンについての比較要求を送信する。
【0118】バージョン比較要求を受け取った側では、
当該バージョンの比較を代わって行い、その結果を送り
返す。比較結果を受け取った側では(S805)、代行
してもらった型のバージョン比較を用いて統合バージョ
ンとしての比較結果を出し(S806)、更新適用や衝
突解決などの通常の処理を行う(S807)。
【0119】このように、相手システムの比較結果を用
いることにより、自システムの構成を単純化できる。
【0120】実施の形態5.本実施の形態では、複数の
コンピュータシステム上に保持され、共有される複製デ
ータを管理する複製データ管理システムであって、自コ
ンピュータシステムに固有の更新履歴バージョン生成、
管理手段の他に、他コンピュータシステムにより管理、
比較可能な異なる型への更新履歴バージョンの変換手段
を備え、同期処理時に他コンピュータシステムにより管
理、比較可能な型に変換した更新履歴バージョンを送信
する複製データ管理システムについて説明する。
【0121】図10は、実施の形態5における複製デー
タ管理システムの構成例を示す図である。この複製デー
タ管理システムは、システム固有のバージョンとして、
X型のバージョンを生成、管理するものとする。
【0122】本実施の形態では、バージョン変換手段1
13が付加されている。具体的には、この例では、X型
からY型へ、X型からZ型へのバージョン変換手段11
4,115を有している。
【0123】更に、具体例をあげて説明する。例えば、
図11に示すように、複製データ管理システムAでは、
固有のバージョンとして、X型のバージョンを利用して
おり、別の複製データ管理システムBでは、固有のバー
ジョンとして、Y型のバージョンを利用しているとす
る。複製データ管理システムA,B間で同期処理を行う
に当たり、それぞれ更新データとそれに関するバージョ
ンを交換するが、複製データ管理システムAから複製デ
ータ管理システムBへ複製データID、ならびにバージ
ョンを送る場合には、X型のバージョンをY型のバージ
ョンに変換することにより、複製データ管理システムB
ではY型のみを統一的に扱うことができる。
【0124】逆に、複製データ管理システムBから複製
データ管理システムAへ更新データならびにバージョン
を送る場合には、Y型のバージョンをX型のバージョン
に変換すると、複製データ管理システムAではX型のみ
を統一的に扱うことができる。
【0125】それぞれのシステムで、管理、比較可能な
バージョンの型は、同期処理開始時に、それぞれが管
理、比較可能なバージョンの型名の一覧を送受信するこ
とにより容易に取得できる。
【0126】このように、互いに自システムで取り扱う
ことのできる型のバージョンのみを比較処理することに
なるため、異機種の複製データ管理システム間の相互運
用性を提供することができることになる。
【0127】例えば、実時間を使用するベクター型バー
ジョンを仮想時間を使用するベクター型バージョンに変
換することができるので、仮想時間を表現するために必
要な情報量(ビット数)が実時間を表現するために必要
な情報量と同じかそれ以上であれば、実時間をそのまま
仮想時間とみなすことにより、変換が可能である。この
ような場合、少ない型のバージョンのみを取り扱えばよ
いことになり、特に変換処理をリソースに余裕のある計
算機で行い、リソースに限りのある携帯端末等では、単
一あるいは少数のバージョンのみを取り扱うようにする
ことにより、リソース使用効率のよい複製データ管理シ
ステムを提供することができる。
【0128】実施の形態6.本実施の形態では、他シス
テムで取り扱うことの出来る、異なる型への更新履歴バ
ージョンの変換手段を複製データ管理システム間の一致
化処理時に動的にインストールする手段を備えた複製デ
ータ管理システムについて説明する。
【0129】前述のように、比較可能なバージョンの一
覧を取得することにより、相手システムが処理可能なバ
ージョンの型を判断し、必要となる変換手段を動的に決
定することができる。
【0130】この判断に従って、変換手段をインストー
ルすることにより、変換手段のインストール、バージョ
ンアップなどの維持管理コストが軽減され、より自由度
の高い複製データ管理システムが構築できる。
【0131】また、必ずしも変換手段を全て前もってイ
ンストールしておく必要がなくなるため、実際に同期処
理において必要になった変換手段のみがインストールさ
れることになり、特に携帯端末などのリソースに限りの
ある計算機上で、リソースの使用量を抑えることができ
る。
【0132】実施の形態7.本実施の形態では、不要に
なった更新履歴バージョンの変換手段を複製データ管理
システムから削除する手段を備えた複製データ管理シス
テムについて説明する。
【0133】不要になった変換手段を削除、すなわちア
ンインストールすることにより、リソースの使用量を抑
えることができる。すなわち、複製データは削除される
こともあり、それに伴い、複製データ管理システムが保
持している統合バージョンには含まれていないが、その
型から他の型への変換手段は残っていることがあり、こ
れは不要となる。
【0134】また、同期処理相手が変わることにより、
以前はある同期処理相手が使用していた型のバージョン
を、現在ではどの同期処理相手も使用しておらず、不要
となることもある。
【0135】また、完全には変換の必要性がなくなって
いなくとも、十分長い間、ある変換手段が使用されない
ようであれば、リソース使用効率の面から削除すること
が望ましい場合もある。特に、前述のように、変換手段
を動的に取得できる場合には、必要になれば再び取得で
きるため、削除しても大きな問題はない。従って、変換
手段を削除することによって資源の有効活用を図ること
ができる。
【0136】実施の形態8.変換された更新履歴バージ
ョンのみでなく、変換前の更新履歴バージョンをも送信
する複製データ管理システムについて説明する。
【0137】変換手段により変換されたバージョンと変
換前のバージョンをともに同期処理時に送付することに
より、必要となる変換手段や比較手段を削減することが
できる。
【0138】例えば、図12に示すように、複製データ
管理システムA,B,Cがあり、それぞれ固有のバージ
ョンの型として、X型、Y型、X型を使用しているとす
る。ここで、それぞれのシステム間のネットワーク接続
の制約により、複製データ管理システムAと複製データ
管理システムB、複製データ管理システムBと複製デー
タ管理システムCの間では同期処理が可能であるが、複
製データ管理システムAと複製データ管理システムCの
間では直接には同期処理が可能でない場合を想定する。
【0139】複製データ管理システムAにおける更新履
歴に関するバージョン情報を複製データ管理システムB
に送る場合、X型からY型へのバージョン変換手段を利
用する。
【0140】このとき、Y型に変換されたバージョンの
みを受け取るとすると、複製データ管理システムBが更
に複製データ管理システムCと同期処理を行う場合に
は、複製データ管理システムAで行われた更新情報に関
する情報は、既にY型に変換されているため、Y型から
X型への逆変換が必要となる。
【0141】しかし、本実施の形態のように、複製デー
タ管理システムAから複製データ管理システムBへのバ
ージョン送付時に、変換後のY型のバージョンのみなら
ず、変換前のX型のバージョンを併せて送付し、複製デ
ータ管理システムBと複製データ管理システムCの同期
処理時には、変換前のX型のバージョンを使用すれば、
複製データ管理システムCのX型をそのまま扱うことが
できる。
【0142】従って、複製データ管理システムBにおけ
るY型からX型へのバージョン変換手段が不要となる。
【0143】しかし、逆変換手段は必ずしも実現できる
とは限らないため、実際には、X型のバージョンに戻す
ことができず、複製データ管理システムCにおいてY型
の比較手段を必要とすることになるかもしれないが、本
実施の形態では、元の型のバージョンを併せ持つので、
そのような問題が生じない。元の型のバージョンを併せ
持つので、逆変換手段が不要となり、構成が単純にな
る。
【0144】実施の形態9.本実施の形態では、複数の
コンピュータシステム上に保持され、共有される複製デ
ータを管理する複製データ管理システムであって、自コ
ンピュータシステムに固有の更新履歴バージョン生成
し、管理する手段とともに、他コンピュータシステムに
より管理可能な異なる型の更新履歴バージョンを生成
し、管理する手段を有する統合バージョン生成・管理手
段を備えた複製データ管理システムについて説明する。
また、併せて、他システムで固有の異なる型の更新履歴
バージョンの生成手段・管理手段を、複製データ管理シ
ステム間の一致化処理時に動的にインストールする手段
を備えた複製データ管理システムと、不要になった更新
履歴バージョンの生成・管理手段を複製データ管理シス
テムから削除する手段を備えた複製データ管理システム
についても説明する。
【0145】上述の実施の形態では、異機種システムで
生成され、自システムに固有の型でない更新履歴のバー
ジョンを如何に比較するかを説明してきた。本実施の形
態のように、はじめから複数の型のバージョンを生成で
きるようにしておき、比較の際に、その中から自システ
ムにとって都合のよい型のバージョンを選ぶことによ
り、複数の型のバージョン比較手段を備えることなく、
異機種の複製データ管理システム間での同期処理が可能
となる。
【0146】更に、はじめは自システムに固有のバージ
ョンのみを生成管理し、同期処理時に、今後必要となる
であろう、他の型のバージョンの生成手段を動的に導入
し、あるいは不要時に削除できるようにすることによ
り、自由度が高く、計算機のリソース使用効率のよい、
複製データ管理システムが提供できる。
【0147】加えて、不要となった更新履歴バージョン
の生成・管理手段を削除するので、リソースの使用量を
削減することができる。
【0148】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、異機
種の複製データ管理システムによる、それぞれ固有の更
新履歴管理用のバージョンを統合的に管理、比較し、そ
れぞれのデータに対する更新の有無、衝突を判断できる
ようになり、相互運用性、すなわち、異機種複製データ
管理システム間の同期処理が可能となる。
【0149】また、この発明によれば、比較手段を有し
ていない複製データ管理システムは、動的に比較手段を
入手することができる。これにより、比較手段のインス
トール、バージョンアップなどの維持管理コストが軽減
され、より自由度の高い複製データ管理システムが構築
できる。また、必ずしも比較手段を全て前もってインス
トールしておく必要がなくなるため、実際に同期処理に
おいて必要になった比較手段のみインストールされるこ
とになり、特に携帯端末などのリソースに限りのある計
算機上で、リソースの使用量を抑えることができる。
【0150】また、この発明によれば、十分長い間、そ
の型のバージョンの比較手段が使用されないようであれ
ば、リソース使用効率の面から削除することが望ましい
場合もある。特に、前述の動的な比較手段の取得を行え
る場合、必要になれば再び取得できるため、削除しても
大きな問題はない。従って、比較手段を削除することに
よって資源の有効活用を図ることができる。
【0151】また、この発明によれば、相手システムの
比較結果を用いることにより、自システムの構成を単純
化できる。
【0152】また、この発明によれば、互いに自システ
ムで取り扱うことのできる型のバージョンのみを比較処
理することになるため、異機種の複製データ管理システ
ム間の相互運用性を提供することができることになる。
【0153】また、この発明によれば、必ずしも変換手
段を全て前もってインストールしておく必要がなくなる
ため、実際に同期処理において必要になった変換手段の
みがインストールされることになり、特に携帯端末など
のリソースに限りのある計算機上で、リソースの使用量
を抑えることができる。
【0154】また、この発明によれば、完全には変換の
必要性がなくなっていなくとも、十分長い間、ある変換
手段が使用されないようであれば、リソース使用効率の
面から削除することが望ましい場合もある。特に、前述
のように、変換手段を動的に取得できる場合には、必要
になれば再び取得できるため、削除しても大きな問題は
ない。従って、変換手段を削除することによって資源の
有効活用を図ることができる。
【0155】また、この発明によれば、元の型のバージ
ョンを併せ持つので、逆変換手段が不要となり、構成が
単純になる。
【0156】また、この発明によれば、はじめから複数
の型のバージョンを生成できるようにしておき、比較の
際に、その中から自システムにとって都合のよい型のバ
ージョンを選ぶことにより、複数の型のバージョン比較
手段を備えることなく、異機種の複製データ管理システ
ム間での同期処理が可能となる。
【0157】また、この発明によれば、はじめは自シス
テムに固有のバージョンのみを生成管理し、同期処理時
に、今後必要となるであろう、他の型のバージョンの生
成手段を動的に導入し、あるいは不要時に削除できるよ
うにすることにより、自由度が高く、計算機のリソース
使用効率のよい、複製データ管理システムが提供でき
る。
【0158】また、この発明によれば、不要となった更
新履歴バージョンの生成・管理手段を削除するので、リ
ソースの使用量を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1における複製データ管理システ
ムの構成例を示す図である。
【図2】 統合バージョンの例を示す図である。
【図3】 統合バージョンの比較の例を示す図である。
【図4】 統合バージョンの比較の例を示す図である。
【図5】 統合バージョンの比較の例を示す図である。
【図6】 統合バージョンの比較処理フローを示す図で
ある。
【図7】 衝突解決の際の統合バージョンのマージ処理
フローを示す図である。
【図8】 実施の形態4における比較代行処理フローを
示す図である。
【図9】 バージョン比較代行の例を示す図である。
【図10】 実施の形態5における複製データ管理シス
テムの構成例を示す図である。
【図11】 バージョン変換の例を示す図である。
【図12】 変換元のバージョンを併せて送信するバー
ジョン変換の例を示す図である。
【図13】 従来技術における複製データ管理システム
の構成例を示す図である。
【図14】 従来技術における複製データ管理表の例を
示す図である。
【図15】 従来技術における更新後の複製データ管理
表の例を示す図である。
【図16】 従来技術における複製データ更新処理フロ
ーを示す図である。
【図17】 従来技術における同期処理フローを示す図
である。
【図18】 従来技術における複製データ管理表の例を
示す図である。
【図19】 従来技術における更新適用後の複製データ
管理表の例を示す図である。
【図20】 ツリー型バージョンの例を示す図である。
【図21】 ベクター型バージョンの例を示す図であ
る。
【符号の説明】
101 複製データ管理システム、102 更新データ
交換手段、103 複製データ保存・管理手段、104
更新情報記録手段、105 更新適用衝突解決制御手
段、106 複製データ、107 データ更新手段、1
08 更新適用衝突解決手段、109 X型バージョン
管理手段、110 統合バージョン管理手段、111
Y型バージョン比較手段、112 Z型バージョン比較
手段、113 バージョン変換手段、114 X型から
Y型のバージョン変換手段、115 X型からZ型のバ
ージョン変換手段、501 統合バージョン、502
ベクター型バージョン、503 ツリー型バージョン。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相手システムと共用する複製データを管
    理する複製データ管理システムであって、以下の要素を
    有することを特徴とする複製データ管理システム (1)自複製データを記憶する自複製データ記憶部、
    (2)自システム固有の型に従ったバージョンと、他の
    型に従ったバージョンとを含む自統合バージョンを、自
    複製データに対応付けて記憶する自統合バージョン記憶
    部、(3)相手システムから相手複製データを入力する
    相手複製データ入力部、(4)相手複製データに対応付
    けらた、自システム固有の型に従ったバージョンと、他
    の型に従ったバージョンとを含む相手統合バージョンを
    入力する相手統合バージョン入力部、(5)自統合バー
    ジョンに含まれる自システム固有の型に従ったバージョ
    ンと、相手統合バージョンに含まれる自システム固有の
    型に従ったバージョンとを比較し、 更に、自複製データが更新された場合には、自統合バー
    ジョンに含まれる自システム固有の型に従ったバージョ
    ンを更新する自システム固有型バージョン管理部、
    (6)自統合バージョンに含まれる他の型に従ったバー
    ジョンと、相手統合バージョンに含まれる他の型に従っ
    たバージョンとを比較する他型バージョン比較部、
    (7)自システム固有型バージョン管理部による比較結
    果と、他型バージョン比較部による比較結果とに基づい
    て、自統合バージョンと、相手統合バージョンとを比較
    する統合バージョン管理部。
  2. 【請求項2】 他型バージョン比較部は、他型バージョ
    ン比較部が行なう比較の処理を実行するための他型バー
    ジョン比較プログラムを記憶していない場合に、他型バ
    ージョン比較プログラムを入力し、記憶する他型バージ
    ョン比較プログラムインストール部を有することを特徴
    とする請求項1記載の複製データ管理システム。
  3. 【請求項3】 他型バージョン比較部は、更に、記憶し
    た他型バージョン比較プログラムを不要であると判断し
    た場合に、不要であると判断した他型バージョン比較プ
    ログラムを消去する他型バージョン比較プログラムアン
    インストール部を有することを特徴とする請求項2記載
    の複製データ管理システム。
  4. 【請求項4】 複製データ管理システムは、更に、相手
    システムからの要求に応じて、自システム固有型バージ
    ョン管理部と、他型バージョン比較部との少なくとも一
    方の比較結果を出力するバージョン比較結果出力部を有
    することを特徴とする請求項1記載の複製データ管理シ
    ステム。
  5. 【請求項5】 相手システムと共用する複製データを管
    理する複製データ管理システムであって、以下の要素を
    有することを特徴とする複製データ管理システム (1)自複製データを記憶する自複製データ記憶部、
    (2)自システム固有の型に従ったバージョンと、他の
    型に従ったバージョンとを含む自統合バージョンを、自
    複製データに対応付けて記憶する自統合バージョン記憶
    部、(3)自統合バージョンに含まれる自システム固有
    の型に従ったバージョンを、他の型に従ったバージョン
    に変換するバージョン変換部、(4)自統合バージョン
    に含まれる自システム固有の型に従ったバージョンを、
    バージョン変換部により変換されたバージョンに置き換
    えた変換自統合バージョンを出力する変換自統合バージ
    ョン出力部。
  6. 【請求項6】 バージョン変換部は、バージョン変換部
    が行なう変換の処理を実行するためのバージョン変換プ
    ログラムを記憶していない場合に、バージョン変換プロ
    グラムを入力し、記憶するバージョン変換プログラムイ
    ンストール部を有することを特徴とする請求項5記載の
    複製データ管理システム。
  7. 【請求項7】 バージョン変換部は、更に、記憶したバ
    ージョン変換プログラムを不要であると判断した場合
    に、不要であると判断したバージョン変換プログラムを
    消去するバージョン変換プログラムアンインストール部
    を有することを特徴とする請求項6記載の複製データ管
    理システム。
  8. 【請求項8】 変換自統合バージョン出力部は、バージ
    ョン変換部により変換される前の自システム固有の型に
    従ったバージョンを、変換自統合バージョンに含めて出
    力することを特徴とする請求項5記載の複製データ管理
    システム。
  9. 【請求項9】 相手システムと共用する複製データを管
    理する複製データ管理システムであって、以下の要素を
    有することを特徴とする複製データ管理システム (1)自複製データを記憶する自複製データ記憶部、
    (2)自システム固有の型に従ったバージョンと、他の
    型に従ったバージョンとを含む自統合バージョンを、自
    複製データに対応付けて記憶する自統合バージョン記憶
    部、(3)自複製データが更新された場合には、自統合
    バージョンに含まれる自システム固有の型に従ったバー
    ジョンを更新する自システム固有型バージョン更新部、
    (4)自複製データが更新された場合には、自統合バー
    ジョンに含まれる他の型に従ったバージョンを更新する
    他型バージョン更新部、(5)更新した自システム固有
    の型に従ったバージョンと、更新した他の型に従ったバ
    ージョンと含む統合バージョンを出力する統合バージョ
    ン出力部。
  10. 【請求項10】 他型バージョン更新部は、他型バージ
    ョン更新部が行なう更新の処理を実行するための他型バ
    ージョン更新プログラムを記憶していない場合に、他型
    バージョン更新プログラムを入力し、記憶する他型バー
    ジョン更新プログラムインストール部を有することを特
    徴とする請求項9記載の複製データ管理システム。
  11. 【請求項11】 他型バージョン更新部は、更に、記憶
    した他型バージョン更新プログラムを不要であると判断
    した場合に、不要であると判断した他型バージョン更新
    プログラムを消去する他型バージョン更新プログラムア
    ンインストール部を有することを特徴とする請求項10
    記載の複製データ管理システム。
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