JPH10254890A - ネットワークを利用した各種サービスへのアクセス方式 - Google Patents

ネットワークを利用した各種サービスへのアクセス方式

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JPH10254890A
JPH10254890A JP9055716A JP5571697A JPH10254890A JP H10254890 A JPH10254890 A JP H10254890A JP 9055716 A JP9055716 A JP 9055716A JP 5571697 A JP5571697 A JP 5571697A JP H10254890 A JPH10254890 A JP H10254890A
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裕二 和田
Satoru Ushijima
悟 牛嶋
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宏基 市來
Masatoshi Shiouchi
正利 塩内
Hiroshi Takada
裕志 高田
Takao Mori
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明はそれぞれサービスを提供する複数の計
算機が接続されたネットワークを利用した各種サービス
へのアクセス方式にに関し,必要なサービスに対して簡
単にアクセスすることができ,必要に応じたサービスの
起動,終了及びサービス内容の更新を行うことができる
ことを目的とする。 【解決手段】ネットワークに接続されると共に端末装置
からの前記計算機のサービスへのアクセスを全て受け付
ける中継エージェントを設ける。中継エージェントは,
サービス名とサービスが提供される計算機名とそのアク
セス方法が登録されたアクセス方法データベースを備
え,端末装置からのサービスを指定したアクセス要求に
対しアクセス方法データベースを検索して,登録された
アクセス方法を元にサービスを提供する計算機との接続
を確立し,サービスを提供するプログラムを起動するよ
う構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はネットワークを利用
した各種サービスへのアクセス方式に関し,全世界に広
がるような広域ネットワークによって複数の計算ノード
が繋がっていて,各計算ノード上で様々なサービスが提
供される環境における各種サービスへのアクセス方式に
関する。
【0002】近年,計算機の技術の発展に伴い,ネット
ワークで接続された複数の計算機上で様々なサービスが
提供されるようになって来ている。例えば,ネットワー
ク上でスケジュールを管理するシステム等は,スケジュ
ール管理のサービスを提供していると考えることができ
る。このようにネットワークで計算機が接続され,それ
らの計算機上で種々のサービスが提供された環境におい
て,サービスに対する簡単なアクセスや,必要に応じた
サービスの起動,終了,更新等ができることが望まれて
いる。
【0003】本発明が対象とする環境は,ネットワーク
によって複数の計算ノードが相互接続されているような
環境である。このようなネットワークには,従来,イン
ターネットのような全世界に広がるコンピュータ・ネッ
トワークやLAN(Local Area Network) のような小規
模なネットワーク等がある。この場合の計算ノードとし
ては,ワークステーション,パーソナル・コンピュー
タ,携帯端末等のアプリケーションを実行する計算主体
を表し,以下,これらを総称して計算機と呼ぶ。
【0004】
【従来の技術】通常ネットワーク上のサービスがそれぞ
れ独自のアクセス手順(プロトコル)を持つ場合には,
それぞれのサービスに対応して決まった手順に従わなけ
ればならない。
【0005】他方,各サービスがある程度統一的な手順
を決め,その手順に従えば多くのサービスを利用可能に
する方法がある。その例として,インターネットのWW
W(World Wide Web) のブラウザ等の場合,URL(Un
iform Resource Locator) と呼ばれるアドレスを用いる
方法でサービスを指定してアクセスすることが可能であ
る。指定されたサービス側では,HTTP(Hyper Text
Transfer Protocol)と呼ばれるプロトコルに従うこと
によって利用者に対してサービスを提供することが可能
である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の技術を用
いてサービスを提供する計算機にアクセスする場合,次
の,のような問題がある。
【0007】サービスに対するアクセスの問題 サービスを提供する計算機側が,上記のHTTPのプロ
トコルに従ってサービスを提供していない場合には,こ
の方法ではサービスを受けることが不可能である。ま
た,たとえ,そのプロトコルでサービスを提供している
場合でも,URLで指定された側が何らかの理由により
そのサービスを提供可能でない状態(サービスを提供す
るプログラムが起動されてない,サービスを提供するプ
ログラムを起動している計算機にアクセスできない等)
の時には,サービスを受けることが不可能である。その
ような場合でも,利用者がアクセス可能な計算機のキャ
ッシュメモリにサービスを提供する計算機から取り出し
たプログラム等が保持されている時には,当該他の計算
機からサービスを提供することが可能であるが,キャッ
シュメモリにない情報にアクセスする場合や,情報が利
用者との相互動作により動的に生成される場合等はキャ
ッシュメモリを用いることが不可能である。
【0008】必要に応じたサービスの起動,終了,更
新の問題 従来の方法ではサービスを提供する側がそのサービスを
提供可能な状態でない場合は,そのサービスを提供する
プログラム等を起動しない限りそのサービスにアクセス
することは困難である。しかし,例えば,そのサービス
がどのような計算機でどのようなプログラムによって起
動されているのか等の情報が無い状況では,そのサービ
スを提供するプログラムを起動することは不可能であ
る。同様に,サービスを終了させるために起動されてい
るプログラムを終了させたり,サービスの内容を更新す
るために起動されているプログラムを更新することも不
可能である。
【0009】本発明は,ネットワークで繋がった複数の
計算機上で様々なサービスが提供される環境において,
必要なサービスに対して簡単にアクセスすることがで
き,必要に応じたサービスの起動,終了及びサービス内
容の更新を行うことができるネットワークを利用した各
種サービスへのアクセス方式を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明はネットワークで
接続された複数の計算機上で提供される種々のサービス
に対してアクセスする方法を管理するためのサーバとし
て機能する機構(中継エージェントと呼ぶ)を用い,そ
の中継エージェントを経由してサービスにアクセスする
ことを原理とする。
【0011】図1は本発明の原理構成を示す図である。
図中,1は利用者の端末装置(ワークステーション,パ
ーソナル・コンピュータ,携帯端末等),1aは端末装
置1上で動作し中継エージェント2との間のインタフェ
ースとして機能するGUI(グラフィカル・ユーザ・イ
ンタフェース,例えばWWWブラウザ),2は利用者の
端末装置1や,他の計算機(ホスト)とネットワークに
より接続された中継エージェント,20は中継エージェ
ントの制御部,21は各サービスに対応するアクセス方
法が登録されたアクセス方法データベース(DBで表
す,以下同じ),22はサービスを提供するプログラム
が登録されたサービスデータベース(DB),23は利
用者の要求によって現在起動しているサービスを提供す
るプログラムが登録された現状データベース(DB),
24はサービスデータベース22に登録されている情報
を元に他の計算機上に起動すべきプログラムがあること
が分かった場合に,他の計算機からコピーしてきた起動
すべきプログラムが登録されたインポートデータベース
(DB),25は他の計算機に起動するプログラムのコ
ピーを渡したことを登録したエクスポートデータベース
(DB),3はネットワーク,4はネットワーク上の複
数の計算機で提供される各種のサービスである。
【0012】利用者がネットワーク3上の各種サービス
4の一つにアクセスする場合,サービスアクセスに関す
る要求は全て中継エージェント2に送られる,中継エー
ジェント2は制御部20の制御によりサービス名をキー
としてアクセス方法DB21を検索し,登録されている
アクセス方法を元に適切な接続を確立する。また,中継
エージェント2はサービスを提供するプログラム自体を
サービスDB22を用いて管理しており,例えばスケジ
ュール管理のサービスを提供するプログラムをサービス
DB22に登録しておけば,既にスケジュール管理サー
ビスが利用可能な場合にはそのサービスを利用し,そう
でない場合にはサービスDB22に登録されているプロ
グラムを新たに起動する。但し,サービスDB22が管
理する対象は,プログラムとは限らず,モジュールのよ
うなものでもよい。現状DB23には,現在利用者の要
求によって起動したサービスを提供するプログラムが登
録されている。
【0013】インポートDB24はサービスDB22に
登録されている情報を元に他の計算機上に起動すべきプ
ログラムがあることが分かった場合に,他の計算機から
プログラムのコピーをしてきた起動すべきプログラムが
登録されている。エクスポートDB25は他の計算機に
対して起動するプログラムのコピーを渡したことを登録
してある。これらの,インポートDB24,エクスポー
トDB25は,プログラムが更新された時に,更新元の
計算機からコピーされた他の計算機の該当プログラムの
内容も更新する場合に有効となる。
【0014】中継エージェント2は,ネットワーク3を
介して端末装置1や他の計算機(各種サービス4を提供
する各計算機)や,他の中継エージェントとの間の通信
処理手段により接続が行われ,データ伝送を行うことが
できる。そして,利用者の端末装置1または他の中継エ
ージェント2からの各種要求に対する処理を行い,ロー
カルに端末装置1の利用者にサービスを提供したり,他
の計算機(ホスト)によりサービスを提供する場合の中
継を行う。中継エージェント2の主要な機能を挙げる
と,次の通りである。
【0015】(1) アクセス方法に関する要求 サービスへアクセスする方法に関する要求であり,アク
セス方法DB21に対してアクセス方法の登録要求,削
除要求,検索要求を実行する。
【0016】(2) サービスへのアクセス要求 サービスへアクセスするための接続を確立する要求であ
り,既にサービスが利用可能な状態の時には,そのサー
ビスへの接続を確立し,確立したらアクセス方法DB2
1を元に,プロトコルの変換を行う等によりサービスへ
アクセスする。
【0017】サービスが利用可能な状態でない時は,サ
ービスDB22にサービスを提供するプログラムが登録
されているか調べて,ある時はそのプログラムを起動し
サービスへの接続を確立する。起動するプログラムが,
他の計算機に登録されている場合,プログラムのコピー
を他の計算機から受け取って,インポートDB24に登
録して,起動する。プログラムを渡した計算機では,渡
したことを覚えておくためそのエクスポートDB25に
どの計算機に渡したかを登録する。
【0018】(3) サービスの登録要求,削除要求,更新
要求,検索要求 各要求に含まれるサービスを提供するプログラムの登
録,削除,更新及び検索を行う。サービスの登録は,サ
ービスDB22に対して行われ,サービスの削除はサー
ビスDB22だけでなく,関係する現状DB23,イン
ポートDB24,エクスポートDB25の各データベー
スについても実行される。サービスの更新は,サービス
DB22や現状DB23に対して行われる。
【0019】このような構成を備える本発明により,サ
ービスに対するアクセスは,中継エージェント2に対し
て利用したいサービスへのアクセス要求を送ると,適切
なアクセス方法で接続を確立することができる。また,
中継エージェント2がプロトコル変換を行うため,変換
する方法が登録されている如何なるプロトコルを用いた
サービスに対してでも,適切なアクセス方法で接続を確
立することができる。
【0020】また,中継エージェント2に対して利用し
たい新しいサービスの登録要求を送り,次にそのサービ
スへのアクセス方法の登録要求を送り,最後にそのサー
ビスへのアクセス要求を送ることにより,適切なアクセ
ス方法で接続を確立することができる。また,中継エー
ジェントは他の計算機上にサービスを提供するプログラ
ムをコピーさせて起動させたり(エクスポートDB25
に登録),他の計算機上からサービスを提供するプログ
ラムをコピーしてきてそれを起動する(インポートDB
24に登録してキャッシュの形式で使用する)ことがで
きる。このように必要に応じて必要なサービスを起動す
ることが可能となる。更に,サービスの削除,更新や,
各データベースの登録,更新,削除についても適切な要
求を中継エージェント2に送ることにより行うことがで
きる。
【0021】
【発明の実施の形態】上記図1に示す中継エージェント
2は,制御部20を構成するCPU,メモリを備えると
共に各データベース21〜25を構成するデータを格納
する記憶装置(磁気ディスク装置等)を備え,制御部2
0は端末装置1の利用者からの要求または他の中継エー
ジェント2からの各種の要求に応じて対応する制御処理
を繰り返し実行する。
【0022】最初に,利用者端末または他の中継エージ
ェントからの各種要求の処理において用いられる各デー
タベース(DB)のデータ構造を説明する。図2はアク
セス方法DB(図1の21)のデータ構造である。この
データは,先頭にサービス名,次にサービスを提供する
サービスホスト,最後にサービスへのアクセス方法の3
つのデータで構成され,アクセス方法の例としては,H
TTP,AGENT(エージェント用のプロトコル)等
のプロトコルがある。図2の下側にアクセス方法DBの
データの例として,(スケジュール管理,bishop,HTTP)
とその意味を示す。
【0023】図3はサービスDB(図1の22)及びイ
ンポートDB(図1の24)のデータ構造である。これ
らのDB22,24のデータは,サービス名,プログラ
ム(サービスを提供するプログラム),プログラムタイ
プの3つのデータで構成される。プログラムタイプの例
としては図3に示すように,C(C言語),AGENT
(モーバイルコード:完全なプログラムになってないモ
ジュールで,実行形式であれば良い),REMOTE
(リモートホスト上のプログラム)等がある。これらの
DBのデータの例が図3の下側に例1,例2として示
す。
【0024】図4は現状DB(図1の23)及びエクス
ポートDB(図1の25)のデータ構造である。これら
のDB23,25のデータは,サービス名とサービスホ
ストの2つで構成され,データの具体例を図4の下側に
示す。
【0025】上記図2乃至図4に示すデータ構造を備え
る各データベースを用いて,各中継エージェントにおい
て各種要求の処理が行われる。各種の処理内容をそれぞ
れ処理フローの図として示して説明する。
【0026】サービス方法の登録,削除,更新,検索の
各処理フローは図5乃至図8に示す。アクセス方法の登
録要求が発生すると,図5に示すアクセス方法の登録要
求の処理フローが動作する。入力として“サービス名,
サービスを提供するホスト名,アクセス方法”のそれぞ
れが指定される。これに応じてアクセス方法DB21中
に入力されたデータが存在するか判別する(図5のS
1)。存在する場合は登録失敗となるが,存在しない場
合は,これらの入力されたデータがアクセス方法データ
21に登録が行われると共にその登録が成功したか判別
し(同S2),登録成功または,登録失敗の結果が出力
される。
【0027】アクセス方法の削除要求が発生すると,図
6に示すアクセス方法削除要求の処理フローが動作す
る。この場合も,入力として上記アクセス方法の登録要
求の場合(図5)と同様に,“サービス名,サービスを
提供するホスト名,アクセス方法”のそれぞれが指定さ
れる。これに応じてアクセス方法DB21中に入力され
たデータが存在するか判別する(図6のS1)。存在し
ない場合はデータが無いことを出力する。存在する場合
は,該当するデータの削除を行うと共にその削除が成功
したか否かを判別し(図6のS2),結果に応じて削除
成功または削除失敗を出力する。
【0028】アクセス方法の更新要求が発生すると,図
7に示すアクセス方法の更新要求の処理フローが動作す
る。この要求には,入力として“サービス名,元のホス
ト名,元のアクセス方法,更新後のホスト名,更新後の
アクセス方法”が指定され,図7の例では“service, h
ost1, access1,host2, access2) が入力されている。こ
の要求に応じて,『service, host1, access1 』をアク
セス方法DB21から削除して,その削除が成功したか
判別する(図7のS1)。これに失敗するとその出力を
行い,削除が成功すると更新後のホスト名と更新後のア
クセス方法をアクセス方法DB21に登録して,その処
理が成功したか判別する(図7のS2)。成功すると更
新成功を出力し,成功しないと更新失敗を出力する。
【0029】アクセス方法の検索要求が発生すると,図
8に示すアクセス方法の検索要求の処理フローが動作す
る。この要求には,入力として“サービス名,ホスト
名,アクセス方法”のそれぞれが指定される。この要求
に応じて,入力されたデータが存在するか判別し,存在
する場合は該当データを出力し,存在しないとデータが
無いことを表す出力を発生する。
【0030】サービスへのアクセス要求 サービスへのアクセス要求には,ホスト上でサービスが
利用できないとアクセス失敗として終了する要求(アク
セス要求1)と,ホスト上でサービスが利用できなくて
もインポートDBやエクスポートDBを検索してアクセ
スを試みる要求(アクセス要求2)とがある。それぞれ
の処理フローについて説明する。
【0031】サービスへのアクセス要求1の処理フロー
を図9に示す。このアクセス要求には,入力として,
“サービス名,サービスホスト名,アクセス方法”が指
定され,これに対し,アクセス方法データ21中に該当
するデータが存在するか判別する(図9のS1)。デー
タが存在しないとアクセス失敗となって終了するが,存
在する場合はホスト上で指定されたサービス名のサービ
スが既に利用できる(起動している)かを判別する(図
9のS2)。利用できない場合は,アクセス失敗となる
が,利用できる場合は,ホスト上の当該サービスへの接
続確立を行い,確立が成功したか判別し(図9のS
3),確立に成功するとアクセス成功を出力し,確立に
失敗するとアクセス失敗を出力する。
【0032】サービスへの接続を確立した後は,中継エ
ージェント2はアクセス方法DB21に登録されている
アクセス方法を元に,図1に示す端末装置1のGUI1
aとサービスとの間でプロトコルの変換を行う。基本的
なプロトコル変換は,表を用いたコマンドの書き換えに
よって可能である。このようなリストを用いて,サービ
ス側(サービスを提供する計算機)が指定しているプロ
トコルをGUI1a側で指定しているプロトコルに変換
する。
【0033】図10はプロトコル変換表の例を示す。こ
の例では,サービス側が,「Display 」というコマンド
を送ってきた場合には, 中継エージェントが「画面上に
表示を行うコマンド」に変換して,端末装置1のGUI
1a側に送る。逆にGUI1a側が,「他のプロセスに
メッセージを送るコマンド」を送って来たら,中継エー
ジェント2が「Send」コマンドに変換して送る。このよ
うにすれば,プロトコルの数だけ同様の表を作ることに
よりプロトコル変換が可能である。
【0034】サービスへのアクセス要求2の処理フロー
(その1)〜(その4)を図11〜図14に示す。図1
1に示すようにサービスへのアクセス要求2の処理で
は,上記図9に示すアクセス要求1の処理フローと同様
の入力が指定され,同様のステップS1〜S3の処理が
行われるが,S2においてホスト上で指定されたサービ
ス名のサービスが既に利用できるか判別して,サービス
が利用できないと判別された場合にステップS4に移行
する点で相違する。ステップS4では,ホストが‘ロー
カル’かどうかを判別する(サービスが中継エージェン
トと同じ計算機上で提供されているかどうかをチェック
する)。ここで,ローカルであると判別された場合は
の経路で図13の処理へ移行し,ローカルでない場合は
の経路で図14の処理に移行する。
【0035】ローカルの場合,図13において,サービ
スDB22中に,指定されたサービス名(service)にマ
ッチするデータ(service,code,type) が存在するか判別
する(図13のS1)。なお,この場合のデータの「se
rvice 」はサービス名,「code」はプログラム名, 「ty
pe」はプログラムタイプ(リモート,モジュール等)を
表す。データが存在しないとアクセス失敗となり,存在
する場合にはデータのtypeがREMOTE(リモート:他のホ
ストが提供するプログラム)か判別する(図13のS
2)。リモートでない場合には,の経路で示す処理
(後述する図12)に移行するが,リモートの場合は,
インポートDB24内に指定されたサービス名(servic
e)で指定されたデータ(service,code',type') が存在す
るか判別する(図13のS3)。なお, この場合のcod
e',type’は上記図13のステップS1のcode,type と
異なるプログラム, タイプを表す。
【0036】存在する場合は,ステップS7に移行して
サービス(service) としてプログラム(code)を起動して
成功したか判別する。存在しない場合は,ホストcode
(ステップS1で検索されたデータの中にあるcodeを計
算機名として指定している)上のサービスDB22中
に,指定されたサービス名(service)のプログラムのデ
ータ(service,code',type') が存在するか判別する(図
13のS4)。存在しない場合はアクセス失敗となる
が,存在する場合は,当該他の計算機から中継エージェ
ント2のインポートDB24にこのデータのコピーを登
録し,登録が成功したか判別する(図13のS5)。登
録が成功しないと,アクセス失敗となるが,成功する
と,ホストcode上のエクスポートDB25に,このサー
ビス名とホスト名(service,host)の登録を行い,登録が
成功したか判別する(図13のS6)。登録が成功しな
い場合は,アクセス失敗となるが,成功した場合は,そ
のサービス(サービス名code')を起動し, 起動が成功し
たか判別する(図13のS7)。起動しない場合はアク
セス失敗となるが,成功するとサービスへの接続を行っ
て,接続が成功したか判別する(図13のS8)。接続
が成功するとアクセスが成功し,そのサービスの提供を
受けることが可能となる。
【0037】上記図13のステップS2でプログラムの
タイプが‘リモート’でないと判別された場合,の経
路で図12の処理に移行する。この場合,サービスとし
て指定された「code」を起動して,起動が成功したか判
別し(図12のS1),成功した場合はサービスへの接
続を行って接続が成功したか判別する(図12のS
2)。成功した場合はアクセス成功となるが,S1,S
2で成功しない場合はアクセス失敗が出力される。
【0038】上記図11のステップS4の判別で,へ
移行した場合(hostがローカルでない場合) ,図14の
処理が実行される。最初にサービスDB22を検索し,
その中に指定されたサービス名(service)のデータ(se
rvice,code,type)が存在するか判別し(図14のS
1),無い場合にはアクセス失敗となるが,存在する場
合はそのタイプが‘リモート’であるか判別する(同S
2)。リモートであればアクセス失敗であるが,リモー
トでない時は,他のホスト(host) 上のインポートDB
中にこのプログラムのデータ(service,code,type)のコ
ピーの登録を行い,登録が成功したか判別する(図14
のS3)。成功しない場合はアクセス失敗となるが,登
録が成功すると,中継エージェント2のエクスポートD
B25に(サービス名service,ホスト名host) の登録を
行い,登録が成功したか判別する(図14のS4)。成
功した場合はホストhost上にサービスservice としてプ
ログラムcodeを起動し,起動が成功したか判別する(図
14のS5)。起動が成功した場合,サービスservice
への接続を行って接続が成功したか判別し(同S6),
成功するとアクセス成功の出力を発生する。上記S4,
S5及びS6において成功しない場合は,アクセス失敗
となる。
【0039】プログラムの起動 サービスを提供するプログラムの起動は,サービスDB
22に登録されているプログラムとプログラムタイプを
元に行う。例えば,プログラムタイプがCの場合,登録
されているプログラムはCで記述されたプログラムであ
ることを意味する。従って,このようなプログラムを他
の計算機上で起動するためには,Cコンパイラを用いて
そのプログラムをコンパイルして実行可能形式にし,そ
れから起動する。また,エージェント技術の枠組で良く
用いられるモーバイルコードのような形式の場合には,
プログラムタイプがAGENT等となっていて,プログ
ラムとしてコードが登録されていることを意味する。こ
のような場合,そのコードを理解するためのインタプリ
タを起動し,そのインタプリタにコードを渡すことによ
り起動する。起動するプログラムが他の計算機上に登録
されている場合もある。この場合,プログラムタイプが
リモート(REMOTE) となっていて,プログラムとして起
動すべきプログラムが登録されているホスト名が指定さ
れている。他の計算機上に登録されているプログラムを
起動する場合には,起動すべきプログラムのコピーを他
の計算機から貰い,インポートDB24に登録すると同
時にそのプログラムを起動する。インポートDB24
は,他の計算機に登録されているプログラムのキャッシ
ュとして機能する。プログラムのコピーを渡した計算機
では,渡したことを覚えておくためにエクスポートDB
25にどのサービスをどの計算機に渡したかを登録す
る。この情報は,インポートDB24にキャッシュして
いる計算機に更新情報を知らせるため等に用いる。
【0040】図15はプログラム起動の処理フローであ
る。入力としてサービス名(service),プログラム(cod
e), プログラムのタイプ(type)が与えられて開始する
と, タイプが‘リモート’(REMOTE)か判別する(図15
のS1)。リモートでない場合は,タイプを元に起動方
法を調べ(同S2),起動方法が判明したかの判別をす
る(同S3)。判明しないと起動失敗となるが,判明す
るとその起動方法を元にプログラム(code)を起動し,起
動に成功したか判別し(同S4),成功しない場合は起
動失敗となり,成功すると現状DB23に起動したサー
ビス名,ホスト名を登録し,登録に成功したか判別する
(同S5)。登録に成功すると起動成功となるが,登録
に失敗すると起動失敗となる。
【0041】上記図15のステップS1において,プロ
グラムのタイプがリモートであると判別されると,イン
ポートDB24に指定されたサービス名のプログラム
(データservice,code',type')が存在するか判別する
(図15のS6)。存在しないと起動失敗となるが,存
在するとタイプ=type' を元に起動方法を調べ(同S
7),起動方法が判明したか判別する(同S8)。判明
した場合にはその判明した起動方法を元にプログラム(c
ode') を起動し, 起動に成功したか判別する(図15の
S9)。成功しない場合は起動失敗となるが,成功する
と次に現状DB23に,起動したサービス名,ホスト名
を登録し,登録が成功したか判別し(同S10),成功
の場合は起動成功となり,そうでないと起動失敗とな
る。
【0042】上記図15のステップS2及びS7におい
て起動方法を調べる場合,図16の起動方法テーブルの
構成例に示すようなテーブルを用いる。すなわち,プロ
グラムタイプを元に起動方法テーブルを調べ,そこに登
録されている起動手順に沿ってプログラムを起動すれば
良い。
【0043】サービスの登録要求 新しいサービスを提供するプログラムを登録する場合,
図17に示すサービスの登録要求の処理フローにより行
う。この場合,入力としてサービス名(service) ,その
サービスを提供するプログラムコード(code),そのプロ
グラムコードのタイプ(type)とを供給すると,サービス
DB22中にそのデータが存在しないことが判別される
と,そのデータをサービスDB22に登録する処理が行
われる。
【0044】サービスの削除要求 サービスの削除要求に対しては,サービスを提供するプ
ログラム(データ)を削除する処理が行われ,図18に
サービスの削除要求1の処理フロー,図19,図20に
サービスの削除要求2の処理フロー(その1),(その
2)を示す。なお,削除要求2の処理では,他の利用者
が既にアクセスしているサービスの削除も行われる。
【0045】図18のサービスの削除要求1の処理フロ
ーでは,入力として削除を要求するサービスを特定する
ための,サービス名,プログラム,プログラムのタイプ
を表す(service,code,type)が供給され,開始するとサ
ービスDB22中に入力されたサービス名,プログラム
及びプログラムタイプのデータが存在するか検索する
(図18のS1)。存在しないとデータ無しとなるが,
存在すると該当するデータをサービスDB22から削除
を行い,削除に成功したか判別する(同S2)。削除で
きないと削除失敗となるが,成功すると,プログラムの
タイプが‘リモート’(REMOTE)か判別する(同S3)。
リモートでない場合は,エクスポートDBに上記入力さ
れたプログラムのデータが存在するか判別する(図18
のS4)。これは,当該プログラムが他の計算機にコピ
ーされているか調べるもので,存在しないと削除成功と
なり,存在する場合は,該当するデータをエクスポート
DB25から削除して,削除に成功したか判別する(図
18のS5)。エクスポートDB25からの削除に成功
した場合,そのエクスポートDB25に示されたコピー
が行われた宛先のホスト名を持つホスト上のインポート
DBから,当該サービス名(service)のデータを削除し
て, 削除に成功したか判別し(同S6),成功した場合
は削除成功となり,そうでないと削除失敗となる。
【0046】上記ステップS3において,削除したいサ
ービスのプログラムのタイプが‘リモート’の場合,他
の計算機からコピーしたサービスプログラムがインポー
トDB24にあるか識別するため,インポートDB24
に要求されたサービス名のデータが存在するか検索する
(図18のS7)。存在しない場合は削除成功となる
が,存在すると該当するデータをインポートDB24か
ら削除を行い削除が成功したか判別する(同S8)。成
功した場合,そのインポートDB24にコピーを行った
元のホストである,ホスト名がcodeである計算機のエク
スポートDB25から当該サービス名,ホスト名のデー
タを削除し,削除に成功したか判別し(同S9),成功
した場合は削除成功となる。
【0047】図19,図20のサービスの削除要求2の
処理フロー(その1),(その2)の場合,入力として
上記図18と同様の(service,code,type)が設定され
る,図19のS1〜S9の各処理は上記図18に示す対
応する各ステップと同様であるため説明を省略するが,
図19のステップS4においてエクスポートDB25に
サービス名(service)のデータ(service,host')が存在
しないと判別された時,ステップS7においてインポー
トDB24にサービス名(service)のデータが存在しな
いと判別された時,及びステップS6においてインポー
トDB24からのデータの削除が成功したと判別された
時,更にステップS9において他の計算機(code)上のエ
クスポートDBからサービス名(service), ホスト名(h
ost)のデータの削除が成功したと判別された時の各場合
に,の経路で図20の処理に移行する。
【0048】この場合,図20に示すように,現状DB
23を検索して,サービス名(service)のデータが存在
するか判別し(図20のS1),無い場合はデータ無し
となるが,有る場合は該当するデータ(service,host)
を現状DB23から削除して,削除に成功したか判別す
る(図20のS2)。成功した場合,ホスト(host)上
で起動されているサービス (service)を中止する処理を
行い, 中止に成功したか判別する(図20のS3)。成
功した場合には削除成功の出力が発生するが,成功しな
いと削除失敗の出力を発生する。このサービスの削除要
求2により,削除されるプログラムで提供されているサ
ービスに既にアクセスしている利用者がいる場合に現在
の接続を中止させることができる。
【0049】サービスの更新要求 サービスを提供しているプログラムを更新する要求であ
り,更新要求1と更新要求2とがある。
【0050】図21はサービスの更新要求1の処理フロ
ーであり,入力として(service,code1,type1,code
2,type2)が供給され,code1,type1は更新前のプ
ログラム,プログラムタイプを表し,code2,type2が
更新後を表す。サービスDB22から更新前のサービス
名,code1,type1を削除する処理を行い(図21のS
1),削除に失敗すると更新失敗となるが,成功すると
サービスDB22にcode2,type2を登録して,その処
理が成功したか判別する(同S2)。これに成功すると
更新成功となる。なお,図21では省略されているが,
更新の対象となるサービスがエクスポートDB25に登
録されている場合は,typeの計算機がそのサービスを提
供するプログラムのコピーを持っているので,そのコピ
ーを持っている計算機(エクスポートDB25の登録内
容から認識)上のインポートDBに登録されている関連
情報も更新する。
【0051】図22はサービスの更新要求2の処理フロ
ーであり,更新されるプログラムで提供されているサー
ビスに既にアクセスしている利用者がいる場合,現在の
接続を中断させ更新されたプログラムで提供されるサー
ビスに対し接続を再開するようにした。
【0052】入力として供給されるデータは上記図21
の場合と同様であり,最初にサービスDB22中に“se
rvice,code1,type1”のDBが存在するか検索し(図
22のS1),存在する場合は該当するデータをサービ
スDB22から削除する処理を行い,削除に成功したか
判別する(同S2)。成功した場合,現状DB23を検
索して,サービス名がservice のデータが存在するか検
索する(図22のS3)。存在する場合は,該当するデ
ータ(service,host) を現状DB23から削除する処理
を行って,削除が成功したか判別する(図22のS
4)。現状DB23からのデータの削除が成功した場
合,ホスト名がhostであるホスト上で起動されているサ
ービス(service) を中止させ,成功したか判別する(同
S5)。中止が成功すると,更新されたデータ(servic
e,code 2,type2)をサービスDB22に登録する処
理を行い,処理が成功したか判別する(同S6)。成功
した場合は,(service,code 2,type2) としてのプロ
グラムの起動を行って, 起動に成功したか判別する(同
S7)。成功すると更新成功が出力され,失敗すると更
新失敗が出力される。
【0053】サービスの検索要求 図23はサービスの検索要求の処理フローである。サー
ビスを提供するプログラムを検索する場合,入力として
(service,code,type)が供給されると,サービスDB
中に入力されたサービス名,プログラム名,プログラム
タイプのデータが存在するか検索を行って判別され,存
在すると該当データが出力され,存在しないとデータが
無いことを表す出力が発生する。
【0054】次に中継エージェント2に備えられた各デ
ータベースの中の,アクセス方法DB21,サービスD
B22に対する操作は,上記に説明した処理において行
われるが,現状DB23,インポートDB24及びエク
スポートDB25に対する操作について以下に示し,図
24〜図26において現状DBに関する操作を説明す
る。
【0055】サービス状況の登録要求 図24はサービス状況の登録要求の処理フローである。
この場合,入力としてサービス名とサービスを提供する
ホスト名(service,host) が供給される。最初に現状D
B23中に入力されたサービス名,サービスホストのデ
ータが存在するか検索して判別する(図24のS1)。
存在すると登録に失敗する(既に登録済)が,存在しな
い場合は,現状DB23にこのサービス名,サービスホ
ストを登録を行い,登録に成功したか判別し(図24の
S2),成功すれば登録成功の出力が発生する。
【0056】サービス状況の削除要求 図25はサービス状況の削除要求の処理フローである。
あるホスト上で提供されているサービスを終わらせる場
合に,終わらせるサービスとサービスを起動していたホ
ストを削除するため,入力として削除したいサービス名
とホスト名 (service,host) を供給し,現状DB23を
検索し,存在すると入力されたデータを削除し,削除が
成功したか判別する。
【0057】サービス状況の検索要求 図26はサービス状況の検索要求の処理フローである。
現在起動しているサービスとそのサービスを提供してい
るホストに関する情報を検索する場合に行われ,入力と
して,サービス名とホスト名 (service,host) を指定す
ると,現状DB23を検索し,存在する場合は該当デー
タを出力し,存在しないとデータ無しを出力する。
【0058】次に図27〜図29にインポートDBに対
する操作を示す。 プログラムのインポート登録要求 図27はプログラムのインポート登録要求の処理フロー
であり,サービスを提供するプログラムを他の計算機か
らコピーしてきた時に,そのサービスに関してどの計算
機からプログラムをコピーしてきたのかを記録する場合
に実行される。入力として登録したい(service,code,t
ype)を指定し,インポートDBに該当するデータが存在
するか検索し,存在しない場合は登録を行って,登録成
功か判別する。
【0059】プログラムのインポート削除要求 図28はプログラムのインポート削除要求の処理フロー
であり,サービスを提供するプログラムが更新される等
の理由によりコピーしてきたプログラムが不要となった
場合に,それに関する情報を削除する場合に行われる。
入力として削除したい(service,code,type)を指定し,
インポートDBに該当するデータが存在するか検索し,
存在しないとデータが無いことを出力し,存在すると該
当するデータをインポートDBから削除する。
【0060】プログラムのインポート検索要求 図29はプログラムのインポート検索要求の処理フロー
であり,現在,どのようなサービスに関してどのような
計算機からプログラムをコピーして来ているのかに関す
る情報を検索する場合に実行される。入力として検索し
たい(service,code,type)を指定し,インポートDBに
該当するデータが存在するか検索し,存在しないとデー
タが無いことを出力し,存在すると該当データを出力す
る。
【0061】次に図30〜図32にエクスポートDBに
対する操作を示す。 プログラムのエクスポート登録要求 図30はプログラムのエクスポート登録要求の処理フロ
ーであり,サービスを提供するプログラムのコピーを他
の計算機に渡した時に,そのサービスに関してどの計算
機にプログラムのコピーを渡したのかを記録する場合に
実行する。入力として,登録したい(service,host) を
指定し,エクスポートDB中に該当するデータが存在す
るか検索し,存在しない場合にエクスポートDBに登録
を行い,登録成功か判別する。
【0062】プログラムのエクスポート削除要求 図31はプログラムのエクスポート削除要求の処理フロ
ーであり,サービスを提供するプログラムが更新された
時等の際にコピーを渡したプログラムを無効にしたい場
合に,それに関する情報を削除するために実行される。
入力として削除したい(service,host) を指定し,エク
スポートDB中に該当するデータが存在するか検索し,
存在した場合に該当するデータをエクスポートDBから
削除して,削除成功か判別する。
【0063】プログラムのエクスポート検索要求 図32はプログラムのエクスポート検索要求の処理フロ
ーであり,現在どのようなサービスに関してどのような
計算機にプログラムのコピーを渡したのかに関する情報
を検索する。入力として,検索したい(service,host)
を指定し,エクスポートDB中に該当するデータが存在
するか検索し,存在する場合に該当データを出力し,存
在しないとデータ無しを出力する。
【0064】本発明による中継エージェントを備えたネ
ットワークの環境を個人化することができる。図33は
個人化のための構成を示す図である。図中,1は端末装
置,2’は中継エージェントを表し,中継エージェント
2’は図1に示すネットワーク3と同様のネットワーク
(図33では図示省略)に接続される。この構成は,図
1に示す中継エージェント2(元の中継エージェントと
いう)の構成に対し利用者チェック部26が追加されて
いる。
【0065】この利用者チェック部26を含む新たな中
継エージェント2’に送られる利用者や他の中継エージ
ェント等からの要求は,最初に全て利用者チェック部2
6に送られ,ここで受けた要求の要求依頼者をチェック
する。要求依頼者が中継エージェントの利用者(予め登
録した利用者名)と同一であれば,その要求は元の中継
エージェントに転送され,同一でなければその要求はエ
ラーとされて受け付けられない。
【0066】利用者は,中継エージェント2’を起動す
る際に,その名前を中継エージェント2’に登録する。
登録された利用者の情報は利用者チェック部26に保持
される。また,利用者や他の中継エージェントが中継エ
ージェント2’に送る要求には,必ず要求依頼者の情報
を付加する。これにより,中継エージェント2’では,
誰からその依頼が送られてきたのか知ることができる。
【0067】図34は要求依頼者チェックの処理フロー
である。入力の「user」は予め登録された利用者名
を表し,(sender,request) は利用者(または他の中継
エージェント)からの要求を表し,「sender」には要求
依頼者名が格納され,「request 」には要求内容が格納
される。
【0068】中継エージェント2’では,要求が入力さ
れると,予め登録された利用者(user) と入力された要
求の要求依頼者(sender)を比較して, 一致が検出される
と要求(request) を元の中継エージェントに送り,一致
が検出されないと要求依頼者(sender)にエラーを送る。
【0069】本発明による効果的な応用例を説明する。 特定のプログラム言語(例えば,April)で記述
されたプログラムが提供されるサービスへのアクセス 図1の端末装置1のGUI1aとしてWWWのブラウザ
を用いてApilで記述された計算機(エージェント)
が提供するサービスへアクセスする場合,GUIがWW
Wブラウザであるため,中継エージェント2とGUI1
a間はHTTPのプロトコルに従わなければならない。
また,GUIへの出力はHTMLの形式のテキストで出
力しなければならない。さらに,中継エージェント2と
サービス間ではApril言語で提供されるメッセージ
を用いてサービスにアクセスしなければならない。この
場合,中継エージェントは基本的に以下の処理を繰り返
す。
【0070】1.WWWブラウザを通した利用者からの
要求をHTTPプロトコルで受け取り,その要求をAp
rilメッセージに変換しサービス側(Apilプロセ
ス)に送る。
【0071】2.サービス側からAprilメッセージ
として送られる結果を受け,HTML形式のテキストに
変換し,HTTPプロトコルに従ってGUIに送る。 ソフトウェアの自動メインテナンス 本発明は,ソフトウェアの自動メインテナンスにも応用
することができる。上記したように,本発明を用いれば
他の計算機に登録されているプログラムのコピーを貰
い,それを起動してサービスを利用することができる。
【0072】ある計算機上で,あるソフトウェアを配付
する場合に,そのソフトの利用者はサービスをDBに,
(サービス名,ソフトが配付されているホスト名,RE
MOTE)と登録すれば,本発明の構成を用いることに
より配付元の計算機より配付ソフトのコピーをインポー
トDBに自動的に取得して利用することができる。これ
は,自動的にソフトをダウンロードしていることに相当
する。また,配付元でソフトの更新があった場合,本発
明によりエクスポートDBを調べてコピーを持っている
計算機を調べ,その計算機上のインポートDBを自動的
に更新する。これよってソフトウェアの自動メインテナ
ンスが可能である。
【0073】環境の個人化 本発明による技術を個人単位で行う,すなわち中継エー
ジェントを個人単位で用いることにより,個人でカスタ
マイズされた環境を構築することが可能である。例え
ば,中継エージェントを完全に個人化し,他の利用者か
らのアクセスを禁止してしまえば,サービスDBに個人
のプライベートな情報を管理するツールを登録して利用
することが可能となる。また,中継エージェントを中心
に様々なツールを利用することにより,統合的な個人環
境を構築することが可能となる。この場合でも,利用者
の中継エージェントは他の利用者からのアクセスを禁止
するだけなので,通常通り他の計算機上で提供されてい
るサービスにアクセスすることは可能である。
【0074】
【発明の効果】本発明によれば,ネットワーク上で提供
される様々なサービスに対して,簡便で柔軟な方法によ
りアクセスすることが可能となる。また,他の計算機が
保持するプログラムのコピーを取って保管すると共に複
写元や,複写先のデータベースに関連するデータを管理
するデータベースを備えることによりソフトウェアの自
動メインテナンスが可能となる。更に,本発明のアクセ
ス方式を個人単位で用いることにより,個人環境の構築
が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成を示す図である。
【図2】アクセス方法DBのデータ構造を示す図であ
る。
【図3】サービスDB及びインポートDBのデータ構造
を示す図である。
【図4】現状DB及びエクスポートDBのデータ構造を
示す図である。
【図5】アクセス方法の登録要求の処理フローを示す図
である。
【図6】アクセス方法削除要求の処理フローを示す図で
ある。
【図7】アクセス方法更新要求の処理フローを示す図で
ある。
【図8】アクセス方法検索要求の処理フローを示す図で
ある。
【図9】サービスへのアクセス要求1の処理フローを示
す図である。
【図10】プロトコル変換表の例を示す図である。
【図11】サービスへのアクセス要求2の処理フロー
(その1)を示す図である。
【図12】サービスへのアクセス要求2の処理フロー
(その2)を示す図である。
【図13】サービスへのアクセス要求2の処理フロー
(その3)を示す図である。
【図14】サービスへのアクセス要求2の処理フロー
(その4)を示す図である。
【図15】プログラム起動の処理フローを示す図であ
る。
【図16】起動方法テーブルの構成例を示す図である。
【図17】サービスの登録要求の処理フローを示す図で
ある。
【図18】サービスの削除要求1の処理フローを示す図
である。
【図19】サービスの削除要求2の処理フロー(その
1)を示す図である。
【図20】サービスの削除要求2の処理フロー(その
2)を示す図である。
【図21】サービスの更新要求1の処理フローを示す図
である。
【図22】サービスの更新要求2の処理フローを示す図
である。
【図23】サービスの検索要求の処理フローを示す図で
ある。
【図24】サービス状況の登録要求の処理フローを示す
図である。
【図25】サービス状況の削除要求の処理フローを示す
図である。
【図26】サービス状況の検索要求の処理フローを示す
図である。
【図27】プログラムのインポート登録要求の処理フロ
ーを示す図である。
【図28】プログラムのインポート削除要求の処理フロ
ーを示す図である。
【図29】プログラムのインポート検索要求の処理フロ
ーを示す図である。
【図30】プログラムのエクスポート登録要求の処理フ
ローを示す図である。
【図31】プログラムのエクスポート削除要求の処理フ
ローを示す図である。
【図32】プログラムのエクスポート検索要求の処理フ
ローを示す図である。
【図33】個人化のための構成を示す図である。
【図34】要求依頼者チェックの処理フローを示す図で
ある。
【符号の説明】
1 利用者の端末装置 1a GUI 2 中継エージェント 20 制御部 21 アクセス方法データベース(DB) 22 サービスデータベース(DB) 23 現状データベース(DB) 24 インポートデータベース(DB) 25 エクスポートデータベース(DB) 3 ネットワーク 4 各種のサービス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市來 宏基 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 塩内 正利 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 高田 裕志 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 毛利 隆夫 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれサービスを提供する複数の計算
    機が接続されたネットワークを利用した各種サービスへ
    のアクセス方式において,前記ネットワークに接続され
    ると共に端末装置からの前記計算機へのサービスへのア
    クセスを全て受けつける中継エージェントを設け,前記
    中継エージェントは,サービス名とサービスが提供され
    る計算機名とそのアクセス方法が登録されたアクセス方
    法データベースを備え,端末装置または他中継エージェ
    ントからのサービスを指定したアクセス要求に対し,前
    記アクセス方法データベースを検索して,登録されたア
    クセス方法を元にサービスを提供する計算機との接続を
    確立し,サービスを提供するプログラムを起動してサー
    ビスを提供することを特徴とするネットワークを利用し
    た各種サービスへのアクセス方式。
  2. 【請求項2】 請求項1において,前記中継エージェン
    トは,サービスを提供する各プログラムをサービス名,
    プログラムまたはモジュール及びプログラムタイプのデ
    ータにより登録されたサービスデータベースを備え,端
    末装置または他中継エージェントから要求されたサービ
    スが前記サービスデータベースに登録されていることを
    検出すると,当該プログラムが既に起動していればその
    サービスを利用し,起動してないと当該プログラムを起
    動してサービスを提供することを特徴とするネットワー
    クを利用した各種サービスへのアクセス方式。
  3. 【請求項3】 請求項2において,前記中継エージェン
    トは,前記サービスデータベースの検索により,要求さ
    れたサービスを提供するプログラムがネットワーク上の
    他の計算機に存在することが判別すると,前記他の計算
    機から前記プログラムの複製を受け取ってサービス名と
    プログラムとを登録されるインポートデータベースと,
    他の計算機にサービスを提供するプログラムの複製を渡
    した時に,他の計算機名とサービス名を登録するエクス
    ポートデータベースを備え,他の計算機から受け取った
    中継エージェントは,前記インポートデータベースに登
    録されたプログラムを起動することにより要求されたサ
    ービスを提供することを特徴とするネットワークを利用
    した各種サービスへのアクセス方式。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかにおいて,前記中
    継エージェントは,サービス名,プログラム及びプログ
    ラムのタイプが指定されたプログラムを起動する時,タ
    イプ対応の起動手順が格納された起動方法テーブルを用
    いて起動することを特徴とするネットワークを利用した
    各種サービスへのアクセス方式。
  5. 【請求項5】 請求項3において,前記中継エージェン
    トは,サービス名を指定したサービスの更新要求に対
    し,サービスデータベースに登録された該当サービスの
    データを検索して,該当サービスがあるとこれを削除し
    て,更新後のデータを登録すると共に,前記エクスポー
    トデータベースに前記サービス名が登録されているか検
    索し,該当サービス名があると登録された他の計算機の
    インポートDBの該当サービスを削除して更新後のデー
    タを登録することを特徴とするネットワークを利用した
    各種サービスへのアクセス方式。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れかにおいて,前記中
    継エージェントは,現在起動しているサービスを提供す
    るプログラムが登録された現状データベースを備え,サ
    ービス状況の検索,登録,削除の要求に応じて,前記現
    状データベースを検索,登録及び削除を行うことを特徴
    とするネットワークを利用した各種サービスへのアクセ
    ス方式。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6の何れかにおいて,前記中
    継エージェントは,予め登録された個人の利用者名が登
    録される利用者チェック部を備え,前記チェック部は,
    端末装置からのアクセス時に要求依頼者名と要求内容と
    を含む情報を受け取ると,要求依頼者名が登録された利
    用者名と一致することを検出すると前記要求内容を受け
    付けることを特徴とするネットワークを利用した各種サ
    ービスへのアクセス方式。
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