JPH1010538A - 液晶表示素子およびその製造方法 - Google Patents

液晶表示素子およびその製造方法

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JPH1010538A
JPH1010538A JP16394496A JP16394496A JPH1010538A JP H1010538 A JPH1010538 A JP H1010538A JP 16394496 A JP16394496 A JP 16394496A JP 16394496 A JP16394496 A JP 16394496A JP H1010538 A JPH1010538 A JP H1010538A
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JP
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main surface
liquid crystal
alignment film
pixel electrode
counter
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JP16394496A
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Inventor
Yoshio Iwai
義夫 岩井
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 逆チルトドメイン、非配向による表示不良を
解決し、低反射、高開口率、高コントラストな液晶表示
素子を得る。 【解決手段】 画素電極106と、ソース線104およ
びゲート線103からなる配線電極と、TFT素子10
2とがマトリックス状に配置されたアレイ基板101を
有するとともに、対向電極109を備えた対向基板10
8を有し、かつこれらアレイ基板101と対向基板10
8との間に液晶113を挟持した液晶表示素子である。
画素電極106の主面上と対向電極109の主面上との
間では液晶113がツイステッドネマティック配向して
いる。対向電極109の主面上でのプレチルト角が、画
素電極106の主面上のプレチルト角よりも高く設定さ
れている。画素電極106の主面は、互いに逆な2方向
にラビングされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶の電気光学特
性を利用した液晶表示素子およびその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】液晶の電気光学特性を利用した液晶表示
装置は、大画面化、大容量化により、OA機器への応用
が盛んに進められている。現在一般に実用化されている
液晶表示装置の動作モードとして、2枚のガラス基板間
で液晶分子が90゜ねじれた配向状態を呈するツイステ
ッドネマティック(TN)型と、180゜〜270゜ね
じれた配向状態を呈するスーパーツイステッドネマティ
ック(STN)型とがある。TN型は主としてアクティ
ブマトリックス型液晶表示装置に、STN型は単純マト
リックス型液晶表示装置に用いられている。
【0003】特に近年、アクティブマトリックス型液晶
表示装置の使用用途が飛躍的に拡大し、それに伴い広視
野角化、高輝度化、低反射化、高精細化、フルカラー化
に対する要望が増大している。このような要望に対し
て、高輝度化、低反射化を実現する技術として、ブラッ
クマトリックス オン TFTアレイ技術(例えば、エ
ッチ・ヤマナカ、ティー・フクナガ、ティー・コセキ、
ケイ・ナガヤマ、ティー・ウエキ: エスアイディー '
92 ダイジェスト、789頁−792頁、1992
年; H. Yamanaka, T.Fukunaga, T. Koseki, K. Nagaya
ma, T. Ueki: SID'92 Digest, pp789-792, (1992)や、
野崎、朝倉、日経BP社刊「フラットパネル・ディスプ
レイ1994年」、PP50−63、1993年12月
など)が実用化されている。ブラックマトリックス オ
ン TFTアレイ技術(以下BMオン アレイと呼ぶ)
は、アレイ基板上のアクティブ素子上やソース線上やゲ
ート線上に直接黒色樹脂からなる遮光層を形成するもの
である。
【0004】従来のカラーフィルター基板(以下CF基
板と呼ぶ)上にブラックマトリックス(以下BMと呼
ぶ)層を形成する技術と比較すると、BM オン アレ
イ技術では、BMが直接アレイ基板上に形成されている
ため、パネル組立時のアレイ基板とCF基板との貼合わ
せマージンが不要となり、BMの幅を狭くすることが可
能となる。このBM幅の細線化により画素電極部の開口
率を向上させることができ、従来技術に比べて高輝度化
を図ることが可能になる。更に、BM オン アレイ技
術では、顔料分散型の黒色レジストをBM層の材料にし
ているため反射率が低く、金属材料を用いた従来のBM
に比べると大幅に表面反射を抑えることができ、表示品
位を高めることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図6に従来の液晶表示
素子の断面図を示す。101はガラスより構成されるア
レイ基板で、その表面上には、スイッチング素子として
の薄膜トランジスター(TFT)102と、アルミニュ
ウム等の低抵抗金属からなる配線電極としてのゲート線
103と、配線電極としてのソース線104とが形成さ
れている。これらTFT102とゲート線103とソー
ス線104との表面部は、感光性の黒色樹脂等からなる
遮光層105で覆われている。106は酸化インジュウ
ム・錫(ITO)からなる画素電極で、この画素電極1
06の一部も遮光層105で覆われている。107は窒
化シリコンからなる絶縁膜である。
【0006】108はガラスからなる対向基板で、この
対向基板108の表面にはITOからなる対向電極10
9が形成されている。アレイ基板101と対向基板10
8とには、耐熱性高分子からなる配向膜110、111
がそれぞれ形成されている。基板101、108どうし
の間には液晶113が設けられ、基板101、108の
表面には偏光板112が設けられている。
【0007】アクティブマトリックス型液晶表示素子で
は、スイッチング素子102やゲート線103やソース
線104と、画素電極106との間に、1μm前後の段
差が発生する。またスイッチング素子102、ゲート線
103、ソース線104の上にBM層105を形成した
場合はさらに段差が増大し、画素電極部106との間に
数μmの段差が発生することになる。この段差近傍での
液晶の異常配向の発生が、表示上問題になる。
【0008】一般に工業的には、液晶の配向処理はラビ
ング法により行われる。ラビング法は、基板上に形成さ
れたポリイミド等からなる配向膜をレーヨン布等の合成
繊維で1方向に擦る方法である。ラビングの際の合成繊
維と配向膜との接触により、配向膜を構成するポリマー
の主鎖が一方向に延伸され、ポリマーと液晶との相互作
用により液晶がポリマーの延伸方向に束縛され、このた
め液晶が基板面に対してラビング方向にプレチルト角を
もって配向する。
【0009】スイッチング素子、配線電極、BM等の段
差を有する基板に対してラビングを行った場合、段差の
前後でプレチルト角の向きが逆になる。すなわち段差に
対して擦り上げる場合では、段差斜面の影響から、より
プレチルト角が上がる。これと反対に段差に対して擦り
下げる場合では、段差斜面が逆向きになるためプレチル
ト角は擦り上げの場合とは逆方向になり、かつ、繊維が
配向膜と接触しない領域(未ラビング領域)となる。
【0010】図7を用いて、段差前後での液晶の配向状
態を説明する。ここでは、段差601に対して矢印60
2の方向にラビングを行う。擦り上げ部604では、繊
維608により配向膜603がラビングされ、液晶60
5はプレチルト角をもって配向する。擦り下げ部607
では、ラビングされにくいために段差斜面に沿って配向
する。このため基板面606に対して、擦り上げ部60
4と擦り下げ部607ではプレチルト角が逆方向になっ
ている。このため段差601に対して擦り下げ領域で
は、プレチルト角がラビングの方向と全く逆になる逆チ
ルト領域が発生する。
【0011】図8は従来の構成の液晶の画素部分の上視
図である。図中、131の方向にラビングした場合は、
領域124、125はラビング擦り下げ部に相当し、未
ラビングになる領域である。このため液晶は段差部の断
面形状の影響を強く受け、この段差部では、画素領域1
27とは異なる状態に配向し、プレチルト角が逆になる
と共に、配向方位が異なる。段差部で発現するプレチル
ト角が、対向する基板面でのプレチルト角と同等または
大きい場合には、画像表示時に正規の方向とは逆方向に
液晶が立ち上がる逆チルトドメインとなり、ラビング方
向にプレチルト角を有する領域(正規チルト領域)との
間に欠陥線(ディスクリネーションライン)が発生す
る。特に配線電極付近では画素電極と配線電極間で横方
向電界が発生し、段差近傍部の液晶が横電界の影響を受
けるために、より一層逆チルトドメインが発生しやすく
なる。
【0012】このように逆チルトドメインが発生する
と、残像等によるコントラスト低下等の問題が発生し、
著しく表示品位が劣化することになる。また未ラビング
領域が存在するために、この領域での液晶の配向方位の
ズレに伴う光漏れが発生し、同様にコントラスト低下等
の問題が発生して表示品位が劣化することになる。
【0013】本発明は、上記問題を解決し、スイッチン
グ素子、配線電極、遮光層などの段差によって発生する
逆チルトドメインを抑制することを目的とする。また本
発明は、段差近傍での配向不良を低減することをも目的
とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、対向電極主面上でのプレチルト角が、画素電
極主面上のプレチルト角よりも高く設定されているよう
にしたものである。このような構成によれば、逆プレチ
ルト領域における液晶のチルト方向が画素電極主面上の
それと同じ向きとなり、電圧印加によって逆チルトドメ
インを抑制することができる。
【0015】本発明によれば、画素電極主面上に形成さ
れた配向膜に、互いに方向が逆となる2回のラビングが
施されているように構成することができる。このような
構成によれば、段差周辺部での未ラビング領域を無くす
ことができ、このため配向不良にともなう光漏れも抑制
することができる。
【0016】したがって本発明によれば、品位の高い液
晶表示素子が得られる。
【0017】
【発明の実施の形態】請求項1に記載した発明は、画素
電極と、ソース線およびゲート線からなる配線電極と、
スイッチング素子とがマトリックス状に配置されたアレ
イ基板を有するとともに、対向電極を備えた対向基板を
有し、かつこれらアレイ基板と対向基板との間に液晶を
挟持した液晶表示素子であって、前記画素電極主面上と
前記対向電極主面上との間では液晶がツイステッドネマ
ティック配向し、前記対向電極主面上でのプレチルト角
が、前記画素電極主面上のプレチルト角よりも高く設定
されているようにしたものである。これによれば、上述
のように逆プレチルト領域における液晶のチルト方向が
画素電極主面上のそれと同じ向きとなり、電圧印加によ
って逆チルトドメインを抑制することができる。
【0018】請求項2に記載した発明は、対向電極主面
上での液晶のプレチルト角は5°以上であり、画素電極
主面上での液晶のプレチルト角は2°以下であるように
したものである。すなわち、プレチルト角を上記範囲と
することで、効果的に逆チルトドメインを抑制する作用
を有する。
【0019】請求項3に記載した発明は、画素電極主面
上に形成された配向膜の表面エネルギーが、対向電極主
面上に形成された配向膜の表面エネルギーよりも大きく
なるようにしたものである。これによれば、同様に対向
電極主面上でのプレチルト角が画素電極主面上のプレチ
ルト角よりも高く設定されることになるため、逆チルト
ドメインを抑制することができる。
【0020】請求項4に記載した発明は、画素電極主面
上に形成された配向膜の表面エネルギーが40dyne/cm
以上60dyne/cm以下であるようにしたものである。こ
れによれば、配向膜の表面エネルギーを上記範囲に設定
することにより、効果的に逆チルトドメインを抑制する
作用を有する。
【0021】請求項5に記載した発明は、画素電極主面
上と対向電極主面上とにそれぞれ形成された配向膜が側
鎖型の高分子からなり、前記画素電極主面上に形成され
た高分子の側鎖長が、前記対向電極主面上に形成された
高分子の側鎖長よりも小さいものである。これによって
も、画素電極主面上に形成された配向膜の表面エネルギ
ーが、対向電極主面上に形成された配向膜の表面エネル
ギーよりも大きくなり、逆チルトドメインが抑制され
る。
【0022】請求項6に記載した発明は、ソース線およ
びゲート線からなる配線電極と、スイッチング素子と、
画素電極の一部との表面側に、耐熱性高分子からなる遮
光層を形成したものである。この構成により、液晶表示
素子の性能向上を図ることができる。
【0023】請求項7に記載した発明は、画素電極主面
上に形成された配向膜に、互いに方向が逆となる2回の
ラビングが施されているようにしたものである。これに
よれば、段差周辺部での未ラビング領域を無くすことが
でき、このため配向不良にともなう光漏れを抑制するこ
とができる。
【0024】請求項8に記載した発明は、画素電極と、
ソース線およびゲート線からなる配線電極と、スイッチ
ング素子とがマトリックス状に配置されたアレイ基板を
有するとともに、対向電極を備えた対向基板を有し、か
つこれらアレイ基板と対向基板との間に液晶を挟持した
液晶表示素子を製造するための方法であって、少なくと
も前記画素電極主面上と前記対向電極主面上とに配向膜
を形成する工程と、前記画素電極主面上に形成した配向
膜を酸素プラズマ雰囲気中に一定時間暴露して、この画
素電極主面上に形成した配向膜の表面エネルギーを対向
電極主面上に形成した配向膜の表面エネルギーよりも大
きくなるように表面改質を行う工程と、その後に前記画
素電極主面上および対向電極主面上に形成した配向膜を
ラビングする工程とを有するものである。こうすれば、
逆チルトドメインを抑制する液晶表示素子を容易に製造
することができる。
【0025】請求項9に記載した発明は、画素電極と、
ソース線およびゲート線からなる配線電極と、スイッチ
ング素子とがマトリックス状に配置されたアレイ基板を
有するとともに、対向電極を備えた対向基板を有し、か
つこれらアレイ基板と対向基板との間に液晶を挟持した
液晶表示素子を製造するための方法であって、少なくと
も前記画素電極主面上と前記対向電極主面上とに配向膜
を形成する工程と、前記画素電極主面上および対向電極
主面上に形成した配向膜をラビングする工程と、前記ラ
ビングが施された配向膜を極性溶媒中に一定時間浸漬す
ることで、この画素電極主面上に形成した配向膜のプレ
チルト角を対向電極主面上に形成した配向膜のプレチル
ト角よりも低下させる工程とを有するものである。この
ようにしても、同様に逆チルトドメインを抑制する液晶
表示素子を容易に製造することができる。
【0026】請求項10に記載した発明は、画素電極
と、ソース線およびゲート線からなる配線電極と、スイ
ッチング素子とがマトリックス状に配置されたアレイ基
板を有するとともに、対向電極を備えた対向基板を有
し、かつこれらアレイ基板と対向基板との間に液晶を挟
持した液晶表示素子を製造するための方法であって、少
なくとも前記画素電極主面上と前記対向電極主面上とに
配向膜を形成する工程と、前記画素電極主面上に形成し
た配向膜に紫外線を一定時間照射することで、この画素
電極主面上に形成した配向膜の表面エネルギーを対向電
極主面上に形成した配向膜の表面エネルギーよりも大き
くさせる工程と、その後に前記画素電極主面上および対
向電極主面上に形成した配向膜をラビングする工程とを
有するものである。このようにしても、同様に逆チルト
ドメインを抑制する液晶表示素子を容易に製造すること
ができる。
【0027】請求項11に記載した発明は、画素電極主
面上に形成された配向膜にラビングを2回行い、そのと
きに2回目のラビング方向を1回目のラビング方向とは
逆にするものてある。こうすると、段差周辺部での未ラ
ビング領域を無くした液晶表示素子を製造することがで
き、このため配向不良にともなう光漏れを抑制すること
ができる。
【0028】以下、本発明の実施の形態について説明す
る。 (第1の実施の形態)図1は本発明の第1の実施の形態
の液晶表示素子の構成を示す断面図である。この図1に
おいて、図6に示したものと同一の部材には同一の参照
番号を付して、その詳細な説明は省略する。この図1の
ものでは、アレイ基板101上に、マトリックス状に配
置したスイッチング素子としてのTFT素子102とゲ
ート線103とソース線104と画素電極106と絶縁
膜107とを形成した後、感光性の黒色樹脂からなる遮
光層105を、絶縁膜107を介してTFT素子10
2、ゲート線103、ソース線104上および画素電極
106の端部上に形成している。遮光層105はその側
面が画素電極106に対して斜面状または垂直形状とな
っている。さらに、遮光層105上および画素電極10
6上に配向膜110を形成している。配向膜110はポ
リアミド、ポリイミド等の高分子薄膜からなる。
【0029】対向基板108の対向電極109上には同
様にポリイミドなどの高分子からなる配向膜111が形
成されている。配向膜110と配向膜111とでの液晶
のプレチルト角は、対向基板108の配向膜111上の
方が高い。すなわちアレイ基板101の配向膜110上
では約2°程度、対向基板108の配向膜111上では
6°以上である。
【0030】アレイ基板101に対しては、図2の矢印
121で示す方向、すなわちソース線長手方向に対して
−135°の方向に1度ラビングしている。さらに矢印
122で示す方向に、すなわち45°の角度で2度目の
ラビングを行っている。そして、対向基板108には、
矢印122と直交する方向にラビングしている。このア
レイ基板101と対向基板108との間に液晶113を
挟持し、その両外側に偏光板112を配置している。
【0031】本実施の形態によれば、アレイ基板101
上に形成された配向膜110は1度目のラビングにより
ソース線に対して−135°の方向にラビングされる。
図2に示す領域123、126は、1度目のラビングで
は擦り下げに相当し、ラビングされない領域である。こ
れに対し領域124、125は擦り上げに相当し、十分
にラビングされる。画素電極主面127は、当初は1度
目のラビング方向に向く。次に2度目のラビングの際に
は、領域123、126は擦り上げに、逆に領域12
4、125は擦り下げに相当する。このため領域12
3、126は2度目のラビング方向を向く。また画素電
極主面127は1度目のラビング効果が打ち消されて2
度目のラビング方向を向く。液晶の配向方向を図中にお
いて矢印Aで表す。この矢印Aの方向にプレチルト角が
発現していることを表すものとする。領域124、12
5は、2度目のラビングによって画素電極主面127と
は正反対の方向に配向するので、プレチルト角の大きさ
が同等まはたそれ以上で、向きが全く逆になる逆プレチ
ルト領域となる。
【0032】しかし、対向電極108上に形成された配
向膜111のプレチルト角をこの逆プレチルト領域12
4、125のプレチルト角よりも大きく設定することに
より、この逆プレチルト領域124、125における液
晶表示素子の断面中央部(以下「ミッドプレーン」と呼
ぶ)の液晶のチルト方向は、画素電極主面上127のそ
れと同じ向きとなり、電圧印加によって逆チルトドメイ
ンを原理的に抑制することができる。さらに、2方向の
ラビングを施すことにより段差周辺部での未ラビング領
域をなくすことができるので、配向不良にともなう光漏
れも抑制することができる。
【0033】このとき、対向基板108上のプレチルト
角を5°以上、アレイ基板101上のプレチルト角を2
°以下にすれば、逆チルトドメインの発生を効果的に抑
制することができる。なお、対向基板108上のプレチ
ルト角は、段差の断面形状に応じて適切な値に設定する
ことが望ましい。
【0034】なお、本実施の形態では、ラビングの方向
をソース線に対して−135°と45°になる場合につ
いて説明したが、ラビング方向はこれに限定されるもの
ではなく、任意のラビング方向とすることが可能であ
る。
【0035】(第2の実施の形態)次に本発明の第2の
実施の形態について、同様に図1を用いて説明する。こ
の第2の実施の形態は、アレイ基板101における耐熱
性高分子からなる配向膜110として、配向膜表面の表
面エネルギーが40〜60dyne/cm の高分子薄膜を用
い、対向基板108における配向膜111には表面エネ
ルギーが配向膜110のそれよりも小さな値を持つ高分
子薄膜を用いるものである。一例として、配向膜110
には25℃での表面エネルギーが約50dyne/cm となる
アルキル基を側鎖に持つ側鎖型ポリイミドを用い、また
配向膜111には25℃での表面エネルギーが約40dy
ne/cm のアルキル基を側鎖に持つ側鎖型ポリイミド膜を
用いる。配向膜110のアルキル鎖長は配向膜111の
ものよりもよりも短い。
【0036】本実施の形態でも、図2の矢印121の方
向に1度目のラビングを行い、矢印122の方向に2度
目のラビングを行う。領域123、124、125、1
26、127での液晶の配向方向は第1の実施の形態と
同様であり、領域124、125が逆プレチルト領域と
なる。しかし、液晶の表面エネルギーが30〜50dyne
/cm であるので、液晶と配向膜との表面エネルギーの関
係で、アレイ基板101における配向膜111での液晶
のプレチルト角は対向基板108における配向膜110
でのプレチルト角よりも大きくなる。このため、アレイ
側の配向膜110上での逆プレチルト領域は、対向側で
の配向膜111のプレチルト角の影響を受ける。これに
よりミッドプレーンでのチルト方向は、画素電極主面上
でのチルト方向と同一になり、電圧印加による逆チルト
ドメインの発生を抑制し、かつ配向不良による光漏れも
抑制することができる。
【0037】なお、本実施の形態では、配向膜110と
111との表面エネルギーを上述の値に特定したが、こ
の値に限ったものではなく、対向側の配向膜111の表
面エネルギーをアレイの配向膜110のそれよりも小さ
く設定すればよい。特にアレイの配向膜110の表面エ
ネルギーを40dyne/cm 以上60dyne/cm 以下に設定す
れば、ほぼ良好な効果が得られる。
【0038】(第3の実施の形態)次に、本発明の第3
の実施の形態について、図3を参照して説明する。本実
施の形態では、まず図3(a)に示すようにアレイ基板
101における画素電極106上と対向基板108にお
ける対向電極109上とに同一のポリイミドからなる配
向膜110、111を形成し、その後、図3(b)に示
すように、プラズマアッシャーとして、酸素プラズマ中
にアレイ側の配向膜110を一定時間暴露する。酸素プ
ラズマにより配向膜110の表面は酸化されるため、そ
の表面エネルギーは対向側の配向膜111と比較すると
大きくなる。これによって同一の高分子から表面エネル
ギーの異なる配向膜を形成することができる。次に、図
3(c)に示すように、配向膜110に対して、2回の
ラビング処理を施す。1回目は所定の方向とは正反対の
方向にラビングし、2回目は所定の方向にラビングす
る。これにより段差近傍を含む画素電極106の大部分
がラビングされることになる。少なくともこれらの工程
を行うことにより、逆チルトドメインの発生を容易に防
止し、かつ段差近傍での配向不良を抑制できる液晶表示
素子を作製することができる。
【0039】なお、表面エネルギーの制御は、酸素プラ
ズマ条件により制御可能である。 (第4の実施の形態)次に、本発明の第4の実施の形態
について、図4を参照して説明する。
【0040】本実施の形態では、まず図4(a)に示す
ようにアレイ基板101における画素電極106上と対
向基板108における対向電極109上とに同一の側鎖
型ポリイミドからなる配向膜110、111を形成し、
その後に図4(b)に示すように配向膜110、111
に対してラビング処理を行う。アレイ側の配向膜110
に対しては図示のように2回のラビング処理を施し、1
回目は所定の方向とは正反対の方向にラビングし、2回
目は所定の方向にラビングする。これにより段差近傍を
含む画素電極106の大部分がラビングされることにな
る。次に、図4(c)に示すように、酢酸セルソルブ、
γブチロラクトン、Nメチル2ピロリドンなどの極性溶
媒中にアレイ側の配向膜110を一定時間浸漬し、その
配向膜表面をわずかにエッチングする。この工程により
アレイ側の配向膜110のプレチルト角は低下するの
で、同一のポリイミドから対向側とはプレチルト角の異
なる配向膜を作製することができる。少なくともこれら
の工程を行うことにより、容易に逆チルトドメインの発
生を防止し、かつ配向不良による光漏れを抑制できる液
晶表示素子を作製することができる。
【0041】なお、プレチルト角の制御は溶媒種、浸漬
条件により制御可能である。 (第5の実施の形態)次に、本発明の第5の実施の形態
について、図5を参照して説明する。
【0042】本実施の形態では、まず図5(a)に示す
ように、アレイ基板101における画素電極106上と
対向電極109上とに同一の側鎖型ポリイミドからなる
配向膜110、111を形成し、その後、図5(b)に
示すように、高圧水銀灯115によって、波長帯として
300nm〜420nmにスペクトルを持つ紫外線を、アレ
イ基板101の配向膜110上に一定時間照射する。す
ると、紫外線により配向膜110を形成するポリイミド
の側鎖(アルキル基)が分解されるため、その表面エネ
ルギーは対向側の配向膜111と比較すると大きくな
る。これによって、同一の高分子から対向側とは表面エ
ネルギーの異なる配向膜を形成することができる。次
に、図5(c)に示すように、アレイ側の配向膜110
に対して2回のラビング処理を施す。1回目は所定の方
向とは正反対の方向にラビングし、2回目は所定の方向
にラビングする。これにより段差近傍を含む画素電極1
06の大部分がラビングされることになる。少なくとも
これらの工程を行うことにより、容易に逆チルトドメイ
ンの発生を防止し、かつ配向不良による光漏れを抑制で
きる液晶表示素子を作製することができる。
【0043】なお、プレチルト角の制御は、紫外線の照
射条件により制御可能である。
【0044】
【実施例】次に本発明の液晶表示素子およびその製造方
法の具体的な実施例を、図1、図2を参照しながら説明
する。 (実施例1)図1に示すように、ガラス基板(705
9:コーニング社製)上に、所定の方法により、アモル
ファスシリコンTFT素子102、Al/Taからなる
ゲート線103と、Ti/Alからなるソース線104
と、酸化インジュウム錫(ITO)からなる画素電極1
06とを形成し、画素電極106以外の領域に窒化シリ
コンからなる絶縁膜107を形成して、アレイ基板10
1を作製した。
【0045】次に、このアレイ基板101に、感光性の
黒色レジスト(例えば、ブラックレジスト CK−S0
92B:富士ハントテクノロジィー株式会社製)を、コ
ーターによりアライメントマカー以外の部分に全面に塗
布した。その後、110℃で20分間プリベークした
後、所定のマスクでアライメントし、さらにコンタクト
方式で2μmの間隙を設けて160mJのパワーで露光
を行い、所定の条件にて現像を行った。
【0046】その後、ホットプレート上において250
℃で30分間ポストベークを行い、遮光層105を、T
FT素子102、ゲート線103、ソース線104の全
面と、画素電極106の一部とに形成した。すなわち、
画素電極106上には、この画素電極の端部より3μm
の領域まで遮光層105を形成した。この遮光層105
の膜厚は1.5μmであった。
【0047】次に、アレイ基板101を酸素プラズマ中
に一定時間暴露して遮光層105の表面改質を行った
後、固形分濃度6%のポリイミドワニス(例えばSE−
7210:日産化学工業株式会社製)をアレイ基板10
1上に印刷法により塗布し、190℃で30分間ホット
プレート上でベークして、配向膜110を形成した。こ
の配向膜110の膜厚は約70nmであった。対向基板
108上には同様の固形分濃度6%の水平配向用ポリイ
ミドワニス(例えSE−7210:日産化学工業株式会
社製)を印刷法により塗布し、190℃で30分間ベー
クして、水平配向膜111を形成した。
【0048】次に、アレイの配向膜110を酸素プラズ
マ中に2分間暴露し、表面改質を行った。条件は、雰囲
気温度50℃、発振パワー400Wとした。次に、アレ
イ基板101に配向処理を行った。最初にソース線10
4に対して−135°の方向に1度目のラビングを行っ
た。次にソース線104に対して45°の方向に2度目
のラビングを行った。2度目のラビング密度は1度目の
ラビング密度の2倍の強さにした。ラビング布はレーヨ
ン布(YA−18R:吉川化工製)を用い、ラビング圧
は全て0.3mmにした。対向基板108の配向膜11
1には、アレイ基板の2度目のラビング方向に対して直
交する方向にラビングを施した。
【0049】次に、アレイ基板101上にプラスチック
からなる球状のスペーサ(例えばミクロパール:積水フ
ァイン株式会社製)を均一に分散させた。スペーサの球
径は4μmであった。また対向ガラス基板108の周辺
部に液晶注入口を設けて熱硬化型のシール材(例えばス
トラクトボンド:三井東圧化学株式会社製)を印刷形成
し、アレイ基板101と対向基板108とを貼り合わ
せ、所定の温度でシール材を完全硬化させ、液晶セルを
作製した。
【0050】次に屈折率異方性が0.097であるネマ
チック液晶(例えばZLI−4792:メルクジャパン
株式会社製)に左捻れのカイラル物質(例えばS−81
1:メルクジャパン株式会社)を添加して、ねじれピッ
チが80μmになるように濃度調整した。この様な条件
で作製したカイラルネマチック液晶を真空注入法で液晶
セルに注入し、カイラルネマチック液晶が完全に充填さ
れた後、液晶注入口を封止樹脂により封口して、アレイ
基板101と対向ガラス基板108との表面に偏光板1
14をその吸収軸がラビング方向に平行になるように貼
り付け、液晶表示装置を作製した。
【0051】次に、作製した液晶表示装置の配向観察を
行った。すなわち、この液晶表示装置を駆動し、ON/
OFF状態での配向を観察した。本液晶表示装置を上部
より観察すると、図2に示すようになった。ここで12
5、124はラビングの擦り下げの部分であり、逆チル
ト配向が発生しやすい領域である。また領域124はゲ
ート線103による横電界の影響を最も受けやすい部分
である。
【0052】本実施例の場合、ディスクリネーションラ
インは全く見られなかった。これは遮光層段差擦り下げ
部で逆チルト配向の発生を防止できたためであると考え
られる。また、従来は領域124、125で発生してい
た配向不良による光漏れは、2方向にラビングを施すこ
とにより完全に抑制されていた。
【0053】次に作製した液晶表示装置の電気光学特性
の測定を行った。この測定に際しては、液晶評価装置
(LCD−7000:大塚電子株式会社製)を用い、O
N/OFF状態でのコントラストの測定を行った。本実
施例のもののコントラストは250程度であり、良好な
特性を得ることができた。
【0054】次にアレイ側の配向膜110に酸素プラズ
マ処理を行ったことによるプレチルト角の変化を測定し
た。測定にはセル厚20μmのホモジニアスセルを作製
し、クリスタルローテーション法によって25℃でのプ
レチルト角を測定した。酸素プラズマ処理前ではプレチ
ルト角が約6°であったものが、酸素プラズマ処理を行
うことによって約2°まで低下していた。このことより
対向電極面のプレチルト角が約6°、画素電極でのプレ
チルト角が約2°であれば、良好な効果が得られること
が分かった。
【0055】従来構成では、画素電極面のプレチルト角
が対向電極面のプレチルト角と同等であれば逆チルトド
メインが発生していたが、本実施例によれば、画素電極
面上でのプレチルト角を低下させることにより、大きな
改善が図れた。 (実施例2)実施例1と同じ構成のアレイ基板101と
対向基板108とに、側鎖型のポリイミド配向膜(例え
ばPSI−A−5404:チッソ石油化学工業株式会社
製)を塗布し、配向膜110と配向膜111を形成し
た。上記ポリイミド配向膜の25℃の表面エネルギーは
約45dyne/cm であった。
【0056】上記配向膜110を形成したアレイ基板1
01に対して、超高圧水銀灯を用いて紫外線を一定時間
照射した。照射エネルギーは波長365nmで約600m
Jであった。照射後の配向膜110の表面エネルギーは
約50dyne/cm に上昇していた。
【0057】次に、ソース線104に対して1度目のラ
ビングは−135°の方向に、2度目のラビングは45
°の方向に行い、その後、実施例1と同様のやり方で、
液晶表示装置を作製した。
【0058】本実施例においても、逆チルトドメインを
抑制すると共に、配向不良による光漏れを抑制すること
ができた。 (実施例3)実施例1と全く同様のアレイ基板101と
対向基板108上に、側鎖型のポリイミド配向膜(PS
I−A−5004:チッソ石油化学工業(株)製)を塗
布し、配向膜110、111を形成した。その後、配向
膜110、111に対してラビング処理を行った。配向
膜110については、1度目はソース線104に対して
−135°の方向、2度目はソース線104に対して4
5°の方向にそれぞれラビングを行った。配向膜111
については、配向膜110の2度目のラビング方向に対
して直交する方向にラビングを行った。
【0059】次に、配向膜110を25℃のγブチロラ
クトン中に10分間浸漬し、イソプロピルアルコールで
置換した後、乾燥した。その後、実施例1と同様の方法
によって液晶表示装置を作製した。
【0060】本実施例においても、逆チルトドメインを
抑制すると共に、配向不良による光漏れを抑制すること
ができた。
【0061】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、ア
レイ基板上の画素電極の配向膜と対向基板上の対向電極
の配向膜とを非対称の構成とし、対向電極主面上でのプ
レチルト角を画素電極主面上のプレチルト角よりも高く
設定したことにより、逆チルトドメインの発生を抑制し
て、画素電極面上での配向不良を低減でき、したがって
コントラストの向上や表示品位の向上を図ることができ
る。
【0062】また本発明によれば、画素電極上の配向膜
に互いに逆方向に2回ラビングを施すことにより、画素
電極面上での配向不良を低減して、光漏れを抑制し、し
たがって同様にコントラストの向上や表示品位の向上に
大きな効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態および第2の実施の
形態の液晶表示素子の断面図である。
【図2】図1の液晶表示素子の上視図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態を示す工程図であ
る。
【図4】本発明の第4の実施の形態を示す工程図であ
る。
【図5】本発明の第5の実施の形態を示す工程図であ
る。
【図6】従来の液晶表示素子の断面図である。
【図7】図6の液晶表示素子を作成するためのラビング
処理を説明するための図である。
【図8】図6の液晶表示素子の上視図である。
【符号の説明】
101 アレイ基板 102 薄膜トランジスター(スイッチング素子) 103 ゲート線 104 ソース線 106 画素電極 108 対向基板 109 対向電極 110 配向膜 111 配向膜 113 液晶 121 1度目のラビング方向 122 2度目のラビング方向

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画素電極と、ソース線およびゲート線か
    らなる配線電極と、スイッチング素子とがマトリックス
    状に配置されたアレイ基板を有するとともに、対向電極
    を備えた対向基板を有し、かつこれらアレイ基板と対向
    基板との間に液晶を挟持した液晶表示素子であって、前
    記画素電極主面上と前記対向電極主面上との間では液晶
    がツイステッドネマティック配向し、前記対向電極主面
    上でのプレチルト角が、前記画素電極主面上のプレチル
    ト角よりも高く設定されていることを特徴とする液晶表
    示素子。
  2. 【請求項2】 対向電極主面上での液晶のプレチルト角
    は5°以上であり、画素電極主面上での液晶のプレチル
    ト角は2°以下であることを特徴とする請求項1記載の
    液晶表示素子。
  3. 【請求項3】 画素電極主面上に形成された配向膜の表
    面エネルギーが、対向電極主面上に形成された配向膜の
    表面エネルギーよりも大きくなるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1または2記載の液晶表示素
    子。
  4. 【請求項4】 画素電極主面上に形成された配向膜の表
    面エネルギーが40dyne/cm以上60dyne/cm以下であ
    ることを特徴とする請求項3記載の液晶表示素子。
  5. 【請求項5】 画素電極主面上と対向電極主面上とにそ
    れぞれ形成された配向膜が側鎖型の高分子からなり、前
    記画素電極主面上に形成された高分子の側鎖長が、前記
    対向電極主面上に形成された高分子の側鎖長よりも小さ
    いことを特徴とする請求項3または4記載の液晶表示素
    子。
  6. 【請求項6】 ソース線およびゲート線からなる配線電
    極と、スイッチング素子と、画素電極の一部との表面側
    には、耐熱性高分子からなる遮光層が形成されているこ
    とを特徴とする請求項1から5までのいずれか1項記載
    の液晶表示素子。
  7. 【請求項7】 画素電極主面上に形成された配向膜に、
    互いに方向が逆となる2回のラビングが施されているこ
    とを特徴とする請求項1から6までのいずれか1項記載
    の液晶表示素子。
  8. 【請求項8】 画素電極と、ソース線およびゲート線か
    らなる配線電極と、スイッチング素子とがマトリックス
    状に配置されたアレイ基板を有するとともに、対向電極
    を備えた対向基板を有し、かつこれらアレイ基板と対向
    基板との間に液晶を挟持した液晶表示素子を製造するた
    めの方法であって、少なくとも前記画素電極主面上と前
    記対向電極主面上とに配向膜を形成する工程と、前記画
    素電極主面上に形成した配向膜を酸素プラズマ雰囲気中
    に一定時間暴露して、この画素電極主面上に形成した配
    向膜の表面エネルギーを対向電極主面上に形成した配向
    膜の表面エネルギーよりも大きくなるように表面改質を
    行う工程と、その後に前記画素電極主面上および対向電
    極主面上に形成した配向膜をラビングする工程とを有す
    ることを特徴とする液晶表示素子の製造方法。
  9. 【請求項9】 画素電極と、ソース線およびゲート線か
    らなる配線電極と、スイッチング素子とがマトリックス
    状に配置されたアレイ基板を有するとともに、対向電極
    を備えた対向基板を有し、かつこれらアレイ基板と対向
    基板との間に液晶を挟持した液晶表示素子を製造するた
    めの方法であって、少なくとも前記画素電極主面上と前
    記対向電極主面上とに配向膜を形成する工程と、前記画
    素電極主面上および対向電極主面上に形成した配向膜を
    ラビングする工程と、前記ラビングが施された配向膜を
    極性溶媒中に一定時間浸漬することで、この画素電極主
    面上に形成した配向膜のプレチルト角を対向電極主面上
    に形成した配向膜のプレチルト角よりも低下させる工程
    とを有することを特徴とする液晶表示素子の製造方法。
  10. 【請求項10】 画素電極と、ソース線およびゲート線
    からなる配線電極と、スイッチング素子とがマトリック
    ス状に配置されたアレイ基板を有するとともに、対向電
    極を備えた対向基板を有し、かつこれらアレイ基板と対
    向基板との間に液晶を挟持した液晶表示素子を製造する
    ための方法であって、少なくとも前記画素電極主面上と
    前記対向電極主面上とに配向膜を形成する工程と、前記
    画素電極主面上に形成した配向膜に紫外線を一定時間照
    射することで、この画素電極主面上に形成した配向膜の
    表面エネルギーを対向電極主面上に形成した配向膜の表
    面エネルギーよりも大きくさせる工程と、その後に前記
    画素電極主面上および対向電極主面上に形成した配向膜
    をラビングする工程とを有することを特徴とする液晶表
    示素子の製造方法。
  11. 【請求項11】 画素電極主面上に形成された配向膜に
    ラビングを2回行い、そのときに2回目のラビング方向
    を1回目のラビング方向とは逆にすることを特徴とする
    請求項8から10までのいずれか1項記載の液晶表示素
    子の製造方法。
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Cited By (4)

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