JPH10104944A - 静電潜像現像装置 - Google Patents

静電潜像現像装置

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JPH10104944A
JPH10104944A JP8261899A JP26189996A JPH10104944A JP H10104944 A JPH10104944 A JP H10104944A JP 8261899 A JP8261899 A JP 8261899A JP 26189996 A JP26189996 A JP 26189996A JP H10104944 A JPH10104944 A JP H10104944A
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Katsuhiro Aoki
勝弘 青木
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宇貢 藤城
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Abstract

(57)【要約】 【課題】薄層形成ローラの状態を常に良好な状態に保つ
ことができる静電潜像現像装置を実現する。 【解決手段】潜像担持体4上に形成されている静電潜像
を、粉体で1成分のトナー7による現像剤により可視化
する装置であって、周面にトナーを薄層状に保持して回
転し、トナーを現像部に搬送する現像ローラ1と、トナ
ーを介して現像ローラ1と当接し、トナーを現像ローラ
周面に供給する供給ローラ3と、現像ローラ1の周面に
供給されたトナーの層厚を規制して、現像ローラ周面に
所望の層厚のトナーの薄層を実現する薄層形成ローラ2
とを有し、薄層形成ローラ2は、現像ローラ1および供
給ローラ3に対してトナーを介して弾性的に圧接し、供
給ローラ3が、薄層形成ローラ2に対し、接触部におい
て相対的な周速差を有することにより、供給ローラ3
が、薄層形成ローラ2周面に付着したトナーを摩擦力に
より掻き落すようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は静電潜像現像装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】光導電性の感光体等の潜像担持体に形成
された静電潜像を現像する静電潜像現像装置として、粉
体の1成分のトナーによる現像剤を用いるものが知られ
ている(特開昭64−62675号公報)。
【0003】粉体の1成分のトナーを用いる現像装置で
は一般に、供給ローラによりトナーを現像ローラに供給
し、薄層形成ローラにより層厚規制して現像ローラ周面
にトナーの均一な薄層を形成し、形成されたトナーの薄
層を現像ローラの回転により現像部へ搬送して現像に供
する。
【0004】このような静電潜像現像装置で良好な現像
を行なうには、現像ローラ周面にトナーの薄層を形成す
る薄層形成ローラの機能が常に良好な状態に保たれるこ
とが必要である。薄層形成ローラの機能を劣化させる原
因は主として、薄層形成ローラの周面にトナーが経時的
に固着することにある。従って、薄層形成ローラにトナ
ーを固着させないようにする工夫が必要である。
【0005】前記特開昭64−62675公報記載の静
電潜像現像装置では、薄層形成ローラの周面にトナー掻
落ブレードのエッジ部を圧接させて、薄層形成ローラの
周面にトナーが付着堆積しないようにしてトナー固着を
防止している。この方法は有効であるが、薄層形成ロー
ラの回転に対して大きな摩擦抵抗を作用させるから、薄
層形成ローラの駆動トルクが大きくなり、静電潜像現像
装置における機械的な消費エネルギが大きくなってしま
う。
【0006】薄層形成ローラの周面へのトナーの固着を
防止する方法としては他に、静電潜像現像装置内におい
て、トナー固着の原因となるトナーのストレスを軽減さ
せる方法が知られている(特開平6−214452号公
報)。この方法も有効と考えられるが、トナーの被るス
トレスを軽減させる条件に静電潜像現像装置を機械的に
調整するのは必ずしも容易ではなく、調整状態を長時間
に渡って維持するのも容易でない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、トナー掻
落ブレードのような補助的な部材を用いること無く、薄
層形成ローラの状態を常に良好な状態に保つことがで
き、そのための機械的調整も容易である静電潜像現像装
置の実現を課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の静電潜像現像
装置は「潜像担持体上に形成されている静電潜像を、粉
体で1成分のトナーによる現像剤により可視化する装
置」であって、現像ローラと、供給ローラと、薄層形成
ローラとを有する(請求項1)。
【0009】「現像ローラ」は、周面にトナーを薄層状
に保持して回転し、保持したトナーを現像部に搬送す
る。「供給ローラ」は、トナーを介して現像ローラと当
接し、トナーを現像ローラ周面に供給する。
【0010】「薄層形成ローラ」は、現像ローラの周面
に供給されたトナーの層厚を規制して、現像ローラ周面
に所望の層厚のトナーの薄層を実現する。
【0011】薄層形成ローラは、現像ローラおよび供給
ローラに対してトナーを介して弾性的に圧接する。供給
ローラは、薄層形成ローラに対し、接触部において相対
的な周速差を有し、薄層形成ローラ周面に付着したトナ
ーを摩擦力により掻き落す。このようにして、薄層形成
ローラ周面へのトナーの付着残留と固着とが防止され、
薄層形成ローラの周面の状態を常に当初の良好な状態に
保つことができる。
【0012】薄層形成ローラの「供給ローラ及び現像ロ
ーラに対する圧接力」は、予めこれを適切な値に定め、
画像形成装置の出荷時に調整設定しても良いが、圧接力
を調整する圧接力調整機構を設けて随時調整可能として
もよい(請求項2)。この圧接力は「薄層形成ローラに
作用させる」ようにすることができる(請求項3)。こ
の場合、「現像ローラに対する圧接力」と「供給ローラ
に対する圧接力」とを独立に調整するようにしても良い
し、薄層形成ローラに「単独の力」を作用させ、その大
きさと方向を調整して現像ローラおよび供給ローラに対
する圧接力を調整設定するようにすることもできる。
【0013】上記請求項1または2または3記載の静電
潜像現像装置において、「電圧印加手段」を設け、「供
給ローラおよび薄層形成ローラから現像ローラへ向けて
トナーを押しやる向き」の電界と、「薄層形成ローラか
ら供給ローラへ向けてトナーを押しやる向き」の電界と
を作用させることができ(請求項4)、このようにして
供給ローラから現像ローラへのトナー供給を電気的に助
長しつつ、薄層形成ローラに付着したトナーの供給ロー
ラによる除去を電気的に助長できる。
【0014】現像ローラ、供給ローラ、薄層形成ローラ
は「何れも同じ向きに回転する」ようにしてもよいし
(請求項5)、現像ローラと薄層形成ローラとが同じ向
きに回転し、供給ローラが上記両ローラと逆の向きに回
転するようにしても良い(請求項6)。
【0015】現像ローラおよび薄層形成ローラの周面の
表面粗さは、Raで、トナーの平均粒径の40%以下の
適切な値とすることができる(請求項7)。この発明の
静電潜像現像装置は「薄層形成ローラを正逆両方向へ短
時間づつ回転させて、現像ローラ上に滞留したトナーを
剥ぎ取る現像ローラクリーニングモード」を有すること
ができる(請求項8)。
【0016】
【発明の実施の形態】図1において、光導電性の感光体
である潜像担持体4は公知の適宜の方法で静電潜像を形
成されて矢印方向へ回転し、静電潜像現像装置により粉
体で1成分のトナー7による現像剤で可視化される。得
られる可視像は、適宜の転写方式で記録紙上に転写・定
着される。所定量のトナー7を貯蔵する現像ホッパ10
の内部に、現像ローラ1と薄層形成ローラ2と供給ロー
ラ3のほか、アジテータ5や圧力調整機構6が設けられ
ている。薄層形成ローラ2は、現像ローラ1および供給
ローラ3に対してトナー7を介して弾性的に圧接してい
る。即ち、圧接力調整機構6は薄層形成ローラ2の軸心
に可調整の圧接力:Fを作用させる(請求項2,3)。
圧接力調整機構6は、薄層形成ローラ2の軸部分を回転
中心として図の如く回転調整可能となっており、この回
転調整により、圧接力:Fの向きを変化させることがで
きるようになっている。従って、圧接力:Fの「大きさ
と向き」とを調整することにより、薄層形成ローラ2
を、現像ローラ1および供給ローラ3に対して所望の圧
接力で圧接でき、圧接力の調整を通じて現像ローラ上の
トナーの「帯電量」や「薄層の層厚」を調整することが
可能であり、環境変化によりトナーの帯電特性が変化す
るような場合に有効に対処できる。圧接力:Fは「10
〜80g/cmの範囲」が適当である。
【0017】アジテータ5を図示の如く回転させると、
アジテータ5はトナー7を撹拌して摩擦帯電させつつ供
給ローラ3の方向へ送る。撹拌されたトナー7は供給ロ
ーラ3の周面に捕らえられ、同ローラ3の回転とともに
移動し、現像ローラ1の周面に供与される。このときト
ナー7は現像ローラ1との摩擦により、さらに摩擦帯電
されて現像ローラ1の周面に保持される。
【0018】現像ローラ1に保持されたトナー7は現像
ローラ1の回転とともに移動し、薄層形成ローラ2によ
る層規制を受けつつ更に摩擦帯電し、均一な薄層とされ
る。このようにして現像ローラ1の周面に「均一帯電し
たトナーによる均一な薄層」が形成される。トナー7の
均一な薄層は、現像ローラ1の回転により現像部(現像
ローラ1と潜像担持体4とが近接もしくは当接する部
位)に搬送されて現像に供される。現像ローラ1上のト
ナー層厚を規制する際に薄層形成ローラ2に付着したト
ナー7は、供給ローラ3により薄層形成ローラ2の周面
から剥ぎ取られて除去される。
【0019】トナー7としては磁性トナーでも非磁性ト
ナーでも使用でき、高抵抗トナーでも低抵抗トナーでも
使用できる。現像ローラ1は、アルミニウムやステンレ
ス鋼による金属ローラとして構成することもできるし、
シリコンゴム、エチレンプロピレン(EPDM)ゴムや
ブタジエンゴム、ヒドリンゴム等の「ゴム材料」、ある
いはナイロン、ポリイミド等の「樹脂材料」により、あ
る程度以上の硬質性を有する様に構成してもよい。トナ
ーとして「磁性トナー」を用いる場合は「現像ローラ周
面にトナーを磁気的に保持するための磁界」を形成する
必要があるが、現像ローラを金属ローラとする場合は、
ローラ周面部を構成する金属スリーブの内部空間に永久
磁石を配備して上記磁界を発生させればよく、現像ロー
ラをゴムローラもしくは樹脂ローラとする場合には、ロ
ーラ材料のゴムや樹脂にフェライトを混入して上記磁界
を発生させることができる。
【0020】現像ローラ1の表面には、特定の帯電特性
と抵抗値とを得るためにシリコン等の樹脂をコートして
もよく、樹脂の組成とコート厚とにより「体積固有抵
抗」を100〜1012Ω・cmの範囲で調整することが
可能である。
【0021】薄層形成ローラ2は、シリコンゴム、エチ
レンプロピレンゴムやヒドリンゴム等のゴム材料で形成
された比較的低硬度のものが有利であるが、現像ローラ
1をゴムローラにより比較的低硬度に構成する場合に
は、薄層形成ローラ2を金属ローラとしてもよい。薄層
形成ローラ2をゴムローラとする場合、その硬度は30
〜60度、抵抗は100〜1010Ω・cmの比較的広い
範囲で使用可能である。
【0022】供給ローラ3は周面部が「圧縮可能な弾性
材」で構成される。周面部を構成する材料としてはポリ
ウレタン発砲材が好適である。供給ローラ3の表面は、
適当な粗さを有し、上記周面部をスポンジ状の小孔を有
するものやゴム周面を機械的に粗したもので構成するこ
とができる。
【0023】現像ローラ1および薄層形成ローラ2の表
面は、トナーを保持し易いようにサンドレスブラストや
研磨用シートで比較的細かく粗されるが、表面粗さはR
aで「トナー平均粒径の30〜40%」が好適である
(請求項7)。前述の如く、現像ローラ1と薄層形成ロ
ーラ2とは「トナーを介し」て弾性的に圧接し合うの
で、両ローラが相対的な周速差をもって回転するとき、
両ローラの間に介在する粉体のトナーが「潤滑剤」とし
て作用し、両ローラの滑らかな回転を可能にする。しか
るに、これら各ローラの表面粗さがトナー平均粒径の4
0%を越える粗さになると、トナー粒子のうちの比較的
粒径の小さいものがローラ周面の凹凸の凹部に嵌まり込
むようになる。こうになると、現像ローラ周面と薄層形
成ローラ周面とが直接的に接触する部分を生じ、両ロー
ラ間の摩擦力が増大して現像ローラ、薄層形成ローラの
駆動トルクが著しく増大するので強力なモータを駆動源
に必要とするようになってしまう。
【0024】請求項4記載の発明を実施する場合のよう
に、供給ローラ3と現像ローラ1との間、供給ローラ3
と薄層形成ローラ2との間に「電界」を発生させるとき
は、供給ローラ3の周面部を形成するゴム弾性材料中に
カーボンブラック等を混入して周面部の電気抵抗を10
5Ω・cm以下とすることができ、薄層形成ローラ2
も、これをゴムローラとするときゴム材にカーボンブラ
ック等を混入して周面部の電気抵抗を所望の値に調整で
きる。
【0025】現像ローラ1と薄層形成ローラ2との圧接
力は、両者の一方を金属ローラとし、他方を比較的低硬
質のゴムローラとした場合、0.05〜0.1mm程度
の「食い込み量」を形成する大きさが適当である。両者
の圧接力が上記程度を越えると駆動系における駆動トル
クが顕著に増大し、圧接力が上記程度より小さいと、部
材間の機械的誤差による「ふれ」で、現像ローラ1の周
面に形成されるトナーの薄層の層厚に不均一が発生し、
適正な現像ができなくなる。薄層形成ローラ2と供給ロ
ーラ3との間の圧接力は、薄層形成ローラ2が供給ロー
ラ2に「2mm程度に食い込む大きさ」が適当である。
【0026】供給ローラ3は、現像ローラ1および薄層
形成ローラ2に対し、接触部において相対的な周速差を
有する。現像ローラ1の周速を1とした場合、供給ロー
ラ3の周速は0.7〜1(供給ローラ3を現像ローラ1
と同じ向きに回転させれば、両ローラの周速が等しくて
も、両者の接触部に周速差が生じる)、薄層形成ローラ
2の周速は0.3〜0.8がそれぞれ適当である。
【0027】3つのローラ間の圧接力・周速差を上記の
如く適切に設定すると、トナーは撹拌および各ローラと
の摩擦により均一且つ良好に帯電し、薄層形成ローラ2
により「均一な厚さのトナー層」が現像ローラ1の周面
に形成される。また、薄層形成ローラ2の周面は、供給
ローラ3による摺擦を受けて付着トナーを摩擦力により
掻き落されるので、常にトナーの固着が防止されて良好
な状態に保たれる。また、この摩擦力は薄層形成ローラ
2に対する大きな抵抗トルクを生じさせない。
【0028】請求項4記載の発明を実施する場合は、図
2に示す如く電圧印加手段8を用い、供給ローラ3およ
び薄層形成ローラ2から現像ローラ1へ向けてトナー
(図の例では負に帯電させられる場合が想定されてい
る)を押しやる向きに電界を作用させ、且つ、薄層形成
ローラ2から供給ローラ3へ向けてトナーを押しやる向
きに電界を作用させる。このように電界を作用させるこ
とにより、現像ローラ1へのトナー供給を容易かつ確実
ならしめ、供給ローラ3による薄層形成ローラ2からの
トナー剥ぎ取りを電気的に助長することができる。
【0029】現像ローラ1に印加される現像のためのバ
イアス電位(負極性)を基準にすると、薄層形成ローラ
2に印加する電位はそれよりも−30〜−100V程度
マイナスよりの電位が適当であり、供給ローラ3に印加
する電位は、上記バイアス電位よりも−100〜200
V程度マイナスよりの電位が適当である。
【0030】図1の実施の形態では、現像ローラ1、薄
層形成ローラ2、供給ローラ3ともに同一方向(反時計
回り)に回転される(請求項5)が、図2の実施の形態
では、供給ローラ3が時計回りに回転されることによ
り、他の2つのローラの回転方向(反時計方向)に対し
て逆向きになる(請求項6)。
【0031】図1,図2の実施の形態とも、3つのロー
ラに囲まれた空間部分9には、薄層形成ローラ2により
現像ローラ1から剥ぎ取られたトナーや、薄層形成ロー
ラ2から供給ローラ3により剥ぎ取られたトナー(図1
の場合)あるいは、供給ローラ3の回転により持ち込ま
れるトナー(図2の場合)が溜り、これらのトナーは主
として薄層形成ローラ2と供給ローラ3の回転により、
空間部分9から外部に排出される。
【0032】図1の実施の形態では、薄層形成ローラ2
と供給ローラ3とが同じ方向に回転し、両者の接触部で
周面の移動方向が逆になるので、空間部分9からのトナ
ー排出(周速の大きいローラの回転方向に排出される)
の効率を高めるのが難しく、空間部分9におけるトナー
の貯溜が増大しやすいが、図2の形態では、薄層形成ロ
ーラ2と供給ローラ3との接触部で両ローラの周面の移
動方向が同じ向きになるので空間部分9からのトナー排
出の効率が良い。
【0033】なお、現像ローラ1の周面に薄層として形
成されたトナーは「現像部」を通過する際に現像に供さ
れ、現像に寄与すること無く現像部を通過したトナー
は、供給ローラ3により摺擦されて現像ローラ1から剥
ぎ取られる。この「剥ぎ取り」は100%実行されると
は限らない。とくに図2の実施の形態では、現像ローラ
1と供給ローラ3の接触部で、両ローラの周面の移動方
向が同じ向きになるので上記剥ぎ取りの効率を高めるの
が難しい。
【0034】このように、現像ローラ1の周面には、固
着には至らないまでも経時的に次第にトナーが堆積しや
すい。そこで、薄層形成ローラ2を正逆両方向へ回転駆
動できるようにし「薄層形成ローラを正逆両方向へ短時
間づつ回転させて、現像ローラ上に滞留したトナーを剥
ぎ取る現像ローラクリーニングモード」を設け、定期的
もしくは必要に応じて随時、上記モードを実行して現像
ローラ1の周面の状態を初期の状態に戻すことができる
(請求項8)。
【0035】
【実施例】図1に示す如き静電潜像現像装置を構成し
た。
【0036】トナー7としては「カラー対応可能な磁性
トナー」、即ち、ポリエステル、ポリオール、スチレン
アクリル等の樹脂を主成分とし、色素材料と帯電極性制
御剤のほかに外添剤としてシリカが添加され、磁性を与
えるためにフェライトやマグネタイト等を添加したトナ
ーを用いた。粒径の分布範囲は4〜10μm、平均粒
径:7.5μmで、体積固有抵抗は1012Ω・cm以上
の比較的高抵抗で負帯電する。
【0037】現像ローラ1は直径:20mmのアルミニ
ウムローラで、アルミニウムスリーブの内部空間に磁界
形成用の永久磁石を配備されている。薄層形成ローラ2
はゴム材料により形成され、直径:15mm、抵抗:1
5Ω・cmである。供給ローラ3は、芯金ローラの周
面部にポリウレタン発砲材(カーボンブラックを混入し
て抵抗を105Ω・cm以下とした)を厚さ:4.5m
mに積層形成したもので、直径:15mmであり、周面
部はスポンジ状の小孔構造となっている。
【0038】これら3つのローラ1,2,3を、前述し
た圧接力の範囲内で適宜の圧接力に設定することによ
り、現像ローラ1が薄層形成ローラ2に対して0.05
〜0.1mm程度に食い込み、薄層形成ローラ2が供給
ローラ3に対して2mm程度食い込むようにした。圧接
力の設定は図1に示す圧接力調整機構6を用いて前述の
如く行なった。
【0039】3つのローラ1〜3は何れも図1に示すよ
うに反時計回りの回転方向とし、現像ローラ1の周速を
100mm/secに設定し、薄層形成ローラ2の周速
は30〜80mm/secの範囲、供給ローラ3の周速
は70〜100mm/secの範囲で、それぞれ適宜に
設定した。
【0040】また、トナーの平均粒径:7.5μmに応
じ、現像ローラ1と薄層形成ローラ2の周面の表面粗さ
を、Raで上記平均粒径の40%以下となる3μm以下
の適切な粗さとしてRaで2.5μmに設定した。
【0041】さらに、図2に示す如き電圧印加手段8を
用い、現像ローラ1のバイアス電位(負極性)を基準と
して、薄層形成ローラ2には、それよりも−30〜10
0Vマイナスよりの電位を印加し、供給ローラ3には、
バイアス電位よりも−100〜200Vマイナスよりの
電位を印加した。
【0042】このようにして静電潜像の現像を長期間に
亘り繰り返したが、常に良好な現像を実現でき、薄層形
成ローラ2の表面を経時的にチェックしたが、常に初期
状態のトナーの固着の無い状態を維持することができ
た。
【0043】なお、供給ローラ3は、表面に有するスポ
ンジ状の小孔でトナーを汲み挙げて現像ローラ1へのト
ナー供給を行なうが、上記小孔に経時的にトナーが目づ
まりすると供給ローラ3の周面部の見掛けの硬度が増大
して弾性回復力が減少し、トナー供給機能が低下するこ
とが考えられるので、上記の如く、薄層形成ローラ2を
供給ローラに2mm程度食い込むように圧接力を大きく
し、上記小孔に入り込んだトナーが排出され易いように
した。
【0044】上記の実施例において、供給ローラ3の回
転方向を時計回りにし、現像ローラ1が供給ローラ3に
対して0.8〜1.5mm程度食い込むように両ローラ
間の圧接力を設定し、供給ローラ3の周速を80〜15
0mm/secに設定(現像ローラ1の周速:100ミ
リ/sec)に設定したところ、トナーの帯電量は−3
〜−7μC/g、現像ローラ1への供給量は単位面積あ
たり1〜1.5g/cm2であり、帯電量・トナー供給
量とも十分であった。また薄層形成ローラ2の表面状態
も常に当初の良好な状態を維持することができた。
【0045】上記各実施例とも「現像ローラクリーニン
グモード」を実行して、現像ローラ周面の状態を良好な
状態に保つことができた。
【0046】
【発明の効果】この発明によれば新規な静電潜像形成装
置を実現できる。この静電潜像現像装置は上記のごとき
構成により、薄層形成ローラの周面を常に当初の良好な
状態に維持できるので常に良好な現像を実現できる。ま
た、薄層形成ローラに対するトナー掻落ブレードを圧接
させる必要が無く、互いに接触し合う3つのローラ間に
トナーが潤滑剤として介在するので、各ローラを低駆動
トルクで回転させることができ、ローラ間の圧接力や周
速差の適値範囲が広いので静電潜像現像装置としての調
整・設定が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を説明するための図であ
る。
【図2】この発明の実施の別形態を特徴部分のみ説明す
るための図である。
【符号の説明】
1 現像ローラ 2 薄層形成ローラ 3 供給ローラ 4 潜像担持体 7 トナー

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】潜像担持体上に形成されている静電潜像
    を、粉体で1成分のトナーによる現像剤により可視化す
    る装置であって、 周面にトナーを薄層状に保持して回転し、上記トナーを
    現像部に搬送する現像ローラと、 トナーを介して上記現像ローラと当接し、トナーを現像
    ローラ周面に供給する供給ローラと、 上記現像ローラの周面に供給されたトナーの層厚を規制
    して、現像ローラ周面に所望の層厚のトナーの薄層を実
    現する薄層形成ローラとを有し、 上記薄層形成ローラは、上記現像ローラおよび供給ロー
    ラに対してトナーを介して弾性的に圧接し、 上記供給ローラが、上記薄層形成ローラに対し、接触部
    において相対的な周速差を有することにより、上記供給
    ローラが、上記薄層形成ローラ周面に付着したトナーを
    摩擦力により掻き落すようにしたことを特徴とする静電
    潜像現像装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の静電潜像現像装置におい
    て、 現像ローラと供給ローラとに対する薄層形成ローラの圧
    接力を調整する圧接力調整機構を有することを特徴とす
    る静電潜像現像装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の静電潜像現像において、 圧接力調整機構が、圧接力を薄層形成ローラに作用させ
    るものであることを特徴とする静電潜像現像装置。
  4. 【請求項4】請求項1または2または3記載の静電潜像
    現像装置において、 供給ローラおよび薄層形成ローラから現像ローラへ向け
    てトナーを押しやる向きに電界を作用させ、且つ、薄層
    形成ローラから供給ローラへ向けてトナーを押しやる向
    きに電界を作用させる電圧印加手段を有することを特徴
    とする静電潜像現像装置。
  5. 【請求項5】請求項1または2または3または4記載の
    静電潜像現像装置において、 現像ローラと供給ローラと薄層形成ローラとが、何れも
    同じ向きに回転することを特徴とする静電潜像現像装
    置。
  6. 【請求項6】請求項1または2または3または4記載の
    静電潜像現像装置において、 現像ローラと薄層形成ローラが同じ向きに回転し、供給
    ローラが上記両ローラと逆の向きに回転することを特徴
    とする静電潜像現像装置。
  7. 【請求項7】請求項1または2または3または4または
    5または6記載の静電潜像現像装置において、 現像ローラおよび薄層形成ローラの周面の表面粗さを、
    Raで、トナーの平均粒径の40%以下の適切な値とし
    たことを特徴とする静電潜像現像装置。
  8. 【請求項8】請求項1〜7の任意の1に記載の静電潜像
    現像装置において、 薄層形成ローラを正逆両方向へ短時間づつ回転させて、
    現像ローラ上に滞留したトナーを剥ぎ取る現像ローラク
    リーニングモードを有することを特徴とする静電潜像現
    像装置。
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