JPH11167328A - 電子写真記録装置のクリーニング方法 - Google Patents

電子写真記録装置のクリーニング方法

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JPH11167328A
JPH11167328A JP10277098A JP27709898A JPH11167328A JP H11167328 A JPH11167328 A JP H11167328A JP 10277098 A JP10277098 A JP 10277098A JP 27709898 A JP27709898 A JP 27709898A JP H11167328 A JPH11167328 A JP H11167328A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【解決手段】 感光体ドラム上に残留した正規帯電トナ
ーは、クリーニング部60に取り込まれる。また、逆帯
電トナーは帯電部70の主帯電ローラ21を経て、補助
帯電ローラ71に取り込まれる。クリーニング動作時に
は、補助帯電ローラ71上に付着した逆帯電トナーが電
源の接続切換えにより感光体ドラム10方向にクーロン
力で取り出され、クリーニング部60まで運ばれて取り
込まれる。 【効果】 補助帯電ローラが逆帯電トナーを取り込む
と、主帯電ローラ表面が汚れず、帯電作用が安定にな
る。補助帯電ローラ71に蓄積した逆帯電トナーはクリ
ーニング動作により時々クリーニング部60側に運び出
されるから、補助帯電ローラに固着しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真記録装置
の感光体上に付着したトナーを所定のタイミングで除去
する電子写真記録装置のクリーニング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真記録装置は、感光体ドラムの表
面を帯電器により一様に帯電させ、印刷すべき画像を露
光して静電潜像を形成し、更にこの静電潜像をトナーを
用いて現像し、得られたトナー像を用紙に転写するとい
った工程を経て画像の印刷を行う。転写工程において
は、トナー像がクーロン力によって用紙上に転写され
る。しかしながら、一部のトナーが転写されずに、感光
体ドラム上に残留することがある。こうした残留トナー
を付着させたまま、再び感光体ドラムを露光すると、正
常な露光が妨げられる。従って、残留トナーを清掃する
ためにクリーニング部が設けられる。クリーニング部で
は、感光体ドラム上に残留し付着したトナーをクーロン
力によって除去する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来の技術には次のような解決すべき課題があった。
転写工程を経て感光体ドラム上に残留したトナーには、
現像部において正規に帯電しトナー像の形成に寄与した
正規帯電トナーとは別に、正規帯電トナーと逆の極性に
帯電した逆帯電トナーが含まれる。正規帯電トナーは、
クリーニング部において、感光体ドラムからクリーニン
グ部方向にクーロン力を受けて、クリーニング部側に取
り込まれる。
【0004】一方、逆帯電トナーは、クリーニング部で
は逆方向のクーロン力を受けるから、感光体ドラム上に
付着したままクリーニング部を通過する。これが帯電部
に進むと、帯電部と感光体ドラムとの電位差関係はクリ
ーニング部と感光体ドラムとの電位差関係と反対のた
め、逆帯電トナーが帯電器側に取り込まれる。これによ
り、帯電器に逆帯電トナーが蓄積し、感光体ドラムの帯
電電位を不安定にする原因となり、これが問題となる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の点を解決
するため次の構成を採用する。 〈構成1〉感光体を所定の電位に帯電するための帯電器
を、上記感光体に直接電気的に接触する主帯電器と、こ
の主帯電器に直接電気的に接触して、上記感光体とは上
記主帯電器を介して間接的に電気接続された補助帯電器
により構成し、印刷動作中には、正規に帯電したトナー
とは逆の極性に帯電して上記感光体表面に付着した逆帯
電トナーが、上記感光体と主帯電器との電気的接触部で
クーロン力により感光体から主帯電器側に移動し、さら
に、当該逆帯電トナーが、上記補助帯電器と主帯電器と
の電気的接触部でクーロン力により主帯電器から補助帯
電器側に移動するような電位差を、上記感光体と主帯電
器と補助帯電器との間に与え、上記印刷動作を終了して
クリーニング動作を開始すると、補助帯電器に蓄積した
上記逆帯電トナーが、上記補助帯電器と主帯電器との電
気的接触部でクーロン力により補助帯電器から主帯電器
側に移動するような電位差を、上記補助帯電器と主帯電
器との間に与え、さらに、当該逆帯電トナーが、主帯電
器と感光体との電気的接触部でクーロン力により主帯電
器から感光体に移動するような電位差を、上記感光体と
主帯電器との間に与え、上記クーロン力により感光体の
表面に付着した上記逆帯電トナーが、感光体の相対移動
に伴って、感光体表面の清掃をするためのクリーニング
部に達したとき、上記逆帯電トナーが、上記感光体とク
リーニング部との電気的接触部でクーロン力により感光
体からクリーニング部側に移動するような電位差を、上
記感光体とクリーニング部の間に与えることを特徴とす
る電子写真記録装置のクリーニング方法。
【0006】〈構成2〉構成1に記載の方法において、
クリーニング動作を実行中に、補助帯電器から逆帯電ト
ナーを主帯電器側に移動させる間に、主帯電器から正規
帯電トナーが補助帯電器側に移動し、補助帯電器に正規
帯電トナーが蓄積したとき、補助帯電器に蓄積した正規
帯電トナーが、上記補助帯電器と主帯電器との電気的接
触部でクーロン力により補助帯電器から主帯電器側に移
動するような電位差を、上記補助帯電器と主帯電器との
間に与え、さらに、当該正規帯電トナーが、主帯電器と
感光体との電気的接触部でクーロン力により主帯電器か
ら感光体に移動するような電位差を、上記感光体と主帯
電器との間に与え、上記クーロン力により感光体の表面
に付着した上記正規帯電トナーが、感光体の相対移動に
伴って、現像部に達したとき、上記正規帯電トナーが、
上記感光体と現像部との電気的接触部でクーロン力によ
り感光体から現像部側に移動するような電位差を、上記
感光体と現像部の間に与えて、正規帯電トナーを現像部
に回収することを特徴とする電子写真記録装置のクリー
ニング方法。
【0007】〈構成3〉構成1に記載の方法において、
感光体上に付着した逆帯電トナーが転写部を通過してク
リーニング部まで運ばれる際に、転写部と感光体との電
気的接触部で、クーロン力により感光体から転写部に正
規帯電トナーが移動して蓄積したとき、転写部と感光体
との間に、正規帯電トナーが感光体側に移動するような
電位差を与えることを特徴とする電子写真記録装置のク
リーニング方法。
【0008】〈構成4〉印刷動作中に、現像部において
正規に帯電したトナーが感光体上の静電潜像を現像する
ものにおいて、印刷動作を終了してクリーニング動作を
実行するとき、クリーニング部に蓄積した正規帯電トナ
ーが、クリーニング部と感光体との電気的接触部でクー
ロン力によりクリーニング部から感光体側に移動するよ
うな電位差を、上記クリーニング部と感光体との間に与
え、上記クーロン力により感光体の表面に付着した上記
正規帯電トナーが、感光体の相対移動に伴って、現像部
に達したとき、上記正規帯電トナーが、上記感光体と現
像部との電気的接触部でクーロン力により感光体から現
像部側に移動するような電位差を、上記感光体と現像部
の間に与えて、正規帯電トナーを現像部に回収すること
を特徴とする電子写真記録装置のクリーニング方法。
【0009】〈構成5〉構成1に記載の方法において、
印刷動作中に、補助帯電ローラに蓄積した逆帯電トナー
の量を示す任意のパラメータを選定して、そのパラメー
タを監視し、そのパラメータが所定の内容に変化するタ
イミングでクリーニング動作を実行することを特徴とす
る電子写真記録装置のクリーニング方法。
【0010】〈構成6〉構成1に記載の方法において、
クリーニング部に逆帯電トナーが蓄積したとき、感光体
とクリーニング部との機械的な接触部で、上記逆帯電ト
ナーを摩擦帯電させて極性を反転させ、極性反転の結果
得られた正規帯電トナーを、クーロン力により感光体側
に移動させて、上記クーロン力により感光体の表面に付
着した上記正規帯電トナーが、感光体の相対移動に伴っ
て、現像部に達したとき、上記正規帯電トナーが、上記
感光体と現像部との電気的接触部でクーロン力により感
光体から現像部側に移動するような電位差を、上記感光
体と現像部の間に与えて、正規帯電トナーを現像部に回
収することを特徴とする電子写真記録装置のクリーニン
グ方法。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を具体
例を用いて説明する。 〈具体例1〉 〈装置の構成〉図1は、本発明に関わる電子写真記録装
置の要部断面図である。この装置は、一般の電子写真記
録装置と同様に、感光体ドラム10の外周に、露光部3
0、現像部40、転写部50、クリーニング部60及び
帯電部70を順に配置している。感光体ドラム10は矢
印R方向に回転しながら、帯電工程、露光工程、現像工
程、転写工程を経て印刷処理を実行する。
【0012】感光体ドラム10は、例えばアルミニウム
材等の基材に負帯電型誘起光導電性材料が塗布された構
成のものである。露光部30は、図示しない信号処理部
から受け入れた画像データに対応する光像を、感光体ド
ラム10上に露光する発光ダイオードアレイ等により構
成される。こうして感光体ドラム10上には、露光部3
0によって静電潜像が書き込まれる。
【0013】現像部40の現像ローラ41には電源42
が接続されている。現像ローラ41は半導体ゴム等によ
り構成される。電源42は、感光体ドラム10の露光部
の表面電位よりも十分低い電位を現像ローラ41に与え
ている。現像部40は、現像ローラ41の外周面に薄層
化されて付着したトナーを感光体ドラム10に移動さ
せ、静電潜像を現像する部分である。
【0014】以下の全ての説明に登場する電位や電位差
という言葉は、一般物理学で定義されたものと同様に用
いる。例えば、座標のY軸に電位をとれば、下から順
に、−100v、−50v、0v、+30v、+200
vというように電位が表示される。図2以下の動作説明
図中には、装置各部の電位差を明確にするためにこの要
領でそれぞれ簡単なグラフを図示した。いずれも、下か
ら順に上に向かって電位が高くなる。例えば−1700
vと−1350vとの間には、350vの電位差があ
る。接地電位は0vである。各グラフのスケールはスペ
ースの都合上正確ではない。また、符号表示との混同を
避けるため、明細書中ではvをボルトと表現して説明を
進める。
【0015】このトナーは、例えば負に帯電したトナー
である。こうして現像部40によって現像に寄与するト
ナーを正規帯電トナーと呼ぶことにする。この正規帯電
トナーとは逆の極性、ここでは正電荷を帯びたトナー
を、逆帯電トナーと呼ぶ。この電子写真記録装置は、こ
のように、負に帯電した正規帯電トナーを用いて現像、
転写等を行うものとして説明をする。正規帯電トナーが
正電荷を帯びたものの場合には、以下の説明は全て逆の
極性に置き換えて読めばよい。
【0016】転写部50には、転写ローラ51が設けら
れている。用紙1は感光体ドラム10と転写ローラ51
との間を通って矢印X方向に搬送される。転写ローラ5
1には電源52が接続され、転写ローラ51に対し感光
体ドラム10の表面電位より高い電位を与えるように構
成されている。これにより、感光体ドラム10の表面に
形成されたトナー像は、クーロン力で転写部50側に引
き寄せられる。そのトナー像が用紙1上に転写され、図
示しない定着器において定着される。
【0017】クリーニング部60には、クリーニングロ
ーラ61が配置されている。クリーニングローラ61に
はスイッチ62を介して2種類の電源63a,63bが
接続されている。電源63aは、スイッチ62を介して
クリーニングローラ61に対し正電圧を印加する。一
方、電源63bはスイッチ62を介してクリーニングロ
ーラ61に対し負電圧を印加する。スイッチ62は、通
常動作時には、電源63aをクリーニングローラ61に
接続し、クリーニング動作時には電源63aあるいは電
源63bを所定のタイミングでクリーニングローラ61
に接続し、クリーニングローラ61の電位を反転制御す
る。電源63aと63bを含めて電源63と呼ぶ。
【0018】帯電部70には、主帯電ローラ21と補助
帯電ローラ71とが設けられている。主帯電ローラ21
は、感光体ドラム10に対し直接電気的に接触する半導
体ゴムローラ等から構成される。また、補助帯電ローラ
71は、感光体ドラム10に対し主帯電ローラ21を介
して電気的に間接的に接続する金属ローラ等から構成さ
れる。主帯電ローラ21には電源22が接続されてお
り、感光体ドラム10の表面を負の所定電位に帯電させ
る負電圧が印加されている。具体的には、電源22は、
主帯電ローラ21に対し−1350ボルトの一定電圧を
印加する定電圧電源等により構成される。これにより、
感光体ドラム10の表面電位は−800ボルトに帯電さ
れる。なお、以下の説明において例示する電圧はいずれ
もおおよその平均的な値であり、精密な電圧を示すもの
ではない。
【0019】補助帯電ローラ71には、スイッチ72を
介して電源73aと抵抗73bのいずれか一方が接続さ
れる。電源73aはスイッチ72を介して補助帯電ロー
ラ71に対し負の電圧を与える。具体的には、−170
0〜−1800ボルトの電圧を印加する。この電源73
aは、主帯電ローラ21が感光体ドラム10を帯電して
いる動作時に、感光体ドラム10から主帯電ローラ21
を介して補助帯電ローラ71の方向に常に一定の電流が
流れるように制御する定電流電源とされている。抵抗7
3bは、補助帯電ローラ71をほぼ接地電位にするため
のものである。スイッチ72は印刷動作時に電源73a
を補助帯電ローラ71に接続し、クリーニング動作時に
抵抗73bを補助帯電ローラ71に接続するように構成
されている。電源73aと抵抗73bを含めて電源73
と呼ぶ。
【0020】〈装置の印刷動作〉次に、図1に示した装
置の具体的な印刷動作を説明する。図2には、装置の印
刷動作説明図を示す。図2(a)〜(d)は、装置の断
面図であるが、それぞれ動作に着目すべき部分以外の構
成部分の図示は省略している。印刷動作が開始される
と、まず図2(a)に示すように、主帯電ローラ21に
電源22から−1350ボルトの電圧が印加される。こ
れによって、感光体ドラム10の表面は帯電部通過後に
−800ボルトに帯電される。なお、補助帯電ローラ7
1には、電源73aによって−1700〜−1800ボ
ルトの電圧が印加されている。その作用は後で説明する
が、こうして感光体ドラム10の表面の一様に帯電した
部分は、図に示すように矢印Rの方向に回転し、露光部
30に達する。ここで、露光により静電潜像が形成され
る。
【0021】感光体ドラム10の表面のうち、光が照射
された部分は表面電位が0ボルトに近い電位になる。そ
の静電潜像は、感光体ドラム10の矢印R方向の回転に
よって現像部40に達する。図2(b)に示すように、
現像部40では、現像ローラ41が所定の圧力で感光体
ドラム10に接触し、回転している。
【0022】現像ローラ41には、電源42によって感
光体ドラム10の表面電位よりやや電位の低い例えば−
400ボルトの負の電圧が印加されている。これによ
り、現像ローラ41上に付着した正規帯電トナー3は、
感光体ドラム10の表面電位が0ボルトに近い部分にク
ーロン力によって引き付けられ付着する。こうして、感
光体ドラム10上にトナー像が形成される。現像工程を
終えた感光体ドラム10の回転によって、トナー像は転
写部50に達する。
【0023】図2(c)に示すように、転写ローラ51
には電源52によって例えば+1000ボルトの正の高
電圧が印加されている。感光体ドラム10と転写ローラ
51との間には用紙1が挟み込まれ、矢印X方向に搬送
されている。正規帯電トナー3は、転写部においてクー
ロン力によって転写ローラ51方向に引き付けられ、用
紙1の上に転写される。転写部通過後の感光体ドラム1
0の表面電位は、0ボルト〜100ボルト程度の範囲に
なる。用紙1は、転写工程終了後、図示しない定着器に
導かれ、トナー像が用紙1の表面に熱処理によって定着
される。一方、この転写工程で、感光体ドラム10の表
面に付着したトナー像は全て用紙1上に転写されるべき
であるが、様々な原因により、その一部は感光体ドラム
10の外周面に残留する。
【0024】この残留トナーには、図2(d)に示すよ
うに、転写部において完全に転写しきれなかった正規帯
電トナー3と、転写部において正電圧を印加されたため
に正規帯電トナー3とは逆極性に帯電した逆帯電トナー
5とが存在する。これらはいずれも感光体ドラム10の
表面に付着したまま図1に示すクリーニング部60に達
する。図2(d)に示すように、クリーニング部では、
クリーニングローラ61に対し電源63aを用いて例え
ば+400ボルトの正の高電圧が印加されている。従っ
て、感光体ドラム10の表面に付着した正規帯電トナー
3は、クリーニング部においてクーロン力を受けてクリ
ーニングローラ61側に取り込まれる。
【0025】こうして、正規帯電トナーは、クリーニン
グローラ61によって感光体ドラム10の表面から除去
される。クリーニングローラ61と感光体ドラム10と
の間で放電は発生しないから、感光体ドラム10の表面
電位は、クリーニング部通過の前後を通じて0ボルト〜
100ボルト程度の範囲のまま変化しない。
【0026】ところが、逆帯電トナー5は、正規帯電ト
ナー3と極性が反対のため、感光体ドラム10の表面に
付着したままクリーニング部を通過する。一方、図2
(a)に示したように、主帯電ローラ21には負の高電
圧が印加されている。従って、逆帯電トナー5がこの部
分に達すると、クーロン力を受けて、主帯電ローラ21
の側に移動する。
【0027】本発明においては、このようにして主帯電
ローラ21側に移動した逆帯電トナーにより印刷画質が
劣化するのを防止することを主たる目的とする。
【0028】〈具体例1の動作〉図3には、具体例1の
電子写真記録装置の動作を示すタイミングチャートを図
示した。このタイミングチャートと以下に示す図4、図
5、図6の説明図を用いて、具体例1の装置によるクリ
ーニング動作を順に説明する。図3に示す(a)は、図
1に示した主帯電ローラ21に印加される電圧の時間的
な変化を示す。また、図3(b)は、補助帯電ローラ7
1に印加される電圧の時間的変化を示す。(c)は、ク
リーニングローラ61に印加される電圧の時間的変化を
示す。(d)は、現像ローラ41に印加される電圧の時
間的変化を示す。(e)は、転写ローラ51に印加され
る電圧の時間的変化を示す。図の横軸は時間の経過を表
し、(t0〜t9)はそれぞれクリーニング動作中の所
定の時刻を示している。
【0029】図4〜図6には、具体例1のクリーニング
方法説明図(その1)〜(その3)を示す。これらの図
は、このタイミングチャートに示された所定のタイミン
グにおける各部の状態を示している。図2と同様に、そ
れぞれ動作に着目すべき部分以外の構成部分の図示は省
略している。
【0030】まず、図4(a)において、感光体ドラム
10の表面電位は、帯電ローラに接する前には0ボルト
から100ボルト程度の電位である。主帯電ローラ21
には、−1350ボルトの電圧が印加され、補助帯電ロ
ーラ71には、−1700ボルトの電圧が印加されてい
る。これにより、感光体ドラム10の表面は−800ボ
ルト程度の電位に帯電する。通常の印刷動作中に感光体
ドラム10の外周面に残留した逆帯電トナー5は、主帯
電ローラ21に負の高電圧が印加されているため、感光
体ドラム10から主帯電ローラ21の側に移動する。
【0031】一方、補助帯電ローラ71には、主帯電ロ
ーラ21よりも低い電位の電圧が加えられ、既に説明し
たように、感光体ドラム10から主帯電ローラ21を介
して補助帯電ローラ71の側に一定の電流が流れるよう
定電流制御がされている。従って、主帯電ローラ21の
外周面に移動した正電荷を帯びた逆帯電トナー5は、補
助帯電ローラ71の側にクーロン力により移動し、主帯
電ローラ21の外表面に残留しない。これによって、主
帯電ローラ21の外表面は常にクリーニングされ、感光
体ドラム10を一定の電位に帯電できるようコンディシ
ョンが整えられている。
【0032】このような状態で印刷動作を繰り返すと、
補助帯電ローラ71の外表面に逆帯電トナー5が多量に
層状に付着して固化し、次第に補助帯電ローラ71の機
能を低下させる。そこで、図3に示す時刻t0以降のク
リーニング動作が開始される。
【0033】図4(b)は、クリーニング動作が開始さ
れた直後の転写ローラ51の状態を示し、転写ローラ5
1は図1に示す電源52をオフされ、電位が0ボルトに
設定される。これによって、転写部において感光体ドラ
ム10の表面電荷が放電し、感光体ドラム10の表面電
位は0ボルトから−250ボルト程度の値になる。転写
ローラ51は時刻t6までこの状態に維持される。感光
体ドラム10の回転に伴って、表面電位が0ボルトにさ
れた部分が図1に示すクリーニング部60に達する。
【0034】図4(c)に示すように、クリーニングロ
ーラ61は、時刻t1において、電源63bと接続され
る。これによって、クリーニングローラ61には、例え
ば−1350ボルトの負の電圧が印加される。時刻t1
〜t9の間には、このクリーニングローラ61の手前に
ある転写ローラ51の電位が0ボルトになったり正の高
電圧になったりする。従って、クリーニングローラ61
に進入する直前の感光体ドラム10の表面電位は−80
0ボルトから+100ボルトの範囲の値になる。クリー
ニングローラ61を通過後の感光体ドラム10の表面電
位は−800ボルトになる。クリーニングローラ61の
外周面には、印刷中、感光体ドラム10からクリーニン
グローラ61方向に移動した正規帯電トナー3が付着し
ている。感光体ドラム10の表面電位が0ボルトで、ク
リーニングローラ61が負の電位に維持されているた
め、正規帯電トナー3は、感光体ドラム10の側にクー
ロン力を受けて移動し、感光体ドラム10の表面に付着
する。クリーニングローラ61の電位は時刻t9即ちク
リーニング動作の終了までこの状態に維持される。
【0035】図4(d)には、こうして感光体ドラム1
0側に移動して付着した正規帯電トナー3が帯電部に達
した状態を示す。帯電部では、時刻t2に補助帯電ロー
ラ71の電位が0ボルトに切り換えられる。即ち、図1
に示した抵抗73bがスイッチ72を介して補助帯電ロ
ーラ71に接続される。主帯電ローラ21には、まだ印
刷動作時と同様に−1350ボルトの負の電圧が印加さ
れたまままの状態となっている。感光体ドラム10の表
面電位は帯電部の通過前後を通じて−800ボルト程度
である。従って、補助帯電ローラ71に付着した逆帯電
トナー5は、クーロン力によって主帯電ローラ21の側
に移動する。この状態は、T1時間継続する。このT1
時間は、補助帯電ローラ71が1周して補助帯電ローラ
71の外周面に付着した逆帯電トナー5が主帯電ローラ
21の側に移動するような時間に設定される。
【0036】一方、感光体ドラム10の表面に付着した
正規帯電トナー3は、感光体ドラム10の表面電位が主
帯電ローラ21よりも高いため、感光体ドラム10の表
面に付着したまま帯電部を通過する。なお、感光体ドラ
ム10の外表面はクリーニングローラ61に接したこと
により、−800ボルト程度に帯電されている。
【0037】次に、時刻t3において、主帯電ローラ2
1に接続された図1に示す電源22がオフされ、主帯電
ローラ21の電位が0ボルトに切り換えられる。図5
(a)は、その状態を示す。感光体ドラム10の表面電
位は、帯電部通過前は−800ボルト、通過後は−20
0ボルト程度になる。従って、主帯電ローラ21の外周
面に付着した逆帯電トナー5は、感光体ドラム10の側
にクーロン力により移動する。こうして、感光体ドラム
10の外表面には、正規帯電トナー3に続いて逆帯電ト
ナー5が付着した状態になる。
【0038】なお、図5(a)に示す状態は、図3に示
すように、T2時間だけ維持される。このT2時間は、
主帯電ローラ21が少なくとも1回転回転し、主帯電ロ
ーラ21の外周面に付着した逆帯電トナー5が全て感光
体ドラム10の側に移動するような時間に設定される。
感光体ドラム10の外表面に付着した正規帯電トナー3
や逆帯電トナー5は、感光体ドラム10の回転に伴って
現像部に移動する。
【0039】図5(b)に示すように、時刻t4に、現
像ローラ41に接続された図1に示す電源42がオフさ
れ、現像ローラ41が0ボルトの電位に切り換えられ
る。感光体ドラムの表面電位は現像部通過の前後を通じ
て−200ボルトであるから、感光体ドラム10の表面
に付着した負電荷を帯びた正規帯電トナー3は現像ロー
ラ41の側にクーロン力によって移動する。こうして、
感光体ドラム10の外表面に付着した正規帯電トナー3
は、現像部に回収されて再び現像に利用される。
【0040】一方、逆帯電トナー5は、正規帯電トナー
3と極性が反対の正電荷を帯びているため、感光体ドラ
ム10の外周面に付着したまま現像部を通過する。な
お、現像ローラ41は、少なくともT2時間この状態が
維持される。こうして、帯電部でT2時間をかけて感光
体ドラム10の表面に移動した全ての逆帯電トナーが現
像部を通過するまで、この状態が維持されることにな
る。現像部へ逆帯電トナーが移動しないようにするため
である。
【0041】図5(c)に示すように、転写部における
転写ローラ51には、時刻t6から時刻t8まで、T2
時間だけ例えば+1000ボルトの正の電圧が印加され
る。感光体ドラム10の表面電位は転写部の通過前は−
200ボルトで、通過後は0ボルト〜100ボルトの範
囲である。感光体ドラム10よりも転写ローラ51の電
位を高くし、逆帯電トナー5が転写ローラ51の外表面
に付着しないようにするためである。なお、このとき、
現像部で回収しきれずに感光体ドラム10の表面にわず
かに残留した正規帯電トナー3は、転写ローラ51の側
にクーロン力により移動する。
【0042】図5(d)に示すように、感光体ドラム1
0の回転に伴って、クリーニング部方向に移動した逆帯
電トナー5は、クリーニングローラ61に接触する。こ
のとき、クリーニングローラ61には、電源63bによ
って例えば−1350ボルトの負の電圧が印加されてい
る。感光体ドラム10の表面電位は、クリーニングロー
ラ61通過前は0ボルト〜100ボルトで、通過後は−
800ボルトになる。このように感光体ドラム10の表
面電位はクリーニングローラ61以上の電位に保持され
る。従って、逆帯電トナー5は、クリーニングローラ6
1の側にクーロン力を受けて移動する。こうして、逆帯
電トナー5は、感光体ドラム10の外周面から除去さ
れ、クリーニングされる。
【0043】図6に示すように、クリーニングローラ6
1は、時刻t8から時刻t9までの間、電源52によっ
て負電圧が印加される。この状態は、時間T3の間、維
持される。この時間T3は、時間T2より長い。従っ
て、感光体ドラム10の外周面に付着した逆帯電トナー
5を全てクリーニングできる。また、この時間T3は、
転写ローラ51が少なくとも1回転回転するための時間
とする。転写ローラ51には、時刻t8から、例えば−
1200ボルトの負電源52が接続される。感光体ドラ
ム10の表面電位は、転写部通過の前後を通じて−80
0ボルトである。
【0044】これによって、転写ローラ51の外周面に
付着した正規帯電トナー3が感光体ドラム10の側にク
ーロン力によって全て移動する。こうして、転写ローラ
51の外周面がクリーニングされる。これにより、次に
印刷動作が再開されたとき、転写ローラ51の外周面に
付着した正規帯電トナーが用紙の裏面に付着して用紙を
汚すことも防止される。
【0045】〈具体例1の効果〉以上のように、主帯電
ローラ21の外周面に感光体ドラム10の側から移動し
た逆帯電トナーを補助帯電ローラ71の側に取り込ん
で、主帯電ローラ21の外周面をクリーニングするの
で、主帯電ローラ21によって感光体ドラム10を安定
に帯電できる。また、補助帯電ローラ71の外周面に蓄
積された逆帯電トナーをクリーニング工程によってはが
し、感光体ドラム10の側に移動させるので、補助帯電
ローラ71の外周面に逆帯電トナーが蓄積して、その機
能を低下させることがない。
【0046】また、こうして逆帯電トナーが移動する
と、逆帯電トナー同士が凝集して固化するといった弊害
を防止できる。逆帯電トナーが補助帯電ローラまたは主
帯電ローラに付着して回転している間、または、逆帯電
トナーが補助帯電ローラから主帯電ローラを経て感光体
ドラム側に移動する間に、摩擦帯電によって正規帯電ト
ナーに反転し、現像部に回収されることもあり、トナー
の再利用が可能になるという効果もある。
【0047】〈具体例2〉図7には、具体例2の電子写
真記録装置の動作を示すタイミングチャートを図示し
た。このタイミングチャートの記載要領は、図3を用い
て説明した具体例1の場合と全く同一である。図のタイ
ミングチャートにおいて、時刻t0〜時刻t9までを第
1クリーニング動作と呼び、時刻t9以降を第2クリー
ニング動作と呼ぶ。第1クリーニング動作は、具体例1
で説明した通りの内容の動作である。具体例2では、こ
の第1クリーニング動作を終了後、第2クリーニング動
作を実行する点が異なる。
【0048】上記具体例1においては、1ページ分の印
刷動作終了後に、補助帯電ローラ71の外周面に付着し
た逆帯電トナーをはがして、感光体ドラム方向に移動さ
せた。これによって、逆帯電トナーが補助帯電ローラ上
に固着するのを防止した。ところが、転写部における転
写効率が低く、正規帯電トナーが感光体ドラム上に大量
に残留するような場合、後で説明するような印刷用紙の
汚れが発生する。具体例2はこのようなケースを防止す
るために、第2クリーニング動作を実行する。
【0049】図8〜図11には、具体例2のクリーニン
グ方法説明図(その1)〜(その4)を示す。これらの
図は、図7のタイミングチャートに示された所定のタイ
ミングにおける各部の状態を示している。図2と同様
に、それぞれ動作に着目すべき部分以外の構成部分の図
示は省略している。
【0050】図8と図9に示した状態は、具体例1のク
リーニング動作と同様である。ただし、具体例1の場合
よりも、残留トナー量が多いので、トナーの蓄積状態が
若干異なる。図8(a)に示すように、時刻t0〜t6
の間、転写ローラ51が接地電位に設定される。また、
図8(b)に示すように、クリーニングローラ61に電
源63bが接続されて例えば−1350ボルトの負電位
に設定される。感光体ドラム10の電位は0ボルトであ
る。この状態で、クリーニングローラ61から感光体ド
ラム10の方向に正規帯電トナー3が移動する。こうし
てクリーニングローラ61上に付着した正規帯電トナー
が既に具体例1で説明した要領で現像部方向に運ばれ回
収される。また、クリーニングローラ61に接触後の感
光体ドラム10の表面電位は−800ボルトになる。
【0051】図9(a)に示す状態では、補助帯電ロー
ラ71は接地電位即ち0ボルトに保持され、主帯電ロー
ラ21は、−1350ボルトに保持されている。このた
め、感光体ドラム10の表面電位は帯電部通過の前後を
通じて−800ボルトのままである。図9(a)におい
て、感光体ドラム10の回転と共にクリーニングローラ
61から感光体ドラム10側に移動した正規帯電トナー
3は感光体ドラム10側が電位が高いので帯電部を通過
する。
【0052】一方、補助帯電ローラ71に付着した逆帯
電トナーは電位差により主帯電ローラ21側に移動す
る。そして、図9(b)に示すように、次のタイミング
で主帯電ローラ21が接地電位に設定されると、逆帯電
トナー5が主帯電ローラ21から感光体ドラム10の側
にクーロン力によって移動する。感光体ドラム10の表
面電位はこれにより、−800ボルトから−200ボル
トに変化する。
【0053】一方、この状態で、感光体ドラム10上に
更に正規帯電トナー3が付着しているような場合には、
既に帯電部の電位が感光体ドラム10の表面電位より高
く設定されているため、正規帯電トナー3が感光体ドラ
ム10から主帯電ローラ21側にクーロン力を受けて移
動する。即ち、逆帯電トナー5は、主帯電ローラ21か
ら感光体ドラム10の側に移動するが、正規帯電トナー
3は、感光体ドラム10から主帯電ローラ21の側に移
動する。
【0054】そして、その後、時刻t5以降に主帯電ロ
ーラ21の電位が補助帯電ローラ71の電位よりも低く
切り換えられるため、正規帯電トナー3は補助帯電ロー
ラ71の側に移動する。この正規帯電トナーは、印刷動
作が開始されると、再びクーロン力により感光体ドラム
側に移動する。従って、少量ならば、そのまま現像部に
回収されて弊害を生じない。しかし、量が多いと、印刷
動作時に露光部で照射される光を妨げるから、印刷品質
を低下させる。そこで、後で説明する要領でこの正規帯
電トナーを回収する。
【0055】図9(c)の状態では、現像ドラムは接地
電位0ボルトに保持され、現像部通過後の感光体ドラム
10の表面電位は−200ボルトになる。感光体ドラム
10の表面に付着した正規帯電トナー3は図9(c)に
示すように現像ローラ41と接触して、クーロン力によ
り現像ローラ41の側に移動する。こうして、正規帯電
トナー3は現像用として回収される。逆帯電トナー5は
電界の向きが逆のため感光体ドラム10の表面に付着し
たままとなる。
【0056】一方、こうして感光体ドラム10上に残留
し、現像部に運ばれる正規帯電トナー3の量が多い場
合、現像部を1回通過しただけでは全ての正規帯電トナ
ー3が現像ローラ41側に回収しきれないことがある。
このため、感光体ドラム10に付着したまま現像部を通
過するものが増える。
【0057】その後、図9(d)に示すように、感光体
ドラム10上に付着した正規帯電トナー3や逆帯電トナ
ー5は、転写ローラ51の部分に達する。転写ローラ5
1は、電源52によって感光体ドラム10よりも高い電
位に設定されている。従って、逆帯電トナー5は、転写
部をそのまま通過するが、正規帯電トナー3は、転写ロ
ーラ51側に移行する。
【0058】図10(a)の状態では、クリーニングロ
ーラ61は−1350ボルトに保持され、感光体ドラム
10の表面電位は、クリーニングローラ61通過前は0
ボルト〜100ボルトで、通過後は−800ボルトにな
る。図10(a)に示すように、クリーニング部まで運
ばれた逆帯電トナー5はクリーニングローラ61側にク
ーロン力を受けて移動する。こうした状態で、次の印刷
動作が開始されると、図1に示すように、用紙1が感光
体ドラム10と転写ローラ51の側に挟み込まれるか
ら、用紙1の裏側に残留した正規帯電トナー3が付着
し、その後定着されて、用紙1の裏側が黒く汚れること
になる。
【0059】そこで、図10(b)に示すように、時刻
t8以降転写ローラ51が1回転する間、転写ローラ5
1に感光体ドラム10よりも低い電位の電圧が印加され
る。転写ローラ51には、時刻t8から、例えば−12
00ボルトの負電源52が接続される。感光体ドラム1
0の表面電位は、転写部通過の前後を通じて−800ボ
ルトである。これにより、転写ローラ51上に付着した
正規帯電トナー3は、クーロン力により感光体ドラム1
0側に移動する。こうして転写ローラ51から感光体ド
ラム10に移動した正規帯電トナー3は、大部分感光体
ドラム10の回転により現像部40まで運ばれて回収さ
れる。
【0060】上記時刻t8とt9で転写ローラ51に負
の電圧を印加している間、感光体ドラム10上の逆帯電
トナー5が転写ローラ51に移動することがある。従っ
て、図10(c)に示すように、時刻t9から時刻t1
2までの間に転写ローラ51に例えば+1000ボルト
の正の電圧を印加して、転写ローラ51上の逆帯電トナ
ー5を感光体ドラム10に移動させる。これにより、転
写部通過後の感光体ドラム10の表面電位は0ボルト〜
+100ボルトの範囲になる。
【0061】図11(a)に示すように、時刻t10に
は、クリーニングローラ61のスイッチが切り換えら
れ、クリーニングローラ61に例えば+400ボルトの
正電圧が印加される。感光体ドラム10の表面電位は、
このクリーニング部通過前後で0ボルト〜+100ボル
トの範囲で変化しない。感光体ドラム10上に付着した
正規帯電トナーは、図11(a)に示す状態でクリーニ
ングローラ61側にクーロン力を受け、感光体ドラム1
0から除去される。
【0062】一方、既に説明した図9(a)に示す状態
で、補助帯電ローラ71上に移動して蓄積してしまった
正規帯電トナーは、時刻t11に補助帯電ローラの電位
が切り換わることによって、回収動作が開始される。図
11(b)に示すように、補助帯電ローラ71に例えば
−1700ボルトの電源73aが接続され、主帯電ロー
ラ21には−1350ボルトの電圧が印加される。これ
により、補助帯電ローラ71と主帯電ローラ21と感光
体ドラム10の表面電位の関係がこの順番に高くなるよ
うに設定されると、補助帯電ローラ71の外周面に付着
した正規帯電トナー3はクーロン力によって主帯電ロー
ラ21を経て感光体ドラム10の側に移動する。感光体
ドラム10の表面電位は、この帯電部通過前は0ボルト
〜+100ボルトで、通過後は−800ボルトになる。
【0063】なお、クリーニングローラ61に対し、時
刻t10に正電圧を印加したので、感光体ドラム10の
表面電位は0ボルト付近まで上昇している。時刻t10
から時刻t11までの時間T4は、感光体ドラム10の
表面がクリーニングローラ61に接してから帯電部に達
するまでの時間以上に設定しておく。これによって、感
光体ドラム10の表面を主帯電ローラ21の電位よりも
高くし、正規帯電トナーの移動を可能にする。
【0064】図11(b)に示す状態は、少なくともT
5時間継続させる。これは、即ち、補助帯電ローラ71
が1周以上回転し、その外周面に付着した正規帯電トナ
ー3が主帯電ローラ21を介して感光体ドラム10にま
で移動する時間と、感光体ドラム10上に移動した正規
帯電トナー3が感光体ドラムの回転によって現像部まで
達する時間とを加えた時間とする。これによって、補助
帯電ローラ71上に付着した正規帯電トナー3がクーロ
ン力によりはがされて感光体ドラム10によって現像部
に運ばれる。図11(c)の状態では、感光体ドラム1
0の表面電位は−800ボルト、現像ローラ41には−
400ボルトの電圧が印加される。この図11(c)に
示すようにして、正規帯電トナー3が現像ローラ41に
全て回収される。
【0065】〈具体例2の効果〉補助帯電ローラ外周に
蓄積した逆帯電トナーをはがす第1クリーニング動作を
実行すると、その副作用として、補助帯電ローラに正規
帯電トナーが付着し、次の印刷動作の際に印刷画質を劣
化させる。以上の方法によれば、第2クリーニング動作
によって、補助帯電ローラから主帯電ローラを経て感光
体ドラム側に正規帯電トナーを移動させ、現像部に回収
させる。従って、印刷品質を維持することができる。ま
た、この間に転写部から現像部へ正規帯電トナーを回収
する操作を含めることができる。
【0066】〈具体例3〉図12は、具体例3の電子写
真記録装置の動作を示すフローチャートを図示した。具
体例1及び具体例2は、いずれも、要求された全てのペ
ージの印刷動作を終了した後に実行される。ところが、
要求された印刷ページ数が多くて、連続的に多数のペー
ジを印刷し続けると、逆帯電トナーが上記補助帯電ロー
ラに蓄積してその機能を低下させ、次第に印刷品質を劣
化させるおそれがある。そこで、具体例3では、印刷動
作を監視し、逆帯電トナーが補助帯電ローラに蓄積する
前に所定のタイミングでクリーニング動作を行うよう制
御する。
【0067】具体的には、この図のフローチャートに示
すように、まずステップS31において、パラメータP
を初期化する。このパラメータPはクリーニング動作実
行のためのパラメータで、1ページ印刷を行う度に1ず
つカウントアップさせる。即ち、ステップS32におい
て、1ページの印刷を行うと、ステップS33におい
て、Pをインクリメントする。次にステップS34で、
PがNに達したかどうかを判断する。例えば、Nを10
に設定すると、10ページ分印刷を行う度にステップS
38に進み、第3クリーニング動作を実行するといった
手順になる。
【0068】一方、PがNに満たない場合には、ステッ
プS35に進み、次のページの印刷データがあるかどう
かを判断する。次のページの印刷データがあれば再びス
テップS32に戻り、次のページの印刷を行う。全ての
印刷が終了すると、ステップS36に進み、第1クリー
ニング動作を行う。さらにステップS37に進み、第2
クリーニング動作を行う。ステップS36のみの処理を
実行すると具体例1のクリーニング動作となり,ステッ
プS37の処理まで実行すると、具体例2のクリーニン
グ動作となる。なお、このステップS37の第2クリー
ニング動作は、省略してもよい。
【0069】一方、ステップS34で、パラメータPが
Nに達した場合には、ステップS38に進み、第3クリ
ーニング動作を行う。このクリーニング動作は図13の
タイミングチャートに示した内容のものである。ステッ
プS39において、次のページの印刷データがあるかど
うかを判断する。次のページの印刷データがあればステ
ップS31に戻り、パラメータPをリセットし、再びス
テップS32から次のページの印刷に進む。即ち、印刷
ページが何ページあろうとも、例えば10枚を印刷する
度にクリーニング動作が実行される。これによって、過
剰に補助帯電ローラに逆帯電トナーが蓄積するのを防止
できる。
【0070】この具体例では、補助帯電ローラに蓄積し
た逆帯電トナーの量を示すパラメータを設定する。この
パラメータは、図のフローチャートのように、印刷をす
るページ数でもよいし、感光体ドラムやその他のローラ
の回転数でもよい。そのパラメータを適当な方法で監視
し、そのパラメータが次第に内容を変化させて予め設定
した閾値に達したタイミングでクリーニング動作を実行
すればよい。
【0071】図13に、具体例3の電子写真記録装置の
動作を示すタイミングチャートを図示した。この図の記
載要領は、図3を用いて説明した具体例1のタイミング
チャートと同一である。この図に示すように、時刻t2
0の部分で、Nページの印刷動作が終了している。即
ち、図12で説明したフローチャートにおいて設定した
Nページの印刷が終了すると、自動的に第3クリーニン
グ動作に進み、そのクリーニング動作が終了すると、時
刻t34から次ページの印刷動作が開始されるといった
内容になっている。各時刻t21〜t33までの動作を
既に説明した要領で図14〜図17を用いて説明する。
【0072】図14〜図17には、具体例3のクリーニ
ング方法説明図(その1)〜(その4)を示す。これら
の図は、このタイミングチャートに示された所定のタイ
ミングにおける各部の状態を示している。図2と同様
に、それぞれ動作に着目すべき部分以外の構成部分の図
示は省略している。
【0073】まず、クリーニング動作に入ると、時刻t
20で、図14(a)に示すように、転写ローラ51の
電位を0ボルトに設定する。そして、感光体ドラム10
の表面電位を0ボルト近傍にする。次に、図14(b)
に示すように、この電位になった部分がクリーニングロ
ーラ61に達する直前の時刻t21に、クリーニングロ
ーラ61の電源を切り換えて電源63bを接続する。こ
れによって、クリーニングローラ61には例えば−13
50ボルトの負電圧が印加される。
【0074】クリーニングローラ61を通過後の感光体
ドラム10の表面電位は−800ボルトになる。クリー
ニングローラ61には、クリーニング動作中に付着した
正規帯電トナー3が蓄積されている。これがクーロン力
によって感光体ドラム10の側に移動し付着する。この
正規帯電トナー3が感光体ドラム10の表面に付着した
まま回転をし、帯電ローラに達する。
【0075】これらのトナーが帯電ローラに達する直前
の時刻t22に、図14(c)に示すように、補助帯電
ローラ71の電位を0ボルトに設定する。主帯電ローラ
21には、−1350ボルトの負の電圧が印加されてい
る。感光体ドラム10の表面電位は帯電部の通過前後を
通じて−800ボルト程度である。これにより、補助帯
電ローラの電位が主帯電ローラ21の電位よりも高くな
り、補助帯電ローラ71に付着している逆帯電トナー5
が主帯電ローラ21の側に移動する。なお、感光体ドラ
ム10の側に付着している正規帯電トナー3は感光体ド
ラム10が主帯電ローラ21よりも電位が高いため、帯
電部を通過し、現像部方向に運ばれる。
【0076】図14(c)に示す状態は、補助帯電ロー
ラ71の1回転分の時間T11だけ持続される。この時
間が経過した後、時刻t23に、図14(d)に示すよ
うな状態に、主帯電ローラ21の電位が切り換わる。即
ち、主帯電ローラ21の電源がオフとされ、主帯電ロー
ラ21が0ボルトの電位に切り換わる。感光体ドラム1
0の表面電位は、帯電部通過前は−800ボルト、通過
後は−200ボルト程度になる。この状態は、その後、
時間T12だけ継続する。時間T11は、補助帯電ロー
ラ71への逆帯電トナーの付着量が多い場合、補助帯電
ローラ71の2周あるいは3周分と長く設定する。そし
て、補助帯電ローラ71から主帯電ローラ21を経て、
感光体ドラム10方向に逆帯電トナー5が移動する。
【0077】こうして感光体ドラム10上に移動して付
着した逆帯電トナー5は現像部方向に運ばれる。この逆
帯電トナー5が現像部に達する直前の時刻t24に、図
15(a)に示すように、現像ローラ41にこれまで負
電圧を印加していた電源42が現像ローラ41に0ボル
トを印加するように切り換わる。感光体ドラムの表面電
位は現像部通過の前後を通じて−200ボルトである。
感光体ドラム10に付着した逆帯電トナー5は、感光体
ドラム10の方が現像ローラ41よりも電位が低いた
め、現像部を通過して転写部に向かう。
【0078】この逆帯電トナー5が転写部に達する直前
に、図15(b)に示すように、転写ローラ51に0ボ
ルトを印加していた電源52が例えば+1000ボルト
の正電圧を印加するように切り換わる。感光体ドラム1
0の表面電位は転写部の通過前後を通じて0ボルト〜1
00ボルトの範囲である。このため、転写ローラ51の
方が感光体ドラム10よりも電位が高く、感光体ドラム
10に付着した逆帯電トナー5は転写部も通過する。
【0079】図15(c)に示すように、クリーニング
ローラ61は、既に時刻t21より電源63bによって
例えば−1350ボルトの負電圧が印加された状態にな
っている。感光体ドラム10の表面電位は、クリーニン
グローラ61通過前は0ボルト〜100ボルトで、通過
後は−800ボルトになる。このため、感光体ドラム1
0の回転によってクリーニング部に達した逆帯電トナー
5は、クリーニングローラ61の側にクーロン力を受け
て感光体ドラム10から移動し、クリーニング部に取り
込まれる。
【0080】一方、時刻t26以後は、図15(d)に
示すように、主帯電ローラ21の電位が時刻t22〜時
刻t23の間の状態に戻される。即ち、主帯電ローラ2
1には−1350ボルトの電圧が印加される。感光体ド
ラム10の表面電位は,帯電部の通過前後を通じて−8
00ボルトと変化しない。このとき、主帯電ローラ21
の外周面に正規帯電トナー3が付着している場合には、
この正規帯電トナー3が補助帯電ローラ71あるいは感
光体ドラム10の側にクーロン力によって移動する。感
光体ドラム10の側に移動した正規帯電トナー3は、後
で現像部に取り込まれ、再利用される。
【0081】図16(a)は、その状態を示し、感光体
ドラム10の表面に付着した正規帯電トナー3が現像部
に達する直前、即ち時刻t27に現像ローラ41に負電
圧が加わるように状態が切り換えられる。感光体ドラム
10の表面電位は−800ボルト、現像ローラ41には
−400ボルトの電圧が印加される。既に説明した図1
3に示したように、時間T12の間、主帯電ローラ21
から感光体ドラム10に逆帯電トナーが移動すると、こ
の逆帯電トナーを通過させるために現像ローラ41や転
写ローラ51が所定のタイミングで時間T12だけ感光
体ドラムよりも高い電位に設定される。そして、その後
は、再び負電位に切り換えられる。
【0082】なお、図16(a)に示す状態で、現像ロ
ーラ41の電位は、感光体ドラム10の電位に比べると
高い電位になる。これは既に帯電部において感光体ドラ
ム10が十分低い負電位に帯電されているためである。
従って、感光体ドラム10の表面に付着した正規帯電ト
ナー3は、現像ローラ41側に取り込まれ、再利用され
ることになる。
【0083】その後、時刻t28に、図16(b)に示
すように、転写ローラ51の電位が電源52によって負
に切り換えられる。転写ローラ51には、例えば−12
00ボルトの負電源52が接続される。感光体ドラム1
0の表面電位は、転写部通過の前後を通じて−800ボ
ルトである。その後感光体ドラム10の表面がクリーニ
ング部に達する。図16(c)に示すように、クリーニ
ングローラ61に、クリーニングローラ61と感光体ド
ラム10の間で放電が発生しない程度の例えば−135
0ボルトの負電圧が印加されているので、両者の間で電
荷の移動が生じない。即ち、感光体ドラム10の表面電
位は、クリーニング部通過の前後を通じて−800ボル
トである。
【0084】クリーニングローラ61は、クリーニング
効果を高めるために、感光体ドラム10の回転と同期せ
ず、両者の接点では絶えずスリップが生じている。この
とき、クリーニングローラ61の外周面に付着している
逆帯電トナーは、クリーニングローラ61と感光体ドラ
ム10との間のスリップによる摩擦帯電によって極性を
反転し、正規帯電トナーに戻る。このように、摩擦帯電
によって正規帯電トナーとなった逆帯電トナーは感光体
ドラム10の表面に付着して現像部に再び運ばれ、再利
用される。
【0085】なお、こうした摩擦帯電による極性反転効
果を十分に引き出すため、図13に示す時間T13は、
クリーニングローラ61に取り込まれた逆帯電トナー量
に見合った十分長い時間に選定することが好ましい。
【0086】次に、時刻t29において、図16(d)
に示すように、転写ローラ51に接続された電源52
は、負電圧の印加から例えば+1000ボルトの正電圧
の印加に切り換わる。これによって、転写部通過後の感
光体ドラム10の表面電位は0ボルト〜+100ボルト
の範囲になる。その後感光体ドラム10が回転し、クリ
ーニングローラ61に達する直前の時刻t30にクリー
ニングローラ61に接続されたスイッチが切り換えら
れ、クリーニングローラ61に対し電源63aが接続さ
れる。この状態を図17(a)に示す。クリーニングロ
ーラ61には、+400ボルトの電圧が印加される。感
光体ドラム10の表面電位はクリーニング部通過の前後
を通じて0ボルト〜+100ボルトの範囲になる。
【0087】こうして、クリーニングローラ61に正電
圧が印加され、クリーニングローラ61上に付着してい
た逆帯電トナー5は、感光体ドラム10の側にクーロン
力を受けて移動する。逆帯電トナーが付着した感光体ド
ラム10の表面は回転と共に帯電部に進む。主帯電ロー
ラ21にこの逆帯電トナー5が達する直前の時刻t31
に、補助帯電ローラ71に接続されていた電源が切り換
えられて、補助帯電ローラ71、主帯電ローラ21、感
光体ドラム10の順に電位が高くなるように設定が切り
換えられる。
【0088】感光体ドラム10の表面電位は、帯電ロー
ラに接する前には0ボルトから100ボルト程度の電位
である。主帯電ローラ21には、−1350ボルトの電
圧が印加され、補助帯電ローラ71には、−1700ボ
ルトの電圧が印加されている。これにより、感光体ドラ
ム10の表面は−800ボルト程度の電位に帯電する。
【0089】図17(b)に示すように、補助帯電ロー
ラ71に付着していた正規帯電トナー3は、主帯電ロー
ラ21を経て感光体ドラム10の側に移動する。また、
感光体ドラム10に付着していた逆帯電トナーは、主帯
電ローラ21を経て補助帯電ローラ71方向に移動す
る。感光体ドラム10上に付着した正規帯電トナー3
は、感光体ドラム10の回転に伴って、現像部方向に移
動する。
【0090】図17(c)に示すように、現像部の現像
ローラ41は、この正規帯電トナー3が現像部に到達す
る直前の時刻t32から全ての正規帯電トナー3が現像
部に達する時刻t33までの時間T14の間、電位を0
ボルトにする。感光体ドラム10の表面電位は主帯電ロ
ーラ21によって−800ボルトの負電位に帯電されて
いる。従って、感光体ドラム10に付着した正規帯電ト
ナー3はクーロン力によって現像ローラ41の側に移動
する。これによって、正規帯電トナー3は現像部に回収
され再利用される。感光体ドラム10の表面電位は、そ
の後−200ボルト程度になる。以上の処理が終了し、
時刻t34を経過すると、再び次のページの印刷動作が
開始されることになる。
【0091】〈具体例3の効果〉以上のように、具体例
3によれば、印刷動作を監視し、所定のページ数印刷を
行ったとき、クリーニング動作を実行するので、印刷動
作が連続した場合に、補助帯電ローラに逆帯電トナーが
多量に蓄積するのを防止できる。なお、このクリーニン
グ動作を割り込ませるタイミングは、印刷ページ数ある
いはドラムの回転数、その他印刷時間の累積結果を示す
各種のパラメータを用いて設定することが可能である。
また、蓄積した逆帯電トナー量を直接計測することがで
きるような手段があれば、その量が一定量に達したとき
こうしたクリーニング動作を割り込ませるようにしても
よい。
【0092】更に、クリーニング部におけるクリーニン
グローラが、感光体ドラムと互いにスリップしながら回
転していることを利用し、摩擦帯電による逆帯電トナー
の極性変換を図ったので、クリーニングローラに蓄積し
た逆帯電トナーを可能な限り現像部に回収して再利用す
ることが可能になる。
【0093】なお、電子写真記録装置には、感光体ドラ
ムを回転させる構造の他に、感光体ベルトを帯電器等に
対して相対移動させる構造を採用するものがある。上記
全ての具体例について、本発明は、どのような構造の感
光体を使用しても適用が可能である。また、上記の各具
体例で使用した電圧値は、いずれも装置の構造やサイ
ズ、感光体材料やトナーの材料によって適宜増減変更さ
れることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子写真記録装置の要部断面図で
ある。
【図2】装置の印刷動作説明図である。
【図3】具体例1の電子写真記録装置の動作を示すタイ
ミングチャートである。
【図4】具体例1のクリーニング方法説明図(その1)
である。
【図5】具体例1のクリーニング方法説明図(その2)
である。
【図6】具体例1のクリーニング方法説明図(その3)
である。
【図7】具体例2の電子写真記録装置の動作を示すタイ
ミングチャートである。
【図8】具体例2のクリーニング動作説明図(その1)
である
【図9】具体例2のクリーニング動作説明図(その2)
である。
【図10】具体例2のクリーニング動作説明図(その
3)である。
【図11】具体例2のクリーニング動作説明図(その
4)である。
【図12】具体例3の電子写真記録装置の動作を示すフ
ローチャートである。
【図13】具体例3の電子写真記録装置の動作を示すタ
イミングチャートである。
【図14】具体例3のクリーニング方法説明図(その
1)である。
【図15】具体例3のクリーニング方法説明図(その
2)である。
【図16】具体例3のクリーニング方法説明図(その
3)である。
【図17】具体例3のクリーニング方法説明図(その
4)である。
【符号の説明】
10 感光体ドラム 21 主帯電ローラ 30 露光部 40 現像部 50 転写部 60 クリーニング部 71 補助帯電ローラ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体を所定の電位に帯電するための帯
    電器を、 前記感光体に直接電気的に接触する主帯電器と、 この主帯電器に直接電気的に接触して、前記感光体とは
    前記主帯電器を介して間接的に電気接続された補助帯電
    器により構成し、 印刷動作中には、 正規に帯電したトナーとは逆の極性に帯電して前記感光
    体表面に付着した逆帯電トナーが、前記感光体と主帯電
    器との電気的接触部でクーロン力により感光体から主帯
    電器側に移動し、さらに、当該逆帯電トナーが、前記補
    助帯電器と主帯電器との電気的接触部でクーロン力によ
    り主帯電器から補助帯電器側に移動するような電位差
    を、前記感光体と主帯電器と補助帯電器との間に与え、 前記印刷動作を終了してクリーニング動作を開始する
    と、 補助帯電器に蓄積した前記逆帯電トナーが、前記補助帯
    電器と主帯電器との電気的接触部でクーロン力により補
    助帯電器から主帯電器側に移動するような電位差を、前
    記補助帯電器と主帯電器との間に与え、 さらに、当該逆帯電トナーが、主帯電器と感光体との電
    気的接触部でクーロン力により主帯電器から感光体に移
    動するような電位差を、前記感光体と主帯電器との間に
    与え、 前記クーロン力により感光体の表面に付着した前記逆帯
    電トナーが、感光体の相対移動に伴って、感光体表面の
    清掃をするためのクリーニング部に達したとき、前記逆
    帯電トナーが、前記感光体とクリーニング部との電気的
    接触部でクーロン力により感光体からクリーニング部側
    に移動するような電位差を、前記感光体とクリーニング
    部の間に与えることを特徴とする電子写真記録装置のク
    リーニング方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法において、 クリーニング動作を実行中に、 補助帯電器から逆帯電トナーを主帯電器側に移動させる
    間に、主帯電器から正規帯電トナーが補助帯電器側に移
    動し、補助帯電器に正規帯電トナーが蓄積したとき、 補助帯電器に蓄積した正規帯電トナーが、前記補助帯電
    器と主帯電器との電気的接触部でクーロン力により補助
    帯電器から主帯電器側に移動するような電位差を、前記
    補助帯電器と主帯電器との間に与え、 さらに、当該正規帯電トナーが、主帯電器と感光体との
    電気的接触部でクーロン力により主帯電器から感光体に
    移動するような電位差を、前記感光体と主帯電器との間
    に与え、 前記クーロン力により感光体の表面に付着した前記正規
    帯電トナーが、感光体の相対移動に伴って、現像部に達
    したとき、前記正規帯電トナーが、前記感光体と現像部
    との電気的接触部でクーロン力により感光体から現像部
    側に移動するような電位差を、前記感光体と現像部の間
    に与えて、正規帯電トナーを現像部に回収することを特
    徴とする電子写真記録装置のクリーニング方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の方法において、 感光体上に付着した逆帯電トナーが転写部を通過してク
    リーニング部まで運ばれる際に、転写部と感光体との電
    気的接触部で、クーロン力により感光体から転写部に正
    規帯電トナーが移動して蓄積したとき、 転写部と感光体との間に、正規帯電トナーが感光体側に
    移動するような電位差を与えることを特徴とする電子写
    真記録装置のクリーニング方法。
  4. 【請求項4】 印刷動作中に、現像部において正規に帯
    電したトナーが感光体上の静電潜像を現像するものにお
    いて、 印刷動作を終了してクリーニング動作を実行するとき、 クリーニング部に蓄積した正規帯電トナーが、クリーニ
    ング部と感光体との電気的接触部でクーロン力によりク
    リーニング部から感光体側に移動するような電位差を、
    前記クリーニング部と感光体との間に与え、 前記クーロン力により感光体の表面に付着した前記正規
    帯電トナーが、感光体の相対移動に伴って、現像部に達
    したとき、前記正規帯電トナーが、前記感光体と現像部
    との電気的接触部でクーロン力により感光体から現像部
    側に移動するような電位差を、前記感光体と現像部の間
    に与えて、正規帯電トナーを現像部に回収することを特
    徴とする電子写真記録装置のクリーニング方法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の方法において、 印刷動作中に、補助帯電ローラに蓄積した逆帯電トナー
    の量を示す任意のパラメータを選定して、そのパラメー
    タを監視し、そのパラメータが所定の内容に変化するタ
    イミングでクリーニング動作を実行することを特徴とす
    る電子写真記録装置のクリーニング方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の方法において、 クリーニング部に逆帯電トナーが蓄積したとき、感光体
    とクリーニング部との機械的な接触部で、前記逆帯電ト
    ナーを摩擦帯電させて極性を反転させ、極性反転の結果
    得られた正規帯電トナーを、クーロン力により感光体側
    に移動させて、 前記クーロン力により感光体の表面に付着した前記正規
    帯電トナーが、感光体の相対移動に伴って、現像部に達
    したとき、前記正規帯電トナーが、前記感光体と現像部
    との電気的接触部でクーロン力により感光体から現像部
    側に移動するような電位差を、前記感光体と現像部の間
    に与えて、正規帯電トナーを現像部に回収することを特
    徴とする電子写真記録装置のクリーニング方法。
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JP2018180157A (ja) * 2017-04-07 2018-11-15 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置

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