JP2009186918A - クリーニング装置、帯電装置、画像形成装置及びクリーニングローラ - Google Patents

クリーニング装置、帯電装置、画像形成装置及びクリーニングローラ Download PDF

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Abstract

【課題】クリーニング性能の向上とリサイクルの容易性を図ること。
【解決手段】感光体を帯電させる帯電ローラに接触して帯電ローラを清掃するクリーニングローラと、クリーニングローラを回転可能に支持しクリーニングローラで帯電ローラを加圧する支持加圧部材とを備え、クリーニングローラは、弾性発泡体からなる円筒部材と、円筒部材を軸方向に貫通する金属シャフトを備え、円筒部材は弾性発泡体の弾性によって金属シャフトに摺動可能に保持されるクリーニング装置。
【選択図】図2

Description

本発明は、クリーニング装置、帯電装置、画像形成装置及びクリーニングローラに関するものである。
背景技術と発明が解決しようとする課題
電子写真方式の画像形成装置では、感光体上に形成されたトナー像の大部分は転写プロセスで転写媒体(中間転写体や転写用紙)へと転写されるが、残りのトナーは転写工程後も感光体の表面上に残存する。そのため、この感光体上に残存したトナーを放置すると、徐々に画像品質が低下してしまう。そこで、感光体上に残存するトナーを除去するために、感光体に接触するクリーニングブレードを設けたクリーニング装置が多用されている。
そのようなクリーニング装置のクリーニング現象をミクロ的に見てみると、感光体とクリーニングブレードとはある程度の振動(スリツプステイツク現象)を起こしている。そのため、残留トナーがクリーニングブレードを通過することが起こる。
近年、電子写真方式の画像形成装置において感光体(像担持体)の表面を帯電するための帯電装置には、環境への配慮から、オゾンの発生量の少ない接触ローラ帯電器が用いられるようになってきている。
接触ローラ帯電器を用いた場合、クリーニングブレードを通過したトナーが帯電ローラを汚染してしまう。その結果、帯電性能が低下したり帯電ムラが発生したりする現象が現れる。特に高速機になれば、その傾向が強くなる。
このため、スポンジローラやクリーニングブラシ等のクリーニング手段を帯電ローラに当接させてクリーニングする方法が検討されている。例えば、スポンジ層とシャフトとを接着剤で固定したクリーニングローラを用いて、帯電ローラとの従動回転により、クリーニングを行う方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、クリーニング部材とそれを支持するシャフトを接着剤で固定してしまうと帯電ローラに対してクリーニングローラはほぼ同じ周速度で回転してしまうため、充分なクリーニング性が得られないばかりか、スポンジ材がシャフトから容易に剥がれないためローラのコストの大半を占めるシャフトのリサイクルが非常に困難となるという問題がある。
また、リサイクル性の向上のため、ゴム製のローラ部材を溝を有するシャフトに圧入し分離が困難な状態で嵌合保持し、使用後にシャフトの溝に合わせてローラ部材をカッターナイフで切り裂くことによりシャフトのリサイクルを行う方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、この構成を帯電ローラ用クリーニングローラに採用した場合、シャフトとローラ部材が完全に固定されているため、前述と同様にクリーニング性が確保できない。更には、リサイクル時にローラをシャフトから引き剥がす工具が必要となるという問題がある。
特開2007−199325号公報 特開平8−91599号公報
この発明において、帯電ローラを清掃するクリーニングローラのクリーニングのメカニズムを詳細に検討した結果、それは、弾性発泡体のセル径内に汚染物質であるトナーや外添剤の吸収作用、接触回転時における圧縮と開放時の弾き飛ばし作用、周速差による掻取り作用の3つの作用を有し、特に周速差による掻き取り作用の効果が重要であることが見出された。
従って、この発明は、感光体を帯電させる帯電ローラに接触して帯電ローラを清掃するクリーニングローラと、クリーニングローラを回転可能に支持しクリーニングローラで帯電ローラを加圧する支持加圧部材とを備え、クリーニングローラは、弾性発泡体からなる円筒部材と、円筒部材を軸方向に貫通する金属シャフトを備え、円筒部材は弾性発泡体の弾性によって金属シャフトに摺動可能に保持されるクリーニング装置を提供するものである。
この発明によれば、シャフトと円筒部材との完全な空回りが防止され、帯電ローラとクリーニングローラとの間に適当な摺動(スリップ)が生じるので、良好なクリーニング性能が得られる。更には接着材を使用していないため、円筒部材を工具を用いずにシャフトから手で容易に剥がすことができるため、シャフトのリサイクルが容易となる。従って、クリーニング性能の向上とリサイクルの容易性の両立を図ることができる。
この発明によるクリーニング装置は、感光体を帯電させる帯電ローラに接触して帯電ローラを清掃するクリーニングローラと、クリーニングローラを回転可能に支持しクリーニングローラで帯電ローラを加圧する支持加圧部材とを備え、クリーニングローラは、弾性発泡体からなる円筒部材と、円筒部材を軸方向に貫通する金属シャフトを備え、円筒部材は弾性発泡体の弾性によって金属シャフトに摺動可能に保持されることを特徴とするものである。
金属シャフトと円筒部材との間には接着層が設けられない。
金属シャフトは、外周表面の粗さRzが、5μm≦Rz≦50μmであることが好ましい。ここで、粗さRzとは、「最大高さ粗さ」のことである(JISB0601:2001参照)。
弾性発泡体は、ポリエチレン、ポリエステル樹脂、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリウレタン、エポキシ樹脂の少なくとも一つを用いた発泡体から構成されてもよい
この発明は、別の観点から前記クリーニング装置を備えた帯電装置を提供するものである。
さらにこの発明は、複数の帯電装置を備え、各帯電装置が前記帯電装置である画像形成装置を提供するものである。
また、この発明は、弾性発泡体からなる円筒部材と、円筒部材を軸方向に貫通する金属シャフトを備え、円筒部材は弾性発泡体の弾性によって金属シャフトに摺動可能に保持されるクリーニングローラを提供するものである。
以下、図面に示す実施形態を用いて、この発明を詳述する。
まず、本実施形態に係るトナーを用いた画像形成装置について説明する。図1は、本実施形態にかかる電子写真方式のカラー画像形成装置であり、例えばネットワークを介して外部から送信されてくる画像データや画像読取装置(図示せず)によって読み取られた画像データに基づいて、記録紙(転写媒体)に対して多色または単色の画像を形成するものである。
図1に示すように、画像形成装置は、可視像形成ユニット10、記録紙供給トレイ20、記録紙搬送手段30、定着装置40、を備えている。ここでは、可視像形成ユニット10にて現像した像(トナー像)は、記録紙Pに直接転写するものとするが、中間転写ベルト等の中間転写媒体に転写するようになっていてもよい。
可視像形成ユニット10には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(B)の各色に対応して、4つの可視像形成ユニット10Y・10M・10C・10Bが直列に配設されている。つまり、可視像形成ユニット10は4つの可視像形成ユニット10Y・10M・10C・10Bからなる。
そして、可視像形成ユニット10Yはイエロー(Y)のトナーを用いて画像形成を行い、可視像形成ユニット10Mはマゼンダ(M)のトナーを用いて画像形成を行う。可視像形成ユニット10Cはシアン(C)のトナーを用いて画像形成を行い、可視像形成ユニット10Bはブラック(B)のトナーを用いて画像形成を行う。具体的には、供給トレイ20から定着装置40へ記録紙を搬送する搬送路に沿って、4組の可視像形成ユニット10Y・10M・10C・10Bが配設されており、搬送される記録紙Pに各色のトナーを多重転写するようになっている。
図2は、可視像形成ユニット10Y,10M,10C,10Bの1つを示す構成説明図である。この図に示すように、可視像形成ユニット10Y・10M・10C・10Bは、それぞれ実質的に同一の構成を有する。すなわち、それぞれに、感光体(感光体ドラム、像担持体)11、帯電装置12、レーザ光照射手段13、現像装置14、転写ローラ15、クリーナユニット16が設けられている。
帯電装置12は、感光体11の表面を所定の電位に均一に帯電させるものであり、この実施形態では帯電ローラ61を感光体11の表面に接触させて帯電させる接触帯電方式の帯電装置を用いている。
レーザ光照射手段13は、帯電装置12によって帯電された感光体11の表面を画像データに応じて露光し、感光体11の表面に静電潜像を形成するものである。
現像装置14は、感光体11の表面に形成された静電潜像を、トナーによって現像してトナー像を形成するものである。
転写ローラ15は、トナーとは逆極性のバイアス電圧が印加され、感光体11に形成されたトナー像を、記録紙搬送手段30によって搬送される記録紙Pに転写させるものである。
クリーナユニット16は、転写ローラ15による転写処理の後に、感光体11の表面に残留したトナーを除去・回収するものである。
図2に示すように、クリーナユニット16は、ケース54およびクリーニングブレード51を備えている。
クリーニングブレード51は、感光体11の表面に残留するトナーを回収するためのものであり、感光体11の軸方向を長手方向とする長尺状のゴム部材によって形成されている。クリーニングブレード51に用いるゴム部材としては、例えばウレタンゴム、シリコーンゴム、クロロプレンゴム、ブタジエンゴム等からなるものを用いることができる。
このクリーニングブレード51は、一方の長辺がケース54に設けられた開口部における感光体11の回転方向下流側に取り付けられ、他方の長辺のエッジ(角)が感光体11の表面に接触するよう配置されている。これにより、クリーニングブレード51は、トナー像の転写後に感光体11の表面上に残る転写残トナーを感光体11との当接部位で堰き止め、スティック・スリップ動作を行いながら掻き落として除去する。
スティック・スリップ動作とは、クリーニングブレード51における感光体11との当接部分が、感光体11の表面の動きにつられて感光体11の回転方向に移動する動作と、クリーニングブレード51自身の弾性力により元の位置に戻る動作とを繰り返す動きのことであり、クリーニングブレード51のエッジが感光体11の表面を振動する動作のことである。
なお、クリーニングブレード51による感光体11の磨耗を防止するために、感光体11に潤滑剤を塗布するための手段が設けられていてもよい。
各可視像形成ユニットにおいては、帯電装置12が感光体11の表面を帯電する。
帯電した感光体11の表面をレーザ光照射手段13で露光して静電潜像を形成し、静電潜像を現像装置14によって現像し、現像したトナー像を転写ローラ15によって記録紙Pに転写する処理が行われる。また、転写工程後に感光体11の表面に残ったトナー像は、前述のようにクリーナユニット16によって除去回収される。
そして、このような、記録紙Pに対するトナー像の転写を、各色の可視像形成ユニットにおいて順次行うことで、記録紙Pに各色のトナー像を多重転写するようになっている。
図1に示す記録紙搬送手段30は、駆動ローラ31、アイドリングローラ32、搬送ベルト33からなり、記録紙Pに各可視像形成ユニットによってトナー像が転写されるように、記録紙を搬送するものである。
駆動ローラ31およびアイドリングローラ32は、無端状の搬送ベルト33を張架するものであり、駆動ローラ31が所定の周速度で回転駆動されることで、搬送ベルト33が駆動するようになっている。また、搬送ベルト33は、外側表面は所定の電位に帯電しており、記録紙Pを静電吸着しながら搬送する。
記録紙搬送手段30によって搬送されて各可視像形成ユニットを通過し、トナー像(未定着トナー像)を転写された記録紙は、駆動ローラ31の曲率によって搬送ベルト33から剥離され、定着装置40に搬送される。定着装置40は、記録紙に適度な熱と圧力とを与えて、記録紙P上に転写されたトナーを溶解させて記録紙Pに定着させ、記録紙Pを排紙トレイ(図示せず)に排出する。
定着装置40の構成は特に限定されるものではなく、例えば、加熱ローラ41と加圧ローラ42とを備え、これら両ローラによって記録紙を挟持しながら搬送する構成のものを用いることができる。
なお、画像形成装置に備えられる上記各部材の動作は、マイクロコンピュータを備えた主制御部(図示しない)によって制御される。
次に、帯電装置12の構成について説明する。帯電装置12は、図2に示すように、帯電ローラ61、クリーニングローラ62、離接機構(支持加圧部材)63を備えている。
帯電ローラ61は、感光体11の軸方向の長さと同程度の長さを有し、感光体11の表面に接触するように感光体11と互いの軸が平行になるように配置されている。
帯電ローラ61は、直流電源64からDC電圧を給電することにより感光体11の表面を均一に帯電させるものであり、感光体11と同じ周速度で回転するようになっている。
帯電ローラ61は、導電性支持体を基体としてその外周面上に弾性層が形成され、この弾性層上に抵抗層が形成されている。この実施形態では、帯電ローラの外径は14mmとなっている。上記導電性支持体としては、例えば、鉄、銅、ステンレス鋼、アルミニウム、ニッケル等の金属材料の丸棒を用いることができる。なお、防錆や耐傷性付与のために、これらの金属表面にメッキ処理を施してもよい。ただし、導電性を損なわないことが必要である。
上記弾性層は、被帯電体としての感光体11に対する給電や、帯電ローラ61の感光体11に対する良好な均一密着性を確保するために、適当な導電性と弾性とを有している。
具体的には、上記弾性層としては、例えば天然ゴム、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、シリコーンゴム、ウレタンゴム、エピクロルヒドリンゴム、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、ニトリルブタジエンゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)等の合成ゴム、あるいはポリアミド、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂等の弾性材料中に、カーボンブラック、グラファイト、導電性金属酸化物等の電子電導機構を有する導電剤、アルカリ金属塩や四級アンモニウム塩等のイオン電導機構を有する導電剤などを適宜添加したものを用いる。
なお、帯電ローラ61と感光体11との均一密着性を確保するためには、上記弾性層を研磨して、軸方向の中央部が一番太く、中央部から両端部に行くにつれて細くなる形状(いわゆるクラウン形状)に形成することが好ましい。
上記抵抗層は、弾性層に接して形成され、弾性層中に含有される軟化油や可塑剤等の帯電ローラ61表面へのブリードアウトを防止するとともに、帯電ローラ61全体の電気抵抗を調整するために設けられる。上記抵抗層としては、導電性または半導電性を有する材料が用いられる。
例えば、エピクロルヒドリンゴム、NBR、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー、ウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリスチレン系熱可塑性エラストマー、フッ素ゴム系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー、ポリブタジエン系熱可塑性エラストマー、エチレン酢酸ビニル系熱可塑性エラストマー、ポリ塩化ビニル系熱可塑性エラストマー、塩素化ポリエチレン系熱可塑性エラストマー等、あるいはこれらの混合材料、または共重合体からなる材料に、電子電導機構を有する導電剤(例えば、導電性カーボン、グラファイト、導電性金属酸化物、銅、アルミニウム、ニッケル、鉄粉等)、イオン電導機構を有する導電剤(例えば、アルカリ金属塩、アンモニウム塩等)を適宜添加したものを用いる。
この場合、所望の電気抵抗を得るために、上記各種導電剤を2種以上併用してもよい。ただし、環境変動や感光体11の汚染を考慮すると、電子電導機構を有する導電剤を用いることが好ましい。
クリーニングローラ62は、図3に示すように弾性発泡体(スポンジ層)からなる円筒部材65と、円筒部材65を軸方向に貫通する金属シャフト66を備える。
そして、図2に示す離接機構63は、金属シャフト66(図3)の両端部を回転可能に支持し、所定のばね荷重によって帯電ローラ61の方向に加圧する。それによって、クリーニングローラ62が帯電ローラ61の表面に加圧接触(圧接)し、円筒部材65(図3)が所定量だけ凹むようになっている。
クリーニングローラ62は、前述のように、帯電ローラ61の表面に付着した残留トナー、トナー外添剤、紙粉等を除去するためのものである。円筒部材65のスポンジ層には、例えば、ポリウレタン、IR、NBR、FPDMなどの有機ゴム等、あるいは、ポリエチレン、ポリエステル樹脂、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリウレタン、エポキシ樹脂の少なくとも一つを用いた発泡体が用いられる。
金属シャフト66にはステンレス、SUM,鉄、ニッケル、アルミニウム等の金属材料によって作成された丸棒が用いられる。なお、防錆や耐傷性付与のために、金属シャフト66の金属表面にメッキ処理を施してもよい。
また、金属シャフト66には、使用されるプロセス速度等に応じて、サンドブラスト、ヤスリがけ、ケミカルブラスト処理などによる表面処理が施こされるが、表面粗さを一定にするためにはサンドブラストによる表面処理が最も好ましい。
この実施形態に用いるトナーは、ポリエステル樹脂100重量%に対しシアン、マゼンタ、イエローの各色顔料を5%ブラックはカーボンブラックを5%、更に帯電制御剤1%、Wax6%を配合、混練、粉砕、分級により製造された体積平均粒子径6.5μmトナーである。
外添剤として個数平均粒子径10nmのシリカ(日本アエロジル(株)製:製品名R8200)を1.0〜3.0wt%を用いる。バインダー樹脂として、ポリエステルの他、スチレンアクリルブタジエン共重合体ポリスチレン、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン等を用いることもできる。
また、外添剤用のシリカには、R8200以外のR972、R974、RX200、X24等を用いても良い。また、シリカ以外にトナーへの外添剤としてアルミナ(酸化アルミニウム:A12 O3 )や、チタニア(酸化チタン:TiO2 )があり、外添剤添加量として1.0〜3.0wt%の範囲であれは、使用する画像形成装置の構成やプロセス速度に応じて単一または混合使用等も可能である。
図4は帯電装置12の正面図であり、図5は図4のA−A矢視断面図である。
これらの図に示すように帯電装置12は支持フレーム71を備え、帯電ローラ61のシャフト72の両端が、それぞれ焼結合金製又は合成樹脂製の軸受73a,73bを介して支持フレームに回転可能に支持されている。そして、シャフト72の一端は、図示しない駆動源に結合する駆動ギア74を備える。離接機構63は、図5に示すようにブラケット75を備え、ブラケット75はシャフト76に固定され、シャフト76は矢印M,N方向に回動可能に支持フレーム71に支持される(図4)。
図5に示すように、ブラケット75の一端にはクリーニングローラ62が回転可能に支持される。また、他端はコイルスプリング77によって引上げられ、矢印Mの回動方向に付勢される。これによって、クリーニングローラ62の帯電ローラ61に対する接触力が与えられる。
さらに、ブラケットの他端はソレノイド78に結合され、ソレノイド78の作動によって、クリーニングローラ62が帯電ローラ61から引き離されるようになっている。
なお、図4に示すようにクリーニングローラ62はそのシャフト66の両端が、それぞれ焼結合金製又は合成樹脂製の軸受79a,79bを介してブラケット75に支持されている。
従って、シャフト66は軸受79a,79bに対して適度な回転摩擦抵抗を有する。そこで、シャフト66に円筒部材65に対する適度な回転摩擦抵抗を与え、コイルスプリング77によってクリーニングローラ62を適当な加圧力で帯電ローラに接触させると、クリーニングローラ62は、帯電ローラ61に対して断続的なスリップを生じ、帯電ローラ61よりも遅い周速で回転する。このスリップ現象が帯電ローラ61のクリーニングに有効に作用する。
また、帯電ローラ61を使用しないときには、ソレノイド78を作動させ、クリーニングローラ62を帯電ローラ61から引き離しておく。それによって、クリーニングローラ62の円筒部材65のスポンジ層が偏った変形から保護される。
(実施例1)
まず、外径4mmの加工用シャフトの周囲に密度30(Kg/m3)、アスカC硬度20度、セル径30μmのウレタンフォーム層(スポンジ層)を形成し、長さ220mm、外径約11mmのスポンジローラを作成する。
次に、真円度を出すため、加熱ワイヤーを用いて外周をカット(切削)する。次に、スポンジ層を加工用シャフトから引き抜き、外径10mm、内径4mmの円筒形スポンジ層を作成する。次に、スポンジ層内にエアを送り込み内径を押し広げながら、外径6mmの金属シャフトを挿入する。それによって、接着剤を用いずに外径10mm、長さ220mmのクリーニングローラを作成する。
次に、プロセス速度167mm/secの画像形成装置において、長さ220mm、外径12mmの帯電ローラに対して、このクリーニングローラをばね荷重片側50g、合計荷重100gで圧接し、スポンジ層の凹み量を0.5mmに設定する。
この画像形成装置において、帯電ローラは感光体に対して従動回転のため、その周速はプロセス速度と同じ167mm/secとなる。しかし、帯電ローラと従動回転しているクリーニングローラには弱いスリップが発生し、約10〜20%の周速差(ロス)が生じる。そのため、帯電ローラに付着したトナー及び外添剤に対する掻き取り作用効果により、安定したクリーニング性が得られた。
つまり、帯電ローラに対して、クリーニングローラをスリップさせ、5〜30%好ましくは、10〜20%の周速差を生じさせることにより、安定したクリーニング性が得られることが確認された。
(実施例2)
外径8mmの加工用シャフトの周囲に密度20(Kg/m3)、アスカC硬度10度、セル径50μmのウレタンフォーム層(スポンジ層)を形成し、長さ330mm、外径約13mmのスポンジローラを作成する。
次に、真円度を出すため、加熱ワイヤーを用いて外周をカット(切削)する。スポンジ層を加工用シャフトから引き抜き、外径12mm、内径8mmの円筒形のスポンジ層を作成する。スポンジ層内にエアを送り込み内径を押し広げながら、スポンジ層と接触する部分に表面粗さRz=20μmのサンドブラスト処理を施した外径9mmの金属シャフトを挿入、接着剤を用いずに外径12mmのクリーニングローラを作成する。
次に、プロセス速度225mm/secの画像形成装置において、長さ330mm、外径14mmの帯電ローラに対して、ばね荷重片側200g、合計荷重400gとし、スポンジ層の凹み量を1mmに設定する。
この画像形成装置において、帯電ローラは感光体に対して従動回転のため、その周速はプロセス速度と同じ225mm/secとなる。しかし、帯電ローラと従動回転しているクリーニングローラにはスリップにより、約10〜20%の周速差が生じる。そのため、帯電ローラに付着したトナー及び外添剤に対する掻き取り作用効果により、安定したクリーニング性が得られた。
つまり、金属シャフトの表面にRz=5〜50μm、好ましくはRz=10〜30μmの表面処理を施すことにより、プロセススピードに応じて一定のスリップ状態を確保することができ、安定したクリーニング性が得られることが確認された。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成説明図である。 本発明の実施形態にかかる画像形成装置の要部説明図である。 図2の要部の断面図である。 本発明の帯電装置の正面図である。 図4のA−A矢視断面図である。
符号の説明
10,10Y,10M,10C,10B 可視像形成ユニット
11 感光体
12 帯電装置
14 現像装置
15 転写ローラ
16 クリーナユニット
51 クリーニングブレード
61 帯電ローラ
62 クリーニングローラ
63 離接機構
64 電源
65 円筒部材
66 金属シャフト
71 支持フレーム
72 シャフト
73a,73b 軸受
74 駆動ギア
75 ブラケット
76 シャフト
77 コイルスプリング
78 ソレノイド
79a,79b 軸受

Claims (6)

  1. 感光体を帯電させる帯電ローラに接触して帯電ローラを清掃するクリーニングローラと、クリーニングローラを回転可能に支持しクリーニングローラで帯電ローラを加圧する支持加圧部材とを備え、クリーニングローラは、弾性発泡体からなる円筒部材と、円筒部材を軸方向に貫通する金属シャフトを備え、円筒部材は弾性発泡体の弾性によって金属シャフトに摺動可能に保持されるクリーニング装置。
  2. 金属シャフトは、外周表面の粗さRzが、5μm≦Rz≦50μmである請求項1記載のクリーニング装置。
  3. 弾性発泡体は、ポリエチレン、ポリエステル樹脂、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリウレタン、エポキシ樹脂の少なくとも一つを用いた発泡体からなる請求項1から3のいずれか1つに記載のクリーニング装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載のクリーニング装置を備えた帯電装置。
  5. 複数の帯電装置を備え、各帯電装置が請求項4記載の帯電装置である画像形成装置。
  6. 弾性発泡体からなる円筒部材と、円筒部材を軸方向に貫通する金属シャフトを備え、円筒部材は弾性発泡体の弾性によって金属シャフトに摺動可能に保持されるクリーニングローラ。
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