JPH10104384A - 原子炉格納容器の壁構造 - Google Patents

原子炉格納容器の壁構造

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JPH10104384A
JPH10104384A JP8261776A JP26177696A JPH10104384A JP H10104384 A JPH10104384 A JP H10104384A JP 8261776 A JP8261776 A JP 8261776A JP 26177696 A JP26177696 A JP 26177696A JP H10104384 A JPH10104384 A JP H10104384A
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concrete wall
transparent plate
reactor
wall
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JP8261776A
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Toshiyuki Ito
俊行 伊藤
Toshikimi Yamakawa
俊公 山川
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    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常時は開口を遮蔽材にて閉塞しておき、必
要に応じて遮蔽材を除去することによりコンクリート壁
の外側から内側の状況を観察することができるようにす
る。 【解決手段】 原子炉圧力容器を包囲している原子炉格
納容器のコンクリート壁20に形成した開口18と、コ
ンクリート壁20の厚さ方向内側20aにおいて開口1
8を閉塞するよう取付けた内側透明板28と、コンクリ
ート壁20の厚さ方向外側20bにおいて開口18を閉
塞し得るよう着脱可能に取付けた外側取付け蓋31と、
外側取付け蓋31に固定されて開口18内部に挿入可能
な遮蔽部材33とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子炉格納容器の
壁構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の原子炉格納容器の一例の概
略を表す縦断面図である。
【0003】1は基礎、2は該基礎1上に立設され且つ
内周の所定高さ位置に原子炉圧力容器3の下部を支持し
得る環状の基礎部を有する略円筒状の原子炉ペデスタ
ル、4は該原子炉ペデスタル2と原子炉圧力容器3とを
取り囲むように前記の基礎1上に立設された原子炉格納
容器12の側壁スラブ(コンクリート壁)、5は該側壁
スラブ4の上縁部から前記の原子炉圧力容器3の上端部
近傍外側に向かって略水平に延び且つ原子炉圧力容器3
の上方部分に開口部を有するトップスラブ(コンクリー
ト壁)、6は前記側壁スラブ4の上下方向中間部位から
原子炉ペデスタル2の外周上端部へ略水平に延びるダイ
ヤフラムフロア(コンクリート壁)である。7は前記の
原子炉圧力容器3の上端部を覆うようにトップスラブ5
の開口部に取り付けたトップヘッドである。
【0004】8は前記の原子炉圧力容器3を周方向に取
り囲むように前記の原子炉ペデスタル2の上端部に立設
された原子炉遮蔽壁であり、該原子炉遮蔽壁8は、コン
クリート壁或いはコンクリート壁と鋼板とを組合わせた
構成を有している。
【0005】そして、前記した側壁スラブ4の内側部と
トップスラブ5の下側部とダイヤフラムフロア6の上側
部とによって上部ドライウェル9を形成し、前記の原子
炉ペデスタル2の内側部と原子炉圧力容器3の下部と基
礎1の上面とによって下部ドライウェル10を形成し、
前記の側壁スラブ4の内側部とダイヤフラムフロア6の
下側部と基礎1の上面とによってサプレッションチェン
バ11を形成し、該サプレッションチェンバ11の内部
に水13を貯留し得るようにしている。
【0006】また、14は前記原子炉ペデスタル2の周
方向に所定の間隔を置いて配設され、該原子炉ペデスタ
ル2の上端部に開口し且つ原子炉ペデスタル2の内部を
下方へ向かって延び下端部に原子炉ペデスタル2の内部
から前記のサプレッションチェンバ11へ向かって原子
炉ペデスタル2の径方向へ略水平に突出するノズル部1
5を有するベント管である。
【0007】16は前記の原子炉圧力容器3の主蒸気出
口ノズルから原子炉遮蔽壁8を貫通して上部ドライウェ
ル9内を延び、前記原子炉格納容器12の側壁スラブ4
を貫通して外部へ延びる主蒸気管、17は前記原子炉遮
蔽壁8の外周部のダイヤフラムフロア6上に設けられた
パイプホイップストラクチャである。
【0008】上記した原子炉を建設する方法の1つとし
て、先ず原子炉格納容器12を構築し、その後、原子炉
圧力容器3を上部から吊り降ろして原子炉ペデスタル2
上に設置し、主蒸気管16やその他の配管、バルブ、種
々の機器等の構成部材を原子炉格納容器12の外部から
上部ドライウェル9内に搬入して接続、据付け等の設置
作業を行い、またサプレッションチェンバ11内にも種
々の構成部材を搬入して設置作業を行うようにする方法
がある。
【0009】上記した建設方法の場合には、原子炉格納
容器12を構築した後に、種々の構成部材を原子炉格納
容器12内に搬入して設置作業を行うために、前記構成
部材を原子炉格納容器12内に搬入するための開口を原
子炉格納容器12の所要位置に備える必要があり、この
ために図4の場合では、側壁スラブ4と原子炉遮蔽壁8
とに開口18を備えている。
【0010】この開口18は、前記した構成部材の設置
作業が終了した後に遮蔽構造部19で閉塞する必要があ
る。
【0011】図5及び図6は、前記開口18部分の構成
例を示したもので、原子炉格納容器12の側壁スラブ4
或いは原子炉遮蔽壁8等のコンクリート壁20に、開口
18が横方向に貫通して設けられており、コンクリート
壁20の厚さ方向内側20aに前記開口18の内側端を
閉塞するようにした鋼板からなる内側遮蔽板21を固定
ボルト22により取付けるようにしており、且つ前記コ
ンクリート壁20の厚さ方向外側20bに前記開口18
の外側端を閉塞するようにした鋼板からなる外側遮蔽板
23を固定ボルト22により取付けるようにしている。
図中24は、前記固定ボルト22が螺合するようにコン
クリート壁20内に予め埋設したアンカーナットを示
す。
【0012】更に、前記外側遮蔽板23における開口1
8の上縁近傍位置には、コンクリート供給口25が形成
されており、該コンクリート供給口25からコンクリー
ト供給ノズル26を介してコンクリート27を供給する
ことにより、内側遮蔽板21と外側遮蔽板23との間の
開口18内にコンクリート27を打設することができる
ようにしている。
【0013】図4に示した原子炉格納容器12を構築す
る際には、図5に示すようにコンクリート壁20に開口
18を予め形成しておき、該開口18を通して構成部材
を原子炉格納容器12内に搬入し、構成部材の設置作業
を行う。
【0014】構成部材の設置作業が終了すると、図6に
示すように、前記コンクリート壁20の内側20aに固
定ボルト22により内側遮蔽板21を固定することによ
り開口18の内側を閉塞し、また前記コンクリート壁2
0の外側20bに固定ボルト22により外側遮蔽板23
を固定することにより開口18の外側を閉塞する。
【0015】続いて、外側遮蔽板23のコンクリート供
給口25にコンクリート供給ノズル26を嵌合させて、
内側遮蔽板21と外側遮蔽板23により閉塞された開口
18内にコンクリート27を充填して固化させる。
【0016】これにより、内側遮蔽板21と外側遮蔽板
23、及びその間に充填固化されたコンクリート27か
らなる遮蔽構造部19によって開口18を遮蔽すること
ができる。
【0017】尚、この時、前記開口18は原子炉格納容
器12の強度には影響しないように設計されているの
で、前記内側遮蔽板21、外側遮蔽板23及び充填固化
したコンクリート27からなる遮蔽構造部19は、遮蔽
を目的とするものであって強度は殆ど要求されない。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記図
5及び図6に示した従来の原子炉格納容器の壁構造にお
いては、コンクリート壁20に形成された開口18を、
内側遮蔽板21と外側遮蔽板23によって閉塞し、その
間にコンクリート27を充填固化することによって閉塞
して遮蔽構造部19を構成するようにしているために、
固化したコンクリートによって開口18が完全に閉塞さ
れてしまい、従って開口18が閉塞された後に、図4に
示す側壁スラブ4の外側から上部ドライウェル9内の主
蒸気管16等の状況を観察したり、或いは原子炉遮蔽壁
8の外側から原子炉圧力容器3周辺の状況を観察するよ
うな要求が生じても、前記開口18を利用して内部の状
況を観察するようなことはできなかった。
【0019】本発明は、斯かる実情に鑑みてなしたもの
で、通常時は開口を遮蔽材にて閉塞しておき、必要に応
じて遮蔽材を除去することによりコンクリート壁の外側
から内部の状況を観察することができるようにした開口
を備えた原子炉格納容器の壁構造を提供することを目的
としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、原子炉圧力容器を包囲している原子炉格納容器のコ
ンクリート壁に形成した開口と、コンクリート壁の厚さ
方向内側において前記開口を閉塞するよう取付けた内側
透明板と、コンクリート壁の厚さ方向外側において前記
開口を閉塞し得るよう着脱可能に取付けた外側取付け蓋
と、該外側取付け蓋に固定されて前記開口内部に挿入さ
れるようにした遮蔽部材とを備えたことを特徴とする原
子炉格納容器の壁構造、に係るものである。
【0021】請求項2に記載の発明は、原子炉圧力容器
を包囲している原子炉格納容器のコンクリート壁に形成
した開口と、コンクリート壁の厚さ方向内側において前
記開口を閉塞するよう取付けた内側透明板と、コンクリ
ート壁の厚さ方向外側において前記開口を閉塞するよう
取付けた外側透明板と、前記開口の上面とコンクリート
壁の外側における開口の上側位置との間をコンクリート
壁を貫通して延び粒状遮蔽材を供給できるようにした粒
状遮蔽材供給口と、前記開口の底面とコンクリート壁の
外面における開口の下側位置との間をコンクリート壁を
貫通して延びた粒状遮蔽材排出口とを備えたことを特徴
とする原子炉格納容器の壁構造、に係るものである。
【0022】請求項3に記載の発明は、透明板が鉛ガラ
スで構成されている本発明の請求項1又は2に記載の原
子炉格納容器の壁構造、に係るものである。
【0023】請求項1に記載の発明では、コンクリート
壁に形成した開口に備えられている外側取付け蓋を取り
外し、遮蔽部材を開口から取り出せば、コンクリート壁
の外側から内側透明板を通して内側の状況を観察するこ
とができる。
【0024】請求項2に記載の発明では、コンクリート
壁に形成した開口内に充填されている粒状遮蔽材を抜取
れば、コンクリート壁の外側から外側透明板と内側透明
板を通して内側の状況を観察することができる。
【0025】請求項3に記載の発明では、透明板を鉛ガ
ラスとすることにより、透明性の確保と同時に遮蔽効果
を高めることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
示例と共に説明する。
【0027】図1は請求項1に記載の発明を実施する形
態の一例を示したもので、図中前記図5、図6と同一の
符号を付したものは同一のものを表しているので、詳細
な説明は省略する。
【0028】図1に示すように、原子炉格納容器12の
側壁スラブ4或いは原子炉遮蔽壁8等のコンクリート壁
20に開口18が形成されている。この開口18は、断
面形状が円形(図3参照)或いは矩形等の任意の形状と
なっていてもよい。
【0029】前記コンクリート壁20の厚さ方向内側2
0aに、前記開口18の内側端を閉塞するようにした内
側透明板28を、押えプレート29を介して固定ボルト
30にて取付け得るようにしている。この内側透明板2
8は、コンクリート壁20の外側から内側の状況が観察
できる程度の透明性と適度な耐熱性を備えていればよ
く、ガラス、或いはプラスチック等を用いることができ
る。
【0030】尚、前記内側透明板28に鉛ガラスを採用
すれば、透明性の確保と同時に遮蔽効果を持たせること
ができる。
【0031】前記コンクリート壁20の厚さ方向外側2
0bに、前記開口18の外側端を閉塞するようにした鋼
板からなる外側取付け蓋31を、着脱ボルト32により
着脱可能に取付け得るようにしている。
【0032】外側取付け蓋31の内側面には、該外側取
付け蓋31をコンクリート壁20の外側20bに取付け
る際に、前記開口18内部に挿入されるようにした遮蔽
部材33を一体に備えている。
【0033】遮蔽部材33としては、鉄、銅、コンクリ
ート、ポリエチレン等を単独で、或いは組合わせて用い
ることができる。尚、34は遮蔽部材33を収容するよ
うに外側取付け蓋31に固定された収容容器である。
【0034】図4に示す原子炉格納容器12を構築する
際には、図5と同様にコンクリート壁20に開口18を
予め形成しておき、該開口18を通して構成部材を原子
炉格納容器12内に搬入し、構成部材の設置作業を行
う。
【0035】構成部材の設置作業が終了すると、図1に
示すように、前記コンクリート壁20の内側20aに固
定ボルト30により内側透明板28を固定し、更に、開
口18内部に遮蔽部材33を挿入するようにして、コン
クリート壁20の外側20bに外側取付け蓋31を着脱
ボルト32により固定する。
【0036】これにより、内側透明板28と、遮蔽部材
33、及び外側取付け蓋31からなる遮蔽構造部19が
開口18に構成されて、遮蔽が保持されるようになる。
【0037】更に、この時、透明板を遮蔽性に優れた鉛
ガラスにて構成すれば、遮蔽効果を更に高めることがで
きる。
【0038】上記構成において、コンクリート壁20の
外側から内側の状況を観察するような要求が生じた場合
には、着脱ボルト32を外して外側取付け蓋31を取り
外すと共に、該外側取付け蓋31と一体の遮蔽部材33
を開口18から引き出す。
【0039】このようにすると、コンクリート壁20の
外側から開口18の内側透明板28を通して内部の状況
を観察することができる。
【0040】又、前記内側透明板28を通して内部を観
察する作業が終了した後は、再び前記遮蔽部材33が開
口18内に挿入されるように外側取付け蓋31をコンク
リート壁20の外側20bに取付ける。
【0041】図2及び図3は、請求項2に記載の発明を
実施する形態の一例を示したものであり、図3では開口
18の断面形状が円形の場合を示している。
【0042】コンクリート壁20の厚さ方向内側20a
に、開口18の内側端を閉塞するようにした内側透明板
28を、押えプレート29を介して固定ボルト30によ
りコンクリート壁20に填め込むように取り付け、また
コンクリート壁20の厚さ方向外側20bに、開口18
の外側端を閉塞するようにした外側透明板35を、押え
プレート36を介して固定ボルト37により取付けるよ
うにしている。上記内側透明板28及び外側透明板35
は、コンクリート壁20の外側から内部の状況が観察で
きる程度の透明性と適度な耐熱性を備えていればよく、
種々のガラス、或いはプラスチック等を用いることがで
きる。
【0043】尚、前記内側透明板28及び外側透明板3
5に鉛ガラスを採用すれば、透明性の確保と同時に遮蔽
効果を持たせることができる。
【0044】更に、前記開口18の上面と、コンクリー
ト壁20の外側20bにおける開口18の上側位置との
間には、コンクリート壁20を貫通して延びる粒状遮蔽
材供給口38が形成されており、該粒状遮蔽材供給口3
8から粒状遮蔽材供給ノズル39を介して粒状遮蔽材4
0を供給することにより、内側透明板28と外側透明板
35との間の開口18内に粒状遮蔽材40を充填するこ
とができるようにしている。粒状遮蔽材40は、鉄、
銅、コンクリート、ポリエチレン等の遮蔽材を適宜の粒
径を有した粒状として流動性を持たせるようにしたもの
である。
【0045】また、前記開口18の底面と、コンクリー
ト壁20の外側20bにおける開口18の下側位置との
間には、コンクリート壁20を貫通して延びる粒状遮蔽
材排出口41を設けている。該粒状遮蔽材排出口41に
は粒状遮蔽材40の流出を遮断できるストッパ42を備
えている。
【0046】図4に示したように原子炉格納容器12を
構築する際には、図5と同様にコンクリート壁20に開
口18を予め形成しておき、該開口18を通して構成部
材を原子炉格納容器12内に搬入し、構成部材の設置作
業を行う。
【0047】構成部材の設置作業が終了すると、図2及
び図3の構成においては、前記コンクリート壁20の内
側20aに、開口18の内側端を閉塞するように固定ボ
ルト30により内側透明板28を固定し、更に、コンク
リート壁20の外側20bに、開口18の外側端を閉塞
するように固定ボルト37により外側透明板35を固定
する。
【0048】続いて、粒状遮蔽材供給口38から粒状遮
蔽材供給ノズル39を用いて粒状遮蔽材40を開口18
内に供給することにより、内側透明板28と外側透明板
35との間の開口18内に粒状遮蔽材40を充填する。
この時ストッパ42は粒状遮蔽材排出口41を閉塞した
状態としておく。
【0049】これにより、内側透明板28と、外側透明
板35と、粒状遮蔽材40からなる遮蔽構造部19が開
口18に構成されることにより、遮蔽が確保されるよう
になる。
【0050】更に、この時、内側透明板28及び外側透
明板35を遮蔽性に優れている鉛ガラスにて構成すれ
ば、遮蔽効果を更に高めることができる。
【0051】図2及び図3の構成において、コンクリー
ト壁20の外側から内側の状況を観察するような要求が
生じた場合には、ストッパ42を開放することにより、
開口18内部に充填されていた粒状遮蔽材40を粒状遮
蔽材排出口41から抜き出す。
【0052】このようにすると、コンクリート壁20の
外側から外側透明板35及び内側透明板を通して内部の
状況を観察することができる。
【0053】又、前記外側透明板35及び内側透明板2
8を通して内部を観察する作業が終了した後は、ストッ
パ42により粒状遮蔽材排出口41を閉塞した状態で、
粒状遮蔽材供給ノズル39を用いて粒状遮蔽材供給口3
8から再び粒状遮蔽材40を開口18内に充填して遮蔽
構造部19を構成することにより遮蔽を行う。
【0054】尚、上記した実施の形態例においては、図
4の原子炉格納容器12内に構成部材を搬入するための
開口18を、後で覗き穴として活用するようにした場合
について説明したが、覗き穴のための専用の開口をコン
クリート壁の所要の個所に備えるようにしてもよいこ
と、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種
々変更を加え得ること、等は勿論である。
【0055】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、コンク
リート壁に形成した開口に備えられている外側取付け蓋
を取り外し、遮蔽部材を開口から取り出せば、コンクリ
ート壁の外側から内側透明板を通して内側の状況を観察
することができる。
【0056】請求項2に記載の発明によれば、コンクリ
ート壁に形成した開口内に充填されている粒状遮蔽材を
抜取れば、コンクリート壁の外側から外側透明板と内側
透明板を通して内側の状況を観察することができる。
【0057】請求項3に記載の発明によれば、透明板を
鉛ガラスとすることにより、透明性の確保と同時に遮蔽
効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載の発明を実施する形態の一例を
示す断面図である。
【図2】請求項2に記載の発明を実施する形態の一例を
示す断面図である。
【図3】図2のIII−III方向矢視図である。
【図4】原子炉格納容器の一例を示す縦断面図である。
【図5】従来のコンクリート壁に備えられる開口の構成
を示す断面図である。
【図6】図5の開口を閉塞して遮蔽構造部を構成してい
る状態を示す断面図である。
【符号の説明】
3 原子炉圧力容器 12 原子炉格納容器 20 コンクリート壁 20a 内側 20b 外側 28 内側透明板 31 外側取付け蓋 33 遮蔽部材 35 外側透明板 38 粒状遮蔽材供給口 40 粒状遮蔽材 41 粒状遮蔽材排出口

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子炉圧力容器を包囲している原子炉格
    納容器のコンクリート壁に形成した開口と、コンクリー
    ト壁の厚さ方向内側において前記開口を閉塞するよう取
    付けた内側透明板と、コンクリート壁の厚さ方向外側に
    おいて前記開口を閉塞し得るよう着脱可能に取付けた外
    側取付け蓋と、該外側取付け蓋に固定されて前記開口内
    部に挿入されるようにした遮蔽部材とを備えたことを特
    徴とする原子炉格納容器の壁構造。
  2. 【請求項2】 原子炉圧力容器を包囲している原子炉格
    納容器のコンクリート壁に形成した開口と、コンクリー
    ト壁の厚さ方向内側において前記開口を閉塞するよう取
    付けた内側透明板と、コンクリート壁の厚さ方向外側に
    おいて前記開口を閉塞するよう取付けた外側透明板と、
    前記開口の上面とコンクリート壁の外側における開口の
    上側位置との間をコンクリート壁を貫通して延び粒状遮
    蔽材を供給できるようにした粒状遮蔽材供給口と、前記
    開口の底面とコンクリート壁の外面における開口の下側
    位置との間をコンクリート壁を貫通して延びた粒状遮蔽
    材排出口とを備えたことを特徴とする原子炉格納容器の
    壁構造。
  3. 【請求項3】 透明板が鉛ガラスで構成されていること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の原子炉格納容器の
    壁構造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014189031A1 (ja) * 2013-05-20 2014-11-27 株式会社Ihi 貯蔵タンクの施工方法

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