JPH10104026A - ディスプレイ装置 - Google Patents

ディスプレイ装置

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Publication number
JPH10104026A
JPH10104026A JP8254737A JP25473796A JPH10104026A JP H10104026 A JPH10104026 A JP H10104026A JP 8254737 A JP8254737 A JP 8254737A JP 25473796 A JP25473796 A JP 25473796A JP H10104026 A JPH10104026 A JP H10104026A
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JP
Japan
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liquid crystal
light
display device
crystal display
display
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Application number
JP8254737A
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English (en)
Inventor
Eiichiro Okuda
英一郎 奥田
Shiro Asakawa
史朗 浅川
Toru Okauchi
亨 岡内
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大きな光源が不要で且つコンパクトに構成で
き、表示文字又は画像と合わせて背景も同時に見ること
のできるディプレイ装置を実現すること。 【解決手段】 液晶表示器101として透明基板118
a,118bに高分子分散型液晶116を挟み、透明電
極117a,117bに印加する電圧を制御することに
より、液晶を透明/不透明状態に制御する。バックライ
トとして外部から入射する外光113と、内蔵の光源手
段106を用いる。液晶表示器101のBの部分に電圧
を印加し、Aの文字パターンを無電界にすると、文字が
散乱により表示され、その周囲部分は外景光107が透
過する。車両の運転者115は前方を見ながら、文字情
報を読み取ることができる。特に外光の強弱に応じて表
示コントラストが変化するように見える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車、船舶、鉄
道車両等において、運転者が前方の外景と表示器から出
力される画像及び文字情報とを重ねて視るためのディス
プレイ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】運転者に速度や警報(ウォーニング)等
の各種情報を前方外景と重ねた形で同時に読み取ること
ができるようにしたヘッドアップディスプレイが最近自
動車等でも用いられるようになっている。かかるヘッド
アップディスプレイ10の構成例を図10に示す。
【0003】ヘッドアップディスプレイ10は、透過型
液晶表示器11、ハロゲンランプ12、ミラー13、1
4、ホログラム16、ビームコンバイナー18等を含ん
で構成される。透過型液晶表示器11をハロゲンランプ
12で照明することにより、表示像15が形成され、こ
の像が2つのミラー13、14で反射し、ホログラム1
6に入射される。ホログラム16では表示像の緑色光の
みが反射され、ウインドシールド17に設けたハーフミ
ラー18で再び反射する。こうして車両前方に虚像19
を形成することによって前方外景と重畳させる形で各種
情報を表示することができる。このような投射方式がヘ
ッドアップディスプレイとして一部の分野に用いられて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
なヘッドアップディスプレイでは、晴天時の昼間のよう
に外光が強い場合に表示像が見づらくなり、良好な視認
性を確保するためには、光量の大きい光源が必要とな
る。このため従来は20W以上の光源を用いなければな
らず、消費電力の増大や、光源の放熱のための空間や冷
却機構が不可欠になるという課題があった。
【0005】また、この投射方式においては、透過型液
晶表示器やハロゲンランプ等の画像形成部が分離されて
いる。これに加えて、投射するための一定の光路を稼ぐ
必要から、表示像を複数のミラーで反射させる構成とな
っている。従って装置が大型化し、これを格納するため
に例えばダッシュボード内に大きな空間を占有してしま
うという課題があった。
【0006】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、光量の大きな光源が不要で、
省電力で発熱も小さく、且つコンパクトで設置スペース
が従来に比べて非常に小さくできるディスプレイ装置を
実現することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1記載の発明は、外景及び表示像を重ねて視る
ディスプレイ装置であって、複数枚の透明基板の間に光
の透過状態と散乱状態とに変化させる液晶層を狭持し、
前記液晶層に加わる電界を制御することによって散乱状
態により表示像を形成するとともに、透過状態の部分か
ら外景光を通過させる液晶表示器と、前記液晶表示器に
表示像の信号を与える信号発生手段と、前記液晶表示器
に背光を与え、散乱状態の液晶による表示像を可視状態
にする照明装置と、を具備することを特徴とするもので
ある。
【0008】また請求項2記載の発明では、前記液晶表
示器は、前記液晶層が高分子分散型の液晶で構成される
ことを特徴とするものである。
【0009】また請求項3記載の発明では、前記照明装
置は、前記液晶表示器の背面から入射される外光を、一
色以上の着色光に分光して前記液晶層に与える分光手段
と、自発発光の光を前記液晶層に与える光源手段と、を
有することを特徴とするものである。
【0010】また請求項4記載の発明では、前記光源手
段は、外光の光強度が所定値より大きい場合は消灯し、
所定値以下の場合は点灯することを特徴とするものであ
る。
【0011】また請求項5記載の発明では、前記分光手
段は、前記液晶表示器の背面側に位置する透明基板と、
前記透明基板の両面に密着されたホログラムと、を有す
るものであり、前記光源手段は、自発発光の光を平行光
に変換し、前記平行光を前記透明基板の端面から入射さ
せることを特徴とするものである。
【0012】また請求項6記載の発明では、前記分光手
段は、前記液晶表示器の背面側から到来する外光を集光
する集光手段と、前記集光手段で集光された光の所定波
長範囲の成分のみ透過させ、着色光を前記液晶表示器の
裏側透明基板に入射させるフィルタ手段と、を有するも
のであり、前記光源手段は、自発発光する光源の光を、
前記液晶表示器の透明基板の端面から入射させることを
特徴とするものである。
【0013】また請求項7記載の発明では、前記照明装
置は、外光を集光して前記液晶表示器に与える集光手段
と、前記液晶表示器の背面で反射された光を反射して再
び前記集光手段に与える反射手段と、を有することを特
徴とするものである。
【0014】また請求項8記載の発明では、前記反射手
段は、車両のフロントガラスであることを特徴するもの
である。
【0015】また請求項9記載の発明では、前記反射手
段は、建築物の窓ガラスであることを特徴するものであ
る。
【0016】また請求項10記載の発明では、前記反射
手段は、ショウウインドウのガラスであることを特徴す
るものである。
【0017】また請求項11記載の発明では、前記分光
手段は、前記液晶表示器の裏側透明基板に密着され、所
定の間隔で且つその基板面とほぼ直角になるよう配列さ
れ、基板面に斜めに入射する光に対しては所定波長範囲
の光のみ透過させるフィルタ手段を内蔵し、基板面に直
角に入射する光に対してはそのまま透過させるフィルタ
基板を有するものであり、前記光源手段は、自発発光の
光を前記透明基板の端面から入射させることを特徴とす
るものである。
【0018】また請求項12記載の発明は、複数枚の透
明基板間に光の透過状態と散乱状態とに変化させる液晶
層を狭持し、前記液晶層に加わる電界を制御することに
よって散乱状態により表示像を形成する液晶表示器と、
前記液晶表示器の背面に取り付けられ、到来光を吸収す
る吸収板と、前記液晶表示器に表示像の信号を与える信
号発生手段と、前記液晶表示器に光を与え、散乱状態の
液晶による表示像を可視状態にする照明装置と、を具備
することを特徴とするものである。
【0019】また請求項13記載の発明では、前記液晶
表示器は、前記液晶層が高分子分散型の液晶で構成され
ることを特徴とするものである。
【0020】また請求項14記載の発明では、前記照明
装置は、前記液晶表示器の前面から入射される外光を、
一色以上の着色光に分光して前記液晶層に与える分光手
段と、自発発光の光を前記液晶層に与える光源手段と、
を有することを特徴とするものである。
【0021】また請求項15記載の発明では、前記分光
手段は、前記液晶表示器の前面側に位置する透明基板
と、前記透明基板の前面に密着されたホログラムと、を
有するものであり、前記光源手段は、自発発光の光を前
記液晶表示器の端面から入射させることを特徴とするも
のである。
【0022】また請求項16記載の発明は、外光によっ
て発電し、前記液晶表示器及び前記信号発生手段に電力
を供給する発電手段を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0023】また請求項17記載の発明は、前記発電手
段の電力を蓄積し、前記発電手段からの発電量が所定値
より小さい場合に、前記液晶表示器及び前記信号発生手
段に電力を供給する充電手段を設けたことを特徴とする
ものである。
【0024】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)本発明の第1の実施の形態におけるデ
ィスプレイ装置について図面を参照しつつ説明する。図
1は本実施の形態のディスプレイ装置100の基本構成
図である。ディスプレイ装置100は例えば車両の運転
席等の前方に設置されるもので、液晶表示器101と照
明装置102より構成される。液晶表示器101は、高
分子分散型液晶116とこれを狭持する2枚の透明基板
118aと118bとから成り、夫々の透明基板118
a,118bに表示パターンに対応して透明電極117
a,117bが形成されている。そして図示しない信号
発生装置からの信号に従って液晶表示器101の一部
(セグメント、各画素又はそれらの周辺部分)を散乱状
態や透明状態にすることにより、画像や文字を表示す
る。
【0025】高分子分散型液晶116は、高分子の中に
例えば1μm大のTN型の液晶の粒を分散させたもの
で、電界を印加すると、光を透過して透明となり、無電
界だと光を散乱して乳白色になるものである。
【0026】照明装置102は液晶表示器101を照明
する照明装置で、透明基板103とその両面に配された
ホログラム104、105、及び透明基板103の端面
に配置された光源手段106から構成されている。
【0027】このホログラム104、105は、回折効
率が高く、波長選択性が強い体積位相型や表面レリーフ
型が用いられ、透明基板103の垂直方向にはほぼ透明
な分光手段である。従って、外景光107は透明基板1
03を何等の影響を受けずに透過し、車両の運転者11
5は通常のガラスを通して見るように外景を見ることが
できる。
【0028】光源手段106は、例えばシリンドリカル
レンズ108、光源109、反射ミラー110により構
成される。ここで使用する光源109は冷陰極管のよう
な消費電力が1W程度のもので十分である。光源109
から発した光は反射ミラー110により一旦集光され、
シリンドリカルレンズ108によって平行光111に変
換されて、透明基板103の端面からホログラム105
に斜めに入射する。平行光111はホログラム105に
よって回折し、透明基板103の表面から回折照明光1
12として出射し、液晶表示器101を照明する。また
車両のフロントガラス等から入射する外光113は、ホ
ログラム104で回折され、回折照明光114として透
明基板103の表面から出射し、光源手段106の回折
照明光112と共に液晶表示装器101を照明する。
【0029】図中Aの部分の文字パターンを形成する透
明電極117a,117bの部分に電圧が印加されず、
Aの部分の文字パターンを形成しない部分と、Bの部分
の透明電極に電圧が印加されるとする。回折照明光11
2及び114によって液晶表示器101の散乱状態に設
定されたAの画像や文字の部分は散乱し、且つ輝いた着
色表示像を形成する。一方、図中Bの透明状態に設定さ
れた部分や、Aの文字以外の部分では外景光107が透
過するため、車両の運転者115は表示像を外景に重畳
させて見ることができる。
【0030】回折照明光114は、外光113の光強度
に応じて液晶表示装置101を照明するから、晴天時の
昼間のように外光113が強い場合においても、良好な
視認性を確保することができる。
【0031】外光の光強度を光センサ等で検出して、光
強度が所定の値より大きい場合光源109を消灯してお
くと、さらに消費電力を節約することができる。また多
重露光により平行光111を回折するホログラム105
と、外光113を回折するホログラム104を同じ部分
に配置してもよく、こうすると構成を簡単にすることが
できる。
【0032】さらに、図2のように例えば透明基板10
3のCの部分に平行光111から緑の波長成分を回折す
るホログラム201を設け、Dの部分に平行光111か
ら青の波長成分を回折するホログラム202を設け、E
の部分に外光113から緑の波長成分を回折するホログ
ラム203を設け、Fの部分に外光113から青の波長
成分を回折するホログラム204を設ければ、緑と青の
二色表示が可能となる。
【0033】このような構成のディスプレイ装置301
は、図3に示すように自動車のウインドシールド302
の近傍であって、ダッシュボード303上部に設置する
ことができる。勿論、このディスプレイ装置は自動車用
に限定されるものではなく、船舶、鉄道車両、ショーウ
ィンドウ等のディスプレイ装置としても使用することが
できる。
【0034】(実施の形態2)次に本発明の第2の実施
の形態におけるディスプレイ装置について図面を参照し
つつ説明する。図4は本実施の形態のディスプレイ装置
400の基本構成図であり、第1の実施の形態のものと
同一部分は同一の名称を付け、詳細な説明は省略する。
ディスプレイ装置400は液晶表示器401と照明装置
402より構成される。液晶表示器401は、高分子分
散型液晶413とこれを狭持する2枚の透明基板415
aと415bとから成り、図示しない信号発生装置から
の信号に従って液晶表示器401の一部を散乱状態や透
明状態にすることにより、画像や文字を表示するもので
ある。
【0035】照明装置402は液晶表示器401を照明
するもので、液晶表示器401の透明基板415aの端
面より導光して着色照明光403で照明する。このため
照明装置402は透明基板415a,415bの端面に
設けられた光源手段404、外光405を集める集光手
段、外光405から着色照明光406を得る分光手段か
ら構成される。光源手段404は、例えばLED40
7、レンズ408から成り、集光手段は反射ミラー40
9で構成され、分光手段はカラーフィルター410から
構成される。これらのカラーフィルタ410及び反射ミ
ラー409は、外光405を反射して液晶表示器401
の裏側を着色照明光406で照明するようになってい
る。
【0036】LED407から発した光を、レンズ40
8で平行な着色照明光403に変換し、液晶表示器40
1の透明基板415の端面より入射する。図中Aの部分
に示すように、散乱状態に設定された画像や文字の部分
は着色照明光403により散乱し、輝いた着色表示像を
形成する。また図中Bの部分に示すように、透明状態に
設定された部分では、空気層と透明基板415との屈折
率差によって、着色照明光403が透明基板415a内
を全反射する。このため、着色照明光403は液晶表示
器401の表面に出てこない。
【0037】一方、外光405は反射ミラー409によ
って反射され、カラーフィルタ410で着色照明光40
6に変換され、液晶表示器401の裏側を照明する。図
中Aの散乱状態に設定された画像や文字の部分は、着色
照明光406により散乱し、輝いた着色表示像を形成す
る。図中Bの透明状態に設定された部分では、着色照明
光406は運転者411の目に入らない方向に透過す
る。従って、透明状態の部分は外景光412が透過する
ため、運転者411は表示像と外景を重ねて見ることが
できる。
【0038】着色照明光406は、外光405の光強度
に応じて液晶表示器401を照明するため、晴天時の昼
間のように外景光412が強い場合においても、良好な
視認性を確保することができる。夜間は外光405が弱
いため、着色照明光406の光強度も小さくなるが、外
景光412も弱いため、光源手段404からの着色照明
光403で良好な表示像が得られる。
【0039】尚、照明装置402は上記の構成に限定さ
れるものではなく、外光および光源からの光を着色光に
変換し、液晶表示器401を照明できる構成であればよ
く、光源手段404は2枚の透明基板415a,415
bのいずれかの端面、又は両方の端面に配置しても良い
ことは自明である。
【0040】また、図5のように、例えば液晶表示器4
01の透明基板415の端面のCの部分には緑色LED
501を設け、Dの部分には赤色LED502を設け、
Eの部分の分光手段として緑の波長成分を透過するカラ
ーフィルタ503を設け、Fの部分の分光手段として赤
の波長成分を透過するカラーフィルタ504を設けるこ
とにより、緑と赤の二色表示が可能となる。
【0041】さらに図6のように、液晶表示器401の
裏面で反射した着色照明光406の反射光601を、反
射手段を構成するウインドシールド302で反射し、再
び集光手段を構成する反射ミラー409に入射するよう
な光学的構成とすることによって、効率よく外光を利用
できる。この場合、より明るい表示像が得られるので、
さらに省電力のディスプレイ装置が実現できる。
【0042】(実施の形態3)次に本発明の第3の実施
の形態におけるディスプレイ装置について図面を参照し
つつ説明する。図7は本実施の形態のディスプレイ装置
700の基本構成図であり、第1の実施の形態と同一の
部分は同一の名称を付け、詳細な説明は省略する。ディ
スプレイ装置700は液晶表示器701と照明装置70
2より構成される。液晶表示器701は、高分子分散型
液晶711とこれを狭持する2枚の透明基板713aと
713bとから成り、図示しない信号発生装置からの信
号に従って液晶表示器701の一部を散乱状態や透明状
態にすることにより、画像や文字を表示する。
【0043】照明装置702は液晶表示器701を照明
するもので、液晶表示器701の透明基板713aの端
面より導光して着色照明光703により照明する。照明
装置702は、外光705から着色照明光706を得る
フィルタ基板707と光源手段704とから構成され
る。光源手段704は2枚の透明基板713a,713
bのいずれか一方の端面、又は両方の端面に配置しても
良い。フィルタ基板707は、例えば所定の範囲の波長
のみ透過するカラーフィルタ708をフィルタ基板70
7内に基板面とほぼ直角で所定の間隔で平行に設けたも
のである。
【0044】フィルタ手段であるカラーフィルタ708
の厚みtを十分薄くし、間隔pを適切に選ぶと、フィル
タ基板707の垂直方向にはほぼ透明となる。従って、
外景光709は何等の影響を受けずにフィルタ基板70
7を透過し、運転者710は通常のガラスを通して見る
ように外景を見ることができる。光源手段704から発
した着色照明光703を透明基板713aの端面より入
射して照明すると、図中Aの散乱状態に設定された画像
や文字の部分は輝いた着色表示像となる。
【0045】図中Bの透明状態に設定された部分では、
空気層と透明基板713との屈折率差によって着色照明
光703が透明基板713内を全反射する。このため、
着色照明光703は液晶表示器701の表面に出てこな
い。一方、外光705がフィルタ基板707に斜めに入
射すると、カラーフィルタ708で着色照明光706に
変換され、液晶表示器701を照明する。図中Aの散乱
状態に設定された画像や文字の部分は、着色照明光70
6により散乱し、輝いた着色表示像を形成する。図中B
の透明状態に設定された部分では、着色照明光706は
運転者710の目に入らない方向に透過する。従って、
透明状態の部分は外景光709が透過するため、運転者
710は表示像と外景を重ねて見ることができる。
【0046】着色照明光706は、外光705の光強度
に応じて液晶表示器701を照明するため、晴天時の昼
間のように外景光709が強い場合においても、良好な
視認性を確保することができる。夜間は外光705が弱
いため、着色照明光706の光強度も小さくなるが、外
景光709も弱いため、光源手段704からの着色照明
光703で良好な表示像が得られる。
【0047】(実施の形態4)次に本発明の第4の実施
の形態におけるディスプレイ装置について図面を参照し
つつ説明する。図8は本実施の形態のディスプレイ装置
800の基本構成図であり、第1の実施の形態と同一の
部分は同一の名称を付け、詳細な説明は省略する。ディ
スプレイ装置800は液晶表示器801、吸収板80
2、照明装置803より構成される。液晶表示器801
は、高分子分散型液晶811とこれを狭持する2枚の透
明基板813aと813bとから成り、図示しない信号
発生装置からの信号に従って液晶表示器801の一部を
散乱状態にすることにより、画像や文字を表示するもの
である。
【0048】吸収板802は液晶表示器801の裏面に
設置された光を吸収する板である。照明装置803は液
晶表示器801を照明するもので、透明基板813bの
端面より導光して着色照明光804で照明する。照明装
置803は光源手段805、透明基板806、透明基板
806の表面に配されたホログラム807から構成され
る。光源手段805は、2枚の透明基板813のいずれ
かの端面、又は両方の端面に配置しても良い。
【0049】光源手段805から発した着色照明光80
4を、透明基板813bの端面より入射して照明する
と、図中Aの散乱状態に設定された画像や文字の部分は
散乱し、輝いた着色表示像を形成する。図中Bの液晶が
透明状態に設定された部分では、空気層と透明基板81
3との屈折率差によって着色照明光804が透明基板8
13a,813b内を全反射する。このため、着色照明
光804は液晶表示器801の表面に出てこない。一
方、外光808はホログラム807で回折され、回折照
明光809として透明基板806の表面から出射し、液
晶表示装置801を照明する。
【0050】液晶表示器801の図中Aの散乱状態に設
定された画像や文字の部分は、散乱して輝いた着色表示
像を形成する。図中Bの透明状態に設定された部分で
は、回折照明光809は透過して吸収板802で吸収さ
れる。従って、観測者810は吸収板802を背景に着
色した表示像を見ることができる。このように液晶表示
器801の照明に外光を利用することによって、省電力
な液晶ディスプレイを実現することができる。尚、照明
装置803の構成は上記に限定されるものではない。
【0051】(実施の形態5)次に本発明の第5の実施
の形態のディスプレイ装置として、発電手段及び充電手
段を設けたものについて説明する。図9は本実施の形態
のディスプレイ装置900のシステム構成を示すブロッ
ク図である。本図の液晶表示器901は、第1の実施の
形態と同様の高分子分散型液晶と、これを狭持する透明
電極が形成された2枚の透明基板からなるものである。
液晶表示器901は信号発生手段902からの信号に従
って液晶表示器901を散乱状態や透明状態にすること
により、画像や文字を表示する。
【0052】照明装置903は光源手段905を有し、
外光904を分光した着色光、又は光源手段905から
の照明光で液晶表示器901を照明し、画像や文字を着
色する。液晶表示器901、信号発生手段902、光源
手段905を動作させるための電力は、発電手段90
6、充電手段907、又は外部電源909により供給さ
れる。発電手段906は、例えば太陽電池のような太陽
の光エネルギーを電気エネルギーに変換するもので、充
電手段907は発電手段906で発電した電力、又は外
部電源909より充電されるものである。
【0053】外光904を利用するため、光源手段90
5により液晶表示器901を照明するため消費電力は2
W程度である。このため通常は発電手段906から供給
する電力でこのディスプレイ装置900を十分動作させ
ることが可能である。また外光904の光強度が所定の
値以上の場合は、光源手段905による照明も不要とな
るため、ディスプレイ装置900の消費電力は更に小さ
くなり、発電手段906で発電した余分な電力は充電手
段907に蓄えられる。外光904の光強度が弱く、発
電手段906での発電量が所定の値より小さくなった場
合は、充電手段907からディスプレイ装置900に電
力が供給される。更に外光904の弱い状態が長時間継
続し、充電手段907に蓄えた電力がなくなった場合の
み、外部電源909から電力が供給される。
【0054】このように、ディスプレイ装置の消費電力
を小さくするだけでなく、外光を利用した発電手段およ
び、それを蓄える充電手段を具備することで、外部から
の電源供給が不要、もしくは殆ど消費しないディスプレ
イ装置が実現できる。
【0055】
【発明の効果】以上のように請求項1〜11記載の発明
によれば、表示する画像や文字部分を散乱状態にし、そ
の他の部分は透明状態にし、外光が強い場合は外光を利
用して表示像を形成することで、光量の大きな光源が不
要となり、従来の1/10程度の電力で照明装置を実現
することができる。このため省電力で発熱も小さいとい
う優れたディスプレイ装置を実現できる。また、従来の
投射型の虚像表示装置に比べて、大きな設置スペースを
必要とせず、簡単な構成で外景と表示像を重畳させて表
示することができる。
【0056】また請求項12〜15記載の発明によれ
ば、表示像の部分は着色されて表示され、それ以外の部
分は黒くなるので、外光の強弱に係わらずコントラスト
に優れた表示が得られる。
【0057】また請求項16,17記載の発明によれ
ば、発電手段と充電手段を設けたことにより、外部電源
を用いずに照明装置を機能させることができる。このた
め電源のない場所でもディスプレイ装置を用いることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるディスプレ
イ装置の基本構成図である。
【図2】第1の実施の形態におけるディスプレイ装置の
構成を示す斜視図である。
【図3】本発明のディスプレイ装置を車両に取り付けた
場合の外観図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態におけるディスプレ
イ装置の基本構成図である。
【図5】第2の実施の形態におけるディスプレイ装置の
構成を示す斜視図である。
【図6】第2の実施の形態におけるディスプレイ装置を
車両に取り付ける場合の照明方法を示す説明図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態におけるディスプレ
イ装置の基本構成図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態におけるディスプレ
イ装置の基本構成図である。
【図9】本発明の第5の実施の形態におけるディスプレ
イ装置の全体構成図である。
【図10】従来のヘッドアップディスプレイの基本構成
図である。
【符号の説明】
100,200,301,400,700,800,9
00 ディスプレイ装置 101,401,701,801,901 液晶表示器 102,402,702,803,903 照明装置 103,118a,118b,415a,415b,7
13a,713b,813a,813b,806 透明
基板 104,105,201〜204,807 ホログラム 106,404,704,805,905 光源手段 107,412,709 外景光 108 シリンドカルレンズ 109 光源 110,409 反射ミラー 111 平行光 112,114 回折照明光 113,405,705,808,904 外光 115,411,710 運転者 116,413,711 高分子分散型液晶 117,414,712 透明電極 302 ウインドシールド 303 ダッシュボード 407,501,502 LED 408 レンズ 410,503,504,708 カラーフィルタ 403,406,703,706,804 着色照明光 601 反射光 707 フィルタ基板 802 吸収板 902 信号発生手段 906 発電手段 907 充電手段 909 外部電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G02F 1/1333 G02F 1/1333 1/1335 1/1335 G03H 1/22 G03H 1/22 G09F 9/35 G09F 9/35

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外景及び表示像を重ねて視るディスプレ
    イ装置であって、 複数枚の透明基板の間に光の透過状態と散乱状態とに変
    化させる液晶層を狭持し、前記液晶層に加わる電界を制
    御することによって散乱状態により表示像を形成すると
    ともに、透過状態の部分から外景光を通過させる液晶表
    示器と、 前記液晶表示器に表示像の信号を与える信号発生手段
    と、 前記液晶表示器に背光を与え、散乱状態の液晶による表
    示像を可視状態にする照明装置と、を具備することを特
    徴とするディスプレイ装置。
  2. 【請求項2】 前記液晶表示器は、 前記液晶層が高分子分散型の液晶で構成されることを特
    徴とする請求項1記載のディスプレイ装置。
  3. 【請求項3】 前記照明装置は、 前記液晶表示器の背面から入射される外光を、一色以上
    の着色光に分光して前記液晶層に与える分光手段と、 自発発光の光を前記液晶層に与える光源手段と、を有す
    るものであることを特徴とする請求項1記載のディスプ
    レイ装置。
  4. 【請求項4】 前記光源手段は、 外光の光強度が所定値より大きい場合は消灯し、所定値
    以下の場合は点灯するものであることを特徴とする請求
    項3記載のディスプレイ装置。
  5. 【請求項5】 前記分光手段は、 前記液晶表示器の背面側に位置する透明基板と、 前記透明基板の両面に密着されたホログラムと、を有す
    るものであり、 前記光源手段は、 自発発光の光を平行光に変換し、前記平行光を前記透明
    基板の端面から入射させるものであることを特徴とする
    請求項3記載のディスプレイ装置。
  6. 【請求項6】 前記分光手段は、 前記液晶表示器の背面側から到来する外光を集光する集
    光手段と、 前記集光手段で集光された光の所定波長範囲の成分のみ
    透過させ、着色光を前記液晶表示器の裏側透明基板に入
    射させるフィルタ手段と、を有するものであり、 前記光源手段は、 自発発光する光源の光を、前記液晶表示器の透明基板の
    端面から入射させるものであることを特徴とする請求項
    3記載のディスプレイ装置。
  7. 【請求項7】 前記照明装置は、 外光を集光して前記液晶表示器に与える集光手段と、 前記液晶表示器の背面で反射された光を反射して再び前
    記集光手段に与える反射手段と、を有するものであるこ
    とを特徴とする請求項1記載のディスプレイ装置。
  8. 【請求項8】 前記反射手段は、 車両のフロントガラスであることを特徴する請求項7記
    載のディスプレイ装置。
  9. 【請求項9】 前記反射手段は、 建築物の窓ガラスであることを特徴する請求項7記載の
    ディスプレイ装置。
  10. 【請求項10】 前記反射手段は、 ショウウインドウのガラスであることを特徴する請求項
    7記載のディスプレイ装置。
  11. 【請求項11】 前記分光手段は、 前記液晶表示器の裏側透明基板に密着され、所定の間隔
    で且つその基板面とほぼ直角になるよう配列され、基板
    面に斜めに入射する光に対しては所定波長範囲の光のみ
    透過させるフィルタ手段を内蔵し、基板面に直角に入射
    する光に対してはそのまま透過させるフィルタ基板を有
    するものであり、 前記光源手段は、 自発発光の光を前記透明基板の端面から入射させるもの
    であることを特徴とする請求項3記載のディスプレイ装
    置。
  12. 【請求項12】 複数枚の透明基板間に光の透過状態と
    散乱状態とに変化させる液晶層を狭持し、前記液晶層に
    加わる電界を制御することによって散乱状態により表示
    像を形成する液晶表示器と、 前記液晶表示器の背面に取り付けられ、到来光を吸収す
    る吸収板と、 前記液晶表示器に表示像の信号を与える信号発生手段
    と、 前記液晶表示器に光を与え、散乱状態の液晶による表示
    像を可視状態にする照明装置と、を具備することを特徴
    とするディスプレイ装置。
  13. 【請求項13】 前記液晶表示器は、 前記液晶層が高分子分散型の液晶で構成されることを特
    徴とする請求項12記載のディスプレイ装置。
  14. 【請求項14】 前記照明装置は、 前記液晶表示器の前面から入射される外光を、一色以上
    の着色光に分光して前記液晶層に与える分光手段と、 自発発光の光を前記液晶層に与える光源手段と、を有す
    るものであることを特徴とする請求項12記載のディス
    プレイ装置。
  15. 【請求項15】 前記分光手段は、 前記液晶表示器の前面側に位置する透明基板と、 前記透明基板の前面に密着されたホログラムと、を有す
    るものであり、 前記光源手段は、 自発発光の光を前記液晶表示器の端面から入射させるも
    のであることを特徴とする請求項12記載のディスプレ
    イ装置。
  16. 【請求項16】 外光によって発電し、前記液晶表示器
    及び前記信号発生手段に電力を供給する発電手段を設け
    たことを特徴とする請求項1〜15のいずれか1項記載
    のディスプレイ装置。
  17. 【請求項17】 前記発電手段の電力を蓄積し、前記発
    電手段からの発電量が所定値より小さい場合に、前記液
    晶表示器及び前記信号発生手段に電力を供給する充電手
    段を設けたことを特徴とする請求項16記載のディスプ
    レイ装置。
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