JPH10103307A - 作業機の油圧回路 - Google Patents

作業機の油圧回路

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JPH10103307A
JPH10103307A JP27753896A JP27753896A JPH10103307A JP H10103307 A JPH10103307 A JP H10103307A JP 27753896 A JP27753896 A JP 27753896A JP 27753896 A JP27753896 A JP 27753896A JP H10103307 A JPH10103307 A JP H10103307A
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oil
control valve
pressure
pilot
tank
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Kiyotsugu Miyawaki
清嗣 宮脇
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、作業機駆動用の油圧シリンダ5,
6と作業機支承用のジャッキ装置11を備えた作業機の油
圧回路において、ジャッキ装置11を駆動中にシリンダ制
御弁16,19から圧油が漏洩して油圧シリンダ5,6が伸
長するのを未然に防止することを目的とする。 【解決手段】 油圧シリンダ5,6とジャッキ装置11を
共通の油圧源13に対し互いにパラレルに接続したシリン
ダ制御弁16,19とジャッキ制御弁20で駆動制御するよう
構成し、シリンダ制御弁16,19から油圧シリンダ5,6
の伸長側油室へ圧油を給排する油路とタンク24間に、常
時はタンク24への圧油の開放を阻止しパイロット油路31
a,34aにパイロット圧が作用した時にタンク24への圧
油の開放を許容するパイロットチェック弁31,34を介装
した油路29,32を設け、当該パイロット油路31a,34a
をジャッキ制御弁20を操作した際に昇圧する油路35a,
35bに接続した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業機駆動用の油
圧シリンダと作業機支承用のジャッキ装置を備えた車載
式クレ−ンや車載式高所作業機等の作業機の油圧回路に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の車載式クレ−ンや車載式高所作業
機等の作業機には、ブ−ムを起伏並びに伸縮駆動するた
めの作業機駆動用の油圧シリンダと作業機を支承するた
めの作業機支承用のジャッキ装置が装備されている。こ
のような作業機の油圧回路を、伸縮ストロ−クの長いジ
ャッキ装置を有し当該ジャッキ装置により車輌を後傾さ
せて荷台上に建設機械等を積込み易くした車輌後傾用ジ
ャッキ装置を備えた車載式クレ−ンの油圧回路を例に、
図2,図3に基づき説明する。
【0003】図2に基づき、車載式クレ−ンAの構成を
説明する。車載式クレ−ンAは、車輌1の運転室2後方
の車輌フレ−ム1a上に搭載されており、基台3上に旋
回自在に取付けられた旋回ポスト4と、当該旋回ポスト
4の上端部に枢支され内蔵した伸縮シリンダ5で伸縮駆
動されると共に起伏シリンダ6で起伏駆動される伸縮ブ
−ム7、ウインチ8で巻取り駆動されるワイヤロ−プ9
により伸縮ブ−ム7の先端部から吊下げられた荷物吊持
用のフック10、および前記基台3の両側部に取付けられ
た車輌後傾用のジャッキ装置11,11とで構成されてい
る。
【0004】このように構成された車載式クレ−ンA
は、ジャッキ装置11,11を車輌1の前輪1bが少し浮き
上がる程度伸長させて車輌1を支承した後、前記フック
10に荷物を吊持して、旋回ポスト4を旋回駆動、伸縮ブ
−ム7を起伏,伸縮駆動して伸縮ブ−ム7の先端部を任
意な位置に移動させると共に、ウインチ8を駆動してフ
ック10を昇降させることにより、クレ−ン作業を行うよ
うになっている。
【0005】また、伸縮ブ−ム7を格納した状態(図2
図示の状態)でジャッキ装置11,11を全伸長すれば、後
輪1cを中心として車輌1を後傾させることができ、荷
台12上への建設機械等の積込み作業を容易にすることが
できるようになっている。
【0006】この種の車載式クレ−ンAは、図3に示す
如き油圧回路bで駆動されるようになっている。当該油
圧回路Bは、圧油源たる油圧ポンプ13と、旋回ポスト4
を旋回駆動する油圧モ−タ14に圧油を給排制御するため
の旋回制御弁15、前記起伏シリンダ6に圧油を給排制御
するための起伏制御弁16、ウインチ8を巻上げ・巻下げ
駆動する油圧モ−タ17に圧油を給排制御するためのウイ
ンチ制御弁18、前記伸縮シリンダ5に圧油を給排制御す
るための伸縮制御弁19、前記ジャッキ装置11,11に圧油
を給排制御するためのジャッキ制御弁20、および当該ジ
ャッキ制御弁20の後段に接続されジャッキ装置11,11の
同時伸縮と個別伸縮を選択する選択弁21とで構成されて
いる。
【0007】当該油圧回路bにおける制御弁15,16,1
8,19,20は、各制御弁の圧力ポ−トpがパラレル接続
油路23を介して油圧ポンプ13にパラレル(並列)接続さ
れた中立キャリ−オ−バ−油路22を有する6方向3位置
のスプ−ル弁で構成されている。このため、全ての制御
弁を中立位置にすれば、油圧ポンプ13からの圧油は前記
中立キャリ−オ−バ−油路22を介してタンク24に開放さ
れ、油圧ポンプ13が無負荷駆動するようになっている。
また、1つの制御弁を切換位置に切換えれば、中立キャ
リ−オ−バ−油路22が断たれてタンク24への圧油の開放
が阻止され、油圧ポンプ13からの圧油は前記パラレル接
続油路23を介して全ての制御弁の圧力ポ−トpに供給さ
れ、スプ−ルの切換量に応じて通過流量が制御されて対
応する油圧アクチュエ−タ(油圧モ−タ14,17、および
油圧シリンダ5,6)を駆動することができるようにな
っている。
【0008】このように構成された油圧回路bは、各制
御弁の圧力ポ−トpが油圧ポンプ13に対し互いにパラレ
ルに接続されているために、複数の油圧アクチュエ−タ
の同時駆動が容易となるという特徴があった。
【0009】一方、選択弁21は、前記ジャッキ制御弁20
の一方の制御ポ−ト20aに圧力ポ−トpが接続された6
方向3位置のスプ−ル弁で構成されており、中立位置に
おいて前記制御ポート20aからの圧油を分・集流弁25を
介して各ジャッキ装置11,11の伸長側油室11a,11aに
給排してジャッキ装置11,11を同時に伸縮させると共
に、左右の切換位置において前記制御ポート20aからの
圧油をいずれか一方のジャッキ装置11の伸長側油室11a
に給排してジャッキ装置11,11を個別に伸縮させるよう
に構成している。
【0010】26は、リリ−フ弁、27は起伏シリンダ6用
のカウンタバランス弁、28は伸縮シリンダ5用のカウン
タバランス弁である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに構成された車載式クレ−ンの油圧回路bは、各制御
弁15,16,18,19,20が、圧力ポ−トpをパラレル接続
回路23に互いにパラレル接続したスプ−ル弁で構成され
ているために、次のような問題があった。すなわち、一
般にスプ−ル弁は、圧力ポ−トpと制御ポ−ト間の圧油
をスプ−ル摺動面でシ−ルするように構成されており、
スプ−ル摺動面からの圧油の漏洩がどうしても避けられ
ないものであった。この圧油の漏洩は、圧力ポ−トpに
作用する圧力が高い程、またその時間が長い程多く発生
するものであった。
【0012】特に、伸縮ストロ−クを長く構成した車輌
後傾用のジャッキ装置11,11は、駆動圧が高くしかもそ
の駆動時間が長いため、他のアクチュエ−タを駆動せず
にジャッキ装置11,11のみを繰り返して駆動した場合に
は、パラレル接続油路23を介して他の制御弁の圧力ポ−
トpに高圧油が作用し、スプ−ル摺動面から比較的多く
の圧油が漏洩するようになっていた。この圧油の漏洩
は、旋回およびウインチ駆動用の油圧モ−タ14,17では
その構造上大部分の漏洩油がドレン油としてタンク24に
開放されるため特に問題となることはないが、起伏シリ
ンダ6や伸縮シリンダ5等の油圧シリンダではタンク24
に開放されることがなく、しかも例え伸長側油室と縮小
側油室に同量づつ漏洩したとしてもピストンロッドの面
積差のために必ず油圧シリンダが伸長するものであっ
た。このため、伸縮ブ−ム7が伸長あるいは起仰して、
他の構造物に当接して損傷する恐れがあるという問題が
あった。
【0013】また、車載式クレ−ンにおいて、図2に図
示した如く、フック10の格納を自動化するためにフック
10を巻切り伸縮ブ−ム7先端部下面に沿わせた状態に格
納するよう構成したものにおいては、漏洩油により伸縮
ブ−ム7が伸長あるいは起仰すれば、旋回ポスト4側に
取付けられたウインチ8とフック10間に張設されたワイ
ヤロ−プ9に大きな張力が作用し、ワイヤロ−プ9やフ
ック格納機構(図示せず)が損傷する恐れがあった。
【0014】本発明は、上記のような事情に基づいてな
されたもので、ジャッキ制御弁を操作してジャッキ装置
を駆動中に油圧シリンダ制御用のシリンダ制御弁の圧力
ポ−トから油圧シリンダの伸長側油室に圧油が漏洩した
場合であっても、当該漏洩油を速やかにタンクに開放
し、以て油圧シリンダの伸長を未然に防止することので
きる作業機の油圧回路を提供することを目的とするもの
である。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、次のような有効な課題解決手段を備え
て構成されている。すなわち、本発明の作業機の油圧回
路は、少なくとも作業機駆動用の油圧シリンダと作業機
支承用のジャッキ装置を備えた作業機の油圧回路におい
て、前記油圧シリンダとジャッキ装置を共通の圧油源に
対し互いにパラレルに接続したシリンダ制御弁とジャッ
キ制御弁でそれぞれ駆動制御するよう構成すると共に、
前記シリンダ制御弁から油圧シリンダの伸長側油室へ圧
油を給排する油路とタンク間に、常時はタンクへの圧油
の開放を阻止しパイロット油路にパイロット圧が作用し
た時にタンクへの圧油の開放を許容するパイロットチェ
ック弁を介装した油路を設け、当該パイロットチェック
弁のパイロット油路を前記ジャッキ制御弁を操作した際
に昇圧する油路に接続したことを特徴とする。
【0016】以上のように、本発明の作業機の油圧回路
の構成では、シリンダ制御弁から油圧シリンダの伸長側
油室へ圧油を給排する油路とタンク間に、常時はタンク
への圧油の開放を阻止しパイロット油路にパイロット圧
が作用した時にタンクへの圧油の開放を許容するパイロ
ットチェック弁を介装した油路を設け、当該パイロット
チェック弁のパイロット油路をジャッキ制御弁を操作し
た際に昇圧する油路に接続して構成したので、ジャッキ
装置を駆動するためにジャッキ制御弁を操作すれば、ジ
ャッキ制御弁に接続された油路が昇圧し、パイロットチ
ェック弁が開弁する。このため、ジャッキ装置を駆動す
るための高圧油がパラレル接続回路を介してシリンダ制
御弁の圧力ポ−トに流入し当該高圧油がスプ−ル摺動面
を経過して油圧シリンダの伸長側油室に漏洩したとして
も、当該漏洩油はパイロットチェック弁を介して速やか
にタンクに開放されるのである。これにより、油圧シリ
ンダの伸長が未然に防止され、伸縮ブ−ムが起仰並びに
伸長することがなく、他の構造物と干渉して損傷する恐
れがなくなるのである。
【0017】なお、ジャッキ制御弁を操作しなければ、
ジャッキ制御弁に接続された油路が昇圧することがな
く、パイロットチェック弁は開弁しない。このため、油
圧シリンダの伸長側油室からタンクに圧油が開放される
ことがなく、従来と同様にシリンダ制御弁を操作して油
圧シリンダを駆動することができるのである。
【0018】また、作業機駆動用の油圧シリンダは、ジ
ャッキ装置で作業機を支承した後に初めて駆動されるも
のでありジャッキ装置と同時に駆動されることがないた
め、ジャッキ制御弁を操作した時に油圧シリンダの伸長
側油室をタンクに開放するよう構成しても、油圧シリン
ダの作動に何ら影響はないものである。また、その際に
油圧シリンダは、カウンタバランス弁で油圧的に保持さ
れており油圧シリンダが縮小することはない。
【0019】
【発明の効果】以上の結果、本発明の作業機の油圧回路
によると、ジャッキ制御弁を操作してジャッキ装置を駆
動中にシリンダ制御弁から油圧シリンダの伸長側油室に
高圧油が漏洩しても、当該漏洩油は速やかにタンクに開
放されるので、油圧シリンダが伸長することがなく、伸
縮ブ−ムが他の構造物と干渉して損傷する恐れがなくな
るのである。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態に係る作業機
の油圧回路Bは、例えば図1に示すように構成されてい
る。
【0021】本発明の実施の形態に係る作業機の油圧回
路Bが、図3に示した従来の作業機の油圧回路bに比し
異なる点は、起伏制御弁16と起伏シリンダ6の伸長側油
室6aとを接続する油路とタンク24間、および伸縮制御
弁19と伸縮シリンダ5の伸長側油室5aとを接続する油
路とタンク24間に、漏洩油をタンク24に開放するための
パイロットチェック弁を介装した油路を付加した点のみ
である。このため以下の説明では上記相違点のみ説明す
るものとし、従来の油圧回路と同等部分は説明を省略す
るものとする。
【0022】29は、起伏制御弁16と起伏シリンダ6の伸
長側油室6aとを接続する油路30とタンク24間に設けた
漏洩油開放用の油路であり、当該油路29には常時は前記
油路30からタンク24への圧油の開放を阻止し、パイロッ
ト油路31aにパイロット圧が作用した時にタンク24への
圧油の開放を許容するパイロットチェック弁31が介装さ
れている。また、当該パイロットチェック弁31のパイロ
ット油路31aは、前記ジャッキ制御弁20を操作した際に
昇圧する油路、すなわち分・集流弁25の2次側(あるい
は選択弁21の制御ポ−ト)とジャッキ装置11,11の伸長
側油室11a,11aとを接続する油路35a,35bに高圧連
通弁36を介して接続されている。
【0023】これにより、ジャッキ装置11,11を駆動す
るためジャッキ制御弁20を操作すれば、油路35a,35b
の圧力が上昇しこの圧力がパイロット油路31aに作用し
てパイロットチェック弁31が開弁するようになってい
る。パイロットチェック弁31が開弁すれば、ジャッキ装
置11,11を駆動する高圧油がパラレル接続油路23を介し
て起伏制御弁16の圧力ポ−トpに作用しスプ−ル摺動面
から油路30に漏洩した場合でも、当該漏洩油を速やかに
タンク24に開放することができるのである。このため、
起伏シリンダ6の伸長を未然に防止することができるの
である。
【0024】また、ジャッキ制御弁20を中立位置にすれ
ば、油路35a,35bの圧力が上昇しないためパイロット
チェック弁31が開弁することはない。このため、油路30
からタンク24へ圧油が開放されることがなく、従来と同
様に起伏制御弁16を切換操作して起伏シリンダ6の駆動
が可能となるのである。
【0025】また32は、伸縮制御弁19と伸縮シリンダ5
の伸長側油室5aとを接続する油路33とタンク24間に設
けた漏洩油開放用の油路であり、当該油路32には常時は
前記油路33からタンク24への圧油の開放を阻止し、パイ
ロット油路34aにパイロット圧が作用した時にタンク24
への圧油の開放を許容するパイロットチェック弁34が介
装されている。また、当該パイロットチェック弁34のパ
イロット油路34aは、前記パイロットチェック弁31と同
様に、高圧連通弁36を介して油路35a,35bに接続され
ている。
【0026】これにより、ジャッキ装置11,11を駆動す
るためジャッキ制御弁20を操作すれば、油路35a,35b
の圧力が上昇しこの圧力がパイロット油路34aに作用し
てパイロットチェック弁34が開弁するようになってい
る。パイロットチェック弁34が開弁すれば、ジャッキ装
置11,11を駆動する高圧油がパラレル接続油路23を介し
て伸縮制御弁19の圧力ポ−トpに作用しスプ−ル摺動面
から油路33に漏洩した場合でも、当該漏洩油を速やかに
タンク24に開放することができるのである。このため、
伸縮シリンダ5の伸長を未然に防止することができるの
である。
【0027】また、ジャッキ制御弁20を中立位置にすれ
ば、油路35a,35bの圧力が上昇しないためパイロット
チェック弁34が開弁することはない。このため、油路33
からタンク24へ圧油が開放されることがなく、従来と同
様に伸縮制御弁19を切換操作して伸縮シリンダ5の駆動
が可能となるのである。
【0028】また、本実施の形態のパイロットチェック
弁31,34のパイロット油路31a,34aは、高圧連通弁36
を介さずに一方の油路35aあるいは油路35bに直接接続
37(図1一点鎖線図示)してもよい。このように構成し
た場合には、少なくとも選択弁21を中立位置にしてジャ
ッキ装置11,11を同時伸縮させる際に、パイロットチェ
ック弁31,34を開弁させることができ、起伏制御弁16か
らの起伏シリンダ6の伸長側油室6aへの漏洩油、およ
び伸縮制御弁19からの伸縮シリンダ5の伸長側油室5a
への漏洩油をタンク24に開放することができるのであ
る。このため、漏洩油による起伏シリンダ6と伸縮シリ
ンダ5の伸長を未然に防止することができるのである。
【0029】また、本実施の形態の作業機の油圧回路B
は、起伏制御弁16と起伏シリンダ6の縮小側油路6bと
を接続する油路38とタンク24間に、前記油路29と同様に
パイロットチェック弁39を介装した漏洩油開放用の油路
40(図1二点鎖線図示)を設けてもよい。その際には、
パイロットチェック弁39のパイロット油路39aは高圧連
通弁36を介して油路35a,35bに接続すればよい。また
同様に、伸縮制御弁19と伸縮シリンダ5の縮小側油路5
bとを接続する油路41とタンク24間に、パイロットチェ
ック弁42を介装した漏洩油開放用の油路43(図1二点鎖
線図示)を設けてもよい。その際には、パイロットチェ
ック弁42のパイロット油路42aは高圧連通弁36を介して
油路35a,35bに接続すればよい。このように構成した
場合には、起伏制御弁16から起伏シリンダ6の縮小側油
室6bへの漏洩油と伸縮制御弁19から伸縮シリンダ5の
縮小側油室5bへの漏洩油を速やかにタンク24に開放す
ることができ、起伏ならびに伸縮シリンダ6,5が伸長
時における各油圧シリンダ6,5の漏洩油による縮小動
をも未然に防止することができるのである。
【0030】本実施の形態の作業機の油圧回路では、以
上のように構成したことにより、ジャッキ装置を駆動す
るためジャッキ制御弁を操作すれば、当該制御弁を操作
した際に昇圧する油路の圧力によりパイロットチェック
弁が開弁する。これにより、ジャッキ装置を駆動する高
圧油がパラレル接続油路を介してシリンダ制御弁の圧力
ポ−トに作用しスプ−ル摺動面から油圧シリンダの伸長
側油室に漏洩した場合であっても、当該漏洩油を速やか
にタンクに開放することができ、油圧シリンダの伸長を
未然に防止することができるのである。このため、漏洩
油により伸縮ブ−ムが起仰並びに伸縮することがなく、
伸縮ブ−ムが他の構造物に当接して損傷する恐れがなく
なるのである。
【0031】また、ジャッキ制御弁を中立位置にすれ
ば、ジャッキ制御弁に接続された油路が昇圧しないため
パイロットチェック弁が開弁せず、油圧シリンダの伸長
側油室からタンクへ圧油が開放されることがなく、従来
と同様にシリンダ制御弁を切換操作して油圧シリンダの
駆動が可能となるのである。
【0032】また、フックを巻切り伸縮ブ−ム先端部下
面に沿わせた状態に格納するよう構成した車載式クレ−
ンにおいては、上述した如くシリンダ制御弁からの漏洩
油により伸縮ブ−ムが起仰並びに伸長することがなく、
ワイヤロ−プやフック格納機構の損傷が未然に防止され
るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る作業機の油圧回路の
説明図である。
【図2】車輌後傾用のジャッキ装置を備えた車載式クレ
−ンの側面図である。
【図3】従来の作業機の油圧回路の説明図である。
【符号の説明】
A 車載式クレ−ン 1 車輌 1a 車輌フレ−ム 2 運転室 3 基台 4 旋回ポスト 5 伸縮シリンダ 6 起伏シリンダ 7 伸縮ブ−ム 8 ウインチ 9 ワイヤロ−プ 10 フック 11 ジャッキ装置 13 油圧ポンプ 15 旋回制御弁 16 起伏制御弁 18 ウインチ制御弁 19 伸縮制御弁 20 ジャッキ制御弁 21 選択弁 24 タンク 25 分・集流弁 29,32 油路 31,34 パイロットチェック弁 31a,34a パイロット油路 32 油路 35a,35b 油路 36 高圧連通弁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも作業機駆動用の油圧シリンダ
    と作業機支承用のジャッキ装置を備えた作業機の油圧回
    路において、 前記油圧シリンダとジャッキ装置を共通の圧油源に対し
    互いにパラレルに接続したシリンダ制御弁とジャッキ制
    御弁でそれぞれ駆動制御するよう構成すると共に、前記
    シリンダ制御弁から油圧シリンダの伸長側油室へ圧油を
    給排する油路とタンク間に、常時はタンクへの圧油の開
    放を阻止しパイロット油路にパイロット圧が作用した時
    にタンクへの圧油の開放を許容するパイロットチェック
    弁を介装した油路を設け、当該パイロットチェック弁の
    パイロット油路を前記ジャッキ制御弁を操作した際に昇
    圧する油路に接続したことを特徴とする作業機の油圧回
    路。
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