JPH10103140A - 内燃機関の吸気制御装置の故障診断装置 - Google Patents

内燃機関の吸気制御装置の故障診断装置

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JPH10103140A
JPH10103140A JP8259723A JP25972396A JPH10103140A JP H10103140 A JPH10103140 A JP H10103140A JP 8259723 A JP8259723 A JP 8259723A JP 25972396 A JP25972396 A JP 25972396A JP H10103140 A JPH10103140 A JP H10103140A
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engine
failure diagnosis
control device
intake
fuel supply
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Katsuhiko Kawamura
克彦 川村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】強制的に機関吸入空気量を変化させて故障診断
を行なうようにしても、運転者等に違和感や不快感を与
えることがない内燃機関の吸気制御装置の故障診断装置
を提供すること。 【解決手段】故障診断のために強制的にISCバルブ7
の開度を変化させる間は(S5,S9で判断)、実際の
吸入空気量Qaに基づいて新たに燃料噴射量Tpを設定
する処理を停止し燃料噴射量Tpを故障診断開始直前に
設定された燃料噴射量FTpに固定する(S2,S
4)。従って、故障診断のために強制的にISCバルブ
7の開度を変化させても、これに連れて機関1へ供給さ
れる燃料量が変動することが抑制されるので、回転変
動,トルク変動を抑制できることになるため、以って運
転者等に対する違和感,不快感を抑制することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の吸入空
気(補助空気も含む)を制御する装置の故障診断装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置として、例えば、ス
ロットル弁をバイパスする補助空気通路に補助空気制御
弁(所謂AACバルブやISCバルブ)を介装し、この
補助空気制御弁の開度を制御することにより補助空気量
を制御し、以って内燃機関のアイドル回転速度などを制
御する補助空気制御装置の故障を診断するものが、特開
平4−19341号公報や特開平3−229945号公
報などに開示されている。
【0003】これらのものは、例えば、アイドル運転中
等に、補助空気制御弁の開度を制御する駆動信号を強制
的に変化させ、エアフローメータにより検出される吸入
空気量が、この駆動信号変化に対応して変化した場合に
は、補助空気制御弁は正常であると診断する一方、該駆
動信号変化に対応した吸入空気量変化が検出されない場
合には、補助空気制御弁が故障していると診断するよう
になっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のものでは、上記のような補助空気制御弁の故障診断
中においても、エアフローメータで検出される吸入空気
量Qaに基づいて、機関に供給する燃料噴射量を設定す
るようになっていた。つまり、補助空気制御弁の開度を
強制的に変化させる故障診断中も、基本燃料噴射量(基
本燃料噴射パルス幅)Tp(=k×Qa/N;kは定
数,Nは機関回転速度)を求め、これに基づき、例えば
下式により、設定される最終的な燃料噴射量(燃料噴射
パルス幅)Teを機関に供給するようになっていた。
【0005】Te=Tp×Co×α×K+Ts Co;各種補正係数(水温補正,負荷補正,始動時及び
始動後増量補正などの各種補正係数の総和) α;空燃比フィードバック補正係数(空燃比フィードバ
ック制御をクランプする場合は、例えばα=1.0 に設定
される) K;空燃比学習補正係数 Ts;電圧補正分 このため、例えば、故障診断のために補助空気制御弁の
開度を強制的に増大させると吸入空気量Qaが増えるこ
ととなってそれに連れて基本燃料噴射量Tp(延いては
Te)が増大することになる一方、故障診断のために補
助空気制御弁の開度を強制的に減少させると吸入空気量
Qaが減ることとなってそれに連れて基本燃料噴射量T
p(延いてはTe)が減少することになるため、機関回
転速度が、この故障診断のための強制的な補助空気制御
弁の開度変化に伴って変動することになり、以って車両
振動が大きくなったりするため、運転者等に違和感,不
快感を与える惧れがあった(図6参照)。
【0006】本発明は、かかる従来の実情に鑑みなされ
たもので、内燃機関の吸気制御装置の故障診断装置であ
って、強制的に機関吸入空気量を変化させて故障診断を
行なうようにしても、運転者等に違和感や不快感を与え
ることがないようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の請求
項1に記載の発明では、機関回転速度と機関吸入空気量
とに基づいて燃料供給量を設定する機能を備えた内燃機
関の吸気制御装置の故障診断装置であって、吸気制御装
置の制御状態を強制的に変化させ、これに対応する機関
吸入空気量の変化に基づいて、内燃機関の吸気制御装置
の故障を診断するものにおいて、該故障診断中の強制的
な吸気制御装置の制御状態の変化に起因する機関トルク
変動を抑制すべく、吸気制御装置以外の機関制御対象の
制御状態を変化させるようにした。
【0008】請求項2に記載の発明では、図1に示すよ
うに、機関回転速度と機関吸入空気量とに基づいて燃料
供給量を設定する燃料供給制御手段を含んで構成された
内燃機関の吸気制御装置の故障診断装置であって、吸気
制御装置の制御状態を強制的に変化させ、これに対応す
る機関吸入空気量の変化に基づいて、内燃機関の吸気制
御装置の故障を診断する故障診断手段と、前記故障診断
手段による故障診断中の強制的な吸気制御装置の制御状
態の変化に起因する機関トルク変動を抑制する機関変動
抑制手段と、を含んで構成するようにした。
【0009】請求項1や請求項2に記載の発明によれ
ば、故障診断のために強制的に吸気制御装置(例えば、
補助空気制御弁など)の制御状態(開度)を変化させて
も、その際に生じる機関トルク変動を抑制することがで
きるので、車両振動が大きくなるなどして、運転者等に
違和感,不快感を与えるといった惧れを排除することが
できることになる。
【0010】請求項3に記載の発明では、前記機関変動
抑制手段が、前記故障診断手段による故障診断中に、前
記燃料供給制御手段による燃料供給量の設定制御を停止
して、燃料供給量を所定値に固定する手段を含むように
した。このようにすると、故障診断のために強制的に吸
気制御装置(例えば、補助空気制御弁など)の制御状態
(開度)を変化させる間は、実際の吸入空気量に基づい
て新たに燃料供給量を設定する処理が停止され、燃料供
給量が所定値(例えば、故障診断開始直前に設定された
燃料供給量でも良いし、予め定めた値でも良い)に固定
されることになるので、故障診断のために強制的に吸気
制御装置の制御状態を変化させても、機関回転変動,ト
ルク変動を抑制できる。従って、故障診断中に機関へ供
給される燃料量が変動し、延いては機関回転変動,トル
ク変動が大きくなり、運転者等に違和感,不快感を与え
ることになるといった惧れを排除することができる。
【0011】請求項4に記載の発明では、前記所定値
を、故障診断開始条件成立後、故障診断開始直前に、前
記燃料供給制御手段により設定された燃料供給量である
ようにした。このようにすれば、比較的簡単な構成で、
良好に、機関回転変動,トルク変動を抑制でき、運転者
等に対する違和感,不快感を良好に抑制することができ
る。
【0012】請求項5に記載の発明では、前記機関変動
抑制手段が、前記故障診断手段による故障診断中に、強
制的な吸気制御装置の制御状態の変化に伴う機関トルク
変動を打ち消すようにオルタネータに負荷をかける手段
を含むようにした。このようにすれば、比較的簡単な構
成で、良好に、機関回転変動,トルク変動を抑制でき、
運転者等に対する違和感,不快感を抑制することができ
る。また、トルク変動の抑制幅を拡大できるので、故障
診断のための強制的な吸気制御装置の制御状態の変化幅
を大きくできるから、運転者等に対する違和感,不快感
を確実に抑制しながら故障診断精度も高めることが可能
となる。
【0013】請求項6に記載の発明では、前記機関変動
抑制手段が、前記故障診断手段による故障診断中は、前
記燃料供給制御手段による燃料供給量の設定制御を停止
して、強制的な吸気制御装置の制御状態の変化に伴う機
関トルク変動を打ち消すように、機関吸入空気量の変化
に対応して燃料供給量を設定する手段であるようにし
た。
【0014】請求項7に記載の発明では、前記機関変動
抑制手段が、前記故障診断手段による故障診断中は、前
記燃料供給制御手段による燃料供給量の設定制御を停止
して、強制的な吸気制御装置の制御状態の変化に伴う機
関トルク変動を打ち消すように、機関吸入空気量の変化
に対応して点火時期を設定する手段であるようにした。
【0015】請求項6や請求項7に記載の発明のように
すれば、一層高精度に、機関回転変動,トルク変動を抑
制でき、運転者等に対する違和感,不快感を確実に抑制
することができる。また、トルク変動の抑制幅を一層拡
大できるので、故障診断のための強制的な吸気制御装置
の制御状態の変化幅を一層大きくできるから、運転者等
に対する違和感,不快感を確実に抑制しながら故障診断
精度もより一層高めることが可能となる。また、請求項
6に記載の発明によれば、排気空燃比を所定に維持でき
るので、排気性能も改善することができる。
【0016】
【発明の効果】請求項1や請求項2に記載の発明によれ
ば、故障診断のために強制的に吸気制御装置の制御状態
を変化させても、その際に生じる機関トルク変動を抑制
することができるので、車両振動が大きくなるなどし
て、運転者等に違和感,不快感を与えるといった惧れを
排除することができる。
【0017】請求項3に記載の発明によれば、故障診断
のために強制的に吸気制御装置の制御状態を変化させる
間は、実際の吸入空気量に基づいて新たに燃料供給量を
設定する処理が停止され、燃料供給量が所定値に固定さ
れることになるので、故障診断のために強制的に吸気制
御装置の制御状態を変化させても、機関回転変動,トル
ク変動を抑制できる。従って、故障診断中に機関へ供給
される燃料量が変動し、延いては機関回転変動,トルク
変動が大きくなり、運転者等に違和感,不快感を与える
ことになるといった惧れを排除することができる。
【0018】請求項4に記載の発明によれば、比較的簡
単な構成で、良好に、機関回転変動,トルク変動を抑制
でき、運転者等に対する違和感,不快感を良好に抑制す
ることができる。請求項5に記載の発明によれば、比較
的簡単な構成で、良好に、機関回転変動,トルク変動を
抑制でき、運転者等に対する違和感,不快感を抑制する
ことができる。また、トルク変動の抑制幅を拡大できる
ので、故障診断のための強制的な吸気制御装置の制御状
態の変化幅を大きくできるから、運転者等に対する違和
感,不快感を確実に抑制しながら故障診断精度も高める
ことが可能となる。
【0019】請求項6や請求項7に記載の発明によれ
ば、一層高精度に、機関回転変動,トルク変動を抑制で
き、運転者等に対する違和感,不快感を確実に抑制する
ことができる。また、トルク変動の抑制幅を一層拡大で
きるので、故障診断のための強制的な吸気制御装置の制
御状態の変化幅を一層大きくできるから、運転者等に対
する違和感,不快感を確実に抑制しながら故障診断精度
をより一層高めることが可能となる。また、請求項6に
記載の発明によれば、排気空燃比を所定に維持できるの
で、排気性能も改善することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施の形態を
添付の図面に基づいて説明する。図2に示すように、機
関1の吸気通路2には、吸入吸気流量Qaを検出するエ
アフローメータ3及びアクセルペダルと連動して吸入空
気量Qaを制御するスロットル弁4が設けられている。
そして、該スロットル弁4には、スロットル弁開度を検
出するスロットル開度センサ4Aが設けられると共に、
アイドルスイッチ5が付設されている。該アイドルスイ
ッチ5は、スロットル弁4の全閉状態を検出し、その検
出信号を、後述するCPU,ROM,RAM,A/D変
換器及び入出力インターフェイス等を含んで構成される
マイクロコンピュータからなるコントロールユニット2
0へ送るようになっている。なお、前記スロットル開度
センサ4Aのスロットル弁開度に応じた検出信号も、コ
ントロールユニット20へ送られるようになっている。
【0021】また、前記スロットル弁4をバイパスさせ
て、吸気を機関1に導くバイパス通路6が設けられ、該
バイパス通路6には、ここを通過する吸入空気量を制御
する所謂ISCバルブ(補助空気制御弁)7が介装され
ている。該ISCバルブ7は、コントロールユニット2
0からの駆動信号に基づいて開度制御(例えば、開弁デ
ューティ比制御など)され、アイドル運転時、即ちスロ
ットル弁4の全閉状態において、バイパス通路6を通過
する吸入空気量をフィードバック制御することで、アイ
ドル回転速度を目標値に制御するものである。
【0022】かかるアイドル回転速度のフィードバック
制御は、例えば、前記アイドルスイッチ5のON信号、
車速センサ15の例えば車速8km以下の信号、図示し
ない変速機のニュートラル位置を検出するニートラルス
イッチ16のON信号がコントロールユニット20に入
力されると実行されるようになっている。なお、当該ア
イドル回転速度のフィードバック制御の実行中は、後述
するISCバルブ7の故障診断は、誤診断防止のために
行なわないようになっている。
【0023】ところで、前記吸気通路2のブランチ部に
は、各気筒毎に燃料を噴射供給するための燃料噴射弁8
が設けられている。この燃料噴射弁8は、例えば、内装
するソレノイドに通電されて開弁し、通電停止されて閉
弁する電磁式燃料噴射弁であり、コントロールユニット
20からの駆動パルス信号(噴射パルス幅Te)により
通電されて開弁し、燃料ポンプ(図示せず)から圧送さ
れてプレッシャレギュレータ(図示せず)により所定圧
力に制御された燃料を、機関1に噴射供給するものであ
る。
【0024】また、機関1の各燃焼室には点火栓9が設
けられており、これにより火花点火して混合気が着火燃
焼されるようになっている。該点火栓9は、コントロー
ルユニット20により、基本燃料噴射量Tpと機関回転
速度Nとに基づいてマップ等に予め設定記憶されている
点火タイミング制御信号が参照され、当該点火タイミン
グ制御信号がパワートランジスタに送られ、所定の点火
タイミングで点火されるようになっている。
【0025】そして、機関1からの排気は、排気通路1
0に介装される排気浄化触媒としての三元触媒11及び
図示しない消音器を介して大気中に排出される。ここ
で、三元触媒11は、理論空燃比近傍において最大に排
気中のCO,HCの酸化とNO X の還元を行って排気を
浄化するものである。なお、三元触媒11の排気通路1
0の上流側には、酸素センサ12が設けられており、こ
の酸素センサ12の空燃比検出信号に基づいて、コント
ロールユニット20では、空燃比フィードバック制御を
実行して、機関1の吸入混合気の空燃比が所望の値(例
えば理論空燃比)となるように燃料噴射量を制御するこ
とになる。
【0026】また、図示しないディストリビュータに
は、クランク角センサ13が内蔵されており、コントロ
ールユニット20では、該クランク角センサ13から機
関回転と同期して出力されるクランク単位角信号を一定
時間カウントして、又は、クランク基準角信号の周期を
計測して機関回転速度Nを検出する。更に、機関1の冷
却ジャケット内の冷却水温度Twを検出する水温センサ
14が設けられる。
【0027】ここで、本実施形態におけるコントロール
ユニット20が行なう故障診断制御について、図3のフ
ローチャートに従って説明する。なお、該故障診断制御
は、始動後所定条件が成立したときに、少なくとも1回
実行される。ステップ1(図ではS1と記してある。以
下、同様)では、ISCバルブ(補助空気制御弁)7が
全閉のままか否かを判定する。即ち、ISCバルブ7へ
全閉信号が送信継続中であるか否かを判定する。なお、
全閉でなくても、所定開度(中間開度や全開)に維持固
定すべく制御されている状態であるか否かを判定するよ
うにしても良いものである。
【0028】YES(開度固定中)であればステップ2
へ進み、NO(開度変更中)であれば正確な故障診断が
行なえないので本フローを終了する。ステップ2では、
エアフローメータ3からの電圧信号から求められる吸入
空気量Qaと、クランク角センサ13からの信号から求め
られるエンジン回転速度Nとから基本燃料噴射パルス幅
Tp=k×Qa/Nを演算すると共に、該TpをFTp
にセットして(FTp=Tp)、ステップ3へ進む。
【0029】ステップ3では、スロットル開度センサ4
Aの検出信号に基づいて、スロットル弁4の開度が変化
したか否かを判定する。なお、スロットル弁4が全閉状
態であった場合には、アイドルスイッチ5の出力信号が
ON信号からOFF信号へ変化したか否かを判定するよ
うにしても良いものである。YESであれば、スロット
ル弁4の開度変化に伴う吸入空気量変化が存在するた
め、後述する故障診断が正確に行なえなくなるので、本
フローを終了する。一方、NOの場合には、故障診断以
外の要因による吸入空気量変化は少なく故障診断を精度
良く行なえるとして、ステップ4へ進む。
【0030】ステップ4では、ステップ2においてセッ
トしたFTpを、Tpにセットする(Tp=FTp)。
即ち、基本燃料噴射パルス幅Tpを、エアフローメータ
3から時々刻々検出されてくる吸入空気量Qaから求め
ることを停止して、例え、エアフローメータ3から時々
刻々検出されてくる吸入空気量Qaが変化したとして
も、ステップ2において求めたTpをそのまま継続的に
使用するようにする。
【0031】ステップ5では、タイマーのカウントアッ
プを開始すると共に、カウント値が予め定めた定数1よ
り小さいか否かを判断する。YESであれば、ステップ
6へ進み、故障診断のために、強制的にISCバルブ7
の開度を徐々に大きくするように、ISCバルブ7へ駆
動信号を送る処理を行い、その後、ステップ8へ進む。
なお、ISCバルブ7の開度が所定開度(中間開度や全
開)に維持固定されている状態から故障診断を開始する
ように構成した場合には、当該ステップ6で、強制的に
ISCバルブ7の開度を徐々に小さくするように構成す
ることもできるものである。
【0032】一方、NOであれば、故障診断のための強
制的なISCバルブ7の開度増大処理が終了したので、
元の状態に戻すべく、ステップ7へ進み、ISCバルブ
7の開度を今度は逆に徐々に小さくするようにISCバ
ルブ7へ駆動信号を送る処理を行い、その後、ステップ
8へ進む。なお、ISCバルブ7の開度が所定開度(中
間開度や全開)に維持固定されている状態から故障診断
を開始するように構成した場合には、当該ステップ7
で、強制的にISCバルブ7の開度を徐々に大きくする
ように構成することもできるものである。
【0033】ステップ8では、ステップ6及びステップ
7における強制的なISCバルブ7の開度変更指示に基
づく吸入空気量Qaの変化(ΔQa)をエアフローメー
タ3の検出信号から求め、当該ΔQa>判定レベル(判
定基準値)であるか否かを判定する。NOであれば、ス
テップ9へ進む。
【0034】ステップ9では、タイマーのカウント値
が、予め定めた定数2より小さいか否かを判定する。Y
ESであれば、ISCバルブ7の開度を徐々に元に戻す
処理が終了していないのでステップ3へリターンする。
一方、NOであれば、故障診断のための強制的なISC
バルブ7の開度変更処理は終了しており、ステップ8で
の判定結果は信頼できるとして、ステップ10へ進む。
【0035】そして、ステップ10では、ステップ8で
の判定結果から、ステップ6及びステップ7における強
制的なISCバルブ7の開度変更処理に応じて、実際の
吸入空気量Qaが相応に変化していないとして、ISC
バルブ7は故障していると診断する。そして、警告灯な
どを点灯などして、運転者に処置を促すと共に、その後
はステップ12へ進む。
【0036】これに対し、ステップ8においてYESと
判定された場合には、ステップ11へ進む。ステップ1
1では、ステップ8での判定結果から、ステップ6及び
ステップ7における強制的なISCバルブ7の開度変更
処理に応じて、実際の吸入空気量Qaも相応に変化した
として、ISCバルブ7は正常であると診断する。そし
て、その後ステップ12へ進む。
【0037】ステップ12では、故障診断処理が終了し
たので、ステップ4においてFTpをTpとしてセット
するとした処理を解除し、実際のエアフローメータ3に
より検出される吸入空気量Qaに基づいてTpを求める
(Tp=k×Qa/N)ようにして、本フローを終了す
る。即ち、エアフローメータ3から時々刻々検出されて
くる吸入空気量Qaが変化したとしても、ステップ2に
おいて求めたTpをそのまま継続的に使用する処理を解
除し、エアフローメータ3から時々刻々検出される実際
の吸入空気量QaからTpを求める通常の処理に戻し
て、本フローを終了する。
【0038】このように、本実施形態によれば、故障診
断のために強制的にISCバルブ7の開度を変化させて
いる間は、エアフローメータ3により検出される実際の
吸入空気量Qaに基づいて新たな基本燃料噴射パルス幅
Tpを求める処理を停止し、例え、ISCバルブ7の強
制的な開度変化によりエアフローメータ3から時々刻々
検出される実際の吸入空気量Qaが変化したとしても、
その都度新たな基本燃料噴射パルス幅(基本燃料噴射
量)Tpを求めることなく、故障診断開始前に(ステッ
プ2において)求めてセットしておいた基本燃料噴射パ
ルス幅(基本燃料噴射量)Tpを継続使用するようにし
たので、故障診断のために強制的にISCバルブ7の開
度を変化させても、この間に機関1へ供給される燃料噴
射量が変動することが抑制され、延いては機関1の回転
変動,トルク変動を抑制することができる(図4参
照)。
【0039】従って、故障診断のために強制的にISC
バルブ7の開度を変化させた場合、ISCバルブ7が正
常であればこれに連れて吸入空気量Qaが変化し延いて
は機関1への燃料噴射量が変化することとなって、機関
1の回転(トルク)が比較的大きく変動することにな
り、以って車両振動が大きくなるなどして、運転者等に
違和感,不快感を与える惧れがあるといった従来技術に
おける課題を、簡単な構成で良好に解決することが可能
となる。
【0040】ところで、上記実施形態では、ISCバル
ブ7の故障を診断するものとして説明してきたが、本発
明は、これに限るものではなく、例えば、所謂AACバ
ルブの故障診断,アクチュエータによりスロットル弁開
度を電子制御する所謂電制スロットルの故障診断,所謂
FICDの故障診断などにも適用できるものである。更
に、他にも、装置の制御状態を変更した結果、機関吸入
空気量が変更されることになる装置(例えば、EGRバ
ルブ、スワールコントロールバルブ、吸・排気バルブ開
閉特性可変装置,過給機のウェイストゲートバルブ,過
給機のA/Rを可変にする所謂VGTのアクチュエータ
など)の故障診断にも適用できるものである。
【0041】なお、上記実施形態では、故障診断中に、
燃料噴射量Tpを固定するようにして説明したが、これ
に代えて、例えば、故障診断中に、故障診断に伴う吸入
空気量の増加に対応させて、強制的に電気負荷(オルタ
ネータに負荷)をかけるようにすることで、トルク変
動,機関回転変動を抑制する(打ち消す)ようにしても
よい。
【0042】また、図5に示すように、故障診断に伴う
吸入空気量変化に対応させて、燃料噴射量Tpを等トル
クが得られるように設定〔図5(B)のマップ参照〕す
ることで、トルク変動,回転変動を抑制する(打ち消
す)ようにすることもできる。更には、同様に、故障診
断に伴う吸入空気量変化に対応させて、点火時期を等ト
ルクが得られるように設定〔図5(B)のマップ参照〕
することで、トルク変動,回転変動を抑制する(打ち消
す)ようにすることもできる。
【0043】なお、本実施形態では、ISCバルブ7が
全閉状態にあるときから、所定量開弁させることで故障
診断を行なう場合を主に説明したが、ISCバルブ7が
開弁状態(全開或いは中間開度)にあるときから所定量
閉弁或いは開弁させて故障診断を行なわせることも可能
であり、この場合にも、機関トルク変動,回転変動を打
ち消すように、強制的に電気負荷(オルタネータ負荷)
をON・OFFさせたり、燃料噴射量や点火時期を設定
することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるブロック図。
【図2】本発明の一実施形態にかかる全体構成図。
【図3】同上実施形態における故障診断制御を説明する
フローチャート。
【図4】同上実施形態における故障診断制御による作用
効果を説明するためのタイムチャート。
【図5】本発明の故障診断制御による作用効果を説明す
るためのタイムチャート(燃料噴射量補正,点火時期補
正を行なった場合の一例)。
【図6】従来装置による故障診断制御を説明するための
タイムチャート。
【符号の説明】
1 機関 3 エアフローメータ 4 スロットル弁 4A スロットル開度センサ 5 アイドルスイッチ 6 バイパス通路 7 ISCバルブ(補助空気制御弁) 8 燃料噴射弁 13 クランク角センサ 20 コントロールユニット

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機関回転速度と機関吸入空気量とに基づい
    て燃料供給量を設定する機能を備えた内燃機関の吸気制
    御装置の故障診断装置であって、 吸気制御装置の制御状態を強制的に変化させ、これに対
    応する機関吸入空気量の変化に基づいて、内燃機関の吸
    気制御装置の故障を診断するものにおいて、 該故障診断中の強制的な吸気制御装置の制御状態の変化
    に起因する機関トルク変動を抑制すべく、吸気制御装置
    以外の機関制御対象の制御状態を変化させるようにした
    ことを特徴とする内燃機関の吸気制御装置の故障診断装
    置。
  2. 【請求項2】機関回転速度と機関吸入空気量とに基づい
    て燃料供給量を設定する燃料供給制御手段を含んで構成
    された内燃機関の吸気制御装置の故障診断装置であっ
    て、 吸気制御装置の制御状態を強制的に変化させ、これに対
    応する機関吸入空気量の変化に基づいて、内燃機関の吸
    気制御装置の故障を診断する故障診断手段と、 前記故障診断手段による故障診断中の強制的な吸気制御
    装置の制御状態の変化に起因する機関トルク変動を抑制
    する機関変動抑制手段と、 を含んで構成したことを特徴とする内燃機関の吸気制御
    装置の故障診断装置。
  3. 【請求項3】前記機関変動抑制手段が、前記故障診断手
    段による故障診断中に、前記燃料供給制御手段による燃
    料供給量の設定制御を停止して、燃料供給量を所定値に
    固定する手段を含むことを特徴とする請求項2に記載の
    内燃機関の吸気制御装置の故障診断装置。
  4. 【請求項4】前記所定値が、故障診断開始条件成立後、
    故障診断開始直前に、前記燃料供給制御手段により設定
    された燃料供給量であることを特徴とする請求項3に記
    載の内燃機関の吸気制御装置の故障診断装置。
  5. 【請求項5】前記機関変動抑制手段が、前記故障診断手
    段による故障診断中に、強制的な吸気制御装置の制御状
    態の変化に伴う機関トルク変動を打ち消すようにオルタ
    ネータに負荷をかける手段を含むことを特徴とする請求
    項2〜請求項4の何れか1つに記載の内燃機関の吸気制
    御装置の故障診断装置。
  6. 【請求項6】前記機関変動抑制手段が、前記故障診断手
    段による故障診断中に、前記燃料供給制御手段による燃
    料供給量の設定制御を停止して、強制的な吸気制御装置
    の制御状態の変化に伴う機関トルク変動を打ち消すよう
    に、機関吸入空気量の変化に対応して燃料供給量を設定
    する手段を含むことを特徴とする請求項2又は請求項5
    に記載の内燃機関の吸気制御装置の故障診断装置。
  7. 【請求項7】前記機関変動抑制手段が、前記故障診断手
    段による故障診断中に、前記燃料供給制御手段による燃
    料供給量の設定制御を停止して、強制的な吸気制御装置
    の制御状態の変化に伴う機関トルク変動を打ち消すよう
    に、機関吸入空気量の変化に対応して点火時期を設定す
    る手段を含むことを特徴とする請求項2〜請求項6の何
    れか1つに記載の内燃機関の吸気制御装置の故障診断装
    置。
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