JPH10102958A - 門扉における制動装置 - Google Patents

門扉における制動装置

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Publication number
JPH10102958A
JPH10102958A JP25572196A JP25572196A JPH10102958A JP H10102958 A JPH10102958 A JP H10102958A JP 25572196 A JP25572196 A JP 25572196A JP 25572196 A JP25572196 A JP 25572196A JP H10102958 A JPH10102958 A JP H10102958A
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JP
Japan
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gate
housing
rail
rotating
rotary damper
Prior art date
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Pending
Application number
JP25572196A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Tokuda
博志 徳田
Ryuichi Amamiya
隆一 雨宮
Ryuji Miyazaki
竜二 宮崎
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TATEYAMA ALUM GAISOU KK
Original Assignee
TATEYAMA ALUM GAISOU KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 門扉本体のレールと常に当接して確実にその
移動スピードを制御すると共に、取り付けが簡単かつ容
易な門扉における制動装置を提供せんとする。 【解決手段】 複数のガイドローラ36によって門扉本
体32を鉛直状態でスライド可能に保持することのでき
るボックス本体35内に、門扉本体32に設けたレール
31と常に接触可能な回転機構2をレール31と平行に
設ける。前記回転機構2に近接して流体をハウジング内
に液密に充填すると共に、該ハウジング内で回転軸と共
に回転するロータとからなるロータリーダンパ10を設
る。該ロータリーダンパ10の回転軸11と回転機構2
の回転軸6とを索条14によって連動させ、ハウジング
内の流体の粘度又は形状を変化させ、スライド移動する
門扉本体32の移動スピードを制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、門扉、特にノン
レール型と称されるレールを敷設することなく門扉を開
閉することのできるスライド式門扉の制動装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】比較的間口の広い場所の出入口に設置さ
れる門扉としては、たとえば実公昭48−26511号
公報に開示されるように、枠状に形成されたボックス本
体内の上下にベアリング内蔵の戸車を回転自在に装着
し、この上下の戸車間に門扉本体を左右方向に移動自在
に嵌挿するノンレール型のものが一般的である。このノ
ンレール型門扉の多くは、門扉本体を構成する上下の枠
桟に長手方向に沿って断面が山型のレールを溶接手段に
よって固着すると共に、該レールと当接して門扉本体を
支持する戸車をレールの傾斜に合わせて、通常は45°
の角度になるようにボックス本体に取り付けている。
【0003】このうよに地面にレールなどの凹凸を形成
することなく車輛等の出入りを円滑にし、しかも3〜6
mというような広い開口幅を内外に区画するためのノン
レール型のスライド門扉は、ボックス本体内に設けたボ
ールベアリングからなるガイドローラの支持によって比
較的軽く、かつスムーズに開閉できるが、門扉本体の総
重量はきわめて重いものである。したがって、開閉に際
して門扉本体に開又は閉のための負荷が作用し、一旦ガ
イドローラが回転して移動を始めると、加速度的にスピ
ードを増してこれを急にはストップさせることができ
ず、不測の事故を惹起するおそれがあった。
【0004】そのため、この発明の出願人は、特開平8
−200407号公報において、内部に液室となる空間
部を有し、下方の開口部を液密に閉止した円筒状のハウ
ジングの中心部に先端部がハウジング上面から突出する
回転軸を設けると共に、該回転軸に一体的に設けたロー
タの外周面に複数のピストンをその外周面が前記ハウジ
ングの内周面との間に所定の間隔を存するよう均等に配
設してロータリーダンパを形成し、該ロータリーダンパ
の回転軸に設けたロータをスライド式門扉を構成する門
扉本体のレールと当接させて門扉本体の開閉スピードに
合わせて門扉本体に制動を掛けることができる門扉を提
案した。
【発明が解決しようとする課題】
【0005】前記特開平8−200407号公報で提案
した門扉本体の開閉スピードに合わせて門扉本体に制動
を掛けることができる門扉は、加速度的に上昇する門扉
本体のスピードにブレーキを掛けることによって門扉本
体の開閉時に生ずるおそれのある不測の事故を防止でき
る点において非常なメリットを有している。しかしなが
ら、門扉本体に一体的に付設された断面が山型レール
は、溶接によって枠桟に固着するものであるため、必ず
しも長手方向における側面部がストレートな面を形成せ
ず、ロータリーダンパのローラと常に密な当接を確保す
ることができないおそれがあると共に、前記山型レール
の側面部が45°の傾斜を有しているためロータリーダ
ンパ自体も前記公開公報の図5に示すように斜めに取り
付ける必要があるので、ボックス本体への取付け作業が
簡易でないなど実用上解決すべき課題を有している。
【0006】この発明はかゝる現状に鑑み、門扉本体の
レールと常に当接して確実にその動きを制動装置に伝え
ることができ、しかもボックス本体への制動装置の取り
付けが簡単かつ容易な門扉における制動装置を提供せん
とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、この発明の請求項1に記載の発明は、複数のガイド
ローラによって門扉本体を鉛直状態でスライド可能に保
持することのできるボックス本体内に、前記門扉本体に
設けたレールと常に接触可能な回転機構を前記レールと
平行に設けると共に、前記回転機構に近接して流体をハ
ウジング内に液密に充填すると共に、該ハウジング内で
回転軸と共に回転するロータとからなるロータリーダン
パを設け、該ロータリーダンパの回転軸と前記回転機構
における回転軸とを索条によって連動させることによっ
て前記ハウジング内の流体の粘度又は形状を変化させ、
スライド移動する門扉本体の移動スピードを制御するこ
とを特徴とする門扉における制動装置である。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明において、門扉は、所定
の幅と長さを有し、かつその上面及び下面に特定の形状
のレールを設けた門扉本体と、ベース(床面)上に鉛直
に立設され、内蔵した複数のガイドローラが前記門扉本
体のレールと当接して前記門扉本体を鉛直状態でスライ
ド可能に保持するボックス本体とから構成される、いわ
ゆるノンレール型のスライド式門扉を指称する。
【0009】前記門扉本体は基本的には全長が約3〜8
mというきわめて長い枠状体からなるもので、上下の枠
桟間を多数の縦格子などの装飾部材で連結したものが一
般的であるが、かゝる装飾部材は縦格子以外に枡目状の
格子、パネルなど各種のデザインとすることができる。
【0010】かゝる門扉本体の上下の枠桟には、長手方
向に沿ってレールが一体的に設けられる。このレール
は、一般的に同一幅の細長い2枚の鋼板の一方の縁部同
士を直角に結合して得た断面三角形状で、結合縁部以外
の縁部を門扉本体の枠桟面に固着することによって傾斜
面が45°のレールとしているが、レールはかゝる形状
に限定されるものではない。すなわち、前記ボックス本
体内に設けたガイドローラと常に当接し、門扉本体を開
閉自在に移動させることができれば、断面が円弧状のも
のであっても、あるいはチャンネル状であってもよいも
のである。
【0011】一方のボックス本体は、所定の幅と高さを
有する縦長の矩形状の前面板と背面板とを前後方向にお
いて前記門扉本体を嵌挿する十分な間隔を存して配する
と共に、前記前面板と背面板の左右の端部及び上端部を
連結板によって一体的に連結して構成したものである
が、門扉本体を嵌挿する十分な間隔を有するものであれ
ば特にその構造に限定はない。
【0012】かゝるボックス本体内には、前記門扉本体
を鉛直状態でスライド自在に保持するためのガイドロー
ラが設けられる。このガイドローラは基本的にはロール
ベアリングからなるもので、特開平5−295975号
公報の図面に示されるように断面三角形状の支持体の各
傾斜面に対して直交させて回転自在に設けられ、このガ
イドローラを設けた支持体を前記門扉本体の上下のレー
ルとそれぞれ対向させてボックス本体内左右の上下に配
置することによって門扉本体を鉛直かつスライド自在に
保持するものである。
【0013】なお、このガイドローラは、門扉本体のレ
ールと当接して門扉本体をボックス本体内に鉛直状態で
移動可能に保持するためのものであるので、門扉本体の
レールが断面三角形状(山型)の場合には前記形状であ
るが、レールが断面円弧状の場合には該レールと2線接
触可能な鼓状ローラで形成してもよく、ガイドローラの
形状や材質及びボックス本体内への取り付けはなんら限
定はない。
【0014】このボックス本体内に設けられる回転機構
は、前記門扉本体のレールに対して平行に配置れる基板
上に設けられ、門扉本体に設けられたレールと常に接触
が可能な回転ローラから構成されるものである。より詳
しくは、前記基板上に一対の軸受を所定の間隔を存して
平行に配設し、該軸受間に回転ローラを回転自在に架設
すると共に、回転軸の一方を延出させ、該回転軸の先端
部に一体的に回転するスプロケットを設けたものであ
る。なお、前記スプロケットに代えてプーリーを使用す
ることもできるが、門扉本体の重量を考慮すると後述す
るロータリーダンパとの連動をより確実にすることので
きる鎖を索条として使用ことが望ましいのでスプロケッ
トで構成することが好ましい。
【0015】この回転機構に使用する回転ローラは、門
扉本体に付設されたレールと常に接触が可能な形状、よ
り具体的には、所定の径の円柱体の両端部又は端部近傍
からそれぞれ中心部に向けて円弧状カーブ又はサインカ
ーブを描いて径を急激に縮小させて胴部を形成し、該左
右の胴部間を直線状又は円弧状に連結して鼓状としたも
のである。したがって、門扉本体に使用されるレールが
断面三角形状のものであれば、胴部を短くし、円弧状の
ものであれば胴部をやや長くするものである。なお、こ
の回転ローラは材質には特別の限定はないが、騒音や耐
久性などの発生を考慮するとMCナイロンと呼ばれるモ
ノマーキャスティングナイロンであることが好ましい。
【0016】前記回転機構と連動して門扉本体に制動を
与えるためのロータリーダンパは、前記回転ローラを支
持する支持板上に所定の間隔を存して設けられるもの
で、その間隔には特別な制限はないが、短い間隔の方が
索条を短くでき早いレスポンスを期待することができる
ので好ましい。かゝるロータリーダンパの一つの例とし
ては、特開平8−200407号公報に示されるよう
に、基本的には内部に液室となる空間部を有する下部が
開口した円筒状のハウジングと、該ハウジングの開口部
を液密に閉塞する蓋部材と、前記ハウジングの空間部の
中心に先端部をハウジング上面の中央部を液密に貫通さ
せて回動自在に設けられる回転軸と、該回転軸と一体的
に回動するロータ及び該ロータの外周部に均等に配設さ
れる複数のピストンから構成され、前記ピストンをその
外周面がハウジングの内周面との間に所定の間隔を存す
るように設けることによって、回転軸の回転よってピス
トンが同期して回転する際に生ずる液体の変形を利用し
て回転軸の回転速度を変化させるようにしたものを挙げ
ることができる。
【0017】また、他の一つとしては、絶縁材料からな
るハウジングと、該ハウジング内に充填される電気粘性
流体及び前記液室内で回転軸と同期して回転する導電性
ロータと、前記ハウジング内のロータの上下部に所定の
間隔を存して配設固定される電圧印加の可能な電極から
構成され、前記電極に電圧を印加することによって前記
電気粘性流体の粘度を変化させることによって前記回転
軸の回転速度を変化させるようにしたロータリーダンパ
を挙げることができる。
【0018】いずれのロータリーダンパにあっても、そ
の回転軸の先端部にスプロケットを一体的に設け、この
スプロケットと回転機構のスプロケットとを鎖のような
索条で一体的に連動させることによって回転機構又はロ
ータリーダンパからの回転をロータリーダンパ又は回転
機構に伝達し、門扉本体の移動スピードが大きい場合に
はブレーキ力を大きくし、移動スピードが一定以下の場
合には門扉本体に不必要なブレーキ力が作動しないよう
に構成している。
【0019】かゝる回転機構とロータリーダンパは、そ
れぞれのスプロケットのギア比を適宜に選択することに
よってブレーキ力を自在に増減させることができる。ま
た、ロータリーダンパを構成するハウジング内に充填す
る液体の粘度を変化させることによってもブレーキ力を
コントロールするこができるものである。
【0020】なお、前記の回転機構はボックス本体内に
装着するに際し、スライド移動する門扉本体の上下方向
の揺れ及び左右方向における振れを吸収して常に回転ロ
ーラが門扉本体に設けたレールと接することができるよ
う設けることが好ましい。すなわち、回転機構を支持す
る前記支持板の一端部の中心部に軸杆を挿通させるため
の透孔を形成すると共に、該透孔内に下方からボックス
本体内に設けた一対の軸受間に回動自在に設けた支軸の
上面中央部に立設した軸杆を貫通せしめ、支持板の一端
を下方から回動自在に保持し、門扉本体が左右に揺れて
もその動きに追従して回転ローラが常に門扉本体のレー
ルと当接状態を保持するよう構成する。
【0021】一方、前記支持板の他方端は、門扉本体の
上下動に追従して前記支持板を上下動させることのでき
る上下動追従機構によって常時は支持板ベースに対して
水平状態を保つように保持される。この上下動追従機構
は、上面の中央部にねじ杆を立設したベースに固定され
る基板と、前記ねじ杆に螺合する一対のナットと、上方
のナットの上面に固定されるスプリング受けと、該スプ
リング受けに一端を固定するスプリングと、該スプリン
グの他端を受け入れるためのスプリング受けを有し、か
つ前記支持板の他端部を一定の高さに保持するための保
持板とから構成されるものである。したがって、門扉本
体がボックス本体内に設けた支持板の回転機構に接しな
がらスライド移動するに際し、門扉本体がなんらかの理
由で左右方向に振れた場合には支持板が前記軸杆を支点
として水平状態で左右に追従し、上下方向に揺れた場合
には前記上下動追従機構が作動して支持板を適宜の範囲
で上下動させて回転機構が常に門扉本体のレールと当接
状態を保持するよう追従するものである。
【0022】
【作用】この発明の門扉の制動装置は、門扉本体を鉛直
状態でスライド可能に保持するボックス本体内に常に門
扉本体のレールと接触可能な回転機構を設け、該回転機
構を介して門扉本体の移動スピードをロータリーダンパ
に伝え、該ロータリーダンパ内の流体の形状又は流体の
粘度を変化させることができるので、一定以上のスピー
ドでスライドする門扉本体に対してブレーキを掛けるこ
とができる。
【0023】以下、この発明の門扉における制動装置の
実施例を添付の図面に基づいて具体的に説明する。この
発明の門扉の制動装置1は図1及び図2に示すように、
門扉本体に設けられたレールと当接して回転する回転機
構2と、該回転機構2とチェーンからなる索条を介して
連動するロータリーダンパ10とから構成され、共にボ
ックス本体内に設置される支持板3上に近接して配置さ
れている。
【0024】この発明の制動装置1を装着するノンレー
ル型の門扉30は、上下の枠桟に長手方向に沿って断面
三角形状のレール31を一体的に設けた所定の幅と長さ
及び高さ(実施例においては幅5000mm、幅160
mm、高さ1360mm)を有する門扉本体32と、前
面板33aと背面板33bとを所定の間隔を存して前後
に配設し、これら前面板33aと背面板33bの左右の
端部を連結板34aと34bで、また上部を連結板(図
示せず)で一体的に連結して縦長の箱状としたボックス
本体35(実施例においては幅1200mm、高さ16
00mm)とから構成されている。
【0025】前記ボックス本体35内には、左右の上下
部にそれぞれ前記門扉本体32を鉛直状態でスライド移
動が可能なように保持するためのガイドローラをそれぞ
れ設けたもので、下方のガイドローラ36は、図3に示
すように断面が三角形状の支持板の傾斜面にボールベア
リングからなる戸車を片側2個の計4個をそれぞれ傾斜
面に対して直交させて回動自在に保持させて構成してい
る。なお、下方に配置されるガイドローラ36は、いず
れも門扉本体32の移動方向において上下動自在となる
ようボックス本体35内に装着され、上方に装着される
ガイドローラ(図示せず)は、傾斜面に対してそれぞれ
1個の戸車を設けたもので、ボックス本体内には上下方
向に所定の幅で高さ調節可能に取り付けるものである。
【0026】前記回転機構2は、矩形状の板材からなる
支持板3の一端側の上面に一対の軸受4,4を所定の間
隔を存して配置し、該軸受4,4間に所定の径の円柱体
の両端部の近傍からそれぞれ中心部に向けて円弧状のカ
ーブを描いて径を急激に縮小させ、中央部に門扉本体3
2に付設したレール31の左右の側面と当接するV字状
の接合部5aを形成したMCナイロン製の鼓状の回転ロ
ーラ5を架設し、該回転ローラ5の回転軸6にスプロケ
ット7を一体的に設けて構成したもので、ボックス本体
35内のベースB上に設置される。
【0027】一方のロータリーダンパ10は、図示しな
いが円筒状のハウジング内に液密に充填したオイルなど
の流体を、ハウジング内に360°回転自在とした回転
軸のロータの外周部に均等に配設された複数のピストン
で押圧し、流体の形状をハウジング内において変化させ
ることによって回転軸の回転速度を変化させるように構
成したもので、前記支持板3の他端側に設けられた側壁
3aにその回転軸11が前記回転ローラ5の回転軸6と
同一側で、かつ平行となるように貫通させてボルト1
2,12で固定し、該回転軸11の先端部に前記回転ロ
ーラ5のスプロケット7よりも径の小さなスプロケット
13を一体的に固着したものである。
【0028】かゝる回転機構2の回転ローラ5とロータ
リーダンパ10とは、それぞれの回転軸6及び11に設
けたスプロケット7と13とを鋼製のチェーンからなる
索条14で連結することによって回転ローラ5の回転ス
ピードをロータリーダンパ10に伝達し、かつロータリ
ーダンパ10の回転スピードを索条14を介して回転ロ
ーラ5に伝達することによって、回転ローラ5と当接し
てスライド移動する門扉本体32の移動速度をコントロ
ールするものである。
【0029】なお、ボックス本体35底部のベースB上
に設置される制動装置1は、図1及び図2から明らかな
ようにロータリーダンパ10を搭載した側の支持板3の
端部が、該端部側のベースB上に配設された一対の軸受
15,15間に回動可能に架設された支持軸16の上面
中央部に突設した軸杆17を前記支持板3の一端部中央
に形成した透孔3cに貫通させることによって支持され
ている。したがって、支持板3は軸杆17を支点として
水平状態を保持しながら所定の範囲内で左右方向に回動
することができる。
【0030】また、回転機構2を搭載した支持板3の他
端部は上下動追従機構18によって上下動可能に支持さ
れている。この上下動追従機構18は、図2から明らか
なようにベースBに固定される基板19の上面中央部に
ねじ杆20を立設し、該ねじ杆20に2つのナット2
1,21を螺合すると共に、上方のナット21の上面に
設けたスプリング受け23にスプリング24の基端を固
定し、該スプリング24の先端部を断面Z型の保持部材
25基端の底面部に当接可能としたもので、前記保持部
材25の先端部は前記支持板3の端縁部に固定されてい
る。したがって、前記回転機構2上を前記門扉本体32
が通過するに際して門扉本体32に上下動があると、該
門扉本体32の上下動に応じて上下動追従機構18のス
プリング24が伸縮し、支持板3の上下動を吸収して回
転機構2の回転ローラ5と門扉本体32のレール31が
常に当接状態を保持するものである。
【0031】図5はこの発明の門扉の制動装置に使用す
る他のロータリーダンパ40の例を示すもので、電気粘
性流体を密封保持する円筒状のハウジング41内の中心
部に回転軸42をその一端部がハウジング41から突出
させて設け、該回転軸42の外周部に絶縁状態で円盤状
の導電性ロータ43を一体的に取り付けると共に、該導
電性ロータ43の上下面にそれぞれ所定の間隔を存して
円盤状の電極44,45を固定して設けたものである。
したがって、前記電極44,45を通じて電圧を印加す
ると内部の電気粘性流体に粘性の変化が生じ、該粘性の
変化によって回転軸42の回転数を自在にコントロール
するものである。
【0032】
【発明の効果】この発明の門扉の制動装置は、ボックス
本体内をスライド移動する門扉本体の軌道上に門扉本体
に設けたレールと常に接触することができる回転機構を
装置すると共に、該回転機構に近接してロータリーダン
パを設け、回転機構とロータリーダンパとを索条によっ
て連動させることによって一定以上のスピードでスライ
ド移動する門扉本体にブレーキ力を作用させるので、門
扉の開閉時に生じ易い不測の事故を未然に防止すること
ができる。
【0033】特に、この発明の制動装置は、門扉本体に
付設されるレールの形状に左右されることなく常にレー
ルと当接可能な回転機構に採用しているので、門扉本体
の移動時に生ずる上下動や左右への振れにかかわらず門
扉本体の移動スピードをロータリーダンパに伝達するこ
とができる。また、回転機構は門扉本体のレールの形状
にかかわらず常にベースに対して水平状態で取り付ける
ことができるため、門扉の設置作業を簡単かつ迅速に行
うことができる。また、ボックス本体内に設ける回転機
構及びロータリーダンパを載置した支持板の一端部を左
右に回動自在に、他端部を上下動自在にそれぞれ保持す
ることによってより一層回転機構と門扉本体のレールと
の当接を確保できる。さらに、回転機構とロータリーダ
ンパとを索条によって連動させるに際し、それぞれの回
転軸に設けるスプロケットのギア比を変えることによっ
て制動力を自在に変更することができるなど実用上の利
点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の門扉の制動装置を示す一部切欠平面
図である。
【図2】図1における制動装置の一部を切り欠いた側面
図である。
【図3】ボックス本体内に設置した状態の一部切欠平面
図である。
【図4】門扉本体のレールと回転機構との関係を示す一
部切欠側面図である。
【図5】この発明に使用するロータリーダンパの一例を
示す一部切欠断面図である。
【符号の説明】
1 門扉の制動装置 2 回転機構 3 支持板 5 回転ローラ 6,11 回転軸 7,13 スプロケット 10 ロータリーダンパ 14 索条 30 ノンレール型の門扉 31 レール 32 門扉本体 35 ボックス本体 36 ガイドローラ B ベース

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のガイドローラによって門扉本体を
    鉛直状態でスライド可能に保持することのできるボック
    ス本体内に、前記門扉本体に設けたレールと常に接触可
    能な回転機構を前記レールと平行に設けると共に、前記
    回転機構に近接して流体をハウジング内に液密に充填す
    ると共に、該ハウジング内で回転軸と共に回転するロー
    タとからなるロータリーダンパを設け、該ロータリーダ
    ンパの回転軸と前記回転機構における回転軸とを索条に
    よって連動させることによって前記ハウジング内の流体
    の粘度又は形状を変化させ、スライド移動する門扉本体
    の移動スピードを制御することを特徴とする門扉におけ
    る制動装置。
  2. 【請求項2】 前記回転機構は、前記ボックス本体内に
    前記レールに対して平行に配置される支持板上に回転自
    在に設けられる鼓状の回転ローラと、該回転ローラの回
    転軸に設けられるスプロケットからなることを特徴とす
    る請求項1記載の門扉における制動装置。
  3. 【請求項3】 前記回転機構とロータリーダンパは、前
    記ボックス本体に門扉本体のレールと平行して配置され
    る支持板上に共通に載置し、該支持板の一方端を水平状
    態で左右方向に回動自在に保持し、他方端をスプリング
    によって上下動する上下動追従機構の保持部材板で保持
    することによって門扉本体のスライド移動に伴う左右の
    振れと上下動の揺れに追従させて支持板を所定の範囲で
    移動させ、前記回転機構が常に門扉本体のレールと当接
    状態を保持するよう構成したことを特徴とする請求項1
    又は2記載の門扉の制動装置。
  4. 【請求項4】 前記ロータリーダンパは、内部に液室と
    なる空間部を有する下部が開口した円筒状のハウジング
    と、該ハウジングの開口部を液密に閉塞する蓋部材と、
    前記ハウジング内の中心に先端部をハウジング上面の中
    央部を液密に貫通させて回動自在に設けられる回転軸
    と、該回転軸と一体的に回動するロータ及び該ロータの
    外周部に均等に配設される複数のピストンから構成さ
    れ、前記ピストンをその外周面がハウジングの内周面と
    の間に所定の間隔を存するように設けることによって、
    回転軸の回転よってピストンが同期して回転する際に生
    ずる流体の変形を使用して回転軸の回転速度を変化させ
    るようにしたものであることを特徴とする請求項1又は
    3記載の門扉における制動装置。
  5. 【請求項5】 前記ロータリーダンパは、絶縁材料から
    なるハウジングと、該ハウジング内に充填される電気粘
    性流体及び前記液室内で回転軸と同期して回転する導電
    性ロータと、前記ハウジング内のロータの上下部に所要
    の間隔を存して配設固定される電圧印加の可能な電極か
    ら構成され、前記電極に電圧を印加することによって前
    記電気粘性流体の粘度を変化させることによって前記回
    転軸の回転速度を変化させるようにしたものであること
    を特徴とする請求項1又は3記載の門扉における制動装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9605405B2 (en) 2014-07-28 2017-03-28 Caterpillar Global Mining Llc Snubber for machine
US9617707B2 (en) 2014-07-28 2017-04-11 Caterpillar Global Mining Llc Snubber for machine

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9605405B2 (en) 2014-07-28 2017-03-28 Caterpillar Global Mining Llc Snubber for machine
US9617707B2 (en) 2014-07-28 2017-04-11 Caterpillar Global Mining Llc Snubber for machine

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