JPH10102838A - 引き違い戸の錠部材の芯出し構造及び錠部材の芯出し方法 - Google Patents
引き違い戸の錠部材の芯出し構造及び錠部材の芯出し方法Info
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- JPH10102838A JPH10102838A JP27999996A JP27999996A JPH10102838A JP H10102838 A JPH10102838 A JP H10102838A JP 27999996 A JP27999996 A JP 27999996A JP 27999996 A JP27999996 A JP 27999996A JP H10102838 A JPH10102838 A JP H10102838A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】引違い戸の内側戸及び外側戸のそれぞれの框へ
の錠部材の取り付けにおけるそれぞれの錠部材の芯出し
構造及び方法の提供。 【解決手段】予め外側框1に固定され、ストライク板4
に芯出し用基準小孔9を有する外側錠部材2と、この外
側錠部材に対向して内側縦框21に固定され、かつ錠箱
24のフロント板23に芯出し孔40を有する内側錠部
材22とからなる引き違い戸の錠部材の芯出し構造にお
いて、内側錠部材の錠箱内に支持板25を設け、この支
持板には前記芯出し用基準小孔に対し、水平移動可能に
設けられ、かつバネ部材26で錠箱の垂直壁部46に形
成されたドライバー用差し込み孔48の方向に付勢され
た芯出し用係合棒27を設ける。この芯出し用係合棒を
ドライバー用差し込み孔からドライバーにより押し出し
基準小孔に挿通し、芯出しを行う。
の錠部材の取り付けにおけるそれぞれの錠部材の芯出し
構造及び方法の提供。 【解決手段】予め外側框1に固定され、ストライク板4
に芯出し用基準小孔9を有する外側錠部材2と、この外
側錠部材に対向して内側縦框21に固定され、かつ錠箱
24のフロント板23に芯出し孔40を有する内側錠部
材22とからなる引き違い戸の錠部材の芯出し構造にお
いて、内側錠部材の錠箱内に支持板25を設け、この支
持板には前記芯出し用基準小孔に対し、水平移動可能に
設けられ、かつバネ部材26で錠箱の垂直壁部46に形
成されたドライバー用差し込み孔48の方向に付勢され
た芯出し用係合棒27を設ける。この芯出し用係合棒を
ドライバー用差し込み孔からドライバーにより押し出し
基準小孔に挿通し、芯出しを行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は引き違い戸の錠部材
の芯出し構造及び錠部材の芯出し方法に関する。ここで
「錠部材」とは、引き違い戸に於ける外側框に取り付け
られる外側錠部材と、この外側錠部材に対向するように
内側縦框に取り付けられる内側錠部材とを意味する。
の芯出し構造及び錠部材の芯出し方法に関する。ここで
「錠部材」とは、引き違い戸に於ける外側框に取り付け
られる外側錠部材と、この外側錠部材に対向するように
内側縦框に取り付けられる内側錠部材とを意味する。
【0002】
【従来の技術】一般に引き違い戸の錠部材の芯出し構造
及び錠部材の芯出し方法は、「錠部材」が鎌用係合孔を
有する外側錠部材と鎌を内装する内側錠部材とから成る
ので、両部材を整合するように引き違い戸の縦框に固定
的に取り付けなければ成らない。
及び錠部材の芯出し方法は、「錠部材」が鎌用係合孔を
有する外側錠部材と鎌を内装する内側錠部材とから成る
ので、両部材を整合するように引き違い戸の縦框に固定
的に取り付けなければ成らない。
【0003】そこで、従来、外側錠部材のストライク板
に位置決め用マークを付し、一方、内側錠部材の錠箱の
フロント板に照準孔を形成し、またこの照準孔と位置決
め用マークとの一致を目視により確認することができる
ように前記フロント板と対向する後部垂直壁に覗き孔を
形成する引違錠の取付装置が提案されている(特開平7
−28640号公報)。
に位置決め用マークを付し、一方、内側錠部材の錠箱の
フロント板に照準孔を形成し、またこの照準孔と位置決
め用マークとの一致を目視により確認することができる
ように前記フロント板と対向する後部垂直壁に覗き孔を
形成する引違錠の取付装置が提案されている(特開平7
−28640号公報)。
【0004】また従来、予め外側框に固定的に取付けら
れた外側錠部材に対し、内側錠部材を内側縦框に取り付
ける際に、外側錠部材のストライク板に形成された芯出
し用基準小孔、内側錠部材の錠箱のフロント板並びに後
部垂直壁にそれぞれ形成された一対の水平貫通孔等にセ
ッテイング用ピンを差し込み、錠部材の芯出した状態で
内側錠部材(錠箱及び化粧板)を内側縦框に固定してい
る。
れた外側錠部材に対し、内側錠部材を内側縦框に取り付
ける際に、外側錠部材のストライク板に形成された芯出
し用基準小孔、内側錠部材の錠箱のフロント板並びに後
部垂直壁にそれぞれ形成された一対の水平貫通孔等にセ
ッテイング用ピンを差し込み、錠部材の芯出した状態で
内側錠部材(錠箱及び化粧板)を内側縦框に固定してい
る。
【0005】しかしながら、前者の実施例は、目視によ
り錠部材の芯出しを行うため、勘やある程度の熟練さを
要すると共に、内側錠部材の錠箱を仮止めした状態で化
粧板を固定しなければ成らない。すなわち、作業員が一
旦目視により錠部材の芯出しをしたならば、錠箱を上下
に「ずらさない」ようにしながら内側錠部材の取付け作
業をしなければ成らないので、結構面倒である。
り錠部材の芯出しを行うため、勘やある程度の熟練さを
要すると共に、内側錠部材の錠箱を仮止めした状態で化
粧板を固定しなければ成らない。すなわち、作業員が一
旦目視により錠部材の芯出しをしたならば、錠箱を上下
に「ずらさない」ようにしながら内側錠部材の取付け作
業をしなければ成らないので、結構面倒である。
【0006】一方、後者の実施例は、芯出しの際セッテ
イング用ピンを用いるので、前者の実施例の欠点を解消
することができると言う利点を有するものの、一旦引違
錠を引き違い戸の縦框に取付けてしまうと、経験則上
(日常)、セッテイング用ピンを捨ててしまったり、或
いは紛失してしまうのが一般である。したがって、使用
後に再度芯出しの必要性が生じた場合に、新たなセッテ
イング用ピンを用意しないと、直ちに錠部材の芯出しが
できないという問題点がある。
イング用ピンを用いるので、前者の実施例の欠点を解消
することができると言う利点を有するものの、一旦引違
錠を引き違い戸の縦框に取付けてしまうと、経験則上
(日常)、セッテイング用ピンを捨ててしまったり、或
いは紛失してしまうのが一般である。したがって、使用
後に再度芯出しの必要性が生じた場合に、新たなセッテ
イング用ピンを用意しないと、直ちに錠部材の芯出しが
できないという問題点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
従来の欠点に鑑み、第1の目的は外側錠部材に対する内
側錠部材の芯出しが容易であると同時に、内側縦框に内
側錠部材を簡単に取付けることができることである。第
2の目的は錠部材の使用後に、再度芯出しの必要性が生
じた場合、新たなセッテイング用ピンを用意しなくとも
直ちに錠部材の芯出しができることである。第3の目的
は錠部材を縦框に固定した後、内側カバーに設けられた
操作片を簡単に操作するだけで、セッテイング用係合棒
の全体を錠箱内に自動的に復帰させることができること
である。
従来の欠点に鑑み、第1の目的は外側錠部材に対する内
側錠部材の芯出しが容易であると同時に、内側縦框に内
側錠部材を簡単に取付けることができることである。第
2の目的は錠部材の使用後に、再度芯出しの必要性が生
じた場合、新たなセッテイング用ピンを用意しなくとも
直ちに錠部材の芯出しができることである。第3の目的
は錠部材を縦框に固定した後、内側カバーに設けられた
操作片を簡単に操作するだけで、セッテイング用係合棒
の全体を錠箱内に自動的に復帰させることができること
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の引き違い戸の錠
部材の芯出し構造は、ストライク板4に芯出し用基準小
孔9を有し、かつ、予め外側框1に固定された外側錠部
材2と、この外側錠部材2に対向して内側縦框21に固
定され、かつ、錠箱24のフロント板23に芯出し孔4
0を有する内側錠部材22とから成る引き違い戸の錠部
材の芯出し構造に於いて、内側錠部材22の錠箱24内
に支持板25を設け、この支持板25には前記芯出し用
基準小孔9に対して水平移動可能に設けられ、かつ、バ
ネ部材26で錠箱24の垂直壁部46に形成されたドラ
イバー用差し込み孔48の方向に付勢された芯出し用係
合棒27を設け、一方、この芯出し用係合棒27はセッ
テイングの際に、錠箱24内に上下動可能に内装された
駆動板28と係合し、この駆動板28は内側縦框21に
固定された内側カバーに設けられた操作片34に連結し
ていることを特徴とする。
部材の芯出し構造は、ストライク板4に芯出し用基準小
孔9を有し、かつ、予め外側框1に固定された外側錠部
材2と、この外側錠部材2に対向して内側縦框21に固
定され、かつ、錠箱24のフロント板23に芯出し孔4
0を有する内側錠部材22とから成る引き違い戸の錠部
材の芯出し構造に於いて、内側錠部材22の錠箱24内
に支持板25を設け、この支持板25には前記芯出し用
基準小孔9に対して水平移動可能に設けられ、かつ、バ
ネ部材26で錠箱24の垂直壁部46に形成されたドラ
イバー用差し込み孔48の方向に付勢された芯出し用係
合棒27を設け、一方、この芯出し用係合棒27はセッ
テイングの際に、錠箱24内に上下動可能に内装された
駆動板28と係合し、この駆動板28は内側縦框21に
固定された内側カバーに設けられた操作片34に連結し
ていることを特徴とする。
【0009】また本発明の引き違い戸の錠部材の芯出し
構造は、ストライク板4に芯出し用基準小孔9を有し、
かつ、予め外側框1に固定された外側錠部材2と、この
外側錠部材2に対向して内側縦框21に固定され、か
つ、錠箱24Aのフロント板23に芯出し孔40Aを有
する内側錠部材22とから成る引き違い戸の錠部材の芯
出し構造に於いて、内側錠部材22の錠箱24A内に支
持板25を設け、この支持板25には前記芯出し用基準
小孔9に対して水平移動可能に設けられ、かつ、バネ部
材26Aで錠箱24Aの垂直壁部46に形成されたドラ
イバー用差し込み孔48Aの方向に付勢された芯出し用
係合棒27Aを設け、この芯出し用係合棒27Aはセッ
テイングの際に、錠箱24Aの内壁面に設けられた係止
突片56Aと係合し、また内側縦框21に固定される内
側カバー32Aには、錠箱24Aのドライバー用差し込
み孔48Aと直線上一致するドライバー用貫通孔81が
形成されていることを特徴とする。
構造は、ストライク板4に芯出し用基準小孔9を有し、
かつ、予め外側框1に固定された外側錠部材2と、この
外側錠部材2に対向して内側縦框21に固定され、か
つ、錠箱24Aのフロント板23に芯出し孔40Aを有
する内側錠部材22とから成る引き違い戸の錠部材の芯
出し構造に於いて、内側錠部材22の錠箱24A内に支
持板25を設け、この支持板25には前記芯出し用基準
小孔9に対して水平移動可能に設けられ、かつ、バネ部
材26Aで錠箱24Aの垂直壁部46に形成されたドラ
イバー用差し込み孔48Aの方向に付勢された芯出し用
係合棒27Aを設け、この芯出し用係合棒27Aはセッ
テイングの際に、錠箱24Aの内壁面に設けられた係止
突片56Aと係合し、また内側縦框21に固定される内
側カバー32Aには、錠箱24Aのドライバー用差し込
み孔48Aと直線上一致するドライバー用貫通孔81が
形成されていることを特徴とする。
【0010】さらに、本発明の引き違い戸の錠部材の芯
出し方法は、内側框21の取付け用嵌合孔43にフロン
ト板23を有する錠箱24を遊嵌合する錠箱遊嵌合工程
Aと、次にドライバー80を錠箱24のドライバー用差
し込み孔48に差し込み、かつ、係合棒27の頭部50
を突っ突きながら該係合棒27の先端部をフロント板2
3の芯出し孔40を介し、外側錠部材2のストライク板
4の芯出し用基準小孔9に挿入する錠箱位置決め工程B
と、次にCは錠箱24の取付け位置が割り出された状態
に於いて、ドライバー80を介して係合棒27を回転
し、該係合棒27の係合部51を駆動板28の係止突片
56に係止させる係合棒セッテイング工程Cと、次に内
側カバー32を固着具31を介して錠箱24並びに内側
框21に固定する錠箱固定工程Dと、しかる後に、内側
カバー32に設けられた操作片34を操作して錠箱24
内の駆動板28を下降させ、これにより係合棒27と駆
動板28との係合関係を解除し、係合棒27をバネ部材
26のバネ力により錠箱24内に復帰させる係合棒復帰
工程Eとから成ることを特徴とする。
出し方法は、内側框21の取付け用嵌合孔43にフロン
ト板23を有する錠箱24を遊嵌合する錠箱遊嵌合工程
Aと、次にドライバー80を錠箱24のドライバー用差
し込み孔48に差し込み、かつ、係合棒27の頭部50
を突っ突きながら該係合棒27の先端部をフロント板2
3の芯出し孔40を介し、外側錠部材2のストライク板
4の芯出し用基準小孔9に挿入する錠箱位置決め工程B
と、次にCは錠箱24の取付け位置が割り出された状態
に於いて、ドライバー80を介して係合棒27を回転
し、該係合棒27の係合部51を駆動板28の係止突片
56に係止させる係合棒セッテイング工程Cと、次に内
側カバー32を固着具31を介して錠箱24並びに内側
框21に固定する錠箱固定工程Dと、しかる後に、内側
カバー32に設けられた操作片34を操作して錠箱24
内の駆動板28を下降させ、これにより係合棒27と駆
動板28との係合関係を解除し、係合棒27をバネ部材
26のバネ力により錠箱24内に復帰させる係合棒復帰
工程Eとから成ることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す本発明の物の発
明に於ける実施の形態を説明する。まず図1は引き違い
戸に於ける外側框1の錠部材2と、内側縦框21の錠部
材22との芯出し構造Xを示す概略図である。
明に於ける実施の形態を説明する。まず図1は引き違い
戸に於ける外側框1の錠部材2と、内側縦框21の錠部
材22との芯出し構造Xを示す概略図である。
【0012】まず外側框1の錠部材2について説明す
る。本発明に於いて、外側錠部材2の内部構造は発明を
特定する要件ではないので省略する。
る。本発明に於いて、外側錠部材2の内部構造は発明を
特定する要件ではないので省略する。
【0013】しかして、外側錠部材2は、外側カバー
(通称、化粧板又は外側エスカチオンと言う。)3と、
ストライク板4と、このストライク板4と外側錠部材2
を一体的に結合する第1の固着具5とから成る。前記外
側カバー3の開口部6が形成された内部空間7には、キ
ーによって作動するシリンダ錠が内装される。また外側
カバー3の内部空間7の下方の中央空間8には、複数個
のロックアームを有するロック機構が組み込まれる。
(通称、化粧板又は外側エスカチオンと言う。)3と、
ストライク板4と、このストライク板4と外側錠部材2
を一体的に結合する第1の固着具5とから成る。前記外
側カバー3の開口部6が形成された内部空間7には、キ
ーによって作動するシリンダ錠が内装される。また外側
カバー3の内部空間7の下方の中央空間8には、複数個
のロックアームを有するロック機構が組み込まれる。
【0014】一方、前記ストライク板4には複数個の貫
通孔や開口が形成されている。そこで、これらの貫通孔
等について説明すると、9はストライク板4の上部に形
成された芯出し用基準小孔である。この芯出し用基準小
孔9は円形であり、シリンダ錠用内部空間7と連通可能
である。一方、10はストライク板4の下部に形成され
た鎌用係合孔である。鎌用係合孔10は矩形状であり、
後述する内側錠部材22の鎌が入り込む。そして、11
はストライク板4の中央部に形成された複数個のロック
アーム用貫通孔である。
通孔や開口が形成されている。そこで、これらの貫通孔
等について説明すると、9はストライク板4の上部に形
成された芯出し用基準小孔である。この芯出し用基準小
孔9は円形であり、シリンダ錠用内部空間7と連通可能
である。一方、10はストライク板4の下部に形成され
た鎌用係合孔である。鎌用係合孔10は矩形状であり、
後述する内側錠部材22の鎌が入り込む。そして、11
はストライク板4の中央部に形成された複数個のロック
アーム用貫通孔である。
【0015】次に内側縦框21の錠部材22について説
明する。この内側錠部材22は、予め外側框1に固定さ
れた外側錠部材2に対し、錠箱24の芯出し孔を外側錠
部材2の基準小孔9に一致させた後、内側縦框21に固
定される。
明する。この内側錠部材22は、予め外側框1に固定さ
れた外側錠部材2に対し、錠箱24の芯出し孔を外側錠
部材2の基準小孔9に一致させた後、内側縦框21に固
定される。
【0016】しかして、内側錠部材22は、フロント板
23を有する錠箱24と、この錠箱24内に支持板25
を介し、芯出し用基準小孔9に対して水平移動可能に設
けられ、かつ、バネ部材26で一方向に付勢された芯出
し用係合棒27と、この芯出し用係合棒27を前記外側
錠部材2の基準小孔9にセッテイングした際に、該芯出
し用係合棒27を係止できるように錠箱24に上下動可
能に内装された駆動板28と、この駆動板28の上下動
により回動するように錠箱24に軸支された鎌29と、
錠箱24を内側縦框21に仮止めする仮止め固定手段3
0と、内側縦框21に第2の固着具31を介して直接的
又は間接的に固定される内側カバー(通称、化粧板又は
内側エスカチオンと言う。)32と、駆動板28に一端
部が固定された連結棒33を介して内側カバー32にス
ライド自在に設けられた操作片34とから成る。
23を有する錠箱24と、この錠箱24内に支持板25
を介し、芯出し用基準小孔9に対して水平移動可能に設
けられ、かつ、バネ部材26で一方向に付勢された芯出
し用係合棒27と、この芯出し用係合棒27を前記外側
錠部材2の基準小孔9にセッテイングした際に、該芯出
し用係合棒27を係止できるように錠箱24に上下動可
能に内装された駆動板28と、この駆動板28の上下動
により回動するように錠箱24に軸支された鎌29と、
錠箱24を内側縦框21に仮止めする仮止め固定手段3
0と、内側縦框21に第2の固着具31を介して直接的
又は間接的に固定される内側カバー(通称、化粧板又は
内側エスカチオンと言う。)32と、駆動板28に一端
部が固定された連結棒33を介して内側カバー32にス
ライド自在に設けられた操作片34とから成る。
【0017】そこで、内側錠部材22の各構成要素につ
いてさらに詳しく説明する。まずフロント板23の上部
には芯出し孔40が形成されている。芯出し孔40は錠
箱24を上下に調節すると、外側錠部材2の基準小孔9
と一致可能であると共に、これらの孔9、40が一致し
た場合には、係合棒27が貫通状態にセッテイング可能
である。またフロント板23の中央部には外側錠部材2
の図示しないロック機構のロックアームが入り込む開口
41が形成されている。さらに、フロント板23の下部
には鎌用開口42が形成されている。鎌用開口42は錠
箱24を上下に調節すると、丁度外側錠部材2の鎌用係
合孔10に一致する。
いてさらに詳しく説明する。まずフロント板23の上部
には芯出し孔40が形成されている。芯出し孔40は錠
箱24を上下に調節すると、外側錠部材2の基準小孔9
と一致可能であると共に、これらの孔9、40が一致し
た場合には、係合棒27が貫通状態にセッテイング可能
である。またフロント板23の中央部には外側錠部材2
の図示しないロック機構のロックアームが入り込む開口
41が形成されている。さらに、フロント板23の下部
には鎌用開口42が形成されている。鎌用開口42は錠
箱24を上下に調節すると、丁度外側錠部材2の鎌用係
合孔10に一致する。
【0018】次に錠箱24は内側框21の取付け用嵌合
孔43に上下方向に調整できるように多少の余裕を有し
て嵌め込まれる。錠箱24は全体として長箱状であり、
取付け用嵌合孔43に縦に配設される。しかして、4
4、45はフロント板23と交差する上下の側壁部であ
り、また46はフロント板23に対する垂直壁部であ
る。この垂直壁部46の上下部には第2の固着具31用
メネジ孔47がそれぞれ形成されている。また垂直壁部
46の上部には係合棒27をセッテイングするためのド
ライバー用差し込み孔48が形成されている。さらに、
垂直壁部46の中央部には垂直案内長孔49が形成され
ている。
孔43に上下方向に調整できるように多少の余裕を有し
て嵌め込まれる。錠箱24は全体として長箱状であり、
取付け用嵌合孔43に縦に配設される。しかして、4
4、45はフロント板23と交差する上下の側壁部であ
り、また46はフロント板23に対する垂直壁部であ
る。この垂直壁部46の上下部には第2の固着具31用
メネジ孔47がそれぞれ形成されている。また垂直壁部
46の上部には係合棒27をセッテイングするためのド
ライバー用差し込み孔48が形成されている。さらに、
垂直壁部46の中央部には垂直案内長孔49が形成され
ている。
【0019】次に支持板25は上壁部44の内壁面に固
定的に垂設され、中央部に貫通孔を有する。また係合棒
27は、支持板25にその貫通孔を介して設けられたピ
ン状のバーであり、ドライバー用差し込み孔48に臨む
頭部50と支持板25との間には、係合棒27を錠箱2
4内(差し込み孔48の方向)に付勢するバネ部材26
が介在している。そして、係合棒27の中央部には駆動
板28と係脱する小判状の係合部51が設けられてい
る。
定的に垂設され、中央部に貫通孔を有する。また係合棒
27は、支持板25にその貫通孔を介して設けられたピ
ン状のバーであり、ドライバー用差し込み孔48に臨む
頭部50と支持板25との間には、係合棒27を錠箱2
4内(差し込み孔48の方向)に付勢するバネ部材26
が介在している。そして、係合棒27の中央部には駆動
板28と係脱する小判状の係合部51が設けられてい
る。
【0020】次に駆動板28は全体としては長板状であ
り、錠箱24内に図示しない垂直ガイド部を介して上下
動可能に設けられている。そして、駆動板28の人差し
指状の上端部55には係合棒27の係合部51を係止す
る係止突片56が形成されている。また駆動板28の親
指状部57側には錠箱の垂直壁部46と対向する折曲部
58が形成され、この折曲部58の中央部には連結棒3
3の一端部が固定されている。さらに、駆動板28の下
端部には鎌29のT字型ガイド孔60と係合する突起軸
59が設けられている。
り、錠箱24内に図示しない垂直ガイド部を介して上下
動可能に設けられている。そして、駆動板28の人差し
指状の上端部55には係合棒27の係合部51を係止す
る係止突片56が形成されている。また駆動板28の親
指状部57側には錠箱の垂直壁部46と対向する折曲部
58が形成され、この折曲部58の中央部には連結棒3
3の一端部が固定されている。さらに、駆動板28の下
端部には鎌29のT字型ガイド孔60と係合する突起軸
59が設けられている。
【0021】次に鎌29は錠箱24の下端部寄りの部位
に横設軸架された横軸61に軸支され、駆動板28が下
降すると、横軸61を支点に回転し、鎌用開口42及び
鎌用係合孔10へと入り込む。
に横設軸架された横軸61に軸支され、駆動板28が下
降すると、横軸61を支点に回転し、鎌用開口42及び
鎌用係合孔10へと入り込む。
【0022】次に仮止め固定手段30は錠箱24の上下
側壁部44、45の外壁面にそれぞれ固定的に設けられ
ている。仮止め固定手段30自体の構成に付いては、出
願人が特開平7−286460号公報ですでに提案済み
である。この公開公報には錠箱の仮止め構造の実施例を
いくつか記載してある。したがって、図1の仮止め固定
手段30は錠箱24を内側框21に仮止めする一例に過
ぎない。
側壁部44、45の外壁面にそれぞれ固定的に設けられ
ている。仮止め固定手段30自体の構成に付いては、出
願人が特開平7−286460号公報ですでに提案済み
である。この公開公報には錠箱の仮止め構造の実施例を
いくつか記載してある。したがって、図1の仮止め固定
手段30は錠箱24を内側框21に仮止めする一例に過
ぎない。
【0023】しかして、65は錠箱24の側壁部44、
45に固定され、かつ、一端部に内側框21に外拡変位
して圧接するアーム状圧接部65aを有する固定片で、
この固定片65の他端部には仮止めネジ66と螺合する
ネジ部65bが設けられている。なお、仮止めネジ66
をドライバーで締めると、その先端部がアーム状圧接部
65aを押圧する。
45に固定され、かつ、一端部に内側框21に外拡変位
して圧接するアーム状圧接部65aを有する固定片で、
この固定片65の他端部には仮止めネジ66と螺合する
ネジ部65bが設けられている。なお、仮止めネジ66
をドライバーで締めると、その先端部がアーム状圧接部
65aを押圧する。
【0024】次に内側カバー32は第2の固着具31を
介して錠箱24に固定されている。したがって、内側カ
バー32は錠箱24のフロント板23と相俟って内側框
21に固定されている。内側カバー32は意匠的には化
粧板としての装飾的機能を有する。しかして、内側カバ
ー32の中央部には縦方向に切欠部70が形成されてい
る。そして、この切欠部70を塞ぐように内側カバー3
2の内側には、所要のガイド空間71を有してガイド支
持板72が固定的に設けられている。
介して錠箱24に固定されている。したがって、内側カ
バー32は錠箱24のフロント板23と相俟って内側框
21に固定されている。内側カバー32は意匠的には化
粧板としての装飾的機能を有する。しかして、内側カバ
ー32の中央部には縦方向に切欠部70が形成されてい
る。そして、この切欠部70を塞ぐように内側カバー3
2の内側には、所要のガイド空間71を有してガイド支
持板72が固定的に設けられている。
【0025】次に操作片34は板状スライド部75の中
央部に摘み部76を有し、前記ガイド空間71に設けら
れている。そして、操作片34の摘み部76にはガイド
支持板72の貫通孔を貫通する連結棒33の他端部が嵌
入している。
央部に摘み部76を有し、前記ガイド空間71に設けら
れている。そして、操作片34の摘み部76にはガイド
支持板72の貫通孔を貫通する連結棒33の他端部が嵌
入している。
【0026】次に図5乃至図10は方法の発明の第1実
施例である。この実施例は上述した物の発明の実施例を
前提としている。したがって、便宜上図1記載の実施例
の符号を用いて説明をする。また構造上の重複する説明
は便宜的に省略する。
施例である。この実施例は上述した物の発明の実施例を
前提としている。したがって、便宜上図1記載の実施例
の符号を用いて説明をする。また構造上の重複する説明
は便宜的に省略する。
【0027】まずAは内側框21の取付け用嵌合孔43
にフロント板23を有する錠箱24を遊嵌合する錠箱遊
嵌合工程である。この錠箱遊嵌合工程Aでは、支持板2
5に水平状態に支持された係合棒27は、バネ部材26
で錠箱24のドライバー用差し込み孔48の方向に付勢
され、かつ、その小判状係合部51が支持板25の側面
に当たっているので、全体が錠箱24内に位置してい
る。そして、係合棒27の頭部50はドライバー用差し
込み孔48の近くに臨んでいる。
にフロント板23を有する錠箱24を遊嵌合する錠箱遊
嵌合工程である。この錠箱遊嵌合工程Aでは、支持板2
5に水平状態に支持された係合棒27は、バネ部材26
で錠箱24のドライバー用差し込み孔48の方向に付勢
され、かつ、その小判状係合部51が支持板25の側面
に当たっているので、全体が錠箱24内に位置してい
る。そして、係合棒27の頭部50はドライバー用差し
込み孔48の近くに臨んでいる。
【0028】また錠箱24は内側框21の取付け用嵌合
孔43内に於いて上下方向に調整可能であると共に、こ
の段階では錠箱24に内側カバー32は取り付けられて
いない。さらに、錠箱24内の駆動板28は上方に位置
している。
孔43内に於いて上下方向に調整可能であると共に、こ
の段階では錠箱24に内側カバー32は取り付けられて
いない。さらに、錠箱24内の駆動板28は上方に位置
している。
【0029】次にBはドライバー80を錠箱24のドラ
イバー用差し込み孔48に差し込み、かつ、係合棒27
の頭部50を突っ突きながら該係合棒27の先端部を芯
出し孔40を介し、外側錠部材のストライク板4の芯出
し用基準小孔9に挿入する錠箱位置決め工程である。こ
の錠箱位置決め工程Bでは錠箱24を片手で支持しなが
ら上下方向にスライドし、一方、他方の手でドライバー
80の突っ突き操作をする。この場合ストライク板4の
芯出し用基準小孔9とフロント板23の芯出し孔40が
一致すれば芯出し孔40から突出する係合棒27の先端
部が芯出し用基準小孔9に入り込む。この場合係合棒2
7はバネ部材26のバネ力に抗して水平移動する。これ
により錠箱24の取付け位置が割り出される。
イバー用差し込み孔48に差し込み、かつ、係合棒27
の頭部50を突っ突きながら該係合棒27の先端部を芯
出し孔40を介し、外側錠部材のストライク板4の芯出
し用基準小孔9に挿入する錠箱位置決め工程である。こ
の錠箱位置決め工程Bでは錠箱24を片手で支持しなが
ら上下方向にスライドし、一方、他方の手でドライバー
80の突っ突き操作をする。この場合ストライク板4の
芯出し用基準小孔9とフロント板23の芯出し孔40が
一致すれば芯出し孔40から突出する係合棒27の先端
部が芯出し用基準小孔9に入り込む。この場合係合棒2
7はバネ部材26のバネ力に抗して水平移動する。これ
により錠箱24の取付け位置が割り出される。
【0030】次にCは錠箱24の取付け位置が割り出さ
れた(係合棒27が芯出し用基準小孔9に入り込んだ)
状態に於いて、ドライバー80を介して係合棒27を所
要角度回転し、該係合棒27の係合部51を駆動板28
の係止突片56に係止させる係合棒セッテイング工程で
ある。この係合棒セッテイング工程Cでは、係合棒27
を90度程回転すると、係合棒27の係合部51が駆動
板28の係止突片56に完全に係止される。したがっ
て、係合棒27が芯出し用基準小孔9に入り込んだ状態
に成る。またこの時係合棒27に装着されたバネ部材2
6は、係合棒27の頭部50と支持板25の間で収縮し
ているので、バネ部材26のバネ力はドライバー用差し
込み孔48の方向に働いている。
れた(係合棒27が芯出し用基準小孔9に入り込んだ)
状態に於いて、ドライバー80を介して係合棒27を所
要角度回転し、該係合棒27の係合部51を駆動板28
の係止突片56に係止させる係合棒セッテイング工程で
ある。この係合棒セッテイング工程Cでは、係合棒27
を90度程回転すると、係合棒27の係合部51が駆動
板28の係止突片56に完全に係止される。したがっ
て、係合棒27が芯出し用基準小孔9に入り込んだ状態
に成る。またこの時係合棒27に装着されたバネ部材2
6は、係合棒27の頭部50と支持板25の間で収縮し
ているので、バネ部材26のバネ力はドライバー用差し
込み孔48の方向に働いている。
【0031】Dは錠箱固定工程である。この錠箱固定工
程Dは、本実施例では錠箱仮止め工程d1と、この錠箱
仮止め工程d1後の内側カバー取付け工程d2とから成
る。まず錠箱仮止め工程d1ではドライバー80を回
し、錠箱24の仮止め固定手段30の仮止めネジ66を
締める。仮止めネジ66を締めると、固定片65のアー
ム状圧接部65aが外拡変位し、内側框21に圧接す
る。これにより錠箱24は内側框21に仮止めされる。
次に内側カバー取付け工程d2では、内側カバー32の
操作片34を予め上方に位置させた状態に於いて、操作
片34の摘み部76の内部に駆動板28の連結棒33の
突出他端部を嵌入させ、しかる後に第2の固着具31を
締め、内側カバー32を錠箱24並びに内側框21に固
定する。錠箱24はそのフロンド板23と内側カバー3
2とが相俟って内側框21に確実に固定される。
程Dは、本実施例では錠箱仮止め工程d1と、この錠箱
仮止め工程d1後の内側カバー取付け工程d2とから成
る。まず錠箱仮止め工程d1ではドライバー80を回
し、錠箱24の仮止め固定手段30の仮止めネジ66を
締める。仮止めネジ66を締めると、固定片65のアー
ム状圧接部65aが外拡変位し、内側框21に圧接す
る。これにより錠箱24は内側框21に仮止めされる。
次に内側カバー取付け工程d2では、内側カバー32の
操作片34を予め上方に位置させた状態に於いて、操作
片34の摘み部76の内部に駆動板28の連結棒33の
突出他端部を嵌入させ、しかる後に第2の固着具31を
締め、内側カバー32を錠箱24並びに内側框21に固
定する。錠箱24はそのフロンド板23と内側カバー3
2とが相俟って内側框21に確実に固定される。
【0032】Eは操作片34を操作して駆動板28を下
降させ、これにより係合棒27と駆動板28との係合関
係を解除し、係合棒27をバネ部材26のバネ力により
錠箱24内に復帰させる係合棒復帰工程である。この係
合棒復帰工程Eでは操作片34の摘み部76を指で摘ん
で下方にスライドさせる。そうすると、駆動板28は連
結棒33を介して下方に下降し、駆動板28の係合突片
56が係合棒27の係合部51から外れる。その結果、
係合棒27はバネ部材26のバネ力により、自動的錠箱
24内に復帰する。
降させ、これにより係合棒27と駆動板28との係合関
係を解除し、係合棒27をバネ部材26のバネ力により
錠箱24内に復帰させる係合棒復帰工程である。この係
合棒復帰工程Eでは操作片34の摘み部76を指で摘ん
で下方にスライドさせる。そうすると、駆動板28は連
結棒33を介して下方に下降し、駆動板28の係合突片
56が係合棒27の係合部51から外れる。その結果、
係合棒27はバネ部材26のバネ力により、自動的錠箱
24内に復帰する。
【0033】
【実施例】まず物の発明の実施例に於いて、駆動板28
の人差し指状の上端部55に係合棒27の係合部51を
係止する係止突片56が形成されているが、この点を図
11で示すように設計変更することができる。
の人差し指状の上端部55に係合棒27の係合部51を
係止する係止突片56が形成されているが、この点を図
11で示すように設計変更することができる。
【0034】すなわち、図11乃至図13で示すように
錠箱24Aの上の側壁部44Aの内壁面に係止突片56
Aを垂設し、この係止突片56Aに錠箱24Aの取付け
位置が割り出された状態に於いて、係合棒27Aの小判
状係合部51Aが係合するように構成する。したがっ
て、駆動板28Aには係止突片が形成されていない。
錠箱24Aの上の側壁部44Aの内壁面に係止突片56
Aを垂設し、この係止突片56Aに錠箱24Aの取付け
位置が割り出された状態に於いて、係合棒27Aの小判
状係合部51Aが係合するように構成する。したがっ
て、駆動板28Aには係止突片が形成されていない。
【0035】また内側カバー32Aの上端部に、錠箱2
4Aのドライバー用差し込み孔48Aと同様なドライバ
ー用貫通孔81が形成されている点である。なお、ドラ
イバー用貫通孔81、ドライバー用差し込み孔48A、
芯出し孔40Aは同一の直線上に位置する。
4Aのドライバー用差し込み孔48Aと同様なドライバ
ー用貫通孔81が形成されている点である。なお、ドラ
イバー用貫通孔81、ドライバー用差し込み孔48A、
芯出し孔40Aは同一の直線上に位置する。
【0036】次に方法の発明の実施例に於いて、図11
乃至図13で示すように物の実施例を設計変更すること
ができるので、係合棒セッテイング工程C並びに係合棒
復帰工程Eか当然変わっている。すなわち、駆動板28
Aと係合棒27Aとの係合関係がないので、係合棒セッ
テイング工程Cに於いては、係合棒27Aの係合部51
Aを錠箱24Aの係止突片56Aに係止させ、一方、係
合棒復帰工程Eに於いては、錠箱固定工程D後にドライ
バー80Aを内側カバー32Aのドライバー用貫通孔8
1並びに錠箱24Aのドライバー用差し込み孔48Aに
差し込み、かつ、係合棒27Aを略90度回転させ、係
合棒27Aの係合部51Aを錠箱24Aの係止突片56
Aから外す。そうすると、係合棒27Aはバネ部材26
Aのバネ力により、自動的に錠箱24A内に復帰する。
乃至図13で示すように物の実施例を設計変更すること
ができるので、係合棒セッテイング工程C並びに係合棒
復帰工程Eか当然変わっている。すなわち、駆動板28
Aと係合棒27Aとの係合関係がないので、係合棒セッ
テイング工程Cに於いては、係合棒27Aの係合部51
Aを錠箱24Aの係止突片56Aに係止させ、一方、係
合棒復帰工程Eに於いては、錠箱固定工程D後にドライ
バー80Aを内側カバー32Aのドライバー用貫通孔8
1並びに錠箱24Aのドライバー用差し込み孔48Aに
差し込み、かつ、係合棒27Aを略90度回転させ、係
合棒27Aの係合部51Aを錠箱24Aの係止突片56
Aから外す。そうすると、係合棒27Aはバネ部材26
Aのバネ力により、自動的に錠箱24A内に復帰する。
【0037】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にあっては次に列挙するような効果がある。 (1)外側錠部材に対する内側錠部材の芯出しが容易で
あると同時に、内側縦框に内側錠部材を簡単に取付ける
ことができる。 (2)錠部材の使用後に、再度芯出しの必要性が生じた
場合、新たなセッテイング用ピンを用意しなくとも直ち
に錠部材の芯出しができる。 (3)錠部材を縦框に固定した後、内側カバーに設けら
れた操作片を簡単に操作するだけで、セッテイング用係
合棒の全体を錠箱内に自動的に復帰させることができ
る。 (4)請求項1及び錠箱仮止め工程を含む請求項5記載
の発明は、必ずしも化粧板としての内側カバーにドライ
バー用貫通孔を形成する必要がない。したがって、意匠
的なデザインの要求を満たすことができる。
にあっては次に列挙するような効果がある。 (1)外側錠部材に対する内側錠部材の芯出しが容易で
あると同時に、内側縦框に内側錠部材を簡単に取付ける
ことができる。 (2)錠部材の使用後に、再度芯出しの必要性が生じた
場合、新たなセッテイング用ピンを用意しなくとも直ち
に錠部材の芯出しができる。 (3)錠部材を縦框に固定した後、内側カバーに設けら
れた操作片を簡単に操作するだけで、セッテイング用係
合棒の全体を錠箱内に自動的に復帰させることができ
る。 (4)請求項1及び錠箱仮止め工程を含む請求項5記載
の発明は、必ずしも化粧板としての内側カバーにドライ
バー用貫通孔を形成する必要がない。したがって、意匠
的なデザインの要求を満たすことができる。
図1乃至図4は物の発明の一実施例に基づく本発明の実
施の形態を説明するための各説明図。図5乃至図10は
方法の発明の一実施例に基づく本発明の実施の形態を説
明するための各説明図。図11乃至図13は、物の発明
の実施例(主要部)の変形例を示す各説明図。
施の形態を説明するための各説明図。図5乃至図10は
方法の発明の一実施例に基づく本発明の実施の形態を説
明するための各説明図。図11乃至図13は、物の発明
の実施例(主要部)の変形例を示す各説明図。
【図1】物の発明の実施の形態を示す概略断面説明図。
【図2】主要部(内側框の取付け用嵌合孔に錠箱を装着
した状態を示す。)の説明図。
した状態を示す。)の説明図。
【図3】要部(係合棒等)を示す説明図。
【図4】要部(駆動板等)を示す説明図。
【図5】方法の発明の一実施例を示す工程図。
【図6】錠箱遊嵌合工程Aを示す説明図。
【図7】錠箱位置決め工程Bを示す説明図。
【図8】係合棒セッテイング工程Cを示す説明図。
【図9】錠箱固定工程Dを示す説明図。
【図10】係合棒復帰工程Eを示す説明図。
【図11】変形例の主要部を示す説明図。
【図12】図11に於いて、係合棒のセッテイング時に
於ける係合関係を示す説明図。
於ける係合関係を示す説明図。
【図13】内側カバーの斜視図。
X…芯出し構造、1…外側框、2…外側錠部材、3…外
側カバー、4…ストライク板、5…第1の固着具、9…
芯出し用基準小孔、10…鎌用係合孔、21…内側框、
22…内側錠部材、23…フロント板、24、24A…
錠箱、40、40A…芯出し孔、42…鎌用開口、25
…支持板、26、26A…バネ部材、27、27A…係
合棒、50…頭部、51、51A…係合部、28、28
A…駆動板、55…上端部、56、56A…係止突片、
29…鎌、30…仮止め固定手段、65…固定片、31
…第2の固着具、32、32A…内側カバー、70…切
欠部、71…ガイド空間、72…ガイド支持板、33…
連結棒、34…操作片、76…摘み部、80、80A…
ドライバー、81…ドライバー用貫通孔。A…錠箱遊嵌
合工程、B…錠箱位置決め工程、C…係合棒セッテイン
グ工程、D…錠箱固定工程D、d1…錠箱仮止め工程、
d2…内側カバー取付け工程、E…係合棒復帰工程。
側カバー、4…ストライク板、5…第1の固着具、9…
芯出し用基準小孔、10…鎌用係合孔、21…内側框、
22…内側錠部材、23…フロント板、24、24A…
錠箱、40、40A…芯出し孔、42…鎌用開口、25
…支持板、26、26A…バネ部材、27、27A…係
合棒、50…頭部、51、51A…係合部、28、28
A…駆動板、55…上端部、56、56A…係止突片、
29…鎌、30…仮止め固定手段、65…固定片、31
…第2の固着具、32、32A…内側カバー、70…切
欠部、71…ガイド空間、72…ガイド支持板、33…
連結棒、34…操作片、76…摘み部、80、80A…
ドライバー、81…ドライバー用貫通孔。A…錠箱遊嵌
合工程、B…錠箱位置決め工程、C…係合棒セッテイン
グ工程、D…錠箱固定工程D、d1…錠箱仮止め工程、
d2…内側カバー取付け工程、E…係合棒復帰工程。
Claims (7)
- 【請求項1】 ストライク板4に芯出し用基準小孔9を
有し、かつ、予め外側框1に固定された外側錠部材2
と、この外側錠部材2に対向して内側縦框21に固定さ
れ、かつ、錠箱24のフロント板23に芯出し孔40を
有する内側錠部材22とから成る引き違い戸の錠部材の
芯出し構造に於いて、内側錠部材22の錠箱24内に支
持板25を設け、この支持板25には前記芯出し用基準
小孔9に対して水平移動可能に設けられ、かつ、バネ部
材26で錠箱24の垂直壁部46に形成されたドライバ
ー用差し込み孔48の方向に付勢された芯出し用係合棒
27を設け、一方、この芯出し用係合棒27はセッテイ
ングの際に、錠箱24内に上下動可能に内装された駆動
板28と係合し、この駆動板28は内側縦框21に固定
された内側カバーに設けられた操作片34に連結してい
る引き違い戸の錠部材の芯出し構造。 - 【請求項2】 請求項1に於いて、芯出し用係合棒27
には係合部51が設けられ、一方、駆動板28の上端部
には、芯出し用係合棒27のセッテイングの際に、前記
係合部51を係止する係止突片56が設けられているこ
とを特徴とする引き違い戸の錠部材の芯出し構造。 - 【請求項3】 ストライク板4に芯出し用基準小孔9を
有し、かつ、予め外側框1に固定された外側錠部材2
と、この外側錠部材2に対向して内側縦框21に固定さ
れ、かつ、錠箱24Aのフロント板23に芯出し孔40
Aを有する内側錠部材22とから成る引き違い戸の錠部
材の芯出し構造に於いて、内側錠部材22の錠箱24A
内に支持板25を設け、この支持板25には前記芯出し
用基準小孔9に対して水平移動可能に設けられ、かつ、
バネ部材26Aで錠箱24Aの垂直壁部46に形成され
たドライバー用差し込み孔48Aの方向に付勢された芯
出し用係合棒27Aを設け、この芯出し用係合棒27A
はセッテイングの際に、錠箱24Aの内壁面に設けられ
た係止突片56Aと係合し、また内側縦框21に固定さ
れる内側カバー32Aには、錠箱24Aのドライバー用
差し込み孔48Aと直線上一致するドライバー用貫通孔
81が形成されている引き違い戸の錠部材の芯出し構
造。 - 【請求項4】 請求項3に於いて、ドライバー用貫通孔
81、ドライバー用差し込み孔48A、芯出し孔40A
は同一の直線上に位置し、また芯出し用係合棒27A
は、常態では全体が錠箱24A内に位置していることを
特徴とする引き違い戸の錠部材の芯出し構造。 - 【請求項5】 内側框21の取付け用嵌合孔43にフロ
ント板23を有する錠箱24を遊嵌合する錠箱遊嵌合工
程Aと、次にドライバー80を錠箱24のドライバー用
差し込み孔48に差し込み、かつ、係合棒27の頭部5
0を突っ突きながら該係合棒27の先端部をフロント板
23の芯出し孔40を介し、外側錠部材2のストライク
板4の芯出し用基準小孔9に挿入する錠箱位置決め工程
Bと、次にCは錠箱24の取付け位置が割り出された状
態に於いて、ドライバー80を介して係合棒27を回転
し、該係合棒27の係合部51を駆動板28の係止突片
56に係止させる係合棒セッテイング工程Cと、次に内
側カバー32を固着具31を介して錠箱24並びに内側
框21に固定する錠箱固定工程Dと、しかる後に、内側
カバー32に設けられた操作片34を操作して錠箱24
内の駆動板28を下降させ、これにより係合棒27と駆
動板28との係合関係を解除し、係合棒27をバネ部材
26のバネ力により錠箱24内に復帰させる係合棒復帰
工程Eとから成る引き違い戸の錠部材の芯出し方法。 - 【請求項6】 請求項5に於いて、係合棒セッテイング
工程Cは、係合棒27Aの係合部51Aを錠箱24Aの
係止突片56Aに係止させ、一方、係合棒復帰工程E
は、錠箱固定工程D後にドライバー80Aを内側カバー
32Aのドライバー用貫通孔81並びに錠箱24Aのド
ライバー用差し込み孔48Aに差し込み、かつ、係合棒
27Aを回転させ、係合棒27Aの係合部51Aを錠箱
24Aの係止突片56Aから外すことを特徴とする引き
違い戸の錠部材の芯出し方法。 - 【請求項7】 請求項5に於いて、錠箱固定工程Dは、
錠箱仮止め工程d1と、この錠箱仮止め工程d1後の内
側カバー取付け工程d2とから成ることを特徴とする引
き違い戸の錠部材の芯出し方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27999996A JP3848710B2 (ja) | 1996-10-01 | 1996-10-01 | 引き違い戸の錠部材の芯出し構造及び錠部材の芯出し方法 |
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