JP4342371B2 - 錠前の内側座板の取付け構造及びその取付け方法 - Google Patents
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Description
図1は発明の実施の環境を示す概略説明図である。図1に於いて、Xは錠前の内側座板の取付け構造、一方、Yは錠前の施・解錠状態確認装置である。錠前の内側座板の取付け構造X並びに施・解錠状態確認装置Yは、望ましくは引き違い戸に取付けられているが、引戸全般に適宜に取付けても良い。
錠前の内側座板の取付け構造X並びに施・解錠状態確認装置Yの基本的な構成部材は、図1乃至図3に示されている。すなわち、1は戸の一例である内側引戸、3は内側ケース部材、4は内側座板、7は内側座板4乃至内側ケース部材3に組み込まれた内側シリンダー錠、8は内側座板4に上下動自在に設けられた施・解錠状態識別部材、9は内側ケース部材3に設けられた錠前の内側錠機構を構成する作動板、10は作動板9に作動軸13を介して連係されかつ内側ケース部材3側の固定支軸11に軸支された施錠片(例えば鎌片)、12は施・解錠状態識別部材8に係脱可能な作動板9の連結棒、14は前記内側座板4の一端部に形成された固着具21用小孔、一方、18は内側座板4の他端部内壁面に突出形成された一方の水平ネメジ杆、16は内側引戸1の外壁面に固定されるフロント板(化粧板の場合も含む)、18Aは内側フロント板16の一端部内壁面に突出形成されかつ前記内側座板4の第1固着具21用小孔14と符合する他方の水平ネメジ杆、14Aはフロント板の他端部に形成されかつ前記内側座板4の水平ネメジ杆18と符合する第2固着具21A用小孔、28a〜28dは内側座板4、硬質防御板17、ケース本体15及び内側フロント板16にそれぞれ水平ラインL上に揃うことができるように形成された小孔状の調整孔、29はこれらの調整孔28a〜28dに差込み可能なピン状調整具である。
内側ケース部材3は、内框の開口部に内装されたケース本体15(ケース身、ケース蓋など)と、このケース本体15の屋外側端面側に固定された内側フロント板16と、ケース本体15の屋内側の端面あるいは壁面側に間隙を有して又有さないで固定的に設けられた枠状硬質防御板17とから構成されている。
内側座板4は、図4で示すように、縦長状の板体であり、前述したように、内側座板4の一端部に第1固着具21用小孔14形成され、一方、他端部内壁面に一方の水平ネメジ杆18が突出形成されている。そして、前記小孔14の一部を形成する短筒状の嵌合突起30は、内側座板4の一端部内壁面に形成されている。
内側錠機構は、普通一般に、内側座板に上下方向にスライド自在に設けられたサムターン摘み部材と、このサムターン摘み部材の操作力により上下動するようにケース本体内に設けられた作動板と、この作動板に連係するように錠箱に軸支された鎌片とからなるが、本実施例では、サムターン摘み部材は存在しない反面、内側のシリンダー錠7と、この内側シリンダー錠7の出力(駆動力)により動力伝達部材25を介してケース本体15内を上下動する作動板9と、この作動板9に連係するようにケース本体15に軸支された鎌片10とから成る(図1参照)。
図2には施・解錠状態識別部材8の縦断面、図3には施・解錠状態識別部材8の斜視図が示されている。また図7及び図8には、施・解錠状態識別部材と作動板9との係脱関係が示されている。これらの各図から明らかなように、本実施例の施・解錠状態識別部材8は、一側壁開口のケース状に形成され、内側座板4の収納空間22に余裕を持って嵌合支持されている。施・解錠状態識別部材8は、内側座板4の収納空間22を上下方向に摺動するので、その形態は、望ましくは、収納空間22の内壁面にスムースに案内されるように形成する。
長板状作動板9の形状については特に問わないが、作動板9には、前述したように動力伝達部材25のラック27が設けられ、また施・解錠状態識別部材8の弾性係止部32と係脱可能な水平状連結棒12が、施・解錠状態識別部材8の内部空間34に入り込むように突出して設けられている。さらに、下端部に鎌片10の係合孔と係合する作動軸13が設けられている。鎌片10の具体的構成は公知事項なので、詳細な説明を割愛する。
図2、図9で示す内側座板4と内側フロント板16とを結合する工程(方法の発明)は、「錠前の内側座板の取付け方法」の一例である。
ここで、図7及び図8を参照にして施・解錠状態確認装置Yの作用について説明する。施・解錠状態識別部材8は、一旦、該施・解錠状態識別部材8の弾性係止部32に作動板9の連結棒12が係合すると、作動板9に一体的に係合する。したがって、内側座板4乃至内側ケース部材3に組み込まれた内側シリンダー錠7に合鍵を差し込んで操作した場合には、作動板9と共に施・解錠状態識別部材8も一緒に移動する(図7)。したがって、内側座板4の表示窓23から目視すると、その識別標識部31により錠前の施・解錠状態を判別することができる。
したがって、室内側から施・解錠状態識別部材8を介して作動板9を解錠方向へと動かすことができない。換言すれば、本実施例ではサムターンは存在しないが、表示板8を操作して内側シリンダー錠7を解錠状態にすることはできない。
Claims (3)
- 一端部に固着具用小孔14が形成されていると共に他端部内壁面に一方の水平ネメジ杆18が突出形成されている内側座板4と、前記固着具用小孔14と符合する他方の水平メネジ杆18Aを一端部に有すると共に前記一方の水平ネメジ杆18と符合する小孔14Aを他端部に有する内側フロント板16とを備え、前記内側座板4及び内側フロント板16は、戸1を介して前記内側座板4の固着具用小孔14から差し込まれかつ前記内側フロント板16の他方の水平メネジ杆18Aに螺合する第1固着具21と、前記内側フロント板16の小孔14Aから差し込まれかつ前記内側座板4の一方の水平ネメジ杆18に螺合する第2固着具21Aとで固定されていることを特徴とする錠前の内側座板の取付け構造。
- 請求項1に於いて、表示窓23を有する内側座板4の収納空間22には、係止部32を有する可動の施・解錠状態識別部材8が組み込まれており、前記係止部32には、錠前の内側錠機構を構成する作動板9の連結棒12が分離可能に係止することを特徴とする錠前の内側座板の取付け構造。
- ピン状調整具29を内側引戸1の内側座板4乃至内側フロント板16の各調整孔28a〜28dに差込み、内側ケース部材3に対する内側座板4の位置決めをする内側座板位置決め工程Aと、外側引戸2に固定的に取り付けられた外側ケース部材5に対して前記ピン状調整具を外側ケース部材の外側フロント板16Aの調整孔28eにも差し込む内側ケース部材位置合わせ工程Bと、一端部に固着具用小孔14が形成され、一方、他端部内壁面に一方の水平ネメジ杆18が突出形成されている前記内側座板4の少なくとも一方の水平メネジ杆18を内側ケース部材3の支持孔19に嵌入すると共に、第1固着具21を前記小孔14に差込み、内側フロント板16の一端部に突出形成した他方の水平メネジ杆18Aに螺合する内側座板仮止め工程Cと、内側フロント板16の他端部に形成された小孔14Aに第2固着具21Aを差込み、内側座板4の前記一方の水平メネジ杆18に螺合する内側座板完全止め工程Dとを備える錠前の内側座板の取付け方法。
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