JP5037652B2 - 引き違い戸用錠部材の位置合わせ治具および位置合わせ方法 - Google Patents

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Description

本発明は、第1および第2引き違い戸の両錠ユニットを位置合わせするための引違い戸用錠部材の位置合わせ治具および位置合わせ方法に関する。
引違い戸用錠部材の芯出し構造が提案されている(例えば特許文献1を参照)。具体的には、内部錠ユニットの錠箱内の支持板に螺合した芯出し用ボルトの頭部が、錠箱の垂直壁部に形成されたドライバー用差し込み孔に臨み、芯出し用ボルトの先端部が、外部錠ユニットのストライク板の芯出し用基準小孔に臨むように、芯出し用ボルトを配置している。
ドライバー用差し込み孔からドライバを差し込んで、芯出し用ボルトを回転操作することにより、芯出し用ボルトの先端部を、外部錠ユニットのストライク板の芯出し用基準小孔に挿入し、これにより、錠部材の芯出しを行うようにしている。
特開平10−131557号公報
しかしながら、特許文献1では、錠部材の解錠状態で芯出しを行っている。したがって、内部錠ユニットに設けられたロック部材(鎌)と外部錠ユニットのストライク板のロック孔との位置関係が、必ずしも適正になるわけではない。すなわち開錠状態で位置合わせされた錠部材では、施錠するときに、うまく施錠できないおそれがある。
また、芯出し用のボルトとこれを支持する支持部材等を内部錠ユニットに内蔵しているので、錠部材が大型化し、また製造コストが高くなる。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、錠ユニット間の位置合わせを容易に且つ精度良く行うことができ、小型化に寄与することができる、引違い戸の錠部材の位置合わせ治具および位置合わせ方法を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明は、第1引き違い戸(1)の第1縦框(4)に固定された第1錠ユニット(5)に対して、第2引き違い戸(2)の第2縦框(6)の取付孔(17)に遊動可能に仮保持された第2錠ユニット(7)を位置合わせするための引違い戸用錠部材の位置合わせ治具(10)であって、第1および第2錠ユニット間の対向空間(9)に配置可能な板状の治具本体(22)を備え、治具本体は、第1錠ユニットに対向する第1面(22a)と、第2錠ユニットに対向する第2面(22b)と、を含み、第1面に、第1錠ユニットの第1受け座板(13)に位置決め可能に係合する第1係合部(23)と、第1錠ユニットの第1受け座板に取り外し可能に取り付けられる被取付部(24)と、が設けられ、治具本体は、上記第2錠ユニットの施錠操作に伴って上記第1錠ユニット側へ進出する矩形の箱体(36)と嵌合することにより、上記第2錠ユニットを正規位置に位置決めする第2係合部としての矩形の位置決め孔(25)を有している、引違い戸用錠部材の位置合わせ治具を提供する(請求項1)。
本発明では、まず、第1引き違い戸に固定された第1錠ユニット(例えば外部錠ユニット)の第1受け座板に、治具本体を第1係合部を介して位置決めした状態で取り付ける。次いで、第2引き違い戸に遊動可能に仮保持された第2錠ユニット(例えば内部錠ユニット)を施錠操作すると、これに伴って、第2錠ユニットから第1錠ユニット(例えば外部錠ユニット)側へ進出する箱体が、治具本体の第2係合部としての矩形の位置決め孔によって正規位置に位置決めされる。このように正規位置に位置決めされた状態の第2錠ユニットを、第2引き違い戸にねじ止めにより固定する。これにより、施錠状態で正確に位置決めされた第1および第2錠ユニットを有する引き違い戸用錠部材を得ることができる。その後、治具本体を第1錠ユニットから取り外す。錠部材に、位置合わせのための位置合わせ治具を内蔵しないので、錠部材を小型化することができ、製造コストを安くすることができる。また、位置決め治具を繰り返し使用することができる。さらに、位置合わせ治具を取り外した後は、両錠ユニット間に所定間隔の対向空間を確保することができるので、経時使用での戸車の摩耗等に伴う、両錠ユニット間の位置関係の変化を、上記対向空間によって吸収することができる。
また、上記第1係合部は、第2係合部としての矩形の位置決め孔の周縁に設けられ、第1面から突出する矩形筒(23)を含む場合がある(請求項2)。この場合、第1および第2の錠ユニットの位置合わせ精度をより高くすることができる。
また、上記被取付部は、治具本体の第1面に貼り付けられた両面テープ(24)である場合がある(請求項3)。この場合、位置決め治具を容易に着脱することができる。
また、上記治具本体の第2面は、第2引き違い戸を閉じる動作に伴って第2錠ユニットの第2受け座板と係合することにより、第2錠ユニットを仮位置に位置決めする第3係合部(26)を有している場合がある(請求項4)。この場合、第2引き違い戸を閉じるときに、第2錠ユニットを正規位置にほぼ近い仮位置に位置決めしておくことができる。したがって、第2錠ユニットの施錠操作のときに、第2錠ユニットを容易且つ確実に正規位置に変位させることができる。すなわち、正規位置への位置決め動作を確実に行える。
また、上記治具本体の第2面の第3係合部は、第1錠ユニットの第2受け座板(19)に設けられた少なくとも一つの凸部(27;37,38)に係合する係合溝(26)を含む場合がある(請求項5)。この場合、第2引き違い戸を閉じるときに、凸部を係合溝に係合させて、第2錠ユニットを容易に仮位置に位置決めすることができる。
また、上記第3係合部としての係合溝は、治具本体の第2面から突出し上記凸部を上下方向に仮位置決め可能な上壁(28)および下壁(29)と、治具本体の第2面から突出し上記凸部を左右方向に仮位置決め可能な側壁(30)と、により区画され、第2引き違い戸の開き方向(X2)に向けて開放している場合がある(請求項6)。この場合、第2引き違い戸を閉じるときに、凸部を係合溝の上壁および下壁に係合させて、第2錠ユニットの仮上下位置を位置決めでき、また,凸部を係合溝の側壁に係合させて、第2錠ユニットの仮左右位置を位置決めすることができる。
また、本発明は、第1引き違い戸に固定された第1錠ユニットの第1受け座板に、位置合わせ治具を位置決めした状態で取り付ける工程と、引き違い戸の閉じ状態で、第2引き違い戸に遊動可能に仮保持された第2錠ユニットを施錠操作することにより、これに伴って第2錠ユニットから第1錠ユニット側へ進出する矩形の箱体を、位置合わせ治具の矩形の位置決め孔に嵌合することによって、第2錠ユニットを正規位置に位置決めする工程と、位置合わせ治具を第1錠ユニットの第1受け座板から取り外す工程と、を含む、引き違い戸用錠部材の位置合わせ方法を提供する(請求項7)。
本位置合わせ方法によれば、第2錠ユニットの施錠操作に伴って、第2錠ユニットを第1錠ユニットに対する正規位置に位置決めし、その状態で、第2錠ユニットを第2引き違い戸に固定する。したがって、施錠状態で正確に位置決めされた第1および第2錠ユニットを有する引き違い戸用錠部材を得ることができる。錠部材に、位置合わせのための位置合わせ治具を内蔵しないので、錠部材を小型化することができ、製造コストを安くすることができる。また、位置決め治具を繰り返し使用することができる。
なお、上記において、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素の参照符号を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
本発明の一実施の形態の位置合わせ治具が適用される引き違い戸装置の概略図であり、第2引き違い戸(室内側引き違い戸)が中間位置まで開いた状態を示している。 引き違い戸装置の概略図であり、閉じ状態を示している。 第1錠ユニット(外部錠ユニット)の取付構造の分解斜視図である。 第2錠ユニット(内部錠ユニット)の取付構造の分解斜視図である。 第1引き違い戸の第1縦框に固定された第1錠ユニットに位置合わせ治具を装着する態様を示す分解斜視図である。 位置合わせ治具の正面図である。 図6のVII −VII 線に沿う断面図である。 図6のVIII−VIII線に沿う断面図である。 第2錠ユニットの第2受け座板の正面図である。 図9のX−X線に沿う断面図である。 位置合わせ治具の第3係合部としての係合溝に、第2受け座板の凸部が導入される態様を示す概略図である。 位置合わせ工程の第1段階にある引き違い戸装置の概略図であり、第2引き違い戸の第2錠ユニットが室内側に露出する状態に、第2引き違い戸を開いた状態を示している。 位置合わせ工程の第2段階にある引き違い戸装置の概略図であり、室内側に露出する第2錠ユニットに位置合わせ治具を装着した状態を示している。 位置合わせ工程の第3段階にある引き違い戸装置の概略図であり、第2引き違い戸を完全に開いた状態を示している。 位置合わせ工程の第4段階にある引き違い戸装置の概略図であり、第2引き違い戸を閉じた状態を示している。この閉じ動作に伴って、遊動状態の第2錠ユニットが仮位置に位置決めされる工程を示している。 位置合わせ工程の第5段階にある引き違い戸装置の概略図であり、第2錠ユニットの操作摘まみを下降させて、施錠する状態を示している。この施錠操作に伴って、仮位置にある第2錠ユニットが施錠状態で正規位置に位置決めされる工程を示している。 位置合わせ工程の第6段階にある引き違い戸装置の要部としての第2錠ユニットの概略図であり、第2錠ユニットを固定ねじの増し締めにより本締めする工程を示している。 位置合わせ工程の第7段階にある引き違い戸装置の要部としての第2錠ユニットの概略図であり、操作摘まみを上昇させて、開錠する工程を示している。 位置合わせ工程の第8段階にある引き違い戸装置の概略図であり、第2引き違い戸の室内側の面が室内側に露出する状態で、第2錠ユニットから位置決め治具を取り外す工程を示している。 第2引き違い戸の第2縦框の断面図である。 第1引き違い戸の第1框の断面図である。 第2引き違い戸の第2縦框の断面図である。図13の工程に相当し、第2錠ユニットの第2受け座板に、位置合わせ治具が装着された状態を示している。 閉じ状態の両引き違い戸の縦框の断面図である。図15の工程に相当し、第2錠ユニットが、位置合わせ治具によって、仮位置に位置決めされた状態を示している。 閉じ状態の両引き違い戸の縦框の断面図である。図16の工程に相当し、第2錠ユニットの施錠操作に伴って、第2錠ユニットが、位置決め治具によって正規位置に位置決めされた状態を示している。 本発明の別の実施の形態の位置合わせ治具の第3係合部としての係合溝に、第2受け座板の凸部としての一対のピンが導入される態様を示す概略図である。
本発明の好ましい態様を添付図面を参照しつつ説明する。
図1を参照して、引き違い戸装置Aでは、第1引き違い戸1および第2引き違い戸2が、戸枠3内に、左右にスライド可能に収容されている。本実施の形態では、第1引き違い戸1が室外側引き違い戸であり、第2引き違い戸2が室内側引き違い戸である場合に則して説明するが、本発明は、これに限定されるものではなく、第1引き違い戸1が室内側引き違い戸であり、第2引き違い戸2が室外側引き違い戸であってもよい。
第1引き違い戸1の第1縦框4に、第1錠ユニット5(外部錠ユニット)が固定されており、第2引き違い戸2の第2縦框6に、第2錠ユニット7(内部錠ユニット)が固定されている。
第2引き違い戸2を図1に示す開放状態から図2に示す閉じ状態へとスライドさせると、第2錠ユニット7が第1錠ユニット5(図2では、第2錠ユニット7のみを図示)に対向する位置に移動する。この閉じ状態で、第2錠ユニット7の操作摘まみ8を下方へ降ろすと、第2錠ユニット7からロック用の鎌(図24参照)が進出して、第1錠ユニット5の所定部に係止され、ロックが達成されるようになっている。
本実施の形態は、第1および第2引き違い戸1,2の設置に際して、図23に示すように、第1および第2引き違い戸1,2間の対向空間9に配置して用い、第1および第2錠ユニット5,7の位置合わせを精度良く行う位置合わせ治具10を提供する。
図3に示すように、第1錠ユニット5は、第1引き違い戸1の第1縦框4に設けられた第1取付孔11に取り付けられる。第1錠ユニット5は、第1取付孔11内に収容される第1ユニット本体12と、第1縦框4の室内側の面4aに沿う第1受け座板13と、第1ユニット本体12から室外側へ突出するシリンダ錠14と、第1縦框4の室外側の面4bに沿う第1化粧板15とを有している。
第1縦框4の室内側の面4aに沿わされる第1受け座板13と、第1縦框4の室外側の面4bに沿わされる第1化粧板15とを、第1固定ねじ16で連結することにより、第1受け座板13および第1化粧板15の間に第1縦框4を挟持する。これにより、第1錠ユニット5が、第1引き違い取付1の第1縦框4に固定される。
図4に示すように、第2錠ユニット7は、第2引き違い戸2の第2縦框6に設けられた第2取付孔17内に収容される第2ユニット本体18と、第2縦框6の室外側の面6aに沿う第2受け座板19と、第2縦框6の室外側の面6bに沿う第2化粧板20とを有している。
第2縦框6の室内側の面6aに沿わされる第2受け座板19と、第2縦框6の室外側の面6bに沿わされる第2化粧板20とを、第2固定ねじ21で連結することにより、第2受け座板19および第2化粧板20の間に第2縦框6を挟持する。これにより、第2錠ユニット7が、第2引き違い取付2の第2縦框6に固定される。
図5に示すように、第1引き違い戸1の第1縦框4の室内側の面4aが室内側に露出する状態で、すなわち、第1錠ユニット5の第1受け座板13が、室内側に露出する状態で、第1錠ユニット5の第1受け座板13に、位置合わせ治具10を位置合わせした状態で取り付けるようにする。具体的には、位置合わせ治具10の矩形筒23を、第1受け座板13の矩形の開口54に嵌合することにより、位置合わせ治具10を上下左右に位置合わせする。
開口54は、図20に示すように、第1錠ユニット5において、室側側からのシリンダ錠14の施錠操作および解錠操作に、それぞれ応じて、第2錠ユニット7側へ進出する操作レバー55,56を挿通させる働きをする。操作レバー55,56によって第2錠ユニット7内の上下スライダ(図示せず)を上下させることにより、所定の連動機構(図示せず)を介して、第2錠ユニット7の鎌34が、揺動されて第1錠ユニット5の係止孔35に係止されるようになっている。
図5、図6、図6のXII −XII 線に沿う断面図である図7、および図6のXIII-XIII 線に沿う断面図である図8を参照して、位置合わせ治具10は、第1および第2錠ユニット5,7間の対向空間9(図23参照)に配置可能な板状の治具本体22を備えている。
図5〜図8を参照して、治具本体22は、縦長の矩形状をなしている。治具本体22は、第1錠ユニット5に対向する第1面22aと、第2錠ユニット7に対向する第2面22bとを含んでいる。
第1面22aに、第1錠ユニット5の第1受け座板13に位置決め可能に係合する第1係合部としての矩形筒23が突出形成されている。また、第1面22aには、第1錠ユニット5の第1受け座板13に取り外し可能に取り付けられる被取付部としての両面テープ24が貼り付けられている。治具本体22は、矩形筒23の下方に、矩形の鎌挿通孔51を開口している。
また、治具本体22は、第2係合部としての位置決め孔25を有している。位置決め孔25は、第2錠ユニット7の施錠操作に伴って、図23に示す状態から図24に示す状態へと第1錠ユニット5側へ進出する矩形の箱体36と嵌合することにより、第2錠ユニット7を正規位置に位置決めする機能を果たす。
第1係合部としての矩形筒23は、第2係合部としての位置決め孔25の周縁から突出形成されている。換言すると、第1係合部としての矩形筒23によって、第2係合部としての位置決め孔25が区画されている。
治具本体22の第2面22bは、第1引き違い戸1に対して第2引き違い戸2を閉じる動作に伴って第2錠ユニット7の第2受け座板20と係合することにより、第2錠ユニット7を仮位置に位置決めする第3係合部としての係合溝26を有している。
具体的には、図9および図10に示すように、第2錠ユニット7の第2受け座板19は、その外周縁に断面L字形のフランジを形成しており、そのフランジによって、環状の凸部27が形成されている。
図11に示すように、第3係合部としての係合溝26は、第1引き違い戸1に対して第2引き違い戸2を閉じる動作に伴って、第2錠ユニット7の第2受け座板19の凸部27と係合することにより、第2錠ユニット7を仮位置に位置決めする。
第3係合部としての係合溝26は、左右に延びる上壁28および下壁29と、縦方向に延びる側壁30とを有しており、第2引き違い戸2の開き方向X2に向けて開放している。
また、係合溝26の入口部分おいて、上壁28および下壁29には、互いに逆向きに傾斜する傾斜部31,32が設けられている。傾斜部31,32間の間隔としての、上壁28および下壁29間の間隔W1が、第2引き違い戸2の開き方向X2に向かうにしたがって広くなるようにされている。これにより、遊動状態にある第2錠ユニット7を確実に係合溝26内に導くことができるようになっている。
第2錠ユニット7の凸部27は、第3係合部としての係合溝26内に導入されることにより、上壁28と下壁29との間で、仮上下位置に位置決めされる。また、凸部27は、側壁30によって、仮左右位置に位置決めされる。換言すると、凸部27を有する第1錠ユニット5が、正規位置に近い仮位置に位置決めされることになる。
再び図9を参照して、第2受け座板19には、矩形をなす箱体挿通孔52が開口され、また、箱体挿通孔52の下方に矩形をなす鎌挿通孔53が開口されている。箱体挿通孔52は、第2錠ユニット7の操作摘まみ8の下降操作(ロック操作)に応じて、図示しないカム機構を介して、図23から図24に示す状態ヘと、後方へ(第1錠ユニット5側へ)進出する箱体36を挿通させる。また、鎌挿通孔53は、第2錠ユニット7の操作摘まみ8の下降操作(ロック操作)に応じて、揺動されて、後方へ(第1錠ユニット5側へ)進出する鎌34を挿通させる。
次いで、位置決め治具10を用いて、両錠ユニット5,7を位置合わせする工程を図12〜図19に基づいて説明する。
まず、図12に示すように、第1錠ユニット5を室内側に露出させるように、第1引き違い戸1を開く。このとき、第1引き違い戸1の第1錠ユニット5は、図20に示すように、第1框4の第1取付孔11に固定された状態にある。また、第2引き違い戸2の第2錠ユニット7は、図21に示すように、第2框6の第2取付孔17に、上下方向および左右方向(図21の紙面とは直交する方向)に遊動可能に仮保持された状態にある。具体的には、第2固定ねじ21を、第2ユニット本体18のねじ孔33に対して完全には締め込まず、途中位置まで仮締めした状態としておく。
次いで、図13に示すように、第1錠ユニット5に位置合わせ治具10を装着する。このとき、被取付部としての両面テープ24を用いて、第1錠ユニット5の第1受け座板13に貼り付ける。このとき、図22に示すように、位置合わせ治具10の治具本体22の第1面22aから突出する矩形筒23を、第1錠ユニット5の第1受け座板13の矩形の開口54に嵌合させることにより、位置合わせ治具10を第1錠ユニット5に対して正確に位置決めしておく。
次いで、図14に示すように、第2引き違い戸2を完全に開いて両引き違い戸1,2を前後に重ねた状態とした後、図15に示すように、第2引き違い戸2を閉じ、図23に示すように、第1および第2錠ユニット5,7を前後に重ね合わせる。第2引き違い戸2を閉じる動作に伴って、遊動状態にある第2錠ユニット7が、仮上方位置と仮下方位置との間に位置決めされる一方、仮左右位置に位置決めされる。
次いで、図16に示すように、第1錠ユニット5の操作摘まみ8を下降操作して、施錠状態とする。この操作摘まみ8による施錠操作に伴って、第1錠ユニット5からロック用の鎌34が、図24に示すように、揺動されて、第2錠ユニット7の第2受け座板19の係止孔35に係止される。また、操作摘まみ8による施錠操作に伴って、第1錠ユニット5から、箱体36が、位置合わせ治具10側へ進出し、位置合わせ治具10の第2係合部としての位置決め孔25に嵌合される。この箱体36および位置決め孔25の嵌合により、仮位置にある第1錠ユニット5が、施錠状態において、正規位置に位置決めされる。
次いで、図17に示すように、第2固定ねじ21を増し締めし、施錠状態において正規位置にある第1錠ユニット5を完全に第1縦框4に固定する。これにより両錠ユニット5,7の位置合わせが完了する。
次いで、図18に示すように、操作摘まみ8を上昇させて、解錠状態とし、図19に示すように、第1錠ユニット5から位置合わせ治具10を取り外し、作業を終了する。
以上のように、本実施の形態によれば、まず、第1引き違い戸1に固定された第1錠ユニット5の第1受け座板13に、位置決め治具10の治具本体22を、第1係合部としての矩形筒23を介して位置決めした状態で取り付ける。次いで、第2引き違い戸2に遊動可能に仮保持された第2錠ユニット7を施錠操作すると、これに伴って、第2錠ユニット7から第1錠ユニット5側へ進出する箱体36が、治具本体22の第2係合部としての矩形の位置決め孔25(矩形筒23の内周に相当)によって正規位置に位置決めされる。
このように正規位置に位置決めされた状態の第2錠ユニット7を、第2引き違い戸2に、第2固定ねじ21によりねじ止め固定する。これにより、施錠状態で正確に位置決めされた第1および第2錠ユニット5,7を有する引き違い戸1,2を得ることができる。その後、位置決め治具10を第1錠ユニット5から取り外す。したがって、各錠ユニット5,7に、位置合わせのための位置合わせ治具を内蔵しないので、錠ユニット5,7を小型化することができ、製造コストを安くすることができる。また、位置決め治具10を繰り返し使用することが可能となる。さらに、位置合わせ治具を取り外した後は、両錠ユニット5,7間に所定間隔の対向空間9を確保することができるので、経時使用での戸車の摩耗等に伴う、両錠ユニット5,7間の位置関係の変化を、上記対向空間9によって吸収することができる。
また、第1係合部としての矩形筒23を、第2係合部としての矩形の位置決め孔25の周縁に設けたので、第1および第2の錠ユニット5,7の位置合わせ精度をより高くすることができる。
また、被取付部として、治具本体22の第1面22aに貼り付けられた両面テープ24を用いたので、位置決め治具10を容易に着脱することができる。また、製造コストも安い。
また、治具本体10の第2面22bに、第3係合部としての係合溝26を設け、第2引き違い戸2を閉じる動作に伴って、係合溝26が、第2錠ユニット7の第2受け座板19の凸部27と係合することにより、第2錠ユニット7を仮位置に位置決めするようにした。したがって、第2引き違い戸2を閉じるときに、第2錠ユニット7を正規位置にほぼ近い仮位置に位置決めしておくことができる。その結果、第2錠ユニット7の施錠操作のときに、第2錠ユニット7を容易且つ確実に正規位置に変位させることができる。すなわち、正規位置への位置決め動作を確実に行える。
特に、第2引き違い戸2を閉じるときに、第3係合部としての係合溝26を区画する上壁28および下壁29によって、第2錠ユニット7の上下位置を仮位置決めでき、また,側壁30によって、第2錠ユニット7の左右位置を仮位置決めすることができる点で好ましい。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。例えば上記実施の形態では、第2受け座板19のL字形断面を有する環状フランジによって凸部27を構成したが、これに代えて、図25に示すように、第2受け座板19Aに設けた上下一対のピン37,38によって凸部を構成してもよい。
また、図示していないが、第2受け座板に設けた凸部としての単一のピンを、位置合わせ治具に設けた一対のリブ間の係合溝(第3係合部)に導いて仮位置合わせするようにしてもよい。その他、本発明の請求項記載の範囲で種々の変更を施すことができる。
1…第1引き違い戸、2…第2引き違い戸、3…戸枠、4…第1縦框、5…第1錠ユニット、6…第2縦框、7…第2錠ユニット、8…操作摘まみ、9…対向空間、10…位置合わせ治具、11…第1取付孔、12…第1ユニット本体、13…第1受け座板、14…シリンダ錠、15…第1化粧板、16…第1固定ねじ、17…第2取付孔、18…第2ユニット本体、19…第2受け座板、20…第2化粧板、21…第2固定ねじ、22…治具本体、22a…第1面、22b…第2面、23…矩形筒(第1係合部)、24…両面テーープ(被取付部)、25…位置決め孔(第2係合部)、26…係合溝(第3係合部)、27…凸部、28…上壁、29…下壁、30…側壁、31,32…傾斜部、33…ねじ孔、34…鎌、35…係止孔、36…箱体、37,38…ピン(凸部)、X1…閉じ方向、X2…開き方向

Claims (7)

  1. 第1引き違い戸の第1縦框に固定された第1錠ユニットに対して、第2引き違い戸の第2縦框の取付孔に遊動可能に仮保持された第2錠ユニットを位置合わせするための引違い戸用錠部材の位置合わせ治具であって、
    第1および第2錠ユニット間の対向空間に配置可能な板状の治具本体を備え、
    治具本体は、第1錠ユニットに対向する第1面と、第2錠ユニットに対向する第2面と、を含み、
    第1面に、第1錠ユニットの第1受け座板に位置決め可能に係合する第1係合部と、第1錠ユニットの第1受け座板に取り外し可能に取り付けられる被取付部と、が設けられ、 治具本体は、上記第2錠ユニットの施錠操作に伴って上記第1錠ユニット側へ進出する矩形の箱体と嵌合することにより、上記第2錠ユニットを正規位置に位置決めする第2係合部としての矩形の位置決め孔を有している、引違い戸用錠部材の位置合わせ治具。
  2. 請求項1において、上記第1係合部は、第2係合部としての矩形の位置決め孔の周縁に設けられ、第1面から突出する矩形筒を含む、引き違い戸用錠部材の位置合わせ治具。
  3. 請求項1または2において、上記被取付部は、治具本体の第1面に貼り付けられた両面テープである、引違い戸用錠部材の位置合わせ治具。
  4. 請求項1から3の何れか1項において、上記治具本体の第2面は、第2引き違い戸を閉じる動作に伴って第2錠ユニットの第2受け座板と係合することにより、第2錠ユニットを仮位置に位置決めする第3係合部を有している、引き違い戸用錠部材の位置合わせ治具。
  5. 請求項4において、上記治具本体の第2面の第3係合部は、第1錠ユニットの第2受け座板に設けられた少なくとも一つの凸部に係合する係合溝を含む、引違い戸用錠部材の位置合わせ治具。
  6. 請求項5において、上記第3係合部としての係合溝は、治具本体の第2面から突出し上記凸部を上下方向に仮位置決め可能な上壁および下壁と、治具本体の第2面から突出し上記凸部を左右方向に仮位置決め可能な側壁と、により区画され、第2引き違い戸の開き方向に向けて開放している、引き違い戸用錠部材の位置合わせ治具。
  7. 第1引き違い戸に固定された第1錠ユニットの第1受け座板に、位置合わせ治具を位置決めした状態で取り付ける工程と、
    引き違い戸の閉じ状態で、第2引き違い戸に遊動可能に仮保持された第2錠ユニットを施錠操作することにより、これに伴って第2錠ユニットから第1錠ユニット側へ進出する矩形の箱体を、位置合わせ治具の矩形の位置決め孔に嵌合することによって、第2錠ユニットを正規位置に位置決めする工程と、
    正規位置に位置決めされた状態の第2錠ユニットを、施錠状態のままで第2引き違い戸にねじ止め固定する工程と、
    位置合わせ治具を第1錠ユニットの第1受け座板から取り外す工程と、を含む、引き違い戸用錠部材の位置合わせ方法。
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