JPH10102688A - 瓦緊結構造 - Google Patents
瓦緊結構造Info
- Publication number
- JPH10102688A JPH10102688A JP25582096A JP25582096A JPH10102688A JP H10102688 A JPH10102688 A JP H10102688A JP 25582096 A JP25582096 A JP 25582096A JP 25582096 A JP25582096 A JP 25582096A JP H10102688 A JPH10102688 A JP H10102688A
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- Japan
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- fitting
- tile
- horizontal rail
- projection
- roof
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- Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
Abstract
な瓦葺きを可能とする。 【解決手段】 瓦1の棟側下面には嵌合突部3が形成さ
れている。一方、野地板4の棟と軒の間に並設した横桟
8には前記嵌合突部3が嵌合する嵌合凹部9が形成され
ている。
Description
葺きできる瓦緊結構造に関するものである。
地板を下地板・ルーフィングの順で覆い、軒に対して所
定間隔で複数本の横桟を並設して打ち付け、引掛け桟工
法や土葺き工法により瓦葺きを行っている。
し、この貫通孔を介して釘やネジを使用することにより
直接横桟に瓦を固定している。一方、土葺き工法では、
瓦を土の持つ粘性を利用して固定している。
桟工法では、瓦に貫通孔を穿設しなければならない。こ
のため、貫通孔を介して軒側から風や水が侵入する。特
に、水は毛細管現象により内部にまで侵入し、場合によ
っては雨漏りの原因となる恐れがあるので、そのための
対策を講じる必要がある。また、釘やネジにより取り付
けるのは、手間がかかる。しかも、各瓦を適切な位置に
正確に葺くためには熟練を要する。一方、土葺き工法で
は、瓦の位置決めに自由度が大きく、正確な瓦葺きが困
難である。この場合も、各瓦を適切な位置に正確に葺く
ためには熟練を要する。
も、容易かつ安価に正確な瓦葺きを行うことのできる瓦
緊結構造を提供することを課題とする。
め、本発明では、屋根の野地板の棟と軒の間に並設した
横桟に瓦を緊結する瓦緊結構造において、前記瓦の棟側
下面又は前記横桟のいずれか一方に嵌合突部を形成し、
他方に嵌合凹部を形成したものである。
一体に形成してもよいし、後加工により接着等で一体化
してもよい。また、後加工で一体化する場合、粘土、ス
レート、金属、合成樹脂等の種々の材料が使用可能であ
る。
側に向かって順次瓦の嵌合突部を横桟の嵌合凹部に嵌合
させて行けばよい。これにより、各瓦を正確に所定寸法
ずつ重ね合わせながら葺くことができる。
嵌合凹部は、棟側に前記係止部が挿通自在な広穴部と、
瓦を軒側にスライド移動させた際、前記係止部が脱落不
能に係止する係止受部とを有する構成とするのが好まし
い。
を挿入容易な広穴部に挿入し、軒側に向かって移動させ
るだけでよい。瓦は、嵌合突部に形成した係止部が嵌合
凹部の係止受部に係止することにより、抜け止めされた
状態で所望の位置にセットされる。
図面に従って説明する。
の形態に係る瓦1の断面図を示す。この瓦1は、粘土を
水で調合してドレン材とし、プレス加工により平板状に
し、乾燥して白粉とした後、上薬を塗り(塗らなくても
よい)、釜で約24時間焼成することにより形成される
(上薬を塗ったものを陶器瓦、塗らないものをいぶし瓦
という。)。瓦1の棟側下端には、下記する横桟8に対
して面接触する平坦面2が形成され、その中央部には下
方に向けて嵌合突部3が形成されている。この嵌合突部
3は、前記プレス加工と同時に形成される。なお、嵌合
突部3の突出量が不十分な場合には、プレス機の金型
に、嵌合突部3を形成するための凹部のほかに、対向す
る金型に突部を設けて、瓦1の一部を強制的に凹部に押
し込むようにすればよい。
ようになっている。すなわち、野地板4の表面には、縦
桟5が袖側と平行に所定間隔でスクリュービスやステン
レス製の釘等により固定されている。縦桟5には、例え
ば、アルミ合金等を短冊状に形成したものが使用されて
いる。また、縦桟5には、長手方向に所定間隔で突出す
る一対の突条部6が所定ピッチで形成され、両突条部6
で下記する横桟8を保持する溝部7を構成している。縦
桟5の長さは棟・軒間の寸法と同一であり、野地板4に
固定した状態では、前記溝部7が横方向に整列するよう
になっている。
られている。横桟8は、合成樹脂材料を断面四角の棒状
に成形したものである。横桟8は、縦桟5の溝部7に保
持されることにより、縦桟5とは直交して所定間隔で正
確に位置決めされる。横桟8には、長手方向に沿って前
記瓦1の嵌合突部3が嵌合する嵌合凹部9が形成されて
いる。この嵌合凹部9は、その上半部が嵌合突部3を挿
入しやすいように上方側に向かって徐々に開口してい
る。また、嵌合凹部9の間隔は、きき幅(瓦葺きをした
際、表面に露出する部分の軒に沿った方向の寸法)と同
一である。これにより、瓦葺きする場合、前記瓦1の嵌
合突部3を嵌合凹部9に嵌合するだけで、各瓦1の位置
決めが正確にできるようになっている。
を固定する。縦桟5の固定では、予め野地板4の棟及び
軒側に所定間隔(本実施の形態では、きき幅の3倍の寸
法)で付けた印を参照して配置し、スクリュービス等に
より固定する。この状態では、前述のように、各溝部7
が軒(又は棟)に沿って整列する。そこで、横桟8を溝
部7に係合し、前記縦桟5と同様に、スクリュービス等
により野地板4に固定する。これにより、横桟8は、縦
桟5に対して所望の位置に正確に取り付けることができ
る。また、横桟8は、縦桟5と直交する部分で縦桟5の
肉厚分だけ野地板4から浮き上がる。そこに形成された
隙間Aは、瓦1と野地板4の間に雨水等が侵入した場
合、軒側に流下させる役割を果たす。
た状態で葺かれる。この瓦葺きでは、従来、瓦1は順次
縁部を重ねるようにして、軒側から棟側へ、又、一方の
袖側から他方の袖側へと葺く必要があったが、本願では
図3に示すように軒側の瓦1から、順次、その嵌合突部
3を横桟8の嵌合凹部9に嵌合するだけでよい。嵌合凹
部9は上方側が広がっているため、嵌合突部3の挿入が
容易である。また、嵌合凹部9は予め横桟8に高精度で
形成されているため、瓦1は正確に位置決め可能であ
る。したがって、図4に示すように、各瓦1の縁部を正
確に重ね合わせることができる。しかも、軒側から順次
葺いて行くのであれば、複数の箇所から同時に作業を始
めることができ、開始箇所の制約を受けることがない。
つまり、複数の箇所から作業を開始した場合であって
も、既に施工した瓦1を持ち上げて新たに施工する瓦1
の縁部を差し込みながら、その嵌合突部3を横桟8の嵌
合凹部9に嵌合するようにすれば簡単に作業を進めるこ
とができる。なお、嵌合突部3を嵌合凹部9に嵌合した
後は、この嵌合凹部9にシール剤等を注入して固定すれ
ば、取付強度を高めることが可能である。
ば、野地板4に対して縦桟5を正確に位置決めさえすれ
ば、この縦桟5に対して横桟8を正確に位置決めするこ
とができる。また、横桟8は合成樹脂材料からなるた
め、嵌合凹部9を所望の位置に正確に形成することがで
きる。したがって、瓦1に形成した嵌合突部3を、横桟
8の嵌合凹部9に嵌合するだけで、簡単かつ正確に各瓦
1を所望の位置に取り付けることができる。
形成する嵌合突部3は1箇所のみとしたが、複数箇所で
あってもよく、又、棒状でなくても幅広の突条構造であ
ってもよい。特に、嵌合突部3を2つ設ける場合、棟・
軒方向に並設すれば、軒側からの風等に対する取付強度
をさらに高めることが可能である。この場合、横桟8を
挟み込むようにして取り付ける構造も採用可能である。
形態では、瓦1に形成した嵌合突部3を横桟8に形成し
た嵌合凹部9に嵌合するだけで瓦1の施工を行うように
したが、嵌合突部3及び嵌合凹部9を次のように形成し
てもよい。すなわち、図5に示すように、嵌合突部3
を、先端に幅広となる係止部10を有する構造とする。
一方、嵌合凹部9を広穴部11と係止受部12とからな
る構造とする。広穴部11は、棟側に形成され、前記係
止部10を挿通自在とするものである。また、係止受部
12は、軒側に形成され、前記広穴部11の上方開口部
を嵌合突部3の軸部が挿通可能なスリット13が形成さ
れるように覆った構造である。
入容易な広穴部11に挿入し、軒側に向かって移動させ
ることにより行う。このため、嵌合突部3を嵌合凹部9
に嵌合するのに比べて少ない労力で瓦1を葺くことがで
きる。瓦1は、嵌合突部3に形成した係止部10が嵌合
凹部9の係止受部12に係止することにより、抜け止め
された状態で所望の位置にセットされる。したがって、
嵌合突部3を嵌合凹部9に嵌合させた後、その嵌合部分
にシール剤等を注入しなくても、十分な強度を得ること
ができる。このため、軒側からの風力を受けても瓦1は
外れることはない。
に予め金属等の係止棒を一体化して形成しておくように
してもよい。また、後に、嵌合突部3にリング等を嵌合
して嵌合凹部9からの抜け止めに利用するようにしても
よい。
嵌合突部3を形成し、横桟8に嵌合受部となる嵌合凹部
9を形成するようにしたが、瓦1に嵌合凹部、横桟8に
嵌合突部を形成するようにしても構わない。但し、瓦1
の強度、横桟8の取扱いの便宜等を考慮すれば、前記実
施の形態に係る構造が好ましい。
プレス加工により瓦1の成形と同時に形成するようにし
たが、接着等の後加工により形成するようにしてもよ
い。この場合、後加工により取り付ける嵌合突部3は、
合成樹脂、瓦1と同様な粘土や赤面スレート、ステンレ
ス等の金属等、種々の材料を使用可能である。また、そ
の形状も自由に形成することができ、例えば、断面円
形、楕円、六角形等としてもよく、楔状や、前記第2の
実施の形態の係止部10と同様な形状とすることも可能
である。前記瓦1には嵌合突部3を位置決めしたり、仮
止めしたりするための凹部を形成するようにしてもよ
い。これにより、嵌合突部3の位置決め精度を高めるこ
とができる。そして、瓦1の嵌合突部3が当接する部分
を平坦に形成しておけば、嵌合突部3の瓦1に対する直
角度を高精度にすることができる。
する場合について説明したが、S型、平板型等の種々の
瓦に適用可能であるのは勿論である。
に係る瓦緊結構造によれば、瓦に形成した嵌合突部を横
桟に形成した嵌合凹部に嵌合させるという簡単な構造
で、容易に瓦を葺くことができる。嵌合凹部は、野地板
に対して正確に位置決め固定される横桟に高精度に形成
されているため、前記嵌合突部を嵌合するだけで瓦を正
確な位置に施工することができる。
嵌合凹部に広穴部及び係止受部を形成したものでは、瓦
の施工をより簡単に行うことができ、所望の取付強度を
得ることも可能である。
(b)である。
合受部の断面図(b)、(b)の平面図(c)である。
Claims (2)
- 【請求項1】 屋根の野地板の棟と軒の間に並設した横
桟に瓦を緊結する瓦緊結構造において、前記瓦の棟側下
面又は前記横桟のいずれか一方に嵌合突部を形成し、他
方に嵌合凹部を形成したことを特徴とする瓦緊結構造。 - 【請求項2】 前記嵌合突部は先端に係止部を有し、前
記嵌合凹部は、棟側に前記係止部が挿通自在な広穴部
と、瓦を軒側にスライド移動させた際、前記係止部が脱
落不能に係止する係止受部とを有することを特徴とする
請求項1に記載の瓦緊結構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25582096A JP3771332B2 (ja) | 1996-09-27 | 1996-09-27 | 瓦緊結構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25582096A JP3771332B2 (ja) | 1996-09-27 | 1996-09-27 | 瓦緊結構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10102688A true JPH10102688A (ja) | 1998-04-21 |
JP3771332B2 JP3771332B2 (ja) | 2006-04-26 |
Family
ID=17284082
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25582096A Expired - Fee Related JP3771332B2 (ja) | 1996-09-27 | 1996-09-27 | 瓦緊結構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3771332B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ES2438891A1 (es) * | 2012-07-18 | 2014-01-20 | José Luis GONZÁLEZ GARCÍA | Sistema de cubrición de tejados inclinados con losetas de polietileno de alta densidad (PEAD) |
US8898978B2 (en) * | 2012-07-26 | 2014-12-02 | Pat L. Murray | Innovative batten system for roof tile installation |
WO2016107956A1 (es) * | 2014-12-30 | 2016-07-07 | Diego Bermejo Castilla | Sistema de cubrición para cubiertas inclinadas |
-
1996
- 1996-09-27 JP JP25582096A patent/JP3771332B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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ES2438891A1 (es) * | 2012-07-18 | 2014-01-20 | José Luis GONZÁLEZ GARCÍA | Sistema de cubrición de tejados inclinados con losetas de polietileno de alta densidad (PEAD) |
US8898978B2 (en) * | 2012-07-26 | 2014-12-02 | Pat L. Murray | Innovative batten system for roof tile installation |
WO2016107956A1 (es) * | 2014-12-30 | 2016-07-07 | Diego Bermejo Castilla | Sistema de cubrición para cubiertas inclinadas |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3771332B2 (ja) | 2006-04-26 |
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