JPH10102277A - 光沢錫−銀合金電気めっき浴 - Google Patents
光沢錫−銀合金電気めっき浴Info
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- JPH10102277A JPH10102277A JP27859396A JP27859396A JPH10102277A JP H10102277 A JPH10102277 A JP H10102277A JP 27859396 A JP27859396 A JP 27859396A JP 27859396 A JP27859396 A JP 27859396A JP H10102277 A JPH10102277 A JP H10102277A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 新規な光沢錫−銀合金電気めっき浴を提供す
る。 【解決手段】 2価の錫イオン及び1価の銀イオン、錫
の錯化剤としてピロリン酸イオン、グルコン酸イオン及
びクエン酸イオンから選ばれたイオンの1種又は2種以
上並びに銀の錯化剤としてヨウ素イオンを含む水溶液
に、さらに、1級又は2級の脂肪族アミン又はヒドロキ
シルアミン及びそれらの塩から選ばれた1種又は2種以
上と芳香族アルデヒド類から選ばれた化合物の1種又は
2種以上との反応生成物の1種又は2種以上を添加して
なることを特徴とする、非シアンの光沢錫−銀合金めっ
き浴である。極めて緻密で平滑な鏡面光沢錫−銀合金め
っき皮膜が得られ、該めっき皮膜は錫−銀系ろう材を使
用するはんだ付けに対して極めて良好なはんだ付け性を
示す。
る。 【解決手段】 2価の錫イオン及び1価の銀イオン、錫
の錯化剤としてピロリン酸イオン、グルコン酸イオン及
びクエン酸イオンから選ばれたイオンの1種又は2種以
上並びに銀の錯化剤としてヨウ素イオンを含む水溶液
に、さらに、1級又は2級の脂肪族アミン又はヒドロキ
シルアミン及びそれらの塩から選ばれた1種又は2種以
上と芳香族アルデヒド類から選ばれた化合物の1種又は
2種以上との反応生成物の1種又は2種以上を添加して
なることを特徴とする、非シアンの光沢錫−銀合金めっ
き浴である。極めて緻密で平滑な鏡面光沢錫−銀合金め
っき皮膜が得られ、該めっき皮膜は錫−銀系ろう材を使
用するはんだ付けに対して極めて良好なはんだ付け性を
示す。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気めっき技術に
関し、特に、錫−銀系のろう材に対するはんだ付け性の
良好な光沢錫−銀合金皮膜を形成するための非シアンの
光沢錫−銀合金電気めっき浴に関する。
関し、特に、錫−銀系のろう材に対するはんだ付け性の
良好な光沢錫−銀合金皮膜を形成するための非シアンの
光沢錫−銀合金電気めっき浴に関する。
【0002】
【従来の技術】電子工業において錫−鉛を基本組成とす
るはんだ( ろう材) による接合は不可欠の技術として広
く行われている。はんだ付けを迅速かつ確実に行うため
に、はんだ付けしようとする部品に予めはんだ付け性の
良好な皮膜を施しておくことが行われるが、このはんだ
付け性皮膜として錫−鉛合金めっき皮膜が一般に利用さ
れている。
るはんだ( ろう材) による接合は不可欠の技術として広
く行われている。はんだ付けを迅速かつ確実に行うため
に、はんだ付けしようとする部品に予めはんだ付け性の
良好な皮膜を施しておくことが行われるが、このはんだ
付け性皮膜として錫−鉛合金めっき皮膜が一般に利用さ
れている。
【0003】しかしながら、近年、鉛の健康・環境への
影響が懸念され、有害な鉛を含む錫−鉛はんだを規制し
ようとする考えが急速に広まりつつある。工業的な生産
条件並びに使用条件という観点から勘案すると、錫−鉛
はんだに代替できる特性を有するような鉛を含まないは
んだはいまのところなく、日欧米を中心として研究開発
が行われているところである。錫−鉛はんだの代替とし
ては第一元素としては錫が利用されると考えられるが、
第二元素としては銀、ビスマス、銅、インジウム、アン
チモン、亜鉛などが候補として挙げられており、それら
の二元合金あるいはさらに第三元素を添加した多元合金
が候補として挙げられている。その中で錫−銀系合金
は、最も有力な代替合金候補の一つである。
影響が懸念され、有害な鉛を含む錫−鉛はんだを規制し
ようとする考えが急速に広まりつつある。工業的な生産
条件並びに使用条件という観点から勘案すると、錫−鉛
はんだに代替できる特性を有するような鉛を含まないは
んだはいまのところなく、日欧米を中心として研究開発
が行われているところである。錫−鉛はんだの代替とし
ては第一元素としては錫が利用されると考えられるが、
第二元素としては銀、ビスマス、銅、インジウム、アン
チモン、亜鉛などが候補として挙げられており、それら
の二元合金あるいはさらに第三元素を添加した多元合金
が候補として挙げられている。その中で錫−銀系合金
は、最も有力な代替合金候補の一つである。
【0004】代替はんだ(ろう材)に対応して、はんだ
付け用のめっき皮膜(はんだ付け性皮膜)もまた鉛を含
まないものに変更していく必要がある。これに対して、
錫−銀合金めっき皮膜を得るためのめっき浴は、銀を主
成分とするものは古くからあるが、錫を主成分とする非
シアン錫−銀合金めっき浴には満足するものがなく、工
業的に行われていない。
付け用のめっき皮膜(はんだ付け性皮膜)もまた鉛を含
まないものに変更していく必要がある。これに対して、
錫−銀合金めっき皮膜を得るためのめっき浴は、銀を主
成分とするものは古くからあるが、錫を主成分とする非
シアン錫−銀合金めっき浴には満足するものがなく、工
業的に行われていない。
【0005】銀単独のめっき浴としては、古くからシア
ン浴が用いられてきた。公害防止上好ましくないシアン
浴に代わって、硝酸銀浴、スルファミン酸浴、塩化銀
浴、チオシアン酸浴、チオ硫酸浴などが検討されてきた
が、シアン以外の銀の錯化剤は安定度定数が小さいの
で、シアン浴に比べて析出物の結晶が粗く工業的な応用
を満足する性能を有しなかった。最近、これらに比べて
微細な粒子の析出物が得られる浴として、有機スルホン
酸の銀塩とヨウ化カリウムを含むめっき浴にスルファニ
ル酸の誘導体を添加した浴が特開平2−290993号
に、コハク酸イミド又はその誘導体を錯化剤とする浴が
特開平7−166391号に記載されているが、錫との
合金めっきの可能性については記載されていない。
ン浴が用いられてきた。公害防止上好ましくないシアン
浴に代わって、硝酸銀浴、スルファミン酸浴、塩化銀
浴、チオシアン酸浴、チオ硫酸浴などが検討されてきた
が、シアン以外の銀の錯化剤は安定度定数が小さいの
で、シアン浴に比べて析出物の結晶が粗く工業的な応用
を満足する性能を有しなかった。最近、これらに比べて
微細な粒子の析出物が得られる浴として、有機スルホン
酸の銀塩とヨウ化カリウムを含むめっき浴にスルファニ
ル酸の誘導体を添加した浴が特開平2−290993号
に、コハク酸イミド又はその誘導体を錯化剤とする浴が
特開平7−166391号に記載されているが、錫との
合金めっきの可能性については記載されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】錫−銀合金が電気めっ
きによって得られること自体は、古くから知られてお
り、一般にシアン浴が利用されてきた。例えば、松下は
1971年にシアン−ピロリン酸混合浴(金属表面技術
22,60(1971))から錫−銀合金めっきを得
ている。しかし、シアンを用いることもまた環境衛生・
公害・毒劇物管理の観点から好ましくない。
きによって得られること自体は、古くから知られてお
り、一般にシアン浴が利用されてきた。例えば、松下は
1971年にシアン−ピロリン酸混合浴(金属表面技術
22,60(1971))から錫−銀合金めっきを得
ている。しかし、シアンを用いることもまた環境衛生・
公害・毒劇物管理の観点から好ましくない。
【0007】また、シアン浴以外の錫−銀合金めっき浴
としては、1983年に久保田らはピロリン酸浴(金属
表面技術 34,37(1983))から、錫−銀合金
皮膜を得ている。しかし、これらは、銀めっきの代替若
しくは銀めっきの性能向上を主たる目的に開発研究され
たものであり、銀を主成分とした銀−錫合金電気めっき
皮膜を得るための浴であり、錫が主成分となった場合
に、平滑で緻密なめっきが得られるものではなかった。
としては、1983年に久保田らはピロリン酸浴(金属
表面技術 34,37(1983))から、錫−銀合金
皮膜を得ている。しかし、これらは、銀めっきの代替若
しくは銀めっきの性能向上を主たる目的に開発研究され
たものであり、銀を主成分とした銀−錫合金電気めっき
皮膜を得るための浴であり、錫が主成分となった場合
に、平滑で緻密なめっきが得られるものではなかった。
【0008】錫−鉛はんだめっき皮膜の代替としての錫
−銀合金めっき皮膜は、ウィスカーの発生を抑制できる
に十分な比率さえ銀が含まれていさえすれば、コスト上
の観点からできるだけ銀含有率は低い方が望ましく、概
ね20%以下の含有率のもの、特にSn−3.5%Ag
の共晶組成を中心とした組成、が使用されるようになる
と考えられる。
−銀合金めっき皮膜は、ウィスカーの発生を抑制できる
に十分な比率さえ銀が含まれていさえすれば、コスト上
の観点からできるだけ銀含有率は低い方が望ましく、概
ね20%以下の含有率のもの、特にSn−3.5%Ag
の共晶組成を中心とした組成、が使用されるようになる
と考えられる。
【0009】このような組成の錫−銀合金めっき皮膜を
得るための浴として、最近、伊勢らによってスズ酸カリ
−硝酸銀浴(表面技術協会第93回講演大会予講集 2
05(1996))、また、新井らによってピロリン酸
−ヨウ化物浴(表面技術協会第93回講演大会予講集
195(1996))が報告されている。
得るための浴として、最近、伊勢らによってスズ酸カリ
−硝酸銀浴(表面技術協会第93回講演大会予講集 2
05(1996))、また、新井らによってピロリン酸
−ヨウ化物浴(表面技術協会第93回講演大会予講集
195(1996))が報告されている。
【0010】これらはそれぞれに、浴管理上の問題や皮
膜の緻密性に問題を残していたため、発明者らはより緻
密で平滑ではんだ付け性に優れためっき皮膜を得るた
め、鋭意研究を重ね、各種有機化合物の添加によって皮
膜の平滑性等が改善されることを見出し、特許を出願し
ている(特願平8−143481号、特願平8−207
683号)が、鏡面光沢のめっき皮膜を得るには至らな
かった。
膜の緻密性に問題を残していたため、発明者らはより緻
密で平滑ではんだ付け性に優れためっき皮膜を得るた
め、鋭意研究を重ね、各種有機化合物の添加によって皮
膜の平滑性等が改善されることを見出し、特許を出願し
ている(特願平8−143481号、特願平8−207
683号)が、鏡面光沢のめっき皮膜を得るには至らな
かった。
【0011】また、発明者らはさらに、光沢めっきが可
能な浴を見出し、この浴を用いてめっきを施すことによ
って、錫−銀系ろう材を用いてはんだ接合するに適した
電気・電子回路部品を作成し特許出願している(特願平
8−207683号)が、光沢剤の添加後に経時熟成が
必要な浴であった。
能な浴を見出し、この浴を用いてめっきを施すことによ
って、錫−銀系ろう材を用いてはんだ接合するに適した
電気・電子回路部品を作成し特許出願している(特願平
8−207683号)が、光沢剤の添加後に経時熟成が
必要な浴であった。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の発明者は、2価
の錫イオンと1価の銀イオンよりなる液に、2価の錫イ
オンを浴中に安定に溶解保持させるための錯化剤とし
て、ピロリン酸イオン、グルコン酸イオン、クエン酸イ
オンの1種又は2種以上を、また、1価の銀イオンを浴
中に安定に溶解させるための錯化剤として、ヨウ素イオ
ンを含む溶液に、光沢剤として1級又は2級アミンとア
ルデヒドとの反応生成物を添加することによって、経時
熟成を必要としない浴から鏡面光沢めっきを可能ならし
め、これを電気・電子回路部品に施すことによって、錫
−銀系はんだ(ろう材)と錫−銀系めっき皮膜を組み合
わせて利用することを可能にし、よって環境・衛生・公
害上問題のある錫−鉛はんだを代替することを可能と
し、代替はんだ問題を解決するに至った。
の錫イオンと1価の銀イオンよりなる液に、2価の錫イ
オンを浴中に安定に溶解保持させるための錯化剤とし
て、ピロリン酸イオン、グルコン酸イオン、クエン酸イ
オンの1種又は2種以上を、また、1価の銀イオンを浴
中に安定に溶解させるための錯化剤として、ヨウ素イオ
ンを含む溶液に、光沢剤として1級又は2級アミンとア
ルデヒドとの反応生成物を添加することによって、経時
熟成を必要としない浴から鏡面光沢めっきを可能ならし
め、これを電気・電子回路部品に施すことによって、錫
−銀系はんだ(ろう材)と錫−銀系めっき皮膜を組み合
わせて利用することを可能にし、よって環境・衛生・公
害上問題のある錫−鉛はんだを代替することを可能と
し、代替はんだ問題を解決するに至った。
【0013】発明の概要 本発明は、2価の錫イオン及び1価の銀イオン、錫の錯
化剤としてピロリン酸イオン、グルコン酸イオン及びク
エン酸イオンから選ばれたイオンの1種又は2種以上並
びに銀の錯化剤としてヨウ素イオンを含む水溶液に、さ
らに、光沢剤として、下記一般式(I)と一般式(II)
との反応生成物の1種又は2種以上を添加してなる非シ
アンの光沢錫−銀合金めっき浴である。
化剤としてピロリン酸イオン、グルコン酸イオン及びク
エン酸イオンから選ばれたイオンの1種又は2種以上並
びに銀の錯化剤としてヨウ素イオンを含む水溶液に、さ
らに、光沢剤として、下記一般式(I)と一般式(II)
との反応生成物の1種又は2種以上を添加してなる非シ
アンの光沢錫−銀合金めっき浴である。
【0014】・一般式(I):
【化6】 [ここで、R1 及びR2 は、それぞれ独立に、水素、水
酸基、又はC1 〜C4 アルキル基を表し、該アルキル基
の水素は、水酸基、アミノ基、カルボキシル基又はハロ
ゲンで置換されていてよい。また、R1 及びR2 は、と
もに水素であることはなく、また、ともに水酸基である
こともない。]で表される1級又は2級の脂肪族アミン
又はヒドロキシルアミン及びそれらの塩から選ばれた1
種又は2種以上。
酸基、又はC1 〜C4 アルキル基を表し、該アルキル基
の水素は、水酸基、アミノ基、カルボキシル基又はハロ
ゲンで置換されていてよい。また、R1 及びR2 は、と
もに水素であることはなく、また、ともに水酸基である
こともない。]で表される1級又は2級の脂肪族アミン
又はヒドロキシルアミン及びそれらの塩から選ばれた1
種又は2種以上。
【0015】・一般式(II):
【化7】 [ここで、Aはフェニル基、ナフチル基又はピリジル基
を表し、該基の水素は、水酸基、ニトロ基、C1 〜C3
のアルキル基又はメトキシ基で置換されていてもよく、
またエーテル結合を介して環を形成していてもよい。]
で表される芳香族アルデヒド類から選ばれた化合物の1
種又は2種以上。
を表し、該基の水素は、水酸基、ニトロ基、C1 〜C3
のアルキル基又はメトキシ基で置換されていてもよく、
またエーテル結合を介して環を形成していてもよい。]
で表される芳香族アルデヒド類から選ばれた化合物の1
種又は2種以上。
【0016】さらに、本発明のめっき浴には、光沢性を
向上させるためにトリエタノールアミンを添加すること
ができる。
向上させるためにトリエタノールアミンを添加すること
ができる。
【0017】また、本発明は、該めっき浴に光沢を均一
化し、光沢効果の経時安定性を高めるために、さらに、
下記一般式(III) 、(IV)及び(V)の中から選ばれた
界面活性剤の1種又は2種以上を添加してなる非シアン
の光沢錫−銀合金電気めっき浴である。
化し、光沢効果の経時安定性を高めるために、さらに、
下記一般式(III) 、(IV)及び(V)の中から選ばれた
界面活性剤の1種又は2種以上を添加してなる非シアン
の光沢錫−銀合金電気めっき浴である。
【0018】・一般式(III) :
【化8】 [ここで、Ra は、アルキル基(C1 〜C20)を表し、
Rb は、(CH2 )m OH又は(CH2 )m OCH2 C
OO- 又はC2 H3 (OH)(COOH)を表し、Rc
は、アルキル基(C1 〜C4 )、(CH2 )n COO
- 、(CH2 )n SO3 -又はCH(OH)CH2 SO3 -
を表し、m及びnは1〜4の整数を表す。Mはアルカリ
金属を表し、Xはハロゲン、水酸基又はアルカンスルホン
酸基(C1 〜C5 )を表す。Rc がアルキル基の場合に
は、Mは存在せず、Rc がアルキル基以外の場合には、
Mは存在してもしなくてもよく、Mが存在しないときに
はXも存在しない。]で表されるアルキルイミダゾリニ
ウムベタイン系界面活性剤。
Rb は、(CH2 )m OH又は(CH2 )m OCH2 C
OO- 又はC2 H3 (OH)(COOH)を表し、Rc
は、アルキル基(C1 〜C4 )、(CH2 )n COO
- 、(CH2 )n SO3 -又はCH(OH)CH2 SO3 -
を表し、m及びnは1〜4の整数を表す。Mはアルカリ
金属を表し、Xはハロゲン、水酸基又はアルカンスルホン
酸基(C1 〜C5 )を表す。Rc がアルキル基の場合に
は、Mは存在せず、Rc がアルキル基以外の場合には、
Mは存在してもしなくてもよく、Mが存在しないときに
はXも存在しない。]で表されるアルキルイミダゾリニ
ウムベタイン系界面活性剤。
【0019】・一般式(IV):
【化9】 [ここで、Ra は水素又はメチル基を表し、又は結合が
なくてもよい。Rb は水素又はメチル基若しくはエチル
基を表し、該アルキル基の水素の一つがエーテル結合を
介してアシルオキシ基と結合していてもよい。Rc はア
ルキル基(C5 〜C20)を表す。カルボキシル基は水素
又はアルカリ金属とイオン結合していてもよい。mは1
〜4の整数を、nは0〜4の整数を表す。]で表される
アルキル( 又はアミド) ベタイン系界面活性剤。
なくてもよい。Rb は水素又はメチル基若しくはエチル
基を表し、該アルキル基の水素の一つがエーテル結合を
介してアシルオキシ基と結合していてもよい。Rc はア
ルキル基(C5 〜C20)を表す。カルボキシル基は水素
又はアルカリ金属とイオン結合していてもよい。mは1
〜4の整数を、nは0〜4の整数を表す。]で表される
アルキル( 又はアミド) ベタイン系界面活性剤。
【0020】・一般式(V):
【化10】 [ここで、Rはアルキル基(C1 〜C25)を表し、Aは
酸素又は単結合を表す。Mは水素又はアルカリ金属を表
す。]で表されるナフタレンスルホン酸系界面活性剤。
酸素又は単結合を表す。Mは水素又はアルカリ金属を表
す。]で表されるナフタレンスルホン酸系界面活性剤。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の非シアン系光沢錫−銀合
金電気めっき浴においては、2価の錫化合物としては、
公知のものがいずれも使用でき、例えば、酸化錫、硫酸
錫、塩化錫、ホウフッ化錫、ケイフッ化錫、スルファミ
ン酸錫、シュウ酸錫、酒石酸錫、グルコン酸錫、スルホ
コハク酸錫、ピロリン酸錫、1−ヒドロキシエタン−
1,1−ビスホスホン酸錫、トリポリリン酸錫又は、一
般式(i)及び(ii)で表される脂肪族スルホン酸の錫
塩、例えばメタンスルホン酸錫、メタンジスルホン酸
錫、メタントリスルホン酸錫、トリフルオロメタンスル
ホン酸錫、或いは一般式(iii) で表される芳香族スルホ
ン酸の錫塩、例えばフェノールスルホン酸錫、スルホ安
息香酸錫などを単独又は適宜混合して使用できる。
金電気めっき浴においては、2価の錫化合物としては、
公知のものがいずれも使用でき、例えば、酸化錫、硫酸
錫、塩化錫、ホウフッ化錫、ケイフッ化錫、スルファミ
ン酸錫、シュウ酸錫、酒石酸錫、グルコン酸錫、スルホ
コハク酸錫、ピロリン酸錫、1−ヒドロキシエタン−
1,1−ビスホスホン酸錫、トリポリリン酸錫又は、一
般式(i)及び(ii)で表される脂肪族スルホン酸の錫
塩、例えばメタンスルホン酸錫、メタンジスルホン酸
錫、メタントリスルホン酸錫、トリフルオロメタンスル
ホン酸錫、或いは一般式(iii) で表される芳香族スルホ
ン酸の錫塩、例えばフェノールスルホン酸錫、スルホ安
息香酸錫などを単独又は適宜混合して使用できる。
【0022】・一般式(i):
【化11】 [ここで、RはC1 〜C5 のアルキル基を表し、Xは水
素、水酸基、アルキル基、アリール基、アルキルアリー
ル基、カルボキシル基又はスルホン酸基を表し、そして
アルキル基の任意の位置にあってよく、nは0〜3の整
数である。]
素、水酸基、アルキル基、アリール基、アルキルアリー
ル基、カルボキシル基又はスルホン酸基を表し、そして
アルキル基の任意の位置にあってよく、nは0〜3の整
数である。]
【0023】・一般式(ii)
【化12】 [ここで、R1 はC1 〜C3 のアルキル基を表し、R2
はC1 〜C3 のアルキレン基を表し、水酸基はアルキレ
ン基の任意の位置にあってよく、Xは塩素及びフッ素の
ハロゲンを表し、アルキル基及びアルキレン基の水素と
置換された塩素又はフッ素の置換数は1からアルキル基
又はアルキレン基に配位したすべての水素が飽和置換さ
れたものまでを表し、置換されたハロゲン種は1種類又
は2種類であり、塩素又はフッ素の置換基は任意の位置
にあってよい。Yは水素又はスルホン酸基を表し、Yで
表されるスルホン酸基の置換数は0から2の範囲にあ
る。]
はC1 〜C3 のアルキレン基を表し、水酸基はアルキレ
ン基の任意の位置にあってよく、Xは塩素及びフッ素の
ハロゲンを表し、アルキル基及びアルキレン基の水素と
置換された塩素又はフッ素の置換数は1からアルキル基
又はアルキレン基に配位したすべての水素が飽和置換さ
れたものまでを表し、置換されたハロゲン種は1種類又
は2種類であり、塩素又はフッ素の置換基は任意の位置
にあってよい。Yは水素又はスルホン酸基を表し、Yで
表されるスルホン酸基の置換数は0から2の範囲にあ
る。]
【0024】・一般式(iii):
【化13】 [ここで、Xは水酸基、アルキル基、アリール基、アル
キルアリール基、アルデヒド基、カルボキシル基、ニト
ロ基、メルカプト基、スルホン酸基又はアミノ基を表
し、或いは2個のXはベンゼン環と一緒になってナフタ
リン環を形成でき、mは0〜3の整数である。]
キルアリール基、アルデヒド基、カルボキシル基、ニト
ロ基、メルカプト基、スルホン酸基又はアミノ基を表
し、或いは2個のXはベンゼン環と一緒になってナフタ
リン環を形成でき、mは0〜3の整数である。]
【0025】錫化合物の使用量は、2価の錫分として5
〜50g/l程度が適当であり、好ましくは10〜30
g/l程度とする。
〜50g/l程度が適当であり、好ましくは10〜30
g/l程度とする。
【0026】1価の銀化合物としては、公知のものがい
ずれも使用でき、例えば、酸化銀、硝酸銀、硫酸銀、塩
化銀、臭化銀、ヨウ化銀、安息香酸銀、スルファミン酸
銀、クエン酸銀、乳酸銀、メルカプトコハク酸銀、リン
酸銀、トリフルオロ酢酸銀、ピロリン酸銀、1−ヒドロ
キシエタン−1,1−ビスホスホン酸銀、又は一般式
(i)及び(ii)で表される脂肪族スルホン酸の銀塩、
例えばメタンスルホン酸銀、スルホコハク酸銀、、トリ
フルオロメタンスルホン酸銀、或いは一般式(iii) で表
される芳香族スルホン酸の銀塩、例えばp−トルエンス
ルホン酸銀、スルホ安息香酸銀などを単独又は適宜混合
して使用できる。銀化合物の使用量は、銀分として0.
05〜10g/l程度が適当であり、好ましくは0.1
〜5g/l程度とする。ただし、銀含有量の多い錫−銀
合金めっき皮膜を得ようとする場合には、これに限定さ
れるものではなく、概ね50g/l程度の銀濃度とする
ことができる。
ずれも使用でき、例えば、酸化銀、硝酸銀、硫酸銀、塩
化銀、臭化銀、ヨウ化銀、安息香酸銀、スルファミン酸
銀、クエン酸銀、乳酸銀、メルカプトコハク酸銀、リン
酸銀、トリフルオロ酢酸銀、ピロリン酸銀、1−ヒドロ
キシエタン−1,1−ビスホスホン酸銀、又は一般式
(i)及び(ii)で表される脂肪族スルホン酸の銀塩、
例えばメタンスルホン酸銀、スルホコハク酸銀、、トリ
フルオロメタンスルホン酸銀、或いは一般式(iii) で表
される芳香族スルホン酸の銀塩、例えばp−トルエンス
ルホン酸銀、スルホ安息香酸銀などを単独又は適宜混合
して使用できる。銀化合物の使用量は、銀分として0.
05〜10g/l程度が適当であり、好ましくは0.1
〜5g/l程度とする。ただし、銀含有量の多い錫−銀
合金めっき皮膜を得ようとする場合には、これに限定さ
れるものではなく、概ね50g/l程度の銀濃度とする
ことができる。
【0027】・一般式(i):
【化14】 [ここで、RはC1 〜C5 のアルキル基を表し、Xは水
素、水酸基、アルキル基、アリール基、アルキルアリー
ル基、カルボキシル基又はスルホン酸基を表し、そして
アルキル基の任意の位置にあってよく、nは0〜3の整
数である。]
素、水酸基、アルキル基、アリール基、アルキルアリー
ル基、カルボキシル基又はスルホン酸基を表し、そして
アルキル基の任意の位置にあってよく、nは0〜3の整
数である。]
【0028】・一般式(ii):
【化15】 [ここで、R1 はC1 〜C3 のアルキル基を表し、R2
はC1 〜C3 のアルキレン基を表し、水酸基はアルキレ
ン基の任意の位置にあってよく、Xは塩素及びフッ素の
ハロゲンを表し、アルキル基及びアルキレン基の水素と
置換された塩素又はフッ素の置換数は1からアルキル基
又はアルキレン基に配位したすべての水素が飽和置換さ
れたものまでを表し、置換されたハロゲン種は1種類又
は2種類であり、塩素又はフッ素の置換基は任意の位置
にあってよい。Yは水素又はスルホン酸基を表し、Yで
表されるスルホン酸基の置換数は0から2の範囲にあ
る。]
はC1 〜C3 のアルキレン基を表し、水酸基はアルキレ
ン基の任意の位置にあってよく、Xは塩素及びフッ素の
ハロゲンを表し、アルキル基及びアルキレン基の水素と
置換された塩素又はフッ素の置換数は1からアルキル基
又はアルキレン基に配位したすべての水素が飽和置換さ
れたものまでを表し、置換されたハロゲン種は1種類又
は2種類であり、塩素又はフッ素の置換基は任意の位置
にあってよい。Yは水素又はスルホン酸基を表し、Yで
表されるスルホン酸基の置換数は0から2の範囲にあ
る。]
【0029】・一般式(iii):
【化16】 [ここで、Xは水酸基、アルキル基、アリール基、アル
キルアリール基、アルデヒド基、カルボキシル基、ニト
ロ基、メルカプト基、スルホン酸基又はアミノ基を表
し、或いは2個のXはベンゼン環と一緒になってナフタ
リン環を形成でき、mは0〜3の整数である。]
キルアリール基、アルデヒド基、カルボキシル基、ニト
ロ基、メルカプト基、スルホン酸基又はアミノ基を表
し、或いは2個のXはベンゼン環と一緒になってナフタ
リン環を形成でき、mは0〜3の整数である。]
【0030】2価の錫イオンの錯化剤としては、ピロリ
ン酸イオン、グルコン酸イオン、クエン酸イオンの1種
又は2種以上が単独又は適宜混合して使用できる。ま
た、1価の銀イオンの錯化剤としてヨウ素イオンが使用
される。
ン酸イオン、グルコン酸イオン、クエン酸イオンの1種
又は2種以上が単独又は適宜混合して使用できる。ま
た、1価の銀イオンの錯化剤としてヨウ素イオンが使用
される。
【0031】錫イオンに対する錯化剤であるピロリン酸
イオン、グルコン酸イオン、又はクエン酸イオンの供給
は、公知のものがいずれも使用でき、酸、アルカリ金属
塩、アンモニウム塩或いは錫又は銀塩などを単独又は適
宜混合して添加することができる。それらの使用量は、
錯化剤の種類に応じて適宜選択されるが、浴中の錫分1
モルに対して1〜20モル程度が適当であり、好ましく
は2〜15モル程度である。
イオン、グルコン酸イオン、又はクエン酸イオンの供給
は、公知のものがいずれも使用でき、酸、アルカリ金属
塩、アンモニウム塩或いは錫又は銀塩などを単独又は適
宜混合して添加することができる。それらの使用量は、
錯化剤の種類に応じて適宜選択されるが、浴中の錫分1
モルに対して1〜20モル程度が適当であり、好ましく
は2〜15モル程度である。
【0032】また、銀イオンに対する錯化剤であるヨウ
素イオンの供給は、公知のものがいずれも使用でき、ア
ルカリ金属塩、アンモニウム塩、錫塩、又は銀塩或いは
ヨウ化水素酸などを単独又は適宜混合して添加すること
ができる。その使用量は、銀イオンの5〜1000倍を
使用し、好ましくは、10〜600倍を使用する。
素イオンの供給は、公知のものがいずれも使用でき、ア
ルカリ金属塩、アンモニウム塩、錫塩、又は銀塩或いは
ヨウ化水素酸などを単独又は適宜混合して添加すること
ができる。その使用量は、銀イオンの5〜1000倍を
使用し、好ましくは、10〜600倍を使用する。
【0033】本発明に用いるめっき浴には、上述の溶液
に、さらに、下記一般式(I) と一般式(II)との反応
生成物の1種又は2種以上を添加する。
に、さらに、下記一般式(I) と一般式(II)との反応
生成物の1種又は2種以上を添加する。
【0034】・一般式(I):
【化17】 [ここで、R1 及びR2 は、それぞれ独立に、水素、水
酸基、又はC1 〜C4 アルキル基を表し、該アルキル基
の水素は、水酸基、アミノ基、カルボキシル基又はハロ
ゲンで置換されていてよい。また、R1 及びR2 は、と
もに水素であることはなく、また、ともに水酸基である
こともない。]で表される1級又は2級の脂肪族アミン
又はヒドロキシルアミン及びそれらの塩から選ばれた1
種又は2種以上。
酸基、又はC1 〜C4 アルキル基を表し、該アルキル基
の水素は、水酸基、アミノ基、カルボキシル基又はハロ
ゲンで置換されていてよい。また、R1 及びR2 は、と
もに水素であることはなく、また、ともに水酸基である
こともない。]で表される1級又は2級の脂肪族アミン
又はヒドロキシルアミン及びそれらの塩から選ばれた1
種又は2種以上。
【0035】・一般式(II):
【化18】 [ここで、Aはフェニル基、ナフチル基又はピリジル基
を表し、該基の水素は、水酸基、ニトロ基、C1 〜C3
のアルキル基又はメトキシ基で置換されていてもよく、
またエーテル結合を介して環を形成していてもよい。]
で表される芳香族アルデヒド類から選ばれた化合物の1
種又は2種以上。
を表し、該基の水素は、水酸基、ニトロ基、C1 〜C3
のアルキル基又はメトキシ基で置換されていてもよく、
またエーテル結合を介して環を形成していてもよい。]
で表される芳香族アルデヒド類から選ばれた化合物の1
種又は2種以上。
【0036】一般式(I)の中で好適なものとして、ヒ
ドロキシルアミン、2−クロロエチルアンモニウムクロ
ライド、モノエタノールアミン、N−メチルエタノール
アミン、ジエタノールアミン、2−ジアミノヒドロキシ
メチル−1,3−プロパンジオール、エチルアミン、2
−イミダゾリジンチオンなどを挙げることができる。
ドロキシルアミン、2−クロロエチルアンモニウムクロ
ライド、モノエタノールアミン、N−メチルエタノール
アミン、ジエタノールアミン、2−ジアミノヒドロキシ
メチル−1,3−プロパンジオール、エチルアミン、2
−イミダゾリジンチオンなどを挙げることができる。
【0037】一般式(II)の中で好適なものとして、サ
リチルアルデヒド、o−バニリン、m−ニトロベンズア
ルデヒド、p−アニスアルデヒド、p−ヒドロキシベン
ズアルデヒド、ピペロナールなどを挙げることができ
る。
リチルアルデヒド、o−バニリン、m−ニトロベンズア
ルデヒド、p−アニスアルデヒド、p−ヒドロキシベン
ズアルデヒド、ピペロナールなどを挙げることができ
る。
【0038】(I)及び/又は(II)は、アルコール、
アセトン、水又はそれらの混合溶媒に溶解させて反応さ
せる。それらの濃度は概ね10〜100g/lとする
が、溶解度が低い場合には飽和濃度としてもよい。
(I)と(II)の比率は概ね1:10〜10:1のモル
比で反応させるが、最も好適には1:2〜2:1のモル
比で反応させる。反応時間は、概ね室温×数分〜50℃
×24時間である。
アセトン、水又はそれらの混合溶媒に溶解させて反応さ
せる。それらの濃度は概ね10〜100g/lとする
が、溶解度が低い場合には飽和濃度としてもよい。
(I)と(II)の比率は概ね1:10〜10:1のモル
比で反応させるが、最も好適には1:2〜2:1のモル
比で反応させる。反応時間は、概ね室温×数分〜50℃
×24時間である。
【0039】めっき浴への添加量は、反応物として0.
1〜50g/lを使用するが、特に好適には、0.5〜
30g/lが使用される。添加量の不足は光沢皮膜を得
るという所期の目的を達しなく、過剰は皮膜の硬化、皮
膜への有機物吸蔵量の増大によるはんだ付け不良をもた
らす可能性がある。
1〜50g/lを使用するが、特に好適には、0.5〜
30g/lが使用される。添加量の不足は光沢皮膜を得
るという所期の目的を達しなく、過剰は皮膜の硬化、皮
膜への有機物吸蔵量の増大によるはんだ付け不良をもた
らす可能性がある。
【0040】なお、該アミンと該アルデヒドは、実施例
の項で明らかにされている如く、それらアミンないしは
アルデヒドが光沢効果を有するのではなく、その反応物
が光沢効果を示すものであるが、それらを個々にめっき
浴に共同添加し、めっき浴中で反応させることによって
も光沢効果を発揮するが、本発明で言う反応物の添加に
は、めっき浴への該アミンとアルデヒドの直接共同添加
法も含まれる。
の項で明らかにされている如く、それらアミンないしは
アルデヒドが光沢効果を有するのではなく、その反応物
が光沢効果を示すものであるが、それらを個々にめっき
浴に共同添加し、めっき浴中で反応させることによって
も光沢効果を発揮するが、本発明で言う反応物の添加に
は、めっき浴への該アミンとアルデヒドの直接共同添加
法も含まれる。
【0041】トリエタノールアミンの使用量は、錫イオ
ンに対して、1モル〜6モルを使用し、好ましくは、2
モル〜4モルを使用する。トリエタノールアミンは、該
範囲を越える過剰の添加は析出物外観を黒っぽくし、一
方、不足の場合には光沢性の向上という所期の目的を達
成しない。
ンに対して、1モル〜6モルを使用し、好ましくは、2
モル〜4モルを使用する。トリエタノールアミンは、該
範囲を越える過剰の添加は析出物外観を黒っぽくし、一
方、不足の場合には光沢性の向上という所期の目的を達
成しない。
【0042】さらに、本発明においては、該めっき浴に
さらに、下記一般式(III) 、(IV)及び/又は(V)の
中から選ばれた界面活性剤の1種又は2種以上を添加す
ることができる。
さらに、下記一般式(III) 、(IV)及び/又は(V)の
中から選ばれた界面活性剤の1種又は2種以上を添加す
ることができる。
【0043】・一般式(III) :
【化19】 [ここで、Ra は、アルキル基(C1 〜C20)を表し、
Rb は、(CH2 )m OH又は(CH2 )m OCH2 C
OO- 又はC2 H3 (OH)(COOH)を表し、Rc
は、アルキル基(C1 〜C4 )、(CH2 )n COO
- 、(CH2 )n SO3 -又はCH(OH)CH2 SO3 -
を表し、m及びnは1〜4の整数を表す。Mはアルカリ
金属を表し、Xはハロゲン、水酸基又はアルカンスルホン
酸基(C1 〜C5 )を表す。Rc がアルキル基の場合に
は、Mは存在せず、Rc がアルキル基以外の場合には、
Mは存在してもしなくてもよく、Mが存在しないときに
はXも存在しない。]で表されるアルキルイミダゾリニ
ウムベタイン系界面活性剤。
Rb は、(CH2 )m OH又は(CH2 )m OCH2 C
OO- 又はC2 H3 (OH)(COOH)を表し、Rc
は、アルキル基(C1 〜C4 )、(CH2 )n COO
- 、(CH2 )n SO3 -又はCH(OH)CH2 SO3 -
を表し、m及びnは1〜4の整数を表す。Mはアルカリ
金属を表し、Xはハロゲン、水酸基又はアルカンスルホン
酸基(C1 〜C5 )を表す。Rc がアルキル基の場合に
は、Mは存在せず、Rc がアルキル基以外の場合には、
Mは存在してもしなくてもよく、Mが存在しないときに
はXも存在しない。]で表されるアルキルイミダゾリニ
ウムベタイン系界面活性剤。
【0044】・一般式(IV):
【化20】 [ここで、Ra は水素又はメチル基を表し、又は結合が
なくてもよい。Rb は水素又はメチル基若しくはエチル
基を表し、該アルキル基の水素の一つがエーテル結合を
介してアシルオキシ基と結合していてもよい。Rc はア
ルキル基(C5 〜C20)を表す。カルボキシル基は水素
又はアルカリ金属とイオン結合していてもよい。mは1
〜4の整数を、nは0〜4の整数を表す。]で表される
アルキル( 又はアミド) ベタイン系界面活性剤。
なくてもよい。Rb は水素又はメチル基若しくはエチル
基を表し、該アルキル基の水素の一つがエーテル結合を
介してアシルオキシ基と結合していてもよい。Rc はア
ルキル基(C5 〜C20)を表す。カルボキシル基は水素
又はアルカリ金属とイオン結合していてもよい。mは1
〜4の整数を、nは0〜4の整数を表す。]で表される
アルキル( 又はアミド) ベタイン系界面活性剤。
【0045】・一般式(V):
【化21】 [ここで、Rはアルキル基(C1 〜C25)を表し、Aは
酸素又は単結合を表す。Mは水素又はアルカリ金属を表
す。]で表されるナフタレンスルホン酸系界面活性剤。
酸素又は単結合を表す。Mは水素又はアルカリ金属を表
す。]で表されるナフタレンスルホン酸系界面活性剤。
【0046】前記式(III) で表されるものとして、例え
ば、2−ラウリル(オレイル、セチル、ステアリル、ベ
ヘニル・・・)−N−メチル−N−ヒドロキシイミダゾ
リニウムベタイン等がある。
ば、2−ラウリル(オレイル、セチル、ステアリル、ベ
ヘニル・・・)−N−メチル−N−ヒドロキシイミダゾ
リニウムベタイン等がある。
【0047】前記式(IV)で表されるものとして、例え
ば、ジメチルラウリル(オレイル、セチル、ステアリ
ル、ベヘニル・・・)ベタイン等がある。
ば、ジメチルラウリル(オレイル、セチル、ステアリ
ル、ベヘニル・・・)ベタイン等がある。
【0048】前記式(V)で表されるものとして、例え
ば、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム、β−ナ
フタレンスルホン酸ホルマリン縮合物がある。
ば、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム、β−ナ
フタレンスルホン酸ホルマリン縮合物がある。
【0049】それらの中で市販品として容易に入手でき
るものを具体的に挙げれば、前記式(III) で表されるも
のとして、ソフタゾリンCH、ソフタゾリンNS(以
上、川研ファインケミカル( 株) 社製)、ニッサンアノ
ンGLM−R(日本油脂( 株)社製)、レボン101−
H(三洋化成工業( 株) 社製)、ニッコールAM−10
3EX(日本乳化剤( 株) 社製)等が挙げられる。
るものを具体的に挙げれば、前記式(III) で表されるも
のとして、ソフタゾリンCH、ソフタゾリンNS(以
上、川研ファインケミカル( 株) 社製)、ニッサンアノ
ンGLM−R(日本油脂( 株)社製)、レボン101−
H(三洋化成工業( 株) 社製)、ニッコールAM−10
3EX(日本乳化剤( 株) 社製)等が挙げられる。
【0050】前記式(IV)で表されるものとして、アセ
タミン24(花王( 株) 社製)等が挙げられる。
タミン24(花王( 株) 社製)等が挙げられる。
【0051】前記式(V)で表されるものとして、ペレ
ックスNB−L、デモールN(花王(株)社製)等が挙
げられる。
ックスNB−L、デモールN(花王(株)社製)等が挙
げられる。
【0052】これら界面活性剤は、前記式(I)で表さ
れるアミン及び(II)で表されるアルデヒドの反応物と
共同添加することによって、光沢の均一性と経時安定性
を向上させる働きをなす。
れるアミン及び(II)で表されるアルデヒドの反応物と
共同添加することによって、光沢の均一性と経時安定性
を向上させる働きをなす。
【0053】これら界面活性剤のめっき浴における使用
量は、0.05〜100g/lで、好適には0.1〜5
0g/lが使用される。使用量の不足は前述の効果が期
待できず、過剰の添加は、めっき面を黒色化するなどの
悪影響を及ぼす可能性がある。
量は、0.05〜100g/lで、好適には0.1〜5
0g/lが使用される。使用量の不足は前述の効果が期
待できず、過剰の添加は、めっき面を黒色化するなどの
悪影響を及ぼす可能性がある。
【0054】本発明に用いるめっき浴では、錫めっき浴
或いは錫合金めっき浴においてしばしば利用されるよう
に、2価の錫イオンの自然酸化を抑制するために、酸化
防止剤を添加することができる。
或いは錫合金めっき浴においてしばしば利用されるよう
に、2価の錫イオンの自然酸化を抑制するために、酸化
防止剤を添加することができる。
【0055】酸化防止剤には、公知のものが使用でき、
例えば、レゾルシノール、ピロカテコール、ハイドロキ
ノン、フロログリシノール、ピロガロール、ヒドラジ
ン、アスコルビン酸などを単独又は適宜混合して使用で
きる。酸化防止剤の使用量は、0.05〜50g/l程
度が適当であり、好ましくは0.1〜10g/l添加さ
れる。
例えば、レゾルシノール、ピロカテコール、ハイドロキ
ノン、フロログリシノール、ピロガロール、ヒドラジ
ン、アスコルビン酸などを単独又は適宜混合して使用で
きる。酸化防止剤の使用量は、0.05〜50g/l程
度が適当であり、好ましくは0.1〜10g/l添加さ
れる。
【0056】また、本発明では、電気・電子回路部品に
錫めっきや錫−鉛めっきを施すに先立って下地めっきが
利用されるように、該光沢錫−銀合金めっきの下地めっ
きとして、電気めっき及び/又は無電解めっきによって
銅又はニッケル及びそれらの合金めっきを下地めっきと
して施すことができる。
錫めっきや錫−鉛めっきを施すに先立って下地めっきが
利用されるように、該光沢錫−銀合金めっきの下地めっ
きとして、電気めっき及び/又は無電解めっきによって
銅又はニッケル及びそれらの合金めっきを下地めっきと
して施すことができる。
【0057】本発明のめっき浴の各成分濃度は、バレル
めっき、ラックめっき、連続めっき等に対応して、前記
の範囲内にて任意に選択することができる。
めっき、ラックめっき、連続めっき等に対応して、前記
の範囲内にて任意に選択することができる。
【0058】本発明に従う光沢錫−銀合金電気めっきの
はんだ付け性皮膜を適用できる、はんだ接合箇所を有し
た電気・電子回路部品には、例えば、IC半導体等の電
子デバイス等、抵抗器、コンデンサ等の受動部品等、コ
ネクタ、スイッチ、プリント配線板等の接合部品等、な
どが挙げれる。
はんだ付け性皮膜を適用できる、はんだ接合箇所を有し
た電気・電子回路部品には、例えば、IC半導体等の電
子デバイス等、抵抗器、コンデンサ等の受動部品等、コ
ネクタ、スイッチ、プリント配線板等の接合部品等、な
どが挙げれる。
【0059】
【実施例】次に実施例によって、本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれら数例によって限定されるも
のではなく、前述した目的に沿ってめっき浴の組成及び
めっき条件は適宜、任意に変更することができる。
説明するが、本発明はこれら数例によって限定されるも
のではなく、前述した目的に沿ってめっき浴の組成及び
めっき条件は適宜、任意に変更することができる。
【0060】図1にアミンとアルデヒドの反応物の一例
として、ヒドロキシルアミンとサリチルアルデヒドの反
応後の溶液の紫外吸収スペクトルを示した。反応物のス
ペクトルは、サリチルアルデヒドのスペクトルとは明ら
かに異なっており、アミン或いはアルデヒドそのものが
光沢効果を有するのではなく、反応物が光沢効果を有す
ることを示している。
として、ヒドロキシルアミンとサリチルアルデヒドの反
応後の溶液の紫外吸収スペクトルを示した。反応物のス
ペクトルは、サリチルアルデヒドのスペクトルとは明ら
かに異なっており、アミン或いはアルデヒドそのものが
光沢効果を有するのではなく、反応物が光沢効果を有す
ることを示している。
【0061】比較例1にアミンもアルデヒドもを添加し
ない錫−銀合金めっき浴を、比較例2及び3にそれらの
一方だけを添加した錫−銀合金めっき浴を調製した。
ない錫−銀合金めっき浴を、比較例2及び3にそれらの
一方だけを添加した錫−銀合金めっき浴を調製した。
【0062】得られた浴を用いて、電流密度2.0A/
dm2 、めっき時間5分、温度25℃でめっきした。試
料は、0.3×30×25mmの銅板とし、バフ研磨→
ベンジン脱脂→電解脱脂→水洗→5%硫酸浸漬→水洗→
錫−銀合金めっき→水洗→乾燥の工程でめっきを行い、
めっき外観並びにはんだ付け性を評価した。
dm2 、めっき時間5分、温度25℃でめっきした。試
料は、0.3×30×25mmの銅板とし、バフ研磨→
ベンジン脱脂→電解脱脂→水洗→5%硫酸浸漬→水洗→
錫−銀合金めっき→水洗→乾燥の工程でめっきを行い、
めっき外観並びにはんだ付け性を評価した。
【0063】電着物中の銀含有率は、同一条件で作成し
た試料を硝酸−塩酸で溶解して、原子吸光法によって測
定した。
た試料を硝酸−塩酸で溶解して、原子吸光法によって測
定した。
【0064】比較例1 メタンスルホン酸錫 0.195 mol/l メタンスルホン酸銀 0.005 mol/l ヨウ化カリウム 1.5 mol/l ピロリン酸カリウム 0.8 mol/l トリエタノールアミン 0.4 mol/l pH 5
【0065】比較例2 メタンスルホン酸錫 0.195 mol/l メタンスルホン酸銀 0.005 mol/l ヨウ化カリウム 1.5 mol/l ピロリン酸カリウム 0.8 mol/l トリエタノールアミン 0.4 mol/l ヒドロキシルアミン塩酸塩 2 g/l pH 5
【0066】比較例3 メタンスルホン酸錫 0.195 mol/l メタンスルホン酸銀 0.005 mol/l ヨウ化カリウム 1.5 mol/l ピロリン酸カリウム 0.8 mol/l トリエタノールアミン 0.4 mol/l サリチルアルデヒド 2 g/l pH 5
【0067】実施例として該一級又は二級アミン及び該
アルデヒドの反応物を添加した下記組成を有する錫−銀
合金めっき浴を調製した。めっき条件及び工程は比較例
と同様として、めっきを施した後、めっき外観並びには
んだ付け性を評価した。
アルデヒドの反応物を添加した下記組成を有する錫−銀
合金めっき浴を調製した。めっき条件及び工程は比較例
と同様として、めっきを施した後、めっき外観並びには
んだ付け性を評価した。
【0068】なお、アミンとアルデヒドの反応物の添加
量は、あらかじめ両者を反応させた系において、その全
量が反応したとして計算した値で示した。
量は、あらかじめ両者を反応させた系において、その全
量が反応したとして計算した値で示した。
【0069】実施例1 メタンスルホン酸錫 0.195 mol/l ヨウ化銀 0.005 mol/l ピロリン酸カリウム 0.6 mol/l ヨウ化カリウム 2.0 mol/l トリエタノールアミン 0.4 mol/l ヒドロキシルアミンと サリチルアルデヒドの反応物 5 g/l pH 5
【0070】実施例2 硫酸錫 0.20 mol/l 硫酸銀 0.005 mol/l ピロリン酸カリウム 0.8 mol/l ヨウ化カリウム 1.5 mol/l トリエタノールアミン 0.4 mol/l 2−クロロメチルアンモニウム クロライドとサリチルアルデヒ ドの反応物 2 g/l pH 4.5
【0071】実施例3 塩化錫 0.15 mol/l 塩化銀 0.003 mol/l グルコン酸ナトリウム 0.9 mol/l ヨウ化カリウム 1.5 mol/l トリエタノールアミン 0.15 mol/l モノエタノールアミンと o−バニリンの反応物 4 g/l pH 4.5
【0072】実施例4 メタンスルホン酸錫 0.195 mol/l ヨウ化銀 0.005 mol/l ピロリン酸カリウム 0.6 mol/l ヨウ化カリウム 2.0 mol/l トリエタノールアミン 0.39 mol/l ジエタノールアミンと p−アニスアルデヒドの反応物 10 g/l ハイドロキノン 0.05 g/l pH 5
【0073】実施例5 ピロリン酸錫 0.30 mol/l ピロリン酸銀 0.005 mol/l ピロリン酸カリウム 0.30 mol/l ヨウ化カリウム 2.0 mol/l N−メチルエタノールアミンと サリチルアルデヒドの反応物 30 g/l ジメチルやしアルキルベタイン 0.1 g/l アスコルビン酸 10 g/l pH 5
【0074】実施例6 メタンスルホン酸錫 0.15 mol/l メタンスルホン酸銀 0.01 mol/l クエン酸カリウム 0.6 mol/l ヨウ化カリウム 1.0 mol/l 2−アミノ−2−(ヒドロキシメチル) −1,3−プロパンジオールと ピペロナールの反応物 0.5 g/l 2−アルキル−N−カルボキシ エチル−N−ヒドロキシエチル イミダゾリニウムベタイン 5 g/l pH 5.5
【0075】実施例7 メタンスルホン酸錫 0.10 mol/l メタンスルホン酸銀 0.001 mol/l ピロリン酸カリウム 0.35 mol/l ヨウ化カリウム 0.8 mol/l トリエタノールアミン 0.6 mol/l エチルアミンとo−バニリンの 反応物 10 g/l β−ナフタレンスルホン酸 ホルマリン縮合物 5 g/l pH 5
【0076】実施例8 メタンスルホン酸錫 0.195 mol/l ヨウ化銀 0.005 mol/l ピロリン酸カリウム 0.6 mol/l ヨウ化カリウム 2.0 mol/l トリエタノールアミン 0.4 mol/l ヒドロキシルアミン 2 g/l サリチルアルデヒド 2 g/l pH 5
【0077】上記比較例及び実施例の各めっき浴から得
られためっき皮膜の外観及びはんだ付け性の結果を下記
の表1に示す。
られためっき皮膜の外観及びはんだ付け性の結果を下記
の表1に示す。
【0078】
【表1】
【0079】比較例1〜3においては、光沢めっきは得
られなかったが、実施例1〜8においては、めっき面の
極めて緻密な鏡面光沢めっきが得られた。
られなかったが、実施例1〜8においては、めっき面の
極めて緻密な鏡面光沢めっきが得られた。
【0080】はんだ付け性試験の結果は、比較例1〜3
の無光沢めっき皮膜に比べて、実施例1〜8の光沢めっ
き皮膜が優れていることを明らかにしている。
の無光沢めっき皮膜に比べて、実施例1〜8の光沢めっ
き皮膜が優れていることを明らかにしている。
【0081】
【発明の効果】この発明に係る、非シアン錫−銀合金電
気めっき浴からは、極めて緻密で平滑な鏡面光沢錫−銀
合金めっき皮膜が得られ、該めっき皮膜は、錫−銀系ろ
う材を使用するはんだ付けに対して極めて良好なはんだ
付け性を示すことによって、環境・衛生・毒性問題から
使用の削減を求められている錫−鉛系はんだを用いるは
んだ接合に代わって、錫−銀系はんだを用いるはんだ接
合の利用を可能ならしめるものである。
気めっき浴からは、極めて緻密で平滑な鏡面光沢錫−銀
合金めっき皮膜が得られ、該めっき皮膜は、錫−銀系ろ
う材を使用するはんだ付けに対して極めて良好なはんだ
付け性を示すことによって、環境・衛生・毒性問題から
使用の削減を求められている錫−鉛系はんだを用いるは
んだ接合に代わって、錫−銀系はんだを用いるはんだ接
合の利用を可能ならしめるものである。
【図1】本発明に従うアミンとアルデヒドとの反応生成
物の紫外吸収スペクトルを示す。
物の紫外吸収スペクトルを示す。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年10月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【化3】 [ここで、Raは、アルキル基(C1〜C20)を表
し、Rbは、(CH2)mOH又は(CH2)mOCH
2COO−又はC2H3(OH)(COOH)を表し、
Rcは、アルキル基(C1〜C4)、(CH2)nCO
O−、(CH2)nSO3 −又はCH(OH)CH2S
O3 −を表し、m及びnは1〜4の整数を表す。Mはア
ルカリ金属を表し、Xはハロゲン、水酸基又はアルカン
スルホン酸基(C1〜C5)を表す。Rcがアルキル基
の場合には、Mは存在せず、Rcがアルキル基以外の場
合には、Mは存在してもしなくてもよく、Mが存在しな
いときにはXも存在しない。]で表されるアルキルイミ
ダゾリニウムベタイン系界面活性剤、 ・及び/又は下記一般式(IV):
し、Rbは、(CH2)mOH又は(CH2)mOCH
2COO−又はC2H3(OH)(COOH)を表し、
Rcは、アルキル基(C1〜C4)、(CH2)nCO
O−、(CH2)nSO3 −又はCH(OH)CH2S
O3 −を表し、m及びnは1〜4の整数を表す。Mはア
ルカリ金属を表し、Xはハロゲン、水酸基又はアルカン
スルホン酸基(C1〜C5)を表す。Rcがアルキル基
の場合には、Mは存在せず、Rcがアルキル基以外の場
合には、Mは存在してもしなくてもよく、Mが存在しな
いときにはXも存在しない。]で表されるアルキルイミ
ダゾリニウムベタイン系界面活性剤、 ・及び/又は下記一般式(IV):
【化4】 [ここで、Raは水素又はメチル基を表し、又は結合が
なくてもよい。Rbは水素又はメチル基若しくはエチル
基を表し、該アルキル基の水素の一つがエーテル結合を
介してアシルオキシ基と結合していてもよい。Rcはア
ルキル基(C5〜C20)を表す。カルボキシル基は水
素又はアルカリ金属とイオン結合していてもよい。mは
1〜4の整数を、nは0〜4の整数を表す。]で表され
るアルキル(又はアミド)ベタイン系界面活性剤、 ・及び/又は下記一般式(V):
なくてもよい。Rbは水素又はメチル基若しくはエチル
基を表し、該アルキル基の水素の一つがエーテル結合を
介してアシルオキシ基と結合していてもよい。Rcはア
ルキル基(C5〜C20)を表す。カルボキシル基は水
素又はアルカリ金属とイオン結合していてもよい。mは
1〜4の整数を、nは0〜4の整数を表す。]で表され
るアルキル(又はアミド)ベタイン系界面活性剤、 ・及び/又は下記一般式(V):
【化5】 [ここで、Rはアルキル基(C1〜C25)を表し、A
は酸素又は単結合を表す。Mは水素又はアルカリ金属を
表す。]で表されるナフタレンスルホン酸系界面活性
剤、の中から選ばれた界面活性剤の1種又は2種以上を
添加してなる請求項1又は2に記載の非シアンの光沢錫
−銀合金電気めっき浴。
は酸素又は単結合を表す。Mは水素又はアルカリ金属を
表す。]で表されるナフタレンスルホン酸系界面活性
剤、の中から選ばれた界面活性剤の1種又は2種以上を
添加してなる請求項1又は2に記載の非シアンの光沢錫
−銀合金電気めっき浴。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】・一般式(V):
【化10】 [ここで、Rはアルキル基(C1〜C25)を表し、A
は酸素又は単結合を表す。Mは水素又はアルカリ金属を
表す。]で表されるナフタレンスルホン酸系界面活性
剤。
は酸素又は単結合を表す。Mは水素又はアルカリ金属を
表す。]で表されるナフタレンスルホン酸系界面活性
剤。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】・一般式(V):
【化21】 [ここで、Rはアルキル基(C1〜C25)を表し、A
は酸素又は単結合を表す。Mは水素又はアルカリ金属を
表す。]で表されるナフタレンスルホン酸系界面活性
剤。
は酸素又は単結合を表す。Mは水素又はアルカリ金属を
表す。]で表されるナフタレンスルホン酸系界面活性
剤。
【手続補正書】
【提出日】平成9年5月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】これらはそれぞれに、浴管理上の問題や皮
膜の緻密性に問題を残していたため、発明者らはより緻
密で平滑ではんだ付け性に優れためっき皮膜を得るた
め、鋭意研究を重ね、各種有機化合物の添加によって皮
膜の平滑性等が改善されることを見出し、特許を出願し
ている(特願平8−143481号)が、鏡面光沢のめ
っき皮膜を得るには至らなかった。
膜の緻密性に問題を残していたため、発明者らはより緻
密で平滑ではんだ付け性に優れためっき皮膜を得るた
め、鋭意研究を重ね、各種有機化合物の添加によって皮
膜の平滑性等が改善されることを見出し、特許を出願し
ている(特願平8−143481号)が、鏡面光沢のめ
っき皮膜を得るには至らなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青木 和博 兵庫県神戸市兵庫区西柳原町5番26号石原 薬品株式会社内 (72)発明者 縄舟 秀美 大阪府高槻市真上町5丁目38−34
Claims (3)
- 【請求項1】 2価の錫イオン及び1価の銀イオン、錫
の錯化剤としてピロリン酸イオン、グルコン酸イオン及
びクエン酸イオンから選ばれたイオンの1種又は2種以
上並びに銀の錯化剤としてヨウ素イオンを含む水溶液
に、さらに、 ・下記一般式(I): 【化1】 [ここで、R1 及びR2 は、それぞれ独立に、水素、水
酸基、又はC1 〜C4 アルキル基を表し、該アルキル基
の水素は、水酸基、アミノ基、カルボキシル基又はハロ
ゲンで置換されていてよい。また、R1 及びR2 は、と
もに水素であることはなく、また、ともに水酸基である
こともない。]で表される1級又は2級の脂肪族アミン
又はヒドロキシルアミン及びそれらの塩から選ばれた1
種又は2種以上と、 ・下記一般式(II): 【化2】 [ここで、Aはフェニル基、ナフチル基又はピリジル基
を表し、該基の水素は、水酸基、ニトロ基、C1 〜C3
のアルキル基又はメトキシ基で置換されていてもよく、
またエーテル結合を介して環を形成していてもよい。]
で表される芳香族アルデヒド類から選ばれた化合物の1
種又は2種以上、との反応生成物の1種又は2種以上を
添加してなることを特徴とする、非シアンの光沢錫−銀
合金めっき浴。 - 【請求項2】 さらに、トリエタノールアミンを添加し
てなる請求項1記載の非シアンの光沢錫−銀合金電気め
っき浴。 - 【請求項3】 さらに、 ・下記一般式(III) : 【化3】 [ここで、Ra は、アルキル基(C1 〜C20)を表し、
Rb は、(CH2 )m OH又は(CH2 )m OCH2 C
OO- 又はC2 H3 (OH)(COOH)を表し、Rc
は、 アルキル基(C1 〜C4 )、(CH2 )n COO
- 、(CH2 )n SO3 -又はCH(OH)CH2 SO3 -
を表し、m及びnは1〜4の整数を表す。Mはアルカリ
金属を表し、Xはハロゲン、水酸基又はアルカンスルホ
ン酸基(C1〜C5 )を表す。Rc がアルキル基の場合
には、Mは存在せず、Rc がアルキル基以外の場合に
は、Mは存在してもしなくてもよく、Mが存在しないと
きにはXも存在しない。]で表されるアルキルイミダゾ
リニウムベタイン系界面活性剤、 ・及び/又は下記一般式(IV): 【化4】 [ここで、Ra は水素又はメチル基を表し、又は結合が
なくてもよい。Rb は水素又はメチル基若しくはエチル
基を表し、該アルキル基の水素の一つがエーテル結合を
介してアシルオキシ基と結合していてもよい。Rc はア
ルキル基(C5 〜C20)を表す。カルボキシル基は水素
又はアルカリ金属とイオン結合していてもよい。mは1
〜4の整数を、nは0〜4の整数を表す。]で表される
アルキル( 又はアミド) ベタイン系界面活性剤、 ・及び/又は下記一般式(V): 【化5】 [ここで、Rはアルキル基(C1 〜C25)を表し、Aは
酸素又は単結合を表す。Mは水素又はアルカリ金属を表
す。]で表されるナフタレンスルホン酸系界面活性剤、
の中から選ばれた界面活性剤の1種又は2種以上を添加
してなる請求項1又は2に記載の非シアンの光沢錫−銀
合金電気めっき浴。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27859396A JPH10102277A (ja) | 1996-10-01 | 1996-10-01 | 光沢錫−銀合金電気めっき浴 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27859396A JPH10102277A (ja) | 1996-10-01 | 1996-10-01 | 光沢錫−銀合金電気めっき浴 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10102277A true JPH10102277A (ja) | 1998-04-21 |
Family
ID=17599433
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27859396A Pending JPH10102277A (ja) | 1996-10-01 | 1996-10-01 | 光沢錫−銀合金電気めっき浴 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10102277A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001073167A1 (en) * | 2000-03-24 | 2001-10-04 | Enthone Inc. | Process for the deposition of a silver-tin alloy |
WO2004059042A1 (ja) * | 2002-12-26 | 2004-07-15 | Ebara Corporation | 鉛フリーバンプおよびその形成方法 |
JP2016148025A (ja) * | 2014-12-30 | 2016-08-18 | ローム アンド ハース エレクトロニック マテリアルズ エルエルシーRohm and Haas Electronic Materials LLC | 銅電気メッキ用スルホンアミド系ポリマー |
JP2016155996A (ja) * | 2014-12-30 | 2016-09-01 | ローム アンド ハース エレクトロニック マテリアルズ エルエルシーRohm and Haas Electronic Materials LLC | アミノ酸及びエポキシ類の反応生成物 |
-
1996
- 1996-10-01 JP JP27859396A patent/JPH10102277A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001073167A1 (en) * | 2000-03-24 | 2001-10-04 | Enthone Inc. | Process for the deposition of a silver-tin alloy |
WO2004059042A1 (ja) * | 2002-12-26 | 2004-07-15 | Ebara Corporation | 鉛フリーバンプおよびその形成方法 |
JPWO2004059042A1 (ja) * | 2002-12-26 | 2006-04-27 | 株式会社荏原製作所 | 鉛フリーバンプおよびその形成方法 |
JP2016148025A (ja) * | 2014-12-30 | 2016-08-18 | ローム アンド ハース エレクトロニック マテリアルズ エルエルシーRohm and Haas Electronic Materials LLC | 銅電気メッキ用スルホンアミド系ポリマー |
JP2016155996A (ja) * | 2014-12-30 | 2016-09-01 | ローム アンド ハース エレクトロニック マテリアルズ エルエルシーRohm and Haas Electronic Materials LLC | アミノ酸及びエポキシ類の反応生成物 |
US9611560B2 (en) | 2014-12-30 | 2017-04-04 | Rohm And Haas Electronic Materials Llc | Sulfonamide based polymers for copper electroplating |
US9783905B2 (en) | 2014-12-30 | 2017-10-10 | Rohm and Haas Electronic Mateirals LLC | Reaction products of amino acids and epoxies |
US10041182B2 (en) | 2014-12-30 | 2018-08-07 | Rohm And Haas Electronic Materials Llc | Reaction products of amino acids and epoxies |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040414 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040706 |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040819 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040921 |