JPH10102178A - Al−Mg−Si系合金の直接鋳造圧延板とその製造方法 - Google Patents

Al−Mg−Si系合金の直接鋳造圧延板とその製造方法

Info

Publication number
JPH10102178A
JPH10102178A JP25327196A JP25327196A JPH10102178A JP H10102178 A JPH10102178 A JP H10102178A JP 25327196 A JP25327196 A JP 25327196A JP 25327196 A JP25327196 A JP 25327196A JP H10102178 A JPH10102178 A JP H10102178A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alloy
rolling
less
sheet
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP25327196A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3703919B2 (ja
Inventor
Shigeru Kuramoto
繁 倉本
Tetsushi Kakio
哲史 垣生
Minoru Hayashi
稔 林
Yoichiro Totsugi
洋一郎 戸次
Yoshihiro Matsumoto
義裕 松本
Masao Yukimoto
正雄 行本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Kawasaki Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd, Kawasaki Steel Corp filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
Priority to JP25327196A priority Critical patent/JP3703919B2/ja
Publication of JPH10102178A publication Critical patent/JPH10102178A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3703919B2 publication Critical patent/JP3703919B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 Al-Mg-Si系合金の直接鋳造圧延板であって、
鋳造圧延の条件、熱処理条件等の制御により、経時変化
が小さく時効硬化性の高いAl-Mg-Si系合金の圧延板を得
ること。 【解決手段】 必須元素としてSi 0.2〜3.0%(mass%、以
下同じ) 、Mg 0.2〜3.0%を含み、Mn 0.01 〜0.5%、Cr
0.01 〜0.5%、Zr 0.01 〜0.5%、Ti 0.001〜0.5%の1種
若しくは2種以上を含み、更にCu 0〜2.5%、Sn 0〜0.2
%、Zn 0〜2%の1種若しくは2種以上を含み、Feを1.0%
以下に規制し、残部がAlと不可避的不純物からなるAl合
金であり、板厚が0.7 〜3mm の直接鋳造圧延板であっ
て、板表層部の金属組織におけるMg2 Si化合物の最大長
さが50μm 以下であることを特徴とするAl-Mg-Si系合金
の直接鋳造圧延板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、経時変化の少ない
焼付硬化性に優れたAl-Mg-Si系合金の直接鋳造圧延板お
よびその製造方法に関するものであり、さらに具体的に
は自動車部品、家電製品等の曲げ成形、プレス成形等に
用いる成形用に好適なAl-Mg-Si系合金の圧延板を、従来
技術と比べて廉価な製造コストで製造できる直接鋳造圧
延板およびその製造方法に関するものである。なお本明
細書において、Al合金の添加元素の含有量は、全てm
ass%を意味するものであるが、これを単に%と記し
ている。
【0002】
【従来の技術】自動車の外板、家電用のシャーシ等は、
耐食性及び延性に優れ、かつ加熱により時効硬化するAl
-Mg-Si系合金板を、所定の形状に成形し、しかる後塗装
・焼付け加熱して時効硬化させ、製品にする場合が多
い。しかしながら、従来の製造方法で製造されたAl-Mg-
Si系合金板は、溶体化処理後室温に放置(自然時効)に
より、G.P.ゾーンが析出し、その焼付け加熱時に強度向
上に寄与するβ' と称されるMg2Si の中間相またはそれ
に準ずる強化相の析出を阻害してしまうため、溶体化処
理後長時間経過してしまった材料では、塗装・焼付け加
熱後の強度が十分に得られなかった。更に、G.P.ゾーン
の析出に伴って強度が上昇し、延性が著しく低下すると
いう問題も同時に生じていた。
【0003】この問題を解決する方法として、特公平05
-7460 に示されているような溶体化処理後の予備時効処
理、また特開平04-259358 に示されているような復元処
理、またそれらを組み合わせた処理などが考案されてい
る。しかし、これらの処理により、延性を損なうことな
く塗装・焼付け時の強度上昇を増加させることが可能に
なるものの、工程が増えることにより製造コストが高く
なる問題がある。従来の成形用Al-Mg-Si系合金圧延板及
びその成形品は、前記の改良の製造方法も含めて以下の
ごとく製造されている。即ち、これらは、まず所定の合
金組成の鋳塊を製造し、これを面削及び均質化処理し、
続いて熱間圧延、冷間圧延(必要に応じて焼鈍)、溶体
化処理、前記の予備時効処理又は復元処理、成形、時効
硬化処理(塗装・焼付け加熱)して製造されている。こ
のように従来の製造方法は、工程が非常に長く、また大
型設備も必要とする等により、製造コストは高くなり、
必ずしも工業的な生産に向いているとはいえない状況に
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、室温
放置による自然時効時に析出するG.P ゾーンを抑制し、
塗装・焼付け加熱時に速やかに強化相が析出して高い焼
付け硬化が得られるような、経時変化が小さい成形用Al
-Mg-Si系合金板を、工程が極めて短いこと等により低コ
ストで製造できる直接鋳造圧延法によって得ることであ
る。また本発明の他の課題は、その直接鋳造圧延法によ
る好ましい製造条件を見出すことである。なお、ここで
いう直接鋳造圧延法とは、図1、図2に示すごとく、双
ロール1、2間にノズル3より溶湯4を連続的に供給
し、溶湯の鋳造凝固の直後に、前記双ロール1、2で圧
延して、溶湯から直接に長尺の圧延板、そのコイルとす
るものである。この方法は、連続鋳造板のみを得る方法
とは異なり一般にはハンター法、直接圧延法等と呼ばれ
ているものであるが、本明細書においては直接鋳造圧延
法ということとする。この製造方法は、従来別工程で行
われている鋳塊又は鋳板とする工程、均質化処理工程、
熱間及び冷間圧延工程を一工程で行うもので、多くの工
程が省略できる。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の請求項1の発明は、必須元素としてSi 0.2〜3.0%、Mg
0.2〜3.0%を含み、Mn 0.01 〜0.5%、Cr 0.01 〜0.5%、
Zr 0.01 〜0.5%、Ti 0.001〜0.5%の1種若しくは2種以
上を含み、更にCu 0〜2.5%、Sn 0〜0.2%、Zn 0〜2.0%の
1種若しくは2種以上を含み、Feを1.0%以下に規制し、
残部がAlと不可避的不純物からなるAl合金であり、板厚
が0.7 〜3mm の直接鋳造圧延板であって、板表層部の金
属組織において、連続したMg2Si 化合物の最大長さが50
μm 以下であることを特徴とするAl-Mg-Si系合金の直接
鋳造圧延板であり、
【0006】また、請求項2の発明は、必須元素として
Si 0.2〜3.0%、Mg 0.2〜3.0%を含み、Mn 0.01 〜0.5%、
Cr 0.01 〜0.5%、Zr 0.01 〜0.5%、Ti 0.001〜0.5%の1
種若しくは2種以上を含み、更にCu 0〜2.5%、Sn 0〜0.
2%、Zn 0〜2.0%の1種若しくは2種以上を含み、Feを1.
0%以下に規制し、残部がAlと不可避的不純物からなるAl
合金溶湯を、双ロールによる直接鋳造圧延装置を用い
て、圧下荷重P(ton)を次の、式、 : P≧2.5 ×10-5・ t ・ w ・ D1/2・ v ・ exp {1600/
(T+273)} : T≧400 ただし、t:出側板厚(mm)、w:出側板幅(mm)、D:ロール直
径(mm)、v:ロール周速(mpm) 、T:出側板の表面温度(
℃) を満足する条件で、板厚0.7 〜3mm の板に直接鋳造圧延
した後、2 ℃/s以上の冷却速度で175 ℃以下に急冷し、
その後180 〜320 ℃に再加熱して0 〜25分保持して、板
表層部の金属組織における連続したMg2Si 化合物の最大
長さを50μm 以下とすることを特徴とするAl-Mg-Si系合
金の直接鋳造圧延板の製造方法であり、
【0007】請求項3の発明は、請求項2に記載のAl合
金溶湯及び圧延条件と同様の条件で、板厚0.7 〜3mm の
板に直接鋳造圧延した後、2 ℃/s以上の冷却速度で40〜
175℃の範囲まで急冷し、前記温度でコイル状に巻き取
り、板表層部の金属組織における連続したMg2Si 化合物
の最大長さを50μm 以下とすることを特徴とするAl-Mg-
Si系合金の直接鋳造圧延板の製造方法であり、
【0008】更に、請求項4の発明は、必須元素として
Si 0.2〜3.0%、Mg 0.2〜3.0%を含み、Mn 0.01 〜0.5%、
Cr 0.01 〜0.5%、Zr 0.01 〜0.5%、Ti 0.001〜0.5%の1
種若しくは2種以上を含み、更にCu 0〜2.5%、Sn 0〜0.
2%、Zn 0〜2.0%の1種若しくは2種以上を含み、Feを1.
0%以下に規制し、残部がAlと不可避的不純物からなるAl
合金溶湯を、双ロールによる直接圧延装置を用いて、圧
下荷重P(ton)を次の式、 P≧2.5 ×10-5・ t ・ w ・ D1/2・ v ・ exp {1600/(T+
273)} ただし、t:出側板厚(mm)、w:出側板幅(mm)、D:ロール直
径(mm)、v:ロール周速(mpm) 、T:出側板の表面温度(
℃) を満足する条件で、板厚0.7 〜3mm の板に直接圧延した
後、400 ℃〜材料の溶融温度の範囲で溶体化処理を施
し、溶体化後の冷却を2 ℃/s以上の冷却速度で175℃以
下に急冷し、その後180 〜320 ℃に再加熱して0 〜25分
保持して、板表層部の金属組織における連続したMg2Si
化合物の最大長さを50μm 以下とすることを特徴とする
Al-Mg-Si系合金の直接鋳造圧延板の製造方法であり、
【0009】請求項5の発明は、請求項4に記載のAl合
金溶湯及び圧延条件と同様の条件で、板厚0.7 〜3mm の
板に直接鋳造圧延した後、400 ℃〜材料の溶融温度の範
囲で溶体化処理を施し、溶体化後の冷却を2 ℃/s以上の
冷却速度で40〜175 ℃の範囲まで急冷し、前記温度でコ
イル状に巻きり、板表層部の金属組織における連続した
Mg2Si 化合物の最大長さを50μm 以下とすることを特徴
とするAl-Mg-Si系合金の直接鋳造圧延板の製造方法であ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】前記各請求項の発明のうち、請求
項1の発明は、直接鋳造圧延法によって得られた板に関
するものであり、請求項2〜5の発明は、前記板の製造
方法に関するものである。以下、前記各発明について詳
細に説明する。
【0011】(1)請求項1の発明について まず、本発明に係わる板の合金組成を前記のごとく限定
した理由について説明する。Siは、塗装・焼付け加熱時
にMgと共にβ' と称されるMg2Si の中間相またはそれに
準ずる強化相として析出し強度を向上させる。その添加
量を0.2 〜3.0%と限定したのは、0.2%未満ではその効果
が小さく、3.0%を越えると溶体化処理後の延性が低下す
るためである。Mgは,溶体化処理後にはマトリックス中
に固溶しており、延性の向上に寄与する。また、上述の
ように塗装・焼付け加熱時にSiと共に強化相として析出
し強度を向上させる。その添加量を0.2 〜3.0%と限定し
たのは、0.2%未満ではその効果が小さく、3.0%を越える
と溶体化処理後の延性が低下するためである。以上のよ
うにSi、Mgは塗装・焼付け加熱時に強化相として析出
し、強度を向上させる。この両元素の存在比が異なると
その焼付け硬化性も異なり、Si、Mgの重量比がSi>0.6Mg
% の場合、Mg2Si 量に対し過剰Siとなり、より優れた焼
付け硬化性が得られる。なお、塗装・焼付け加熱時の時
効挙動をコントロールするために、Ag、Cdなどを少量添
加しても、本発明の効果を損なうことはない。
【0012】Mn、Cr、Zr、Tiは、それぞれ結晶粒の微細
化あるいはマトリックス強度を向上させるために添加さ
れる。その添加は、必要に応じてMn 0.01 〜0.5%、Cr
0.01〜0.5%、Zr 0.01 〜0.5%、Ti 0.001〜0.5%の1種若
しくは2種以上である。それぞれ下限未満では効果が少
なく、上限を越えると溶体化処理後の延性が低下する。
また、Cu、Sn、Znは、塗装・焼付け加熱時に析出し強度
を向上させる。またSnの添加は表面品質を改善する効果
もある。その添加は、必要に応じて、Cu 0〜2.5%、Sn 0
〜0.2%、Zn 0〜2.0%の1種若しくは2種以上である。こ
こで、各元素が0%とは、添加しない場合もあることを
意味する。また添加する場合で、各元素をそれぞれ、2.
5%以下、0.2%以下、2.0%以下と限定したのは、これらを
越えると耐食性が低下する、および焼き入れ感受性が高
くなる等の弊害を生じるためである。Feは、通常Alの不
純物として含まれるものである。しかし、FeはSiと化合
物を作りやすく、1.0%を越えて含まれると塗装・焼付け
の際の加熱時の強度向上を阻害する。なお、鋳造組織の
微細化材として通常添加されるB などは、0.1%以下の添
加であれば、特に本発明の効果を損なうことはない。
【0013】次に、本発明において、板厚を0.7 〜3mm
としたのは、本発明の直接鋳造圧延板が、そのまま成形
用材料として使用できることを念頭に置いたものだから
である。また、本発明に係わる直接鋳造圧延板の表層部
の金属組織において、連続したMg2Si 化合物の最大長さ
が50μm 以下としたのは、前記の最大長さが50μm を越
えるようなMgやSiを含む粗大な主溶質系化合物が、塗装
・焼付け前にすでに析出しているような場合には、固溶
量が不足しており、塗装・焼付け加熱時の強度向上が十
分でなくなるからである。本発明に係わる直接鋳造圧延
板の内容は以上のとおりであであるが、かかる圧延板
は、後に記す実施例でも明らかなごとく、塗装・焼付け
加熱前の伸びが27%以上で成形性に優れ、また成形後
の塗装・焼付け時の加熱において、強度(YS)の向上
が加熱前に比し、100MPa以上高くなり、前述のよ
うな各種用途の成形材料に適している。
【0014】(2)請求項2、3の発明について 請求項2、3の発明は、前記請求項1の発明に係わる直
接鋳造圧延板の製造方法に関するものである。本発明の
製造方法を、具体的に図で説明すると、図1及び図2に
示すような双ロールによる直接鋳造圧延装置を用いて、
前記請求項1に記載のAl合金溶湯4をノズル3を通し
て、双ロール1、2間に連続的に供給し、ノズル3の先
端Bから双ロール1、2の最接近点A間で、鋳造・凝固
させ、A点近傍で圧延を行うものである。なお図2にお
いて、C点は溶湯の最終凝固点である。このことは、鋳
造・凝固、圧延を一工程で行って、溶湯から直接圧延板
5を製造し、その直後に急冷し、引き続き再加熱処理
(請求項2)または高温コイル巻き取り(請求項3)を
行うものである。これらの製造方法は、従来法のDC鋳造
での造塊、熱間および冷間圧延での塑性加工、さらに最
終焼鈍処理での溶体化および再結晶という金属組織を制
御するために必要な処理を、一回の双ロールによる直接
鋳造圧延で実現させることを特徴としており、この双ロ
ールによる直接鋳造圧延条件を適切に定めることが非常
に重要となる。そのような条件を見いだすために、双ロ
ール直接鋳造圧延の条件と金属組織および機械的特性と
の関係について、精力的に基礎的観点からの検討を行
い、その結果双ロールにかかる圧下荷重P(ton)を次の
、式、 : P≧2.5 ×10-5・ t ・ w ・ D1/2・ v ・ exp {1600/
(T+273)} : T≧400 ただし、t:出側板厚(mm)、w:出側板幅(mm)、D:ロール直
径(mm)、v:ロール周速(mpm) 、T:出側板の表面温度(
℃) を満足する条件で、板厚0.7 〜3mm の板に直接鋳造圧延
した後、2 ℃/s以上の冷却速度で175 ℃以下に急冷する
ことにより、従来法と同等の性能を有するAl-Mg-Si系合
金板を製造することが可能であることを見いだした。即
ち、この方法は、直接鋳造圧延の出側の温度を400 ℃以
上の高温で行い、急冷することにより、直接鋳造圧延工
程で溶体化処理も兼ねるものである。
【0015】ここで圧下荷重P(ton)を、 : P≧2.5 ×10-5・ t ・ w ・ D1/2・ v ・ exp {1600/
(T+273)} としたのは、これより小さい圧下荷重では凝固終了から
の塑性変形量が不足し、晶出相の分断が十分に行われ
ず、従来法で製造した場合に比べ延性が低下してしまう
ためであり、 また、: T≧400 即ち、出側板の表面温度を400 ℃以上としたのは、これ
未満の温度では固溶していたMgやSiが析出し始め、塗装
・焼付け加熱時に十分な強度向上が期待できないからで
ある。また、直接鋳造圧延板を前記の条件で製造後、2
℃/s以上の冷却速度で175 ℃以下の温度まで急冷するの
は、冷却前に固溶しているSi、Mg等の添加元素の析出を
極力生じさせずに過飽和に固溶させ、この後の塗装・焼
付けの際の加熱時に微細な強化相を析出させて強度を向
上させるためである。なお、2 ℃/sec未満の冷却速度ま
たは175 ℃以上の温度への冷却では、冷却中に粗大な化
合物が析出してくるため、延性の低下を招いてしまう。
【0016】請求項2の製造方法は、前記の如く直接鋳
造圧延後、175 ℃以下の温度に急冷し、引き続き再加熱
処理(復元処理)を行うものである。この処理は、180
〜320 ℃に再加熱して0 〜25分の保持を行い、その後室
温まで放冷するものである。ここで0 分の保持とは、保
持しないこと即ち180 〜320 ℃の温度に到達したら、保
持することなく冷却することも含む意味である。この再
加熱処理は、通常連続焼鈍ライン(CAL)で実施する
のが好ましい。
【0017】また、請求項3の製造方法は、前記の如く
直接鋳造圧延後、40〜175 ℃の温度に急冷し、この温度
範囲でコイルに巻き取り(高温コイル巻き取り)を行
い、その後室温に放置等の処理を行うものである。な
お、高温コイル巻き取り後の処理は、巻き取りコイルを
そのまま室温に放置して放冷してもよいし、巻き取り温
度(40〜175 ℃)で炉中に36時間以内保持し、その後
放冷してもよい。また、更に高温コイル巻き取り後、し
ばらく室温に放置し、続いて40〜175 ℃の炉中に36時
間以内保持し、その後放冷してもよい。これらの高温巻
き取り後の処理は、Al-Mg-Si系合金材について従来から
知られているもので、いずれを適用してもよい。
【0018】請求項2、3の製造方法においては、前記
のように直接鋳造圧延続いて急冷後、再加熱処理(復元
処理)もしくは40〜175 ℃での高温コイル巻き取り処理
を必要とする。この処理が必要な理由は、上述の双ロー
ルによる直接鋳造圧延板は、従来の製造工程で得られる
板材とほぼ同等の性能が得られるものの、従来法で製造
した板と同様に自然時効によりG.P.ゾーンが析出し、塗
装・焼付けの際の加熱で、強度が十分に得られなかった
り、強度が上昇して延性が著しく低下するという問題が
生じるからである。本発明の双ロールによる直接鋳造圧
延の場合も、従来法と同様に上述の復元処理あるいは高
温コイル巻き取り処理により、自然時効によるG.P.ゾー
ン生成を抑制する必要がある。この復元処理及び高温コ
イル巻き取り処理の熱処理条件に範囲があるのは、下限
未満でも又上限を越えても所定の性能が得られないから
である。なお、溶体化処理続いて急冷から復元処理実施
までの室温放置時間については特に制限する必要はな
く、数カ月以上放置した後に復元処理を行ってもその効
果が損なわれることはない。
【0019】(3)請求項4、5の発明について 請求項4、5の発明は、前記請求項1の発明に係わる直
接鋳造圧延板の別の製造方法に関するものである。即
ち、前記と同様に双ロールによる直接鋳造圧延装置を用
いて圧延板を製造するが、この後溶体化処理して急冷
し、引き続き再加熱処理(請求項4)または高温コイル
巻き取り(請求項5)を行うものである。これらの製造
方法は、前記請求項2および3に記載の方法よりも直接
鋳造圧延時の出側表面温度が低い場合(400℃未満) 、或
いは400 ℃以上の場合であってもその後の冷却速度が遅
い場合( 冷却速度2℃/s未満)の製造方法である。即
ち直接鋳造圧延工程(その後の冷却も含む)だけでは、
溶体化処理が不十分な場合に適用され、別に溶体化処理
それに続く急冷は、後の工程で行うものである。従っ
て、本製造方法では、直接鋳造圧延工程での板の出側の
温度、冷却条件は特に規定しない。本発明の製造法の適
用圧下荷重P(ton)の式は、前記請求項2および3と同様
であるが、出側表面温度(T)は、400 ℃以上の場合も
400 ℃未満の場合いずれにも適用される。これを再度記
すと、この製造方法は、次の式、 : P≧2.5 ×10-5・ t ・ w ・ D1/2・ v ・ exp {1600/
(T+273)} ただし、t:出側厚さ(mm)、w:出側幅(mm)、D:ロール直径
(mm)、v:ロール周速(mpm) 、T:出側表面温度( ℃) を満足する条件で、板厚0.7 〜3mm の板に直接鋳造圧延
した後、別に溶体化処理続いて急冷することが特徴であ
る。なお、本製造法では、直接鋳造圧延後に溶体化処理
続いて急冷を行うため、直接鋳造圧延後の冷却速度は、
特に制限する必要はないが、早い速度で冷却すれば粗大
な化合物の析出が抑制され、その後の溶体化処理がより
速やかに行われるため好ましいと言えよう。
【0020】この溶体化処理続いて急冷の条件は、400
℃〜材料の溶融温度の範囲で溶体化処理を施し、2 ℃/s
以上の冷却速度で175 ℃以下の温度まで急冷する。この
溶体化処理の温度を400 ℃以上としたのは、これ未満の
温度ではMgやSiを十分に固溶させることができないから
である。その後2 ℃/s以上の冷却速度で175 ℃以下の温
度まで急冷するのは、冷却前に固溶しているSi、Mg等の
添加元素の析出を極力生じさせずに過飽和に固溶させ、
この後の塗装・焼付けの際の加熱時に微細な強化相を析
出させて強度を向上させるためである。2 ℃/sec未満の
冷却速度または175 ℃以上の温度への冷却では冷却中に
粗大な化合物が析出してくるため、延性の低下も招いて
しまう。本製造方法は、この後前記の請求項2、3と同
様に、再加熱処理(請求項4)または高温コイル巻き取
り(請求項5)を行うものである。この再加熱処理また
は高温コイル巻き取りの条件、意義、効果等は、前記の
請求項2、3で説明したことと同様である。
【0021】以上説明したように、本発明により、経時
変化の小さい焼付け硬化性に優れるAl-Mg-Si系合金の直
接鋳造圧延板を低コストで製造することが可能となる。
従来法と同様に自然時効を抑制するための復元処理ある
いは高温巻き取りが必要となるものの、その前段階まで
の造塊、面削、均質化処理、熱間圧延、冷間圧延等の工
程が大幅に簡略化されるため、トータルの製造コストは
大幅に低減される。
【0022】
【実施例】次に、本発明の実施例(本発明例)を、比較
例とともに、さらに詳細に説明する。表1に示す組成の
Al-Mg-Si系合金溶湯を、図1、図2に示す横型の双ロー
ルによる直接鋳造圧延装置で、厚さ0.7 〜3mm の圧延板
を製造した。この製造条件の詳細を表2に示す。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】このように製造された直接鋳造圧延板につ
いて、表層部の金属組織における連続したMg2Si 化合物
の最大長さを、走査型電子顕微鏡を用いて反射電子像の
観察を行って、測定した。また、製造後1、5、20、60 日
間、室温に放置した後、引張試験を実施した。さらに塗
装・焼付けの際の加熱をシミュレートした 175℃で60分
の加熱を施した後にも引張試験を行った。なお、引張試
験はJIS5号引張試験片により、引張強さ、耐力、伸びを
測定した。これらの結果を表3に示す。
【0026】
【表3】
【0027】表3より明らかなように、本発明の圧延板
及びその製造方法(A-G) では、塗装・焼付けの際の加熱
による耐力上昇が大きく(100MPa以上)、加熱前の延性
(伸び)も優れ(27% 以上)、さらにこれらの特性の室
温放置による安定性に優れていることがわかる。これに
対して、本発明で規定した組成をはずれるか又は本発明
の製造条件を外れる比較例(H-M) は、加熱前後の耐力上
昇が小さく、または加熱前の延性(伸び)の点でも劣っ
ていることがわかる。
【0028】
【発明の効果】このように本発明に係わる直接鋳造圧延
板及びその製造方法によれば、自然時効時のG.P.ゾーン
の析出を抑制し、塗装・焼付けの際の加熱で速やかに強
化相が析出し、経時変化が小さく高い時効硬化性を有す
るAl-Mg-Si系合金板を低コストで得ることができるもの
で、工業上顕著な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】横型双ロールによる直接鋳造圧延装置(断面)
の概略説明図である。
【図2】図1のD部を拡大した詳細図である。
【符号の説明】 1 上ロール 2 下ロール 3 ノズル 4 金属溶湯 5 直接鋳造圧延板 A 双ロールのセンターライン(ロールの最接近点) B ノズルの先端 C 溶湯の最終凝固点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C22F 1/00 683 C22F 1/00 683 691 691B 691C 692 692A 692B (72)発明者 垣生 哲史 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 林 稔 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 戸次 洋一郎 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 松本 義裕 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究所内 (72)発明者 行本 正雄 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 必須元素としてSi 0.2〜3.0%(mass%、以
    下同じ) 、Mg 0.2〜3.0%を含み、Mn 0.01 〜0.5%、Cr
    0.01 〜0.5%、Zr 0.01 〜0.5%、Ti 0.001〜0.5%の1種
    若しくは2種以上を含み、更にCu 0〜2.5%、Sn 0〜0.2
    %、Zn 0〜2.0%の1種若しくは2種以上を含み、Feを1.0
    %以下に規制し、残部がAlと不可避的不純物からなるAl
    合金であり、板厚が0.7 〜3mm の直接鋳造圧延板であっ
    て、板表層部の金属組織において、連続したMg2Si 化合
    物の最大長さが50μm 以下であることを特徴とするAl-M
    g-Si系合金の直接鋳造圧延板。
  2. 【請求項2】 必須元素としてSi 0.2〜3.0%、Mg 0.2〜
    3.0%を含み、Mn 0.01 〜0.5%、Cr 0.01 〜0.5%、Zr 0.0
    1 〜0.5%、Ti 0.001〜0.5%の1種若しくは2種以上を含
    み、更にCu 0〜2.5%、Sn 0〜0.2%、Zn 0〜2.0%の1種若
    しくは2種以上を含み、Feを1.0%以下に規制し、残部が
    Alと不可避的不純物からなるAl合金溶湯を、双ロールに
    よる直接鋳造圧延装置を用いて、圧下荷重P(ton)を次の
    、式、 : P≧2.5 ×10-5・ t ・ w ・ D1/2・ v ・ exp {1600/
    (T+273)} : T≧400 ただし、 t:出側板厚(mm)、w:出側板幅(mm)、D:ロール直径(mm)、 v:ロール周速(mpm) 、T:出側板の表面温度( ℃) を満足する条件で、板厚0.7 〜3mm の板に直接鋳造圧延
    した後、2 ℃/s以上の冷却速度で175 ℃以下に急冷し、
    その後180 〜320 ℃に再加熱して0 〜25分保持して、板
    表層部の金属組織における連続したMg2Si 化合物の最大
    長さを50μm 以下とすることを特徴とするAl-Mg-Si系合
    金の直接鋳造圧延板の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のAl合金溶湯及び圧延条
    件と同様の条件で、板厚0.7 〜3mm の板に直接鋳造圧延
    した後、2 ℃/s以上の冷却速度で40〜175 ℃の範囲まで
    急冷し、前記温度でコイル状に巻き取り、板表層部の金
    属組織における連続したMg2Si 化合物の最大長さを50μ
    m 以下とすることを特徴とするAl-Mg-Si系合金の直接鋳
    造圧延板の製造方法。
  4. 【請求項4】 必須元素としてSi 0.2〜3.0%、Mg 0.2〜
    3.0%を含み、Mn 0.01 〜0.5%、Cr 0.01 〜0.5%、Zr 0.0
    1 〜0.5%、Ti 0.001〜0.5%の1種若しくは2種以上を含
    み、更にCu 0〜2.5%、Sn 0〜0.2%、Zn 0〜2.0%の1種若
    しくは2種以上を含み、Feを1.0%以下に規制し、残部が
    Alと不可避的不純物からなるAl合金溶湯を、双ロールに
    よる直接圧延装置を用いて、圧下荷重P(ton)を次の
    式、 : P≧2.5 ×10-5・ t ・ w ・ D1/2・ v ・ exp {1600/
    (T+273)} ただし、 t:出側板厚(mm)、w:出側板幅(mm)、D:ロール直径(mm)、 v:ロール周速(mpm) 、T:出側板の表面温度( ℃) を満足する条件で、板厚0.7 〜3mm の板に直接鋳造圧延
    した後、400 ℃〜材料の溶融温度の範囲で溶体化処理を
    施し、溶体化後の冷却を2 ℃/s以上の冷却速度で175 ℃
    以下に急冷し、その後180 〜320 ℃に再加熱して0 〜25
    分保持して、板表層部の金属組織における連続したMg2S
    i 化合物の最大長さを50μm 以下とすることを特徴とす
    るAl-Mg-Si系合金の直接鋳造圧延板の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のAl合金溶湯及び圧延条
    件と同様の条件で、板厚0.7 〜3mm の板に直接鋳造圧延
    した後、400 ℃〜材料の溶融温度の範囲で溶体化処理を
    施し、溶体化後の冷却を2 ℃/s以上の冷却速度で40〜17
    5 ℃の範囲まで急冷し、前記温度でコイル状に巻きり、
    板表層部の金属組織における連続したMg2Si 化合物の最
    大長さを50μm 以下とすることを特徴とするAl-Mg-Si系
    合金の直接鋳造圧延板の製造方法。
JP25327196A 1996-09-25 1996-09-25 Al−Mg−Si系合金の直接鋳造圧延板の製造方法 Expired - Fee Related JP3703919B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25327196A JP3703919B2 (ja) 1996-09-25 1996-09-25 Al−Mg−Si系合金の直接鋳造圧延板の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25327196A JP3703919B2 (ja) 1996-09-25 1996-09-25 Al−Mg−Si系合金の直接鋳造圧延板の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10102178A true JPH10102178A (ja) 1998-04-21
JP3703919B2 JP3703919B2 (ja) 2005-10-05

Family

ID=17248968

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25327196A Expired - Fee Related JP3703919B2 (ja) 1996-09-25 1996-09-25 Al−Mg−Si系合金の直接鋳造圧延板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3703919B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004020126A1 (en) * 2002-08-29 2004-03-11 Commonwealth Scientific And Industrial Research Organisation Twin roll casting of magnesium and magnesium alloys
WO2005072890A1 (fr) * 2004-01-20 2005-08-11 Hualun Li Couleur asynchrone a rouleaux jumeaux pour une bande de metal mince
CN100400198C (zh) * 2003-08-07 2008-07-09 李华伦 镁薄板带材双辊高速连铸生产线
EP2631317A1 (de) * 2012-02-23 2013-08-28 AMAG rolling GmbH Aushärtbare Aluminiumlegierung sowie Verfahren zur Verbesserung der Warmaushärtungsfähigkeit
CN104988360A (zh) * 2015-05-29 2015-10-21 柳州普亚贸易有限公司 高强度耐腐蚀门窗用铝合金
KR101950595B1 (ko) * 2017-08-22 2019-02-20 현대제철 주식회사 알루미늄 합금 및 그 제조방법
WO2022138806A1 (ja) * 2020-12-25 2022-06-30 株式会社Uacj 単層で加熱接合機能を有するアルミニウム合金材の製造方法

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004020126A1 (en) * 2002-08-29 2004-03-11 Commonwealth Scientific And Industrial Research Organisation Twin roll casting of magnesium and magnesium alloys
US7028749B2 (en) 2002-08-29 2006-04-18 Commonwealth Scientific And Industrial Research Organisation Twin roll casting of magnesium and magnesium alloys
AU2003254397B2 (en) * 2002-08-29 2007-05-17 Commonwealth Scientific And Industrial Research Organisation Twin roll casting of magnesium and magnesium alloys
CN1321763C (zh) * 2002-08-29 2007-06-20 联邦科学和工业研究组织 双辊铸造镁合金带的工艺和镁合金带
CN100400198C (zh) * 2003-08-07 2008-07-09 李华伦 镁薄板带材双辊高速连铸生产线
WO2005072890A1 (fr) * 2004-01-20 2005-08-11 Hualun Li Couleur asynchrone a rouleaux jumeaux pour une bande de metal mince
EP2631317A1 (de) * 2012-02-23 2013-08-28 AMAG rolling GmbH Aushärtbare Aluminiumlegierung sowie Verfahren zur Verbesserung der Warmaushärtungsfähigkeit
WO2013124472A1 (de) * 2012-02-23 2013-08-29 Amag Rolling Gmbh Aushärtbare aluminiumlegierung und verfahren zur verbesserung der warmaushärtungsfähigkeit eines halbzeugs oder endprodukts
US10214802B2 (en) 2012-02-23 2019-02-26 Amag Rolling Gmbh Age-hardenable aluminum alloy and method for improving the ability of a semi-finished or finished product to age artificially
CN104988360A (zh) * 2015-05-29 2015-10-21 柳州普亚贸易有限公司 高强度耐腐蚀门窗用铝合金
KR101950595B1 (ko) * 2017-08-22 2019-02-20 현대제철 주식회사 알루미늄 합금 및 그 제조방법
WO2022138806A1 (ja) * 2020-12-25 2022-06-30 株式会社Uacj 単層で加熱接合機能を有するアルミニウム合金材の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3703919B2 (ja) 2005-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4577218B2 (ja) ベークハード性およびヘム加工性に優れたAl−Mg−Si合金板の製造方法
US5266130A (en) Process for manufacturing aluminum alloy material having excellent shape fixability and bake hardenability
JP2008542526A (ja) アルミニウム合金板、及びその製造方法
US5662750A (en) Method of manufacturing aluminum articles having improved bake hardenability
JP3734317B2 (ja) Al−Mg−Si系合金板の製造方法
JPH07252571A (ja) 自動車用アルミニウム合金板とその製造方法
JPH10102178A (ja) Al−Mg−Si系合金の直接鋳造圧延板とその製造方法
JPH08176764A (ja) 成形加工用アルミニウム合金板の製造方法
JP2003089859A (ja) 曲げ加工性に優れたアルミニウム合金板の製造方法
JPH05125505A (ja) 焼付け硬化性成形用アルミニウム合金板の製造方法
JP3207413B2 (ja) 成形性、形状凍結性及び塗装焼付硬化性に優れた成形加工用アルミニウム合金材の製造法
JPH05112839A (ja) 低温焼付硬化性に優れた成形加工用アルミニウム合金板及びその製造方法
JPH05306440A (ja) 焼付硬化性に優れた成形用アルミニウム合金板の製造方法
KR20220055603A (ko) 알루미늄 합금 및 이의 제조방법
JP2000160272A (ja) プレス成形性に優れたAl合金板
JPH0941062A (ja) 経時変化の小さい焼付け硬化性に優れる自動車ボディーシート用Al−Mg−Si系Al合金板材とその製造方法
JPH05230605A (ja) 焼付け硬化性成形用アルミニウム合金の製造方法
JPH10130769A (ja) 高速成形用Al合金板とその製造方法及び高速成形方法
JPH08296011A (ja) 塗膜焼付硬化性及び常温安定性に優れた高速成形用アルミニウム合金板の製造方法
JPH0565587A (ja) 成形加工用アルミニウム合金圧延板およびその製造方法
JPH0565586A (ja) 成形加工用アルミニウム合金圧延板およびその製造方法
JP3359428B2 (ja) 成形加工用アルミニウム合金板の製造方法
JP2003328095A (ja) 成形加工用アルミニウム合金板の製造方法
JPH05125506A (ja) 焼付け硬化性成形用アルミニウム合金板の製造方法
JPH09176806A (ja) 焼付け硬化性に優れるAl−Mg−Si系アルミニウム合金板材の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20040202

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20040322

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050201

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20050329

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050530

A521 Written amendment

Effective date: 20050530

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20050719

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050721

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 3

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080729

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090729

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees