JPH10102023A - 感圧接着剤及び表面保護材 - Google Patents
感圧接着剤及び表面保護材Info
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- JPH10102023A JPH10102023A JP28179996A JP28179996A JPH10102023A JP H10102023 A JPH10102023 A JP H10102023A JP 28179996 A JP28179996 A JP 28179996A JP 28179996 A JP28179996 A JP 28179996A JP H10102023 A JPH10102023 A JP H10102023A
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Abstract
にバランスしたイソブチレン系ポリマーの感圧接着剤を
得て、糊残りなく容易に再剥離できる表面保護材を得る
こと。 【解決手段】 有機溶媒中でラジカル発生剤によりシャ
ク解処理したイソブチレン系ポリマーをベースポリマー
とする感圧接着剤。 【効果】 イソブチレン系ポリマーを有機溶媒中でラジ
カル発生剤によりシャク解処理して低分子量化したもの
をベースポリマーに用いることにより、最適な分子量分
布が達成されているためか耐候性と接着力維持性を良好
に維持し、かつ初期接着力にも優れてそれらが良好にバ
ランスした感圧接着剤が得られる。
Description
着力の維持性と耐候性に優れる感圧接着剤及びそれを用
いた表面保護材に関する。
リマーとした感圧接着剤層を支持基材上に有する表面保
護材が知られていた。かかる感圧接着剤層は、アクリル
系や天然ゴム系やブチルゴム系等の他の感圧接着剤層に
比べて日光の暴露下(耐候性)にても接着力の経時上昇
が小さい特性(接着力維持性)を有しており、従って糊
残りなく容易に再剥離できることが要求される表面保護
材の形成に適している。
ースポリマーとした感圧接着剤には、初期接着力を発現
させにくい問題点があった。すなわち耐候性や接着力維
持性の向上をはかると初期接着力が低下し、それらをバ
ランスさせにくい問題点があった。かかる点に鑑みて、
平均分子量の高いものと低いものを混合して前記のバラ
ンスを達成する試みもなされているが、満足できるバラ
ンス特性が得られていない現状である。
と初期接着力とが良好にバランスしたイソブチン系ポリ
マーの感圧接着剤を得て、糊残りなく容易に再剥離でき
る表面保護材を得ることを課題とする。
生剤によりシャク解処理したイソブチン系ポリマーをベ
ースポリマーとすることを特徴とする感圧接着剤を提供
するものである。
ジカル発生剤によりシャク解処理して低分子量化したも
のをベースポリマーに用いることにより、最適な分子量
分布が達成されているためか耐候性と接着力維持性を良
好に維持し、かつ初期接着力にも優れてそれらが良好に
バランスした感圧接着剤が得られ、糊残りなく容易に再
剥離できる表面保護材を得ることができる。
でラジカル発生剤によりシャク解処理したイソブチン系
ポリマーをベースポリマーに用いたものである。そのイ
ソブチン系ポリマーとしては、例えばイソブチレンのホ
モポリマー、レギュラーブチルゴムや塩素化ブチルゴ
ム、臭素化ブチルゴムや部分架橋ブチルゴムの如きイソ
ブチレンとイソプレンとのランダム共重合体、就中イソ
プレンの含有量が0.5〜3重量%のランダム共重合
体、その加硫物や変性物、例えば水酸基やカルボキシル
基、アミノ基やエポキシ基等の官能基を導入して変性し
たものなどがあげられる。耐候性の点よりはイソブチレ
ンのホモポリマーが特に好ましい。
ランス等の点より好ましく用いうるイソブチン系ポリマ
ーのシャク解処理体は、その重量平均分子量に基づいて
シャク解処理前の90%以下、就中10〜80%に低分
子量化したものであり、特に好ましくは重量平均分子量
30万〜70万、数平均分子量10万〜40万にシャク
解処理したものである。
系ポリマーについては、前記に基づいて適宜に決定する
ことができる。一般には有機溶媒による溶解性などの点
より、重量平均分子量が250万以下、就中33万〜2
00万、特に35万〜150万のものが用いられる。数
平均分子量については任意である。イソブチン系ポリマ
ーは、その1種又は平均分子量等の異なる2種以上を用
いうる。なおシャク解処理によるイソブチン系ポリマー
の分子量変化は、例えばゲルパーミエーションクロマト
グラフィなどによる測定で容易に知ることができる。
は、有機溶媒中でラジカル発生剤によりシャク解処理し
たものである。すなわち、イソプレン単位を含有しない
ポリイソブチレン等のイソブチン系ポリマーにおいても
シャク解剤に有機過酸化物を用いてそれを固体状のゴム
に添加し、加圧ニーダやロールやバンバリーミキサ等で
素練りする、天然ゴムやブチルゴムの如きイソプレン単
位含有ゴムに準じた素練り方式でシャク解処理すること
は可能である。
したイソブチン系ポリマーでは、目的とする耐候性と接
着力維持性と初期接着力とのバランスを達成することが
できない。これは、素練り方式では有機過酸化物の分解
物を介した水素引抜き反応で生じたラジカルで主鎖が切
断された後、その主鎖切断で新たなラジカルが発生して
それが他の分子から水素を引抜く連鎖反応が生じ、分子
量制御が困難で低分子量化が過度に進行して耐候性と接
着力維持性と初期接着力とのバランス達成に必要な分子
量分布が得られないことによると考えられる。
よるシャク解処理において、有機溶媒としてはイソブチ
ン系ポリマーを溶解しうる適宜なものを用いうる。また
ラジカル発生剤としても、例えば有機過酸化物やアゾ化
合物等のラジカル系重合開始剤、その他、ラジカルを発
生する有機や無機の化合物、有機金属化合物、金属錯体
などの適宜な化合物を用いうる。
しては、n−ヘキサンやイソヘキサン、n−ヘプタンや
イソヘプタン、n−オクタンやイソオクタン、シクロヘ
キサンやメチルシクロヘキサン、メチルヘキサンやジメ
チルペンタン、ノナンやデカンの如き炭素数が5〜15
の脂肪族系炭化水素類、トルエンやキシレン、エチルベ
ンゼンやイソプロピルベンゼン、ジエチルベンゼンやト
リエチルベンゼン、ジイソプロピルベンゼンの如き炭素
数が6〜12の芳香族系炭化水素類、ガソリンや石油エ
ーテル、石油ベンジンやリグロイン、ミネラルスピリッ
トや灯油の如き炭化水素混合物類、その他、アルコール
類やケトン類やエーテル類などがあげられる。
とができる。好ましく用いうる有機溶媒は、その成分の
80重量%以上が脂肪族系炭化水素類からなるものであ
り、特にその脂肪族系炭化水素類が炭素数6〜8のもの
からなる溶媒が好ましい。
例としては、メチルエチルケトンパーオキシドやアセチ
ルアセトンパーオキシドの如きケトンパーオキシド類、
1,1−ビス(t-ヘキシルパーオキシ)シクロヘキサン
や2,2−ビス(t-ブチルパーオキシ)ブタンの如きパ
ーオキシケタール類、ジイソプロピルベンゼンヒドロパ
ーオキシドやクメンヒドロパーオキシドの如きヒドロパ
ーオキシド類、α,α'−ビス(t-ブチルパーオキシ)
ジイソプロピルベンゼンやジクミルパーオキシドの如き
ジアルキルパーオキシド類、2,4−ジクロロベンゾイ
ルパーオキシドや(3,5,5−トリメチルヘキサノイ
ル)パーオキシド、オクタノイルパーオキシドやラウロ
イルパーオキシド、ステアロイルパーオキシドやスクシ
ニックアシッドパーオキシド、m-トルオイルベンゾイ
ルパーオキシドやベンゾイルパーオキシド、ジプロピオ
ニルパーオキシドやジアセチルパーオキシドの如きジア
シルパーオキシド類、ジ(3−メチル−3−メトキシブ
チル)パーオキシジカーボネートやジ−2−メトキシブ
チルパーオキシジカーボネート、ジイソプロピルパーオ
キシジカーボネートやジ−n−プロピルパーオキシジカ
ーボネート、ジ(2−エトキシエチル)パーオキシジカ
ーボネートの如きパーオキシジカーボネート類、t-ブ
チルパーオキシイソブチレートや1,1,3,3−テトラ
メチルブチルパーオキシ−2−ヘキサネート、t-ブチ
ルパーオキシネオデカノエートやt-ブチルパーオキシ
ビバレートの如きパーオキシエステルなどの有機過酸化
物があげられる。
や2,2'−ジクロロ−2,2'−アゾビスプロパン、1,
1'−アゾ(メチルエチル)ジアセテートや2,2'−アゾ
イソブタン、2,2'−アゾビス(2−メチルプロピオン
酸メチル)や2,2'−アゾビス(2−メチルブチロニト
リル)、4,4'−アゾビス(4−シアノ吉草酸)や4,
4'−アゾビス(4−シアノ吉草酸ジメチル)、3,5−
ジヒドロキシメチルフェニルアゾ−2−メチルマロノジ
ニトリルや2,2'−アゾビス(2−メチルバレロニトリ
ル)、2,2'−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニト
リル)や2,2'−アゾビス(2,4−ジメチル−4−メ
トキシバレロニトリル)、2,2'−アゾビス(2−ヒド
ロキシメチルプロピオニトリル)や1,1'−アゾビス
(シクロヘキサンニトリル)、1,1'−アゾビス(シク
ロヘキサン−1−カルボニトリル)や2,2'−アゾビス
(2−プロピルブチロニトリル)、1,1'−アゾビス
(1−クロロフェニルエタン)や1,1'−アゾビス(1
−フェニルエタン)、1,1'−アゾビスクメンや4−ニ
トロフェニルアゾベンジルシアノ酢酸エチル、フェニル
アゾジフェニルメタンやフェニルアゾトリフェニルメタ
ン、4−ニトロフェニルアゾトリフェニルメタンや1,
1'−アゾビス(1,2−ジフェニルエタン)、ポリ(テ
トラエチレングリコール−2,2'−アゾビスイソブチレ
ート)やジメチル−2,2'−アゾビス(2−メチルプロ
ピオネート)、2,2'−アゾビス[2−(2−イミダゾ
リン−2−イル)プロパン]の如きアゾ系化合物なども
一般に用いられるラジカル発生剤の例としてあげられ
る。
−2−テトラゼンや1,4−ジメトキシカルボニル−1,
4−ジフェニル−2−テトラゼン、ベンゼンスルホニル
アジドなどの有機化合物も一般に用いられるラジカル発
生剤の例としてあげられる。
ジカル発生剤は、オクタノイルパーオキシドやラウロイ
ルパーオキシド、ステアロイルパーオキシドやスクシニ
ックアシッドパーオキシド、m-トルオイルベンゾイル
パーオキシドやベンゾイルパーオキシド等のジアシルパ
ーオキシド類の如く、ベンゼン中における10時間半減
期温度が60℃以上のもの、特に70℃以上のものであ
り、就中ベンゾイルパーオキシドが好ましい。
ク解処理は、液相反応であることより固体状ゴムの素練
り方式による固相反応に比べて、シャク解剤の配合など
の処理作業が容易で、処理に要するエネルギーも少な
く、低分量化が緩慢に進行して平均分子量の制御も容易
である。またシャク解処理液をそのまま感圧接着剤の調
製に供しうる利点なども有している。
マーの合成に準じて、ラジカル発生剤が分解する温度で
溶液を撹拌する方式などにより行うことができる。処理
溶液の濃度は、溶液粘度等に応じて適宜に決定しうる
が、一般には5〜70重量%、就中10〜50重量%、
特に15〜40重量%のイソブチン系ポリマー濃度とさ
れる。
処理速度等に応じて適宜に決定しうるが、一般にはイソ
ブチン系ポリマー100重量部あたり、0.01〜20
重量部、就中0.05〜10重量部、特に0.1〜5重
量部の使用量とされる。ラジカル発生剤の種類や使用
量、シャク解処理の温度や時間などを制御することによ
り、得られるイソブチン系ポリマーシャク解体の平均分
子量を調節することができる。
着性や耐熱性、耐候性などと関係し、従って本発明にお
いては目的とする特性に応じて平均分子量を適宜に調節
することができる。シャク解処理時における処理容器中
の雰囲気は、窒素ガス等の不活性ガスや空気などによる
適宜な雰囲気とすることができる。
の分解速度制御剤等を添加することもできる。ちなみに
分解速度の促進には、各種の還元剤やアミン化合物、例
えばN,N−ジメチルアニリンやトリエチルアミン、ト
リブチルアミンなどの添加が有効である。
ャク解体をベースポリマーに用いて、必要に応じ顔料や
充填剤、老化防止剤や紫外線吸収剤などの感圧接着剤で
公知の適宜な添加剤を配合して得ることができる。また
感圧接着剤の調製に際しては、平均分子量の調節等によ
る接着特性の制御などを目的に、上記したイソブチレン
ホモポリマーやイソブチレン・イソプレンランダム共重
合体、その加硫物や変性物等の未シャク解物を併用する
こともできる。その場合、耐候性の点よりはイソブチレ
ンホモポリマーの併用が特に好ましい。
うるが、その良好な初期接着性による接着作業の容易
性、接着力の経時変化が小さいことによる良好な剥離作
業性、日光等で劣化しにくい良好な耐候性による糊残り
のない剥離性などの接着特性より表面保護材の形成に特
に有利に用いうる。
マーのシャク解体をベースポリマーとする感圧接着剤か
らなる層を支持基材上に有するものであるが、その形成
は例えば、感圧接着剤の溶媒混合液や熱溶融液を支持基
材に塗布する方法、セパレータ上に形成した感圧接着剤
層を移着する方法などの公知の接着シートの形成方法に
準じて行うことができる。
く、一般には200μm以下、就中1〜50μmとされ
る。感圧接着剤層は必要に応じて、実用に供されるまで
の間、セパレータなどを仮着して保護される。
宜なものを用いてよく、一般にはプラスチックフィルム
や多孔質フィルム、紙や不織布、織布や金属箔、発泡シ
ートなどが用いられる。好ましくは、ポリプロピレンや
ポリエチレン、それらのブレンド物等からなるポリオレ
フィン系フィルムやポリ塩化ビニルからなるフィルムな
どである。
0〜100μmが一般的であるが、これに限定されな
い。支持基材には感圧接着剤層との密着力の向上等を目
的に、必要に応じてコロナ処理や下塗処理などを施すこ
とができる。また巻戻し容易な巻回体の形成などを目的
に、例えばシリコーン系や長鎖アルキル系やフッ素系等
の適宜な剥離剤からなるコート層を基材背面に設けるこ
ともできる。さらにスリップ剤や帯電防止剤、酸化防止
剤などの適宜な添加剤を配合することもできる。
る塗装板や化粧板、研磨表面等を有する各種の金属板や
アルミサッシ、ネームプレートや樹脂板などの種々の被
着体の損傷防止や日焼防止、汚染防止や薬害防止等を目
的とした表面保護などに好ましく用いられる。特に、耐
候性に優れることから屋外等での保管や移送等を伴う用
途などに好ましく用いうる。
レン換算の重量平均分子量(以下同じ)が80万のポリ
イソブチレン100部(重量部、以下同じ)をn−ヘプ
タン400部と共に反応釜に入れて撹拌下、85℃の内
浴温度で溶液としたのち、内浴温度の維持下に1気圧の
空気雰囲気中でベンゾイルパーオキシド75重量%・水
25重量%の混合物(日本油脂社製、ナイパーBW)
1.2部を添加し、15時間撹拌してシャク解処理し、
重量平均分子量50万、数平均分子量30万のポリイソ
ブチレンシャク解物を含有する溶液を得た。
グラフィは、4本のカラム(東ソ社製、TSK gel
G2000H HR、G3000H HR、G4000
HHR、及びGMH−H HR)を直列に接続して使用
し、溶離液にテトラヒドロフランを用いて流速1ml/
分、温度40℃、サンプル濃度0.1重量%テトラヒド
ロフラン溶液、サンプル注入量500μlの条件で行
い、検出器には示差屈折計を用いた。
エチレン(重量比:1/9)からなる厚さ40μmのフ
ィルムに塗布し、80℃で3分間乾燥処理して厚さ10
μmの感圧接着剤層を有する表面保護材を得た。
量平均分子量が65万のポリイソブチレン40部をn−
ヘプタン300部とn−オクタン200部と共に反応釜
に入れて撹拌下、80℃の内浴温度で溶液とした後、内
浴温度の維持下に1気圧の窒素雰囲気中でm−トルオイ
ルベンゾイルパーオキシド40重量%・トルエン60重
量%の混合物(日本油脂社製、ナイパーBMT−T4
0)4.0部を添加して15時間撹拌してシャク解処理
し、重量平均分子量38万、数平均分子量23万のポリ
イソブチレンシャク解物を含有する溶液を得、それを用
いて実施例1に準じ表面保護材を得た。
キシレン500部と共に反応釜に入れて撹拌下、130
℃の内浴温度で溶液とした後、内浴温度の維持下に1気
圧の窒素雰囲気中でジクミルパーオキシド3.0部を添
加して15時間撹拌してシャク解処理し、重量平均分子
量50万、数平均分子量30万のポリイソブチレンシャ
ク解物を含有する溶液を得、それを用いて実施例1に準
じ表面保護材を得た。
n−ヘプタン400部と共に反応釜に入れて撹拌下、8
5℃の内浴温度で溶液とした後、内浴温度の維持下に1
気圧の空気雰囲気中でシャク解剤無添加で15時間撹拌
して得た溶液を用いて実施例1に準じ表面保護材を得
た。なお前記の処理では、重量平均分子量80万、数平
均分子量45万のポリイソブチレンを含有する溶液が得
られ、分子量に変化はなかった。
α,α'−ビス(t-ブチルパーオキシ)ジイソプロピルベ
ンゼン1部と共に2本ロールを介して200℃で5分間
ロール練りし、重量平均分子量15万、数平均分子量9
万のポリイソブチレンシャク解物を得、それをヘプタン
にて溶液として実施例1に準じ表面保護材を得た。なお
前記のシャク解処理方式では、分子量の制御が困難であ
った。
量平均分子量が9万のポリイソブチレン40部をトルエ
ン500部に溶解させて、重量平均分子量52万、数平
均分子量7万のポリイソブチレン溶液を得、それを用い
て実施例1に準じ表面保護材を得た。
0N/cmの圧着力、5m/分の速度でメラミン系塗装板
に接着して下記の試験に供した。 接着力 接着30分経過後に剥離してその接着力(180度ピー
ル、剥離速度0.3m/分)を測定し、それを初期値と
した。一方、接着体をJIS D 2050に準拠して
サンシャイン・カーボン・ウエザメータ(スガ試験機社
製)に100時間投入し、23℃、65%RHの条件下
に取出して3時間放置後、前記に準じて接着力を測定
し、これを経時値とした。
0日経過後に表面保護材を剥離除去し、塗装面での糊残
りやその他の汚染の有無を目視観察した。
較例1は初期接着力に乏しいこと、比較例2,3は接着
力の経時上昇が大きくて耐候性に乏しいことによる。再
剥離を前提とする表面保護材では実用的に、接着力が初
期及び経時を含めて1.5〜5.0N/20mm程度である
ことが好ましいが、実施例ではこの数値範囲を満足する
ことがわかる。また表より、いずれの実施例も初期接着
力に優れてその接着力が経時的に変化しにくく、耐候性
に優れていることがわかる。
は有機溶媒中にても分子量を低下処理できないこと、比
較例2より固体状ゴムの素練りシャク解処理では分子量
制御が困難なこと、比較例3よりシャク解体を用いない
単なる平均分子量の調節では接着力を制御し得ても耐候
性の向上が困難なことがわかる。一方、実施例より本発
明方式によるシャク解体を用いることで良好な接着力と
耐候性を維持しうることがわかるが、これはかかるシャ
ク解方式によれば耐候性を低下させる低分子量体を含ま
ない分子量分布が達成されて初期接着力も改善されるこ
とによるものと考えられる。
Claims (7)
- 【請求項1】 有機溶媒中でラジカル発生剤によりシャ
ク解処理したイソブチン系ポリマーをベースポリマーと
することを特徴とする感圧接着剤。 - 【請求項2】 請求項1において、イソブチン系ポリマ
ーがシャク解処理前の90%以下の重量平均分子量を有
するものである感圧接着剤。 - 【請求項3】 請求項1又は2において、シャク解処理
したイソブチン系ポリマーの重量平均分子量が30万〜
70万である感圧接着剤。 - 【請求項4】 請求項1〜3において、シャク解処理し
たイソブチン系ポリマーの数平均分子量が10万〜40
万である感圧接着剤。 - 【請求項5】 請求項1〜4において、イソブチン系ポ
リマーがベンゼン中における10時間半減期温度が60
℃以上のラジカル発生剤を用いてシャク解処理したもの
である感圧接着剤。 - 【請求項6】 請求項5において、ラジカル発生剤にベ
ンゾイルパーオキシドを用いたものである感圧接着剤。 - 【請求項7】 請求項1〜6に記載の感圧接着剤からな
る層を支持基材上に有することを特徴とする表面保護
材。
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JP28179996A JP3878700B2 (ja) | 1996-10-02 | 1996-10-02 | 感圧接着剤及び表面保護材 |
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- 1996-10-02 JP JP28179996A patent/JP3878700B2/ja not_active Expired - Lifetime
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