JPH10101474A - 液相エピタキシャル成長装置 - Google Patents

液相エピタキシャル成長装置

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JPH10101474A
JPH10101474A JP27701996A JP27701996A JPH10101474A JP H10101474 A JPH10101474 A JP H10101474A JP 27701996 A JP27701996 A JP 27701996A JP 27701996 A JP27701996 A JP 27701996A JP H10101474 A JPH10101474 A JP H10101474A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置を大型化しても熱放散が大きくならず、
溶液表面近傍の温度勾配の小さい、液相エピタキシャル
成長装置を得る。 【解決手段】 液相エピタキシャル成長装置10は、縦
型加熱炉12を含む。縦型加熱炉12は、炉心管14を
有する。炉心管14内には、坩堝18が配置される。坩
堝18は、基板ホルダに装着した単結晶基板を浸漬して
単結晶基板表面に単結晶薄膜をエピタキシャル成長させ
るための溶液が保持される。炉心管14内の溶液の上方
には、熱遮蔽板20が配置される。熱遮蔽板20は、環
状円盤20aを含む。環状円盤20aは、炉心管14の
内壁との間に隙間を有するよう形成される。この隙間
は、炉心管口径に対して2.5%以上15%以下の範囲
で形成される。さらに、環状円盤20aから上方へ延び
出るようにして、突起部20bが形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は液相エピタキシャ
ル成長装置に関し、特にたとえば、YIG薄膜などの酸
化物単結晶薄膜を液相中において単結晶基板表面にエピ
タキシャル成長させるための液相エピタキシャル成長装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体レーザや半導体集積回路素
子用の材料としてInGaAsやInGaAsP等の三
元および四元混晶半導体薄膜が用いられている。また、
磁気バブルや光アイソレータや静磁波素子用の材料とし
て磁性ガーネット(分子式R+3 3 +3 5 -2 12;R=C
a、Bi、Sc、Y、希土類系列等あるいはこれらの混
合物;M=FeあるいはFeおよびGa、Al、Si等
の混合物)単結晶薄膜が用いられている。これらの単結
晶薄膜の製造にはエピタキシャル成長法が用いられてい
る。
【0003】従来の液相エピタキシャル法による単結晶
薄膜の育成方法について磁性ガーネット薄膜を例にとっ
て説明する。縦型加熱炉内に所定条件に設置された白金
製坩堝に、溶質としてのY2 3 およびFe2 3 と、
溶媒としてのPbOおよびB2 3 とを適量充填し、約
1200℃で溶融して均質化を行い溶液化する。次に、
この溶液を過冷却状態、すなわち液相線(Liquid
us line)の下方近傍温度(約900℃前後)に
保持した後、この溶液へ向かって基板ホルダーに固定さ
れた下地基板としてのGd3 Ga5 12(以下GGGと
記す)基板を下降させる。そして、基板を十分予熱した
後、溶液中に浸漬し、一定位置で回転させながら所定時
間エピタキシャル成長を行う。こうして、GGG基板の
表面に磁性ガーネット膜が育成される。
【0004】この場合において、良質な単結晶薄膜を育
成するためには、溶液表面近傍の温度勾配を溶液表面か
ら数cmに渡って±1℃以内に抑える必要があることが
一般的に知られている(Mark H.Randle
s;Crystals−Growth,Propert
ies,and Applications:1,“L
iquid Phase Epitaxial Gro
wth of Magnetic Garnets”,
Springer−Verlag,1978,p81−
p82)。その理由は次のように考えられている。すな
わち、溶液表面近傍に温度勾配がついている状態で溶液
内に下地基板を浸漬すると、溶液内の温度と基板周辺の
温度に差が生じて過冷却度がさらに大きくなってしま
う。そのため、基板温度が溶液温度と一致するまでの間
の成長初期段階の成長速度が速くなってしまい、単結晶
の成長速度が一定にならない。また、溶液内での自然核
発生が促進されてクラスターが発生し、このクラスター
が単結晶膜の成長時に単結晶膜内に取り込まれることで
ピットの原因となる。そのため、このようにして育成さ
れた単結晶薄膜は膜質が悪く、たとえば静磁波素子用磁
性ガーネット薄膜の性能指数である強磁性共鳴半値幅
(ΔH)が大きくなってしまい、電子部品としての使用
に耐えられないものになる。
【0005】そこで、従来から一般的に図15に示した
ような液相エピタキシャル装置が用いられている。この
液相エピタキシャル成長装置1は、縦型加熱炉2を含
む。縦型加熱炉2は、たとえば円筒状の炉心管3を有す
る。炉心管3の周囲には、加熱のための発熱体4が配置
される。炉心管3内には、坩堝5が配置される。坩堝5
は、単結晶基板表面に酸化物単結晶薄膜をエピタキシャ
ル成長させるための溶液を保持するためのものである。
エピタキシャル成長時には、坩堝5内に基板ホルダに保
持されたGGG基板(図示せず)が浸漬される。炉心管
3内において、坩堝5に入った溶液の上方には、複数枚
の熱遮蔽板6が炉心管3の上下方向に平行にかつ間隔を
おきながら、液面とほぼ水平に配置される。この熱遮蔽
板6は、それぞれ環状円盤の中央部に貫通孔を形成して
なるものである。熱遮蔽板6は、熱が輻射によって上方
に逃げるのを抑制する役割を持っていると理解されてい
る。熱遮蔽板6を設けることにより、坩堝5内の溶液表
面近傍の温度勾配が小さくなり、良質な単結晶膜を得る
ことができるようになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図16
は、図15に示す従来の液相エピタキシャル成長装置1
を用いた場合の溶液表面近傍の温度分布を示したグラフ
である。○は口径120mmφの炉心管における測定結
果を示し、●は口径170mmφの炉心管における測定
結果を示す。なお、口径120mmφの炉心管は、2″
φサイズの単結晶薄膜育成用のものであり、口径170
mmφの炉心管は、3″φサイズの単結晶薄膜育成用の
ものである。
【0007】図16に示したグラフからわかるように、
口径120mmφの炉心管では溶液表面近傍の温度分布
は均一であるが、口径170mmφの炉心管では溶液表
面近傍に10℃/cmの温度勾配がついている。これ
は、液相エピタキシャル成長装置1を大型化すると縦型
加熱炉2の炉心管3の口径が広くなり熱放散が大きくな
るからであると考えられる。このように、従来の液相エ
ピタキシャル成長装置では、装置を大型化すると熱放散
が大きくなるため、溶液表面近傍の温度勾配が大きくな
り、良質な単結晶薄膜を得にくくなるという問題があっ
た。それゆえに、この発明の主たる目的は、装置を大型
化しても熱放散が大きくならず溶液表面近傍の温度勾配
の小さい、液相エピタキシャル成長装置を提供すること
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、炉心管を有
する縦型加熱炉と、炉心管内に配置され、基板ホルダに
装着した単結晶基板を浸漬して単結晶基板表面に酸化物
単結晶薄膜をエピタキシャル成長させるための溶液を保
持するための坩堝と、炉心管内の溶液の上方に配置され
る熱遮蔽板とを含む液相エピタキシャル成長装置であっ
て、熱遮蔽板は、炉心管の内壁との間に隙間を有するよ
う形成された環状円盤を含み、かつ隙間は、炉心管口径
の2.5%以上15%以下の範囲で形成されることを特
徴とする、液相エピタキシャル成長装置である。また、
上記の熱遮蔽板は、環状円盤から上方へ延び出るよう形
成された突起部を含むことが好ましい。
【0009】
【作用】この発明の液相エピタキシャル成長装置では、
熱遮蔽板と炉心管の内壁との間の隙間を炉心管口径の
2.5%以上15%以下の範囲で形成することにより、
炉心管内の熱の流れが好ましく制御され、外部からの低
温気流の侵入が抑制されるので、炉心管内を均一温度帯
とすることができる。その結果、縦型加熱炉の炉心管の
口径が大きい場合にも、熱放散が低く抑えられ、溶液表
面近傍の温度勾配を±1℃以内に抑制することができ
る。
【0010】
【発明の効果】この発明の液相エピタキシャル成長装置
によれば、縦型加熱炉の炉心管の口径が大きい場合に
も、熱放散が低く抑えられ、溶液表面近傍の温度勾配を
±1℃以内に抑制することができる。そのため、膜質の
良い単結晶薄膜を再現性よく製造することができる。
【0011】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施
の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0012】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の実施の形態の一
例を示す図解図である。図2は図1に示す液相エピタキ
シャル成長装置に用いられる熱遮蔽板を示す斜視図であ
る。この液相エピタキシャル成長装置10は、縦型加熱
炉12を含む。縦型加熱炉12は、炉心管14を有す
る。炉心管14の周囲には、加熱のための発熱体16が
配置される。発熱体16としては、たとえば抵抗加熱方
式のものでもよく、高周波加熱方式のものでもよい。発
熱体16により、後述する坩堝18内の液相温度が制御
される。
【0013】炉心管14内には、坩堝18が配置され
る。坩堝18は、単結晶基板表面に酸化物単結晶薄膜を
エピタキシャル成長させるための溶液を保持するための
ものである。エピタキシャル成長時には、坩堝18内に
基板ホルダに保持されたGGG基板(図示せず)が浸漬
される。このとき、酸化物単結晶薄膜を均一に育成する
ために、従来から一般的に行われているように、GGG
基板は溶液内の一定位置で回転されたり振動を与えられ
たりする。
【0014】炉心管14内において、坩堝18に入った
溶液の上方には、複数枚の熱遮蔽板20が炉心管14の
上下方向に平行にかつ間隔をおきながら、液面とほぼ水
平に配置される。熱遮蔽板20は、図2に示すように、
中央部に貫通孔を有する環状円盤20aからなる。
【0015】発明者らは、この発明の課題を解決するた
めに熱遮蔽板20の形状により溶液表面近傍の温度分布
が変化することを予測した。そこで、口径がそれぞれ7
2mm,120mm,170mmの炉心管14内に、そ
れぞれ外径の異なる複数の環状円盤20aからなる熱遮
蔽板20を形成し、それぞれについて、溶液表面近傍の
温度分布測定を行ない、炉心管口径φに対する炉心管1
4内壁と熱遮蔽板20との隙間d(%)と、溶液表面近
傍の温度勾配との相関関係について調べた。図3は、そ
の結果を示すグラフである。図3において、○は口径7
2mmφの炉心管での測定結果を示す。また、●は口径
120mmφの炉心管での測定結果を示す。さらに、x
は口径170mmφの炉心管での測定結果を示す。
【0016】図3からわかるように、いずれの場合にお
いても、隙間が炉心管の口径の2.5%以上15%以下
の大きさのときには溶液表面近傍の温度勾配が±1℃以
内に抑制されている。それに対して、隙間dが炉心管の
口径の2.5%未満のときや、隙間が炉心管の口径の1
5%より大きいときには溶液表面近傍の温度勾配が急激
に大きくなっており好ましくない。
【0017】図4は、環状円盤20aの外径の異なる熱
遮蔽板20を用いた場合についての炉心管14内の熱の
流れをシミュレーションした結果の図解図を示す。図4
(A)は炉心管14の内壁と熱遮蔽板20との隙間dが
0mmの場合の熱流の状態を示す図解図であり、図4
(B)は炉心管14の内壁と熱遮蔽板20との隙間dを
炉心管口径φに対して5%空けた場合の熱流の状態を示
す図解図であり、さらに、図4(C)は隙間dを炉心管
口径φに対して20%空けた場合の熱流の状態を示す図
解図である。図4(A)の場合では、熱の流れが一番下
の熱遮蔽板20で妨げられ、その間で対流が生ずる形と
なり、上部から炉心管14の中心部に低温の気流が流れ
込んでくる。しかし、図4(B)の場合では、熱流が炉
心管14の内壁と熱遮蔽板20の隙間から上昇し、途中
で熱遮蔽板20によって熱流が分散して炉心管14の中
心部に熱流の一部が流れ込んでいることが分かる。その
ため、この場合には、低温の気流が上部から炉芯管14
内部に入り込むことが防がれる。その結果、炉心管14
内に均一温度帯が形成され、溶液表面近傍の温度勾配が
±1℃以内に抑制されるものと考えられる。そのため、
この液相エピタキシャル成長装置10によれば、膜質の
良い単結晶薄膜を再現性良く製造することが可能とな
る。一方、図4(C)の場合では熱流は全て炉心管14
の内壁沿いに上部に流出し、逆に上部から炉心管14の
中心部に低温気流が流れ込むという形で定常流が形成さ
れる。
【0018】また、図5は、この発明の実施の形態の別
の例を示す図解図であり、図6(A)は図5に示す液相
エピタキシャル成長装置に用いられる熱遮蔽板の斜視図
であり、図6(B)はその線VI(B)−VI(B)に
おける断面図である。この熱遮蔽板20は、環状円盤2
0aと突起部20bとからなる。突起部20bは、環状
円盤20aの上面から上方へ延び出るようにして一体に
形成される。なお、ここで上方とは、鉛直に設置される
炉心管14の上下方向の上方のことをいい、言い換えれ
ば炉心管14内において載置される坩堝18に対する上
方をいう。そして、この熱遮蔽板20を複数枚準備し、
それらを炉心管14内に図5に示すように配置して、環
状円盤20aと炉心管14の内壁との間の隙間と溶液表
面近傍の温度勾配との相関関係について測定を行った。
その結果、溶液表面近傍の温度勾配が図3のグラフに示
した突起部20bの無い熱遮蔽板20を用いた場合の結
果よりもさらに小さくなることが確認された。
【0019】図7は、図6に示した熱遮蔽板を用いた場
合についての炉心管内の熱の流れをシミュレーションし
た結果の図解図である。この場合には、円筒状の突起部
20bによって熱流がより炉心管14の中心部へ分散さ
れるようになるので、低温気流の浸入がより困難にな
り、さらに有利に炉心管14内に均一温度帯が形成され
る。図4および図7のシミュレーション結果から、炉心
管14の内壁と熱遮蔽板20との間に炉心管口径φの
2.5%以上15%以下の範囲の隙間dを設け、かつ環
状円盤20aに突起部20bを設けることがより好まし
いことがわかった。この場合には、炉心管14内の熱の
流れが制御され、外部からの低温気流の侵入が抑制され
る。その結果、溶液表面近傍の温度勾配が±1℃以内に
抑制され、膜質の良い単結晶薄膜を再現性よく製造する
ことが可能になる。以下にこの発明の実施例を説明す
る。
【0020】
【実施例】 (実施例1)図8(A)は、この発明の液相エピタキシ
ャル成長装置に用いられる熱遮蔽板の他の例を示す斜視
図であり、図8(B)はその線VIII(B)−VII
I(B)における断面図である。この熱遮蔽板20は、
外径160mmφ,内径100mmφの環状円盤20a
の上面から突き出すようにしてテーパ状の突起部20b
が一体に形成される。このテーパ状の突起部20bは、
外周部の厚みが1mmtで、内周部の厚みが40mmt
に形成される。この熱遮蔽板20を使用して溶液表面近
傍の温度勾配を測定したところ±0.4℃であった。そ
して、YIG薄膜をGGG基板上に育成したところ良質
な膜が得られた。なお、この実施例1では熱遮蔽板20
の突起部20bの内厚みを40mmtにしたが、内厚み
はこれに限ったものではない。また、図9(A)および
図9(B)に示すように突起部20bを外側に緩やかな
曲線を有するテーパ状に形成してもよい。さらに、図1
0(A)および図10(B)に示すように突起部20b
は上部に断面S字状の凹凸部20cを有するよう形成し
てもよい。
【0021】(実施例2)図11(A)は、この発明の
液相エピタキシャル成長装置に用いられる熱遮蔽板のさ
らに他の例を示す斜視図であり、図11(B)はその線
XI(B)−XI(B)における断面図である。この熱
遮蔽板20は、外径160mmφ,内径100mmφの
環状円盤20aの内周部から10mmの位置に高さ40
mmhの円筒状の突起部20bが形成されてなる。この
熱遮蔽板20を使用して溶液表面近傍の温度勾配を測定
したところ±0.5℃であった。そして、この液相エピ
タキシャル成長装置10でYIG薄膜をGGG基板上に
育成したところ良質な膜が得られた。なお、この実施例
2では熱遮蔽板20の円筒状の突起部20bの高さを4
0mmtにしたが、高さはこれに限ったものではない。
また、突起部20bを環状円盤20aの内周部より10
mmの位置に形成することに限ったものではない。
【0022】(実施例3)図12(A)は、この発明に
用いられる熱遮蔽板のさらにまた他の例を示す斜視図で
あり、図12(B)は、その線XII(B)−XII
(B)における断面図である。この熱遮蔽板20は、外
径160mmφ,内径100mmφの環状円盤20aに
外側から内側に向けて順次高さを高くしたたとえば3つ
の円筒状の突起部20b,20b,20bが形成されて
なる。この熱遮蔽板20を使用して溶液表面近傍の温度
勾配を測定したところ±0.5℃であり、この液相エピ
タキシャル成長装置10でYIG薄膜をGGG基板上に
育成したところ良質な膜が得られた。なお、この実施例
3では複数の円筒状の突起部20bの高さを外側から内
側に向けて順次高くしていったが、これに限らず、複数
の突起部20bの頂点が断面でみたときに凹凸を形成す
るようにしてもよい。たとえば図13(A)および図1
3(B)に示すように、最も内周部の一つの突起部20
bの高さを低く形成してもよく、また、図14(A)お
よび図14(B)に示すように、複数の突起部20bの
うちの中間のものを他のものより低く形成してもよい。
【0023】なお、上述の説明においては、単結晶薄膜
として磁性ガーネット単結晶薄膜を育成したが、これに
限らず、半導体薄膜や酸化物強誘電性薄膜等液相エピタ
キシャル法全てにこの発明が適用できることは当然であ
る。また、環状円盤枚数,口径は使用する炉やウェハー
の大きさにより変えることが出来る。また、突起部は環
状円盤の上側ではなく下側に設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の一例を示す図解図であ
る。
【図2】図1に示す装置に用いられる熱遮蔽板を示す斜
視図である。
【図3】炉心管口径に対する炉心管内壁と熱遮蔽板との
隙間の割合と、溶液表面近傍の温度勾配との相関関係を
示すグラフである。
【図4】図4(A)は炉心管の内壁と熱遮蔽板との隙間
が0mmの場合の熱流の状態を示す図解図である。ま
た、図4(B)は炉心管の内壁と熱遮蔽板との隙間を炉
心管口径φに対して5%空けた場合の熱流の状態を示す
図解図である。さらに、図4(C)は隙間を炉心管口径
φに対して20%空けた場合の熱流の状態を示す図解図
である。
【図5】この発明の実施の形態の別の例のを示す図解図
である。
【図6】図5に示す液相エピタキシャル成長装置に用い
られる熱遮蔽板の斜視図である。
【図7】図6に示した熱遮蔽板を用いた場合についての
炉心管内の熱の流れをシミュレーションした結果の図解
図である。
【図8】この発明の液相エピタキシャル成長装置に用い
られる熱遮蔽板の他の例を示す斜視図である。
【図9】図8に示した熱遮蔽板の変形例を示す斜視図で
ある。
【図10】図8に示した熱遮蔽板の別の変形例を示す斜
視図である。
【図11】この発明の液相エピタキシャル成長装置に用
いられる熱遮蔽板のさらに他の例を示す斜視図である。
【図12】この発明に用いられる熱遮蔽板のさらにまた
他の例を示す斜視図である。
【図13】図12に示した熱遮蔽板の変形例を示す斜視
図である。
【図14】図12に示した熱遮蔽板の別の変形例を示す
斜視図である。
【図15】従来の液相エピタキシャル成長装置を示す図
解図である。
【図16】従来の液相エピタキシャル成長装置を用いた
場合の溶液表面近傍の温度分布を示したグラフである。
【符号の説明】
10 エピタキシャル成長装置 12 縦型加熱炉 14 炉心管 16 発熱体 18 坩堝 20 熱遮蔽板 20a 環状円盤 20b 突起部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炉心管を有する縦型加熱炉、 前記炉心管内に配置され、基板ホルダに装着した単結晶
    基板を浸漬して前記単結晶基板表面に単結晶薄膜をエピ
    タキシャル成長させるための溶液を保持するための坩
    堝、および前記炉心管内の前記溶液の上方に配置される
    熱遮蔽板を含む液相エピタキシャル成長装置であって、 前記熱遮蔽板は、前記炉心管の内壁との間に隙間を有す
    るよう形成された環状円盤を含み、かつ前記隙間は、前
    記炉心管口径の2.5%以上15%以下の範囲で形成さ
    れることを特徴とする、液相エピタキシャル成長装置。
  2. 【請求項2】 前記熱遮蔽板は、前記環状円盤から上方
    へ延び出るよう形成された突起部を含む、請求項1に記
    載の液相エピタキシャル成長装置。
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