JPH10100556A - 感光性平版印刷版及びその製造方法並びにその製造装置 - Google Patents

感光性平版印刷版及びその製造方法並びにその製造装置

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JPH10100556A
JPH10100556A JP8260028A JP26002896A JPH10100556A JP H10100556 A JPH10100556 A JP H10100556A JP 8260028 A JP8260028 A JP 8260028A JP 26002896 A JP26002896 A JP 26002896A JP H10100556 A JPH10100556 A JP H10100556A
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printing plate
lithographic printing
acid
photosensitive lithographic
photosensitive
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JP8260028A
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Yasuhiro Anura
泰広 案浦
Takanori Masuda
孝憲 益田
Koichiro Aono
小一郎 青野
Tsutomu Kato
勉 加藤
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】裁断時に発生する裁断端面部分のクラックが起
因して、インクで印刷紙面が汚れるというクラック汚れ
を防止する感光性平版印刷版及びその製造方法並びにそ
の製造装置を提供する。 【解決手段】クラックによる汚れが、感光性平版印刷版
の端部から内側に25ミクロン以内の位置で発生したク
ラックによって発生することを実験により確認し、そし
て、クッラクによる汚れを防止するために、クラックを
25ミクロン以上離れた位置で発生させる手段として、
スリッタ装置の上刃12と下刃16との隙間を30ミク
ロンから100ミクロンの間に設定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は感光性平版印刷版及
びその製造方法並びにその製造装置に関し、特に印刷紙
面の美観向上をはかることができる感光性平版印刷版の
裁断方法並びにその裁断装置、及びそれらの裁断方法、
裁断装置で裁断された感光性平版印刷版に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】アルミニウム板を支持体とする感光性平
版印刷版は、PS版(Pre-SensitizedPlateの略称)と
して市販され、広く用いられている。このPS版を製造
する方法としては、一般にシート状あるいはコイル状の
アルミニウム版に、例えば、砂目立て、陽極酸化、化成
処理などの表面処理を単独または適宜組み合わせて施
し、ついで感光液の塗布、乾燥を行った後に所望のサイ
ズに裁断する方法が取られている。
【0003】一方、このようなPS版に画像感光及び現
像等の処理を施して得られた印刷版を用いた印刷には、
一般商業印刷機を用いて印刷版の巾サイズよりも小さな
紙に印刷を施す場合と、例えば、新聞印刷のように印刷
版の巾サイズより大きい印刷紙に印刷する場合がある。
後者においては、印刷版の全面が印刷面として扱われ
る。このため、印刷版の裁断辺に付着したインクが印刷
紙面に印刷されて汚れとなり、印刷物の商品価値を損ね
ることがある。
【0004】このような印刷版の不要なインクによる印
刷紙面の汚れを防止する方法として、例えば、特公昭5
7−46754号公報に記載されているように、アルミ
ニウムからなる支持体の端部の角をヤスリやナイフで削
り取る方法、あるいは、特公昭62−61946号公報
に記載されているように裁断面に不感脂化液を塗布する
方法が知られている。
【0005】また、特開昭62−19315に記載され
ているように、裁断時に発生するバリがこの汚れのひと
つの原因のため、印刷面側に発生させない方法がある。
さらに、特願平7−32758号には、裁断端面を印刷
面と逆側に曲がった形状にすること、また特願平8−1
92079号には裁断端面を印刷面と逆側にたらし、か
つ側面粗さを粗くすることにより、印刷紙面の汚れを改
善する提案がなされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の支持体
の端部の角をヤスリやナイフで削り取る方法では、印刷
版を1枚ずつ取り出して削り取らなければならず、大量
処理には不適である。また、バリやキズなどインクの付
着を引き起こす欠陥があると、削り取った部分にインク
が絡んでしまい、結局このインクで印刷紙面が汚れてし
まうこともある。また、裁断面に不感脂液を塗布する方
法も、印刷版同士がくっついて取扱いが悪くなったり、
現像不良を引き起こす場合がある。
【0007】また、裁断のバリを印刷紙面側に発生させ
ないだけでは、印刷条件により汚れ発生がみられ、ま
た、裁断端部が下方(印刷面と逆側)に曲がった形状
は、汚れは良化傾向にあるものの露光現像を行う製版機
上で搬送中、引っかかる問題など、搬送不良の原因とな
る。また、裁断端面をたらした形状では、墨インクに対
しては改善効果が顕著にみられるが、マゼンタインク等
の一部のインクでは裁断してから時間がたったサンプル
に汚れが発生する場合がある。裁断辺角のインク付着を
防止するために、裁断端面にだれを形成すると、必然的
に表面層が伸びて変形が発生し、感光層並びに感光性平
版印刷版表面部分にクラックが発生する。
【0008】表面処理層のクラックは汚れの原因(以
下、「クラック汚れ」と称する)になることが特開平5
−104872号公報に開示されており、このようなク
ラックは発生しないことが望ましいが、形状変形にとも
なう表面層の伸び、ひいてはクラック発生は逆相関の関
係となり、使用インクによらず、額縁汚れ(印刷紙面に
額縁状に付着した汚れ)のうち、クラックに起因する汚
れを減少させることができない。
【0009】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、裁断時に発生するクラックに起因する汚れ
を、インクの種類や経時によらず防止することができる
感光性平版印刷版及びその製造方法並びにその製造装置
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決する為の手段】本発明は、前記目的を達成
する為に、親水性表面を有する金属製の支持体上に感光
層が形成された感光性平版印刷版の製造方法において、
前記感光性平版印刷版を裁断する際に発生するクラック
が、該感光性平版印刷版の端部から内側に25ミクロン
以上離れた位置で発生するように、感光性平版印刷版裁
断用の上刃と下刃との隙間を、30ミクロンから100
ミクロンの間に設定して感光性平版印刷版を裁断するよ
うにしたことを特徴とする。
【0011】本発明では、感光性平版印刷版の端部から
内側に25ミクロン以内の位置で発生したクラックによ
って、クラック汚れが発生することを実験により確認し
た。そして、クラックによる汚れを防止するために、ク
ラックを25ミクロン以上離れた位置で発生させる手段
として、感光性平版印刷版裁断用の上刃と下刃との隙間
を、30ミクロンから100ミクロンの間に設定すれば
良いことを確認した。よって、本発明は、裁断時に発生
するクッラクに起因する汚れを防止できる。
【0012】ところで、前記感光性平版印刷版表面の陽
極酸化皮膜の形成工程において、その皮膜量を1.5g
/m2 〜3.5g/m2 とし、感光性平版印刷版の対向
する2辺若しくは4辺の端部の裁断だれ高さを20ミク
ロンから100ミクロンとなるように変形させ、そのだ
れ変形部に発生するクラック等の表面欠陥に対し、その
位置を前述したように、感光性平版印刷版の端部から内
側に25ミクロン以上離れた位置に規定する。前記裁断
だれ高さの量は、前記上刃と下刃との隙間を、30ミク
ロンから100ミクロンの間に設定すれば同様に設定す
ることができる。さらに、クッラク等の表面欠陥部に不
感脂化処理を行うことで、インク付着を防止あるいは抑
制し、印刷時のクラック汚れを防止する前記手段とを組
み合わせれば、インク、経時の有無にかかわらず額縁汚
れを確実に防止することができる。
【0013】また、特願平8−192079号に提案し
た裁断方法を適用することにより、版端部にだれ形状を
形成することができ、インクが版端部に付着しにくくな
り、版端部に対応する線状の額縁汚れ(以下、「線状汚
れ」と称する)を減少させることができる。一方、だれ
形状を形成すると共に版の感光層並びに感光性平版印刷
版の表面層は伸び変形するため、クラック等の表面欠陥
が現れる。このクラックにより現れた新生面は経時とと
もに表面が汚染され親油性を増し、インクが付着しやす
くなる。実験によって種々のインクを用いて印刷を行っ
たところ、特定のインクがクラック汚れとして発生する
ことを確かめた。特に、クラック汚れは、クラックの位
置に左右され、版の端部にクラックが集中している場合
や、図15に示す感光性平版印刷版1の版下面2が突出
している場合の表面側3の頂点部M点近にクラックが集
中している場合に汚れやすくなる。一方、刃の形状、隙
間、感光性平版印刷版の表面陽極酸化皮膜量を最適化す
ることで、だれ形状による変形が一部に集中せず分散
し、かつ、クラックの最大開口幅が0.5ミクロン以上
のものが端部から内側に25ミクロン以内になく、25
ミクロンより内側の版面に分布している場合は、この汚
れが軽減されることが判明した。さらに好ましくは、こ
の25ミクロン以内の部分を不感脂化或いは経時による
汚染防止の処理を行うことにより、クラック汚れの出や
すいインクを用いた印刷でもクラック汚れが出ないこと
が判明した。だれ形状で得られる線状汚れに加え、この
クラック汚れを防止することにより額縁汚れを大幅に減
少させることができる。
【0014】一方、本発明が適用できる感光性平版印刷
版の感光層には種々のものが含まれ、ジアゾ樹脂と疎水
性樹脂からなるネガ型感光性組成物、o−キノンジアジ
ド化合物とノボラック樹脂からなるポジ型感光性組成
物、付加重合性不飽和モノマー、光重合開始剤及びバイ
ンダーとしての有機高分子化合物からなる光重合性組成
物又は分子中に−CH=CH−CO−結合を有し、光架
橋反応を起こす感光性樹脂を設けたものなどを挙げるこ
とができる。
【0015】ネガ型感光性組成物の代表的なものとして
は、ジアゾ樹脂と結合剤を含有するものが挙げられる。
ジアゾ樹脂は、芳香族ジアゾニウム塩と活性カルボニル
基含有化合物、例えばホルムアルデヒドとの縮合物で代
表されるジアゾ樹脂である。上記ジアゾ樹脂としては、
例えば、p−ジアゾジフェニルアミン類とホルムアルデ
ヒド、アセトアルデヒドなどのアルデヒドとの縮合物と
ヘキサフルオロ燐酸塩またはテトラフルオロ硼酸塩との
反応生成物である有機溶媒可溶性ジアゾ樹脂無機塩や、
特公昭47−1167号公報に記載されているような前
記縮合物とのスルホン酸塩類、例えばp−トルエンスル
ホン酸またはその塩、プロピルナフタレンスルホン酸ま
たはその塩、ブチルナフタレンスルホン酸またはその
塩、ドデシルベンゼンスルホン酸またはその塩、2−ヒ
ドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン
酸またはその塩との反応生成物である有機溶媒可溶性ジ
アゾ樹脂有機塩が挙げられる。特に、特開昭59−78
340号公報記載の6量体以上を20モル%以上含んで
いる高分子量ジアゾ化合物が好ましい。
【0016】また、特開昭58−27141号公報に示
されているような3−メトキシ−4−ジアゾ−ジフェニ
ルアミンを4,4’−ビス−メトキシ−メチル−ジフェ
ニルエーテルで縮合させメシレンスルホン酸塩としたも
のなども適当である。さらに、カルボキシル基、スルホ
ン酸基、スルフィン酸基、リンの酸素酸基およびヒドロ
キシル基のうち少なくとも一つの基を有する芳香族化合
物と、ジアゾニウム化合物、好ましくは芳香族ジアゾニ
ウム化合物とを構造単位として含む共縮合体が望まし
い。
【0017】結合剤として好ましいものは、酸含量0.
1〜3.0meq/g、好ましくは0.2〜2.0me
q/gであり、実質的に水不溶性(すなわち、中性また
は酸性水溶液に不溶性)で、皮膜形成性を有する有機高
分子化合物であるが、アルカリ水溶液系現像液に溶解ま
たは膨潤することができかつ前記の感光性ジアゾ樹脂の
共存下で光硬化して上記現像液に不溶化または非膨潤化
するものが好ましい。尚、酸含量0.1meq/g未満
では現像が困難であり、3.0meq/gを超えると現
像時の画像強度が著しく弱くなる。
【0018】特に好適な結合剤としてはアクリル酸、メ
タクリル酸、クロトン酸またはマレイン酸を必須成分と
して含む共重合体、例えば特開昭50−118802号
公報に記載されている様な2−ヒドロキシエチルアクリ
レートまたは2−ヒドロキシエチルメタクリレート、ア
クリロニトリルまたはメタクリロニトリル、アクリル酸
またはメタクリル酸および必要に応じて他の共重合可能
なモノマーとの多元共重合体、特開昭53−12090
3号公報に記載されている様な末端がヒドロキシ基であ
り、かつジカルボン酸エステル残基を含む基でエステル
化されたアクリル酸またはメタクリル酸、アクリル酸、
またはメタクリル酸及び必要に応じて他の共重合可能な
モノマーとの多元共重合体、特開昭54−98614号
公報に記載されている様な芳香族性水酸基を末端に有す
る単量体(例えばN−(4−ヒドロキシフェニル)メタ
クリルアミドなど)、アクリル酸またはメタクリル酸お
よび必要に応じて他の共重合可能なモノマーとの多元共
重合体、特開昭56−4144号公報に記載されている
様なアルキルアクリレート、アクリロニトリルまたはメ
タクリロニトリルおよび不飽和カルボン酸よりなる多元
共重合体をあげることが出来る。この他、酸性ポリビニ
ルアルコール誘導体や酸性セルロース誘導体も有用であ
る。またポリビニルアセタールやポリウレタンをアルカ
リ可溶化した特公昭54−19773号、特開昭57−
94747号、同60−182437号、同62−58
242号、同62−123453号記載の結合剤も有用
である。さらに、特公平5−2227号公報に記載のマ
レイミド基を側鎖に有する光網状化可能な重合体も有用
である。
【0019】感光性平版印刷版の感光層におけるこれら
のジアゾ樹脂と結合剤の含有量は、これら両者の総量を
基準にしてジアゾ樹脂3〜30重量%、結合剤は97〜
70重量%が適当である。ジアゾ樹脂の含有量は少ない
方が感度は高いが3重量%より低下すると結合剤を光硬
化させるためには不十分となり現像時に光硬化膜が現像
液によって膨潤し膜が弱くなる。逆にジアゾ樹脂の含有
量が30重量%より多くなると感度が低くなり実用上難
点が出てくる。従って、より好ましい範囲はジアゾ樹脂
5〜25重量%で結合剤95〜75重量%である。
【0020】ポジ型感光性組成物の感光性化合物として
は、o−キノンジアジド化合物が挙げられ、その代表と
してo−ナフトキノンジアジド化合物が挙げられる。o
−ナフトキノンジアジド化合物としては、特公昭43−
38403号公報に記載されている1,2−ジアゾナフ
トキノンスルホン酸クロライドとピロガロール−アセト
ン樹脂とのエステルであるものが好ましい。その他の好
適なオルトキノンジアジド化合物としては、米国特許第
3,046,120号および同第3,188,210号
明細書中に記載されている1,2−ジアゾナフトキノン
−5−スルホン酸クロリドとフェノール−ホルムアルデ
ヒド樹脂とのエステルがあり、特開平2−96163号
公報、特開平2−96165号公報、特開平2−967
61号公報に記載されている1,2−ジアゾナフトキノ
ン−4−スルホン酸クロリドとフェノール−ホルムアル
デヒド樹脂とのエステルがある。その他の有用なo−ナ
フトキノンジアジド化合物としては、数多くの特許に報
告され、知られているものが挙げられる。たとえば、特
開昭47−5303号、同48−63802号、同48
−63803号、同48−96575号、同49−38
701号、同48−13354号、特公昭37−180
15号、同41−11222号、同45−9610号、
同49−17481号公報、米国特許第2,797,2
13号、同第3,454,400号,同第3,544,
323号、同第3,573,917号、同第3,67
4,495号、同第3,785,825号、英国特許第
1,227,602号、同第1,251,345号、同
第1,267,005号、第1,329,888号、第
1,330,932号、ドイツ特許第854,890号
などの各明細書中に記載されているものをあげることが
できる。
【0021】また、o−ナフトキノンジアジド化合物を
用いずにポジ型に作用する感光性化合物として、例えば
特公昭56−2696号に記載されているオルトニトロ
カルビノールエステル基を有するポリマー化合物も本発
明に使用することができる。更に、光分解により酸を発
生する化合物と、酸により解離する−C−O−C基又は
−C−O−Si基を有する化合物との組合せ系も本発明
に使用することができる。
【0022】例えば光分解により酸を発生する化合物と
アセタール又はO,N−アセタール化合物との組合せ
(特開昭48−89003号)、オルトエステル又はア
ミドアセタール化合物との組合せ(特開昭51−120
714号)、主鎖にアセタール又はケタール基を有する
ポリマーとの組合せ(特開昭53−133429号)、
エノールエーテル化合物との組合せ(特開昭55−12
995号)、N−アシルイミノ炭素化合物との組合せ
(特開昭55−126236号公報)、主鎖にオルトエ
ステル基を有するポリマーとの組合せ(特開昭56−1
7345号)、シリルエステル化合物との組合せ(特開
昭60−10247号)及びシリルエーテル化合物との
組合せ(特開昭60−37549号、特開昭60−12
1446号)などが挙げられる。
【0023】本発明に於ける感光性組成物に使用する感
光性物質としては、重合体主鎖又は側鎖に感光基として
−CH=CH−CO−を含むポリエステル類、ポリアミ
ド類、ポリカーボネート類のような感光性重合体を主成
分とするものも適している。例えば、特開昭55−40
415号に記載されているような、フェニレンジエチル
アクリレートと水素添加したビスフェノールA及びトリ
エチレングリコールとの縮合で得られる感光性ポリエス
テル、米国特許第2,956,878号に記載されてい
るような、シンナミリデンマロン酸等の(2−プロペニ
リデン)マロン酸化合物及び二官能性グリコール類から
誘導される感光性ポリエステル類等が挙げられる。
【0024】さらに本発明における感光性組成物に使用
する感光性物質としては、アジド基が直接又はカルボニ
ル基又はスルホニル基を介して芳香環に結合している芳
香族アジド化合物も挙げられる。例えば、米国特許第
3,096,311号に記載されているようなポリアジ
ドスチレン、ポリビニル−p−アジドベンゾアート、ポ
リビニル−p−アジドベンザール、特公昭45−961
3号に記載のアジドアリールスルファニルクロリドと不
飽和炭化水素系ポリマーとの反応生成物、又特公昭43
−21067号、同44−229号、同44−2295
4号および同45−24915号に記載されているよう
な、スルホニルアジドやカルボニルアジドを持つポリマ
ー等が挙げられる。
【0025】さらにまた、本発明における感光性組成物
に使用する感光性物質としては、付加重合性不飽和化合
物からなる光重合性組成物も使用することができる。ま
た電子写真方式の印刷版に用いられる感光性組成物も本
発明を適用できる。例えば、特開昭55−161250
号に記載の電子写真を利用した印刷用原板に用いられる
電子供与性化合物、フタロシアニン系顔料およびフェノ
ール樹脂からなる感光性組成物が挙げられる。
【0026】感光性組成物は上記塗布溶剤に溶解し、親
水性表面を有するアルミニウム支持体上に乾燥塗布重量
が0.3〜5.0g/m2となる様に、好ましくは0.5
〜3.5g/m2となる様に塗布し乾燥して、感光性平版
印刷版を得ることができる。塗布する際の感光性組成物
の固形分濃度は1.0〜50重量%が適当であり、好ま
しくは2.0〜30重量%が適当である。支持体上に感
光性組成物を塗布する方法としては従来公知の方法、た
とえばロールコーティング、バーコーティング、スプレ
ーコティング、カーテンコーティング、回転塗布等の方
法を用いることができる。塗布された感光性組成物溶液
は50〜150℃で乾燥させるのが好ましい。乾燥方法
は、始め温度を低くして予備乾燥した後、高温で乾燥さ
せても良いし、直接高温度で乾燥させても良い。
【0027】支持体としては、アルミニウム及びアルミ
ニウム被覆された複合支持体が好ましく、さらに鉄を
0.1〜0.5重量%、ケイ素を0.03〜0.3重量
%、銅を0.001〜0.03重量%、更にチタンを
0.002〜0.1重量%含有するISアルミニウム板
が好ましい。アルミニウム材の表面は、保水性を高め、
感光層との密着性を向上させる目的で表面処理されてい
ることが望ましい。アルカリ好ましくは、1〜30重量
%の水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウ
ム、珪酸ナトリウム等の水溶液に、20〜80℃の温度
で5秒〜250秒間浸漬してエッチングするのもよい。
エッチング浴には、アルミニウムイオンをアルカリの5
分の1程度加えても良い。ついで、10〜30重量%硝
酸または硫酸水溶液に20〜70℃の温度で5秒〜25
秒間浸漬して、アルカリエッチング後の中和及びスマッ
ト除去を行う。例えば、粗面化方法として、一般に公知
のブラシ研磨法、ボール研磨法、電解エッチング、化学
的エッチング、液体ホーニング、サンドブラスト等の方
法およびこれらの組合せが挙げられ、好ましくはブラシ
研磨法、電解エッチング、化学的エッチングおよび液体
ホーニングが挙げられ、これらのうちで、特に電解エッ
チングの使用を含む粗面化方法が好ましい。さらに、特
開昭54−63902号公報に記載されているようにブ
ラシ研磨した後、電解エッチングする方法も好ましい。
【0028】また、電解エッチングの際に用いられる電
解浴としては、酸、アルカリまたはそれらの塩を含む水
溶液あるいは有機溶剤を含む水性溶液が用いられ、これ
らのうちで、特に塩酸、硝酸またはそれらの塩を含む電
解液が好ましい。ブラシ研磨はパミストン−水懸濁液と
ナイロンブラシとを用いるのが好ましく、平均表面粗さ
を0.25〜0.9μmとすることが好ましい。
【0029】電解エッチング処理に使用される電解液は
塩酸、または硝酸の水溶液であり、濃度は0.01〜3
重量%の範囲で使用することが好ましく、0.05〜
2.5重量%であれば更に好ましい。また、この電解液
には必要に応じて硝酸塩、塩化物、モノアミン類、ジア
ミン類、アルデヒド類、リン酸、クロム酸、ホウ酸、シ
ュウ酸アンモニウム塩等の腐蝕抑制材(または安定化
剤)、砂目の均一化剤などを加えることが出来る。ま
た、電解液中には、適当量(1〜10g/リットル)の
アルミニウムイオンを含んでいてもよい。
【0030】電解エッチング処理は、通常10〜60℃
の電解液の温度で行なわれる。この際に使用される交流
電流は、正負の極性が交互に交換されたものであれば、
矩形波、台形波、正弦波いずれのものも用いることがで
き、通常の商用交流の単相及び三相交流電流を用いるこ
とができる。また電流密度は、5〜100A/dm
2で、10〜300秒間処理することが望ましい。
【0031】本発明におけるアルミニウム合金支持体の
表面粗さは、電気量によって調整し、0.2〜0.8μ
mとする。さらに、粗面化処理の施されたアルミニウム
板は、必要に応じて酸またはアルカリの水溶液にてデス
マット処理される。このように砂目立てされたアルミニ
ウム合金は、10〜50重量%の熱硫酸(40〜60
℃)や希薄なアルカリ(水酸化ナトリウム等)により、
表面に付着したスマットの除去及びエッチング(好まし
くは0.01〜2.0g/m2の範囲で)されるのが好ま
しい。アルカリでスマットの除去及びエッチングした場
合は、引き続いて洗浄のため酸(硝酸または硫酸)に浸
漬して中和する。
【0032】表面のスマット除去を行った後、陽極酸化
皮膜が設けられる。陽極酸化法は、従来よりよく知られ
ている方法を用いることが出来るが、硫酸が最も有用な
電解液として用いられる。それに次いで、リン酸もまた
有用な電解液である。さらに特開昭55−28400号
公報に開示されている硫酸とリン酸の混酸もまた有用で
ある。
【0033】硫酸法は通常直流電流で処理が行われる
が、交流を用いることも可能である。硫酸の濃度5〜3
0重量%、20〜60℃の温度範囲で5〜250秒間電
解処理されて、表面に1〜10g/m2の酸化皮膜が設け
られる。この電解液には、アルミニウムイオンが含まれ
ていることが好ましい。さらにこのとき電流密度は1〜
20A/dm2 が好ましい。
【0034】リン酸法の場合には、5〜50重量%のリ
ン酸濃度、30〜60℃の温度で10〜300秒間、1
〜15A/dm2 の電流密度で処理される。また、更に
必要に応じて米国特許第2,714,066号明細書や
米国特許第3,181,461号明細書に記載されてい
る珪酸塩(ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム)処理、
米国特許第2,946,638号明細書に記載されてい
る弗化ジルコニウム酸カリウム処理、米国特許第3,2
01,247号明細書に記載されているホスホモリブデ
ート処理、英国特許第1,108,559号明細書に記
載されているアルキルチタネート処理、独国特許第1,
091,433号明細書に記載されているポリアクリル
酸処理、独国特許第1,134,093号明細書や英国
特許第1,230,447号明細書に記載されているポ
リビニルホスホン酸処理、特公昭44−6409号公報
に記載されているホスホン酸処理、米国特許第3,30
7,951号明細書に記載されているフィチン酸処理、
特開昭58−16893号や特開昭58−18291号
の各公報に記載されている親水性有機高分子化合物と2
価の金属との塩による処理、特開昭59−101651
号公報に記載されているスルホン酸基を有する水溶性重
合体の下塗りによって親水化処理を行ったもの、特開昭
60−64352号公報に記載されている酸性染料によ
る着色を行ったものは、特に好ましい。
【0035】その他の親水化処理方法としては米国特許
第3,658,662号明細書に記載されているシリケ
ート電着をも挙げることが出来る。また、砂目立て処理
及び陽極酸化後、封孔処理を施したものが好ましい。か
かる封孔処理は熱水及び無機塩または有機塩を含む熱水
溶液への浸漬ならびに水蒸気浴などによって行われる。
【0036】さらに、アルミニウム支持体には下塗りを
施してもよい。下塗りに用いられる化合物としては例え
ば、カルボキシメチルセルロース、デキストリン、アラ
ビアガム、2−アミノエチルホスホン酸などのアミノ基
を有するホスホン酸類、置換基を有してもよいフェニル
ホスホン酸、ナフチルホスホン酸、アルキルホスホン
酸、グリセロホスホン酸、メチレンジホスホン酸および
エチレンジホスホン酸などの有機ホスホン酸、置換基を
有してもよいフェニルリン酸、ナフチルリン酸、アルキ
ルリン酸およびグリセロリン酸などの有機リン酸、置換
基を有してもよいフェニルホスフィン酸、ナフチルホス
フィン酸、アルキルホスフィン酸およびグリセロホスフ
ィン酸などの有機ホスフィン酸などの有機ホスフィン
酸、グリシンやβ−アラニンなどのアミノ酸類、および
トリエタノールアミンの塩酸塩などのヒドロキシル基を
有するアミンの塩酸塩、特開昭59−101651号公
報に記載されているスルホン酸基を有する水溶性重合
体、および特開昭60−64352号公報に記載されて
いる酸性染料等が好ましく用いられる。
【0037】この下塗装は、水、メタノール、エタノー
ル、メチルエチルケトンなどもしくはそれらの混合溶剤
に上記の化合物を溶解させ、支持体上に塗布、乾燥して
設けることができる。また、感光性平版印刷版の調子再
現性改良のために黄色染料を添加することもできる。下
塗層の乾燥後の被覆量は、2〜200mg/m2 が適当
であり、好ましくは5〜100mg/m2 である。
【0038】感光層上には相互に独立して設けられた突
起物により構成されるマット層を設けることが好まし
い。マット層の目的は密着露光におけるネガ画像フィル
ムと感光性平版印刷版との真空密着性を改良することに
より、真空引き時間を短縮し、さらに密着不良による露
光時の微小網点のつぶれを防止することである。マット
層の塗布方法としては、特開昭55−12974号公報
に記載されているパウダリングされた固体粉末を熱融着
する方法、特開昭58−182636号公報に記載され
ているポリマー含有水をスプレーし乾燥させる方法など
があり、いずれの方法をも用いうる。マット層は実質的
に有機溶剤を含まない水性現像液に溶解するか、あるい
はこれにより除去可能な物質から構成されることが望ま
しい。
【0039】粗面化されたアルミニウム板上に塗布され
乾燥された感光性組成物層を有する感光性平版印刷版
は、画像露光後アルカリ水溶液系現像液で現像すること
によりレリーフ像が得られる。露光に好適な光源として
は、カーボンアーク灯、水銀灯、キセノンランプ、メタ
ルハライドランプ、ストロボ、紫外線、レーザ光線など
が挙げられる。
【0040】ネガ感光性平版印刷版の現像に使用される
アルカリ水溶液系現像液としては、特開昭51−774
01号、同51−80228号,同53−44202号
や同55−52054号の各公報に記載されているよう
な現像液であって、pH=8〜13,水が75重量%以
上含まれるものが好ましい。必要により水に対する溶解
度が常温で10重量%以下の有機溶媒(ベンジルアルコ
ール、エチレングリコールモノフェニルエーテル)、ア
ルカリ剤(トリエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、モノエタノールアミン、リン酸ナトリウム、炭酸ナ
トリウム)、アニオン界面活性剤(芳香族スルホン酸
塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、アルキルナフタレン
スルホン酸塩、脂肪酸塩、アルキル硫酸エステル塩)、
ノニオン界面活性剤(ポリオキシエチレンアルキルエー
テル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリ
マー)、汚れ防止剤(亜硫酸ナトリウム、スルホピラゾ
ロンのナトリウム塩)や硬水軟化剤(エチレンジアミン
テトラ酢酸四ナトリウム塩、ニトル三酢酸三ナトリウム
塩)を加えることができる。
【0041】しかし、有機溶媒等を含有すると、作業時
の毒性、臭気等の衛生上の問題、火災、ガス爆発等の安
全性の問題、泡の発生等の作業性の問題、廃液による公
害等の問題、コストの問題等が発生するため、実質上有
機溶媒を含まないものが更に好ましい。このような、実
質上有機溶媒を含まない水性アルカリ現像液として、例
えば特開昭59−84241号、特開昭57−1929
52号及び特開昭62−24263号公報等に記載され
ている、ポジ型平版印刷版を画像露光後、現像する際に
用いられる現像液組成物を使用することが出来る。
【0042】本発明の感光性平版印刷版は、特開昭54
−8002号、同55−115045号、同59−58
431号の各公報に記載されている方法で製版処理して
も良い。即ち、現像処理後、水洗してから不感脂化処
理、またはそのまま不感脂化処理、または酸を含む水溶
液での処理、または酸を含む水溶液で処理後、不感脂化
処理を施してもよい。
【0043】さらに、この種の感光性平版印刷版の現像
工程では処理量に応じてアルカリ水溶液が消費されアル
カリ濃度が減少したり、あるいは、自動現像機の長時間
運転により空気によってアルカリ濃度が減少するため処
理能力が低下するが、その際、特開昭54−62004
号公報に記載のように補充液を用いて処理能力を回復さ
せてもよい。この場合、米国特許第4,882,246
号に記載されている方法で補充することが好ましい。
【0044】また、上記のような製版処理は、特開昭2
−7054号、同2−32357号の各公報に記載され
ているような自動現像機で行うことが好ましい。なお製
版工程の最終工程で所望により塗布される不感脂化ガム
としては特公昭62−16834号、同62−2511
8号、同63−52600号、特開昭62−7595
号、同62−11693号、同62−83194号の各
公報に記載されているものが好ましい。
【0045】なお現像液処理後、必要であれば画像部の
不要部分を市販のネガ用消去液で消去するか石棒で擦り
とることもできる。ポジ型感光性平版印刷版の現像に使
用される現像液は、実質的に有機溶剤を含まないアルカ
リ性の水溶液が好ましく、具体的には珪酸ナトリウム、
珪酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水
酸化リチウム、第三リン酸ナトリウム、第二リン酸ナト
リウム、第三リン酸アンモニウム、第二リン酸アンモニ
ウム、メタ珪酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウム、重炭酸カリウム、アンモニア
水などのような水溶液が適当であり、それらの濃度が
0.1〜10重量%、好ましくは0.5〜5重量%にな
るように添加される。
【0046】これらの中でもケイ酸カリウム、ケイ酸リ
チウム、ケイ酸ナトリウム等のケイ酸アルカリを含有す
る現像液は、印刷時の汚れが生じにくいため好ましく、
ケイ酸アルカリの組成がモル比で[SiO2]/〔M〕=
0.5〜2.5(ここに[SiO2]、〔M〕はそれぞれ、
SiO2のモル濃度と総アルカリ金属のモル濃度を示す。)
であり、かつSiO2を0.8〜8重量%含有する現像液が
好ましく用いられる。また該現像液中には、例えば亜硫
酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸マグネシウムな
どの水溶性亜硫酸塩や、レゾルシン、メチルレゾルシ
ン、ハイドロキノン、チオサリチル酸等を添加すること
ができる。これらの化合物の現像液中における好ましい
含有量は0.002〜4重量%で、好ましくは、0.0
1〜1重量%である。
【0047】また現像液中に、特開昭50−51324
号公報、同59−84241号公報に記載されているよ
うなアニオン性界面活性剤、及び両性界面活性剤、特開
昭59−75255号公報、同60−111246号公
報及び同60−213943号公報等に記載されている
ような非イオン性界面活性剤のうち少なくとも一種を含
有させることにより、または特開昭55−95946号
公報、同56−142528号公報に記載されているよ
うに高分子電解質を含有させることにより、感光性組成
物への濡れ性を高めたり、現像の安定性(現像ラチチュ
ード)を高めたりすることができ、好ましく用いられ
る。かかる界面活性剤の添加量は0.001〜2重量%
が好ましく、特に0.003〜0.5重量%が好まし
い。さらに該ケイ酸アルカリのアルカリ金属として、全
アルカリ金属中、カリウムを20モル%以上含むことが
現像液中で不溶物発生が少ないため好ましく、より好ま
しくは90モル%以上、最も好ましくはカリウムが10
0モル%の場合である。
【0048】更に本発明に使用される現像液には、若干
のアルコール等の有機溶媒や特開昭58−190952
号公報に記載されているキレート剤、特公平1−301
39号公報に記載されているような金属塩、有機シラン
化合物などの消泡剤を添加することができる。本発明の
感光性平版印刷版は、特開昭54−8002号、同55
−115045号、特開昭59−58431号の各公報
に記載されている方法で製版処理してもよいことは言う
までもない。即ち、現像処理後、水洗してから不感脂化
処理、またはそのまま不感脂化処理、または酸を含む水
溶液での処理、または酸を含む水溶液で処理後不感脂化
処理を施してもよい。さらに、この種の感光性平版印刷
版の現像工程では、処理量に応じてアルカリ水溶液が消
費されアルカリ濃度が減少したり、あるいは、自動現像
液の長時間運転により空気によってアルカリ濃度が減少
するため処理能力が低下するが、その際、特開昭54−
62004号に記載のように補充液を用いて処理能力を
回復させてもよい。この場合、米国特許第4,882,
246号に記載されている方法で補充することが好まし
い。また、上記のような製版処理は、特開平2−705
4号,同2−32357号に記載されているような自動
現像機で行うことが好ましい。
【0049】また、本発明の感光性平版印刷版を画像露
光し、現像し、水洗又はリンスしたのちに、不必要な画
像部の消去を行なう場合には、特公平2−13293号
公報に記載されているような消去液を用いることが好ま
しい。更に製版工程の最終工程で所望により塗布される
不感脂化ガムとしては、特公昭62−16834号、同
62−25118号、同63−52600号、特開昭6
2−7595号、同62−11693号、同62−83
194号の各公報に記載されているものが好ましい。
【0050】更に、本発明の感光性平版印刷版を画像露
光し、現像し、水洗又はリンスし、所望により消去作業
をし、水洗したのちにバーニングする場合には、バーニ
ング前に特公昭61−2518号、同55−28062
号、特開昭62−31859号、同61−159655
号の各公報に記載されているような製面液で処理するこ
とが好ましい。 合成例1 4−ジアゾジフェニルアミン硫酸塩(純度99.5%)
29.4gを25℃にて、96%硫酸70mlに徐々に
添加し、かつ20分間攪拌した。パラホルムアルデヒド
(純度92%)3.26gを約10分かけて徐々に添加
し、該混合物を30℃にて、4時間攪拌し、縮合反応を
進行させた。なお、上記ジアゾ化合物とホルムアルデヒ
ドとの縮合モル比は1:1である。反応生成物は攪拌し
つつ、氷水2l中に注ぎ込み、塩化ナトリウム130g
を溶解した冷濃厚水溶液で処理した。沈澱を吸引濾過に
より、回収し、部分的に乾燥した固体を1lの水に溶解
し、濾過し、氷で冷却し、かつ、ヘキサフルオロリン酸
カリ23gを溶解した水溶液で処理した。沈澱を濾過し
て回収し、かつ風乾して高分子量ジアゾ化合物(1)3
0.3gを得た。
【0051】得られたジアゾ化合物(1)をメチルセロ
ソルブ中で1−フェニル−3−メチル−5−ピラゾロン
とカップリングさせて、色素を得た。この色素の重量平
均分子量(低角度測定光散乱光度計を使用)は、16,
500であり、これは約45量体に相当した。又、この
色素をゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GP
C)にて分子量分布の測定をしたところ、10量体以上
が約30モル%含まれていた。
【0052】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
る感光性平版印刷版及びその製造方法並びにその製造装
置の好ましい実施の形態について詳説する。図1は、P
S版を作成するスリッタ装置10の裁断部の正面図であ
る。同図に示すスリッタ装置10には、材質SKH11
の上刃12、14、12と、材質粉末ハイス下刃16、
18、16とが所定の間隔をもって設置され、これらの
刃によって2条のPS版20、22の対向する2辺部が
裁断される。このスリッタ装置10は、1条の原反ウエ
ブから2条のPS版20、22を裁断する構造となって
いる。また、両側に配置された上刃12、12と下刃1
6、16とは、コラム24に支持されている。このコラ
ム24は、基台26上に設置されたレール28上に支持
されており、レール28に沿ってPS版20、22の幅
方向にスライド移動自在となっている。したがって、P
S版20、22のサイズに対応してコラム24がスライ
ド移動される。
【0053】PS版20、22の印刷面(この場合上
側)にバリを発生させないため、下刃16、18、16
が製品面を受ける位置よりも、上刃12、14、12が
耳屑側に配置される。また、中央部はPS版20、22
の耳屑を抜く形態となるため上刃14は相反した向きに
合わされた位置に刃組され、それぞれ下刃18に向かっ
て刃先を向けるよう刃組される。
【0054】図2において、下刃16には上刃12との
間隔を規定するスペーサ32が配置されている。このス
ペーサ32は外径が下刃16と略同径であり、上刃12
の食い込み分だけ凹状の逃げ溝32Aが形成されてい
る。図3において上刃12と下刃16とのクリアランス
(CL)条件は、軸方向の上下刃の相対位置設定のみで
なく、スペーサ32の厚みと上刃の厚みでクリアランス
条件が規定される。このように刃組配置を行うことによ
り、製品上側のエッジはだれ形状となる。
【0055】
【実施例1】評価材として以下のPS版を作成、使用し
た。99.5重量%アルミニウムに、銅を0.01重量
%、チタンを0.03重量%、鉄を0.3重量%、ケイ
素を0.1重量%含有するJISA1050アルミニウ
ム材の厚み0.30mm圧延板を、400メッシュのパ
ミストン(共立窯業製)の20重量%水性懸濁液と、回
転ナイロンブラシ(6,10−ナイロン)とを用いてそ
の表面を砂目立てした後、よく水で洗浄した。
【0056】これを15重量%水酸化ナトリウム水溶液
(アルミニウム4.5重量%含有)に浸漬してアルミニ
ウムの溶解量が5g/m2 になるようにエッチングした
後、流水で水洗した。さらに、1重量%硝酸で中和し、
次に0.7重量%硝酸水溶液(アルミニウム0.5重量
%含有)中で、陽極時電圧10.5ボルト、陰極時電圧
9.3ボルトの矩形波交番波形電圧(電流比r=0.9
0、特公昭58−5796号公報実施例に記載されてい
る電流波形)を用いて160クーロン/dm2の陽極時
電気量で電解粗面化処理を行った。水洗後、35℃の1
0重量%水酸化ナトリウム水溶液中に浸漬して、アルミ
ニウム溶解量が1g/m2 になるようにエッチングした
後、水洗した。次に、50℃30重量%の硫酸水溶液中
に浸漬し、デスマットした後、水洗した。
【0057】さらに、35℃の硫酸20重量%水溶液
(アルミニウム0.8重量%含有)中で直流電流を用い
て、多孔性陽極酸化皮膜形成処理を行った。すなわち電
流密度13A/dm2 で電解を行い、電解時間の調節に
より陽極酸化皮膜重量2.7g/m2 とした。ジアゾ樹
脂と結合剤を用いたネガ型感光性平版印刷版を作成する
為に、この支持体を水洗後、70℃のケイ酸ナトリウム
の3重量%水溶液に30秒間浸漬処理し、水洗乾燥し
た。
【0058】以上のようにして得られたアルミニウム支
持体は、マクベスRD920反射濃度計で測定した反射
濃度は0.30で、中心線平均粗さは0.58μmであ
った。次に上記支持体にメチルメタクリレート/エチル
アクリレート/2−アクリルアミド−2−メチルプロパ
ンスルホン酸ナトリウム共重合体(平均分子量約6万)
(モル比50/30/20)の1.0重量%水溶液をロ
ールコーターにより乾燥後の塗布量が0.05g/m2
になるように塗布した。
【0059】さらに、下記感光液−1をバーコーターを
用いて塗布し、110℃で45秒間乾燥させた。乾燥塗
布量は2.0g/m2 であった。 感光液−1 合成例1のジアゾ樹脂 0.50g 結合剤−1 5.00g スチライトHS−2(大同工業(株)製) 0.10g ビクトリアピュアブルーBOH 0.15g トリクレジルホスフェート 0.50g ジピコリン酸 0.20g FC−430(3M社製界面活性剤) 0.05g 溶剤 1−メトキシ−2−プロパノール 25.00g 乳酸メチル 12.00g メタノール 30.00g メチルエチルケトン 30.00g 水 3.00g 結合剤−1は、2−ヒドロキシエチルメタクリレート/
アクリロニトリル/メチルメタクリレート/メタクリル
酸共重合体(重量比50/20/26/4、平均分子量
75,000、酸含量0.4meq/g)の水不溶性、
アルカリ水可溶性の皮膜形成性高分子である。
【0060】スチライトHS−2(大同工業(株)製)
は、結合剤よりも感脂性の高い高分子化合物であって、
スチレン/マレイン酸モノ−4−メチル−2−ペンチル
エステル=50/50(モル比)の共重合体であり、平
均分子量は約100,000であった。このようにして
作成した感光層の表面に下記の様にしてマット層形成用
樹脂液を吹き付けてマット層を設けた。
【0061】マット層形成用樹脂液としてメチルメタク
リレート/エチルアクリレート/2−アクリルアミド−
2−メチルプロパンスルホン酸(仕込重量比65:2
0:15)共重合体の一部をナトリウム塩とした12%
水溶液を準備し、回転霧化静電塗装機で霧化頭回転数2
5,000rpm、樹脂液の送液量は4.0ml/分、
霧化頭への印加電圧は−90kv、塗布時の周囲温度は
25℃、相対湿度は50%とし、塗布液2.5秒で塗布
面に蒸気を吹き付けて湿潤させ、ついで湿潤した3秒後
に温度60℃、湿度10%の温風を5秒間吹き付けて乾
燥させた。マットの高さは平均約6μm、大きさは平均
約30μm、塗布量は150mg/m2 であった。
【0062】かくして得られた板厚0.3mm、幅82
0mmのコイル状のPS版を幅400mmとなるよう
に、上記スリッタ装置にて数種の条件で裁断したのち、
カット長1100mmのシートに切断した。サンプルの
形状としては、だれ変形がすくなく、クラックのみられ
ないものからクリアランズ並びに刃形状を変更して、だ
れ変形が20ミクロン以上あり、かつクラックの位置を
変更したサンプルを用意した。上下刃の上下方向ラップ
量は板厚の30%〜150%に変化させても、形状に大
きな差異がみられなかったので、100%一定で加工し
た。印刷評価を行うにあたり、製作したシートに画像を
露光し、800H(富士写真フイルム(株)製自動現像
機)で、DN−3C(富士写真フイルム(株)製アルカリ
水溶系現像液)を水で1:1に希釈した液にて現像し
た。フィニッシャにはFN−2(富士写真フイルム(株)
製ガム)、FN−6(富士写真フイルム(株)製ガム)の
異なる2種類のものを使用し、これらのでフィニッシャ
でだれ部の不感脂化効果の比較を行った。このFN−
2、FN−6を水で1:1に希釈した液を現像後ただち
に塗布、乾燥して製版を終了した。この印刷版をクラッ
ク汚れの出やすいマゼンタインクを用いてオフセット輪
転印刷機にて、10万枚/時のスピードで2万枚印刷
し、端部の汚れを評価した。その実験結果を下記式1に
示す。
【0063】
【表1】 ここで、だれ高さとは図4に示すPS版20の裁断部の
Y値である。Z値はばり高さである。上記の結果からサ
ンプル1のように、上刃と下刃とをクリアランス0で、
そして、上刃を図5に示す鋭角刃50(刃先角60°)
で裁断した場合、図6に示すようにサンプル1のシート
52は、そのエッジ部53にだれ変形はほとんどなく、
クラックの発生もない。しかし、サンプル1では、クラ
ック汚れはないものの、だれ部がないので線状汚れは生
じる。なお、ここでいうクラックとは、シート表面での
開口幅が0.5ミクロンを超えたものとする。また、図
5中符号54は下刃である。
【0064】次に、クリアランス0で、そして、上刃を
図7に示す直角刃56を用いて裁断したサンプル2のシ
ート58は図8に示すように、だれ変形は増加している
が、変形はエッジ部分59に集中しており、クラック6
0もシート58のエッジ部分59に発生し、クラック汚
れが発生した。そして、クリアランスを広げたものがサ
ンプル3〜6である。
【0065】本実施例では、板厚0.3mmのアルミニ
ウム支持体を適用しているので、これを裁断する上刃と
下刃とのクリアランスは、前記板厚の5%〜40%の範
囲に設定されるのが好ましい。このクリアランスを2
5、30、55ミクロンと広げるに従い、そのシートは
図9のシート62に示されるように、だれ変形が大きく
なると共に、変形位置は分散され、エッジ端部63の変
形が緩和され、よってクラックは、エッジ端部63から
離れた位置に分布するようになった。サンプル4のシー
トの状態で、ほぼ最適な状態となる。
【0066】一方、刃の磨耗による状態変化をサンプル
7〜11に示す。刃が磨耗すると、裁断時のシートの引
き込み作用が増すため、変形の増加とともにエッジ端部
の変形も増加しクラックが端部にも分布するようにな
る。このため、刃Dを使用したサンプル8、11ではク
ラック汚れが発生した。ここで、サンプル5、7、10
を裁断した上刃は、図10に示すように上刃64に上下
方向及び水平方向に磨耗したもので、その上下方向の磨
耗量Xが25ミクロン、水平方向の磨耗量Yが25ミク
ロンのものである。また、サンプル8、11を裁断した
上刃66は、図10に示すように上下方向の磨耗量Xが
50ミクロン、水平方向の磨耗量Yが50ミクロンのも
のである。クリアランスが広がるほど、クラック汚れに
対しては、クラックが裁断端部から遠く離れた位置に発
生するため有利であるが、下面のバリが大きくなるの
で、製版機搬送性などに弊害がでてくる。このような観
点から、クリアランスを30〜100ミクロンに設定す
るのが好ましいことが判明した。
【0067】
【実施例2】実施例1で使用した裁断機並びにPS版を
用いると共に、図11に示すように下刃68の形状を段
付形状にして、図12に示す版エッジを下方に曲げたサ
ンプル12を作成し、同様に汚れ状態を確認した。ま
た、下刃68で裁断されたサンプル12と比較するため
に、図13に示すように、サンプル12の下面をやすり
で削り取り、版内側の下面と略平行にしたサンプル1
3、また、図14に示すように下面をさらに削り、上面
側に5°の角度を付けたサンプル14を作成した。フィ
ニッシャにはFN−2、FN−6を使用した。その実験
結果を下記式2に示す。
【0068】
【表2】 サンプル12のシートは、図11の曲がり初めのM点に
クラックが発生し、エッジ端部にはクラックが発生して
いなかった。これを用いて印刷したところ、エッジ端部
以外にこのM点に対応する位置に汚れが発生した。下刃
を下方に曲げたもので裁断されたシートは、下刃の下方
への突出分、版エッジに浮きが発生し、M点が最も強く
印刷ロールにあたることになる。このため、前記M点の
部分のクラックが起因して汚れが発生しやすい状態にな
る。これに反して、下刃を削ったサンプル13、14
は、この汚れが薄くなった。同時に評価したサンプル6
には汚れがみられなかった。
【0069】
【実施例3】実施例1のサンプル6の加工条件を用い、
陽極酸化皮膜によるクラック発生差異、クラック汚れの
差異を確認した。陽極酸化皮膜量が少ないと表面が傷付
きやすくなるため、製品としては1.5g/m2 、2.
5g/m2 、3.5g/m2 、4.5g/m2 と増やし
た評価材をその他の条件は実施例1と同一で行い、裁断
サンプルを作成した。陽極酸化皮膜量が1.5g/
2 、2.5g/m2 、3.5g/m2 のサンプルは、
良好であったが、4.5g/m2 のサンプルはクラック
の開口が大きくなり、先端部分にも0.5ミクロン以上
のクラックが発生し、クッラク汚れが顕著に発生した。
よって、陽極酸化皮膜量を1.5g/m2 〜3.5g/
2 に設定すれば、クラック汚れを防止できることが判
明した。
【0070】なお、本実施の形態では、感光性平版印刷
版について規定したが、感光層が形成される前工程の支
持体を裁断する場合も、支持体裁断用の上刃と下刃との
隙間を、30ミクロンから100ミクロンの間に設定す
れば、裁断時に発生するクッラクに起因する汚れを防止
できる。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る感光
性平版印刷版及びその製造方法並びにその製造装置によ
れば、感光性平版印刷版裁断用の上刃と下刃との隙間
を、30ミクロンから100ミクロンの間に設定したの
で、裁断時に発生するクッラクに起因する汚れを防止で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】PS版用シートのスリッタ装置を示す正面図
【図2】上刃と下刃との位置関係を示す正面図
【図3】図2のA部の拡大図
【図4】PS版シートの裁断部を示す要部拡大図
【図5】実施例1のサンプル1の裁断条件を示す説明図
【図6】サンプル1のシートの裁断部を示す要部拡大図
【図7】実施例1のサンプル2の裁断条件を示す説明図
【図8】サンプル2のシートの裁断部を示す要部拡大図
【図9】サンプル3〜6のシートの裁断部を示す要部拡
大図
【図10】サンプル5、7、10の裁断条件を示す説明
【図11】サンプル8、11の裁断条件を示す説明図
【図12】形状を段付形状に形成した下刃の説明図
【図13】下面をやすりで削り取り版内側の下面を略平
行した下刃の説明図
【図14】下面を削り上面側に5°の角度を付けた下刃
の説明図
【図15】表面側の頂点部M点近にクラックが集中して
いる状態を示すシートの説明図
【符号の説明】
10…スリッタ装置 12、50、56、64、66…上刃 16、54、68、70、72、74…下刃 20、22、52、58…PS版のシート 24…コラム 26…基台 28…レール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 勉 静岡県榛原郡吉田町川尻4000番地 富士写 真フイルム株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】親水性表面を有する金属製の支持体上に感
    光層が形成された感光性平版印刷版の製造方法におい
    て、 前記感光性平版印刷版を裁断する際に発生するクラック
    が、該感光性平版印刷版の端部から内側に25ミクロン
    以上離れた位置で発生するように、感光性平版印刷版裁
    断用の上刃と下刃との隙間を、30ミクロンから100
    ミクロンの間に設定して感光性平版印刷版を裁断するよ
    うにしたことを特徴とする感光性平版印刷版の製造方
    法。
  2. 【請求項2】親水性表面を有する金属製の支持体上に感
    光層が形成された感光性平版印刷版の製造装置におい
    て、 前記感光性平版印刷版を裁断する際に発生するクラック
    が、該感光性平版印刷版の端部から内側に25ミクロン
    以上離れた位置で発生するように、感光性平版印刷版裁
    断用の上刃と下刃との隙間を、30ミクロンから100
    ミクロンの間に設定したことを特徴とする感光性平版印
    刷版の製造装置。
  3. 【請求項3】親水性表面を有する金属製の支持体上に感
    光層が形成された感光性平版印刷版において、 前記感光性平版印刷版を裁断する際に発生するクラック
    が、該感光性平版印刷版の端部から内側に25ミクロン
    以上離れた位置で発生していることを特徴とする感光性
    平版印刷版。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2019188910A1 (ja) 2018-03-28 2019-10-03 富士フイルム株式会社 平版印刷版原版及び平版印刷版原版の製造方法
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