JPH1152587A - 感光性平版印刷版の製版方法 - Google Patents

感光性平版印刷版の製版方法

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JPH1152587A
JPH1152587A JP21220297A JP21220297A JPH1152587A JP H1152587 A JPH1152587 A JP H1152587A JP 21220297 A JP21220297 A JP 21220297A JP 21220297 A JP21220297 A JP 21220297A JP H1152587 A JPH1152587 A JP H1152587A
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JP
Japan
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weight
acid
printing plate
photosensitive
plate
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JP21220297A
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English (en)
Inventor
Koichiro Aono
小一郎 青野
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷版の端部に対応する印刷紙面に汚れが発
生しない平版印刷版を得ることができる感光性平版印刷
版の製版方法を提供すること。 【解決手段】 親水性表面を有するアルミニウム支持体
上に感光層を設け、該支持体の対向する少なくとも2辺
の感光層側の端部上面を、上に凸の湾曲面となるように
裁断し、該感光層上に画像露光して、現像後、少なくと
も該湾曲面に、皮膜形成性を有する水に可溶性のヒドロ
キシアルキル化澱粉並びにアニオン界面活性剤およびノ
ニオン界面活性剤からなる群から選ばれる少なくとも一
つの界面活性剤を含有する版面保護剤を塗布することを
特徴とする感光性平版印刷版の製版方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光性平版印刷版
の製版方法に関し、さらに詳しくは端部に汚れが発生す
ることのない平版印刷版を得ることができる感光性平版
印刷版の製版方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アルミニウム板を支持体とする感光性平
版印刷版は、市販され広く用いられている。かかる感光
性平版印刷版を製造する方法としては、一般にシート状
あるいはコイル状のアルミニウム板に砂目立て、陽極酸
化、化成処理などの種々の表面処理を単独又は適宜組み
合わせて施し、次いで感光液を塗布、乾燥してから所望
のサイズに裁断する方法が採られている。このような感
光性平版印刷版を画像露光及び現像等の処理をして得ら
れた印刷版を用いて印刷する場合、通常の枚葉印刷機に
より印刷版のサイズよりも小さい紙に印刷するときのよ
うに印刷版の端部に相当する部分が印刷面とならない場
合には問題はないが、新聞印刷のような輪転機を用いて
ロール状の紙に連続して印刷する場合には、印刷版の端
部となる部分が印刷面となってしまう為、端部に付着し
たインクも紙に印刷されて汚れとなり、印刷物の商品価
値を著しく損ねていた。かかる印刷版の端部の汚れを防
止する方法として、例えば特公昭57−46754号公
報には、アルミニウム支持体の端部を、アルミニウム表
面に対してなす角θが10〜45°となるように切削す
る方法が開示されているが、1万枚以上印刷すると端部
にインキが蓄積され、汚れが発生してくる。また、特開
平9−52466号公報には、アルミニウム支持体の親
水性層を有する表面と端部端面とで形成される角部が凸
曲面で構成されることを特徴とする平版印刷版が開示さ
れているが、角部全体が親水化処理されておらず汚れ防
止が不十分であった。さらに親水化を角部端部まで施そ
うとすると、このような形状を形成する際に親水性層表
面にひび割れが生じ、このひび割れ部にインキが固着
し、汚れが発生してしまった。また、特公昭62−61
946号公報には、アルミニウム支持体の端面を不感脂
化処理しておく方法、特開昭63−256495号公報
には、アルミニウム支持体の印刷版の端面を予め親水化
処理しておく方法が開示されているが、まだ不十分であ
り、よりいっそうの改善が望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、端部に汚れ
が発生することのない平版印刷版を得ることができる改
良された感光性平版印刷版の製版方法を提供することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、親
水性表面を有するアルミニウム支持体上に感光層を設
け、該支持体の対向する少なくとも2辺の感光層側の端
部上面を、上に凸の湾曲面となるように裁断し、該感光
層上に画像露光して、現像後、少なくとも該湾曲面に、
皮膜形成性を有する水に可溶性のヒドロキシアルキル化
澱粉並びにアニオン界面活性剤およびノニオン界面活性
剤からなる群から選ばれる少なくとも一つの界面活性剤
を含有する版面保護剤を塗布することを特徴とする感光
性平版印刷版の製版方法により達成できる。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明をさらに詳細に説明する。
まず、シート状あるいはコイル状のアルミニウム板を種
々の方法で脱脂洗浄し、種々の方法で砂目立てし、次い
で必要に応じ残渣を除去し、陽極酸化処理、親水化処理
を行ない、感光液を塗布し乾燥する。その後、所望の印
刷機に合ったサイズにスリットする際に、上に凸の湾曲
面を有するように支持体感光層側の端部上面を形成させ
る。このような形状に裁断した支持体の感光層上に画像
露光して、現像後、少なくとも該支持体湾曲面に、皮膜
形成性を有する水に可溶性のヒドロキシアルキル化澱粉
並びにアニオン界面活性剤およびノニオン界面活性剤か
らなる群から選ばれる少なくとも一つの界面活性剤を含
有する版面保護剤を塗布するという製版方法を用いるこ
とにより、驚くべきことに印刷時の端部の汚れが大幅に
改善された。
【0006】図1は、スリッタ装置の裁断部を示す図で
ある。スリッタ装置には、上下一対の裁断刃10、20
が左右に配置されている。これらの裁断刃10、20は
円板上の丸刃からなり、上側裁断刃10aおよび10b
は回転軸11に、下側裁断刃20aおよび20bは回転
軸21に、それぞれ同軸上に支持されている。そして、
上側裁断刃10aおよび10bと下側裁断刃20aおよ
び20bとは、相反する方向に回転される。アルミニウ
ムのシート30は、上側裁断刃10a、10bと下側裁
断刃20a,20bとの間を通されて所定の幅に裁断さ
れる。更に具体的には、図1のスリッタ装置の裁断部の
上側裁断刃10aと下側裁断刃20aとの隙間および上
側裁断刃10bと下側裁断刃20bとの隙間を、30〜
100μm に設定して図4に示すような形状の端部を形
成させる。図2は、本発明の上側裁断刃10aと下側裁
断刃20aの形状を示すものである。また、図3は、図
2のA部の拡大図であって、上側裁断刃10aの先端形
状と下側裁断刃20aの先端形状および上側裁断刃と下
側裁断刃の隙間を示す。図4は、図1のスリッタ装置、
図2の裁断刃を用いて上側裁断刃と下側裁断刃の隙間を
50μm の裁断を行った実施例1のアルミニウムシート
の端部の形状を示す。
【0007】図4の切欠部の形状は凸型に湾曲している
ことが好ましく、より好ましくは屈曲部を有さない凸型
湾曲である。屈曲部を有する場合には屈曲部にインキが
付着して汚れが発生する。図4のダレ高さ(X)の好ま
しい範囲は30〜100μm 、より好ましい範囲は40
〜80μm である。図4の切欠部の面積の好ましい範囲
は500〜20000μm2、より好ましい範囲は200
0〜15000μm2である。図4のダレ高さ(X)が3
0μm 未満の場合は、端部に汚れが発生する。また、ダ
レ高さ(X)が100μm より大きい場合には、端部付
近の画像部の耐刷性が低下する。図4の切欠部(Y)の
面積が500μm2より小さい場合には、端部に汚れが発
生する。また、図4の切欠部の面積(Y)が20000
μm2より大きい場合には、端部付近の画像部の耐刷性が
低下する。
【0008】本発明に用いられる版面保護剤は、皮膜形
成性を有する水に可溶性のヒドロキシアルキル化澱粉の
水溶液からなる平版印刷版用版面保護剤において、ヒド
ロキシアルキル化澱粉のエーテル化度が0.03〜0.08
の範囲であり、かつアニオン界面活性剤およびノニオン
界面活性剤からなる群から選ばれた少なくとも一種の界
面活性剤を含有することを特徴とする平版印刷版用版面
保護剤である。本発明に用いられるヒドロキシアルキル
化澱粉(すなわちヒドロキシアルキルエーテル化澱粉)
は直鎖(アミロース)或いは分岐(アミロペクチン)重
合物中の水酸基にエチレンオキサイドまたはプロピレン
オキサイドを付加させたものであり、下記一般式Iで示
される単位と下記一般式IIで示される単位とを含む高分
子化合物である。
【0009】
【化1】
【0010】( 一般式[I] において、R1 〜R3 は互い
に同じでも異なっていてもよく、各々水素原子、−(C
2 CH2 O)n−Hまたは−(CH2 CH(CH3
O)n−Hを示し、nは1〜3の整数を示す。ただし、
1 〜R3 の内少なくとも1つは水素原子以外の基を表
す。)
【0011】
【化2】
【0012】上記の澱粉誘導体の合成方法は米国特許第
3067067 号に詳細に記載されている。ヒドロキシアルキ
ル化された澱粉を更に酵素分解して冷水易溶性にするこ
とができる。このような酵素としてはα−アミラーゼ、
β−アミラーゼ、糖化型アミラーゼ等が用いられる。本
発明の版面保護剤に使用されるヒドロキシアルキル化澱
粉は20℃の水に30重量%以上、より好ましくは40
重量%以上溶解するものがよい。また、このように変性
された澱粉の分子量は、20重量%の水溶液の20℃に
おける粘度が5〜100センチポイズとなるような範囲
が好ましい。本発明の版面保護剤中の上記ヒドロキシア
ルキル化澱粉の含有量は約5〜35重量%が適当であ
り、より好ましくは10〜25重量%である。これらの
ヒドロキシアルキル化澱粉は水(通常20〜25℃)に
溶解させ均一な水溶液として使用する。
【0013】本発明に於いてはヒドロキシアルキル化澱
粉は他の焙焼デキストリン等の澱粉を混合使用してもか
まわない。更にアラビアガムのような他の水溶性高分子
化合物を添加してもよい。また、特開昭62−1169
3号に記載されたリン酸またはその誘導体により変性さ
れた澱粉、特開平2−113997号に記載された尿素
−リン酸化澱粉、特開昭62−7595号に記載された
カルボキシアルキル化澱粉、特開平7−52577号に
記載された水溶性大豆多糖類等の他の澱粉類を更に添加
してもよい。
【0014】一般にヒドロキシアルキル化澱粉のエーテ
ル化度(すなわちグルコース残基の3個の水酸基の置換
度)が0.1以下の場合は、その水溶液を保存しておくと
澱粉の老化現象(増粘化)が起こる。ところが保護ガム
として最適のエーテル化度は0.03〜0.08の範囲であ
り、より好ましくは0.04〜0.07の範囲である。従っ
て、本発明においては、上記最適エーテル化度のヒドロ
キシアルキル化澱粉の老化減少を抑制するために、ガム
液中に界面活性剤を含有させる。本発明の版面保護剤中
に使用できる界面活性剤は、アニオン界面活性剤および
/またはノニオン界面活性剤である。
【0015】アニオン界面活性剤としては、脂肪酸塩、
アルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸
塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキルスルホ
コハク酸塩、アルキルリン酸エステル塩、ポリオキシエ
チレンアルキル硫酸エステル塩、ナフタレンスルホン酸
ホルマリン縮合物、アルキルジフェニルエーテルジスル
ホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、脂肪酸アミドスルホ
ン酸塩等が用いられる。ノニオン界面活性剤としては、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチ
レンアルキルフェノールエーテル、ソルビタン脂肪酸エ
ステル、ポリオキシソルビタン脂肪酸エステル、ポリオ
キシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシ
エチレン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、
オキシエチレンオキシプロピレンブロックポリマー等が
用いられる。ノニオン界面活性剤の使用適性のHLB値
としては10〜20の範囲が好ましい。より好ましいHLB
値は12以上の範囲である。該界面活性剤は二種以上併用
することができる。使用量は特に限定する必要はない
が、好ましい範囲は版面保護剤の0.1 〜10重量%であ
る。
【0016】版面保護剤は一般的には酸性領域、即ちpH
2.5〜6の範囲で使用する方が有利である。pH値を2.5
〜6にするためには一般的には版面保護剤中に鉱酸、有
機酸または無機塩等を添加する。その添加量は0.01〜
2重量%である。上記有機酸としてはクエン酸、酢酸、
蓚酸、マロン酸、p−トルエンスルホン酸、酒石酸、リ
ンゴ酸、乳酸、レブリン酸、有機ホスホン酸などがあ
り、鉱酸としては硝酸、硫酸、リン酸等が有用である。
鉱酸、有機酸または無機塩等の少なくとも1種若しくは
2種以上を併用してもよい。
【0017】上記成分の他必要により湿潤剤としてグリ
セリン、エチレングリコール、トリエチレングリコール
等の低級アルコールを使用することもできる。これらの
湿潤剤は組成物中に0.01〜5.0 重量%、より好ましくは
0.05〜3.0重量%含有させればよい。以上の他に本発
明の版面保護剤には防腐剤、殺菌剤などを添加すること
ができる。例えば、安息香酸およびその誘導体、フェノ
ール、ホルマリン、デヒドロ酢酸ナトリウム等を0.00
5〜2.0重量%の範囲で添加できる。
【0018】本発明が適用できる感光性平版印刷版の感
光層には種々のものが含まれ、ジアゾ樹脂と疎水性樹脂
からなるネガ型感光性組成物、o−キノンジアジド化合
物とノボラック樹脂からなるポジ型感光性組成物、付加
重合性不飽和モノマー、光重合開始剤及びバインダーと
しての有機高分子化合物からなる光重合性組成物又は分
子中に−CH=CH−CO−結合を有し、光架橋反応を
起こす感光性樹脂を設けたものなどを挙げることができ
る。ネガ型感光性組成物の代表的なものとしては、ジア
ゾ樹脂と結合剤を含有するものが挙げられる。ジアゾ樹
脂は、芳香族ジアゾニウム塩と活性カルボニル基含有化
合物、例えばホルムアルデヒドとの縮合物で代表される
ジアゾ樹脂である。上記ジアゾ樹脂としては、例えば、
p−ジアゾジフェニルアミン類とホルムアルデヒド、ア
セトアルデヒドなどのアルデヒドとの縮合物とヘキサフ
ルオロ燐酸塩またはテトラフルオロ硼酸塩との反応生成
物である有機溶媒可溶性ジアゾ樹脂無機塩や、特公昭4
7−1167号公報に記載されているような前記縮合物
とのスルホン酸塩類、例えばp−トルエンスルホン酸ま
たはその塩、プロピルナフタレンスルホン酸またはその
塩、ブチルナフタレンスルホン酸またはその塩、ドデシ
ルベンゼンスルホン酸またはその塩、2−ヒドロキシ−
4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸またはそ
の塩との反応生成物である有機溶媒可溶性ジアゾ樹脂有
機塩が挙げられる。特に、特開昭59−78340号公
報記載の6量体以上を20モル%以上含んでいる高分子
量ジアゾ化合物が好ましい。
【0019】また、特開昭58−27141号公報に示
されているような3−メトキシ−4−ジアゾ−ジフェニ
ルアミンを4,4′−ビス−メトキシ−メチル−ジフェ
ニルエーテルで縮合させメシチレンスルホン酸塩とした
ものなども適当である。さらに、カルボキシル基、スル
ホン酸基、スルフィン酸基、リンの酸素酸基およびヒド
ロキシル基のうち少なくとも一つの基を有する芳香族化
合物と、ジアゾニウム化合物、好ましくは芳香族ジアゾ
ニウム化合物とを構造単位として含む共縮合体が望まし
い。結合剤として好ましいものは、酸含量0.1〜3.0 m
eq/g、好ましくは0.2〜2.0 meq/gであり、実質的
に水不溶性(すなわち、中性または酸性水溶液に不溶
性)で、皮膜形成性を有する有機高分子化合物である
が、アルカリ水溶液系現像液に溶解または膨潤すること
ができかつ前記の感光性ジアゾ樹脂の共存下で光硬化し
て上記現像液に不溶化または非膨潤化するものが好まし
い。尚、酸含量0.1 meq/g未満では現像が困難であ
り、3.0 meq/gを越えると現像時の画像強度が著しく
弱くなる。
【0020】特に好適な結合剤としてはアクリル酸、メ
タクリル酸、クロトン酸またはマレイン酸を必須成分と
して含む共重合体、例えば特開昭50−118802号
公報に記載されている様な2−ヒドロキシエチルアクリ
レートまたは2−ヒドロキシエチルメタクリレート、ア
クリロニトリルまたはメタクリロニトリル、アクリル酸
またはメタクリル酸および必要に応じて他の共重合可能
なモノマーとの多元共重合体、特開昭53−12090
3号公報に記載されている様な末端がヒドロキシ基であ
り、かつジカルボン酸エステル残基を含む基でエステル
化されたアクリル酸またはメタクリル酸、アクリル酸、
またはメタクリル酸および必要に応じて他の共重合可能
なモノマーとの多元共重合体、特開昭54−98614
号公報に記載されている様な芳香族性水酸基を末端に有
する単量体(例えばN−(4−ヒドロキシフェニル)メ
タクリルアミドなど)、アクリル酸またはメタクリル酸
および必要に応じて他の共重合可能なモノマーとの多元
共重合体、特開昭56−4144号公報に記載されてい
る様なアルキルアクリレート、アクリロニトリルまたは
メタクリロニトリルおよび不飽和カルボン酸よりなる多
元共重合体をあげることが出来る。この他、酸性ポリビ
ニルアルコール誘導体や酸性セルロース誘導体も有用で
ある。またポリビニルアセタールやポリウレタンをアル
カリ可溶化した特公昭54−19773号、特開昭57
−94747号、同60−182437号、同62−5
8242号、同62−123453号記載の結合剤も有
用である。さらに、特公平5−2227号公報に記載の
マレイミド基を側鎖に有する光網状化可能な重合体も有
用である。感光性平版印刷版の感光層におけるこれらの
ジアゾ樹脂と結合剤の含有量は、これら両者の総量を基
準にしてジアゾ樹脂3〜30重量%、結合剤は97〜7
0重量%が適当である。ジアゾ樹脂の含有量は少ない方
が感度は高いが3重量%より低下すると結合剤を光硬化
させるためには不十分となり現像時に光硬化膜が現像液
によって膨潤し膜が弱くなる。逆にジアゾ樹脂の含有量
が30重量%より多くなると感度が低くなり実用上難点
が出てくる。従って、より好ましい範囲はジアゾ樹脂5
〜25重量%で結合剤95〜75重量%である。
【0021】ポジ型感光性組成物の感光性化合物として
は、o−キノンジアジド化合物が挙げられ、その代表と
してo−ナフトキノンジアジド化合物が挙げられる。o
−ナフトキノンジアジド化合物としては、特公昭43−
28403号公報に記載されている1,2−ジアゾナフ
トキノンスルホン酸クロライドとピロガロール−アセト
ン樹脂とのエステルであるものが好ましい。その他の好
適なオルトキノンジアジド化合物としては、米国特許第
3,046,120号および同第3,188,210号明細書中
に記載されている1,2−ジアゾナフトキノン−5−ス
ルホン酸クロリドとフェノール−ホルムアルデヒド樹脂
とのエステルがあり、特開平2−96163号公報、特
開平2−96165号公報、特開平2−96761号公
報に記載されている1,2−ジアゾナフトキノン−4−
スルホン酸クロリドとフェノール−ホルムアルデヒド樹
脂とのエステルがある。その他の有用なo−ナフトキノ
ンジアジド化合物としては、数多くの特許に報告され、
知られているものが挙げられる。たとえば、特開昭47
−5303号、同48−63802号、同48−638
03号、同48−96575号、同49−38701
号、同48−13354号、特公昭37−18015
号、同41−11222号、同45−9610号、同4
9−17481号公報、米国特許第2,797,213号、
同第3,454,400号、同第3,544,323号、同第3,
573,917号、同第3,674,495号、同第3,785,
825号、英国特許第1,227,602号、同第1,251,
345号、同第1,267,005号、第1,329,888
号、第1,330,932号、ドイツ特許第854,890号
などの各明細書中に記載されているものをあげることが
できる。
【0022】またo−ナフトキノンジアジド化合物を用
いずにポジ型に作用する感光性化合物として、例えば特
公昭56−2696号に記載されているオルトニトロカ
ルビノールエステル基を有するポリマー化合物も本発明
に使用することができる。更に、光分解により酸を発生
する化合物と、酸により解離する−C−O−C基又は−
C−O−Si 基を有する化合物との組合せ系も本発明に
使用することができる。
【0023】例えば光分解により酸を発生する化合物と
アセタール又はO,N−アセタール化合物との組合せ
(特開昭48−89003号)、オルトエステル又はア
ミドアセタール化合物との組合せ(特開昭51−120
714号)、主鎖にアセタール又はケタール基を有する
ポリマーとの組合せ(特開昭53−133429号)、
エノールエーテル化合物との組合せ(特開昭55−12
995号)、N−アシルイミノ炭素化合物との組合せ
(特開昭55−126236号公報)、主鎖にオルトエ
ステル基を有するポリマーとの組合せ(特開昭56−1
7345号)、シリルエステル化合物との組合せ(特開
昭60−10247号)及びシリルエーテル化合物との
組合せ(特開昭60−37549号、特開昭60−12
1446号)などが挙げられる。
【0024】本発明に於ける感光性組成物に使用する感
光性物質としては、重合体主鎖又は側鎖に感光基として
−CH=CH−CO−を含むポリエステル類、ポリアミ
ド類、ポリカーボネート類のような感光性重合体を主成
分とするものも適している。例えば、特開昭55−40
415号に記載されているような、フェニレンジエチル
アクリレートと水素添加したビスフェノールA及びトリ
エチレングリコールとの縮合で得られる感光性ポリエス
テル、米国特許第2,956,878号に記載されているよ
うな、シンナミリデンマロン酸等の(2−プロペニリデ
ン)マロン酸化合物及び二官能性グリコール類から誘導
される感光性ポリエステル類等が挙げられる。
【0025】さらに本発明における感光性組成物に使用
する感光性物質としては、アジド基が直接又はカルボニ
ル基又はスルホニル基を介して芳香環に結合している芳
香族アジド化合物も挙げられる。例えば、米国特許第3,
096,311号に記載されているようなポリアジドスチ
レン、ポリビニル−p−アジドベンゾアート、ポリビニ
ル−p−アジドベンザール、特公昭45−9613号に
記載のアジドアリールスルファニルクロリドと不飽和炭
化水素系ポリマーとの反応生成物、又特公昭43−21
067号、同44−229号、同44−22954号お
よび同45−24915号に記載されているような、ス
ルホニルアジドやカルボニルアジドを持つポリマー等が
挙げられる。さらにまた、本発明における感光性組成物
に使用する感光性物質としては、付加重合性不飽和化合
物からなる光重合性組成物も使用することができる。ま
た電子写真方式の印刷版に用いられる感光性組成物も本
発明を適用できる。例えば、特開昭55−161250
号に記載の電子写真を利用した印刷用原板に用いられる
電子供与性化合物、フタロシアニン系顔料およびフェノ
ール樹脂からなる感光性組成物が挙げられる。
【0026】感光性組成物は上記塗布溶剤に溶解し、親
水性表面を有するアルミニウム支持体上に乾燥塗布重量
が0.3〜5.0g/m2 となる様に、好ましくは0.5〜3.
5g/m2 となる様に塗布し乾燥して、感光性平版印刷
版を得ることができる。塗布する際の感光性組成物の固
形分濃度は1.0〜50重量%が適当であり、好ましくは
2.0〜30重量%が適当である。支持体上に感光性組成
物を塗布する方法としては従来公知の方法、たとえばロ
ールコーティング、バーコーティング、スプレーコーテ
ィング、カーテンコーティング、回転塗布等の方法を用
いることができる。塗布された感光性組成物溶液は50
〜150℃で乾燥させるのが好ましい。乾燥方法は、始
め温度を低くして予備乾燥した後、高温で乾燥させても
良いし、直接高温度で乾燥させても良い。
【0027】支持体としては、アルミニウム及びアルミ
ニウム被覆された複合支持体が好ましく、さらに鉄を0.
1〜0.5重量%、ケイ素を0.03〜0.3重量%、銅を0.
001〜0.03重量%、更にチタンを0.002〜0.1重
量%含有する1Sアルミニウム板が好ましい。アルミニ
ウム材の表面は、保水性を高め、感光層との密着性を向
上させる目的で表面処理されていることが望ましい。ア
ルカリ好ましくは、1〜30重量%の水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、珪酸ナトリウム
等の水溶液に、20〜80℃の温度で5秒〜250秒間
浸漬してエッチングするのもよい。エッチング浴には、
アルミニウムイオンをアルカリの5分の1程度加えても
良い。ついで、10〜30重量%硝酸または硫酸水溶液
に20〜70℃の温度で5秒〜25秒間浸漬して、アル
カリエッチング後の中和及びスマット除去を行う。例え
ば、粗面化方法として、一般に公知のブラシ研磨法、ボ
ール研磨法、電解エッチング、化学的エッチング、液体
ホーニング、サンドブラスト等の方法およびこれらの組
合せが挙げられ、好ましくはブラシ研磨法、電解エッチ
ング、化学的エッチングおよび液体ホーニングが挙げら
れ、これらのうちで、特に電解エッチングの使用を含む
粗面化方法が好ましい。さらに、特開昭54−6390
2号公報に記載されているようにブラシ研磨した後、電
解エッチングする方法も好ましい。
【0028】また、電解エッチングの際に用いられる電
解浴としては、酸、アルカリまたはそれらの塩を含む水
溶液あるいは有機溶剤を含む水性溶液が用いられ、これ
らのうちで、特に塩酸、硝酸またはそれらの塩を含む電
解液が好ましい。ブラシ研磨はパミストン−水懸濁液と
ナイロンブラシとを用いるのが好ましく、平均表面粗さ
を0.25〜0.9μmとすることが好ましい。電解エッチ
ング処理に使用される電解液は塩酸、または硝酸の水溶
液であり、濃度は0.01〜3重量%の範囲で使用するこ
とが好ましく、0.05〜2.5重量%であれば更に好まし
い。また、この電解液には必要に応じて硝酸塩、塩化
物、モノアミン類、ジアミン類、アルデヒド類、リン
酸、クロム酸、ホウ酸、シュウ酸アンモニウム塩等の腐
蝕抑制材(または安定化剤)、砂目の均一化剤などを加
えることが出来る。また電解液中には、適当量(1〜1
0g/リットル)のアルミニウムイオンを含んでいても
よい。
【0029】電解エッチング処理は、通常10〜60℃
の電解液の温度で行なわれる。この際に使用される交流
電流は、正負の極性が交互に交換されたものであれば、
矩形波、台形波、正弦波いずれのものも用いることがで
き、通常の商用交流の単相及び三相交流電流を用いるこ
とができる。また電流密度は、5〜100A/dm2 で、
10〜300秒間処理することが望ましい。本発明にお
けるアルミニウム合金支持体の表面粗さは、電気量によ
って調整し、0.2〜0.8μmとする。
【0030】さらに、粗面化処理の施されたアルミニウ
ム板は、必要に応じて酸またはアルカリの水溶液にてデ
スマット処理される。このように砂目立てされたアルミ
ニウム合金は、10〜50重量%の熱硫酸(40〜60
℃)や希薄なアルカリ(水酸化ナトリウム等)により、
表面に付着したスマットの除去及びエッチング(好まし
くは0.01〜2.0g/m2 の範囲で)されるのが好まし
い。アルカリでスマットの除去及びエッチングした場合
は、引き続いて洗浄のため酸(硝酸または硫酸)に浸漬
して中和する。表面のスマット除去を行った後、陽極酸
化皮膜が設けられる。陽極酸化法は、従来よりよく知ら
れている方法を用いることが出来るが、硫酸が最も有用
な電解液として用いられる。それに次いで、リン酸もま
た有用な電解液である。さらに特開昭55−28400
号公報に開示されている硫酸とリン酸の混酸もまた有用
である。
【0031】硫酸法は通常直流電流で処理が行われる
が、交流を用いることも可能である。硫酸の濃度5〜3
0重量%、20〜60℃の温度範囲で5〜250秒間電
解処理されて、表面に1〜10g/m2 の酸化皮膜が設
けられる。この電解液には、アルミニウムイオンが含ま
れていることが好ましい。さらにこのとき電流密度は1
〜20A/dm2 が好ましい。リン酸法の場合には、5〜
50重量%のリン酸濃度、30〜60℃の温度で、10
〜300秒間、1〜15A/dm2 の電流密度で処理され
る。
【0032】また、更に必要に応じて米国特許第2,71
4,066号明細書や米国特許第3,181,461号明細書
に記載されている珪酸塩(ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カ
リウム)処理、米国特許第2,946,638号明細書に記
載されている弗化ジルコニウム酸カリウム処理、米国特
許第3,201,247号明細書に記載されているホスホモ
リブデート処理、英国特許第1,108,559号明細書に
記載されているアルキルチタネート処理、独国特許第1,
091,433号明細書に記載されているポリアクリル酸
処理、独国特許第1,134,093号明細書や英国特許第
1,230,447号明細書に記載されているポリビニルホ
スホン酸処理、特公昭44−6409号公報に記載され
ているホスホン酸処理、米国特許第3,307,951号明
細書に記載されているフィチン酸処理、特開昭58−1
6893号や特開昭58−18291号の各公報に記載
されている親水性有機高分子化合物と2価の金属との塩
による処理、特開昭59−101651号公報に記載さ
れているスルホン酸基を有する水溶性重合体の下塗りに
よって親水化処理を行ったもの、特開昭60−6435
2号公報に記載されている酸性染料による着色を行った
ものは、特に好ましい。その他の親水化処理方法として
は米国特許第3,658,662号明細書に記載されている
シリケート電着をも挙げることが出来る。また、砂目立
て処理及び陽極酸化後、封孔処理を施したものが好まし
い。かかる封孔処理は熱水及び無機塩または有機塩を含
む熱水溶液への浸漬ならびに水蒸気浴などによって行わ
れる。
【0033】さらに、アルミニウム支持体には下塗りを
施してもよい。下塗りに用いられる化合物としては例え
ば、カルボキシメチルセルロース、デキストリン、アラ
ビアガム、2−アミノエチルホスホン酸などのアミノ基
を有するホスホン酸類、置換基を有してもよいフェニル
ホスホン酸、ナフチルホスホン酸、アルキルホスホン
酸、グリセロホスホン酸、メチレンジホスホン酸および
エチレンジホスホン酸などの有機ホスホン酸、置換基を
有してもよいフェニルリン酸、ナフチルリン酸、アルキ
ルリン酸およびグリセロリン酸などの有機リン酸、置換
基を有してもよいフェニルホスフィン酸、ナフチルホス
フィン酸、アルキルホスフィン酸およびグリセロホスフ
ィン酸などの有機ホスフィン酸、グリシンやβ−アラニ
ンなどのアミノ酸類、およびトリエタノールアミンの塩
酸塩などのヒドロキシル基を有するアミンの塩酸塩、特
開昭59−101651号公報に記載されているスルホ
ン酸基を有する水溶性重合体、および特開昭60−64
352号公報に記載されている酸性染料等が好ましく用
いられる。この下塗層は、水、メタノール、エタノー
ル、メチルエチルケトンなどもしくはそれらの混合溶剤
に上記の化合物を溶解させ、支持体上に塗布、乾燥して
設けることができる。また、感光性平版印刷版の調子再
現性改良のために黄色染料を添加することもできる。下
塗層の乾燥後の被覆量は、2〜200mg/m2 が適当で
あり、好ましくは5〜100mg/m2 である。
【0034】感光層上には相互に独立して設けられた突
起物により構成されるマット層を設けることが好まし
い。マット層の目的は密着露光におけるネガ画像フィル
ムと感光性平版印刷版との真空密着性を改良することに
より、真空引き時間を短縮し、さらに密着不良による露
光時の微小網点のつぶれを防止することである。マット
層の塗布方法としては、特開昭55−12974号公報
に記載されているパウダリングされた固体粉末を熱融着
する方法、特開昭58−182636号公報に記載され
ているポリマー含有水をスプレーし乾燥させる方法など
があり、いずれの方法をも用いうる。マット層は実質的
に有機溶剤を含まない水性現像液に溶解するか、あるい
はこれにより除去可能な物質から構成されることが望ま
しい。粗面化されたアルミニウム板上に塗布され乾燥さ
れた感光性組成物層を有する感光性平版印刷版は、端部
を、上面が上に凸の全面が親水性表面を有する湾曲面と
なるように裁断した後、画像露光後アルカリ水溶液系現
像液で現像することによりレリーフ像が得られる。露光
に好適な光源としては、カーボンアーク灯、水銀灯、キ
セノンランプ、メタルハライドランプ、ストロボ、紫外
線、レーザ光線などが挙げられる。
【0035】ネガ感光性平版印刷版の現像に使用される
アルカリ水溶液系現像液としては、特開昭51−774
01号、同51−80228号、同53−44202号
や同55−52054号の各公報に記載されているよう
な現像液であって、 pH=8〜13、水が75重量%以
上含まれるものが好ましい。必要により水に対する溶解
度が常温で10重量%以下の有機溶媒(ベンジルアルコ
ール、エチレングリコールモノフェニルエーテル)、ア
ルカリ剤(トリエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、モノエタノールアミン、リン酸ナトリウム、炭酸ナ
トリウム)、アニオン界面活性剤(芳香族スルホン酸
塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、アルキルナフタレン
スルホン酸塩、脂肪酸塩、アルキル硫酸エステル塩)、
ノニオン界面活性剤(ポリオキシエチレンアルキルエー
テル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリ
マー)、汚れ防止剤(亜硫酸ナトリウム、スルホピラゾ
ロンのナトリウム塩)や硬水軟化剤(エチレンジアミン
テトラ酢酸四ナトリウム塩、ニトロ三酢酸三ナトリウム
塩)を加えることができる。しかし、有機溶媒等を含有
すると、作業時の毒性、臭気等の衛生上の問題、火災、
ガス爆発等の安全性の問題、泡の発生等の作業性の問
題、廃液による公害等の問題、コストの問題等が発生す
るため、実質上有機溶媒を含まないものが更に好まし
い。このような、実質上有機溶媒を含まない水性アルカ
リ現像液として、例えば特開昭59−84241号、特
開昭57−192952号及び特開昭62−24263
号公報等に記載されている、ポジ型平版印刷版を画像露
光後、現像する際に用いられる現像液組成物を使用する
ことが出来る。
【0036】感光性平版印刷版の版面部(即ち、端部に
おける湾曲面及び端面を除く部分)は、特開昭54−8
002号、同55−115045号、同59−5843
1号の各公報に記載されている方法で製版処理しても良
いが、湾曲面及び端面と同じ版面保護剤で同時に処理さ
れることが好ましい。即ち、現像処理後、水洗してか
ら、本発明の皮膜形成性を有する水に可溶性のヒドロキ
シアルキル化澱粉およびアニオン界面活性剤およびノニ
オン界面活性剤からなる群から選ばれる少なくとも一つ
の界面活性剤を含有する版面保護剤で不感脂化処理をす
ることが好ましい。またはそのまま不感脂化処理、また
は酸を含む水溶液での不感脂化処理、または酸を含む水
溶液で処理後、不感脂化処理を施してもよい。さらに、
この種の感光性平版印刷版の現像工程では処理量に応じ
てアルカリ水溶液が消費されアルカリ濃度が減少した
り、あるいは、自動現像機の長時間運転により空気によ
ってアルカリ濃度が減少するため処理能力が低下する
が、その際、特開昭54−62004号公報に記載のよ
うに補充液を用いて処理能力を回復させてもよい。この
場合、米国特許第4,882,246号に記載されている方
法で補充することが好ましい。また、上記のような製版
処理は、特開平2−7054号、同2−32357号の
各公報に記載されているような自動現像機で行うことが
好ましい。なお製版工程の最終工程で所望によりさら
に、不感脂化ガムにより不感脂化処理をされてもよい。
なお現像液処理後、必要であれば画像部の不要部分を市
販のネガ用消去液で消去するか石棒で擦りとることもで
きる。
【0037】ポジ型感光性平版印刷版の現像に使用され
る現像液は、実質的に有機溶剤を含まないアルカリ性の
水溶液が好ましく、具体的には珪酸ナトリウム、珪酸カ
リウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リ
チウム、第三リン酸ナトリウム、第二リン酸ナトリウ
ム、第三リン酸アンモニウム、第二リン酸アンモニウ
ム、メタ珪酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナト
リウム、炭酸カリウム、重炭酸カリウム、アンモニア水
などのような水溶液が適当であり、それらの濃度が0.1
〜10重量%、好ましくは0.5〜5重量%になるように
添加される。これらの中でもケイ酸カリウム、ケイ酸リ
チウム、ケイ酸ナトリウム等のケイ酸アルカリを含有す
る現像液は、印刷時の汚れが生じにくいため好ましく、
ケイ酸アルカリの組成がモル比で [SiO2] /〔M〕=0.
5〜2.5(ここに [SiO2] 〔M〕はそれぞれ、SiO2のモ
ル濃度と総アルカリ金属のモル濃度を示す。)であり、
かつSiO2を0.8〜8重量%含有する現像液が好ましく用
いられる。また該現像液中には、例えば亜硫酸ナトリウ
ム、亜硫酸カリウム、亜硫酸マグネシウムなどの水溶性
亜硫酸塩や、レゾルシン、メチルレゾルシン、ハイドロ
キノン、チオサリチル酸等を添加することができる。こ
れらの化合物の現像液中における好ましい含有量は0.0
02〜4重量%で、好ましくは、0.01〜1重量%であ
る。
【0038】また現像液中に、特開昭50−51324
号公報、同59−84241号公報に記載されているよ
うなアニオン性界面活性剤、及び両性界面活性剤、特開
昭59−75255号公報、同60−111246号公
報及び同60−213943号公報等に記載されている
ような非イオン性界面活性剤のうち少なくとも一種を含
有させることにより、または特開昭55−95946号
公報、同56−142528号公報に記載されているよ
うに高分子電解質を含有させることにより、感光性組成
物への濡れ性を高めたり、現像の安定性(現像ラチチュ
ード)を高めたりすることができ、好ましく用いられ
る。かかる界面活性剤の添加量は0.001〜2重量%が
好ましく、特に0.003〜0.5重量%が好ましい。さら
に該ケイ酸アルカリのアルカリ金属として、全アルカリ
金属中、カリウムを20モル%以上含むことが現像液中
で不溶物発生が少ないため好ましく、より好ましくは9
0モル%以上、最も好ましくはカリウムが100モル%
の場合である。
【0039】更に本発明に使用される現像液には、若干
のアルコール等の有機溶媒や特開昭58−190952
号公報に記載されているキレート剤、特公平1−301
39号公報に記載されているような金属塩、有機シラン
化合物などの消泡剤を添加することができる。感光性平
版印刷版の版面部(即ち、端部における湾曲面及び端面
を除く部分)は、特開昭54−8002号、同55−1
15045号、特開昭59−58431号の各公報に記
載されている方法で製版処理してもよいことは言うまで
もないが、湾曲面及び端面と同じ版面保護剤で同時に処
理することが好ましい。即ち、現像処理後、水洗してか
ら本発明の皮膜形成性を有する水に可溶性のヒドロキシ
アルキル化澱粉およびアニオン界面活性剤およびノニオ
ン界面活性剤からなる群から選ばれる少なくとも一つの
界面活性剤を含有する版面保護剤による不感脂化処理、
またはそのまま不感脂化処理、または酸を含む水溶液で
の処理、または酸を含む水溶液で処理後不感脂化処理を
施してもよい。さらに、この種の感光性平版印刷版の現
像工程では、処理量に応じてアルカリ水溶液が消費され
アルカリ濃度が減少したり、あるいは、自動現像液の長
時間運転により空気によってアルカリ濃度が減少するた
め処理能力が低下するが、その際、特開昭54−620
04号に記載のように補充液を用いて処理能力を回復さ
せてもよい。この場合、米国特許第4,882,246号に
記載されている方法で補充することが好ましい。また、
上記のような製版処理は、特開平2−7054号、同2
−32357号に記載されているような自動現像機で行
うことが好ましい。
【0040】また、本発明の感光性平版印刷版を画像露
光し、現像し、水洗又はリンスしたのちに、不必要な画
像部の消去を行なう場合には、特公平2−13293号
公報に記載されているような消去液を用いることが好ま
しい。更に製版工程の最終工程で所望により不感脂化ガ
ムによる不感脂化処理を行ってもよい。更にまた、本発
明の感光性平版印刷版を画像露光し、現像し、水洗又は
リンスし、所望により消去作業をし、水洗したのちにバ
ーニングする場合には、バーニング前に特公昭61−2
518号、同55−28062号、特開昭62−318
59号、同61−159655号の各公報に記載されて
いるような整面液で処理することが好ましい。
【0041】合成例1 4−ジアゾジフェニルアミン硫酸塩(純度99.5%)2
9.4gを25℃にて、96%硫酸70mlに徐々に添加
し、かつ20分間攪拌した。パラホルムアルデヒド(純
度92%)3.26gを約10分かけて徐々に添加し、該
混合物を30℃にて、4時間攪拌し、縮合反応を進行さ
せた。なお、上記ジアゾ化合物とホルムアルデヒドとの
縮合モル比は1:1である。反応生成物は攪拌しつつ、
氷水2l中に注ぎ込み、塩化ナトリウム130gを溶解
した冷濃厚水溶液で処理した。沈澱を吸引濾過により、
回収し、部分的に乾燥した固体を1lの水に溶解し、濾
過し、氷で冷却し、かつ、ヘキサフルオロリン酸カリ2
3gを溶解した水溶液で処理した。沈澱を濾過して回収
し、かつ風乾して高分子量ジアゾ化合物(1)30.3g
を得た。得られたジアゾ化合物(1)をメチルセロソル
ブ中で1−フェニル−3−メチル−5−ピラゾロンとカ
ップリングさせて、色素を得た。この色素の重量平均分
子量(低角度測定光散乱光度計を使用)は、16,500
であり、これは約45量体に相当した。又、この色素を
ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)に
て分子量分布の測定をしたところ、10量体以上が約3
0モル%含まれていた。
【0042】
【実施例】次に実施例により本発明を説明する。 実施例1 99.5重量%アルミニウムに、銅を0.01重量%、チタ
ンを0.03重量%、鉄を0.3重量%、ケイ素を0.1重量
%含有するJISA1050アルミニウム材の厚み0.3
0mm圧延板を、400メッシュのパミストン(共立窯業
製)の20重量%水性懸濁液と、回転ナイロンブラシ
(6,10−ナイロン)とを用いてその表面を砂目立て
した後、よく水で洗浄した。これを15重量%水酸化ナ
トリウム水溶液(アルミニウム4.5重量%含有)に浸漬
してアルミニウムの溶解量が5g/m2 になるようにエ
ッチングした後、流水で水洗した。さらに、1重量%硝
酸で中和し、次に0.7重量%硝酸水溶液(アルミニウム
0.5重量%含有)中で、陽極時電圧10.5ボルト、陰極
時電圧9.3ボルトの矩形波交番波形電圧(電流比r=0.
90、特公昭58−5796号公報実施例に記載されて
いる電流波形)を用いて160クーロン/dm2 の陽極時
電気量で電解粗面化処理を行った。水洗後、35℃の1
0重量%水酸化ナトリウム水溶液中に浸漬して、アルミ
ニウム溶解量が1g/m2 になるようにエッチングした
後、水洗した。次に、50℃30重量%の硫酸水溶液中
に浸漬し、デスマットした後、水洗した。
【0043】さらに、35℃の硫酸20重量%水溶液
(アルミニウム0.8重量%含有)中で直流電流を用い
て、多孔性陽極酸化皮膜形成処理を行った。すなわち電
流密度13A/dm2 で電解を行い、電解時間の調節によ
り陽極酸化皮膜重量2.7g/m2とした。ジアゾ樹脂と
結合剤を用いたネガ型感光性平版印刷版を作成する為
に、この支持体を水洗後、70℃のケイ酸ナトリウムの
3重量%水溶液に30秒間浸漬処理し、水洗乾燥した。
以上のようにして得られたアルミニウム支持体は、マク
ベスRD920反射濃度計で測定した反射濃度は0.30
で、中心線平均粗さは0.58μmであった。次に上記支
持体にメチルメタクリレート/エチルアクリレート/2
−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナト
リウム共重合体(平均分子量約6万)(モル比50/3
0/20)の1.0重量%水溶液をロールコーターにより
乾燥後の塗布量が0.05g/m2 になるように塗布し
た。さらに、下記感光液−1をバーコーターを用いて塗
布し、110℃で45秒間乾燥させた。乾燥塗布量は2.
0g/m2 であった。
【0044】 感光液−1 合成例1のジアゾ樹脂 0.50g 結合剤−1 5.00g スチライトHS−2(大同工業(株)製) 0.10g ビクトリアピュアブル−BOH 0.15g トリクレジルホスフェート 0.50g ジピコリン酸 0.20g FC−430(3M社製界面活性剤) 0.05g 溶剤 1−メトキシ−2−プロパノール 25.00g 乳酸メチル 12.00g メタノール 30.00g メチルエチルケトン 30.00g 水 3.00g
【0045】結合剤−1は、2−ヒドロキシエチルメタ
クリレート/アクリロニトリル/メチルメタクリレート
/メタクリル酸共重合体(重量比50/20/26/
4、平均分子量75,000、酸含量0.4meq/g ) の
水不溶性、アルカリ水可溶性の皮膜形成性高分子であ
る。スチライトHS−2(大同工業(株)製)は、結合
剤よりも感脂性の高い高分子化合物であって、スチレン
/マレイン酸モノ−4−メチル−2−ペンチルエステル
=50/50(モル比)の共重合体であり、平均分子量
は約100,000であった。このようにして得られた
0.3mm、幅800mmのコイル状の感光性平版印刷版を幅
796mmに、図1のスリッタ装置と図2の裁断刃を用い
て、上側裁断刃と下側裁断刃との隙間(D)を50μm
に設定し、上側裁断刃と下側裁断刃のかみ込み量(S)
を300μm に設定して、図4に示したような裁断ダレ
高さが60μmとなるような形状に連続してスリットし
た。裁断されたプレートの切欠部の面積(Y)は400
0μm であった。この時、湾曲面の全面に渡って親水性
表面を有していた。
【0046】1週間後、カットしたシート状の感光性平
版印刷版を画像露光し、800H(富士写真フイルム
(株)製自動現像機)でDN−3C(富士写真フイルム
(株)製アルカリ水溶液系現像液)を水で1:1に希釈
した液にて現像し、直ちに下記に示される処方の版面保
護剤Aを水で1:1に希釈した液を塗り、乾燥した。こ
の印刷版を翌日、オフセット輪転印刷機にて、阪田イン
キ(株)の新聞用インキと東洋インキ(株)の東洋アル
キー湿し水を用いて、100,000枚/時のスピード
で20,000枚印刷した。印刷版の端部に対応する印
刷紙面に汚れは発生していなかった。
【0047】版面保護剤Aの処方 水溶性ヒドロキシプロピルエーテル化澱粉(置換度0.0
5)200重量部およびカルボキシメチルセルローズ
(商品名セロゲン6A、第1工業薬品(株)製)15重
量部を純水770.3重量部に溶解した。この時の粘度は
25℃で13センチポイズであった。この中にアニオン
界面活性剤である、アルキルスルホン酸ナトリウム(商
品名パイオニンA−32B竹本油脂(株)製)40%水溶
液10重量部、安息香酸エチル0.2重量部、デヒドロ酢
酸ナトリウム0.5重量部、リン酸(85%)4.0重量部
を添加して本発明の版面保護剤Aを調製した。
【0048】実施例2〜6 実施例1と同様にして得られた厚さ0.3mm、幅800mm
のコイル状の感光性平版印刷版を幅796mmに、図1の
スリッタ装置と図2の裁断刃を用いて、上側裁断刃と下
側裁断刃との隙間(D)を30〜100μm の間で変更
して、噛み込み量(S)を200〜800μm の間で変
更して、図4に示したような裁断ダレ高さが30〜10
0μm の間になるような形状に連続してスリットした。
この時、いずれのプレートの端部湾曲面も全面に渡り親
水性表面を有していた。表1中に実施例の番号と裁断条
件並びに得られたプレートのダレ高さ(X)及び切欠部
の面積(Y)を示す。その後、実施例1と同様に、画像
露光及び現像を行い、さらに実施例1に記載の版面保護
剤Aを用いて製版し、印刷した。いずれも印刷版の端部
に相当する印刷紙面に汚れは発生していなかった。
【0049】
【表1】 実施例 2 3 4 5 6 7 刃と刃の隙間(D) μm 30 70 100 50 50 50 噛み込み量(S)μm 300 300 300 200 500 800 ダレ高さ(X)μm 30 70 100 60 60 60 切欠部面積(Y)μm2 600 8000 18000 3000 5000 6000
【0050】実施例8〜10 実施例1と同様に、コイル状の感光性平版印刷版を作成
し、実施例1と同様の端部形状となるように連続してス
リットした。その後、実施例1と同様に、画像露光及び
現像を行い、さらに以下に示す版面保護剤B〜Dをそれ
ぞれ用いて、実施例1と同様に製版したものを実施例8
〜10とし、印刷した。いずれの場合も端部に相当する
印刷紙面に汚れは発生しなかった。
【0051】版面保護剤B(実施例8) 水可溶性ヒドロキシプロピルエーテル化澱粉(置換度0.
07)150重量部、水可溶性ヒドロキシエチルエーテ
ル化澱粉(置換度0.05)50重量部、アラビアガム3
0重量部、ポリオキシエチレンアルキルフェノールエー
テル硫酸ナトリウム(商品名、レベノールWZ,花王ア
トラス(株)製)12重量部、アルキルジフェニルエー
テルジスルホン酸ナトリウム40%水溶液3重量部、リ
ン酸カルシウム2重量部、クエン酸1重量部、リン酸3
重量部、フェノール1重量部、デヒドロ酢酸ナトリウム
0.3重量部を純水747.7重量部に溶解し、版面保護剤
Bを調製した。
【0052】版面保護剤C(実施例9) 水可溶性ヒドロキシプロピルエーテル化澱粉(置換度0.
07)180重量部、焙焼デキストリン30重量部、ポ
リビニルメチルエーテル/マレイン酸共重合体(商品
名、ガントレッズS−95GAF社製)10重量部、ア
ルキルスルホン酸ナトリウム(商品名パイオニンA−32
竹本油脂(株)製)5重量部、ポリオキシエチレンノニ
ルフェノールエーテル(商品名、エマルゲン#985H
LB18.9、花王アトラス(株)製)5重量部、硫酸マ
グネシウム3.0重量部、リン酸(85%)3.6重量部、
ホルマリン(37%)3重量部、デヒドロ酢酸ナトリウ
ム0.3重量部を純水760.1重量部に溶解し、版面保護
剤Cを調製した。
【0053】版面保護剤D(実施例10) 水可溶性ヒドロキシエチルエーテル化澱粉(置換度0.0
8)100重量部、水可溶性ヒドロキシプロピルエーテ
ル化澱粉(置換度0.05)100重量部、カルボキシメ
チルセルローズ(商品名セロゲン7A、第1工業薬品
(株)製)100重量部、アラビアガム20重量部、ポ
リオキシエチレンソルビタンモノラウレート(商品名エ
マゾールL−130(HLB16.7)花王アトラス
(株)製)10重量部、ヘキサメタリン酸ナトリウム5
重量部、リン酸(85%)3.5重量部、安息香酸エチル
0.5重量部、デヒドロ酢酸ナトリウム0.8重量部を純水
750.2重量に溶解し、版面保護剤Dを調製した。
【0054】比較例1 実施例1と同様に、コイル状の感光性平版印刷版を作製
し、実施例1と同様の端部形状となるようにスリット
し、露光及び現像を行った。その後、実施例1の版面保
護剤において、ヒドロキシプロピルエーテル化澱粉20
0重量部の代わりにカルボキシメチルセルロース215
重量部を使用した版面保護剤を塗布して、比較例1の印
刷版を作製し、印刷を行った。比較例1は、印刷版の端
部に対応する印刷紙面に濃い線状の汚れが発生した。
【0055】比較例2 実施例1と同様に、コイル状の感光性平版印刷版を作製
し、実施例1と同様の端部形状となるようにスリット
し、露光及び現像を行った。その後、実施例1の版面保
護剤において、ヒドロキシプロピルエーテル化澱粉20
0重量部の代わりにアラビアガム50重量部を使用した
版面保護剤を塗布したものを比較例2とし、印刷を行っ
た。比較例2は、印刷版の端部に対応する印刷紙面に濃
い線状の汚れが発生した。
【0056】比較例3 実施例1と同様に、コイル状の感光性平版印刷版を作製
し、実施例1と同様の端部形状となるようにスリット
し、露光及び現像を行った。その後、実施例1の版面保
護剤において、ヒドロキシプロピルエーテル化澱粉20
0重量部の代わりに焙焼デキストリン200重量部を使
用した版面保護剤を塗布したものを比較例3とし、印刷
を行った。比較例3は、印刷版の端部に対応する印刷紙
面に濃い線状の汚れが発生した。
【0057】比較例4 上側裁断刃と下側裁断刃の隙間及び噛み込み量をそれぞ
れ、0μm 及び300μm に設定して、コイル状の感光
性平版印刷版を、連続してスリットしたものを比較例4
とした。この時端部は、ほぼ直角形状(ダレ高さ(X)
=0μm 、切欠部面積(Y)=0μm2)であった。その
後、実施例1と同様に、製版し、印刷し、実施例1に記
載の版面保護剤をアルミニウム支持体の湾曲面に施し
た。比較例4の感光性平版印刷版を使用した場合には、
印刷版の端部に対応する印刷紙面に薄い線状の汚れが発
生した。
【発明の効果】以上の実施例から明らかな様に、本発明
の製版方法により製版された印刷版では、その端部に対
応する印刷紙面に汚れが発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】スリッタ装置を示す図である。
【図2】スリッタ装置の裁断部の断面図である。
【図3】図2のA部の拡大図を示す。
【図4】実施例1の端部の形状を示す。
【符号の説明】
10a、10b……上側裁断刃 11……回転軸 20(20a、20b)……下側裁断刃 21……回転軸 30……アルミニウムシート

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親水性表面を有するアルミニウム支持体
    上に感光層を設け、該支持体の対向する少なくとも2辺
    の感光層側の端部上面を、上に凸の湾曲面となるように
    裁断し、該感光層上に画像露光して、現像後、少なくと
    も該湾曲面に、皮膜形成性を有する水に可溶性のヒドロ
    キシアルキル化澱粉並びにアニオン界面活性剤およびノ
    ニオン界面活性剤からなる群から選ばれる少なくとも一
    つの界面活性剤を含有する版面保護剤を塗布することを
    特徴とする感光性平版印刷版の製版方法。
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