JPH099929A - チョウセンニンジン茶 - Google Patents

チョウセンニンジン茶

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JPH099929A
JPH099929A JP7167679A JP16767995A JPH099929A JP H099929 A JPH099929 A JP H099929A JP 7167679 A JP7167679 A JP 7167679A JP 16767995 A JP16767995 A JP 16767995A JP H099929 A JPH099929 A JP H099929A
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JP
Japan
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ginseng
leaves
stems
tea
kneading
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JP7167679A
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Hidetaka Ono
秀隆 大野
Kunihiro Saito
邦弘 斎藤
Hirotaka Sawai
弘孝 澤井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 その熱湯抽出液中に薬効成分を含有する健康
茶を提供する。 【解決手段】 チョウセンニンジン(Panax schinsen
g)の葉及び/又は茎を揉捻し、必要に応じて発酵さ
せ、更に乾燥、切断して、その熱湯抽出液中に前記チョ
ウセンニンジンの根部である朝鮮人参と同様の薬効を有
するチョウセンニンジン茶を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チョウセンニンジ
ン茶に関し、詳しくは、チョウセンニンジンの葉、茎を
原料として得られる朝鮮人参様の薬効を有するチョウセ
ンニンジン茶に関する。
【0002】
【従来の技術】ウコギ科の多年宿根草であるチョウセン
ニンジン(Panax schinseng)の根部(4年から6年)
の乾燥物は生薬として「朝鮮人参」あるいは「高麗人
参」と呼ばれ、2000年以上も昔から「気を補う」薬
物、すなわちスタミナ増強を図る薬として漢方の重要な
処方として広く用いられてきた。また、朝鮮人参の薬効
は、薬局方にも虚弱体質の改善、疲労回復、病中病後の
体力回復などと記載されているものである。この朝鮮人
参の有するスタミナ増強の薬効は、人体にストレスが加
えられたときにそれに抵抗するために分泌され生命力の
源ともなるといわれている副腎皮質ホルモンの分泌促進
によるものとされている。
【0003】また、朝鮮人参には、サポニンや糖、コリ
ン、ミネラル、ビタミンB1、B2が含まれており、サポ
ニンはインシュリンの働きを高めるので糖尿病改善も期
待されている。更に、成人病の大半は血液、血管系の障
害が大きな原因となるが、朝鮮人参のジンセノサイドと
いうサポニンが血液の浄化及び血管の血栓除去に大きな
効力を発揮することや朝鮮人参のもつ成分がマクロファ
ージの貧食能力を高め癌の仮眠細胞が発癌前に処理され
るという報告もある。また、朝鮮人参には鎮静作用と興
奮作用という相反した作用があることもわかっており、
その他様々な疾患、例えば、貧血、低血圧、ストレス、
不眠症、肝硬変、冷え症、アトピー性皮膚炎、喘息、ア
レルギー性鼻炎等にも効能があるとされている。
【0004】
【発明の概要】朝鮮人参の薬効は上述のように多岐にわ
たるものであり需要が多いにもかかわらず、一本の朝鮮
人参を得るのに数年を要するために朝鮮人参は稀少なも
のであった。そこで、本発明者らは、朝鮮人参を育てる
ために毎年刈り捨てられていたチョウセンニンジンの葉
や茎から根部の朝鮮人参と同様の薬効成分が得られるの
ではないかと考え、チョウセンニンジンの葉や茎を原料
として茶を製造し、チョウセンニンジンの葉や茎を原料
とする茶の熱湯抽出物を分析したところ、抽出物中に、
朝鮮人参と同様な薬効成分が存在することを見出し、本
発明を完成するに至った。
【0005】すなわち本発明はチョウセンニンジン(Pa
nax schinseng)の葉及び/又は茎からなるチョウセン
ニンジン茶である。以下、本発明を詳細に説明する。
【0006】本発明のチョウセンニンジン茶の原料とな
るチョウセンニンジン(Panax schinseng)の葉、茎
は、ウコギ科の多年宿根草であるチョウセンニンジンか
ら得られるものであり、野山に自生しているものから採
取してもよいし、あるいはチョウセンニンジンを栽培し
て得てもよい。また、上述の通りチョウセンニンジンの
根部の朝鮮人参を育てるために毎年刈り捨てられている
葉や茎を使用することも可能である。
【0007】チョウセンニンジンは、ウコギ科の多年宿
根草で、北朝鮮や中国東北部の山中に自生するが、日本
国内でも多く栽培されているので原料の入手は容易であ
る。チョウセンニンジンの草高は60cm内外で葉は長
柄を有し5小葉からなり、それらの小葉が掌状複葉をな
して茎頂に輪生する。花は散形花序をなし長柄をもち茎
頂に直上して5月頃白色の小花をつける。果実は夏期熟
して紅色球形となる。
【0008】この様なチョウセンニンジンの葉、茎を本
発明のチョウセンニンジン茶の原料とするが、本発明に
用いられるチョウセンニンジンの葉、茎は、このチョウ
センニンジンのどの部分から採取されたものでもよく、
また、刈り取り時期も特に制限されないが、本発明にお
いて好ましくは、若葉、若茎が使用される。チョウセン
ニンジンの根部の朝鮮人参を育てるために葉、茎が毎年
刈り捨てられているが、この刈り取りは通常7月頃につ
く真っ赤な実を採った後の段階で行われ、上述のように
これを本発明に使用することも可能である。
【0009】この様な、チョウセンニンジンの葉、茎に
含まれる精油の量は、葉、茎の乾燥重量の約0.03重
量%であり、その主成分はパナセン(C1524、)でチ
ョウセンニンジン特有の香気を発する。また、精油中の
その他成分として、β−シトステロールやその配糖体、
ダウコステリン、パナクサディオール、フィトステリ
ン、β−エレメン、パナキシノール、ビタミン類、アミ
ノ酸類やその他のサポニン、糖類等が挙げられる。
【0010】チョウセンニンジンの葉、茎に含まれるこ
れらの成分は、チョウセンニンジンの根部である朝鮮人
参にも含まれる成分である。つまり、チョウセンニンジ
ンでは葉、茎と根部に含有する成分を比較した場合、各
種含有成分について含有量の差こそあれ含有成分そのも
のには共通するものが多く、これら成分が総合的に人体
に働いて、生体を構成している細胞の核酸、蛋白質合成
が行われている全てのところで有効に作用することで、
組織細胞の新陳代謝を促し、組織器官の機能を正常化す
る。
【0011】この様なチョウセンニンジンの葉、茎に含
まれる成分は熱湯抽出により容易に得られるが、これら
成分は朝鮮人参から得られる抽出成分と共通する成分が
多く、従って、チョウセンニンジンの葉、茎の熱湯抽出
物には、朝鮮人参の薬効と同様に、虚弱体質の改善、疲
労回復、病中病後の体力回復や糖尿病改善、血液の浄
化、血栓除去、癌の仮眠細胞の発癌前処理、あるいは、
貧血、低血圧、ストレス、不眠症、肝硬変、冷え症、ア
トピー性皮膚炎、喘息、アレルギー性鼻炎等の改善など
が期待できる。
【0012】この様にチョウセンニンジンの葉、茎に
は、様々な薬効成分が存在するので、生のものをそのま
ま熱湯抽出して抽出液を飲用することや、乾燥物を粉末
状にしてそれを食しても効果が期待できるが、チョウセ
ンニンジンの葉、茎を新鮮なうちに乾燥させ、あるいは
発酵させる等の処理を行い、いわゆる「茶」の形態にし
てこれを熱湯抽出して抽出液を飲用することにより、よ
り簡便にまたは効果的に薬効成分を体内に摂取すること
が可能となる。
【0013】チョウセンニンジンの葉及び/又は茎から
チョウセンニンジン茶を製造する方法であるが、通常の
緑茶、ウーロン茶、紅茶等の製造方法に従えばよい。例
えば、チョウセンニンジンの葉、茎を緑茶の様な不発酵
茶にする場合には、採取したチョウセンニンジンの葉及
び/又は茎を採取してからなるべく早い内に、100〜
120℃付近の温度で10〜20分程度の蒸気処理を行
い、その後冷風で急冷する。この蒸気処理により、葉、
茎は柔軟になり、また葉、茎内に存在する酵素が不活性
化されて発酵並びに酸化が妨げられる。次に、粗揉を行
うが、この作業は低めの温度(15〜20℃程度)で5
0〜60分間行う。これによって葉、茎は柔らかく揉み
ほぐされ、余分な汁液を外に出す。更に、柔らかくなっ
た葉、茎をさらに巻きやすいように揉む揉捻を数回繰り
返し行う。揉捻を行う時間は最初の2〜3回(中揉)は
30分程度が適当であり、仕上げ段階である精揉では低
温(10〜15℃程度)で揉みながら細く巻き伸ばす作
業を30分程度2回行うのが適当である。揉捻の工程
後、乾燥が行われるが、乾燥は50〜60℃位の焙炉の
中で30〜40分程度行われる。その後、乾燥されたチ
ョウセンニンジンの葉、茎は切断機にかけられて切断さ
れ、更に臼等で粉末化されて不発酵茶となる。
【0014】次に、チョウセンニンジンの葉、茎をウー
ロン茶の様な半発酵茶にする方法であるが、まず、採取
したチョウセンニンジンの葉、茎を日光に3〜4時間程
度さらしてある程度発酵させた後、釜炒りを行い、発酵
半ばで急速に酵素作用を止める。その後、上記不発酵茶
と同様にして粗捻、揉捻、乾燥、切断、粉末化を行い、
半発酵茶とする。
【0015】また、チョウセンニンジンの葉、茎を紅茶
の様な発酵茶にする場合は、まず、採取したチョウセン
ニンジンの葉、茎を柔らかにして発酵しやすくするため
に萎凋させる。具体的には、7〜8時間、葉、茎を陰干
しして水分を蒸発させる。この時、乾燥空気を循環させ
れば陰干し時間の短縮が可能である。次に、上記不発酵
茶と同様にして揉捻を行い、発酵が平均して進むように
葉、茎によりをつける。その後、振動篩いを用いて揉捻
した葉、茎の固まりをほぐすと共に大小を篩い分けし大
きさを揃えて発酵の準備をする。発酵は、葉、茎を箱に
入れ20〜25℃の湿度の高い(80〜85%)部屋で
4〜5時間程度行う。その後の乾燥、切断、粉末化は上
記不発酵茶と同様にして行い発酵茶を得る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を説
明する。 (1)チョウセンニンジンの葉、茎の不発酵茶 チョウセンニンジンの葉のできるだけ若い部分を茎ごと
1kg準備した。これに110℃15分間の蒸気処理を
施した後、冷風で急冷した。その後、環境温度18℃で
50分間の粗揉を行った。更に、同様の環境温度で、中
揉を2回、約30分ずつ行い、精揉では揉みながら細く
巻き伸ばす作業を2回、30分ずつ行った。その後、こ
れを焙炉に入れ、55℃で35分間の乾燥を行った。得
られた乾燥チョウセンニンジン葉、茎を緑茶用の切断機
で切断し、更に臼で粉末化して860gのチョウセンニ
ンジンの葉、茎の不発酵茶を得た。
【0017】(2)チョウセンニンジンの葉、茎の半発
酵茶 チョウセンニンジンの葉のできるだけ若い部分を茎ごと
1kg準備した。これを、晴天の日(気温25℃)、日
光に4時間さらしてある程度発酵させた後、120℃程
度で釜炒りを行い、発酵半ばで急速に酵素作用を止め
た。その後、上記不発酵茶と同様にして粗捻、中揉、精
揉、乾燥、切断、粉末化を行い、866gのチョウセン
ニンジンの葉、茎の半発酵茶を得た。
【0018】(3)チョウセンニンジンの葉、茎の発酵
茶 チョウセンニンジンの葉のできるだけ若い部分を茎ごと
1kg準備した。これを、干し布の上に広げ7時間の陰
干しを行い水分を蒸発させた。その後、上記不発酵茶と
同様にして中揉、精揉を行い、発酵が平均して進むよう
に葉、茎によりをつけ、振動篩いを用いて揉捻して得ら
れた葉、茎の固まりをほぐすと共に大小を篩い分けし大
きさを揃えた。この葉、茎を箱に入れ温度23℃、湿度
85%の部屋で4時間の発酵を行った。その後の乾燥、
切断、粉末化は上記不発酵茶と同様にして行い870g
のチョウセンニンジンの葉、茎の発酵茶を得た。
【0019】この様にして得られた3種類のチョウセン
ニンジンの葉、茎の茶について、熱湯抽出を行い、抽出
液に含まれる成分を液体クロマトグラフ法により分析し
た。結果は、全ての抽出液にパナセン、β−シトステロ
ール、ダウコステリン、パナキシノール、パナクサディ
オール、ビタミン類、アミノ酸類が含まれており、これ
は、朝鮮人参の熱湯抽出成分と共通するものであり滋養
強壮、充血虚弱の改善、病気予防等の薬効を有するもの
である。
フロントページの続き (72)発明者 斎藤 邦弘 東京都世田谷区駒沢3−27−1−103 (72)発明者 澤井 弘孝 東京都八王子市大和田町7丁目14番2号

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チョウセンニンジン(Panax schinsen
    g)の葉及び/又は茎からなるチョウセンニンジン茶。
JP7167679A 1995-07-03 1995-07-03 チョウセンニンジン茶 Pending JPH099929A (ja)

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JP7167679A JPH099929A (ja) 1995-07-03 1995-07-03 チョウセンニンジン茶

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1399033A4 (en) * 2001-06-25 2004-12-15 Ginseng Science Inc METHOD FOR MACHINING GINSENG AND MACHINED GINSENG AVAILABLE BY THIS METHOD
JP2005531576A (ja) * 2002-05-28 2005-10-20 エムディー バイオアルファ カンパニー リミテッド 人参の葉および茎からの、抗癌および抗転移活性を有する画分
KR20210048797A (ko) * 2019-10-24 2021-05-04 경상북도(농업기술원) 인삼잎차의 제조방법

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JP2011093928A (ja) * 2002-05-28 2011-05-12 Md Bioalpha Co Ltd 人参の葉および茎からの、抗癌および抗転移活性を有する画分
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