JPH0998145A - 多重伝送装置及びその伝送方法 - Google Patents

多重伝送装置及びその伝送方法

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JPH0998145A
JPH0998145A JP27633795A JP27633795A JPH0998145A JP H0998145 A JPH0998145 A JP H0998145A JP 27633795 A JP27633795 A JP 27633795A JP 27633795 A JP27633795 A JP 27633795A JP H0998145 A JPH0998145 A JP H0998145A
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frame
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channel
bits
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JP27633795A
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Hiroyasu Naito
博康 内藤
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Toa Corp
Original Assignee
Toa Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無駄な空データの伝送を極力少なくする。 【解決手段】 1つのフレームDf内に1以上のチャン
ネルのデータを割り当てて伝送させる多重伝送装置であ
って、上記フレームDf内における上記データの割り当
て領域Dmのビット数が予め定められている多重伝送装
置において、実際に使用するチャンネルの数が所定値以
上であるとき、上記実際に使用するチャンネルのデータ
のみを上記データ割り当て領域Dm内において割り当て
可能な最大のビット数で割り当てると共に、このデータ
の割り当て状態を示すチャンネル制御データDcと、デ
ータ伝送時に同期を取るためのフレーム同期データDs
と、パリティビットDpとを、上記データ割り当て領域
Dmに付加して上記フレームDfを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1本の伝送ライン
(1回線)を使用して1以上、例えば複数のチャンネル
のデータをディジタルで伝送させる多重伝送装置及びそ
の伝送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような多重伝送の応用例として、
例えば同時通訳システムがある。即ち、同時通訳システ
ムにおいては、原語及び翻訳語、場合によっては複数の
翻訳語が同時に伝送される。従って、伝送させる音声信
号(音声データ)の数だけ複数のチャンネルが必要とな
るが、上記多重伝送を応用することにより、上記複数チ
ャンネルの音声データを1本の伝送ラインで伝送させる
ことができる。
【0003】このような多重伝送を応用した同時通訳シ
ステムにおいては、一般に、各チャンネルの音声信号を
サンプリング周波数fsでサンプリングし符号化(デジ
タル化)して得た各チャンネルの音声データを時分割多
重化し、これに同期データ等を付加してフレームを形成
し、このフレームを単位としてデータ伝送を行ってい
る。例えば8チャンネル分の音声データを多重伝送する
場合、そのデータ伝送は、従来、図3に示すような伝送
フォーマットに基づいて行われている。
【0004】同図に示すように、1フレームDfは、所
定のビット数、例えば80ビット(bit)で形成され
ており、このフレームDf内に、各チャンネルの音声デ
ータDchが時分割多重化される音声データ割り当て領域
Dm、フレーム同期データDs、制御データDc及びパ
リティビットDpが各々割り当てられている。このう
ち、音声データ割り当て領域Dmには、例えば72ビッ
トというビット数が予め定められており、この72ビッ
トの領域Dm内に各チャンネルの音声データDchが各々
9ビットのビット数で割り当てられている。
【0005】そして、上記音声データ割り当て領域Dm
の前方でフレームDfの最初の4ビットにフレーム同期
データDsが割り当てられており、このフレーム同期デ
ータDsに基づいて、データ伝送時におけるフレーム同
期が取られる。また、上記音声データ割り当て領域Dm
の後に、制御データDcが、3ビットのビット数で割り
当てられている。この制御データDcには、伝送される
音声データDchに対して例えばプリエンハンシス等の制
御が掛けられているか等の情報が収められている。更
に、フレームDfの最後尾の1ビットに、伝送誤り検出
用のパリティビットが割り当てられている。
【0006】この多重伝送においては、上記のようなフ
ォーマットから成るフレームDfが、一定時間(即ち周
期)Tの間隔で逐次伝送される。なお、このフレーム周
期Tは、音声データDchのサンプリング周波数fsに対
して、T=1/fsの関係にある。従って、8チャンネ
ル分の音声データDchが、時分割多重化された状態でサ
ンプリング周波数fsと同じ周波数で伝送されることに
なり、即ち上記8チャンネル分の音声データDchを1本
の伝送ラインで伝送させることができる。
【0007】なお、上記伝送データ、即ちフレーム周期
Tで逐次伝送されるフレームDfを受信する受信側にお
いては、フレームDfに含まれる同期データDsに基づ
いてフレーム同期を取る。そして、制御データDcに基
づいて音声データDchに対する制御状態を認識し、パリ
ティビットDpに基づいて伝送誤り制御を行うと共に、
多重化されている各チャンネルの音声データDchを各々
分離する。これを逐次伝送されてくるフレームDf毎に
繰り返すことによって、各チャンネルの音声データDch
を再生することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記多重伝
送において、全てのチャンネル(8チャンネル)を使用
するのではなく、一部のチャンネルだけを使用する場合
がある。例えば、上記同時通訳システムにおいて、翻訳
語が5ヵ国語だけであり、即ち伝送させるのは原語も含
めて6カ国語だけであるというような場合である。
【0009】このような場合、上記従来技術において
は、例えば1乃至6チャンネルに伝送させる音声データ
Dch(ch=1、2、3、4、5、6)を割り当て、残り
の7乃至8チャンネルについては空データのままデータ
伝送を行っていた。即ち、72ビットというデータ伝送
容量を有する音声データ割り当て領域Dmのうち、18
ビットについては空データで占められることになる。こ
のように、伝送させる必要のない空データについても一
緒に伝送させてしまうことになるので、伝送データとし
て無駄なデータが多く、上記データ伝送容量を有効に使
用することができず、非常に不経済であるという問題が
ある。この問題は、使用するチャンネル数が少なくなる
ほど顕著になる。
【0010】そこで、本発明は、空データ、即ち無駄な
データの伝送を少なくし、その分、使用するチャンネル
の音声データDchを極力大きなビット数(情報量)で割
り当てることによって、上記音声データDchを高音質で
伝送させると共に、多重伝送におけるデータ伝送容量を
有効に使用することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、一つのフレーム内に1以上、例えば複数のチャンネ
ルのデータを割り当てて伝送させる多重伝送装置であっ
て、上記フレーム内における上記データの割り当て領域
のビット数が予め定められている多重伝送装置におい
て、上記複数のチャンネルのうち実際に使用するチャン
ネルを指定するチャンネル制御信号を出力する制御信号
出力手段と、上記実際に使用するチャンネルの数が所定
値以上であるとき、上記チャンネル制御信号に基づい
て、上記実際に使用するチャンネルのデータのみを上記
データの割り当て領域内において割り当て可能な最大の
ビット数で割り当てると共に、このデータの割り当て状
態を示すチャンネル制御データと、上記データの伝送時
において同期を取るための同期データとを、上記割り当
てられたデータに付加して上記フレームを形成するデー
タ多重化手段とを、具備するものである。
【0012】即ち、フレームには、実際に使用するチャ
ンネルのデータと制御データと同期データとが割り当て
られる。ここで、上記実際に使用するチャンネルの数が
所定値以上であるとき、各チャンネルのデータは、デー
タ割り当て領域内において割り当て可能な最大のビット
数で割り当てられるので、上記所定値以上の範囲内にに
おいて使用するチャンネル数が少なくなるほど各チャン
ネル毎のデータのビット数(情報量)が多くなる。な
お、上記データ割り当て領域内に各チャンネルのデータ
を一様に割り当て切ることのできないビット数の余りが
生じたとき、即ち使用するチャンネル数で上記データ割
り当て領域のビット数を除して余りが生じたとき、この
余りのビット数のみが空データとして伝送される。従っ
て、上記データ割り当て領域に対してこの領域内にビッ
ト数の余りを生じさせずに各チャンネルのデータを一様
に割り当て切ることができる場合、即ち使用するチャン
ネル数で上記データ割り当て領域のビット数を丁度割り
切ることができる場合には、空データは生じない。な
お、上記データの割り当て状態は、チャンネル制御デー
タによって示される。また、このデータの伝送時におけ
る同期は、同期データに基づいて取ることができる。そ
して、上記所定値として設定し得る最小の値は1であ
る。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の多重伝送装置から出力される上記フレームを受信し、
上記フレームから上記同期データを検出して同期信号を
再生する同期信号再生手段と、上記同期信号に基づいて
上記フレームから上記チャンネル制御データ及び上記複
数のチャンネルのデータを復調し、この復調した上記チ
ャンネル制御データに基づいて上記データを各チャンネ
ル毎に分離して再生するデータ再生手段とを、具備する
ものである。
【0014】即ち、同期信号再生手段によって、同期信
号が再生される。そして、データ再生手段により、上記
同期信号に基づいて、チャンネル制御データ及び各チャ
ンネルのデータが復調され、この復調されたチャンネル
制御データに基づいて、上記データが各チャンネル毎に
分離、再生される。つまり、請求項1に記載の多重伝送
装置から出力されるフレームから、各チャンネルのデー
タを再生することができる。
【0015】請求項3に記載の発明は、上記フレームの
送信側として請求項1に記載の多重伝送装置を用い、受
信側として請求項2に記載の多重伝送装置を用いたもの
である。
【0016】即ち、上記フレームの送受信、つまりは上
記各チャンネルのデータの送受信が行われる。
【0017】請求項4に記載の発明は、1つのフレーム
内に1以上、例えば複数のチャンネルのデータを割り当
てて伝送させる多重伝送方法であって、上記フレーム内
における上記データの割り当て領域のビット数が予め定
められている多重伝送方法において、上記実際に使用す
るチャンネルの数が所定値以上であるとき、上記複数の
チャンネルのうち実際に使用するチャンネルのデータの
みを上記データの割り当て領域内において割り当て可能
な最大のビット数で割り当てると共に、このデータの割
り当て状態を示すチャンネル制御データと、上記データ
の伝送時に同期を取るための同期データとを、上記割り
当てられたデータに付加して得たフレームを伝送させる
ものである。
【0018】即ち、ここで伝送されるフレームは、請求
項3に記載の多重伝送装置において送受信されるフレー
ムと同等のものである。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明に係る多重伝送装置及びそ
の伝送方法の実施の形態を、例えば同時通訳システムに
応用したものについて、図1及び図2を参照してその一
例を説明する。この同時通訳システムは、送信側と受信
側とから成り、これらの間で例えば最大8チャンネル分
の音声信号を伝送させることができるものである。図2
(a)及び(b)に、各々送信側及び受信側の概略構成
のブロック図を示す。
【0020】送信側は、図2(a)に示すように、各チ
ャンネルCH1,CH2,CH3・・・の音声信号を入
力し、これをサンプリング周波数fsでサンプリング
し、符号化(ディジタル化)するA/Dコンバータ1
a、1b、1c、・・・を有している。これらのA/D
コンバータ1a、1b、1c、・・・は、例えば逐次比
較型のもので、入力された上記音声信号を所定のビット
数(分解能)、例えば16ビットでディジタル化し、こ
れによって得たディジタル音声データDchを出力するも
のである。これら各チャンネルの音声データDchは、デ
ータ多重化部2に供給される。
【0021】上記データ多重化部2には、上記各チャン
ネルの音声データDchの他に、図示しない制御信号出力
部から出力される制御信号が供給される。この制御信号
には、例えば、送信側のオペレータがこの同時通訳シス
テムの有する全チャンネル(8チャンネル)のうち実際
に使用するチャンネルを1以上指定したとき、どのチャ
ンネルを指定したのかを示す所謂チャンネル指定情報等
が含まれている。
【0022】上記のように各チャンネルの音声データD
ch及び制御信号が供給されるデータ多重化部2は、例え
ばマイクロコンピュータ(CPU)と直列伝送用LSI
との組み合わせにより構成されている。このデータ多重
化部2は、上記制御信号に基づいて、この同時通訳シス
テムの有する全チャンネルのうち実際に使用するチャン
ネルの音声データDchのみを時分割多重化すると共に、
これに同期データ等を付加して、図1(a)及び(b)
に示すような伝送フォーマットを有するフレームDfを
形成するものである。このフレームDfは、後述するラ
インインターフェース3を介して受信側に伝送され、即
ちこのフレームDfを単位として各チャンネルの音声デ
ータDch(音声信号)の伝送が行われる。
【0023】フレームDfは、図1(a)及び(b)に
示すように、上述の図3に示す従来の多重伝送技術と同
様に、所定のビット数、例えば80ビット(bit)で
形成される。そして、この80ビットから成るフレーム
Df内に、上記音声データDchが時分割多重化される音
声データ割り当て領域Dm、フレーム同期データDs、
制御データDc及びパリティビットDpが各々割り当て
られる。
【0024】このうち、音声データ割り当て領域Dmに
は、例えば72ビットというビット数が予め定められて
おり、この72ビットという領域Dmに、上記制御信号
に基づいて、実際に使用するチャンネルの音声データD
chのみが上記領域Dm内に割り当てられる。ここで、実
際に使用するチャンネルの数が例えば5以上のときは、
上記領域Dm内において割り当て可能な最大のビット数
で割り当てられる。また、実際に使用するチャンネルの
数が4以下であるときは、1チャンネル当たり、各音声
データDchの有する最大のビット数、つまりは16ビッ
トで割り当てられる。即ち、本実施の形態においては、
特許請求の範囲に記載の所定値は5である。
【0025】これと同時に、この音声データ割り当て領
域Dmに割り当てられた上記音声データDchの割り当て
状態を示す情報、例えば上記領域Dmに割り当てられた
音声データDchの数(実際に使用するチャンネル数)を
示す情報が、上記制御データDcとして3ビットの情報
量で付加されるように構成されている。上記の点が、本
発明の実施の形態と、上述した従来技術との間で大きく
異なる点であり、本実施の形態の特徴とするところであ
る。
【0026】即ち、今、送信側のオペレータが、この同
時通訳システムの有する全チャンネルのうち、実際に使
用するチャンネルを1以上指定したとする。これによっ
て、どのチャンネルが指定されたのかの情報を含んでい
る制御信号が、制御信号出力部から出力され、データ多
重化部2に供給される。
【0027】データ多重化部2は、上記制御信号が供給
されたことにより、実際にどのチャンネルを使用してデ
ータ伝送を行うのかを認識する。そして、実際に使用す
るチャンネルの音声データDchのみを、例えばチャンネ
ル番号の若い順に、音声データ割り当て領域Dmに割り
当てる。ここで、各音声データDchは、上述したように
各々16ビットという情報量を有している。実際に使用
するチャンネルの数が5以上のときは、この16ビット
という情報量のうち、各音声データDchの上位ビット
(MSB)から所定のビット数、即ち実際に使用するチ
ャンネル数で上記音声データ割り当て領域Dmのビット
数(72ビット)を除して得た整数値と同じビット数だ
けを割り当てる。
【0028】例えば、全チャンネルを使用する場合は、
各チャンネルの音声データDchを、各々上位9ビットだ
け割り当てる。同様に、実際に使用するチャンネル数が
7、6、5チャンネルである場合には、上記音声データ
Dchを、各々上位10、12、14ビットだけ割り当て
る。そして、実際に使用するチャンネルの数が4以下の
ときは、16ビット割り当てる。なお、図1(b)は、
使用するチャンネル数が、各々8、6、5、4チャンネ
ルである場合の、フレームDfの伝送フォーマットを示
している。
【0029】ところで、実際に使用するチャンネル数に
よっては、上記音声データ割り当て領域Dm内に各チャ
ンネルの音声データDchを一様に割り当て切ることがで
きなくなる場合がある。即ち、実際に使用するチャンネ
ルの数が5以上の場合であって、かつこの実際に使用す
るチャンネル数で上記音声データ割り当て領域Dmのビ
ット数(72ビット)を除して余りが生じる場合で、例
えば図1(b)においては、使用するチャンネル数が5
チャンネルであるとき、上記音声データ割り当て領域D
m内に2ビットの余剰ビットが生じる場合である。この
ような場合、上記余剰ビットについては、空データとし
て扱う。なお、上記音声データ割り当て領域Dm内に各
チャンネルの音声データDchを一様に割り当て切ること
ができる場合、即ち実際に使用するチャンネル数で音声
データ割り当て領域Dmのビット数を丁度割り切ること
ができる場合には、上記空データは存在しない。
【0030】上記音声データDchの割り当てと同時に、
データ多重化部2は、上記音声データ割り当て領域Dm
に割り当てた音声データDchの数(実際に使用するチャ
ンネル数)を示す情報、例えば図1(b)に示す伝送フ
ォーマットのうちどの伝送フォーマットでデータ伝送を
行うのかについての情報を、3ビットの情報量で制御デ
ータDcに割り当てる。
【0031】なお、上記制御データDcは、フレームD
f内において、上記音声データ割り当て領域Dmの後ろ
に割り当てられる。また、このフレームDfを伝送させ
る際、フレーム同期を取るためのフレーム同期データD
sについては、音声データ割り当て領域Dmの前方でフ
レームDfの最初の4ビットに割り当てられる。そし
て、フレームDfの最後尾の1ビットに、伝送誤り検出
用のパリティビットDpが割り当てられる。
【0032】データ多重化部2は、上記のような伝送フ
ォーマットを有するフレームDfを、一定時間(即ち周
期)Tの間隔で逐次形成する。なお、このフレーム周期
Tは、音声データDchのサンプリング周波数fsに対し
て、T=1/fsの関係にある。
【0033】上記のように形成されたフレームDfは、
ラインインターフェース3を介し、伝送ラインを通じ
て、送信側に、上記フレーム周期Tで逐次伝送される。
即ち、オペレータによって指定された1以上のチャンネ
ルの音声データDchが、時分割多重化された状態でサン
プリング周波数fsと同じ周波数で伝送されることにな
り、つまりは上記各チャンネルの音声データDchが1本
の伝送ラインで多重伝送されることになる。そして、各
チャンネルの音声データDchは、実際に使用するチャン
ネルの数が5以上のときは、上記使用するチャンネル数
(上記オペレータによって指定されたチャンネル数)が
少なくなるほど多くのビット数(情報量)で伝送され
る。なお、ラインインターフェース3は、上記フレーム
Dfを、伝送ラインの種類(回線の種類)、例えば使用
する光ファイバケーブル等の規格に応じた信号形式に変
換するものである。
【0034】上記伝送ラインを通じて送信側から順次伝
送されるフレームDfを受信する受信側は、図2(b)
に示すように、上記フレームDfを、伝送ラインの規格
に応じた信号形式から元の信号形式に変換しなおすライ
ンインターフェース4を有している。このラインインタ
ーフェース4によって信号形式が変換し直された上記フ
レームDfは、同期信号再生部5とデータ再生部6とに
各々供給される。
【0035】同期信号再生部5は、供給された上記フレ
ームDfからフレーム同期データDsを検出して同期信
号を再生するものである。
【0036】一方、データ再生部6は、例えばCPUと
直列伝送用LSIとの組合せにより構成されており、デ
ータ復調部7、制御データ再生部8及び音声データ再生
部9に分けられる。上記ラインインターフェース4を介
して供給されるフレームDfは、まずデータ復調部7に
入力され、ここで、上記同期信号再生部5により再生さ
れた同期信号に基づいて、音声データ割り当て領域Dm
に割り当てられている各チャンネルの音声データDch、
制御データDc及びパリティビットDpが各々復調され
る。また、このデータ復調部7においては、復調された
パリティビットDpによる伝送誤り検出も同時に行われ
る。
【0037】上記データ復調部7によって復調された制
御データDcは、制御データ再生部8に供給され、ここ
で、上記音声データ割り当て領域Dmに割り当てられて
いる音声データDchの数(実際にデータ伝送に使用され
ているチャンネル数)を表すチャンネル制御信号として
再生される。一方、復調された各チャンネルの音声デー
タDchは、音声データ再生部9に供給され、ここで、上
記チャンネル制御信号に基づいて、各々が音声データ割
り当て領域Dm内にどの様な状態で(即ち、どの様な伝
送フォーマットで)割り当てられているのか解析され、
各チャンネル毎に各々分離、再生される。
【0038】また、上記音声データ再生部9には、図示
しないチャンネル選択部からチャンネル選択信号が供給
されている。このチャンネル選択信号は、例えば受信側
のオペレータが聴取したいチャンネルを選択したとき、
どのチャンネルが選択されたかを示す信号で、上記音声
データ再生部9は、このチャンネル選択信号に従って選
択されたチャンネルの音声データDchを出力する。そし
て、上記音声データ再生部9から出力された音声データ
Dchは、D/Aコンバータ10に供給され、ここでアナ
ログ化され、音声信号として出力される。
【0039】即ち、上述の図2(a)に示す送信側から
1本の伝送ラインを通じて多重伝送される1以上のチャ
ンネルの音声信号(音声データDch)を、この図2
(b)に示す受信側により各チャンネル毎に再生するこ
とができる。
【0040】上記のように、本実施の形態を示す多重伝
送は、実際に使用するチャンネルの数が所定値以上であ
るときは、上記使用するチャンネル数が少なくなるほ
ど、各チャンネル毎の音声データDchを多くのビット数
(情報量)で伝送させるように構成されている。即ち、
使用するチャンネル数が少なくなるほど、音声データD
chは高品質(高解像度)で伝送されることになる。
【0041】また、この多重伝送においては、実際に使
用するチャンネルの数が所定値以上のときであって、フ
レームDf内における音声データ割り当て領域Dm内に
各チャンネルの音声データDchを一様に割り当て切るこ
とのできない余剰ビットが生じたとき、この余剰ビット
のみが空データのまま伝送される。この余剰ビットと
は、実際に使用するチャンネル数で上記音声データ割り
当て領域Dmのビット数を除したときに生じる余りのビ
ットであるので、実際に使用するチャンネル数よりも大
きい数にはならない。また、この余剰ビットが生じない
場合は、空データは存在しない。従って、実際に使用す
るチャンネル数が少なくなっても、上述した従来のよう
に多くの空データ、即ち無駄なデータを伝送させること
がなくなるので、上記音声データ割り当て領域Dmの有
するデータ伝送容量を有効に使用することができるとい
う効果がある。
【0042】そして、上記効果は、音声データDchのサ
ンプリング周波数fs、1フレームDfのフレーム周期
T、及びこのフレームDfの伝送速度(伝送レート)を
固定したままの状態で奏することができるので、従来技
術と比較してもハードウェア構成が複雑になることはな
い。
【0043】なお、本実施の形態を示す多重伝送におい
ては、1フレームDfを80ビットで形成したが、特に
このビット数に限ることはない。また、音声データ割り
当て領域Dm、フレーム同期データDs、制御データD
cについても、各々72ビット、4ビット、3ビットと
したが、これらのビット数に限らない。そして、伝送誤
り検出用コードとしてパリティビットDpを付加した
が、伝送誤り検出についても、このパリティビットDp
を用いたパリティチェックに限ることはない。また、伝
送誤り検出を行う必要のない場合は、上記パリティビッ
トDpのような伝送誤り検出用コードを付加する必要は
ない。更に、伝送可能なチャンネル数を最大8チャンネ
ルとし、所定値を5としたが、これに限らない。また、
所定値として設定し得る最小の値は1であり、この1を
所定値とする場合は、所定値の大きさを判別する必要が
なくなるということは言うまでもない。この所定値は、
本多重伝送装置において固定された値としてもよいし、
例えばオペレータが任意の値を設定できるようにしても
よい。
【0044】また、ここでは、多重伝送を同時通訳シス
テムに応用する場合について説明したが、1つの伝送ラ
イン(1回線)を使用して複数の信号を伝送させる多重
伝送技術であれば、上記の同時通訳システムに限らず、
オーディオミキサや計測制御システム等の他の装置に、
この多重伝送技術を応用してもよい。
【0045】更に、本実施の形態においては、制御デー
タDcの有する全ビット数(3ビット)を使用して、伝
送させるフレームDfのフォーマットを表現したが、例
えばフレームDfの伝送フォーマットが図1(b)に示
す4パターンに限られる場合は、上記制御データDcの
3ビットのうち2ビットを使用して上記フレームDfの
伝送フォーマットを表現してもよい。そして、上記制御
データDcの残りの1ビットに、例えば伝送される音声
データDchに対してプリエンハンシス等の制御を掛ける
か等、その他の制御情報を割り当ててもよい。この場
合、受信側においては、図2(b)に示すように、制御
データ再生部8により、上記その他の制御情報(信号)
を再生するように構成すればよい。
【0046】
【発明の効果】請求項1に記載の発明の多重伝送装置
は、実際に使用するチャンネルの数が所定値以上である
とき、上記使用するチャンネル数が少なくなるほど、各
チャンネル毎のデータを多くのビット数(情報量)で割
り当てるように構成されている。即ち、各データは多く
のビット数で符号化(ディジタル化)されるので、使用
するチャンネル数が少なくなるほど上記各データは高品
質(高解像度)で伝送されるという効果がある。
【0047】また、使用するチャンネルの数が所定値以
上のときであって、かつ、フレーム内におけるデータ割
り当て領域内に各チャンネルのデータを一様に割り当て
切ることのできないビット数の余りが生じたとき、即ち
実際に使用するチャンネル数で上記データ割り当て領域
のビット数を除して余りが生じたとき、この余りのビッ
ト数のみが空データとして伝送される。つまり、上記デ
ータ割り当て領域内に空データが存在したとしても、こ
の空データのビット数(情報量)は実際に使用するチャ
ンネル数よりも小さい値になる。また、上記データ割り
当て領域内に上記ビット数の余りが生じない場合は、空
データは存在しない。従って、実際に使用するチャンネ
ル数が少ない場合でも、従来とは異なり、上記データ割
り当て領域内を多くの空データ、即ち無駄なデータで占
めるようなことはなく、この多重伝送装置におけるデー
タ伝送容量を有効に使用することができるという効果が
ある。
【0048】請求項2に記載の発明の多重伝送装置は、
請求項1に記載の多重伝送装置から出力されるフレーム
から、各チャンネルのデータを再生するものである。従
って、使用するチャンネルの数が所定値以上のときは、
使用するチャンネル数が少ないほど、再生される各デー
タの品質(解像度)は高くなる。
【0049】請求項3に記載の発明の多重伝送装置は、
送信側として請求項1に記載の多重伝送装置を用い、受
信側として請求項2に記載の多重伝送装置を用い、これ
によって上記フレームの送受信を行うものである。従っ
て、上記請求項1及び2に記載の発明と同様の効果を奏
する。
【0050】請求項4に記載の多重伝送方法は、請求項
3に記載の多重伝送装置において送受信されるフレーム
と同等のフレームを伝送させるものである。従って、上
記請求項3に記載の発明と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多重伝送の実施の形態の一例を示
す伝送データのフォーマット図で、(a)は、フレーム
全体の概略構成を示し、(b)は、使用チャンネル数別
の音声データの割り当て状態を示す。
【図2】同実施の形態を示す多重伝送装置のブロック図
で、(a)は送信側、(b)は受信側のブロック図であ
る。
【図3】従来の多重伝送における伝送データのフォーマ
ット図である。
【符号の説明】
2 データ多重化部 3、4 ラインインターフェース 5 同期信号再生部 6 データ再生部 7 データ復調部 8 制御データ再生部 9 音声データ再生部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一つのフレーム内に1以上のチャンネル
    のデータを割り当てて伝送させる多重伝送装置であっ
    て、上記フレーム内における上記データの割り当て領域
    のビット数が予め定められている多重伝送装置におい
    て、 上記1以上のチャンネルのうち実際に使用するチャンネ
    ルを指定するチャンネル制御信号を出力する制御信号出
    力手段と、 上記実際に使用するチャンネルの数が所定値以上である
    とき、上記チャンネル制御信号に基づいて、上記実際に
    使用するチャンネルのデータのみを上記データの割り当
    て領域内において割り当て可能な最大のビット数で割り
    当てると共に、このデータの割り当て状態を示すチャン
    ネル制御データと、上記データの伝送時において同期を
    取るための同期データとを、上記割り当てられたデータ
    に付加して上記フレームを形成するデータ多重化手段と
    を、具備する多重伝送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の多重伝送装置から出力
    される上記フレームを受信し、 上記フレームから上記同期データを検出して同期信号を
    再生する同期信号再生手段と、 上記同期信号に基づいて上記フレームから上記チャンネ
    ル制御データ及び上記1以上のチャンネルのデータを復
    調し、この復調した上記チャンネル制御データに基づい
    て上記データを各チャンネル毎に分離して再生するデー
    タ再生手段とを、具備する多重伝送装置。
  3. 【請求項3】 上記フレームの送信側として請求項1に
    記載の多重伝送装置を用い、受信側として請求項2に記
    載の多重伝送装置を用いた多重伝送装置。
  4. 【請求項4】 1つのフレーム内に1以上のチャンネル
    のデータを割り当てて伝送させる多重伝送方法であっ
    て、上記フレーム内における上記データの割り当て領域
    のビット数が予め定められている多重伝送方法におい
    て、 上記実際に使用するチャンネルの数が所定値以上である
    とき、上記1以上のチャンネルのうち実際に使用するチ
    ャンネルのデータのみを上記データの割り当て領域内に
    おいて割り当て可能な最大のビット数で割り当てると共
    に、このデータの割り当て状態を示すチャンネル制御デ
    ータと、上記データの伝送時に同期を取るための同期デ
    ータとを、上記割り当てられたデータに付加して得たフ
    レームを伝送させる多重伝送方法。
JP27633795A 1995-09-29 1995-09-29 多重伝送装置及びその伝送方法 Pending JPH0998145A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022120020A (ja) * 2021-06-08 2022-08-17 阿波▲羅▼智▲聯▼(北京)科技有限公司 マルチサウンドゾーン音声ウェイクアップ・認識方法及び装置、電子機器、記憶媒体、コンピュータプログラム

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JP2022120020A (ja) * 2021-06-08 2022-08-17 阿波▲羅▼智▲聯▼(北京)科技有限公司 マルチサウンドゾーン音声ウェイクアップ・認識方法及び装置、電子機器、記憶媒体、コンピュータプログラム

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