JPH0998000A - 電子部品のリード線の成形方法および成形装置 - Google Patents

電子部品のリード線の成形方法および成形装置

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JPH0998000A
JPH0998000A JP7253421A JP25342195A JPH0998000A JP H0998000 A JPH0998000 A JP H0998000A JP 7253421 A JP7253421 A JP 7253421A JP 25342195 A JP25342195 A JP 25342195A JP H0998000 A JPH0998000 A JP H0998000A
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仁 西村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストで、かつ確実にリード線の成形がで
き、電子部品の実装の自動化に対応することが可能な、
電子部品のリード線の成形方法および成形装置を提供す
る。 【解決手段】 部品本体と、前記部品本体に接続される
とともに、支持体に支持されたリード線とからなる電子
部品を用意する工程と、互いに並列に配置された第1の
型および第2の型と、前記第1の型および第2の型と相
対向する位置に配置された第3の型とを有する成形装置
を用意する工程と、前記成形装置の第1の型および第2
の型と、第3の型との間に、前記電子部品のリード線を
配置する工程と、第1の型と第3の型とを対向方向に相
対移動させ、リード線に第1の成形部を成形する工程
と、第2の型と第3の型とを対向方向に相対移動させ、
リード線の前記第1の成形部と前記支持体との間に第2
の成形部を成形する工程とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品のリード
線の成形方法および成形装置に関し、特に部品本体と、
前記部品本体に接続されるとともに、支持体に支持され
るリード線とからなる電子部品のリード線の成形方法お
よび成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えばリード線付の電子部品
は、ベーステープと粘着テープとからなる帯状の支持体
に、リード線を支持させることで、複数個の電子部品
を、いわゆるテーピング状態として電子機器のセットメ
ーカーであるユーザーへ出荷することが行なわれてい
る。そして、ユーザー側においては、リード線を切断す
ることで電子部品を支持体から分離し、プリント基板等
へ実装することが行なわれているが、近年ではこれらの
切断、分離、実装等の作業を、実装機等により、自動化
することがなされている。
【0003】図1は、リード線1付の電子部品2の1つ
である、ラジアルタイプのビースインダクタが、支持体
3にテーピングされた状態を示す概略平面図である。図
1に示すように、この電子部品2は、その長手方向に沿
って貫通孔を有する円筒形状のフェライトコアである部
品本体4と、この部品本体4を貫通するように、部品本
体4の貫通孔に設けられたリード線1とからなる。リー
ド線1は、部品本体4の一方の端面4aから突出し、部
品本体4の長手方向に一直線状に伸びる第1の突出部
と、部品本体4の他方の端面4bから突出し、第1の突
出部1aと平行となるように折り曲げられた第2の突出
部1bとを有している。このような電子部品2の場合、
部品本体4が円筒形状であるので、実装機によって電子
部品2を保持することが困難となるため、図2に示すよ
うにリード線1の第2の突出部1bの部品本体4と並列
する部分に、予め、疑似的に、部品本体4と略同一寸法
の外径や長さを有する成形部5を成形している。また、
成形部5は、湾曲状の第1の成形部5aと、第2の成形
部5bとが連続的に組み合わされた形状である。
【0004】図3は、このような成形を行なうための従
来の成形装置6の概略側面図である。この成形装置6
は、上型7と、下型8と、上型7を上下動させる移動手
段(図示せず。)とからなる。上型7の、下型8と対向
する面には、リード線1に、第1の成形部5aを成形す
るための上型凹部7aと、第2の成形部5bを成形する
ための上型凸部7bとが、連続的に形成されている。ま
た、下型8の、上型7と対向する面には、リード線1
に、第1の成形部5aを成形するための下型凸部8a
が、前記上型凹部7aに係合するように形成されてお
り、第2の成形部5bを成形するための下型凹部8b
が、前記上型凸部7bに係合するように形成されてい
る。下型凸部8aと下型凹部8bとは連続的に形成され
ている。
【0005】この成形装置6の上型7と下型8との間
に、電子部品2のリード線1の第2の突出部1bの部品
本体4に並列する部分を配置し、上型7を、下型8との
対向方向に下降させることにより、リード線1の第2の
突出部1bに、第1の成形部5aと第2の形成部5bと
を同時に成形していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の電子
部品のリード線の成形方法および成形装置においては、
次のような問題を有していた。
【0007】電子部品2を、ベーステープ3aと粘着テ
ープ3bとからなる帯状の支持体3にテーピングされた
状態で、上述の成形装置6によりリード線1の成形を行
なうと、リード線1の成形部5の両側からリード線1が
引き込まれるため、図4に示すように、部品本体4に傾
きが生じたり、支持体3に設けられた実装機による搬送
用の孔3cから部品本体4までの寸法Hに、ばらつきが
生じるという不良が発生する。このような不良が発生す
ると、実装機によるリード線1の切断や、電子部品2の
保持が不可能となったり、実装後の電子部品2の特性に
悪影響を及ぼすなど、電子部品2の実装の自動化にとっ
て、大きな妨げとなった。
【0008】また、このような問題を防止するため図5
に示すような、帯状の紙ホルダー9に、電子部品2を支
持した状態で、リード線1の成形を行ない、成形後にこ
の紙ホルダー9とは別に用意した、前述のベーステープ
と粘着テープとからなる支持体3にテーピングすること
が提案されている。この場合には、紙ホルダー9を用い
ているので、リード線1の成形時における、リード線1
のその長手方向の移動が自由であるので成形時に、成形
部の両端から引き込まれても、上記のような問題をある
程度克服することができる。しかし、この場合にはテー
ピング用の支持体3とは別に、紙ホルダー9が必要とな
る上に、紙ホルダー9への電子部品2の取り付けと、紙
ホルダー9からの電子部品2の抜き取りの作業と装置と
が必要となるため、コスト高の原因となった。
【0009】本発明は、このような不都合に鑑みて創案
されたものであって、低コストで、かつ確実にリード線
の成形ができ、電子部品の実装の自動化に対応すること
が可能な、電子部品のリード線の成形方法および成形装
置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の電子部品のリー
ド線の成形方法は、このような目的を達成するために、
部品本体と、前記部品本体に設けられるとともに、支持
体に支持されたリード線とからなる電子部品を用意する
工程と、互いに並列に配置された第1の型および第2の
型と、前記第1の型および第2の型と相対向する位置に
配置された第3の型とを有する成形装置を用意する工程
と、前記成形装置の第1の型および第2の型と、第3の
型との間に、前記電子部品のリード線を配置する工程
と、第1の型と第3の型とを対向方向に相対移動させ、
リード線に第1の成形部を成形する工程と、第2の型と
第3の型とを対向方向に相対移動させ、リード線の前記
第1の成形部と前記支持体との間に第2の成形部を成形
する工程とを備えることを特徴としている。
【0011】また、本発明の電子部品のリード線の成形
装置は、部品本体と、前記部品本体に接続されるととも
に、支持体に支持されたリード線とからなる電子部品
の、前記リード線を成形する成形装置であって、前記リ
ード線に第1の成形部を成形する第1の型と、前記第1
の型と並列する位置に配置されるとともに、前記リード
線の前記第1の成形部と前記支持体との間に第2の成形
部を成形する第2の型と、前記第1の型、および前記第
2の型と相対向する位置に配置される第3の型と、前記
第1の型と、前記第3の型とを対向方向に相対移動させ
るとともに、前記第2の型と、前記第3の型とを対向方
向に相対移動させる移動手段とを備えることを特徴とし
ている。
【0012】本発明の電子部品のリード線の成形方法お
よび成形装置によれば、第1の型により、第1の成形部
を成形し、その後第2の型により、第2の成形部を成形
することができ、成形部を段階的に成形することが可能
である。第1の型により、第1の成形部を成形する際
に、第1の型により、リード線の部品本体に接続される
側の一端が固定、位置決めされるので、第2の型によ
り、第2成形部を成形する際には、リード線の支持体に
支持された他端からは引き込みが生じるが、第1の型に
より位置決めされたリード線の一端側からは引き込みは
生じない。したがって部品本体に傾きが生じたり、支持
体から部品本体までの寸法にばらつきが生じるなどの不
良の発生を防止することができる。
【0013】また、本発明の電子部品のリード線の成形
方法および成形装置によれば、成形部を段階的に成形す
ることで、不良の発生を防止できることにより、紙ホル
ダーが不要となり、紙ホルダーへの電子部品の取り付け
や、紙ホルダーからの電子部品の抜き取りの作業と装置
が不要となる。
【0014】また、本発明の電子部品のリード線の成形
方法は、前記支持体が、粘着剤の粘着力により、電子部
品のリード線を支持するものであり、リード線に第1の
成形部を成形する工程の前に、前記支持体の粘着剤の温
度を、粘着剤の粘着力が低下するように設定する工程を
備えることを特徴としている。
【0015】この場合には、成形部の成形時の、支持体
に支持されたリード線からの引き込みが、より円滑とな
る。
【0016】さらに、本発明の電子部品のリード線の成
形方法は、前記リード線に第1の成形部を成形する工程
および前記第2の成形部を成形する工程において、前記
リード線の第1の成形部および前記第2の成形部は、前
記部品本体と並列する位置に成形され、この並列する方
向およびリード線の長手方向に対して垂直な、垂直方向
における第1の成形部と第2の成形部とを合わせた寸法
は、前記垂直方向における部品本体の寸法と略同一とな
ることを特徴としている。
【0017】この場合には、リード線を切断し、電子部
品を支持体から分離し、電子部品を実装するなどの作業
において、実装機によって、電子部品を確実に保持する
ことが可能となる。
【0018】また、本発明の電子部品は、部品本体と、
前記部品本体に設けられるとともに、支持体に支持され
たリード線とからなる電子部品であって、上述の電子部
品のリード線の成形方法により成形されたことを特徴と
する。
【0019】この場合には、品質の安定した低価格の電
子部品が得られる。
【0020】また、本発明の電子部品のリード線の成形
装置は、前記第1の型を、前記対向方向に摺動可能に支
持するように前記第2の型に設けられた支持手段と、前
記第1の型を前記対向方向において、前記第2の型より
も前記第3の型側へ突出するように付勢する付勢手段と
を備えることを特徴としている。
【0021】この場合には、簡単な機構によって、リー
ド線に成形部を段階的に成形することが可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】まず、本発明の電子部品のリード
線の成形装置の一実施例について、図面に基づいて説明
する。
【0023】図6に示すように、この成形装置16は、
図1に示す電子部品2のリード線1に図2に示す第1の
成形部5aを成形するための第1の型171と、リード
線1に第2の成形部5bを成形するための第2の型17
2と、第1の型171および第2の型172と相対向す
る位置に配置される第3の型18と、第1の型171お
よび第2の型172を上下移動させる移動手段19とか
らなる。第1の型171と第2の型172は、いわゆる
上型であり、第3の型18は下型である。
【0024】第1の型171は、第3の型18との対向
面に、リード線1に第1の成形部5aを成形するための
第1凹部171aを有している。また、第1の型171
の側面は、支持手段20により上下方向に摺動可能に支
持されている。
【0025】この支持手段20の、第1の型171との
接触面には、第1の型171の摺動を滑らかにするた
め、潤滑系のプラスチックからなるブッシャやベアリン
グ、あるいは潤滑系の金属である真鍮などの潤滑部材2
0aが設けられている。また、支持手段の一端20b
は、取付板21に取り付けられ固定され、支持手段の他
端20cは、第2の型172の側面に取り付けられ、固
定されている。
【0026】第1の型171の上端部171bには、ス
プリング22などの弾性体が付勢手段として設けられて
おり、第1の型171を、第2の型172よりも下方
(第3の型18側)へ突出するように、付勢している。
また、このスプリング22は、前記移動手段19による
駆動力を第1の型171に伝達し、リード線1に第1の
成形部5aを成形するのに十分な付勢力を有するが、第
1の成形部5aの成形の完了後は、移動手段19の駆動
力により、縮小するように調整されている。
【0027】第2の型172は、第1の型171と並列
する位置に配置されている。また、第2の型172は、
水平方向に伸びる水平部172aと、垂直方向に伸びる
垂直部172bと前記支持手段とからなっている。
【0028】水平部172aの一端172a1は、取付
板21に取り付けられ固定され、水平部172aの他端
172a2には、垂直部172bの上端部172b1が
取り付けられている。また、水平部172aの下端面1
72a4と、第1の型171の上端部171bとの間に
は、上述のスプリング22が設けられている。
【0029】垂直部172bの下端部172b2であっ
て、第3の型18と対向する面には、リード線1に第2
の成形部5bを成形するための、第2凸部172cが形
成されている。
【0030】第3の型18の、第1の型171および第
2の型172と対向する面には、第1の型171の第1
凹部171aに係合する第1凸部18aと、第2の型1
72の第2凸部172cに係合する第2凹部18bと
が、連続的に形成されている。
【0031】取付板21の上端には、取付板21に固定
された第2の型172と、支持手段20により第2の型
172に摺動可能に支持された第1の型171とを上下
動させるための移動手段19が取付けられている。
【0032】次に、本発明の電子部品のリード線の成形
方法の一実施例について、図面に基づいて説明する。
【0033】まず、図1に示すリード線1付の電子部品
2の1つである、ラジアルタイプのビーズインダクタを
用意する。この電子部品2は、その長手方向に沿って貫
通孔を有する円筒形状のフェライトコアである部品本体
4と、この部品本体4を貫通するように、部品本体4の
貫通孔に設けられたリード線1とからなる。リード線1
は、部品本体4の一方の端面4aから突出し、部品本体
4の長手方向に一直線状に伸びる第1の突出部と、部品
本体4の他方の端面4bから突出し、第1の突出部1a
と平行となるように折り曲げられた第2の突出部1bと
を有している。この電子部品2は、リード線1の両端付
近がベーステープ3aと粘着テープ3bとからなる帯状
の支持体3に挟持された、いわゆるテーピング状態とな
っている。
【0034】次に、図6に示すように、電子部品2のリ
ード線1の第2の突出部1bに成形部5を成形するため
成形装置16の、第1の型171および第2の型172
とからなる上型と、第3の型18である下型との間に、
電子部品2のリード線1の第2の突出部1bを配置す
る。
【0035】次に、図7aに示すように、移動手段によ
り、第2の型172を下降させる。このとき、第1の型
171は、第2の型172に固定された支持手段に摺動
可能に支持されているとともに、第1の型の上端部に
は、第2の型の水平部の下端面に、上端部が取り付けら
れたスプリングの下端部が取り付けられ、下方へ付勢さ
れているので、第2の型172に先行して、第1の型1
71がリード線1の第2の突出部1bに接触することと
なる。
【0036】次に、図7bに示すように、移動手段によ
り、第2の型172を、さらに下降させると、これに連
動して、第1の型171がさらに下降し、第3の型18
との間にリード線1の第2の突出部1bを挟持した段階
で、第1の型171の下降が停止する。このとき、リー
ド線1の第2の突出部1bの部品本体4の端面側(図7
中左側)が、固定、位置決めされ、さらに第1の成形部
5aが形成される。第2の突出部1bの部品本体4の端
面側が位置決めされているので、第1の成形部5aの成
形による、リード線1の引き込みは、第2の突出部1b
の端部、すなわち、支持体に支持される側(図7中右
側)からとなる。
【0037】次に、図7Cに示すように、移動手段によ
り、第2の型172をさらに下降させると、第2の型1
72により、第1の成形部5aに連続する第2の成形部
5bが形成される。このとき、第1の型171の付勢手
段であるスプリングは、移動手段の駆動力により縮小す
る。また、第1の型171により、第2の突出部1bの
部品本体4の端面側が位置決めされているので、第2の
成形部5bの成形による、第2のリード線1bの引き込
みは、第2の突出部1bの端部からとなる。
【0038】以上の工程により、電子部品2のリード線
1の成形が完了し、図2に示すように、リード線1の第
2の突出部1bの、部品本体4に並列する位置に、部品
本体4と外径や長さが同一寸法の成形部5が形成された
電子部品2が得られる。
【0039】すなわち、部品本体4と成形部5とが並列
する並列方向に対して垂直で、かつリード線の長手方向
に対して垂直な、垂直方向(高さ方向)における成形部
5の寸法は、この垂直方向(高さ方向)における部品本
体4の寸法と略同一である。尚、ここでいう垂直方向
(高さ方向)の成形部5の寸法とは、第1の成形部5a
の頂点から第2の成形部5bの頂点までの寸法のことで
ある。
【0040】また、リード線1の長手方向における成形
部5の寸法は、リード線1の長手方向における部品本体
4の寸法と略同一である。
【0041】なお、第1の成形部5aを成形する工程の
前に、図8に示すように支持体3の粘着テープ3bを熱
風ドライヤー23等の加熱手段により加熱し、粘着テー
プ3bの粘着力を低下させておくことが好ましい。粘着
テープ3bの粘着力を予め低下させておくことで、第1
の成形部5aおよび第2の成形部5bの成形時に、リー
ド線1の第2の突出部1bの端部からの引き込みが、よ
り滑らかとなる。
【0042】また、粘着テープ3bに塗布される粘着剤
の種類によっては、冷却することで粘着力が低下するも
のもある。この場合には、第1の成形部5aを成形する
工程の前に冷風ドライヤー等の冷却手段を用いて、予め
粘着テープ3bを冷却しておくことが望ましい。 ただ
し、これら工程は、本発明において必ずしも必要である
訳ではない。例えば、リード線1の、支持体3の長手方
向への動きは規制するが、リード線1の長手方向への動
きは規制しない支持体3を用いる場合には、粘着テープ
3bを加熱する工程や冷却する工程は不要となる。
【0043】以上のように、本発明の電子部品のリード
線の成形方法および成形装置について、一実施例に基づ
き説明したが、本発明はこの実施例に限定されるもので
はなく、本発明の趣旨の範囲内で、種々の変更が可能で
ある。
【0044】例えば、上記の実施例においては、2つの
湾曲部が連続的に組み合わされた成形部を成形する場合
について説明したが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、湾曲部が3つ以上組み合わされた成形部を成形
する場合にも適用可能である。この場合には、湾曲部の
数に合わせて、型の数を増加させればよい。
【0045】また、本発明は、湾曲部が連続的に成形さ
れるものに限定されるものではなく、型の形状を変更す
ることにより、湾曲部が間隔を設けて成形されるものに
も適用することが可能である。
【0046】また、上記の実施例においては、適用され
る電子部品として、ラジアルタイプのビーズインダクタ
を例として説明したが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、本発明の趣旨の範囲内で、種々の電子部品に
適用可能である。
【0047】また、上記の実施例においては、上型であ
る第1の型および第2の型を移動させることで、下型で
ある第3の型との相対移動を行なうこととしたが、本発
明はこれに限定されるものではなく、下型である第3の
型を移動させてもよいし、また上型と下型の両方を移動
させることも可能である。
【0048】さらに、上記の実施例においては、上型を
第1の型と第2の型とに分割するものとしたが、下型を
複数の型に分割することも可能であり、また上型と下型
の両方を複数の型に分割することも可能である。
【0049】その他、上型や下型、支持手段や付勢手段
の形状や材質などが変更可能であることは勿論である。
【0050】
【発明の効果】本発明の電子部品のリード線の成形方法
および成形装置によれば、部品本体に傾きが生じたり、
支持体から部品本体までの寸法にばらつきが生じるなど
の不良の発生を防止することができ、確実に電子部品の
リード線を成形することができる。したがって、電子部
品の実装の自動化に対応することが可能である。
【0051】また、本発明の電子部品のリード線の成形
方法および成形装置によれば、紙ホルダーが不要とな
り、紙ホルダーへの電子部品の取り付けや、紙ホルダー
からの電子部品の抜き取りの作業と装置が不要となり、
電子部品のコストダウンが可能である。
【0052】また、本発明の電子部品のリード線の成形
方法において、支持体が粘着剤の粘着力により、電子部
品のリード線を支持するものであり、リード線に第1の
成形部を成形する工程の前に、前記支持体の粘着剤の温
度を、粘着剤の粘着力が低下するように設定する工程を
備える場合には、成形部の成形時の、支持体に支持され
たリード線の引き込みが、より円滑となる。したがっ
て、より確実にリード線を成形することが可能となり、
電子部品の実装の自動化への対応が容易となる。
【0053】さらに、本発明の電子部品のリード線の成
形方法であって、前記リード線に第1の成形部を成形す
る工程および前記第2の成形部を成形する工程におい
て、前記リード線の第1の成形部および前記第2の成形
部が、前記部品本体と並列する位置に成形され、この並
列する方向およびリード線の長手方向に対して垂直な、
垂直方向における第1の成形部と第2の成形部を合わせ
た寸法が、前記垂直方向における部品本体の寸法と略同
一となる場合には、リード線を切断し、電子部品を支持
体から分離し、電子部品を実装するなどの作業におい
て、実装機によって、電子部品を確実に保持することが
可能となる。したがって、電子部品の実装の自動化への
対応が容易となる。
【0054】また、本発明の電子部品のリード線の成形
方法によって得られた電子部品は、電気的特性が安定
し、高品質であるとともに低価格となる。
【0055】また、本発明の電子部品のリード線の成形
装置において、第1の型を第3の型との対向方向に摺動
可能に支持するように、第2の型に設けられた支持手段
と、前記第1の型を前記対向方向において、第2の型よ
りも第3の型側へ突出するように付勢する付勢手段とを
備える場合には、簡単な機構によって、リード線に成形
部を段階的に成形することが可能となる。したがって、
成形装置のコストダウンが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】リード線が支持体に支持された電子部品であっ
て、リード線が成形される前の状態を示す平面図であ
る。
【図2】リード線が支持体に支持された電子部品であっ
て、リード線が成形された後の状態を示し、(a)は平
面図であり、(b)は側面図である。
【図3】従来例にかかる電子部品のリード線の成形装置
を示す側面図である。
【図4】リード線が支持体に支持された電子部品であっ
て、従来例にかかる電子部品のリード線の成形方法およ
び成形装置により、リード線が成形された後の状態を示
す平面図である。
【図5】リード線が紙ホルダーに支持された電子部品で
あって、従来例にかかる電子部品のリード線の成形方法
および成形装置により、リード線が成形された後の状態
を示す平面図である。
【図6】本実施例にかかる電子部品のリード線の成形装
置を示す側面図である。
【図7】本実施例にかかる電子部品のリード線の成形方
法を示す説明図である。
【図8】本実施例にかかる電子部品のリード線の成形方
法を示す説明図である。
【符号の説明】
1 リード線 1a 第1の突出部 1b 第2の突出部 2 電子部品 3 支持体 4 部品本体 5 成形部 5a 第1の成形部 5b 第2の成形部 16 成形装置 171 第1の型 172 第2の型 18 第3の型 19 移動手段 20 支持手段 21 取付板 22 スプリング(付勢手段) 23 熱風ドライヤー(加熱手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部品本体と、前記部品本体に設けられる
    とともに、支持体に支持されたリード線とからなる電子
    部品を用意する工程と、 互いに並列に配置された第1の型および第2の型と、前
    記第1の型および第2の型と相対向する位置に配置され
    た第3の型とを有する成形装置を用意する工程と、 前記成形装置の第1の型および第2の型と、第3の型と
    の間に、前記電子部品のリード線を配置する工程と、 第1の型と第3の型とを対向方向に相対移動させ、リー
    ド線に第1の成形部を成形する工程と、 第2の型と第3の型とを対向方向に相対移動させ、リー
    ド線の前記第1の成形部と前記支持体との間に第2の成
    形部を成形する工程とを備えることを特徴とする電子部
    品のリード線の成形方法。
  2. 【請求項2】 前記支持体は、粘着剤の粘着力により、
    電子部品のリード線を支持するものであり、リード線に
    第1の成形部を成形する工程の前に、前記支持体の粘着
    剤の温度を、粘着剤の粘着力が低下するように設定する
    工程を備えることを特徴とする請求項1に記載の電子部
    品のリード線の成形方法。
  3. 【請求項3】 前記リード線に第1の成形部を成形する
    工程および前記第2の成形部を成形する工程において、
    前記リード線の第1の成形部および前記第2の成形部
    は、前記部品本体と並列する位置に成形され、この並列
    する方向およびリード線の長手方向に対して垂直な、垂
    直方向における第1の成形部と第2の成形部とを合わせ
    た寸法は、前記垂直方向における部品本体の寸法と略同
    一となることを特徴する請求項1または請求項2に記載
    の電子部品のリード線の成形方法。
  4. 【請求項4】 部品本体と、前記部品本体に設けられる
    とともに、支持体に支持されたリード線とからなる電子
    部品であって、前記リード線が請求項1、請求項2また
    は請求項3に記載の電子部品のリード線の成形方法によ
    り成形されたことを特徴とする電子部品。
  5. 【請求項5】 部品本体と、前記部品本体に接続される
    とともに、支持体に支持されたリード線とからなる電子
    部品の、前記リード線を成形する成形装置であって、 前記リード線に第1の成形部を成形する第1の型と、 前記第1の型と並列する位置に配置されるとともに、前
    記リード線の前記第1の成形部と前記支持体との間に第
    2の成形部を成形する第2の型と、 前記第1の型、および前記第2の型と相対向する位置に
    配置される第3の型と、 前記第1の型と、前記第3の型とを対向方向に相対移動
    させるとともに、前記第2の型と、前記第3の型とを対
    向方向に相対移動させる移動手段とを備えることを特徴
    とする電子部品のリード線の成形装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の型を、前記対向方向に摺動可
    能に支持するように、前記第2の型に設けられた支持手
    段と、前記第1の型を前記対向方向において、前記第2
    の型よりも前記第3の型側へ突出するように付勢する付
    勢手段とを備えることを特徴とする請求項5に記載の電
    子部品のリード線の成形装置。
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