JPH0997852A - 半導体集積回路とその製造方法 - Google Patents
半導体集積回路とその製造方法Info
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- JPH0997852A JPH0997852A JP25389595A JP25389595A JPH0997852A JP H0997852 A JPH0997852 A JP H0997852A JP 25389595 A JP25389595 A JP 25389595A JP 25389595 A JP25389595 A JP 25389595A JP H0997852 A JPH0997852 A JP H0997852A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 バイポーラ素子とMOS素子とを共存した集
積回路において、Nチャンネル型MOS素子のバックゲ
ート抵抗を減少させる。 【解決手段】 基板25表面にN+埋め込み層26を形
成する。基板25の上に第1のエピタキシャル層37と
第2のエピタキシャル層38を形成する。第1と第2の
エピタキシャル層37、38を分離して複数の島領域2
1を形成する。第2のエピタキシャル層38のN型層を
バックゲートとしてPチャンネル型MOS素子22を、
第2のエピタキシャル層38表面に形成したPウェル領
域34をバックゲートとしてNチャンネル型MOS素子
23を形成する。Pウェル領域34は第1と第2のエピ
タキシャル層37、38の境界に形成したP+埋め込み
層27に接してバックゲート抵抗を減じる。
積回路において、Nチャンネル型MOS素子のバックゲ
ート抵抗を減少させる。 【解決手段】 基板25表面にN+埋め込み層26を形
成する。基板25の上に第1のエピタキシャル層37と
第2のエピタキシャル層38を形成する。第1と第2の
エピタキシャル層37、38を分離して複数の島領域2
1を形成する。第2のエピタキシャル層38のN型層を
バックゲートとしてPチャンネル型MOS素子22を、
第2のエピタキシャル層38表面に形成したPウェル領
域34をバックゲートとしてNチャンネル型MOS素子
23を形成する。Pウェル領域34は第1と第2のエピ
タキシャル層37、38の境界に形成したP+埋め込み
層27に接してバックゲート抵抗を減じる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バイポーラ素子と
MOS素子とを共存した半導体集積回路の、特にMOS
素子のラッチアップ防止に関する。
MOS素子とを共存した半導体集積回路の、特にMOS
素子のラッチアップ防止に関する。
【0002】
【従来の技術】図6に従来のBi−CMOS集積回路の
一例を示す。同図の装置は、各島領域1にPチャンネル
型MOS(以下P−MOSと称する)2、Nチャンネル
型MOS(以下N−MOSと称する)3、NPNトラン
ジスタ4、を集積化したものである。5はP型の半導体
基板、6はN+型の埋め込み層、7はP+型の埋め込み
層、8はP+型の分離領域、9はLOCOS酸化膜、1
0はNPNトランジスタ4のP型のベース領域、11は
NPNトランジスタ4のN+型のエミッタ領域、12は
NPNトランジスタ4のN+型のコレクタコンタクト領
域、13はP−MOS2のN+型のソース・ドレイン領
域、14はNーMOSのP型のウェル領域、15はP−
MOSのP+型のソース・ドレイン領域、16はゲート
電極である(例えば、特開昭57ー118663号)。
一例を示す。同図の装置は、各島領域1にPチャンネル
型MOS(以下P−MOSと称する)2、Nチャンネル
型MOS(以下N−MOSと称する)3、NPNトラン
ジスタ4、を集積化したものである。5はP型の半導体
基板、6はN+型の埋め込み層、7はP+型の埋め込み
層、8はP+型の分離領域、9はLOCOS酸化膜、1
0はNPNトランジスタ4のP型のベース領域、11は
NPNトランジスタ4のN+型のエミッタ領域、12は
NPNトランジスタ4のN+型のコレクタコンタクト領
域、13はP−MOS2のN+型のソース・ドレイン領
域、14はNーMOSのP型のウェル領域、15はP−
MOSのP+型のソース・ドレイン領域、16はゲート
電極である(例えば、特開昭57ー118663号)。
【0003】P−MOS2は島領域1のN型層をバック
ゲートとし、N−MOS3はPウェル領域14をバック
ゲートとして各々動作する。バックゲートには各々VC
C電位とGND電位が印可される。例えばN−MOS3
では、図8に示すように、複数のNーMOS3が形成さ
れたウェル領域14の一部にP+コンタクト領域17を
配置し、アルミ電極18によってGND電位を印可する
ものである。図示しないが島領域1のN型層にはN+コ
ンタクト領域を介して前記バックゲート用のVCC電位
が印可されている。また、P+型の埋め込み層7は前記
バックゲート電位の抵抗を低下させる目的で設けてい
る。
ゲートとし、N−MOS3はPウェル領域14をバック
ゲートとして各々動作する。バックゲートには各々VC
C電位とGND電位が印可される。例えばN−MOS3
では、図8に示すように、複数のNーMOS3が形成さ
れたウェル領域14の一部にP+コンタクト領域17を
配置し、アルミ電極18によってGND電位を印可する
ものである。図示しないが島領域1のN型層にはN+コ
ンタクト領域を介して前記バックゲート用のVCC電位
が印可されている。また、P+型の埋め込み層7は前記
バックゲート電位の抵抗を低下させる目的で設けてい
る。
【0004】ところで、バイポーラ・MOS型集積回路
では、通常、デジタル信号をMOSロジックにより、ア
ナログ信号をバイポーラ素子により各々処理している。
この時NーMOS3のバックゲートと基板5とを共通電
位(GND)にすると、MOSロジックのスイッチング
動作に伴うデジタルノイズが基板5を介してバイポーラ
素子部分に流れ、アナログ回路を誤動作させるという問
題点がある。そこで、N+型の埋め込み層6を配置する
ことでP+埋め込み層7と基板5とを分離し、前記デジ
タルノイズの混入を低減することがなされていた。
では、通常、デジタル信号をMOSロジックにより、ア
ナログ信号をバイポーラ素子により各々処理している。
この時NーMOS3のバックゲートと基板5とを共通電
位(GND)にすると、MOSロジックのスイッチング
動作に伴うデジタルノイズが基板5を介してバイポーラ
素子部分に流れ、アナログ回路を誤動作させるという問
題点がある。そこで、N+型の埋め込み層6を配置する
ことでP+埋め込み層7と基板5とを分離し、前記デジ
タルノイズの混入を低減することがなされていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、P+埋
め込み層7は、N+埋め込み層6と同じく基板5表面か
らの上方向の拡散によって形成され、しかもN+埋め込
み層6のソースである砒素或いはアンチモンに対してP
+型埋め込み層7を形成するボロンの拡散係数が大であ
ることを利用して作られている。そのため、図8に両者
の不純物濃度分布を示すように、P+埋め込み層7は不
純物濃度が最も大きい部分がN+埋め込み層5によって
相殺されるので、比抵抗が比較的大きいという特質があ
る。
め込み層7は、N+埋め込み層6と同じく基板5表面か
らの上方向の拡散によって形成され、しかもN+埋め込
み層6のソースである砒素或いはアンチモンに対してP
+型埋め込み層7を形成するボロンの拡散係数が大であ
ることを利用して作られている。そのため、図8に両者
の不純物濃度分布を示すように、P+埋め込み層7は不
純物濃度が最も大きい部分がN+埋め込み層5によって
相殺されるので、比抵抗が比較的大きいという特質があ
る。
【0006】一方、前記P+埋め込み層7の抵抗値が大
きいという点は、図7に示したように、バックゲート抵
抗Rが大きくなり、コンタクト領域17からの距離に応
じて、複数のN−MOS3の間でゲートバイアスが異な
るという不具合を招く。また、抵抗Rにより電位差を発
生するので、N−MOS3がスイッチング動作するとき
の寄生電流(ソースからウェル領域14に流出する電
流)により他のN−MOS3素子へのノイズの混入が生
じる。さらに、電位差が発生することによって、P+ソ
ース・ドレイン領域13のP、島領域1のN、Pウェル
領域14のP、およびN+ソース・ドレイン領域15の
NからなるPNPNサイリスタが動作して、CMOS部
分がラッチアップに陥るという問題点もある。
きいという点は、図7に示したように、バックゲート抵
抗Rが大きくなり、コンタクト領域17からの距離に応
じて、複数のN−MOS3の間でゲートバイアスが異な
るという不具合を招く。また、抵抗Rにより電位差を発
生するので、N−MOS3がスイッチング動作するとき
の寄生電流(ソースからウェル領域14に流出する電
流)により他のN−MOS3素子へのノイズの混入が生
じる。さらに、電位差が発生することによって、P+ソ
ース・ドレイン領域13のP、島領域1のN、Pウェル
領域14のP、およびN+ソース・ドレイン領域15の
NからなるPNPNサイリスタが動作して、CMOS部
分がラッチアップに陥るという問題点もある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した従来の
欠点に鑑みなされたもので、第1と第2のエピタキシャ
ル層の2段構造とし、N+埋め込み層を基板表面から、
P+埋め込み層を前記第1のエピタキシャル層の表面か
ら形成することにより、P+埋め込み層のN+埋め込み
層によって消失される部分を減じ、もってN−MOS3
のバックゲート領域の比抵抗を大幅に減じた半導体集積
回路とその製造方法を提供するものである。
欠点に鑑みなされたもので、第1と第2のエピタキシャ
ル層の2段構造とし、N+埋め込み層を基板表面から、
P+埋め込み層を前記第1のエピタキシャル層の表面か
ら形成することにより、P+埋め込み層のN+埋め込み
層によって消失される部分を減じ、もってN−MOS3
のバックゲート領域の比抵抗を大幅に減じた半導体集積
回路とその製造方法を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明の1実施例を詳細に
説明する。図1は本発明によって、島領域21にPチャ
ンネル型MOSFET(N−MOS)22、Nチャンネ
ル型MOSFET(N−MOS)23、縦型のNPNト
ランジスタ24とを集積化したバイポーラ・CMOS半
導体装置の構造を示す断面図である。
説明する。図1は本発明によって、島領域21にPチャ
ンネル型MOSFET(N−MOS)22、Nチャンネ
ル型MOSFET(N−MOS)23、縦型のNPNト
ランジスタ24とを集積化したバイポーラ・CMOS半
導体装置の構造を示す断面図である。
【0009】同図において、25はP型のシリコン半導
体基板、26はN+型の埋め込み層、27はP+型の埋
め込み層、28a、28bは分離用のP+型分離領域、
29はLOCOS酸化膜、30はNPNトランジスタ2
4のP型のベース領域、31はNPNトランジスタ24
のN+型のエミッタ領域、32はNPNトランジスタ2
4のN+型のコレクタコンタクト領域、33はP−MO
S22のP+型ソース・ドレイン領域、34はN−MO
S23のP型のウェル領域、35はN−MOS23のN
+型のソース・ドレイン領域、36はゲート酸化膜の上
に形成したポリシリコン層からなるゲート電極、37は
N型の第1のエピタキシャル層、38はN型の第2のエ
ピタキシャル層、39はP+型のコンタクト領域であ
る。
体基板、26はN+型の埋め込み層、27はP+型の埋
め込み層、28a、28bは分離用のP+型分離領域、
29はLOCOS酸化膜、30はNPNトランジスタ2
4のP型のベース領域、31はNPNトランジスタ24
のN+型のエミッタ領域、32はNPNトランジスタ2
4のN+型のコレクタコンタクト領域、33はP−MO
S22のP+型ソース・ドレイン領域、34はN−MO
S23のP型のウェル領域、35はN−MOS23のN
+型のソース・ドレイン領域、36はゲート酸化膜の上
に形成したポリシリコン層からなるゲート電極、37は
N型の第1のエピタキシャル層、38はN型の第2のエ
ピタキシャル層、39はP+型のコンタクト領域であ
る。
【0010】島領域21は、基板25の上に形成した第
1と第2のエピタキシャル層37、38を、第2のエピ
タキシャル層38の表面から基板25に到達するP+分
離領域28a、29bで接合分離することにより形成さ
れている。P−MOS22、N−MOS23は共通の島
領域21に形成されている。各MOS素子はLOCOS
酸化膜29により素子間分離が成される。LOCOS2
9酸化膜は分離領域28bの表面にも形成されている。
1と第2のエピタキシャル層37、38を、第2のエピ
タキシャル層38の表面から基板25に到達するP+分
離領域28a、29bで接合分離することにより形成さ
れている。P−MOS22、N−MOS23は共通の島
領域21に形成されている。各MOS素子はLOCOS
酸化膜29により素子間分離が成される。LOCOS2
9酸化膜は分離領域28bの表面にも形成されている。
【0011】各島領域21底部の基板25表面にはN+
埋め込み層26が配置され、N+埋め込み層26は基板
25表面から上下方向に向かって拡散されている。P+
埋め込み層27は第1のエピタキシャル層37の表面に
埋め込まれ、第1のエピタキシャル層37の表面から下
方向に拡散されてN+埋め込み層26に達すると共に、
上方向即ち第2のエピタキシャル層38中に拡散されて
P型のウェル領域34と連結する。N+埋め込み層26
によりP+埋め込み層27は基板25と電気的に分離さ
れる。
埋め込み層26が配置され、N+埋め込み層26は基板
25表面から上下方向に向かって拡散されている。P+
埋め込み層27は第1のエピタキシャル層37の表面に
埋め込まれ、第1のエピタキシャル層37の表面から下
方向に拡散されてN+埋め込み層26に達すると共に、
上方向即ち第2のエピタキシャル層38中に拡散されて
P型のウェル領域34と連結する。N+埋め込み層26
によりP+埋め込み層27は基板25と電気的に分離さ
れる。
【0012】P−MOS22、N−MOS23は各々1
つしか図示していないが、実際は一つの島領域21内に
各々多数の素子が形成されている。この場合島領域21
のN型層にはP−MOS22のバックゲート電位として
VCCの如き電源電位が図示せぬコンタクト領域とアル
ミ電極により印可され、多数のP−MOS22の前記バ
ックゲート電位は共通である。同じく多数のN−MOS
23はPウェル領域34が共通のバックゲート領域とな
り、P+埋め込み層27も共用される。そしてPウェル
領域34の表面に形成した図示せぬコンタクト領域とア
ルミ電極を介して(図7に示したコンタクト領域17と
アルミ電極18のように)、Pウェル領域34とP+埋
め込み層27に接地電位(GND)の如きバックゲート
電位を印加している。
つしか図示していないが、実際は一つの島領域21内に
各々多数の素子が形成されている。この場合島領域21
のN型層にはP−MOS22のバックゲート電位として
VCCの如き電源電位が図示せぬコンタクト領域とアル
ミ電極により印可され、多数のP−MOS22の前記バ
ックゲート電位は共通である。同じく多数のN−MOS
23はPウェル領域34が共通のバックゲート領域とな
り、P+埋め込み層27も共用される。そしてPウェル
領域34の表面に形成した図示せぬコンタクト領域とア
ルミ電極を介して(図7に示したコンタクト領域17と
アルミ電極18のように)、Pウェル領域34とP+埋
め込み層27に接地電位(GND)の如きバックゲート
電位を印加している。
【0013】第1のエピタキシャル層27は2〜3μの
膜厚に、第2のエピタキシャル層38は3〜5μの膜厚
に形成されている。N+埋め込み層26は(プロセスに
もよるが)基板26表面から上方向に1〜2μの拡散深
さではいあがりP+埋め込み層27のP型不純物を相殺
するが、本発明はP+埋め込み層27を第1のエピタキ
シャル層37表面から形成するので、前記N+埋め込み
層26で相殺される量が少なく済む。図9に本発明の不
純物濃度のプロファイルを示す。P+埋め込み層27の
不純物濃度のピークが第1のエピタキシャル層37表面
にあるので、結果P+埋め込み層27としてP型層を形
成する残り幅(図示W)が3μ程度残ることになり、約
1μ程度しか残らない従来の構造に比べて残り幅Wが大
となる。しかもピークがN+埋め込み層26に消去され
る従来例に比べ、本発明はピークが残るので、P+埋め
込み層27の比抵抗を大幅に減じることができるのであ
る。
膜厚に、第2のエピタキシャル層38は3〜5μの膜厚
に形成されている。N+埋め込み層26は(プロセスに
もよるが)基板26表面から上方向に1〜2μの拡散深
さではいあがりP+埋め込み層27のP型不純物を相殺
するが、本発明はP+埋め込み層27を第1のエピタキ
シャル層37表面から形成するので、前記N+埋め込み
層26で相殺される量が少なく済む。図9に本発明の不
純物濃度のプロファイルを示す。P+埋め込み層27の
不純物濃度のピークが第1のエピタキシャル層37表面
にあるので、結果P+埋め込み層27としてP型層を形
成する残り幅(図示W)が3μ程度残ることになり、約
1μ程度しか残らない従来の構造に比べて残り幅Wが大
となる。しかもピークがN+埋め込み層26に消去され
る従来例に比べ、本発明はピークが残るので、P+埋め
込み層27の比抵抗を大幅に減じることができるのであ
る。
【0014】この様にP+埋め込み層27の比抵抗を減
じることは、NーMOS23にとって多大なメリットを
与える。第1に、バックゲート抵抗が減るので、NーM
OS23がスイッチング動作する際にN+ソース領域3
5からPウェル領域34へ流出する電流による電位上昇
が無く、その結果、多数のN−MOS23の素子間で反
転電圧Vtに差が生じることに依る動作のばらつきを減
らすことができる。第2に、前記流出する電流を直ちに
接地電位に吸い出すことができるので、1つのN−MO
S23が他のN−MOS23に与えるノイズを減らすこ
とができる。これらにより、MOSロジック回路の誤動
作を防止できる。第3に、前記流出する電流による電位
差の発生が少ないので、P+ソース・ドレイン領域13
のP、島領域1のN、Pウェル領域14のP、およびN
+ソース・ドレイン領域15のNからなるPNPNサイ
リスタの動作を防止することができる。
じることは、NーMOS23にとって多大なメリットを
与える。第1に、バックゲート抵抗が減るので、NーM
OS23がスイッチング動作する際にN+ソース領域3
5からPウェル領域34へ流出する電流による電位上昇
が無く、その結果、多数のN−MOS23の素子間で反
転電圧Vtに差が生じることに依る動作のばらつきを減
らすことができる。第2に、前記流出する電流を直ちに
接地電位に吸い出すことができるので、1つのN−MO
S23が他のN−MOS23に与えるノイズを減らすこ
とができる。これらにより、MOSロジック回路の誤動
作を防止できる。第3に、前記流出する電流による電位
差の発生が少ないので、P+ソース・ドレイン領域13
のP、島領域1のN、Pウェル領域14のP、およびN
+ソース・ドレイン領域15のNからなるPNPNサイ
リスタの動作を防止することができる。
【0015】図2以降は上記の構造の製造方法を工程順
に示す断面図である。以下、図面に従って製造方法を詳
細に説明する。まず図2(A)を参照して、基板となる
P型の単結晶シリコン半導体基板26を準備する。基板
26の表面を熱酸化して酸化膜を形成し、該酸化膜の上
にレジストを塗布、露光、現像し該レジストパターンを
マスクとして前記酸化膜をエッチングすることにより酸
化膜パターンを形成する。前記レジストマスクの除去
後、前記酸化膜パターンをマスクとして基板26表面に
アンチモンまたは砒素を初期拡散する。
に示す断面図である。以下、図面に従って製造方法を詳
細に説明する。まず図2(A)を参照して、基板となる
P型の単結晶シリコン半導体基板26を準備する。基板
26の表面を熱酸化して酸化膜を形成し、該酸化膜の上
にレジストを塗布、露光、現像し該レジストパターンを
マスクとして前記酸化膜をエッチングすることにより酸
化膜パターンを形成する。前記レジストマスクの除去
後、前記酸化膜パターンをマスクとして基板26表面に
アンチモンまたは砒素を初期拡散する。
【0016】図2(B)を参照して、前記酸化膜を除去
して基板25表面を露出した後、全面に気相成長法によ
り膜厚2〜3μの第1のエピタキシャル層37を形成す
る。一旦装置から取り出し、第1のエピタキシャル層3
7表面にボロンを初期導入して、P+埋め込み層27と
分離領域28aを形成する。図3(A)を参照して、拡
散に使用した第1のエピタキシャル層37上の酸化膜を
除去した後、再度気相成長法により第1のエピタキシャ
ル層37表面にN型の第2のエピタキシャル層38を形
成する。膜厚は3〜5μである。第2のエピタキシャル
層38の上に酸化膜とレジストマスクを形成し、上から
ボロンを加速電圧60〜100KeV、ドーズ量5×1
0の12乗〜5×10の13乗でイオン注入することに
より、Pチャンネル型MOSFET22を形成するため
のP型ウェル領域39と分離領域28bを形成する。
して基板25表面を露出した後、全面に気相成長法によ
り膜厚2〜3μの第1のエピタキシャル層37を形成す
る。一旦装置から取り出し、第1のエピタキシャル層3
7表面にボロンを初期導入して、P+埋め込み層27と
分離領域28aを形成する。図3(A)を参照して、拡
散に使用した第1のエピタキシャル層37上の酸化膜を
除去した後、再度気相成長法により第1のエピタキシャ
ル層37表面にN型の第2のエピタキシャル層38を形
成する。膜厚は3〜5μである。第2のエピタキシャル
層38の上に酸化膜とレジストマスクを形成し、上から
ボロンを加速電圧60〜100KeV、ドーズ量5×1
0の12乗〜5×10の13乗でイオン注入することに
より、Pチャンネル型MOSFET22を形成するため
のP型ウェル領域39と分離領域28bを形成する。
【0017】図3(B)を参照して、基板26全体に約
1100℃、3〜4時間の熱処理を加えることにより、
P型ウェル領域39を深さ2μ程度にまで熱拡散する。
尚、ウェル領域34と分離領域28bとを同時的に形成
すると工程を簡素化できる。必要なければ、図3(B)
の工程を終了した後改めてP+分離領域を形成しても良
い。また、第1のエピタキシャル層37表面に設けた分
離領域28aが基板25まで貫通しないのであれば、図
2(A)の工程において基板25表面から上方向に拡散
する分離領域を形成しておいても良い。
1100℃、3〜4時間の熱処理を加えることにより、
P型ウェル領域39を深さ2μ程度にまで熱拡散する。
尚、ウェル領域34と分離領域28bとを同時的に形成
すると工程を簡素化できる。必要なければ、図3(B)
の工程を終了した後改めてP+分離領域を形成しても良
い。また、第1のエピタキシャル層37表面に設けた分
離領域28aが基板25まで貫通しないのであれば、図
2(A)の工程において基板25表面から上方向に拡散
する分離領域を形成しておいても良い。
【0018】図4(A)を参照して、先の熱酸化で第1
のエピタキシャル層43の表面に形成された酸化膜を完
全に除去し、再度熱酸化して表面に500オングストロ
ーム程度の酸化膜40を形成する。酸化膜40の上にC
VD法によって膜厚1000オングストローム程度のシ
リコン窒化膜41を形成し、これをパターニングするこ
とにより所望の領域の酸化膜40表面を露出する耐酸化
膜を形成する。
のエピタキシャル層43の表面に形成された酸化膜を完
全に除去し、再度熱酸化して表面に500オングストロ
ーム程度の酸化膜40を形成する。酸化膜40の上にC
VD法によって膜厚1000オングストローム程度のシ
リコン窒化膜41を形成し、これをパターニングするこ
とにより所望の領域の酸化膜40表面を露出する耐酸化
膜を形成する。
【0019】図4(B)を参照して、基板25全体を約
1000℃、5〜6時間のスチーム酸化を行うことによ
り、シリコン窒化膜41が被覆していない部分の第2の
エピタキシャル層38表面にLOCOS酸化膜29を形
成する。LOCOS酸化膜29は、第2のエピタキシャ
ル層38表面から上方向に約0.3μ、下方向に約0.
4μの厚みを持って形成される。選択酸化に用いたシリ
コン窒化膜41を除去し、次いでLOCOS酸化膜29
を除く第2のエピタキシャル層38表面の薄い酸化膜4
1を除去し、新たに熱酸化を行うことで膜厚500〜8
00オングストロームのMOS素子のゲート酸化膜42
を形成する。尚、以上までの工程の熱処理で分離領域2
8a、28bが連結し、第1と第2のエピタキシャル層
37、38を分離して複数の島領域21を形成する。
1000℃、5〜6時間のスチーム酸化を行うことによ
り、シリコン窒化膜41が被覆していない部分の第2の
エピタキシャル層38表面にLOCOS酸化膜29を形
成する。LOCOS酸化膜29は、第2のエピタキシャ
ル層38表面から上方向に約0.3μ、下方向に約0.
4μの厚みを持って形成される。選択酸化に用いたシリ
コン窒化膜41を除去し、次いでLOCOS酸化膜29
を除く第2のエピタキシャル層38表面の薄い酸化膜4
1を除去し、新たに熱酸化を行うことで膜厚500〜8
00オングストロームのMOS素子のゲート酸化膜42
を形成する。尚、以上までの工程の熱処理で分離領域2
8a、28bが連結し、第1と第2のエピタキシャル層
37、38を分離して複数の島領域21を形成する。
【0020】図5(A)を参照して、ゲート酸化膜42
の上に膜厚4000オングストローム程度のポリシリコ
ン層を堆積し、これをパターニングして各MOSFET
22、23のゲート電極36を形成する。図5(B)を
参照して、第2のエピタキシャル層38表面からボロン
を拡散することによりNPNトランジスタ24のP型ベ
ース領域31を、リンまたは砒素をイオン注入法で拡散
することによりN+エミッタ領域31、N+コレクタコ
ンタクト領域32を形成し、次いでボロンをイオン注入
法で拡散することによりP−MOS22のP+ソース・
ドレイン領域33を形成し、次いでヒ素をイオン注入法
で拡散することによりN−MOS23のソース・ドレイ
ン領域34を形成する。その際必要とあらば、N+型ま
たはP+型ソースドレイン領域33、34の拡散で例え
ばベースのコンタクト領域39のようなコンタクト領域
を形成しても良い。
の上に膜厚4000オングストローム程度のポリシリコ
ン層を堆積し、これをパターニングして各MOSFET
22、23のゲート電極36を形成する。図5(B)を
参照して、第2のエピタキシャル層38表面からボロン
を拡散することによりNPNトランジスタ24のP型ベ
ース領域31を、リンまたは砒素をイオン注入法で拡散
することによりN+エミッタ領域31、N+コレクタコ
ンタクト領域32を形成し、次いでボロンをイオン注入
法で拡散することによりP−MOS22のP+ソース・
ドレイン領域33を形成し、次いでヒ素をイオン注入法
で拡散することによりN−MOS23のソース・ドレイ
ン領域34を形成する。その際必要とあらば、N+型ま
たはP+型ソースドレイン領域33、34の拡散で例え
ばベースのコンタクト領域39のようなコンタクト領域
を形成しても良い。
【0021】その後、集積回路の回路網を構成するため
にアルミ材料による電極配線(図示せず)を形成する。
この様に、第1のエピタキシャル層37を形成したのち
第1のエピタキシャル層37表面にP+埋め込み層を形
成することにより、不純物濃度のピークが第1のエピタ
キシャル層37表面近傍に位置するP+埋め込み層27
を形成することができる。
にアルミ材料による電極配線(図示せず)を形成する。
この様に、第1のエピタキシャル層37を形成したのち
第1のエピタキシャル層37表面にP+埋め込み層を形
成することにより、不純物濃度のピークが第1のエピタ
キシャル層37表面近傍に位置するP+埋め込み層27
を形成することができる。
【0022】
【発明の効果】以上に説明したとおり、本発明によれば
P+埋め込み層27の不純物濃度のピークを第1のエピ
タキシャル層37表面近傍に位置させ、N+埋め込み層
26によって消滅させられる部分を少なくしたので、P
+埋め込み層27の幅Wを大きくできる。その結果P+
埋め込み層27の比抵抗を減じてN−MOS23のバッ
クゲート電圧を減じることができるので、N−MOS2
3相互間のノイズの混入を防止し、N−MOS23のV
t変動を抑えて回路動作の安定化を図ることができる。
更に、P−MOS22との組み合わせで生じるラッチア
ップに対しても強くなる利点を有する。
P+埋め込み層27の不純物濃度のピークを第1のエピ
タキシャル層37表面近傍に位置させ、N+埋め込み層
26によって消滅させられる部分を少なくしたので、P
+埋め込み層27の幅Wを大きくできる。その結果P+
埋め込み層27の比抵抗を減じてN−MOS23のバッ
クゲート電圧を減じることができるので、N−MOS2
3相互間のノイズの混入を防止し、N−MOS23のV
t変動を抑えて回路動作の安定化を図ることができる。
更に、P−MOS22との組み合わせで生じるラッチア
ップに対しても強くなる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を説明する為の断面図である。
【図2】本発明の製造方法を説明する断面図である。
【図3】本発明の製造方法を説明する断面図である。
【図4】本発明の製造方法を説明する断面図である。
【図5】本発明の製造方法を説明する断面図である。
【図6】従来例を説明する断面図である。
【図7】従来例を説明する断面図である。
【図8】従来例の不純物濃度プロファイルを示す図であ
る。
る。
【図9】本発明の不純物濃度プロファイルを示す図であ
る。
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 一導電型の半導体基板と、 前記半導体基板の表面に埋め込み形成した複数の逆導電
型の埋め込み層と、 前記基板の上に形成した逆導電型の第1のエピタキシャ
ル層、及び前記第1のエピタキシャル層の上に形成した
逆導電型の第2のエピタキシャル層と、 前記第1と第2のエピタキシャル層を多数の島領域に分
離する分離手段と、 第1の島領域に形成した、一導電型のベース領域と、 前記一導電型ベース領域の表面に形成した逆導電型のエ
ミッタ領域と、 第2の島領域の、前記第1と第2のエピタキシャル層の
境界から上下方向に形成され、前記逆導電型の埋め込み
層に到達する、一導電型の埋め込み層と、 前記第2の島領域の表面から前記一導電型の埋め込み層
に到達する、一導電型のウェル領域と、 前記ウェル領域の上に、ゲート絶縁膜を挟んで位置する
第1のゲート電極と、 前記ゲート電極近傍の前記ウェル領域の表面に形成し
た、逆導電型のソース・ドレイン領域と、 前記第2の島領域の上に、ゲート絶縁膜を挟んで位置す
る第2のゲート電極と、 前記第2のゲート電極近傍の前記第2の島領域の表面に
形成した、一導電型のソース・ドレイン領域と、を具備
することを特徴とする半導体集積回路。 - 【請求項2】一導電型の半導体基板を準備する工程と、 前記基板の表面に逆導電型の埋め込み層を形成する工程
と、 前記基板の上に逆導電型の第1のエピタキシャル層を形
成する工程と、 前記第1のエピタキシャル層の表面に一導電型の埋め込
み層を形成する工程と、 前記第1のエピタキシャル層の表面に逆導電型の第2の
エピタキシャル層を形成する工程と、 前記第1と第2のエピタキシャル層を分離して複数の島
領域を形成する工程と、 前記島領域の一つに、前記一導電型の埋め込み層と連結
する一導電型のウェル領域を形成する工程と、 前記島領域の一つに、一導電型のベース領域と逆導電型
のエミッタ領域を形成して、前記島領域をコレクタとす
るトランジスタを形成する工程と、 前記島領域の他の一つに、ゲート絶縁膜を挟んでゲート
電極を形成する工程と、 前記ゲート電極近傍の前記ウェル領域の表面に、逆導電
型のソース・ドレイン領域を形成する工程と、 前記ゲート電極近傍の前記島領域の他の一つの表面に、
一導電型のソース・ドレイン領域を形成する工程と、を
具備することを特徴とする半導体集積回路の製造方法。 - 【請求項3】 前記一導電型の埋め込み層の形成と同時
に、前記分離手段の一つを構成する分離領域を形成する
ことを特徴とする、請求項2に記載の半導体集積回路の
製造方法。 - 【請求項4】 前記一導電型のウェル領域の形成と同時
に、前記分離手段の一つを構成する分離領域を形成する
ことを特徴とする、請求項2に記載の半導体集積回路の
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25389595A JPH0997852A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 半導体集積回路とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25389595A JPH0997852A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 半導体集積回路とその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0997852A true JPH0997852A (ja) | 1997-04-08 |
Family
ID=17257595
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25389595A Pending JPH0997852A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 半導体集積回路とその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0997852A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002026161A (ja) * | 2000-07-07 | 2002-01-25 | Sanyo Electric Co Ltd | 半導体集積回路装置 |
US7808078B2 (en) | 2008-08-26 | 2010-10-05 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Semiconductor device and manufacturing method thereof |
US8729662B2 (en) | 2008-09-12 | 2014-05-20 | Semiconductor Components Industries, Llc | Semiconductor device and manufacturing method thereof |
-
1995
- 1995-09-29 JP JP25389595A patent/JPH0997852A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002026161A (ja) * | 2000-07-07 | 2002-01-25 | Sanyo Electric Co Ltd | 半導体集積回路装置 |
JP4623800B2 (ja) * | 2000-07-07 | 2011-02-02 | 三洋電機株式会社 | 半導体集積回路装置 |
US7808078B2 (en) | 2008-08-26 | 2010-10-05 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Semiconductor device and manufacturing method thereof |
US8729662B2 (en) | 2008-09-12 | 2014-05-20 | Semiconductor Components Industries, Llc | Semiconductor device and manufacturing method thereof |
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