JPH0997746A - タンタル固体電解コンデンサの製造方法 - Google Patents

タンタル固体電解コンデンサの製造方法

Info

Publication number
JPH0997746A
JPH0997746A JP27632295A JP27632295A JPH0997746A JP H0997746 A JPH0997746 A JP H0997746A JP 27632295 A JP27632295 A JP 27632295A JP 27632295 A JP27632295 A JP 27632295A JP H0997746 A JPH0997746 A JP H0997746A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal plate
anode
capacitor element
cathode
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP27632295A
Other languages
English (en)
Inventor
Kaname Kurihara
要 栗原
Takashi Tomizawa
孝史 富澤
Yuuya Takaku
侑也 高久
Noriaki Suzuki
紀明 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Elna Co Ltd
Original Assignee
Elna Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Elna Co Ltd filed Critical Elna Co Ltd
Priority to JP27632295A priority Critical patent/JPH0997746A/ja
Publication of JPH0997746A publication Critical patent/JPH0997746A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂外装体内に占めるコンデンサ素子の体積
比率を高める。 【解決手段】 陽極リード12が植設された角柱状の焼
結ペレット10の上面側の周縁角部に凹状の段部11を
形成し、化成して陽極酸化皮膜を形成した後、陽極リー
ド12に離型材を塗布し、そして固体電解質および陰極
引出し層を順次形成してコンデンサ素子10aを得、同
コンデンサ素子10aの陰極引出し層14の底面側に陰
極端子板15を嵌合し、同陰極端子板15の露出面に離
型剤を塗布した後、コンデンサ素子10aを樹脂液中に
浸漬し、引き上げてその樹脂液を乾燥させて同コンデン
サ素子10aの側面および段部11を含む上面側にかけ
て樹脂外装体16を形成し、次に対向する側縁に一対の
フランジ32を有する陽極端子板30をそのフランジ3
2を段部11に係合させるようにしてコンデンサ素子1
0aの上面側に装着した後、同陽極端子板30を陽極リ
ード12に接続し、陰極端子板15および陽極リード1
2に塗布されている離型材を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はタンタル固体電解コ
ンデンサの製造方法に関し、さらに詳しく言えば、パッ
ケージとしての樹脂外装体内に占めるコンデンサ素子の
体積比率を大きくし得るようにしたタンタル固体電解コ
ンデンサの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7には樹脂モールドによりチップ化さ
れたタンタル固体電解コンデンサの典型的な従来例が示
されている。これによると、同コンデンサはタンタル粉
末の焼結ペレットを基体として例えば角柱状に形成され
たコンデンサ素子1を備えている。なお、このコンデン
サ素子1には陽極リード2が植設されているとともに、
同陽極リード2には固体電解質形成時にその這い上がり
を防止する耐熱性合成樹脂よりなるリング3が挿通され
ている。
【0003】詳しくは図示されていないが、このコンデ
ンサ素子1の焼結ペレットには陽極酸化皮膜が形成さ
れ、その上に固体電解質としての二酸化マンガン層が形
成されている。さらに、二酸化マンガン層上にはカーボ
ン層と銀層とが順次積層され、このカーボン層と銀層に
より陰極引出し層4が形成される。
【0004】チップ化するにあたって、陽極リード2に
陽極端子板5が溶接されるとともに、陰極引出し層4に
は導電接着材(例えば、接着銀)を介して陰極端子板6
が取り付けられる。この場合、実際には陽極端子板5お
よび陰極端子板6は図示しないリードフレームにより供
給され、コンデンサ素子1はそのリードフレームに装着
された状態で図示しない金型内にセットされる。
【0005】そして、その金型内でコンデンサ素子1の
周りに樹脂モールドにより樹脂外装体7が形成される。
金型から取り出された後、陽極端子板5および陰極端子
板6がリードフレームから切り離され、樹脂外装体7の
側面から底面にかけていわゆる蟹足状に折り曲げられ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このようにして、タン
タル固体電解コンデンサがチップ化されるのであるが、
まず第1の問題点としては、コンデンサ素子1をリード
フレームに取り付けた状態で金型内にセットし、コンデ
ンサ素子1の周りに、上記の這い上がり防止リング3
と、陽極端子板5および陰極端子板6の一部分をも含め
て樹脂外装体7を形成するようにしているため、樹脂外
装体7内に占めるコンデンサ素子1の体積比率はたかだ
か15〜20%程度で、残りの部分はコンデンサの機能
面から見ればいわばデッドスペースであり、体積効率が
悪いことが挙げられる。
【0007】次に、陽極端子板5および陰極端子板6を
樹脂外装体7の側面から底面にかけて折り曲げる際、コ
ンデンサ素子1に機械的なストレスが加えられ、これが
原因で特性が劣化するおそれがある。さらには、樹脂外
装体7を成形するそれ専用の金型を必要とするととも
に、リードフレームはコンデンサ素子1に陽極端子板5
および陰極端子板6を与えた後、その大部分が廃棄され
るため、無駄な材料コストまでをも負担しなければなら
ないことになる。
【0008】本発明は、このような従来の問題を解決す
るためになされたもので、その目的は、樹脂外装体成形
用の金型や材料の無駄が多いリードフレームを用いるこ
となく、しかも樹脂外装体内に占めるコンデンサ素子の
体積比率が大きなチップ型タンタル固体電解コンデンサ
を製造し得るようにしたタンタル固体電解コンデンサの
製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、タンタル粉末を焼結して陽極リ
ードが植設された角柱状の焼結ペレットを得る際に、同
陽極リードが植設されている上面側の対向する少なくと
も2辺の周縁角部にそれぞれ凹状の段部を形成する第1
工程と、同焼結ペレットを化成して陽極酸化皮膜を形成
する第2工程と、上記陽極リードに離型材を塗布する第
3工程と、上記焼結ペレットの陽極酸化皮膜上に固体電
解質および陰極引出し層を順次形成して同焼結ペレット
と相似形状の陽極側周縁角部にそれぞれ凹状の段部を有
する角柱状のコンデンサ素子を得る第4工程と、同コン
デンサ素子の陰極引出し層の底面側にそれに合致する有
底角筒状の陰極端子板を嵌合して接続する第5工程と、
同陰極端子板の露出面に離型剤を塗布する第6工程と、
上記コンデンサ素子を樹脂液中に浸漬し、引き上げてそ
の樹脂液を乾燥させて同コンデンサ素子の側面および上
記段部を含む上面側にかけて樹脂外装体を形成する第7
工程と、対向する側縁にほぼ直角に折り曲げられた少な
くとも一対のフランジを有する陽極端子板をそのフラン
ジを上記段部に係合させるようにして上記コンデンサ素
子上面側の上記樹脂外装体上に装着する第8工程と、同
陽極端子板を上記陽極リードに接続する第9工程と、上
記陰極端子板および上記陽極リードに塗布されている上
記離型材を除去する第10工程とを備えていることを特
徴としている。
【0010】この構成によれば、陰極端子板および陽極
端子板がともに、コンデンサ素子に対して被せられるよ
うに取り付けられるとともに、固体電解質這い上がり防
止リングが不要とされ、かつ、樹脂外装体が陰極端子板
を除いたコンデンサ素子の周面に形成されているため、
その樹脂外装体の大きさを必要最小限にすることが可能
となる。
【0011】また、コンデンサ素子を樹脂液中に浸漬す
る、いわゆるディップ法によりその周りに樹脂外装体が
形成されるため、専用の金型を必要としない。さらに
は、陰極端子板および陽極端子板にしてもそれぞれ個別
的にコンデンサ素子に取り付けられるため、従来のリー
ドフレームのように両端子板を向かい合わせに連結して
おく必要もなく、その分材料コストを削減することがで
きる。
【0012】この場合、請求項2に記載されているよう
に、陽極リードへの離型材塗布は、焼結ペレットに陽極
酸化皮膜を形成する前に行なってもよい。請求項3の発
明では、上記陰極端子板を上記陰極引出し層に対して導
電性接着材もしくは高温ハンダにて接続することを特徴
とし、また、請求項5の発明では、上記陽極端子板を上
記陽極リードにレーザー溶接により一体的に接合するこ
とを特徴としており、これによればコンデンサ素子に機
械的ストレスを加えることなく、各端子板を接続するこ
とができる。
【0013】そして、請求項4の発明においては、上記
陽極端子板を上記樹脂外装体が硬化する前に装着するこ
とを特徴としており、これによれば別途に接着材を用意
することなく、その樹脂自体にて陽極端子板を固着する
ことが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の技術的思想をより
よく理解するうえで、その実施の形態に即して説明す
る。なお、図1ないし図5はこのタンタル固体電解コン
デンサの製造工程順に沿った説明図であるが、これらの
各図中(a)は第1実施例、(b)は第2実施例を示し
ている。また、図6にはこれらの実施例に適用される陽
極端子板が示されている。
【0015】まず、第1および第2実施例ともに、タン
タル粉末を焼結して角柱状の焼結ペレットを形成するの
であるが、その際、第1実施例では図1(a)に示すよ
うに、焼結ペレット10の上面側の対向する2辺の周縁
角部にそれぞれ凹状の段部11,11を形成している。
これに対して、第2実施例では同図(b)に示すよう
に、焼結ペレット20の上面の4辺の周縁角部、すなわ
ち上面側のすべての各辺の周縁角部にわたって凹状の段
部21が形成されている。
【0016】なお、各焼結ペレット10,20ともにタ
ンタル線からなる陽極リード12,22が植設されてお
り、この陽極リード12,22が植設されている側を上
面とする。この場合、上面側の各段部11,21の大き
さ(深さ)は図6に示されている陽極端子板30,40
との関係で決められるため、先にこの陽極端子板30,
40について説明する。
【0017】図6には説明の便宜上、各陽極端子板3
0,40ともに逆様にした状態で示されているが、ま
ず、同図(a)の第1実施例用の陽極端子板30につい
て説明する。すなわち、この陽極端子板30は厚さが1
00μm程度の鉄ニッケル合金、例えばその4−2アロ
イもしくは洋白などの帯板をコ字状に折り曲げたものか
らなり、基板部31とその両側縁にほぼ直角に折り曲げ
られた一対のフランジ32,32とを備え、コンデンサ
素子への取り付け時に、このフランジ32,32が上面
側の段部11,11に係合(嵌合)される。したがっ
て、段部11はフランジ32の大きさにほぼ合致し得る
大きさに形成される。なお、基板部31には、同陽極端
子板30を陽極リード12に対して、その軸線と直交す
る方向から取り付けることができるようにその側縁から
中心部に至るスリット33が設けられている。
【0018】次に、図6(b)の第2実施例用の陽極端
子板40について説明する。この陽極端子板40は四角
形状の基板部41の4辺に沿って環状に形成されたフラ
ンジ42を有する有底角筒状を呈し、コンデンサ素子へ
の取り付け時、そのフランジ42が段部21に係合され
る。したがって、第1実施例と同様、段部21はこのフ
ランジ42の大きさにほぼ合致し得る大きさに形成され
る。また、同陽極端子板40には上記スリット33と同
様な理由により、その一辺のフランジ42の中央から基
板部41の中心に至るスリット43が設けられている。
なお、この陽極端子板40の板厚および材質は陽極端子
板30と同じであってよい。
【0019】そして各実施例ともに、各焼結ペレット1
0,20を化成して陽極酸化皮膜を形成した後、図2に
斜線で示すように、陽極リード12,22に後述する固
体電解質(二酸化マンガン)形成時にその固体電解質の
這い上がりを防止するための離型材を塗布する。この離
型材としては例えばシリコン系樹脂が用いられる。な
お、図示されていないが、これらの一連の処理工程にお
いて、各焼結ペレット10,20はその複数個が陽極リ
ード12,22を介してフープ材(保持部材、例えばス
テンレスからなる帯板)に吊り下げられてた状態で一括
処理される。
【0020】しかる後、各焼結ペレット10,20の陽
極酸化皮膜上に、固体電解質としての二酸化マンガン
層、カーボン層および銀層を順次形成する。二酸化マン
ガン層は、焼結ペレット10,20を所定濃度の硝酸マ
ンガン水溶液中に浸漬し、引き上げて熱分解し、再化成
するルーチンを数回繰り返すことにより形成されるが、
陽極リード12,22にはあらかじめ離型材が塗布され
ているため、陽極リード12,22への二酸化マンガン
の這い上がりが防止される。また、各焼結ペレット1
0,20には上記のカーボン層および銀層によって陰極
引出し層14,24がそれぞれ形成される。
【0021】このようにして、各実施例ともに外層に陰
極引出し層14,24を有するコンデンサ素子10a,
20aを作成した後、陰極端子板の取り付けが行なわれ
る。この場合、陰極端子板として図3(a)(b)に示
すように、第1および第2実施例ともに有底角筒状の陰
極端子板15,25を用い、この陰極端子板15,25
をコンデンサ素子10a,20aの陰極引出し層14,
24の底面側に嵌合する。
【0022】この陰極端子板15,25の材質および板
厚などは、先に説明した陽極端子板30,40と同じで
あってよく、第1および第2実施例ともに、各陰極端子
板15,25を陰極引出し層14,24に対して接着銀
などの導電性接着材もしくは高温ハンダにより接続する
ようにしている。なお、各陰極端子板15,25および
陽極端子板30,40に回路基板に対する実装時のこと
を考慮してハンダメッキを施すとよい。
【0023】しかる後、両実施例ともに、陰極端子板1
5,25の外表面に例えばシリコン系樹脂からなる離型
材を塗布し、次いでコンデンサ素子10a,20aの全
体を例えばエポキシ樹脂液中に浸漬(ディップ)し、引
き上げて乾燥する。
【0024】これにより、図4(a)(b)に示すよう
に、離型材が塗布されている陰極端子板15,25およ
び陽極リード12,22の部分を除いたコンデンサ素子
10a,20aの表面(側面、上面および段部11,2
1の部分を含む)上に樹脂外装体16,26が形成され
るが、この場合、両実施例ともにその樹脂外装体16の
厚さを陰極端子板15,25の板厚とほぼ同じとして、
樹脂外装体16,26と陰極端子板15,25とが同一
面都なるようにしている。なお、浸漬に使用する樹脂液
の粘度としては100〜1000ポアズ(P)程度が好
ましい。
【0025】次に、図5に示すように、陽極端子板の取
り付けが行なわれる。この場合、第1実施例では同図
(a)に示すように陽極端子板30が用いられ、これに
対して第2実施例では同図(b)に示すように陽極端子
板40が用いられるが、いずれにしてもそのフランジ3
2,42をコンデンサ素子10a,20aの上面側の樹
脂外装体16,26上において、それと対向する段部1
1,21に係合させるようにして載置する。なお、陽極
端子板30,40を取り付けるタイミングとしては、樹
脂外装体16,26が硬化する前が好ましく、これによ
ればその硬化に伴なって陽極端子板30,40が同樹脂
外装体16,26に対して一体的に固着されることにな
る。
【0026】そして、樹脂外装体16,26の硬化を待
って、陽極リード12,22と陽極端子板30,40と
を例えばレーザー溶接にて一体的に接合する。この場
合、陽極リード12,22には未だ離型材が塗布されて
いるが、その溶接部分の離型材は溶接時の熱にて除去さ
れるため、支障なく両者を溶接することができる。
【0027】しかる後、陰極端子板15,25および陽
極リード12,22に塗布されている離型材を洗浄して
除去し、陽極端子板30,40から突き出ている余剰の
陽極リード12,22を切断する。これにより、各実施
例ともに最終製品としてのチップ型タンタル固体電解コ
ンデンサが得られる。なお、この例では陰極端子板1
5,25および陽極リード12,22に塗布されている
離型材を洗浄して除去した後、陽極リード12,22の
余剰部分を切断しているが、先に陽極リード12,22
の余剰部分を切断してから、洗浄により陰極端子板1
5,25上の離型材を除去するようにしてもよい。
【0028】上記第1実施例および第2実施例のよう
に、本発明によれば、コンデンサ素子の上面側に凹状の
段部を形成してデッドスペース的要素を可及的に小さく
するとともに、固体電解質這い上がり防止リングを不要
としたことにより、樹脂外装体16,26を必要最小限
にすることができ、相対的に同樹脂外装体16,26内
に占めるコンデンサ素子10a,20aの体積比率を4
0〜50%程度まで高めることが可能となる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次のような効果が奏される。すなわち、陰極端子板およ
び陽極端子板がともに、コンデンサ素子に対して被せら
れるように取り付けられるとともに、固体電解質這い上
がり防止リングが不要とされ、かつ、樹脂外装体が陰極
端子板を除いたコンデンサ素子の周面に形成されている
ため、その樹脂外装体の大きさを必要最小限にすること
が可能となる。したがって、パッケージとしての樹脂外
装体内に占めるコンデンサ素子の体積比率(効率)を4
0〜50%程度まで高めることができる。
【0030】また、陰極端子板については、コンデンサ
素子の陰極引出し層に対して単に嵌合するだけで取り付
けられ、また、陽極端子板は樹脂外装体上に被せられる
ため、その取り付け作業が簡単であるとともに、端子板
の折り曲げを伴わないため、コンデンサ素子に機械的な
ストレスを加えるおそれもない。
【0031】さらには、コンデンサ素子を樹脂液中に浸
漬する、いわゆるディップ法によりその周りに樹脂外装
体が形成されるため、専用の金型を必要としない。ま
た、陰極端子板および陽極端子板にしてもそれぞれ個別
的にコンデンサ素子に取り付けられるため、従来のリー
ドフレームのように両端子板を向かい合わせに連結して
おく必要もなく、その分材料コストを削減することがで
きる。
【0032】加えて、陽極端子板を樹脂外装体に被せる
にあたって、樹脂外装体の硬化前に陽極端子板を被せる
ようにしたことにより、別途に接着材を用意することな
く、その樹脂自体にて陽極端子板を固着することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1実施例および第2実施例に用
いられる焼結ペレットをそれぞれ示した斜視図。
【図2】上記第1実施例および第2実施例の各焼結ペレ
ットの陽極リードに離型材を塗布する状態を示した側面
図。
【図3】上記第1実施例および第2実施例の各コンデン
サ素子に陰極端子板を装着する状態を説明するための斜
視図。
【図4】上記第1実施例および第2実施例の各コンデン
サ素子に樹脂外装体を形成した状態を説明するための斜
視図。
【図5】上記第1実施例および第2実施例の各コンデン
サ素子に陽極端子板を装着する状態を説明するための斜
視図。
【図6】上記第1実施例および第2実施例にそれぞれ用
いられる陽極端子板を示した斜視図。
【図7】従来例としてのチップ型タンタル固体電解コン
デンサの内部構造を透視的に示した斜視図。
【符号の説明】
10,20 焼結ペレット 10a,20a コンデンサ素子 11,21 段部 12,22 陽極リード 14,24 陰極引出し層 15,25 陰極端子板 16,26 樹脂外装体 30,40 陽極端子板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01G 9/24 C (72)発明者 鈴木 紀明 福島県石川郡石川町字当町145番地 エル ナー福島株式会社石川工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンタル粉末を焼結して陽極リードが植
    設された角柱状の焼結ペレットを得る際に、同陽極リー
    ドが植設されている上面側の対向する少なくとも2辺の
    周縁角部にそれぞれ凹状の段部を形成する第1工程と、
    同焼結ペレットを化成して陽極酸化皮膜を形成する第2
    工程と、上記陽極リードに離型材を塗布する第3工程
    と、上記焼結ペレットの陽極酸化皮膜上に固体電解質お
    よび陰極引出し層を順次形成して同焼結ペレットと相似
    形状の陽極側周縁角部にそれぞれ凹状の段部を有する角
    柱状のコンデンサ素子を得る第4工程と、同コンデンサ
    素子の陰極引出し層の底面側にそれに合致する有底角筒
    状の陰極端子板を嵌合して接続する第5工程と、同陰極
    端子板の露出面に離型剤を塗布する第6工程と、上記コ
    ンデンサ素子を樹脂液中に浸漬し、引き上げてその樹脂
    液を乾燥させて同コンデンサ素子の側面および上記段部
    を含む上面側にかけて樹脂外装体を形成する第7工程
    と、対向する側縁にほぼ直角に折り曲げられた少なくと
    も一対のフランジを有する陽極端子板をそのフランジを
    上記段部に係合させるようにして上記コンデンサ素子上
    面側の上記樹脂外装体上に装着する第8工程と、同陽極
    端子板を上記陽極リードに接続する第9工程と、上記陰
    極端子板および上記陽極リードに塗布されている上記離
    型材を除去する第10工程とを備えていることを特徴と
    するタンタル固体電解コンデンサの製造方法。
  2. 【請求項2】 上記第3工程を上記第2工程の前に行な
    うことを特徴とする請求項1に記載のタンタル固体電解
    コンデンサの製造方法。
  3. 【請求項3】 上記第5工程で、上記陰極端子板を上記
    陰極引出し層に対して導電性接着材もしくは高温ハンダ
    にて接続することを特徴とする請求項1に記載のタンタ
    ル固体電解コンデンサの製造方法。
  4. 【請求項4】 上記第8工程において、上記陽極端子板
    を上記樹脂外装体が硬化する前に装着することを特徴と
    する請求項1に記載のタンタル固体電解コンデンサの製
    造方法。
  5. 【請求項5】 上記第9工程において、上記陽極端子板
    と上記陽極リードとをレーザー溶接により一体的に接合
    すことを特徴とする請求項1に記載のタンタル固体電解
    コンデンサの製造方法。
JP27632295A 1995-09-29 1995-09-29 タンタル固体電解コンデンサの製造方法 Withdrawn JPH0997746A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27632295A JPH0997746A (ja) 1995-09-29 1995-09-29 タンタル固体電解コンデンサの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27632295A JPH0997746A (ja) 1995-09-29 1995-09-29 タンタル固体電解コンデンサの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0997746A true JPH0997746A (ja) 1997-04-08

Family

ID=17567843

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27632295A Withdrawn JPH0997746A (ja) 1995-09-29 1995-09-29 タンタル固体電解コンデンサの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0997746A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005150674A (ja) * 2003-11-14 2005-06-09 Samsung Electro Mech Co Ltd 固体電解コンデンサ及びその製造方法
CN113260472A (zh) * 2018-12-28 2021-08-13 松下知识产权经营株式会社 用于制造成型体的模具、制造装置和制造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005150674A (ja) * 2003-11-14 2005-06-09 Samsung Electro Mech Co Ltd 固体電解コンデンサ及びその製造方法
CN113260472A (zh) * 2018-12-28 2021-08-13 松下知识产权经营株式会社 用于制造成型体的模具、制造装置和制造方法
CN113260472B (zh) * 2018-12-28 2023-08-25 松下知识产权经营株式会社 用于制造成型体的模具、制造装置和制造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS5845171B2 (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JP4392960B2 (ja) タンタル電解コンデンサの製造方法
JPH0997748A (ja) タンタル固体電解コンデンサおよびその製造方法
JPH0997746A (ja) タンタル固体電解コンデンサの製造方法
JPH0997744A (ja) タンタル固体電解コンデンサおよびその製造方法
JPH0122975B2 (ja)
JP2004071634A (ja) 固体電解コンデンサ用コンデンサ素子の製造方法及びこのコンデンサ素子を使用した固体電解コンデンサの製造方法
JPH0997745A (ja) タンタル固体電解コンデンサおよびその製造方法
JPH0119249B2 (ja)
JP3378285B2 (ja) 固体電解コンデンサーの構造及び固体電解コンデンサーの製造方法
JPH01109711A (ja) 複合チップ状固体電解コンデンサ
JP3294362B2 (ja) 固体電解コンデンサーの構造及び固体電解コンデンサーの製造方法
JPS5932050B2 (ja) チップ状固体電解コンデンサの製造方法
JPH07106204A (ja) 固体電解コンデンサ
JP3294361B2 (ja) 固体電解コンデンサーの構造及び固体電解コンデンサーの製造方法
JP3444362B2 (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JPH025528Y2 (ja)
JPS593570Y2 (ja) チツプ型固体電解コンデンサ
JPS6225879Y2 (ja)
JPH10335183A (ja) チップ型固体電解コンデンサおよびその製造方法
JP2001358038A (ja) タンタル電解コンデンサの製造方法
JP3448909B2 (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JP2877004B2 (ja) チップ型固体電解コンデンサの製造方法
JP3033647B2 (ja) ヒューズ入り固体電解コンデンサ及びその製造方法
JP2000348975A (ja) チップ形固体電解コンデンサおよびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20021203