JPH0996934A - カラー画像濃度検知装置 - Google Patents

カラー画像濃度検知装置

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JPH0996934A
JPH0996934A JP7276843A JP27684395A JPH0996934A JP H0996934 A JPH0996934 A JP H0996934A JP 7276843 A JP7276843 A JP 7276843A JP 27684395 A JP27684395 A JP 27684395A JP H0996934 A JPH0996934 A JP H0996934A
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JP
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color image
color
light
light emitting
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JP7276843A
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English (en)
Inventor
Shinji Yamane
信司 山根
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラー画像の色やトナー付着量にかかわらず
カラー画像の濃度を精度良く検知できるようにしたカラ
ー画像濃度検知装置を提供する。 【解決手段】 近赤外線の波長領域内の分光束を含む光
を発光する発光素子61と、近赤外線の波長領域を含む
感度を有する受光素子62と、発光素子61に接続され
発光素子61が発光する発光量を複数段階に切換える発
光量切換手段65とを備えた。 【効果】 カラー画像の色によって最適な発光光量を選
べるよう発光光量を複数段階に切換え可能にしたため、
カラートナーBKのカラー画像の濃度を検知する場合は
発光光量の値を大きい方に切換え、カラートナーY,
M,Cのカラー画像を検知する場合は発光光量の値を小
さい方に切換えることにより、各色のカラー画像濃度を
精度良く検知することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式のカ
ラー画像形成装置等に用いるカラー画像濃度検知装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】カラー画像濃度検知装置は主に、カラー
複写機等のように現像剤として複数色のトナーを使用す
る、電子写真方式のカラー画像形成装置に用いられ、特
にその各色のトナーが感光体に静電吸着したカラー画像
の光学濃度を検知するのに用いられるものである。
【0003】すなわちカラー複写機は長い間繰返し使用
を続けていると、種々の要因や影響によりカラー画像の
濃度が基準値からずれることがある。すると他の色と重
ね合わせたときに所期の色調が実現できなくなる。これ
を防止するため、感光体の画像形成領域外の部分に濃度
検知用パターン(カラー画像)を形成し、カラー画像濃
度検知装置がその濃度検知用パターンの光学濃度を検知
して、その結果に基づいてトナー補給量や画像形成条件
の修正動作にフィードバックさせることにより、カラー
画像の本来の濃度や品質を保持させるような目的に用い
られる。
【0004】カラー画像濃度検知装置は、発光素子から
発光した光を上記濃度検知用パターンに当て、その濃度
検知用パターンに反射された光(分光束)を受光素子が
受光して電気的に処理することにより、濃度検知用パタ
ーンとしてのカラー画像の光学濃度を検知するようにな
っている。
【0005】ところで図10は、各色の反射率と波長と
の関係を示すグラフである。グラフYはカラートナーY
(イエロー,黄色)の波長に対する反射率の変化を示
し、グラフMはカラートナーM(マゼンタ,深紅色)の
波長に対する反射率の変化を示し、グラフCはカラート
ナーC(シアン,青色)の波長に対する反射率の変化を
示し、そしてグラフBKはカラートナーBK(ブラッ
ク,黒色)の波長に対する反射率の変化を示すものであ
る。
【0006】このような各色に係るグラフを示す図10
に示すように、同図における近赤外線の波長領域(80
0〜1000nm)内の分光束においては、Y,M,C
のカラートナーの反射率は高く(約80%)、BKのカ
ラートナーの反射率は低い(約10〜20%)。
【0007】また感光体の表面の反射率も近赤外線の波
長領域においては高くなり(グラフPC)、カラートナ
ーY,M,CとBKの反射率の中間程度(40〜60
%)である。このためカラートナーY,M,Cは感光体
の表面との反射率の差(図10中のa)が正の値をと
り、カラートナーY,M,Cはトナー付着量が増大すれ
ば反射光も増大する。
【0008】これに反してカラートナーBKは感光体の
表面との反射率の差(図10中のb)が負の値をとるた
め、トナー付着量が増大すれば反射率は減少する。この
ような特性を利用して、感光体の表面に形成されたカラ
ートナーBKのカラー画像の濃度(トナー付着量)を反
射光量の変化によって検知することができる。
【0009】このようなカラー画像濃度検知装置として
は従来は、実開昭61−171055号、特開平4−2
67274号、特開平4−268874号、特開平6−
202418号等の各号公報に記載されたものがあっ
た。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなカラー画像濃度検知装置においては、感光体の表面
の反射率がカラートナーBKの反射率に近い場合は、図
10中の両者の反射率の差bが小さくなるため、同様に
トナー付着量に対する反射光量やセンサ出力の変化量も
小さくなって(図11のグラフBK参照)、カラートナ
ーBKのトナー付着量(濃度)の変化を精度良く検知す
ることができないという問題があった。
【0011】またこのような問題を解決するために、発
光光量や出力増幅率を増加させると今度は、カラートナ
ーY,M,Cを検知する場合にトナー付着量に対するセ
ンサ出力の変化量が大きくなり過ぎて、図11のグラフ
Y,M,Cに示すように、トナー付着量が低い段階でセ
ンサ出力が受光素子の容量一杯の上限に達してしまい、
カラートナーY,M,Cの高濃度領域でのトナー付着量
の変化を検知することができないという問題がある。
【0012】そこで本発明は、カラー画像の色やトナー
付着量にかかわらずカラー画像の濃度を精度良く検知で
きるようにしたカラー画像濃度検知装置を提供すること
を課題とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明によるカラー画像濃度検知装置は、近赤外線
の波長領域内の分光束を含む光を発光する発光素子と、
近赤外線の波長領域を含む感度を有する受光素子とを備
え、カラー画像の色によって最適な発光光量や出力増幅
率等の検知条件を選べるようこれらの検知条件を複数段
階に切換え可能にしたものである。
【0014】このような構成のカラー画像濃度検知装置
においては、カラー画像の色によって最適な発光光量や
出力増幅幅率等の検知条件を選べるようこれらの検知条
件を複数段階に切換え可能にしたため、カラートナーB
Kのカラー画像の濃度を検知する場合で、カラートナー
BKのカラー画像の反射率と感光体の表面の反射率との
差が小さい場合は、発光光量や出力増幅幅率等の値を大
きい方に切換えてトナー付着量に対するセンサ出力の変
化量を適度に拡大し、カラートナーY,M,Cのカラー
画像を検知する場合で、カラートナーY,M,Cのカラ
ー画像の反射率と感光体の表面の反射率との差が大きい
場合は、発光光量や出力増幅率等の値を小さい方に切換
えてトナー付着量に対するセンサ出力の変化量を適度に
縮小することにより、各色のカラー画像濃度を精度良く
検知することが可能となる。
【0015】ところで従来のカラー画像濃度検知装置に
おいても、発光素子の発光光量を制御・調整するもの
(特開昭62−288866号,特開平4−28446
6号の公報)や、検知出力を調整する手段を有するもの
(特開平4−221972号公報)等があるが、これら
は本発明のように、カラー画像の色によって発光素子の
発光光量や検知出力を調整するものではなく、本発明と
は別の理由や目的により発光光量や検知出力を調整する
ものである点において、本発明の構成、作用、効果とは
著しく異なるものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて説明する。図1ないし図5は、本発明
の第1の実施の形態に係るカラー画像濃度検知装置を示
す図である。
【0017】図1は本実施の形態に係るカラー画像濃度
検知装置を備えたカラー複写機(電子写真方式のカラー
画像形成装置)を示す図である。同図において、符号1
0は感光体であり、この感光体10はa−Si(アモル
ファス−シリコン)ドラムにより形成されている。
【0018】感光体10の周囲には、4つの現像器12
〜15が回転方向に並んで設けられており、現像器12
にはY、現像器13にはM、現像器14にはC、現像器
15にはBKのカラートナーが各々、感光体10上に静
電吸着により供給可能に保持されている。
【0019】現像器15の隣にはカラー画像濃度検知装
置18が設けられており、現像器12〜15の各々のカ
ラートナー毎に形成された濃度検知用パターン(カラー
画像)20の光学濃度を検出するようになっている。
【0020】その他感光体10の周囲には、クリーナー
22、イレーサ24、帯電器26が設けられている。帯
電器26には高電圧発生器(HVU)28を介してCP
U30から高電圧が供給されて、帯電器26はクリーニ
ング後の感光体10上を均一電荷に帯電する。
【0021】カラー複写機のスキャナー(図示せず)か
らの画像読取信号に基づいて、CPU30からビデオ信
号が出力されると、この信号に応じてレーザダイオード
32から発射されるレーザ光が、ポリゴンミラー34を
含む光学系36により走査,整形,反射等の処理を受け
て感光体10上に照射され、感光体10上に読取画像に
対応する静電潜像を形成する。そしてこの静電潜像に、
Y,M,C,BKの各々のカラートナーが適切に重ね合
わされて静電吸着されることにより、感光体10上に読
取画像と同じカラー画像が形成される。
【0022】感光体10には1次転写ローラ38が感光
体10側に押圧しながら回転しており、この1次転写ロ
ーラ38と感光体10との間には無端帯状の中間転写体
40が挾まれて長さ方向に送られる。そしてこのとき
に、感光体10上のカラー画像が中間転写体40上に転
写されるようになっている。
【0023】図中1次転写ローラ38より下方側の中間
転写体40の部分は、バックアップローラ42と2次転
写ローラ44に挾まれて送りを駆動されている。そして
ここではさらに、中間転写体40と2次転写ローラ44
との間に、用紙カセット46から給紙ローラ48により
取出されレジストローラ50により同期をとられて送ら
れた記録紙52が挾まれて送られ、このときに中間転写
体40上の転写画像が記録紙52上に転写されるように
なっている。
【0024】送られた記録紙52は転写処理後に定着ロ
ーラ54と加圧ローラ56との間を挾まれて通り、この
とき記録紙52上の転写画像は加熱されて記録紙52上
に定着される。中間転写体40は転写画像を記録紙52
上に転写された後は、クリーナー23により残存トナー
をクリーニングされて感光体10側に再び循環して送り
移動を続けるようになっている。
【0025】カラー画像濃度検知装置18は図2に示す
ように、主として一対の発光素子61と受光素子62と
から構成されている。発光素子61には800nmから
2500nmの近赤外線の波長領域内の分光束を含む光
を発光可能なものが用いられ、このような発光素子61
としては例えば、波長が950nmの分光束を含む近赤
外光を発光する近赤外LED(近赤外発光ダイオード)
が用いられる。
【0026】図1にも示すように発光素子61には発光
量切換手段65接続され、発光素子61は発光量切換手
段65により発光量を2段階に切換えられるようになっ
ている。発光量切換手段65は具体的には図3に示すよ
うに、CPU30により制御されて抵抗値がREとRF
間で切換えられる可変抵抗器により構成される。
【0027】また図2に示す受光素子62には、近赤外
光の波長領域(800〜2500nm)の感度を有する
ものが用いられ、このような受光素子62としては例え
ば波長領域が500〜1050nmの感度を有するフォ
トダイオードやフォトトランジスタが用いられる。
【0028】発光素子61からの近赤外光が濃度検知用
パターン20に照射し、その近赤外光の濃度検知用パタ
ーン20からの反射光が受光素子62に入力されること
により、カラー画像濃度検知装置18が濃度検知用パタ
ーン20のカラートナーの濃度を検知できるようになっ
ている。
【0029】図3の回路図に示すように、受光素子62
は濃度検知用パターン20からの反射光を受光すると、
抵抗RLに光電流が流れ、ポイント3に電圧が発生す
る。そしてオペアンプ68によりポイント4の電圧が増
幅されて出力電圧V0となり、図1のA/D変換器70
を介してCPU30に出力される。抵抗REは発光量切
換手段65がCPU30により制御されて切換動作する
ことにより、抵抗REからRFに切換えられて可変される
ようになっている。
【0030】このようなカラー画像濃度検知装置18を
備えたカラー複写機の動作のうち、特に複写するカラー
画像を感光体10上に形成する前の処理について、図4
のフローチャートに基づいて説明する。
【0031】まずCPU30が各カラートナーの濃度検
知用パターン20の1つを選択して指令し(ステップS
1)、次にその選択された濃度検知用パターン20の色
(カラートナー)がY,M,Cのいずれかであると判断
されたときは(ステップS2のYES)、発光量切換手
段65は抵抗REを選択して前記回路に接続する(ステ
ップS3)。
【0032】それから感光体10の表面に、選択された
カラートナーの濃度検知用パターン20が形成され(ス
テップS4)、カラー画像濃度検知装置18により前述
したように、発光素子61からの近赤外光が濃度検知用
パターン20により反射された反射光を受光素子62が
受光するすることにより、カラー画像の光学濃度の検知
が行われる(ステップS5)。
【0033】このときの検知信号が前述のように、A/
D変換器70を介してCPU30に出力される。すると
CPU30はメモリ72に記憶された基準値と比較し
(ステップS6)、検知信号が示すカラー画像濃度が基
準値内と判断されたとき(ステップS7のYES)は次
に、カラートナーY,M,C,BKの4色すべての濃度
検知用パターン20について光学濃度の検知が終了した
かが判別され(ステップS8)、そうでないとき(N
O)は再びステップS1に戻って上記ステップS8迄の
動作を繰り返す。
【0034】ところでステップS7において検知したカ
ラー画像濃度が基準値外と判断されたとき(NO)は、
トナー供給量の補正処理又はプロセス設定値の補正処理
を行ってから(ステップS9)、再びステップS1に戻
って上記ステップS7迄の各動作を繰り返す。
【0035】またステップS1において選択された濃度
検知用パターン20のカラートナーがY,M,C中のど
れでもない、すなわちカラートナーBKと判断されたと
きは(NO)、発光量切換手段65は可変動作すること
により抵抗REから抵抗RFに切換えて前記回路に接続し
(ステップS10)、次にステップS1において選択さ
れたカラートナーBKのカラー画像の濃度検知用パター
ン20が感光体10の表面に形成され(ステップS
4)、それ以降は再び前記と同様のステップS5からの
動作を繰り返す。
【0036】そしてステップS8においてカラートナー
Y,M,C,BKの4色すべてについてカラー画像濃度
の検知が終了したと判断されたときは(YES)、これ
でカラー画像形成前のすべての処理が終了したことにな
り(ステップS11)、次は本来の転写用のカラー画像
形成処理に移行することになる(ステップS12)。
【0037】ところで、上記発光量切換手段65が抵抗
Eを選択することにより発光素子61の発光光量を増
加させることができ、このために図5に示すグラフBK
のように、トナー付着量に対するセンサ出力の変化量を
大きくして、正確にカラートナーBKのカラー画像濃度
を検知することが可能となる。そして、発光量切換手段
65が抵抗RFを選択した場合に考えられる発光量不足
により、図11にグラフBKで示すようにトナー付着量
に対するセンサ出力の変化量が少なくなって、正確にカ
ラートナーBKのカラー画像濃度を検知できなくなるこ
とを防止できる。なお、図5及び図11において一点鎖
線は、感光体10の表面のみの反射光受光によるセンサ
出力を示す。
【0038】また、カラートナーY,M,Cのカラー画
像濃度を検知する場合には、カラートナーBKの場合と
同様に発光量切換手段65が抵抗REを用いるとトナー
付着量に対するセンサ出力の変化量が大きくなって、図
11に示すグラフY,M,Cのように、トナー付着量が
低いにもかかわらずセンサ出力が受光素子62の容量一
杯の上限に達してしまうが、上記第1の実施の形態のよ
うに、発光量切換手段65が抵抗REを抵抗RFに切換え
て発光素子61の発光量を少なくすることにより、図5
に示すグラフY,M,Cのようにトナー付着量に対する
センサ出力の変化量が小さくなって、トナー付着量の変
化に対応してセンサ出力は高濃度領域においても変化を
続けるため、カラートナーY,M,Cのカラー画像濃度
を正確に検知することを可能にする。
【0039】ところで、OPCの感光体を用いた場合は
1万〜10万回の使用で光劣化(光疲労)が生じるが、
上記第1の実施の形態においてはa−Siの感光体10
を用いているため、50万回以上使用を繰り返しても光
劣化しない。これは、両者の結晶上の特性の違いに基因
し、OPCよりa−Siの方が光に対して反応した電荷
の結合エネルギーが大きいためと思われる。このように
a−Siの感光体10を用いたために光劣化が少なくな
り、この点からも高い耐久性と共に正確なカラー画像濃
度の検知が可能となる。
【0040】図7ないし図10は、本発明の第2の実施
の形態に係るカラー画像濃度検知装置を示す図である。
前記第1の実施の形態に係るカラー画像濃度検知装置1
8においては発光素子61に発光量切換手段65が接続
されていたのに対し、この第2の実施の形態に係るカラ
ー画像濃度検知装置19においては、図8に示すように
発光素子61には発光量切換手段65が接続されないで
但抵抗REが接続されているのみで、受光素子62にオ
ペアンプ69が接続されている点において異なるもので
ある。そして図8に示すように、オペアンプ69には可
変抵抗器(出力増幅率切換手段)71が設けられ、この
可変抵抗器71はCPU30により制御されてその抵抗
Lは抵抗RKとの間で切換え可能に構成されている。
【0041】このような第2の実施の形態に係るカラー
画像濃度検知装置19を備えたカラー複写機が、複写
(転写)するカラー画像を感光体10上に形成する前の
処理においては、図9に示すように、ステップS3にお
いてカラー画像濃度検知装置19のオペアンプ69の可
変抵抗器71は抵抗RLを選択し、ステップS10にお
いてはカラー画像濃度検知装置19の可変抵抗器71は
抵抗RKを選択して回路に接続することにより、CPU
30に出力するセンサ出力電圧の出力増幅率(ゲイン)
を変化させることができる。
【0042】このためオペアンプ69の可変抵抗器71
が抵抗RLを選択することにより、受光素子62の出力
増幅率を増加させることができ、このために図5に示す
グラフBKのように、カラートナーBKのトナー付着量
に対するセンサ出力の変化量を大きくして、正確にカラ
ートナーBKのカラー画像濃度を検知することが可能と
なる。そして、可変抵抗器71が抵抗RKを選択した場
合に考えられる出力増幅率の過少により、図11にグラ
フBKで示すようにトナー付着量に対するセンサ出力の
変化量が少なくなって、正確にカラートナーBKのカラ
ー画像濃度を検知できなくなることを防止できる。
【0043】また、カラートナーY,M,Cのカラー画
像濃度を検知する場合には、カラートナーBKの場合と
同様に可変抵抗器71が抵抗RLを用いると、トナー付
着量に対するセンサ出力の変化量が大きくなって、図1
1に示すグラフY,M,Cのようにトナー付着量が低い
にもかかわらずセンサ出力が受光素子62の容量一杯の
上限に達してしまうが、上記第2の実施の形態のよう
に、可変抵抗器71が抵抗RLを抵抗RKに切換えてオペ
アンプ69の出力増幅率を小さくすることにより、図5
に示すグラフY,M,Cのようにトナー付着量に対する
センサ出力の変化量が小さくなって、トナー付着量の変
化に対応してセンサ出力は高濃度領域においても変化を
続けるため、カラートナーY,M,Cのカラー画像濃度
を正確に検知することを可能にする。
【0044】なお、前記第1の実施の形態に係るカラー
画像濃度検知装置18においては、発光量切換手段65
により抵抗REと抵抗RFの間を切換可能に構成し、前記
第2の実施の形態に係るカラー画像濃度検知装置19に
おいてはオペアンプ69の可変抵抗器71により抵抗R
Lと抵抗RKの間を切換可能に構成した場合について説明
したが、発光量切換手段65とオペアンプ69の可変抵
抗器71を両方設け、抵抗REとRFの間の切換えと抵抗
LとRKの間の切換えを両方行うことができるようにし
てもよく、その場合は前記第1又は第2の実施の形態に
係るカラー画像濃度検知装置よりも、その効果をさらに
効果的に達成できるようにすることができる。
【0045】また前記実施の形態に係るカラー画像濃度
検知装置18においては、発光量切換手段65の抵抗値
やオペアンプ69の可変抵抗器71の抵抗値を2段階に
切換える場合について説明したが、3段階以上に切換え
るように構成することもできる。
【0046】また前記実施の形態に係るカラー画像濃度
検知装置18においては、発光素子61及び受光素子6
2を各々1つずつ用いたが、発光量の異なる発光素子6
1を複数用いてもよく、或は出力増幅率の異なる受光素
子62を複数用いてもよい。
【0047】また前記実施の形態に係るカラー画像濃度
検知装置18においては、カラー画像濃度検知装置を電
子写真方式のカラー複写機に用いた場合について説明し
たが、本発明のカラー画像濃度検知装置はカラー複写機
以外にも、カラープリンタのような他の電子写真方式の
カラー画像形成装置に用いてもよく、または本発明の効
果を有するものであれば、例えばOHP(オーバーヘッ
ドプロジェクタ)や電子黒板のような、電子写真方式の
カラー画像形成装置以外の装置に本発明を用いてもよ
い。
【0048】また前記第1の実施の形態に係るカラー画
像濃度検知装置18においては、感光体10としてa−
Siの感光体を用いたが、本発明はOPCの感光体の場
合にも適用することができる。
【0049】また前記第1の実施の形態に係るカラー画
像濃度検知装置18においては、発光素子61として波
長が950nmの近赤外LEDを用いたが、発光素子6
1としては800nmから2500nmの波長領域内の
分光束を含む光を発光する発光素子であれば、前記第1
の実施の形態において用いた近赤外LED以外の発光素
子を用いてもよい。
【0050】さらに前記第1の実施の形態に係るカラー
画像濃度検知装置18においては、受光素子62として
フォトダイオードやフォトトランジスタを用いたが、近
赤外光の波長領域を含む感度を有するものであればフォ
トダイオードやフォトトランジスタ以外の受光素子を用
いてもよい。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、カ
ラー画像の色によって最適な発光光量や出力増幅幅率等
の検知条件を選べるようこれらの検知条件を複数段階に
切換え可能にしたため、カラートナーBKのカラー画像
の濃度を検知する場合で、カラートナーBKのカラー画
像の反射率と感光体の表面の反射率との差が小さい場合
は、発光光量や出力増幅幅率等の値を大きい方に切換え
てトナー付着量に対するセンサ出力の変化量を適度に拡
大し、カラートナーY,M,Cのカラー画像を検知する
場合で、カラートナーY,M,Cのカラー画像の反射率
と感光体の表面の反射率との差が大きい場合は、発光光
量や出力増幅率等の値を小さい方に切換えてトナー付着
量に対するセンサ出力の変化量を適度に縮小することに
より、各色のカラー画像濃度を精度良く検知することが
可能となる。
【0052】すなわち、例えば発光素子の発光光量を複
数段階に切換えるようにすることにより、カラートナー
BKのカラー画像の濃度を検知する場合は発光素子の発
光光量を大きくしてトナー付着量に対するセンサ出力の
変化量を適度に拡大し、カラートナーY,M,Cのカラ
ー画像の濃度を検知する場合は発光光量を小さくしてト
ナー付着量に対するセンサ出力の変化量を適度に縮小す
ることにより、各色に応じてトナー付着量に対する最適
なセンサ出力の変化量を設定することができ、各色のカ
ラー画像濃度を精度良く検知することが可能となる。
【0053】或は受光素子からの出力増幅率を複数段階
に切換えるようにすることにより、カラートナーBKの
カラー画像の濃度を検知する場合は受光素子からの出力
増幅率を大きくして、トナー付着量に対してセンサ出力
の変化量を適度に拡大し、カラートナーY,M,Cのカ
ラー画像の濃度を検知する場合は出力増幅率を小さくし
て、トナー付着量に対してセンサ出力の変化量を適度に
縮小することにより、各色に応じてトナー付着量に対し
て最適なセンサ出力の変化量を設定することができ、各
色のカラー画像濃度を精度良く検知することが可能とな
る。
【0054】また、前記実施の形態に係るカラー複写機
においてはa−Si系の感光体を用いたため、OPC系
の感光体よりも光劣化が少なく、この点からも高い耐久
性と共に正確なカラー画像濃度の検知が可能となる。
【0055】また、従来のようにタングステンランプを
用いる場合に比べて、前記第1の実施の形態における発
光素子61の近赤外LEDの寿命が長いため、結果的に
コストダウンを図ることができる。
【0056】さらに、タングステンランプを用いる場合
に用いられる赤外光カットフィルタや紫外光カットフィ
ルタ等も省けるため、その点からもやはりコストダウン
を図ることができると共に、小型化をも図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るカラー画像濃
度検知装置を用いたカラー複写機の概略構成図である。
【図2】カラー画像濃度検知装置18の詳細拡大図であ
る。
【図3】カラー画像濃度検知装置18の発光素子61及
び受光素子62とその周辺の電気回路図である。
【図4】図1に示すカラー複写機のカラー画像形成処理
前の動作手順を示すフローチャートである。
【図5】発光量切換手段65の抵抗RE又はオペアンプ
69の可変抵抗器71の抵抗RLを用いてカラートナー
BKのカラー画像の濃度検知を行った場合の、トナー付
着量に対するセンサ出力の変化量を示すグラフBKと、
発光量切換手段65の抵抗RF又はオペアンプ69の可
変抵抗器71の抵抗RKを用いてカラートナーY,M,
Cのカラー画像の濃度検知を行った場合の、トナー付着
量に対するセンサ出力の変化量を示すグラフY,M,C
を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係るカラー画像濃
度検知装置を用いたカラー複写機の概略構成図である。
【図7】カラー画像濃度検知装置19の詳細拡大図であ
る。
【図8】カラー画像濃度検知装置19の発光素子61及
び受光素子62とその周辺の電気回路図である。
【図9】図7に示すカラー複写機のカラー画像形成処理
前の動作手順を示すフローチャートである。
【図10】カラートナーY,M,C,BK等の波長に対
する反射率を示すグラフである。
【図11】従来の、発光光量やオペアンプの出力増幅率
が不足する場合のカラートナーBKのトナー付着量に対
するセンサ出力の変化量を示すグラフBKと、発光光量
やオペアンプの出力増幅率が過大の場合のカラートナー
Y,M,Cのトナー付着量に対するセンサ出力の変化量
を示すグラフY,M,Cを示す図である。
【符号の説明】
10 感光体 12〜15 現像器 18,19 カラー画像濃度検知装置 20 濃度検知用パターン 22,23 クリーナー 24 イレーサ 26 帯電器 28 高電圧発生器 30 CPU 32 レーザダイオード 34 ポリゴンミラー 36 光学系 38 1次転写ローラ 40 中間転写体 42 バックアップローラ 44 2次転写ローラ 46 用紙カセット 48 給紙ローラ 50 レジストローラ 52 記録紙 54 定着ローラ 56 加圧ローラ 61 発光素子 62 受光素子 65 発光量切換手段 68,69 オペアンプ 70 A/D変換器 71 可変抵抗器 72 メモリ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 近赤外線の波長領域内の分光束を含む光
    を発光する発光素子と、 近赤外線の波長領域を含む感度を有する受光素子とを備
    え、 カラー画像の色によって最適な発光光量や出力増幅率等
    の検知条件を選べるようこれらの検知条件を複数段階に
    切換え可能にしたことを特徴とするカラー画像濃度検知
    装置。
  2. 【請求項2】 近赤外線の波長領域内の分光束を含む光
    を発光する発光素子と、 近赤外線の波長領域を含む感度を有する受光素子と、 前記発光素子に接続され前記発光素子の発光光量を複数
    段階に切換える発光量切換手段と、 を備えたことを特徴とするカラー画像濃度検知装置。
  3. 【請求項3】 近赤外線の波長領域内の分光束を含む光
    を発光する発光素子と、 近赤外線の波長領域を含む感度を有する受光素子と、 前記受光素子に接続され前記受光素子の受光量に対する
    出力増幅率を複数段階に切換える出力増幅率切換手段
    と、 を備えたことを特徴とするカラー画像濃度検知装置。
  4. 【請求項4】 カラー画像形成装置に備えたa−Si材
    料で形成された感光体上に形成したカラー画像の濃度を
    検知することを特徴とする請求項1ないし請求項3のい
    ずれかに記載のカラー画像濃度検知装置。
JP7276843A 1995-09-29 1995-09-29 カラー画像濃度検知装置 Pending JPH0996934A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011248017A (ja) * 2010-05-25 2011-12-08 Canon Inc 測定装置及び測定方法
JP2013101412A (ja) * 2013-03-07 2013-05-23 Canon Inc 測定装置及び測定方法

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