JPH0996476A - 過冷却水式冷水製造装置 - Google Patents

過冷却水式冷水製造装置

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JPH0996476A
JPH0996476A JP25503495A JP25503495A JPH0996476A JP H0996476 A JPH0996476 A JP H0996476A JP 25503495 A JP25503495 A JP 25503495A JP 25503495 A JP25503495 A JP 25503495A JP H0996476 A JPH0996476 A JP H0996476A
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JP
Japan
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water
compressor
heat exchanger
evaporation
deviation
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JP25503495A
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English (en)
Inventor
Hideya Nishijima
英也 西嶋
Harunobu Mizukami
春信 水上
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蒸発圧力調整弁を使用することなく蒸発温度
又は蒸発圧力を適正値に維持し、中間期、冬期において
も安定した運転を可能とするとともに、圧縮機の効率が
向上せしめられた過冷却水式冷水製造装置を提供する。 【解決手段】 蓄氷槽と過冷却水用熱交換器とを有する
蓄氷ユニットと冷凍ユニットとを結合してなる過冷却水
式冷水製造装置において、上記過冷却水用熱交換器の蒸
発温度又は蒸発圧力の検出値と設定所要値との偏差によ
りインバータ制御式圧縮機の周波数を調整し、蒸発温度
又は圧力を所要値に安定、維持し、冷水の凍結を防止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和設備や食
品冷却装置等に0℃に近い冷水を製造、供給する過冷却
水式冷水製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】蓄氷槽及び過冷却水用熱交換器を有する
蓄氷ユニットと冷凍ユニットとを結合してなる過冷却水
式冷水製造装置は、夜間に安価な深夜電力を使用した蓄
氷運転によって、過冷却水を製造してシャーベット氷の
蓄氷を行い、昼間にこの蓄氷から冷水を取り出し、空気
調和や食品加工等の用途に利用するもので、0℃に近い
冷水を上記設備に供給できるという特徴を有する。
【0003】図6には、従来の過冷却水式冷水製造装置
の1例の系統図が示されている。図6において、上記過
冷却水式冷水製造装置は蓄氷ユニットWと冷凍ユニット
Rとより構成される。上記蓄氷ユニットWは密閉された
蓄氷槽1を有し、同蓄氷槽1の内部上方には過冷却水用
熱交換器2が配設され、下方にはフィルタ3が張設され
ている。上記過冷却水用熱交換器2は所要の形状に曲げ
られた外管21と同外管21に内挿される内管22とか
らなる2重管構造とされており、外管21内に被冷却
水、内管22内に冷媒が通流される。また、上記外管2
1の被冷却水入口には冷水入口接続口23が、出口には
過冷却水散水ノズル24が設けられている。さらに、上
記蓄氷槽1の下方には給水口31及び循環ライン接続口
32が設けられている。
【0004】上記冷凍ユニットRは圧縮機4、凝縮器
5、ファン6、ファンモータ7、膨張弁等の絞り機構
8、蒸発圧力調整弁(以下.EPRという)9等を具備
しており、これらは冷媒配管101により接続されてい
る。そして、上記絞り機構8の出口は上記過冷却水用熱
交換器2の内管22入口に、EPR9の入口は過冷却水
用熱交換器2の内管22出口に接続されている。
【0005】また、上記蓄氷ユニットWの外部には水配
管が接続されている。即ち、蓄氷槽1の底部に設けられ
た循環ライン接続口32と上記過冷却水用熱交換器2の
冷水入口接続口23との間には、水の循環ライン33が
設けられ、これにはポンプ34、過冷却水用熱交換器2
の入口温度を所定温度(例えば1℃)に調整する三方弁
35及び開閉弁36が介装されている。上記三方弁35
には補給水ライン37が接続され、循環ライン33には
凍結解除弁39を介して凍結解除ライン38が接続され
ている。
【0006】上記冷水製造装置において、蓄氷運転時に
は、蓄氷槽1内に所定水位L1 以上の給水を行い循環ラ
イン33の開閉弁36を開とし冷凍ユニットR及び循環
用のポンプ34を運転する。これによって、圧縮機4が
駆動され、同圧縮機4から高温高圧の冷媒ガスが吐出さ
れる。この冷媒ガスは凝縮器5に入り、ここでファンモ
ータ7により駆動されるファン6により導入された外気
と熱交換し、凝縮液化する。この液冷媒は絞り機構8に
入り、ここで断熱膨張し、低温の気液二相となって過冷
却水用熱交換器2の内管22に入り、ここで外管21内
を流過する水と熱交換することによって蒸発気化してE
PR9を経て圧縮機4に戻る。
【0007】一方、上記ポンプ34が駆動されると、蓄
氷槽1内の水は循環ライン37を通って過冷却水用熱交
換器2の外管21内に入り、ここで上記内管22内を流
過する冷媒と熱交換することによって冷却され、過冷却
水散水ノズル24から落下し蓄氷槽1内に戻る。このよ
うな循環を繰り返すうちに、蓄氷槽1内の水温は低下し
所定温度(例えば1℃)になると水は過冷却されて0℃
以下(例えば−1℃)の水となって、過冷却水散水ノズ
ル24から噴出落下してフィルタ3上面に衝突し、そこ
で過冷却が解除されて一部がシャーベット状の氷とな
る。これが連続的に行われることにより蓄氷槽1内にシ
ャーベット状の氷が蓄氷されていく。
【0008】尚、上記蓄氷過程においては、補給水が補
給水ライン37、三方弁35を経て循環水ライン33に
入り補給される。上記補給水の補給水量は三方弁35に
よって過冷却水用熱交換器2の入口温度が常に所定温度
(例えば1℃)になるように制御される。このようにし
て蓄氷が進行し蓄氷槽1内水位が所定水位L2 まで上昇
すると蓄氷運転は停止される。
【0009】そして上記のようにして生成された冷水は
昼間に給水口31から取り出され空気調和や食品加工等
の用途に利用される(以下.これを冷水運転という)。
上記冷水運転中においては、通常、冷凍ユニットRは運
転されるが、負荷の小さい場合は、停止されることもあ
る。
【0010】上記過冷却水式冷水製造装置は、通常、年
間通して使用されることから、中間期や冬期に外温低下
に伴って凝縮圧力が著しく低下するのを防止するための
凝縮圧力制御手段、並びに蒸発圧力が著しく低下するの
を防止するための蒸発圧力制御手段を具備している。
【0011】上記凝縮圧力制御を行うため、ファンモー
タ7は高速、低速の2段切換可変速モータにて構成され
るとともに、凝縮器5の出口配管には凝縮圧力によって
作動する圧力スイッチ10が取付けられている。しかし
て、凝縮圧力が低下しその検出値PH が所定値(例えば
10.5kg/cm2G )以下になると、凝縮圧力制御に入
り、ファンモータ7の回転速度が高速→低速に切換えら
れる。この凝縮圧力制御により凝縮器5の能力が低下
し、その結果、凝縮圧力が上昇する。そして、上記所定
値より高い設定値(例えば14.5kg/cm2G )以上にな
ると、この凝縮圧力制御は解除され、ファンモータ7の
回転速度は低速から高速へ復帰される。
【0012】次に、蒸発圧力制御を行うため、過冷却水
用熱交換器2と圧縮機4との間に蒸発圧力調整弁即ちE
PR9が介装されている。同EPR9は過冷却水用熱交
換器2内の蒸発圧力が所定値(例えば3.3kg/cm2G )
以下に低下すると閉じ、これ以上の圧力になったとき開
き、過冷却水用熱交換器2の蒸発圧力を所定値に維持す
る。蒸発温度と蒸発圧力は冷媒の熱力学特性により一定
の関係にあるため、蒸発圧力を所定値に維持することに
より蒸発温度を所定値に維持することができるため凍結
を防止することができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の過冷却水式
冷水製造装置にあっては、過冷却水用熱交換器2内での
水の凍結を防止するため蒸発温度を一定の温度(例えば
−5℃)に安定させる必要がある。このため、かかる冷
水製造装置においては、ファンモータ7の回転速度の切
換えによる凝縮圧力制御により、中間期や冬期において
凝縮圧力が低下し、これに従い蒸発圧力が低下するのを
防止するとともに、EPR9の弁開度を蒸発圧力によっ
て加減し、直接蒸発圧力を一定に安定維持する制御が採
用されている。
【0014】上記のようにEPR9が使用されると、同
EPR9の圧力損失は弁開度が全開状態でも比較的大き
いため、圧縮機4の吸入圧力が低下し、冷凍能力が低下
するとともに、圧縮効率も低下してしまうという問題点
がある。特に、中間期及び冬期においてEPR9の弁開
度が絞られると、EPR9の圧力損失は一層大きくなり
上記問題点は一層顕著になって、圧縮機4の吸入圧力が
低下し過ぎ、連続運転が不能となるという事故の発生に
つながる。
【0015】本発明の目的は、上記蒸発圧力調整弁を使
用することなく蒸発温度及び蒸発圧力を適正値に維持
し、中間期、冬期においても安定した運転を可能とする
とともに、圧縮機の効率が向上せしめられた過冷却水式
冷水製造装置を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するもので、その要旨とする第1の手段は、圧縮機、
凝縮器、絞り機構、過冷却水用熱交換器を冷媒配管で結
合してなる冷凍サイクルを備えるとともに、上記過冷却
水用熱交換器に蓄氷槽からの冷水を供給して冷媒により
0℃以下の過冷却状態まで冷却した後、同熱交換器の外
部で過冷却状態を解除してシャーベット状の氷水を生成
し、この氷水を上記蓄氷槽内に貯留するように構成され
た過冷却水式冷水製造装置において、上記圧縮機をイン
バータ制御圧縮機にて構成するとともに、上記過冷却水
用熱交換器に送られる冷媒の蒸発温度と設定された基準
蒸発温度との偏差によって上記圧縮機の運転周波数を調
整し、上記蒸発温度を上記基準蒸発温度に維持せしめる
制御装置を備えたことを特徴とする過冷却水式冷水製造
装置にある。
【0017】また本発明の第2の手段は、上記第1の手
段において、上記過冷却水用熱交換器に送られる冷媒の
蒸発温度を検出して上記制御装置に入力する温度検出手
段を加設するとともに、上記制御装置を、上記検出蒸発
温度と上記基準蒸発温度との偏差を算出する偏差算出手
段と、上記偏差から上記圧縮機の運転用周波数の変化量
を算出する周波数変化量演算手段と、上記周波数の変化
量に応じて上記圧縮機の運転周波数を調整する周波数調
整手段とにより構成したことにある。
【0018】本発明の第3の手段は、上記第1の手段に
おける冷媒の蒸発温度の制御に代えて蒸発圧力の制御と
したもので、制御装置を過冷却水用熱交換器に送られる
冷媒の蒸発圧力と設定された基準蒸発圧力との偏差によ
って上記圧縮機の運転周波数を調整し、上記蒸発圧力を
上記基準蒸発圧力に維持せしめるように構成したことに
ある。
【0019】また第4の手段は、上記第3の手段におい
て、過冷却水用熱交換器に送られる冷媒の蒸発圧力を検
出して上記制御装置に入力する圧力検出手段を加設する
とともに、上記制御装置を、上記検出蒸発圧力と上記基
準蒸発圧力との偏差を算出する偏差算出手段と、上記偏
差から上記圧縮機の運転用周波数の変化量を算出する周
波数変化量演算手段と、上記周波数の変化量に応じて上
記圧縮機の運転周波数を調整する周波数調整手段とによ
り構成したことにある。
【0020】上記第1〜第4の手段によれば、蒸発温度
又は蒸発圧力の検出手段によって検出された冷媒の蒸発
温度又は蒸発圧力は制御装置に入力され、制御装置にお
いて検出された蒸発温度又は蒸発圧力と、設定された基
準蒸発温度又は蒸発圧力との偏差を算出し、この偏差に
基づいて圧縮機の運転周波数の変化量を算出して、この
変化量に応じて圧縮機の運転周波数を調整し、冷媒の蒸
発温度または蒸発圧力を上記基準温度又は基準圧力に維
持せしめる。
【0021】これにより、過冷却水用熱交換器内の冷媒
温度が所要の基準温度以下にならないように安定的に維
持でき、上記熱交換器内における水の凍結を防止するこ
とができる。また、従来のもののような蒸気圧力調整弁
が不要となるので、これによる圧力損失が皆無となる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下図1〜図5を参照して本発明
の実施形態を詳細に説明する。図1には本発明の実施の
第1形態に係る過冷却水式冷水製造装置の系統図、図2
にはこれの制御ブロック図、図3には制御線図が夫々示
されている。
【0023】図1において、Wは過冷却水式冷水製造装
置の蓄氷ユニット、Rは冷凍ユニットである。上記蓄氷
ユニットWは密閉された蓄氷槽1を有し、同蓄氷槽1の
内部上方には過冷却水用熱交換器2が配設され、下方に
はフィルタ3が張設されている。上記過冷却水用熱交換
器2は所要の形状に曲げられた外管21と同外管21に
内挿される内管22とからなる2重管構造とされてお
り、外管21内に被冷却水、内管22内に冷媒が通流さ
れる。また、上記外管21の被冷却水入口には冷水入口
接続口23が、出口には過冷却水散水ノズル24が設け
られている。さらに、上記蓄氷槽1の下方には給水口3
1及び循環ライン接続口32が設けられている。
【0024】上記冷凍ユニットRは圧縮機14(詳細は
後述)、凝縮器5、ファン6、ファンモータ7、膨張弁
等の絞り機構8等を備えており、これらは冷媒配管10
1により接続されている。そして、上記絞り機構8の出
口は上記過冷却水用熱交換器2の内管22入口に、圧縮
機14の入口は過冷却水用熱交換器2の内管22出口に
接続されている。
【0025】また、上記蓄氷ユニットWの外部には水配
管が接続されている。即ち、蓄氷槽1の底部に設けられ
た循環ライン接続口32と上記過冷却水用熱交換器2の
冷水入口接続口23との間には、水の循環ライン33が
設けられ、これにはポンプ34、過冷却水用熱交換器2
の入口温度を所定温度(例えば1℃)に調整する三方弁
35及び開閉弁36が介装されている。三方弁35には
補給水ライン37が接続され、循環ライン33には凍結
解除弁39を介して凍結解除ライン38が接続されてい
る。
【0026】上記圧縮機14はインバータ制御圧縮機に
て構成され、後述する制御装置40により、制御回線1
02を介して制御信号が伝送される。11は上記過冷却
水用熱交換器2入口の冷媒温度を検出する温度センサで
あり、同温度センサ11からの温度検出信号は回線10
2を介して制御装置40に入力される。10は圧力スイ
ッチである。
【0027】上記制御装置40は、マイクロコンピュー
タから成り、上記インバータ制御式圧縮機14の周波数
を制御するもので、中央制御装置(CPU)、A/D変
換器、入・出力装置等により構成されている。尚、従来
装備されていた蒸発圧力調整弁(EPR)は削除されて
いる。
【0028】上記冷水製造装置において、蓄氷運転時に
は、蓄氷槽1内に所定水位L1 以上の給水を行い循環ラ
イン33の開閉弁36を開とし、冷凍ユニットR及び循
環用のポンプ34を運転する。これによって、圧縮機1
4が駆動され、同圧縮機14から高温高圧の冷媒ガスが
吐出される。この冷媒ガスは凝縮器5に入り、ここでフ
ァンモータ7により駆動されるファン6により導入され
た外気と熱交換し、凝縮液化する。この液冷媒は絞り機
構8に入り、ここで断熱膨張し、低温の気液二相となっ
て過冷却水用熱交換器2の内管22に入り、ここで外管
21内を流過する水と熱交換することによって蒸発気化
して圧縮機14に戻る。
【0029】一方、上記ポンプ34が駆動されると、蓄
氷槽1内の水は循環ライン37を通って過冷却水用熱交
換器2の外管21内に入り、ここで上記内管22内を流
過する冷媒と熱交換することによって冷却され、過冷却
水散水ノズル24から落下し蓄氷槽1内に戻る。このよ
うな循環を繰り返すうちに、蓄氷槽1内の水温は低下し
所定温度(例えば1℃)になると水は過冷却されて0℃
以下(例えば−1℃)の水となって、過冷却水散水ノズ
ル24から噴出落下してフィルタ3上面に衝突し、そこ
で過冷却が解除されて一部がシャーベット状の氷とな
る。これが連続的に行われることにより蓄氷槽1内にシ
ャーベット状の氷が蓄氷されていく。
【0030】尚、上記蓄氷過程においては、補給水が補
給水ライン37、三方弁35を経て循環水ライン33に
入り補給される。上記補給水の補給水量は三方弁35に
よって過冷却水用熱交換器2の入口温度が常に所定温度
(例えば1℃)になるように制御される。このようにし
て蓄氷が進行し蓄氷槽1内水位が所定水位L2 まで上昇
すると蓄氷運転は停止される。
【0031】そして、上記のようにして生成された冷水
は昼間に給水口31から取り出され空気調和や食品加工
等の用途に利用される(以下、これを冷水運転とい
う)。上記冷水運転中においては、通常、冷凍ユニット
Rは運転されるが、負荷の小さい場合は、停止されるこ
ともある。
【0032】次に図2を参照して上記制御装置40によ
るインバータ制御式圧縮機14の制御動作について説明
する。冷凍ユニットRの運転が開始されると、所定のサ
ンプリングタイム毎に温度センサ11によって検出され
た過冷却水用熱交換器2の入口における冷媒温度即ち蒸
発温度TE が制御装置40内の偏差算出手段41に入力
され、ここで基準温度設定手段42から入力された基準
蒸発温度STとの偏差EがE=TE −STによって算出
される。この算出偏差Eは周波数変化量演算手段43に
入力され、ここで上記温度偏差Eと圧縮機14の運転周
波数変化量ΔHzとの関係が図3のように設定された変
換関数記憶手段44から入力された変換関数(ΔHz=
f(E))に基づいて運転周波数変化量ΔHzが算出さ
れる。
【0033】上記運転周波数変化量ΔHzと記憶手段4
6に記憶されている前回のサンプリングタイム時の運転
周波数Hz−1とを加算手段45で加算することによっ
て圧縮機14の運転周波数Hzが算出決定される。この
運転周波数Hzはインバータ47に入力され、同インバ
ータ47から圧縮機14に出力されて、圧縮機14を運
転周波数Hzに対応する回転数で駆動する。上記周波数
Hzは、記憶手段46にも出力されこれに記憶される。
【0034】上記制御により、過冷却水用熱交換器2に
送られる冷媒は常時所要の基準蒸発温度に維持されるこ
ととなり、従来のもののような蒸気圧力調整弁を用いる
ことなく、冷水の凍結を防止することができる。
【0035】図4〜図5には本発明の実施の第2形態が
示されている。図4は冷水製造装置の系統図、図5は運
転周波数を制御する制御装置40の制御ブロック図であ
る。図4において、過冷却水用熱交換器2の冷媒出口配
管101には圧力センサ12が取付けられこの圧力セン
サ12により検出された過冷却水用熱交換器2の出口に
おける冷媒圧力、即ち、蒸発圧力PE を回線103を介
して制御装置40に入力し、第1実施形態における蒸発
温度TE に代えて用いている。
【0036】即ち、上記蒸発圧力PE と蒸発温度TE
は冷媒の熱力学特性より一定の関係にあるため、蒸発温
度TE の代りに蒸発圧力PE を用いても上記第1実施形
態と同様な運転周波数制御が可能であり、蒸発温度を所
定値に維持することができる。その他の構成、作用は図
1に示される第1実施形態と同様であり、これと同一の
部材、要素は同一の符号で示す。
【0037】しかして、図5に示される制御ブロック図
において、制御装置40の偏差算出手段41において
は、上記圧力センサ12から入力された蒸発圧力PE
基準圧力設定手段42’に設定された基準圧力STとの
偏差E=PE −STが算出され周波数変化量演算手段4
3に入力される。
【0038】上記制御装置40におけるその他の制御プ
ロセスは図2に示される第1実施形態と同様である。
尚、この場合、周波数変化量演算手段43においては、
偏差算出手段41からの蒸発圧力の偏差Eに対応する周
波数の変化量ΔHzを算出することとなる。
【0039】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されており、
請求項1ないし4の発明によれば、検出された蒸発温度
又は蒸発圧力と、同温度及び圧力の所要の基準値との偏
差によって、圧縮機の運転周波数の変化量を演算し、こ
の変化量に応じて圧縮機の運転周波数を調整することが
できるため冷媒の蒸発温度又は蒸発圧力をそれぞれの所
要値に安定的に維持することができる。
【0040】蒸発温度と蒸発圧力とは冷媒の熱力学特性
により一定の関係にあるため、上記作用によって、過冷
却水用熱交換器内の冷媒温度が所要温度以下にならない
様に安定維持することができ上記熱交換器内での水の凍
結を防止することができる。
【0041】また、従来使用されていた蒸発圧力調整弁
(EPR)を削除することができるため、圧縮機の吸入
配管でのEPRによる圧力損失は無くなり、圧縮機の吸
入圧力の低下が回避され、従来のものに比較して圧縮効
率を向上せしめることができる。さらに従来のもののよ
うに、中間期、冬期における連続運転が不能となるよう
なことはなく、通期安定した運転が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態に係る過冷却水式冷水
製造装置の系統図。
【図2】上記第1形態における運転周波数制御装置の制
御ブロック図。
【図3】上記第1形態における作用説明図。
【図4】本発明の実施の第2形態に係る過冷却水式冷水
製造装置の系統図。
【図5】上記第2形態に係る運転周波数制御装置の制御
ブロック図。
【図6】従来の過冷却水式冷水製造装置の系統図。
【符号の説明】
W 蓄氷ユニット R 冷凍ユニット 1 蓄氷槽 2 過冷却水用熱交換器 5 凝縮器 8 絞り機構 11 温度センサ 12 圧力センサ 14 圧縮機(インバータ制御) 40 制御装置 41 偏差算出手段 42 基準温度設定手段 43 周波数変化量演算手段 44 変換関数記憶手段 45 加算手段 46 記憶手段 47 インバータ 101 冷媒管路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機、凝縮器、絞り機構、過冷却水用
    熱交換器を冷媒配管で結合してなる冷凍サイクルを備え
    るとともに、上記過冷却水用熱交換器に蓄氷槽からの冷
    水を供給して冷媒により0℃以下の過冷却状態まで冷却
    した後、同熱交換器の外部で過冷却状態を解除してシャ
    ーベット状の氷水を生成し、この氷水を上記蓄氷槽内に
    貯留するように構成された過冷却水式冷水製造装置にお
    いて、上記圧縮機をインバータ制御圧縮機にて構成する
    とともに、上記過冷却水用熱交換器に送られる冷媒の蒸
    発温度と設定された基準蒸発温度との偏差によって上記
    圧縮機の運転周波数を調整し、上記蒸発温度を上記基準
    蒸発温度に維持せしめる制御装置を備えたことを特徴と
    する過冷却水式冷水製造装置。
  2. 【請求項2】 上記過冷却水用熱交換器に送られる冷媒
    の蒸発温度を検出して上記制御装置に入力する温度検出
    手段を備えるとともに、上記制御装置が、上記検出蒸発
    温度と上記基準蒸発温度との偏差を算出する偏差算出手
    段と、上記偏差から上記圧縮機の運転用周波数の変化量
    を算出する周波数変化量演算手段と、上記周波数の変化
    量に応じて上記圧縮機の運転周波数を調整する周波数調
    整手段とを備えた請求項1記載の過冷却水式冷水製造装
    置。
  3. 【請求項3】 圧縮機、凝縮器、絞り機構、過冷却水用
    熱交換器を冷媒配管で結合してなる冷凍サイクルを備え
    るとともに、上記過冷却水用熱交換器に蓄氷槽からの冷
    水を供給して冷媒により0℃以下の過冷却状態まで冷却
    した後、同熱交換器の外部で過冷却状態を解除してシャ
    ーベット状の氷水を生成し、この氷水を上記蓄氷槽内に
    貯留するように構成された過冷却水式冷水製造装置にお
    いて、上記圧縮機をインバータ制御圧縮機にて構成する
    とともに、上記過冷却水用熱交換器に送られる冷媒の蒸
    発圧力と設定された基準蒸発圧力との偏差によって上記
    圧縮機の運転周波数を調整し、上記蒸発圧力を上記基準
    蒸発圧力に維持せしめる制御装置を備えたことを特徴と
    する過冷却水式冷水製造装置。
  4. 【請求項4】 上記過冷却水用熱交換器に送られる冷媒
    の蒸発圧力を検出して上記制御装置に入力する圧力検出
    手段を備えるとともに、上記制御装置が、上記検出蒸発
    圧力と上記基準蒸発圧力との偏差を算出する偏差算出手
    段と、上記偏差から上記圧縮機の運転用周波数の変化量
    を算出する周波数変化量演算手段と、上記周波数の変化
    量に応じて上記圧縮機の運転周波数を調整する周波数調
    整手段とを備えた請求項3記載の過冷却水式冷水製造装
    置。
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