JPH0995918A - 河川の浄化装置 - Google Patents

河川の浄化装置

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JPH0995918A
JPH0995918A JP7276352A JP27635295A JPH0995918A JP H0995918 A JPH0995918 A JP H0995918A JP 7276352 A JP7276352 A JP 7276352A JP 27635295 A JP27635295 A JP 27635295A JP H0995918 A JPH0995918 A JP H0995918A
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秀夫 吉川
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六造 佐々木
Akinori Minami
彰則 南
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KASEN KANKYO KANRI ZAIDAN
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    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

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  • Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常時には河川流水内に保持されて浄化装置
として機能し、洪水時には切断消失して流水の妨害を防
ぐことができる、河川の浄化装置を提供する。 【解決手段】 基盤41に固定した支柱部11aと河川
上方の支持部11bとを有する保持手段11;通常時水
位の水中に浸漬し、生物を担持でき、それ自体では沈む
水質浄化手段12;水質浄化手段を吊り下げた状態で河
川流水内に保持する吊り下げ手段13,14;通常時水
位より高く、増水時水位より低い吊り下げ手段の途中の
領域に設けられ、水に浸漬すると切断される材料からな
る浸漬切断手段16;水位上昇により到達する水と浸漬
切断手段とは接触させるが、それ以外の水とは接触させ
ない保護手段15;を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、河川を流れる水の
浄化装置に関する。特には、微生物や藻類などの河川の
水質浄化に有用な生物を付着させることのできる浄化装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】河川を浄化する手段の1つに、各種の水
中生物を利用する方法がある。河川に、微生物や藻類か
ら魚類に至る各種の生物が生息すると、それらの生物環
によって河川が自然に浄化される。特に、都市部を流れ
る中小河川の多くは、河床及び河岸法面がコンクリート
やコンクリートブロックなどで覆われ、自然環境から隔
離されているので、水中生物による浄化作用を利用する
仕組みを人為的に設けることが重要である。例えば、微
生物や藻類などが付着し易いネット、不織布などからな
る繊維質多孔質体、格子状プレート、又は表面積が増大
するように立体成形した柱状体若しくは筒状体などを、
河川内に設けることが考えられる。しかし、いかなる装
置を利用するにしても、河川内に各種装置を配設する場
合には、河川が大雨などの影響で増水した際に、それら
の装置が原因で流水が妨げられたり、設置個所から上流
域での水位を上昇させたりして、それらの装置を設けた
ことにより、かえって被害を大きくすることのないよう
に配慮する必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、河川の水位が通常の場合には河川の流水中に配設さ
れて水中生物による河川浄化作用を利用することができ
るが、洪水等により河川の水位が上昇した場合には、流
水を妨げる等の障害を起こすことのない河川の浄化装置
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記の目的は、本発明に
よる(1)基盤に固定した支柱部と河川の水面より上方
に張り出した支持部とを有する保持手段と、(2)通常
時の水位の河川の水中に少なくとも一部が浸漬し、河川
の水質浄化に有用な生物を担持することができ、それ自
体では水中に沈む水質浄化手段と、(3)前記水質浄化
手段の接合部と前記保持手段の支持部とを連結し、前記
水質浄化手段を吊り下げた状態で河川中に保持すること
ができ、耐水性材料からなる吊り下げ手段と、(4)前
記吊り下げ手段の途中の領域であって、通常時の水位よ
り高く、且つ増水時の水位より低い領域に設けられ、水
に浸漬すると引張力によって切断される材料からなる浸
漬切断手段と、(5)河川の水位上昇により到達する水
と前記浸漬切断手段とは接触させるが、それ以外の水と
前記浸漬切断手段とは接触させない保護手段とを含むこ
とを特徴とする、河川の浄化装置によって達成すること
ができる。
【0005】本明細書において「河川」には、水が流れ
る自然又は人工的な通路がすべて含まれ、具体的には、
河川、特には中小河川(好ましくは、流水路法面などの
少なくとも一部分をコンクリートやコンクリートブロッ
クなどで覆った河川)や溜り水などを挙げることができ
る。また、本明細書において「通常時の水位」及び「増
水時の水位」とは、本発明の浄化装置を設置する環境条
件又は目的に応じて適宜設定することができる水位であ
る。すなわち、本発明の装置が河川内に配設されている
と流水が妨げられたり、設置個所から上流域の水位を上
昇させたりして、かえって被害を大きくする場合の水位
を「増水時の水位」とし、それ以下の水位を「通常時の
水位」とする。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の浄化装置において、水質
浄化手段は、それ自体単独では水中に沈み、浮くことの
できないものからなり、水中に浸漬されると、河川の水
質浄化に有用な生物(例えば、細菌、菌類、藻類、原生
動物、微小後生動物など)を付着することができ、これ
らの生物により水質の浄化を実際に行う部分である。従
って、通常時の水位において、少なくともその一部分が
水中に浸漬するように、後述の吊り下げ手段により吊り
下げて配設すればよいが、大部分又は全部が浸漬するよ
うに吊り下げて配設するのが好ましい。なお、水質浄化
手段が錘を有していて、河川水中に浸漬されていてもよ
い。
【0007】水質浄化手段の形状や大きさは、この水質
浄化手段を河川中に配置した場合に流水を実質的に妨害
することのない構造であれば、特に制限されず、本発明
の浄化装置を設置する環境条件又は目的に応じて、適宜
選択することができる。例えば、河川の横断方向の一端
から他端まで延びて、河川の流水や大型のゴミなどの流
れを妨害する形状ではなく、川幅と比較して小さいもの
が好ましい。従って、例えば、球状、断面楕円球状、立
方体状、直方体状、円柱状、角柱状、円錐状、角錐状な
ど、又はそれらの組合せ、更には内部をくり抜いた中空
部を外部と連絡させた形状などのいずれでもよい。ま
た、水質浄化手段は、その内部でも生物を付着させるこ
とのできる多孔質体(特に、不織布などからなる繊維質
の多孔質体)であることが好ましく、例えば、ネット又
は格子状プレートから構成してもよい。水質浄化手段の
材料も、水中で生物を担持することのできるものであれ
ば特に限定されない。また、河川の内部に設置する数も
限定されず、川幅と比較して小型の水質浄化手段を複数
個、河川内部に点在させるのが好ましい。本発明の浄化
装置における水質浄化手段としては、中心にのみ接合部
を有し、その中心接合部から不織布繊維層が放射状に延
び、かつその不織布繊維層の密度が中心接合部から周辺
部に向かって連続的に徐々に密から粗になる不織布製立
体成形体を用いることが特に好ましい。
【0008】本発明の浄化装置において、保持手段は、
少なくともその一端が基盤に固定することができる支柱
部と、河川の水面より上方に張り出し、後述する吊り下
げ部を連結することができる支持部とを含む構造であれ
ば特に制限されない。支持部は、吊り下げ手段を連結す
ることができ、吊り下げ手段を介して前記水質浄化装置
を、少なくともその一部分が水中に浸漬するように、吊
り下げた状態で保持することができる。支持部の最も簡
単な態様は、1本又はそれ以上の直線状の棒であり、1
本の棒に1個又は複数個の水質浄化装置を、前記吊り下
げ手段を介して保持するか、あるいは、例えば、支柱部
から放射状に延びた複数本の棒の各々に1個又は複数個
の水質浄化装置を、前記吊り下げ手段を介して保持す
る。また、支持部の別の態様として、例えば、4本の支
柱部(好ましくは河川を横断して両河岸に支柱部一対ず
つを設ける)によって支えられたはしご状構造の支持
部、すなわち、河川を横断する平行な2本の棒の間に、
それと垂直になるように1本若しくは複数の棒を任意の
間隔(好ましくは等間隔)で平行に配置した構造、又は
格子状構造、すわわち、任意の間隔(好ましくは等間
隔)で平行に配置した複数本の棒と、それと垂直になる
ように複数本の棒を任意の間隔(好ましくは等間隔)で
平行に配置した構造などを挙げることができる。この格
子状構造の支持部は、前記はしご状構造支持部と同様
に、四角を4本の支柱部で支えても、あるいはそれ以上
の数の支柱で支えてもよい。前記支持部は、直線状の棒
だけでなく、曲線状やジグザグ状の棒、棒状体(例え
ば、パイプ)で構成した各種形状(例えば、円形又は多
角形)の枠状物(フレーム)、あるいは平板状物などの
いずれでもよい。
【0009】支柱部は、支持部を河川上に張り出した状
態で保持することができる。支柱部を固定する基盤は、
支持部を河川の水面より上方に張り出した状態で保持す
ることができるものであれば特に限定されず、一般に
は、例えば、河岸法面若しくは河床又は好ましくは川岸
等が挙げられる。吊り下げ手段及び/又は水質浄化装置
の交換や水質浄化装置の配置位置(水面からの高さ)調
整などを容易に行うために、河川上に張り出した支持部
を河岸上に移動することができるように、支持部は回転
自在であることが好ましい。また、同じ理由により、支
柱部は着脱自在であることが好ましい。
【0010】吊り下げ手段は、水に浸漬しても引張力に
よって簡単には切断されない材料、特に耐水性材料から
なり、前記水質浄化手段の接合部と前記保持手段の支持
部とを連結し、前記水質浄化手段の自重によって河川中
に吊り下げた状態で保持することができる。従って、吊
り下げ手段は、一般的に、紐、鎖、又は棒、あるいはそ
れらの組合せからなる。吊り下げ手段は、それ1本で水
質浄化装置1個を保持する態様だけでなく、2本以上で
水質浄化装置1個を保持するか、あるいは1本で水質浄
化装置2個以上を保持してもよい。また、保持手段の支
持部に連結した1本の吊り下げ手段が、途中から複数本
に分かれ、それぞれが水質浄化装置1個又はそれ以上を
保持してもよく、あるいは逆に、支持部に連結した複数
本の吊り下げ手段が、途中から1本にまとまって水質浄
化装置1個を保持してもよい。
【0011】前記水質浄化手段は、前記吊り下げ手段に
よって河川中に吊り下げた状態で保持することができる
が、回転自在連結具を設けることによって、吊り下げ手
段の軸線を中心にして自在に回転することができるよう
に取り付けてもよい。回転自在連結具は、前記保持手段
に対して、吊り下げ手段の軸線を中心にしていずれの回
転方向にも自在に水質浄化手段を回転することができる
ものであれば、特に制限されず、例えば、図6に示す回
転自在連結具などが挙げられる。図6に示す回転自在連
結具8は、接続端部としての接続リング81と球状回転
自在コア82とそれらを直接に連結する軸部86とから
なる1対の内部連結部片83と、2個の前記回転自在コ
ア82を内部に含んで覆う外部連結部片としての断面楕
円状の中空隔離連結カバー84とを有する。内部連結部
片83の軸部86の回転方向径は、それに直接連結する
回転自在コア82の回転方向最大径よりも小さい。隔離
連結カバー84には、各回転自在コア82の回転方向最
大径よりも小さく、しかも各軸部86の回転方向最大径
よりも大きい開口径を有する2個の開口部85が向かい
合うように設けられている。各内部連結部片83は、回
転自在コア82が隔離連結カバー84の内部に位置し、
軸部86の少なくとも一部分及び接続リング81が外部
に露出するように、隔離連結カバー84に設けた開口部
85を貫通している。各内部連結部片83は、軸部86
の軸を中心に、回転自在コア82と軸部86と接続リン
グ81とが一体的に、いずれの回転方向にも自在に回転
することができる。また、隔離連結カバー84も、内部
連結部片83のそれぞれの回転運動とは独立して回転す
ることができる。
【0012】回転自在コア82の大きさは、回転自在コ
ア82と隔離連結カバー84とが分離しないように、隔
離連結カバー84に設けた開口部85の開口径より大き
く、しかも、隔離連結カバー84内での回転自在コア8
2の滑らかな回転を妨げない大きさであればよい。回転
自在コア82の形状は、隔離連結カバー84内で滑らか
な回転を妨げない形状であればよく、例えば、球状、断
面楕円球状、角柱、円柱、角錐、若しくは円錐、又はそ
れらの組合せ等を挙げることができる。回転自在連結具
8は、接続リング81を介して、水質浄化手段の接合部
と吊り下げ手段との間、吊り下げ手段の途中の領域、及
び/又は吊り下げ手段と保持手段の支持部との間に(好
ましくは、水質浄化手段の接合部と吊り下げ手段との
間、及び/又は吊り下げ手段と保持手段の支持部との間
に)1個又は複数個設けることができる。図6に示す回
転自在連結具8は、接続端部として接続リング81を有
するものであるが、接続端部の他の形状としては、例え
ば、紐、棒、球、円柱、又はフック等を挙げることがで
きる。
【0013】河川中に吊り下げられた水質浄化手段は、
回転自在連結具を設けることによって、河川の流水の抵
抗を受けて、軸線を中心にして河川中で回転する。一般
に、水質浄化に有用な生物の付着は、水質浄化手段の上
流側の領域に偏る傾向があるが、水質浄化手段が河川中
で回転することによって、水質浄化手段の全体に一様に
有用生物の付着が可能となり、河川水質の浄化能力が向
上する。また、上流から流れてきたごみなどが水質浄化
手段に接触した場合にも、水質浄化手段が回転すること
によって下流へ流せるため、ごみなどが溜って河川の流
れを阻害することがない。
【0014】浸漬切断手段は、前記吊り下げ手段の途中
で、通常時の水位より高く、且つ増水時の水位より低い
領域に設けられ、水に浸漬すると引張力によって切断さ
れる材料からなる。前記材料は、更に、水と非接触状態
(すなわち、乾燥状態)では引張力によって切断されな
い性質を示す材料であることが好ましい。浸漬切断手段
に用いることができる材料としては、例えば、紙又は水
溶性高分子(例えば、ポリビニルアルコール(PV
A)、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロー
ス、ポリアルギン酸ソーダ、又はカルボキシメチルセル
ロースなど)からなる糸、紐、繊維、シート、フィル
ム、ネットなどを挙げることができる。これらの1種類
あるいは複数種の材料を組み合わせて用いてもよい。従
って、浸漬切断手段が、増水時の河川水に浸漬して湿潤
し、水質浄化装置の自重や河川の流水に対する抵抗によ
って、湿潤した浸漬切断手段に引張力が作用すると、浸
漬切断手段が破断するので、前記の吊り下げ手段は途中
で切断され、吊り下げ手段の河川側先端部に設けられ、
河川流に浸漬していた水質浄化手段は前記の保持手段か
ら脱離し、河川の流水に流される。
【0015】浸漬切断手段の形状や大きさ等は特に制限
されないが、本発明の浄化装置を設置する環境条件又は
目的、特に浸漬切断手段に作用する引張力に応じて、適
宜選択することができる。1個の吊り下げ手段には、浸
漬切断手段を通常1箇所設ける。なお、吊り下げ手段が
途中で分岐する場合には、浸漬切断手段を分岐前に1箇
所設けても、あるいは分岐後の各吊り下げ手段にそれぞ
れ1箇所ずつ設けてもよい。また、複数本の吊り下げ手
段が途中で1本にまとまる場合も、1本にまとまる前の
各吊り下げ手段にそれぞれ1箇所ずつ設けても、1本に
まとまった後の吊り下げ手段に1箇所設けてもよい。い
ずれにしても、本発明装置に保持されたすべての水質浄
化手段を切り離すことができるように、浸漬切断手段を
もうける必要がある。なお、「吊り下げ手段の途中の領
域」には、保持部に直接に接触する領域及び水質浄化手
段に直接に接触する領域も含まれる。
【0016】保護手段は、河川の水位上昇により到達す
る水と前記浸漬切断手段とは接触させるが、それ以外の
水と前記浸漬切断手段とを接触させないで保護する。増
水時に河川の水位上昇により到達する水以外の水には、
例えば、雨、雪若しくは霧等の気象現象による水、又は
人為的に散布される水等が含まれる(以下、雨等と称す
る)。保護手段は、各浸漬切断手段毎に設けるか、及び
/又は複数の浸漬切断手段当たり1個の保護手段を設け
ることができる。例えば、各浸漬切断手段毎に保護手段
を設ける場合、浸漬切断手段の周囲を、下方向(河川水
面側)が開放した、非透水性壁で覆った鐘状カバーを、
浸漬切断手段より上方に位置する吊り下げ手段の途中、
又は保持手段の支持部に取り付けて、保護手段とするこ
とができる。この場合、雨等の内、下方向以外から浸漬
切断手段に向かう水は、非透水性壁に遮られ、浸漬切断
手段に接触することができない。雨等の内、下方向から
人為的に散布される水については、非透水性壁の側壁を
下方向に十分に延長するか、あるいは非透水性壁の側壁
の下部を内側にすぼめる構造にすることによって、浸漬
切断手段に実質的に接触させないようにすることができ
る。複数の浸漬切断手段を1個の保護手段で保護する場
合、それらの浸漬切断手段を含む空間の周囲を下方向を
除き、非透水性壁で覆った鐘状カバーを、保持手段の支
持部、又は吊り下げ手段の途中に取り付けることができ
る。
【0017】本発明の浄化装置においては、場合によ
り、更に、基盤に配設した支持具と、水質浄化手段とを
連結する連結手段を設けて、前記の浸漬切断手段が湿潤
して切断され、保持手段から脱離しても、河川の流水に
流されて消失することを防止することができる。前記支
持具を配設する基盤としては、例えば、河床又は河岸法
面が挙げられ、河床が好ましい。連結手段は、前記の吊
り下げ手段と同様の構造及び材料からなることができ、
例えば、紐、鎖若しくは棒などの他、支持具を基点とし
て水質浄化手段を下流側に回転させる構造等を挙げるこ
とができる。前記の連結手段は、すべての水質浄化手段
に設けても、一部の水質浄化手段にのみ設けてもよい。
また、前記回転自在連結具を、水質浄化手段の接合部と
吊り下げ手段との間、吊り下げ手段の途中の領域、及び
/又は吊り下げ手段と保持手段の支持部との間に設けた
場合には、支持具の接合部と連結手段との間、連結手段
の途中の領域、及び/又は水質浄化手段の接合部と連結
手段との間(好ましくは、支持具の接合部と連結手段と
の間、及び/又は水質浄化手段の接合部と連結手段との
間)にも前記回転自在連結具を設けることが好ましい。
【0018】前記浸漬切断手段と前記保護手段とは、一
緒になって、増水切断手段を構成する。増水切断手段の
作用機構は以下のとおりである。浸漬切断手段は、水に
浸漬すると引張力により切断される。しかし、河川の通
常時にはその水位よりも、浸漬切断手段が高い位置にあ
るので、浸漬切断手段が切断されることはない。また、
降雨時には、保護手段によって、雨等は浸漬切断手段と
接触することができないので、雨等によっても浸漬切断
手段は切断されることはない。これに対して、増水によ
って河川の水位が上昇すると、保護手段の下方向は開放
され、非透水性壁で覆われていないので、保護手段の下
端部から保護手段の内部に水が進入する。浸漬切断手段
は、増水時に水面下に位置するように配置されているの
で、増水時の河川の水位上昇による水と接触することが
でき、その結果、引張力により切断される。すなわち、
増水切断手段は、増水によって河川の水位が上昇する
と、浸漬切断手段が切断されるが、それ以外の場合(例
えば、水位が通常の場合、又は降雨時等)には、浸漬切
断手段の構造を維持することができる。従って、本発明
の浄化装置は、洪水等により河川の水位が一時的に増加
した場合に、流水を妨げる可能性のある水質浄化手段を
切断して除去することができ、増水が収まった後に新た
な水質浄化手段を再配設することができる。更に、前記
連結手段を設けた場合には、洪水などの増水時に流水を
妨げる可能性のある水質浄化手段を、増水時には河床又
は河岸法面などに退避させ、増水が収まった後に回収し
て、再利用することができる。この場合には、回収した
水質浄化手段の一部又は全部に代えて、新たな浄化手段
を再配設してもよい。
【0019】次に、本発明浄化装置の各種態様を、添付
図面に沿って説明する。図1は、本発明の浄化装置1を
河川に配置した状態を模式的に示す説明図であり、図2
は、図1の浄化装置1に設けた増水切断手段の断面図で
ある。図1及び図2に示すように、本発明の浄化装置1
は、川岸41に着脱自在且つ回転自在に一端で固定され
た支柱11aと支持棒11bとからなる保持手段11、
河川中に配置した円柱状の水中生物固定用担体12とを
含み、5個の水中生物固定用担体12は、それぞれ、紙
製ひも16を介在させた上方耐水性ひも13及び下方耐
水性ひも14によって、ほぼ等間隔で支持棒11bに吊
り下げられており、矢印Aの方向に流れる河川の流水内
に浸漬している。
【0020】支持棒11bは河川の水面より上方に張り
出し、生物固定用担体12を吊り下げる支持体として機
能する。生物固定用担体12としては、例えば、繊維表
面を微生物吸着性のある高分子やカチオン化処理剤で処
理することによって、あるいは活性炭などの吸着性のあ
る粉末を繊維表面に付着させることによって、生物吸着
性を向上させた不織布を、表面積が増大するように立体
加工したものを用いることができる。下方耐水性ひも1
4は、生物固定用担体12の上端と接合しており、生物
固定用担体12を河川の流水中に保持している。紙製ひ
も16の位置が通常時水位より高く、且つ増水時には水
面位より下に(すなわち、水中に)なるように、下方耐
水性ひも14の長さを調整する。上方耐水性ひも13に
は、紙製ひも16の周囲を覆うカバー15が、ストッパ
ー17によって取り付けられている。カバー15は、下
方向が開口しているため、増水時の河川の水位上昇によ
り到達する水はカバー15の内部に進入し、紙製ひも1
6を浸漬することができるが、それ以外の水(例えば、
雨)がカバー15の内部に進入するのを防ぐことができ
る。
【0021】本発明装置1において、紙製ひも16は、
通常時に水位より十分に高い位置にあるので、紙製ひも
16が水中に浸漬して切断されることはなく、浄化手段
12が河川水中に保持され、本発明装置1は通常の河川
浄化装置として機能する。また、降雨時には、カバー1
5によって、雨等は紙製ひも16と接触することができ
ないので、雨等によっても紙製ひも16は切断されるこ
とはない。これに対して、増水によって河川の水位が上
昇すると、カバー15の下方向は開口しているので、カ
バー15の下端からカバー15の内部に水が進入する。
下方耐水性ひも14の長さを調整することによって、紙
製ひも16は、増水時には水面下に位置するようにして
あるので、増水時の河川の水位上昇による水と接触する
ことができ、その結果、引張力により切断される。従っ
て、洪水等により河川の水位が一時的に増加した場合
に、流水を妨げる可能性のある生物固定用担体12を切
断することによって、流水の妨害を防ぐことができる。
【0022】図3に、本発明の浄化装置1の別の態様を
示す。図3の浄化装置は、図1及び図2で示す浄化装置
のカバー15に代えて、すべての紙製ひも16を一括し
て覆うことができる大型カバー21を、支持棒11bに
取り付けて設ける。各紙製ひも毎に保護手段を設ける必
要がないため、生物固定用担体12の数が多い場合(例
えば、河川流水方向に対して平行方向及び直交方向に並
べて配置する場合)に、適している。
【0023】図4に、本発明の浄化装置1の更に別の態
様を示す。図4の浄化装置は、図1及び図2で示す浄化
装置に、更に河川の壁面(河床又は河岸法面)に配設し
た支持具32と、水質浄化手段12とを連結する連結手
段(例えば、耐水性ひも31)を設ける。図1及び図2
で示す浄化装置又は図3に示す浄化装置では、増水時に
切断された生物固定用担体12が、矢印Aで示す河川の
流水により下流方向に流されて消失するので、切断され
た生物固定用担体12を再利用することができない。し
かし、図4に示す態様では、生物固定担体12は、耐水
性ひも31によって、河川の壁面(河床又は河岸法面)
に配設した支持具32と連結されているので、切断され
た生物固定用担体12を回収して、再利用することがで
きる。
【0024】図5に、本発明の浄化装置1に用いること
ができる水質浄化手段の一態様である不織布製立体成形
体50を示す。不織布製立体成形体50は、例えば、図
5に示すように、その中心にのみ接合部51を有し、そ
の中心接合部51から不織布繊維層52が放射状に延
び、かつその不織布繊維層52の密度が中心接合部51
から周辺部53に向かって連続的に徐々に密から粗に変
化する。この不織布製立体成形体は、例えば、特開平6
−212544号及び特開平6−257050号各公報
に記載されているとおり、一枚又は複数枚積層の不織布
シートに、間隔をあけて線状(実線若しくは破線)又は
点状に、接合部を、例えば、シール手段(例えば、熱シ
ール、超音波シール又は高周波シール)、接着手段(例
えば、接着剤による接着)又は縫合手段(例えば、ミシ
ンなどによる縫製)により形成して圧縮部を設け、これ
ら線状又は点状の接合圧縮部と接合圧縮部との間で不織
布シートを切断することにより製造することができる。
従って、こうして得られた不織布製立体成形体では、接
合部で強く圧縮された不織布層がその接合部から離れる
に従って圧縮から開放され、密度が徐々に粗になる。図
5には、徐々に密度が密から粗になる不織布層52と共
に、それらの間で徐々に間隔が広くなる層間間隙54が
形成されている成形体を示すが、不織布シート原料の厚
みと接合部間隔とを調整することにより、層間間隙54
を有さずに不織布層のみからなる完全な円柱体とするこ
ともできる。また、球状(接合部が球の中心点の場合)
の成形体を得ることもできる。また、これらの円柱状又
は球状の成形体を切断などして更に別の形状に代えて用
いてもよい。
【0025】上記の不織布製立体成形体50に用いる不
織布繊維層52を構成する繊維としては、例えば、ポリ
オレフィン、ポリエステル、ポリアミド、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデンなどの熱可塑性樹脂からなる繊
維、又はこれらの熱可塑性樹脂を含む複合繊維を用いる
ことが望ましく、特に中心接合部51を熱シールなどの
シール手段により形成する場合には、これらの繊維の融
着を利用できるのでよい。また、特に不織布製立体成形
体50に親水性あるいは微生物などの栄養源として炭素
源を付与する要求がある場合には、ビスコースレーヨ
ン、綿などの繊維が含まれていてもよい。これらの繊維
の繊度は5デニール以上、より好ましくは10デニール
以上であることが望ましく、繊度が小さすぎると目詰り
を生じやすくなる。また、中心接合部51を形成する前
の不織布シートの見かけ密度は0.2g/cm3 以下で
あることが望ましく、見かけ密度がこれより大きくなる
と、目詰りが起きやすくなる。不織布シートの形成手段
は特に限定されず、繊維接着不織布、バインダー接着不
織布、機械的絡合不織布などが用いられる。また、不織
布シートの積層数は、2〜10枚、より好ましくは3〜
6枚(不織布繊維層の数は中心接合部から数えて倍の6
〜12枚になる)が適当であり、不織布シートの厚みは
2〜20mm、より好ましくは3〜15mmが適してい
る。なお、不織布繊維層52は、ポリビニルピリジン−
スチレン共重合体四級塩化物、スチリルピリジニウム基
を持つポリビニルアルコール、ポリエチルポリアミン、
ポリエチレンイミン、ポリアミド−エピクロルヒドリ
ン、ポリアリルアミン、ポリカチオン−アクリル共重合
体、ポリピペリジン共重合体などの微生物吸着性のある
ポリマーやカチオン化処理剤で処理することによって、
あるいは活性炭や珪藻土などの多孔質粉体を付着させる
ことによって、微生物吸着能力が高められていることが
望ましい。特に、多孔質粉体を付着させた場合、吸着力
が高まるだけでなく、繊維を覆うことによって、紫外線
などによる繊維の劣化を防ぐことができるので好まし
い。
【0026】
【発明の効果】本発明の浄化装置は、通常時には河川の
流水内に保持されて浄化装置として機能し、洪水等によ
り、河川の水位が上昇した場合には、切断消失して流水
の妨害を防ぐことができる。更に、水質浄化手段を連結
手段によって河床などにつなげておくと、洪水が治まっ
た後に回収して、再利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の浄化装置の一態様を河川に配設した状
態を模式的に示す斜視図である。
【図2】図1の浄化装置に用いる増水切断手段の断面図
である。
【図3】本発明の浄化装置の別の態様を河川に配設した
状態を模式的に示す斜視図である。
【図4】本発明の浄化装置の更に別の態様の部分側面図
である。
【図5】本発明の浄化装置に用いる水質浄化手段の一態
様の斜視図である。
【図6】本発明の浄化装置に用いることのできる回転自
在連結具をその回転軸を含む面で切断した断面図であ
る。
【符号の説明】
1・・浄化装置;8・・回転自在連結具;11・・保持
手段;12・・生物固定用担体;13・・上方耐水性ひ
も;14・・下方耐水性ひも;15・・カバー;16・
・紙製ひも;17・・ストッパー;21・・大型カバ
ー;31・・耐水性ひも;32・・支持具;41・・川
岸;50・・不織布製立体成形体;51・・中心接合
部;52・・不織布繊維層;53・・周辺部;54・・
層間間隙;81・・接続リング;82・・回転自在コ
ア;83・・内部連結部片;84・・隔離連結カバー;
85・・開口部;86・・軸部;
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 六造 東京都豊島区千早四丁目25番19号 (72)発明者 南 彰則 茨城県猿島郡総和町大字北利根7番地 日 本バイリーン株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)基盤に固定した支柱部と河川の水
    面より上方に張り出した支持部とを有する保持手段と、
    (2)通常時の水位の河川の水中に少なくとも一部が浸
    漬し、河川の水質浄化に有用な生物を担持することがで
    き、それ自体では水中に沈む水質浄化手段と、(3)前
    記水質浄化手段の接合部と前記保持手段の支持部とを連
    結し、前記水質浄化手段を吊り下げた状態で河川中に保
    持することができ、耐水性材料からなる吊り下げ手段
    と、(4)前記吊り下げ手段の途中の領域であって、通
    常時の水位より高く、且つ増水時の水位より低い領域に
    設けられ、水に浸漬すると引張力によって切断される材
    料からなる浸漬切断手段と、(5)河川の水位上昇によ
    り到達する水と前記浸漬切断手段とは接触させるが、そ
    れ以外の水と前記浸漬切断手段とは接触させない保護手
    段とを含むことを特徴とする、河川の浄化装置。
  2. 【請求項2】 更に、河川の壁面に配設された支持具
    と、水質浄化手段とを連結する連結手段を有する請求項
    1に記載の装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005226321A (ja) * 2004-02-13 2005-08-25 Chugoku Electric Power Co Inc:The 魚類迷入防止装置
CN115215445A (zh) * 2022-09-20 2022-10-21 北京泷涛环境科技有限公司 生态水净化装置

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JP4518811B2 (ja) * 2004-02-13 2010-08-04 中国電力株式会社 魚類迷入防止装置
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