JP2002119160A - 樹脂培地及び前記樹脂培地を利用した水質浄化装置並びに水質浄化方法 - Google Patents

樹脂培地及び前記樹脂培地を利用した水質浄化装置並びに水質浄化方法

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JP2002119160A
JP2002119160A JP2000309539A JP2000309539A JP2002119160A JP 2002119160 A JP2002119160 A JP 2002119160A JP 2000309539 A JP2000309539 A JP 2000309539A JP 2000309539 A JP2000309539 A JP 2000309539A JP 2002119160 A JP2002119160 A JP 2002119160A
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Sadao Nishibori
貞夫 西堀
Takeyasu Kikuchi
武恭 菊池
Masanori Shirai
真紀 白井
Yuichiro Nakamura
雄一郎 中村
Emi Sasaki
恵美 佐々木
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EIN Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水生植物を育成するに適した樹脂培地により
水生植物を生育し、河川等の自然浄化能力を助長する。 【解決手段】 熱可塑性樹脂の連続線条及び/又は短線
条のランダムなループ又はカールの隣接する線条相互を
接触絡合集合して、植物70の苗が植設される高空隙率
に形成された粗密部Aと、前記粗密部Aよりも低空隙率
に形成された高密部Bを備え成る三次元構造体の樹脂製
培地30に植物を植設して処理対象となる河川ないしは
湖沼中に配置する。植設された植物は根から水中のリ
ン、窒素などの栄養塩累を吸収し、また、樹枝培地30
内に生息する微生物が有機物等を分解して水質を浄化す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水生植物等の植物
苗が植設され、小川等を含む自然もしくは人工河川や湖
沼、池の水中あるいは、これらから取水する水路もしく
は、前記河川や湖沼、池の水中あるいは、これらから取
水する下水処理施設等に於ける浄化槽等の貯水漕に連通
する水路(本願明細書において、これらを総称して「河
川等」という。)内に少なくともその一部が配置されて
前記植設された植物の苗床と成る樹脂製の培地、及び前
記培地を利用して植物を育成することにより河川等の自
然浄化能力を助長して水質浄化を行う水質浄化装置及び
水質浄化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】河川等における水質の汚濁は深刻な問題
であり、このような水質汚濁を解消する各種方法が検討
されている。
【0003】この水質汚濁を解消する方法としては、河
川等の水を一旦ポンプ等でくみ上げて礫間接触酸化、砂
濾過、凝集沈殿などの方法により浄化した後、再度河川
等に放水して浄化する方法も考えられるが、この方法に
より浄化を行う場合には、大規模な浄化設備が必要とな
ると共に、この設備の維持管理に多大な労力と費用を必
要とすることから、近年にあっては、比較的簡単な方法
により河川等の自然浄化能力を助長して水質の浄化を行
う各種の方法が検討されている。
【0004】このような河川等の自然浄化能力を助長す
るために、河川に水生植物等を植設し、この植物の有す
る浄化能力により水質浄化を図る方法が提案されてい
る。しかし、ヨシ等の水生植物は、水深80cm以内の比較
的浅場において最も良く生育し、そのため護岸工事によ
り河岸や湖岸から急激に水深が深くなる今日の河川等に
あってはこのような水生植物を自生させることは困難で
ある。そのため、このような水生植物を植設するため
に、例えば図21に示すように比較的大規模な基礎工事
等を行って水生植物の生育し得る水深に、コンクリート
を打設して形成された土台81上に、室82を形成し、
この室82内にヤシ繊維83を充填して苗床80を形成
する等、水生植物の生育し得る環境を作り、そこに水生
植物を植設して河川等の浄化を図っている。そのため、
この方法による場合には、基礎工事のために多大な労力
と費用を要することから、より簡単な方法により河川等
の自然浄化能力を助長する方法が検討されている。
【0005】このような方法の一例として、図22に示
すように不織布やネット91で天然ヤシ繊維、ヤシ殻チ
ップ、ヤシ殻炭などを圧縮形成して製造されたマット9
2等を包んで形成された苗床80に植物70などを植設
して例えば浮島を形成し、この苗床に植設された植物7
0の持つ浄化作用により河川等の水質浄化を図ったもの
や、図23(B)に示すように芯となる紐96を中心と
して放射状に、ループ状の糸97を取り付けて形成され
た構造体を多数水中に配置して、前記ループ状に形成さ
れた糸97に付着する等して生息する微生物により、こ
れに接触した河川中の有機物を分解して浄化する方法な
どが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述の通りである従来
の水質浄化方法において、植物を育成して水質浄化を図
る方法にあっては、植物の苗床80として一般に使用さ
れているヤシ繊維83やこれを加工して成るマット92
は比較的高価である。その一方で、育成された個々の植
物が有する浄化能力は微々たるものであり、ある程度の
浄化作用を期待するためには、このヤシ繊維83やマッ
ト92から成る苗床80を比較的広範囲に設置して大量
の植物を育成する必要がある。そのため、この方法によ
り水質浄化を行う場合の経済的な負担が大きい。
【0007】また、前述のようにして植設された植物7
0が水質浄化能力を発揮するためには、該植物の根が充
分に生育して、この生育した根から水中のリンや窒素等
の栄養塩類が吸収される必要がある。このような植物、
特にヨシやガマ等の水生植物の根を充分に成長させるた
めには、その苗床80は空隙率は80%以上であることが
好ましいが、現在使用されているヤシ繊維やヤシ殻を圧
縮して形成された苗床80は、空隙率が80%以下であ
り、植物70の根71を充分に成長させることができな
いものとなっている。その一方で、このようなヤシ繊維
やヤシ殻を原料とした苗床80において、空隙率を80%
以上とする場合には、ヨシ等の植物70が生長した際に
その重量に耐えることができず、苗床80としての役割
を果たし得ない。
【0008】以上のような理由から、前述したヤシ繊維
ないしはヤシ殻より成る苗床80により水生植物を植設
することは、水質浄化というよりはむしろ水辺の景観を
向上させるために行われるものとなっており、水質浄化
という効果はその副次的効果として僅かに得られるにす
ぎない。
【0009】一方、芯となる紐96を中心として放射状
に、ループ状の糸97を取り付けて形成された紐状構造
体95を無数に水中に配置する方法にあっては、ループ
状の糸97内に生息した微生物により水中の有機物が分
解されて好適に水質浄化を行い得るものであるが、これ
を例えば川底に、水の流れ方向を長さ方向として配置す
る場合には〔図23(A)参照〕、川底部分を流れる水
のみがこの構造体97と接触するのみで、紐状構造体9
7と接触し得る水量は極めて限定されたものとなり、充
分な水質浄化の効果を得ることができない。
【0010】これに対して、前記紐状構造体95を河川
などの水深方向を長さ方向として配置するために、前記
紐状構造体95の一端を川底に固定して、他端にフロー
ト98を取り付けて配置する方法も提案されているが
〔図23(B)参照〕、河面に人工的な構造物であるフ
ロート98が無数に浮かぶ姿は景観を損なうものとな
る。
【0011】さらに、微生物等の生息床と成る繊維は、
平滑な表面を有する合成繊維よりもむしろ不規則な表面
形状を有し微生物との馴染みの良い天然繊維を使用する
ことが好ましいが、このような天然繊維は長時間水中に
配置すると腐食してしまう。
【0012】本発明は、上記従来技術における欠点を解
消するために成されたものであり、植物、特にヨシやガ
マ等の水生植物を育成するに適した空隙率と、水中にお
ける長期間の使用に耐え得る強度という相反する性能を
兼ね備えた樹脂培地を提供すると共に、前記樹脂培地を
使用して比較的簡単な方法により河川等の自然浄化能力
を助長することができると共に、ヨシやガマ等の植物を
植設することにより人に安らぎを与える水辺の景観を提
供することのできる水質浄化装置及び水質浄化方法を提
供することを目的とする。
【0013】さらに、本発明は、植物を栽培するための
土壌としては、極めて有用なゼオライト、活性炭、土、
とくにすでに多用されているヤシ殻、を用いて、植物を
用いる水質浄化法における浄化効率を高めるとともに、
樹脂培地への植物の定植にかかるコストを低減し、植栽
可能な植物の種類を豊富にし、植物による景観創出性を
より一層効果的なものとすることのできる水質浄化方法
を提供することを目的とする
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の樹脂培地30は、植物70が植設された状
態で少なくともその一部が河川等の水中に配置されて該
植物70の苗床と成るものであり、熱可塑性樹脂の連続
線条及び/又は短線条のランダムなループ又はカールの
隣接する線条相互を接触絡合集合して成る三次元構造体
を成し、植物70の苗が植設される高空隙率に形成され
た粗密部(訳註:密度の粗い部分)Aと、前記三次元構造
体の骨子を成す、前記粗密部Aよりも低空隙率に形成さ
れた高密部(訳註:密度の高い部分)Bを備えて成り、
前記粗密部Aの空隙率を80〜99%、好ましくは85〜97
%、より好ましくは90〜95%としたことを特徴とする。
【0015】前記樹脂培地30は、一の単位体におい
て、前記粗密部及び高密部を有するものに成形できる。
【0016】なお、ここで空隙率は、以下の式により表
される。 空隙率(%)=(1−嵩密度/樹脂の比重)×100
【0017】前記樹脂培地30には、上部に植物70の
植設位置と成る凹部32を形成することもでき、また、
例えばこの樹脂培地30を幅方向に貫通する等、その外
周に開口する、前記線条の形成されていない空間31を
形成して、この空間31を水中に配置された際に魚、そ
の他の水生生物の住処ないしは魚道となすこともでき
る。
【0018】また、前述のように形成された本発明の樹
脂培地30は、これに植物70を植設し、必要に応じて
前記樹脂培地30を多数連結して処理対象とされる河川
等の水中に配置されることにより水質浄化装置50と成
る。
【0019】また、本発明の水質浄化方法は、前述のよ
うに形成された樹脂培地30に植物70を植設し、前記
植物70の植設された樹脂培地30を処理対象とされる
河川等の水中に配置することで、前記植物を育成して、
リンや窒素等の栄養塩類、その他の水質汚濁原因物質を
成長した植物の根から養分として吸収させると共に、前
記植物の根を成長させて樹脂培地30の線条及び植物7
0の根71が結合されると、微生物が生息するに理想的
な生息床を形成し、前記生息床に有機物の分解能を有す
る微生物を生息させて、有機物等の水質汚濁原因物質を
分解させることを特徴とする。
【0020】前記粗密部及び高密部は、それぞれ別に形
成し、例えば上方に粗密部Aから成る樹脂培地30A、
下方に高密部Bから成る樹脂培地30Bをそれぞれ配置
した二段から成る多段構造とすることができ、高密部B
と河川等又は水路W底面間に流水空間Hを形成すること
ができる(図11)。
【0021】前記多段構造は、また、上方に、粗密部A
から成る樹脂培地30A及び下方に、一の単位体におい
て、前記粗密部及び高密部を有する樹脂培地30を配置
した多段構造とすることができる。さらに、上方に、一
の単位体において前記粗密部及び高密部を有する樹脂培
地30及び下方に高密部Bから成る樹脂培地30Bを配
置した多段構造とすることができる。
【0022】好ましくは、この流水空間Hに気泡を発生
させるパイプを設けて曝気するよう水路Wに配置構成す
る(図11)。
【0023】前記多段構造は、主として、剛性を保持
し、陸上植物を植設する際、これらの植物の根の上方部
分約10cmを水面上に保持して根腐れを防ぎ、上述曝気に
おける空気を樹脂培地全体に分散保持し、根に空気を充
分供給するためである。
【0024】また、前記貯水漕に連通する水路Wを複数
並列に設け、再び前記水路Wを含む河川等へ環流しても
良い。さらに、これら単独又は複数の水路上における樹
脂培地群から成る水質浄化装置をビニールハウスで被覆
し、温室内に配置することによって冬期に於ける植物の
生育を確保するようにしてもよい(図示省略)。
【0025】さらに、前記多段構造は、三段構造とする
ことができ、三段構造において(二段構造も含め)は、
上下の樹脂培地の境界付近あるいは、水面に浮上させた
ときの水面近傍に位置する樹脂培地の四辺を中空合成木
材から成る枠体Fに固定し、浮力を確保する(図1
2)。前記中空合成木材は、中空部の開口端を被蓋し、
好ましくは、この中空部に発泡スチロールなど浮力の高
い物質を挿入する。
【0026】前記多段に配置された各樹脂培地は、それ
ぞれ好ましくは、四辺偶角部に好適に位置する高密部に
設けた各挿孔に貫通したボルトをナットなど固着具で固
着し、各樹脂培地を連結し、さらに、好ましくは、この
固着具をステーを介して前記中空合成木材から成る枠体
に固定する(図示省略)。
【0027】さらに、前記合成木材を井桁状に河川等の
水底に組み立ててこの枠Y内に前記多段に配置した樹脂
培地をはめ込むことができる(図13)。
【0028】また、前記線条の形成されていない空間3
1を、前記河川等の水底あるいは水路W底面に立設した
合成木材の支柱Sに貫通させ、樹脂培地の位置を固定す
ることができる(図14)。
【0029】さらに、前記樹脂培地は、前記一の単位体
において同一方向に形成されている粗密部及び高密部
を、各単位体で、それぞれ、交叉する方向に重畳するよ
うに多段に配置することができる(図示省略)。
【0030】さらに、前記水中に配置した樹脂培地に形
成される前記空間31に、ヤシ殻、ワラ等のセルロース
系繊維、ゼオライト、活性炭、土、砂、砂利など(本願
明細書において、これらを総称して「代用培土(4
0)」とも称する。)を収納する。あるいは、これらの
代用培土40を、前記樹脂培地30を前記空間31中央
で分割して、さらには、二の樹脂培地30,30間で挟
持することによって、植物が充分に成長できる環境を樹
脂培地の中に形成することにより、充分に生育した植物
の根から、水中のリンや窒素等の栄養塩類が吸収され
る。その結果、水質の浄化が効率よく行われる。さら
に、ヤシ殻等に植物の種子を混入したものを樹脂培地に
挿入することにより植物の苗を樹脂培地に植え付ける手
間を省くことができる。
【0031】既知のように、活性炭は主に水質の浄化お
よび臭気除去のために使われ、ゼオライトは、土壌改良
剤や水域浄化剤として利用されている。天然ゼオライト
の特徴は、微細な多孔質を有し吸着性に優れ、好気性微
生物の繁殖に役立つ。従って植物を栽培するための土壌
として極めて有効である。
【0032】本発明では、ヤシ殻(ヤシ繊維83)、活性
炭、ゼオライト等の代用培土40を前記樹脂培地30に
保持するため、少量の使用で効果が発揮でき、前記コス
トを軽減する事ができる。これらの代用培土40、特
に、活性炭、ゼオライトを樹脂培地の中に入れることに
より、植物の根からリンや窒素などが吸収されるだけで
なく、活性炭、ゼオライト自体が臭気除去などの水質浄
化機能を有しており、多孔質であるため、前述のよう
に、微生物の生息環境にも適しているため、水質の浄化
効率を高めることができる。
【0033】また、前記樹脂培地にヤシガラ、ワラ等の
セルロース系繊維、活性炭、ゼオライト、パーライト、
多孔質セラミックス又は木炭の単体もしくはこれらの数
種を組み合わせた代用培土を充填・保持させることがで
きる。
【0034】これらの代用培土は、前記樹脂培地に形成
された、線条の存在しない空間にセルロース系繊維を、
空隙率80%以上で充填し、あるいは、活性炭、ゼオライ
トなどの代用培土をヤシ繊維、サイザル麻、アバカ、シ
ュロ、ジュート等100%生物分解する天然繊維又は耐圧
縮性、耐衝撃性、柔軟性に富む空隙率の高い多孔質及び
二層以上の袋体を成す合成繊維から成る不織布のマット
もしくは、ネット状の袋体に充填し、前記空間に充填保
持させ、あるいは、適宜間隔を介して平行に二列で、凹
溝を形成した樹脂培地を凹溝を対応して重畳し、前記凹
溝に代用培土を保持させ、又は、二の樹脂培地間で厚み
方向に挟持してもよい。
【0035】前記代用培土は、樹脂培地へ保持させる点
で、平均粒径15〜150mm好ましくは、30〜80mmであるこ
とが好ましい。請求項20記載の樹脂培地。
【0036】さらに、樹脂培地を巻回可能な厚みと柔軟
性を備えて形成し、前記代用培土と共に巻回して渦巻き
状に代用培土を保持させることもできる。
【0037】又、前記樹脂培地側面30に形成された凹
部32に植物70の苗を植設した植物栽培用のポット4
1を嵌装することができる。
【0038】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態につき添
付図面を参照しながら以下説明する。本発明は、植物、
特にヨシやガマなどの水生植物を水中にて育成するに適
する樹脂製の培地を製造し、この樹脂培地を使用して水
質浄化が必要とされる河川等に植物、好ましくはヨシや
ガマ等の水生植物を水質浄化を成すに好適な状態に育成
することにより、該植物により水中の窒素やリン等の栄
養塩類が吸収されると共に、水中で生育した該植物の根
および該根の張り巡らされた樹脂培地内で生息する微生
物により、水中の有機物を分解させて水質浄化を図るも
ので、本発明は、前記植物の苗床となると共に、成長し
た前記植物の根と一体となって前記微生物の生息床と成
る樹脂製の培地に植物を植設して浄化の対象とされる河
川等内に配置する。
【0039】(樹脂培地)本発明の樹脂培地は、植物、
特に水生植物の根の生育を妨げない空隙率に形成されて
成ると共に、長期にわたる水中での使用及び成長した植
物の重量にも耐え得る強度を備えるものであり、熱可塑
性樹脂の連続線状及び/又は短線状のランダムなループ
又はカールの隣接する線状相互を接触、絡合、集合して
成る所定の密度の隙間を備えてなるスプリング状の三次
元構造を備える樹脂成形品である。
【0040】この樹脂培地は、例えば熱可塑性エラスト
マーを複数のノズルより所定押出速度において溶融押し
出し、後述の引き取り機により引き取り、600〜90,000
デニール、好ましくは3,000〜30,000デニール、より好
ましくは6,000〜10,000デニールの無垢又は中空の連続
線条を形成し、溶融状態の線条に、例えば直径1〜10m
m、好ましくは直径1〜5mmのループを形成させ、隣同士
の線条と水中で接触絡合させることによりランダムなル
ープを形成しつつ、水中において引き取り機により例え
ば25〜30cmの間隔で前記引き取り機の引き取り速度を低
速に調整して、長手方向長さで5〜10cmの低速引き取り
時の嵩密度の大きい部分すなわち、高密部Bと前記それ
以外の粗の部分、すなわち粗密部Aを有する厚さ20〜30
cm、幅1,000mmの三次元スプリング構造を形成すること
により製造することができる(図1及び図7参照)。こ
のようにして形成された線条の接触絡合部位の少なくと
も一部は、相互に溶融接着される。
【0041】前記連続線条及び/又は短線条の線径は、
0.2〜5.0mm、好ましくは、0.3〜0.7mmである。
【0042】前記連続線条及び/又は短線条は、好まし
くは熱可塑性エラストマーよりなり、例えばポリプロピ
レン、ポリエステル、ナイロン、PVCのエラストマー
より成る。
【0043】水生植物用培地の嵩密度は、粗の部分で、
0.009〜0.280g/cm3、好ましくは、0.027〜0.210、特に
0.045〜0.09、密の部分で0.45〜1.25g/cm3、好ましく
は、0.54〜1.17、特に0.63〜1.10である。
【0044】水生植物用の培地の空隙率は、粗の部分
で、80〜99%、好ましくは、85〜97%、特に90〜95%、
密の部分で40〜90%、好ましくは、70〜90%、特に75〜
85%である。
【0045】(樹脂培地の製造方法)前記樹脂培地は、
図1に示すように、押出機10のホッパー11より、原
料樹脂として例えばポリプロピレンのエラストマーを投
入し、溶融混練して、成型ダイ12に設けた所定径の多
数の射出口より押し出し、バス15内の引き取り機13
の引き取りロール14,14間で厚さ及び嵩密度が設定
され、カール又はループ状にランダムに成形されなが
ら、水中で固化し、巻き取りロール16,16によりス
プリング構造を有する樹脂成形品たる樹脂培地30とし
て取り出される。この樹脂培地30を構成する線条の押
し出しに使用する成型ダイ12の一例を図2〜図5に示
す。
【0046】図2に示すように、前記樹脂培地30を成
す線条を押し出すための成型ダイ12は、合成樹脂の線
条が押し出される多数のノズル21を備えており、この
ノズル21より押し出された樹脂材料が固化して線条を
形成する。
【0047】本実施形態にあっては、この成型ダイ12
の射出方向に突出する幅方向の断面を矩形状と成す中子
体22を設け、この中子体22の部分において線条の存
在しない空間31が樹脂培地30内に形成されるよう構
成されている。
【0048】このようにして中子体22により形成され
た線条のない空間31は、河川等内にこの樹脂培地30
を配置した際に、魚やエビ、カニ、水生昆虫、その他の
水生生物の住処となり、または魚道等のこれらの生物の
通り道と成る。
【0049】なお、本実施形態にあっては、図2及び図
3に示すように、この中子体を幅方向の断面において矩
形状に形成しているが、この中子体22の形状は、前述
のように水生生物の住処や魚道等と成り得る空間31を
樹脂培地30内に形成し得るものであれば円柱状、その
他如何なる形状とすることもでき、この空間31を設け
ない場合には成型ダイ12には中子体22は設ける必要
がない。
【0050】図5は、前記図3に示した金型のノズル2
1部分の変更例であり、図5に示す実施形態にあって
は、樹脂培地30の外周面を形成する部分、及び前記中
子体22により形成された空間31を画成する内壁部分
においてノズルの間隔を密とした部分21aを形成し、
該部分において線条が高密度に絡合するスプリング構造
体と成すことにより、形成された樹脂培地30の耐久性
を向上させて変形や破損を防止している。
【0051】以上に示した構成の成型ダイ12より押し
出された線条は、好ましくは、図6に示す引き取り機1
3により引き取られる。この図6に示す引き取り機13
は、逆方向に回転する引き取りロール14,14と、こ
の引き取りロール14,14に従動して回転する従動ロ
ール17,17と、引き取りロール14と従動ロール1
7間に張設された無端環状のベルト18,18を備え、
成型ダイ12のノズル21より押し出された線条を前記
ベルト18,18間で挟持しながら引き出すもので、本
実施形態の引き取り機13にあっては、このベルト1
8,18の表面に所定間隔で突起19が形成されてい
る。
【0052】本実施形態においてこの突起19は、円柱
状ないしは裁頭円錐状を成し、直径を50〜60mm、高さ70
〜100mmとしている。
【0053】このように、本実施形態にあっては、押し
出された線状を挟持する引き取り機13のベルト18,
18表面に前述のような突起19を設けることにより、
押し出されて未だ固化していない状態にある線条は、こ
の突起の衝突により変形されて、形成される樹脂培地3
0の表面に前記突起19の形状に対応した凹部32が形
成される。なお、この凹部32の形成する位置は、前述
の粗密部Aに形成されるよう調整する。
【0054】そして、この凹部32が、該培地30にヨ
シやガマなどの水生植物、その他の植物70を植設する
際の植え付け部分と成る。なお、前記凹部32は、植設
される植物70の種類、苗の大きさ等の種々の条件によ
り所望のサイズに変更することができる。また、図7に
示す実施形態にあっては、前記凹部32を樹脂培地30
の両面に形成する例を示しているが、この凹部32は、
樹脂培地30の何れか一方の面に形成しても良い。
【0055】なお、前記引き取りロール14,14の引
き取り速度をタイマー等により設定時間毎に、設定時間
内、低速にすれば、長手方向において所定間隔ごとに設
定長さの嵩密度の大きい高密部Bを有する水生植物用の
培地30を得ることができ、この高密部において本樹脂
培地が補強される。
【0056】以上のようにして構成された樹脂培地30
の一例を図7に示す。図7に示す樹脂培地30は、一例
として長さ1000mm、幅1000mm、厚さ200mmであり、その
表面に30個の凹部32が形成されている。
【0057】また、押し出しの際の長さ方向には等間隔
に4ヶ所線条の配置が空隙率75〜85%と密となった高密
部Bが形成され、該高密部B間に空隙率が一例として90
〜95%である粗密部Aが形成されている。
【0058】以上のように形成された樹脂培地30は、
その粗密部Aにおいて植設される植物70の根の成長を
妨げることのない高い空隙率に形成されていると共に、
前記高密部Bにより樹脂培地30が全体的に補強され、
植設された植物70の生長による重量増によっても変形
・破損等を生じない強度を有するだけでなく、地上にお
いて樹脂培地30上に人が乗って植物70の植設等の作
業しても樹脂培地30が破損しない程の強度に形成され
ている。
【0059】前記粗密部及び高密部は、必要に応じ、適
宜長さにおいて、粗密部及び高密部で切断し、別体と
し、あるいは、それぞれ別々に製造することを妨げな
い。
【0060】(水質浄化装置)以上のように構成された
樹脂培地30は、これを単独で、又は所定数重ね合わ
せ、又は繋ぎ合わせることにより所望のサイズに形成す
ると共に、表面に形成された凹部32にヨシやガマ等の
水生植物、その他の植物70が植設されて水中に配置さ
れ、植設された植物70と一体となって河川等の水を浄
化する水質浄化装置50と成る。
【0061】このように、本発明の水質浄化装置50に
あっては、前記樹脂培地30を所望数重ね合わせ又は繋
ぎ合わせることにより、特別な加工を施すことなしに容
易に所望の大きさに形成可能である。
【0062】なお、前述のように樹脂培地30を複数段
重ねて使用する場合には、最上段に配置される樹脂培地
以外の樹脂培地には、前述の凹部32は必ずしも形成す
る必要はない。
【0063】以上のように構成された水質浄化装置50
の最上段に配置された樹脂培地30に形成された凹部3
2に、ヨシ、ガマなどの植物70の苗を植設し、水質の
浄化が必要とされる河川、湖沼中に設置する。前記樹脂
培地30には、必要に応じて水中の有機物の分解能を有
する微生物等を付着させた状態で水中に配置しても良
い。
【0064】このようにして本発明の水質浄化装置を河
川等内に配置すると、河川、湖沼の水及び水中にとけ込
んだ養分を吸収して植設された植物が成長し、樹脂培地
30の線条間に形成された隙間にこの植物70の根71
が張り、水生植物は樹脂培地30上に根付いて成長す
る。特に、本発明の樹脂培地30は、80%以上、本実施
形態にあっては90〜95%の空隙率を有することから、植
設された植物70の根71の成長が妨げられることなく
好適に成長する。その一方で、所定の間隔で線条が密と
なる高密部Bが形成され、この部分により樹脂培地30
の変形が防止されるこから、植設された植物70の生長
による重量増等に対しても好適に対応し得るのである。
【0065】そして、このようにして植設された植物7
0は、充分に成長された根71から水中の窒素やりん等
の栄養塩類を養分として大量に吸収して成長するため、
植設された植物70により高い水質の浄化能力が発揮さ
れる。
【0066】また、植物の根が張った樹脂培地30内
は、水中の有機物の分解能を有する微生物の繁殖に好適
な環境を形成する。特に、本発明の樹脂培地30自体
は、熱可塑性樹脂より成る表面の平滑な線条により形成
されているが、内部で成長した植物の根は、不規則な凹
凸形状を有する天然の繊維であり、前述の微生物が付着
して生育し易い環境を形成すると共に、生きている植物
の根は長期間水中に没した状態であっても腐食すること
がなく、樹脂培地とこれに植設された植物の根が一体と
なって理想的な微生物の育成床が形成される。
【0067】従って、本発明の水質浄化装置50を構成
する樹脂培地30内を通過する時、植設された植物70
の根71や樹脂培地30の線条に付着し、ないしは植物
70の根71や線条間で生息する微生物によりこれに接
触した水中の有機物が好適に分解されて高い水質浄化能
力が発揮される。
【0068】なお、前述のように形成された水質浄化装
置50は、魚やエビ、カニ、水生昆虫、その他の水生生
物の産卵や住処としても機能して、これらの水生生物の
繁殖し易い環境を提供する。そのため、生活雑排水等と
共に河川等に放出された食物カス等は、樹脂培地30や
植物70の根71などがフィルターの役目をして捕集さ
れ、比較的大きなものは本水質浄化装置50内を住処と
するこれらの水生生物の餌となると共に、これらの水生
生物の糞や餌とされなかった食物カス等が前記微生物に
より分解される等、本発明の水質浄化装置により生成さ
れる好適な食物連鎖ないしは生態系により、河川等が有
する自然浄化能力が助長されて好適に水質の浄化が行わ
れる。
【0069】(設置例)次に、本発明の水質浄化装置5
0の設置例につき説明する。本設置例は、川幅約1.5m、
水深約1mの河川に、全長18mにわたって本発明の水質浄
化装置50を形成した例を示す。
【0070】この水質浄化装置50は、長さ1000mm、幅
1000mm、厚さ200mmに構成された図7に示す樹脂培地3
0を、河川の深さに応じて所定の段数、好ましくは通年
を通して植設された植物が水中に埋没することなく、ま
た、植物の根の部分が水面より露出しない高さに調整す
る。本設置例では3段に重ねて厚さ600mmとされた樹脂
培地を1ブロックと成し、これを18ブロック直列に連
結して全長18mの水質浄化装置50を形成した(図8参
照)。
【0071】各樹脂培地30ないしは樹脂培地を重ねて
形成されたブロックの連結は、紐やロープ、針金、その
他の連結手段により樹脂培地の高密部Bを相互を連結し
て、水の抵抗や成長した植物70の重量増により連結部
分より樹脂培地30が破損することを防止した。
【0072】各ブロックの最上段を成す樹脂培地30に
は、前述のように30個の凹部32が形成されており、
この凹部32に水生植物としてヨシの苗木を15〜30本植
設した。
【0073】以上のようにして、ヨシが植設されて完成
された水質浄化装置50を、河岸より等間隔、すなわち
左右250mmの等間隔を開けて配置した。なお、各樹脂培
地30の配置方向は、樹脂培地30内に形成された水生
生物の住処ないしは魚道を成す空間31の長さ方向を河
川の幅方向とした。
【0074】なお、河川内に配置された水質浄化装置5
0水中で浮き上がり、または水流により流されないよ
う、例えば図9に示すように河岸間を架橋する棒52等
で水質浄化装置50を固定したり、または、樹脂培地3
0内に重りを取り付ける等しても良い。
【0075】なお、比較的川幅の広い河川や、湖沼など
の解放水系の水質浄化に際しては、図10に示すよう
に、河川ないしは湖沼等の底に打ち込まれた杭54等に
本発明の水質浄化装置50を若干の遊びを以て縛り付け
ておくことにより、水深の変化により水質浄化装置50
が浮いた状態と成るよう構成することもできる。このよ
うに、水質浄化装置50が河川ないしは湖沼の底面と接
触しない場合には、同図に示すように重ね合わせる樹脂
培地の段数を減らす等、その高さを適宜調整することも
できる。
【0076】このように、遊びを持たせて縛り付けられ
た水質浄化装置50は、水量の増減に伴って浮遊して、
植設された植物70が水中に完全に没したりまた逆に根
71の部分が水から露出する等して植設された水生植物
が枯れてしまう等の事故を防ぐことができる。
【0077】三段重ね1ブロックの樹脂培地を18m連結
した図8に示す設置例では、設置前は3.6〜18mm/secで
あった川の流速が、該水質浄化装置の設置により、流速
1〜5mm/secにまで減少した。
【0078】この流量の減少により、処理対象とされた
川の水は約1時間以上本発明の水質浄化装置内に滞留し
たこととなり、培地内に根71を張り巡らせて成長した
ヨシの根から樹脂培地30を通過する水中のリン、窒素
などの栄養塩累が吸収されて川の水が浄化される。
【0079】また、樹脂培地30内に張り巡らされた根
71は、生きている天然繊維として腐食することがない
一方、微生物との親和性が高く、微生物の捕捉面でも優
れ、さらに前述の1〜5mm/secに減少された流速は、培
地内に微生物を担持しておくに好適な流速であることか
ら、樹脂培地の網目構造と相俟って水質浄化に必要な多
くの微生物が培地内で盛んに繁殖する。そのため、前述
のようなゆっくりとしたスピードで培地内を通過する河
川の水内に含まれる有機物などの水質汚濁物質は、樹脂
培地30内で繁殖する微生物により分解されて浄化され
る。
【0080】従って、本発明の水質浄化装置50を水路
の河川等内に配置することで、多様な微生物の働きによ
り水中のBODやCODなどを除去、または減少するこ
とができる。
【0081】前記粗密部及び高密部は、それぞれ別に形
成しあるいは適宜長さにおいて粗密部及び高密部で切断
して、例えば図11に示すように上方に植物の根上方が
支持される粗密部Aから成る樹脂培地30A、下方に根
の下方が植設支持される高密部Bから成る樹脂培地30
Bをそれぞれ配置した二段から成る多段構造とすること
ができ、高密部Bと河川等又は水路W底面間に流水空間
Hを形成することができる。
【0082】また、図示は、省略するが、前記多段構造
は、一の単位体において、前記粗密部及び高密部を有す
る樹脂培地30を、重ねて配置しても良いが、他の手段
として、上方に、粗密部Aから成る樹脂培地30A及び
下方に、一の単位体において、前記粗密部及び高密部を
有する樹脂培地30を配置してもよい。さらに、上方
に、一の単位体において前記粗密部及び高密部を有する
樹脂培地30及び下方に高密部Bから成る樹脂培地30
Bを配置した多段構造とすることができる。
【0083】一方、前記流水空間Hには気泡を発生させ
るパイプPを設けて曝気するように河川や湖沼、池の水
中あるいは、これらから取水する下水処理施設等に於け
る浄化槽等の貯水漕に連通する水路Wに配置構成する。
【0084】前記多段構造は、主として、剛性を保持
し、浮力を向上させ、ケナフなど陸上植物を植設する
際、上述曝気における空気を樹脂培地全体に分散保持
し、根に空気を充分供給すると共に陸上植物の根の上方
部分約10cmを水面上に保持して根腐れを防止するためで
ある。
【0085】また、前記貯水漕に連通する水路Wを複数
並列に設け、再び前記水路Wを含む河川等へ環流しても
良い。さらに、これら単独又は複数の水路上における樹
脂培地群から成る水質浄化装置を図示は省略するがビニ
ールハウスで被覆し、温室内に配置することによって冬
期に於ける植物の生育を確保するようにしてもよい。
【0086】さらに、前記多段構造は、図12に示すよ
うに三段構造とし、二段もしくは、三段構造において
は、上下の樹脂培地の境界付近あるいは、水面に浮上さ
せたときの水面近傍に位置する樹脂培地の四辺を耐水性
に富み比較的比重の軽い特許第2872590号による
中空部を有する合成木材の前記中空部の開口端を被蓋し
た中空合成木材から成る枠体に固定し、浮力を確保し、
植設された植物の成長に伴って樹脂培地が沈まないよう
にするなどの構成を採用することもできる。
【0087】前記中空合成木材は、中空部の開口端を被
蓋し、好ましくは、この中空部に発泡スチロールなど浮
力の高い物質を挿入して開口端を被蓋すればより、浮力
を向上させる。
【0088】前記多段に配置された各樹脂培地は、それ
ぞれ、好ましくは、四辺偶角部に好適に位置する高密部
に設けた各挿孔に貫通させたボルトをナットなど固着具
で固着し、各樹脂培地を連結し、さらに、好ましくは、
この固着具をステーを介して前記中空合成木材から成る
枠体に固定する。
【0089】前記中空合成木材の浮力は、中空率70%
で、L:1000mm、W:200mm、H:100mmの中空合成木材におい
て、約13.5kgの浮力を確保できる。
【0090】さらに、図13に示すように、前記合成木
材を井桁状に河川等の水底に組み立ててこの枠内に前記
多段に配置した樹脂培地をはめ込むことができる。
【0091】また、図14に示すように、前記線条の形
成されていない空間31を、前記河川等の水底あるいは
水路W底面に立設した合成木材の支柱Sに貫通させ、樹
脂培地の位置を固定することができる。
【0092】さらに、前記樹脂培地は、図示は省略する
が、前記一の単位体において同一方向に形成されている
粗密部及び高密部を、各単位体で、それぞれ、交叉する
方向に重畳するように多段に配置することができる。
【0093】さらに、樹脂培地にヤシ殻、ゼオライト、
活性炭、土、砂、砂利などを保持させる方法としては、
図15において、前記樹脂培地に形成された、線条の存
在しない空間31にヤシガラ、ワラ等のセルロース系繊
維から成る代用培土40を充填している。
【0094】前記空間に充填したセルロース系繊維は、
植物の根の成長をさまたげない空隙率80%以上の状態で
充填され、ここでは、セルロース系繊維の繊維長:15mm
以上、好ましくは20〜150mmで、繊維が長いほど、相互
に交絡しやすいので、流出を防ぐためにも長繊維のもの
が好ましい。
【0095】図16において、前記樹脂培地の中に、代
用培土として、活性炭、ゼオライト等を保持させるとき
は、これら代用培土は粒子が微細であるため、挿入する
場合、それらが容易に流出してしまわないよう不織布の
マット92(図22)もしくは、ネット91状バッグに中
に充填したものを用いる。
【0096】不織布のマット92としては、既知の天然
繊維として、ヤシ繊維83、サイザル麻、アバカ、シュ
ロ、ジュート等があり、100%生物分解するものが好ま
しい(例えば、バイオネットシリーズ:商標)。また、
合成繊維としては、ナイロン、ポリエステル、ポリウレ
タン、ポリプロピレン、ポリエチレン等の布状、ネット
状のバッグを用いることができ耐圧縮性、耐衝撃性、柔
軟性に富む空隙率の高い多孔質のもの及び二層以上の袋
体が好ましい。いずれも厚み0.5〜10mm、好ましくは、1
〜5mmのものを用いる。前記空間に充填した活性炭、ゼ
オライト等の粒子が流れ出さないメッシュのものを選択
する。
【0097】代用培土としては、ゼオライト等の多孔質
体、天然のゼオライト、パーライト、多孔質セラミック
ス又は木炭などの単体もしくはこれらの数種を組み合わ
せたもので、平均粒径15〜150mm好ましくは、30〜80mm
のものが好適である。
【0098】また、活性炭は、平均粒径:0.5〜10mm好
ましくは3〜5mmのものを用いる。他の実施例としては、
図17に示すように、板状の上下に重ねた二の樹脂培地
の間に、代用培土を挟持し、前述のように高密部に設け
た各挿孔に貫通させ、螺合したボルト等で上下の樹脂培
地を固定することでそれらを樹脂培地の間に挿入するこ
とができる。 また、図18に示すように、他の実施例
として一又は適宜間隔を介して平行に二列で、凹溝を形
成した樹脂培地30,30を上下2枚の凹面をあわせる
ことで、中央部にそれらを充填するための空間を形成す
ることができ、該空間に代用培土を保持することができ
る。
【0099】前記代用培土40としてのヤシ殻等は、流
出を防ぐため、不織布やネット等から成る袋体に収納し
て前記空間ないし、樹脂培地間に保持してもよいし、代
用培土をそのまま前記空間に収納し、樹脂培地の空間の
開口両端を好ましくは流出の防げるメッシュあるいは、
通水性の他部材で被蓋することによっても保持できる。
【0100】さらに、図19に示すように、巻回可能な
厚みと柔軟性を備えて形成した樹脂培地30を、巻回
し、代用培土40と共にこの樹脂培地30を巻回する事
によって、渦巻き状とし、代用培土を保持する事ができ
る。渦巻き状に代用培土を巻回保持した樹脂培地は、そ
れらがほどけてしまわないように、ロープ等で固定す
る。
【0101】例えば、厚み50mm、幅1000mm、長さ4000mm
の熱可塑性樹脂から成る樹脂培地を捲回して直径500mm
とし、ヤシ繊維83を巻き込むことによって、渦巻き状
に代用培土を保持することができる。
【0102】また、さらに、他の実施例として、植物栽
培用の紙等でできたポット41に植え付けた植物70の
苗を、土の入ったポットごと、上層部の樹脂培地30に
形成された凹部32に嵌装する。樹脂培地30の前記凹
部32に収納するヤシ殻、ゼオライト、活性炭、土、砂
等の代用培土40は、天然繊維であり、流出したとして
も、水質浄化装置を設置している河川等の水質に悪影響
をおよぼさない。
【0103】すなわち、図12の実施態様と略同様に重
畳した最上層の樹脂培地30に形成された凹部32には
め込む植物を植栽したポット41は、紙製のもの、ポリ
エチレンなどの合成樹脂製の円柱状のものを用いること
ができるが、根が容易にポットを突き破って成長するこ
とができる、紙等の天然セルロース系繊維を用いたもの
が望ましい。
【0104】本実施形態において、樹脂培地に形成され
た凹部は、直径50〜60mm、高さ70〜100mmであるため、
用いる植物植栽用のポットは、それよりも直径の小さい
ものを使用する。植物を植栽する土壌材としては、ピー
トモス、ロックウール、等の人工客土、消却灰を原料に
した園芸用土、現場発生土や、それらに肥料、活性炭、
ゼオライトを混合した代用培土から任意に選択して使用
できる。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように、植物を植設する位
置において90〜95%の空隙率を有すると共に、所定間隔
毎に高嵩密度に形成された部分で補強されたスプリング
状構造体より成る本発明の樹脂培地は、植物、特にヨシ
やガマ等の水生植物を好適に育成することができ、これ
に植物、好ましくは水生植物を植設して形成された本発
明の水質浄化装置を、処理対象となる河川等に設置する
という比較的簡単な方法により、樹脂培地に植設された
植物の根が成長すると共に、この成長した根が張り巡ら
されて形成された樹脂培地内の空間に微生物が繁殖し、
効率良く水質の浄化を行うことができた。
【0106】特に、培地を長時間の水没によっても腐食
などしない樹脂材料と成すと共に、この樹脂材料より形
成された樹脂培地内に植物の根を張り巡らせることによ
り、樹脂培地と植物の根の結合により従来達成すること
が不可能であった微生物の生息に適すると共に、腐食等
による破損が生じないという相反する効果を同時に得る
ことができる微生物の生息床を形成することができ、こ
れにより好適な水質浄化に寄与するものである。
【0107】また、本発明の水質浄化装置及び水質浄化
方法によれば、植設された植物が護岸工事などにより殺
風景となった水辺を彩り、河川等本来が有する美しい景
観をも提供する。
【0108】なお、本発明の樹脂培地は熱可塑性樹脂に
て構成されているため、その使命を全うした後は回収し
てリサイクルすることも可能である。
【0109】また、ヤシ殻、活性炭、ゼオライト等は、
多孔質であるためそれらを樹脂培地の中に保持すること
で、微生物の生息繁殖に最適な樹脂培地を提供すること
ができる。
【0110】ヤシ殻、活性炭、ゼオライト等は、吸着性
に優れ、臭気除去等の水質浄化能力を持つため、植物の
根による水質浄化とあわせて、飛躍的な効率で、水質浄
化が行われる。
【0111】さらに、ヤシ殻等に植物の種子を混入した
ものを樹脂培地に挿入することにより植物の苗を樹脂培
地に植え付ける作業を省くことができる。
【0112】また、ヤシ殻、ゼオライト、活性炭、土等
は、植物の生育に非常に適した培地であるため、植物を
定植期間の短い時期で植栽する事ができる。その結果、
植物の定植および植え込みに要する時間、作業などを軽
減することができ、それらにかかる労力、およびコスト
を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 樹脂培地の製造装置を示す説明図。
【図2】 成型ダイの正面図。
【図3】 成型ダイの底面図。
【図4】 成型ダイの左側面図。
【図5】 成型ダイの変更例を示すノズル部分の要部拡
大図。
【図6】 引き取り機の概略説明図。
【図7】 樹脂培地の一実施形態を示す概略斜視図。
【図8】 水質浄化装置の設置列の説明図。
【図9】 水質浄化装置の設置方法を示す概略斜視図。
【図10】 水質浄化装置の別の設置方法を示す概略斜
視図。
【図11】 本願樹脂培地の他の実施態様を示す概略断
面図。
【図12】 本願樹脂培地のさらに他の実施態様を示す
概略断面図。
【図13】 本願樹脂培地のさらに別の実施態様を示す
概略断面図。
【図14】 本願樹脂培地のさらに他の実施態様を示す
概略断面図。
【図15】 樹脂培地の空間にヤシガラ等のセルロース
系繊維から成る代用培土を充填した実施例を示す斜視
図。
【図16】 樹脂培地の空間に充填するためのネットに
収納した代用培土の斜視図。
【図17】 二の樹脂培地間に代用培土を挟持した実施
例を示す斜視図。
【図18】 凹溝を形成した樹脂培地に代用培土を保持
した実施例を示す斜視図。
【図19】 ロール状に形成した樹脂培地に代用培土を
保持した本願樹脂培地の斜視図。
【図20】 植物を植栽したポットをはめ込んだ水質浄
化体の設置断面図。
【図21】 従来技術を示す斜視図。
【図22】 別の従来技術を示す要部断面斜視図。
【図23】 別の従来技術を示す図であり、(A)は川
底に沿って配置した例、(B)は、川の深さ方向に配置
した例。
【符号の説明】
10 押出機 11 ホッパー 12 成型ダイ 13 引き取り機 14 引き取りロール 15 バス 16 巻き取りロール 17 従動ロール 18 ベルト 19 突起 21 ノズル 22 中子体 30 樹脂培地 30A 樹脂培地(粗密部) 30B 樹脂培地(高密部) A 粗密部 B 高密部 F 枠体 H 流水空間 P パイプ(曝気装置) S 支柱 W 水路 Y 枠(井桁状) 31 空間 32 凹部 50 水質浄化装置 52 棒 54 杭 70 植物 71 根 80 苗床 81 土台 82 室 83 ヤシ繊維 91 ネット 92 マット 95 紐状構造体 96 紐(芯) 97 糸(ループ状) 98 フロート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 雄一郎 岐阜県本巣郡穂積町別府859 (72)発明者 佐々木 恵美 岐阜県本巣郡穂積町只越1267−1 Fターム(参考) 2B314 MA62 NC38 PC03 PC08 PC11 PC16 PC18 PC26 PC34 PC35 PC42 PC47 4D003 AA01 AA06 BA07 DA18 EA01 EA03 EA08 EA16 EA17 EA18 EA21 EA23 EA24 EA25 EA32 EA35 4D040 CC01 CC02 CC07

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植物が植設された状態で、河川や湖沼、
    池の水中あるいは、これらから取水する水路を含む河川
    等の水中に少なくともその一部が配置されて該植物の苗
    床と成る培地であって、 熱可塑性樹脂の連続線条及び/又は短線条のランダムな
    ループ又はカールの隣接する線条相互を接触絡合集合し
    て成る三次元構造体を成し、植物の苗が植設される高空
    隙率に形成された粗密部と、前記三次元構造体の骨子を
    成す、前記粗密部よりも低空隙率に形成された高密部か
    ら成り、前記粗密部の空隙率を80〜99%としたことを特
    徴とする樹脂培地。
  2. 【請求項2】 前記樹脂培地は、上部に植物の植設位置
    と成る凹部が形成されて成ることを特徴とする請求項1
    記載の樹脂培地。
  3. 【請求項3】 前記樹脂培地は、その外周に開口する、
    前記線条の形成されていない空間を備えて成ることを特
    徴とする請求項1又は2記載の樹脂培地。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3いずれか1項記載の樹脂培
    地に水生又は陸上植物を植設して成り、浄化処理の対象
    とされる河川等の水中に配置される水質浄化装置。
  5. 【請求項5】 前記水質浄化装置は、前記樹脂培地を複
    数連結して構成して成る請求項4記載の水質浄化装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜3いずれか1項記載の樹脂培
    地に植物を植設し、前記植物の植設された樹脂培地を処
    理対象とされる河川等の水中に配置し、前記植物を育成
    して水質汚濁原因物質を吸収させると共に、 前記植物の根を成長させて樹脂培地の線条及び植物の根
    が結合されて成る微生物の生息床を形成させ、前記生息
    床に生息する微生物により水質汚濁原因物質を分解させ
    ることを特徴とする水質浄化方法。
  7. 【請求項7】 一の単位体において、前記粗密部及び高
    密部を有する請求項1〜3いずれか1項記載の樹脂培
    地。
  8. 【請求項8】 前記粗密部及び高密部は、それぞれ別体
    に形成し、上方に粗密部、下方に高密部をそれぞれ配置
    し多段構造とし、前記高密部と河川等の底面間に流水空
    間を形成した請求項1〜3いずれか1項記載の樹脂培
    地。
  9. 【請求項9】 前記水路を複数並列に設け、浄化後の水
    を再び河川等へ環流する請求項6記載の水質浄化方法。
  10. 【請求項10】 前記粗密部と高密部との境界付近又は
    水面近傍の四辺に中空合成木材から成る枠体を固定した
    請求項1〜3いずれか1項記載の樹脂培地。
  11. 【請求項11】 河川等の水底に前記合成木材を井桁状
    に組み立てて、この枠内に前記粗・高密部を配置した本
    願樹脂培地をはめ込み配置した請求項1〜3いずれか1
    項記載の樹脂培地。
  12. 【請求項12】 前記線条の形成されていない空間を、
    前記河川等の水底あるいは水路底面に立設した合成木材
    の支柱に貫通させ、樹脂培地の位置を固定した請求項3
    記載の樹脂培地。
  13. 【請求項13】 上方に、粗密部から成る樹脂培地及び
    下方に、前記一の単位体において粗密部及び高密部を有
    する樹脂培地を配置した多段構造から成る請求項1〜3
    いずれか1項記載の樹脂培地。
  14. 【請求項14】 上方に、一の単位体において前記粗密
    部及び高密部を有する樹脂培地及び下方に高密部から成
    る樹脂培地を配置した多段構造から成る請求項1〜3い
    ずれか1項記載の樹脂培地。
  15. 【請求項15】 前記水路上における樹脂培地をビニー
    ルハウスで被覆した請求項1〜3いずれか1項記載の樹
    脂培地。
  16. 【請求項16】 前記中空合成木材に形成された中空部
    の開口端を被蓋し、好ましくは、この中空部に発泡スチ
    ロールなど浮力の高い物質を挿入する請求項10〜12
    いずれか1項記載の樹脂培地。
  17. 【請求項17】 それぞれ四辺偶角部に位置する高密部
    に挿孔を設け、この挿孔に貫通したボルトをナットなど
    の固着具で固着して各樹脂培地を連結すると共に、この
    固着具を前記枠体に固定する請求項10〜12又は16
    いずれか1項記載の樹脂培地。
  18. 【請求項18】 前記多段に配置された樹脂培地は、各
    単位体において同一方向に形成される粗密部及び高密部
    を、それぞれ、交叉する方向に重畳してなる請求項1〜
    3いずれか1項記載の樹脂培地。
  19. 【請求項19】 前記流水空間に気泡を発生させるパ
    イプを設けて曝気するよう設けた請求項1〜3、7、8
    又は10〜18いずれか1項記載の樹脂培地。
  20. 【請求項20】 前記樹脂培地にヤシガラ、ワラ等の
    セルロース系繊維、活性炭、ゼオライト、パーライト、
    多孔質セラミックス又は木炭の単体もしくはこれらの数
    種を組み合わせた代用培土を充填・保持してなる請求項
    1〜3、7、8又は10〜18いずれか1項記載の樹脂
    培地。
  21. 【請求項21】 前記樹脂培地に形成された、線条の存
    在しない空間にセルロース系繊維を、空隙率80%以上
    で充填した請求項20記載の樹脂培地。
  22. 【請求項22】 前記代用培土としての、活性炭、ゼオ
    ライトを不織布のマットもしくは、ネット状の袋体に充
    填した請求項20又は21記載の樹脂培地。
  23. 【請求項23】 前記不織布のマットは、ヤシ繊維、サ
    イザル麻、アバカ、シュロ、ジュート等100%生物分
    解する天然繊維又は耐圧縮性、耐衝撃性、柔軟性に富む
    空隙率の高い多孔質及び二層以上の袋体を成す合成繊維
    から成る請求項22記載の樹脂培地。
  24. 【請求項24】 前記代用培土は、平均粒径15〜150mm
    好ましくは、30〜80mmである請求項20記載の樹脂培
    地。
  25. 【請求項25】 適宜間隔を介して平行に二列で、凹溝
    を形成した樹脂培地を凹溝を対応して重畳し、前記凹溝
    に代用培土を保持した請求項20記載の樹脂培地。
  26. 【請求項26】 前記樹脂培地を巻回可能な厚みと柔軟
    性を備えて形成し、前記代用培土と共に巻回して渦巻き
    状に代用培土を保持した請求項20記載の樹脂培地。
  27. 【請求項27】 前記樹脂培地に形成された凹部に植物
    を植設した植物栽培用のポットを嵌装した請求項20記
    載の樹脂培地。
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