JPH0995685A - 気流層ガス化装置 - Google Patents

気流層ガス化装置

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JPH0995685A
JPH0995685A JP27376795A JP27376795A JPH0995685A JP H0995685 A JPH0995685 A JP H0995685A JP 27376795 A JP27376795 A JP 27376795A JP 27376795 A JP27376795 A JP 27376795A JP H0995685 A JPH0995685 A JP H0995685A
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JP
Japan
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slag
gasification
lumps
flapper
raw material
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Pending
Application number
JP27376795A
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English (en)
Inventor
Yasutsune Katsuta
康常 勝田
Akio Ueda
昭雄 植田
Rikuo Yamada
陸雄 山田
Eiji Kida
栄次 木田
Yoshiki Watabe
芳樹 渡部
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Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Babcock Hitachi KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スラグ塊や異物をスラグ冷却部から系外に排
出する気流層ガス化装置を提供する。 【解決手段】 粉砕機12の回転刃13の中心部の上部
にスラグ塊や異物を排出するフラッパー26を設置し、
固定刃14は回転刃13の粉砕回転方向部分にのみ設置
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は石炭に代表される微
粉固体炭素質原料の気流層方式のガス化装置に係り、特
にガス化部で発生した溶融スラグを安定に系外に排出さ
せるガス化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、石炭等の固体炭素原料をガス化す
る炉には、固定層、流動層、気流層等の各方式が種々提
案されている。これらの方式の中で、気流層は原料を微
粉にして酸素、空気などの酸化剤と共に原料灰の融点以
上の温度(約1300〜1650℃)の炉内に供給して
ガス化させるため、他の方式に比較しガス化効率が高
い、適用炭種が広い、環境適合性が優れているなどの特
徴を有しており、合成ガス、複合発電、燃料電池等の燃
料および原料製造に適しているので、国内外で開発が進
められている。
【0003】図4に従来の気流層ガス化装置の系統図を
示す。石炭に代表される微粉固体原料7a,7bを、酸
素、空気および水蒸気等の酸化剤8a、8bと共にバー
ナ6a、6bから原料の灰の溶融温度以上の温度に保持
されたガス化炉1のガス化部3に投入し、原料の可燃分
を水素(H2)および一酸化炭素(CO)に富むガス
に、原料の灰分をスラグに変換する。スラグタップ9か
ら流下する溶融スラグ32は、下方に位置するスラグ冷
却部4内の空間部11を経て冷却水5に落下するので、
スラグ表面と内部に温度差が生じて熱応力が発生し、冷
却水5中で2〜5mm程度の大きさに水砕される。しか
し、水砕されなかった5mm以上のスラグは、冷却水5
が貯められた水槽中に設けてある複数の回転刃13と固
定刃14とからなる粉砕機12で5mm以下に粉砕され
る。粉砕されたスラグは、他の微細なスラグと共に配管
15からバルブ16を経てスラグホッパー17に導入さ
れた後、系外に排出される。また、スラグ冷却部4には
スラグタップ9に噴出方向が向けられたバーナ10が設
置されている場合があるが、これはスラグタップ9を加
熱してスラグ固化によるスラグタップ9の閉塞を防止し
ている。
【0004】一方、ガス化反応によって生成したガスは
ガス化部3の上方に位置する、主に輻射伝熱によって熱
を回収する熱回収部2で冷却される。その後生成ガスラ
イン18を経て図示していない後続の対流伝熱によって
熱を回収する熱回収ボイラ、サイクロン等の脱塵器に至
る。なお、ガス化部3の下部側壁内および熱回収部2の
上部側壁内にはヘッダ19a、19bが設けられ、通常
はボイラ水がボイラ給水ライン20から供給されて水冷
壁を構成する伝熱管22を経て排水ライン21から排出
される。23はパージガスラインで、伝熱管22によっ
て囲まれた高圧の内部圧力より若干高くしてパージガス
を空間部24に供給して、ガス化部3で生成した生成ガ
スが空間部24に流入するのを防止している。
【0005】本従来例で示したスラグ粉砕機12は、実
開平2―90641に示されたものであるが、粉砕され
ない大きなスラグもしくは異物の排出はなく、総て粉砕
する構造になっている。スラグ粉砕器12は複数個の回
転刃13と固定刃14からなる構造となっている。回転
刃13の形状は回転方向に関係なくストレート状で、固
定刃14は回転刃13の直径と同一もしくは直径より大
きく、その形状はストレート状で水平に取り付けられて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ガス化装置を長時間連
続運転している中で、図5で示されるように以下に列挙
するものがスラグ冷却部4の冷却水5中へ落下し、粉砕
機12で粉砕されず動力が大きくなってトリップ、もし
くは回転刃13の変形、破損および配管15の閉塞等に
よって装置が停止する問題が生じる。 1)スラグタップ9下方の周囲に溶融スラグ32が固化
してきて氷柱状スラグ32aとして成長し、大きく成長
したものはスラグ塊32cとして落下する。 2)冷却水5の水面上の周壁に付着したスラグ32bが
大きなスラグ塊32cとなって落下する。 3)一時的にスラグタップ温度が低下し溶融スラグの排
出が難しくなり、スラグタップ上に溶融スラグ32が堆
積する。この堆積した大量のスラグが急激にスラグタッ
プ9から大きなスラグ塊32cとなって流出落下する。 4)ガス化装置の部品、例えば耐火構造物、金属等の異
物が落下する。 本発明の目的は、上記の粉砕されないスラグ塊や異物を
除去して系外に排出する気流層ガス化装置を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題は、微粉固体原
料の灰分の溶融温度以上に保持されかつ該原料の可燃分
を一酸化炭素および水素に富む生成ガスに、前記原料の
灰分をスラグにそれぞれ変換するガス化部、前記ガス化
部の下方に位置し該ガス化部からスラグタップを経て流
下するスラグを冷却水により水砕するスラグ冷却部とを
含んで構成され、前記スラグ冷却部には回転刃と固定刃
からなるスラグ塊の粉砕機を設けたガス化装置におい
て、前記粉砕機は回転方向を逆転可能とする制御器を備
え、前記回転刃の中心部の上部にスラグ塊もしくは異物
を排出するフラッパーを設置し、前記回転刃の下部でか
つ前記フラッパーから排出する側を除いた粉砕回転方向
部分に前記固定刃を設置することで達成される。
【0008】
【発明の実施の形態】上記構成によれば、スラグ冷却部
の水槽内に設けてあるスラグ粉砕機の側面にスラグ塊お
よび異物の排出用フラッパーを備えてあるため、ガス化
炉、スラグタップおよび水槽の周壁部などから落下した
粉砕されないスラグ塊もしくは異物は、スラグ粉砕機の
回転刃と固定刃の間に噛み込まれ、粉砕機の動力が異常
に高くなると、一時的に回転方向を逆転させ、噛み込ま
れたスラグ塊もしくは異物は、再び回転刃に乗ってフラ
ッパー側に移動させられる。フラッパー側には固定刃が
ないためスラグ塊もしくは異物が直接にフラッパーから
排出される。その後、粉砕機を正転させて運転すれば、
スラグを効率的に粉砕することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。図1は本発明の実施例を示す気流層ガス化装置の系
統図であり、図2は図1のスラグ塊等の排出部分の拡大
断面図であり、また図3は図2の正面図である。図1に
おいて、図4と同じ符号は図4に示した部分と同一の対
象で同じ機能を有するものである。スラグ冷却部4内に
設置された粉砕機12は、回転刃13と固定刃14を有
し、図3で示すように各々複数個で構成されていて、固
定刃14は回転刃13の下部に設置してある。回転刃1
3の周囲にはハウジング25が備えられ、粉砕機12で
粉砕されないスラグ塊もしくは異物を排出するフラッパ
ー26は、回転刃13の中心部もしくは粉砕側の回転軸
57の外径の上部に設置してある。フラッパー26は上
部のロート27に固定され、蝶番28で開閉を行うよう
構成している。ここでは図示していないが、フラッパー
26は複数個の板で構成されていてもよい。フラッパー
26の裏側にはスラグ塊もしくは異物の排出口29、バ
ルブ30およびスラグ塊もしくは異物を貯めるホッパー
31が具備されている。固定刃14は、回転刃13の中
心から回転方向部分に設置する。すなわち、フラッパー
26から排出される側の部分には設置しない。また、破
砕機12の回転刃13の回転方向(イ)は、図示しては
いないが正転、逆転を可能とする制御器が備えられてい
る。
【0010】スラグ冷却部4の冷却水5中で水砕されな
かったスラグは、粉砕機12の固定刃14上に落下し、
回転刃13と固定刃14で効率的に粉砕される。なお、
フラッパー26は自重で垂れ下がっているが、回転刃1
3の回転によって水槽中の水の流れが回転方向に流れる
ため、図2に示すようにフラッパー26の位置が(ニ)
のようになっている。そのため、水槽中に落下したスラ
グはロート27およびフラッパー26の垂れ下がり面に
沿って粉砕機12の粉砕部分へ効率的に導かれ粉砕され
る。一方、図5に示したスラグタップ9下部の孔周壁部
に成長した氷柱状のスラグ32aおよび水槽の水面上の
周壁に付着したスラグ32b等のスラグ塊もしくは異物
(例えば耐火材)は粉砕機12の回転方向(イ)側に寄
せられて回転刃13と固定刃14の間で噛み込まれて粉
砕動力が異常に高くなる。この場合、異常動力を検知し
て回転方向を一時的に逆回転させてスラグ塊もしくは異
物を回転刃13上に乗せてフラッパー26の方向へ移動
させる。その場合には、図2に示すようにフラッパー2
6の状態は粉砕機12の逆転方向に水が流れるため、フ
ラッパー26は図2の一点鎖線(ハ)で示すように少し
開いている。フラッパー26側には、図2に示すように
固定刃14がないためスラグ塊もしくは異物がスムーズ
に流れて効率的に排出される。その後、直ちに粉砕機1
2の回転方向は正転の方向に変更し、スラグを効率的に
粉砕する。
【0011】
【発明の効果】本発明によれば、粉砕されないスラグ塊
もしくは異物をスラグ冷却部から効率的に排出すること
ができ、ガス化装置を長期間安定に連続運転することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す気流層式ガス化炉
の系統図である。
【図2】図1のスラグ塊等の排出部分の拡大断面図であ
る。
【図3】図2の正面図である。
【図4】従来の気流層石炭ガス化装置の系統図である。
【図5】図4のスラグ冷却部における溶融スラグの付着
状況を示した図である。
【符号の説明】
1:ガス化炉 2:熱回収部 3:ガス化部 4:スラグ冷却部 5:冷却水 6a、6b:バー
ナ 7a、7b:原料 8a、8b:酸化
剤 9:スラグタップ 10:バーナ 11:空間部 12:粉砕機 13:回転刃 14:固定刃 15:配管 16:バルブ 17:スラグロックホッパ 18:生成ガスラ
イン 19a、19b:ヘッダ 20:ボイラ給水
ライン 21:排水ライン 22:伝熱管 23:パージガスライン 24:空間部 25:ハウジング 26:フラッパー 27:ロート 28:蝶番 29:排出口 30:バルブ 31:ホッパー 32:溶融スラグ 32a、32b:スラグ 32c:スラグ塊 33:回転軸
フロントページの続き (72)発明者 木田 栄次 広島県呉市宝町6番9号 バブコック日立 株式会社呉工場内 (72)発明者 渡部 芳樹 広島県呉市宝町6番9号 バブコック日立 株式会社呉工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微粉固体原料の灰分の溶融温度以上に保
    持されかつ該原料の可燃分を一酸化炭素および水素に富
    む生成ガスに、前記原料の灰分をスラグにそれぞれ変換
    するガス化部、前記ガス化部の下方に位置し該ガス化部
    からスラグタップを経て流下するスラグを冷却水により
    水砕するスラグ冷却部とを含んで構成され、前記スラグ
    冷却部には回転刃と固定刃からなるスラグ塊の粉砕機を
    設けたガス化装置において、前記粉砕機は回転方向を逆
    転可能とする制御器を備え、前記回転刃の中心部の上部
    にスラグ塊もしくは異物を排出するフラッパーを設置
    し、前記回転刃の下部でかつ前記フラッパーから排出す
    る側を除いた粉砕回転方向部分に前記固定刃を設置する
    ことを特徴とする気流層ガス化装置。
JP27376795A 1995-09-28 1995-09-28 気流層ガス化装置 Pending JPH0995685A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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