JPH0995628A - 粉体塗料 - Google Patents

粉体塗料

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JPH0995628A
JPH0995628A JP25430095A JP25430095A JPH0995628A JP H0995628 A JPH0995628 A JP H0995628A JP 25430095 A JP25430095 A JP 25430095A JP 25430095 A JP25430095 A JP 25430095A JP H0995628 A JPH0995628 A JP H0995628A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トリボ帯電方式のスプレーガンに適用した場
合に十分な摩擦帯電量を得ることができ、しかもスプレ
ーガン内壁への電荷の蓄積を事実上問題ない範囲にとど
めることができるため、粉体塗料の噴霧量に対する被塗
物への塗着効率の変化が少ない粉体塗料を提供するこ
と。 【解決手段】 少なくとも結着樹脂および硬化剤からな
り、塗料搬送部にフッ素系樹脂を用いたトリボ帯電方式
のスプレーガンに使用される粉体塗料であって、マグネ
ットブローオフ法による帯電量Q(μC/g) とコールター
カウンター法による個数平均粒子径P(μm) との間に、
下記の関係 2P−30≦Q≦2P かつ +10≦Q≦+30 が成立することを特徴とする粉体塗料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トリボ帯電方式の
スプレーガンに適した粉体塗料に関する。
【0002】
【従来の技術】粉体塗料は、溶剤塗料に比べ揮発分、臭
気とも少なく、公害対策および環境規制の面で非常に有
益であることは周知である。ところで、従来よりコロナ
帯電方式スプレーガンが粉体塗料塗装方式として一般的
に使用されてきた。この方式では、スプレーガンの先端
に設けられたコロナ電極から生成されたコロナイオンに
よって帯電された粉体塗料が、導電体である被塗物と電
極との間に形成された電界及び空気流にそって飛翔し、
被塗物に付着する。
【0003】このコロナ帯電方式には、2つの大きな技
術的課題があることが分かっている。1つはファラデー
ケージ効果と呼ばれ、電界(電気力線)が被塗物の凹部
に形成されないため、凹部には粉体塗料が少量しか付着
せず、逆に電気力線が集中するエッジ部には多量に付着
するという現象である。もう1つは逆電離現象と呼ば
れ、被塗物上に堆積された粉体塗料及び遊離コロナイオ
ンの蓄積電荷が大きくなりすぎて火花放電を生じ、塗装
面にクレータ状の不良箇所を生じる現象である。
【0004】これら技術的課題を解決するため、近年ト
リボ帯電方式スプレーガンを使用したトリボ帯電方式が
採用されてきている。この方式では、空気流によって搬
送される粉体塗料がスプレーガン内部の粉体塗料搬送部
との摩擦によって帯電し、空気流のみによって被塗物ま
で飛翔して付着する。
【0005】トリボ帯電方式スプレーガン内部の粉体塗
料搬送部は、一般的にフッ素原子を含有する部材で形成
あるいは表面処理されている。フッ素原子を含有する部
材は長期間の継続使用において物理的劣化が少ないとい
う利点がある。また、イオン化ポテンシャルが大きく、
強い負帯電性を有するため、この部材と粉体塗料との摩
擦によって塗料側を正極性に帯電することができる。
【0006】上記フッ素原子を含有する部材としては、
ポリテトラフルオロエチレン、ポリトリフルオロクロル
エチレン、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、
ポリジクロルジフルオロエチレンなどが使用される。
【0007】トリボ帯電方式ではコロナ帯電方式のよう
な電界が形成されないので、凹部にも粉体塗料が良好に
付着する。また、遊離イオンが発生しないので逆電離現
象も起きにくい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、粉体塗
料の帯電が摩擦だけによるため、絶対的な帯電量はコロ
ナ帯電方式よりも低いこと、粉体塗料のスプレーガンか
らの吐出速度を上げると十分な帯電量が得られないこ
と、および連続して使用するとスプレーガン内壁に摩擦
電荷が蓄積されるため粉体塗料の摩擦帯電量が低下して
被塗物への付着(塗着効率)が不十分になることなどの
問題点が明らかになっている。
【0009】本発明は、上記の問題を改善し、トリボ帯
電方式のスプレーガンに適用した場合に十分な摩擦帯電
量を得ることができ、しかもスプレーガン内壁への電荷
の蓄積を事実上問題ない範囲にとどめることができる粉
体塗料を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも結
着樹脂および硬化剤からなり、塗料搬送部にフッ素系樹
脂を用いたトリボ帯電方式のスプレーガンに使用される
粉体塗料であって、マグネットブローオフ法による帯電
量Q(μC/g) と、コールターカウンター法による個数平
均粒子径P(μm) との間に、下記の関係 2P−30≦Q≦2P かつ +10≦Q≦+30 が成立することを特徴とする粉体塗料により上記目的を
達成した。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の粉体塗料を詳細に
説明する。本発明の粉体塗料は、少なくとも結着樹脂お
よび硬化剤を含有してなる粉体粒子からなる粉体塗料で
ある。該結着樹脂としては、ポリエステル樹脂、アクリ
ル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、シリコン樹
脂、フッ素樹脂等が使用できる。硬化剤としては、イソ
シアネート、アミン、ポリアミド、酸無水物、ポリスル
フィド、三フッ化ホウ素酸、酸ジヒドラジド、イミダゾ
ール等が挙げられる。
【0012】また、粉体粒子には、必要に応じてその他
の添加剤を添加することもできる。例えば、硫酸バリウ
ム、炭酸カルシウム、酸化アルミニウム、およびケイ酸
カルシウム等の充填剤、アクリルオリゴマー、およびシ
リコーン等の流展剤、酸化チタン、酸化クロム、酸化
鉄、およびカーボンブラック等の着色剤、および発泡防
止剤等を適宜添加してもよい。
【0013】本発明の粉体塗料に使用される粉体粒子
は、上記結着剤等からなる組成物を乾式混合し、熱溶融
混練後、粉砕、分級することによって得られる。また、
組成物をスプレードライ法、各種重合法により直接得る
こともできる。
【0014】また、本発明の粉体塗料の個数平均粒子径
P(μm)と、マグネットブローオフ法による帯電量Q
(μC/g) とは上記関係を満たさねばならない。上記P
と、Qとの関係をグラフ化すると図1のようになる。
【0015】以下、マグネットブローオフ法による帯電
量Q(μC/g) について説明する。本来、噴体塗料の帯
電量を測定するには、塗料搬送部に設置されたフッ素樹
脂との摩擦によって帯電した粉体塗料をファラデーケー
ジに入れて帯電量を測定すれば良い。しかしながら、実
際使用する際の粉体塗料の帯電量は、トリボ帯電方式の
スプレーガンの構造や塗料のフィード量などによって数
値が変動してしまう。また、測定する際は、帯電して空
気中に浮遊している微小な粉体塗料を有効に回収するの
が非常に困難であるという問題がある。
【0016】そこで、上記問題を解決すべく、本発明で
はマグネットブローオフ法により帯電量Qを測定した。
以下、図2を使用して、マグネットブローオフ法につい
て説明する。マグネットブローオフ法では、スプレーガ
ンの摩擦帯電部材の代わりに、電子写真に用いられるシ
リコン樹脂でコートされたフェライト粉を使用する。具
体的には、正極性に帯電するトナーに一般的に用いられ
ている、シリコン樹脂でコートされたフェライト粉(パ
ウダーテック社製 商品名:FL921−1530)を
使用する。測定には、図2に示される装置を使用する。
この装置は、頭頂部4に例えばアルミシートなどの導電
性シート3が接着されている、非導電性磁石1が保持装
置2に挟まれてなる装置であり、上記導電性シート3に
は、コード6を介して、コンデンサ7が接続されてい
る。このコンデンサ7にはその充電量Cを図る電圧計8
が取付られ、電荷量検出路が形成されている。
【0017】粉体塗料の帯電量Qを測定するには、ま
ず、上記フェライト粉と粉体塗料とからなる混合物を攪
拌して、フェライト粉で粉体塗料を帯電させる。つい
で、得られた混合物を上記磁石1の頭頂部4に吸着させ
る。磁石1に吸着した混合物は、フェライト粉が磁石1
の磁気力により、ブラシ上にしっかりと穂立ちしてお
り、このフェライト粉の表面に静電気を帯びた粉体塗料
が弱い力で付着している。この状態では、電荷の総和は
正負ゼロである。ついで、混合物に高圧気体がよく当た
るように、磁石を回転または平行移動を繰り返しなが
ら、上方からノズル5を介して空気、窒素などの高圧気
体を吹き付ける。具体的には、穂立ちの上方の粉体塗料
をフェライト粉から吹き飛ばして分離した後、ノズル5
と磁石1との間隔を適宜狭めることにより、粉体塗料を
吹き飛ばされた後のフェライト粉を吹き飛ばして、より
導電性シート3よりの粉体塗料をも吹き飛ばすものであ
る。高圧気体により粉体塗料をフェライト粉から分離す
ると、フェライト粉が負となり、この負電荷により導電
性シート3が負に帯電する。この導電性シート3の負電
荷Q’を、コンデンサ7の容量Cと、コンデンサ7に加
わる電圧Vから、式Q’=C・Vにより算出する。つい
で、算出された導電性シート3の電荷量Q’をトナーの
重量Mで割って、トナーの単位重量の電荷量Q(Q’/
M)を算出する。
【0018】このようにして得られた帯電量Qが+10
μC/g よりも低い粉体塗料では、スプレーガン内壁との
摩擦が十分なされた場合でも、塗着に十分な帯電が確保
されず、結果として塗着効率が低くなるため好ましくな
い。また、+30μC/g よりも高い粉体塗料では、スプ
レーガン内壁に摩擦電荷が蓄積しやすく、場合によって
は粉体塗料自体が内壁に付着するため、連続噴霧時に粉
体塗料の帯電が低下し易くなり、結果的に塗着効率が低
下してしまうため好ましくない。また、帯電量Qが+1
0μC/g 以上、+30μC/g 以下であっても、個数平均
粒子径Pと、帯電量Qとの関係において、Q>2pの場
合には、塗料粒子が搬送空気流の影響を受け易くなるた
め、スプレーガン内壁で摩擦されずにノズルから噴霧さ
れる塗料が多くなり、結果としてと着効率が低くなる。
また、個数平均粒子径Pと、帯電量Qとの関係におい
て、Q<2p−30の場合には、スプレーガン内部での
摩擦は充分になされるが、塗料粒子の比表面積が小さく
なるため、帯電量Qは低くなり易いし、何より粗大粒子
による塗面の荒れやムラが問題になる。
【0019】粉体塗料の帯電量を上記範囲内に設定する
には、粉体塗料の原料である結着樹脂、硬化剤を選択し
たり、添加剤を添加すればよい。一般的に、粉体塗料の
主原料である結着樹脂はプラス帯電性が低いため、プラ
ス帯電性の強い添加剤を適正量添加することによって帯
電量Qを本発明で特定する範囲内に設定することができ
る。プラス帯電性の強い添加剤としては、第4級アンモ
ニウム塩化合物、ニグロシン染料、およびトリフェニル
メタン化合物などの化合物、およびアミノ基やアミド基
などの窒素を有してなる官能基を有する表面処理剤で表
面処理されたシリカ微粒子、アルミナ微粒子、および酸
化チタン微粒子などの微粒子が挙げられる。前者化合物
は、結着樹脂中に硬化剤とともに分散させて用いること
ができる。後者の微粒子はヘンシェルミキサやスーパー
ミキサなどの回転羽根を有する攪拌混合器を用いて粉体
粒子表面に適正量付着させて用いることができる。
【0020】また、上記個数平均粒子径P(μm)は、
コールターカウンターTAII型で測定された個数50
%径を意味する。
【0021】なお、本発明の粉体塗料を使用するトリボ
帯電方式のスプレーガンの塗料搬送部は、フッ素原子を
含有する部材で形成されていてもよいし、またフッ素原
子を含有する物質で表面処理されていてもよい。
【0022】
【実施例】以下、実施例および比較例に基づき本発明の
粉体塗料についてより詳しく説明する。 <実施例1> 上記の配合比からなる原料をスーパーミキサーで混合
し、加圧ニーダーを用いて120℃で熱溶融混練後、ジ
ェットミルで粉砕し、その後乾式気流分級機で個数平均
粒子径Pが12μmとなるように分級した。この粉体1
00重量部に対し、窒素原子を含有する表面処理剤(N
−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメト
キシシラン)で表面処理された疎水性シリカ微粉末0.
4重量部をヘンシェルミキサーで混合して実施例1の粉
体塗料を得た。
【0023】<実施例2> 上記の配合比からなる原料をスーパーミキサーで混合
し、加圧ニーダーで120℃で熱溶融混練後、ジェット
ミルで粉砕し、その後乾式気流分級機で個数50%径が
20μmとなるように分級した。この粉体100重量部
に対し、ジメチルジクロルシランで表面処理された疎水
性シリカ微粉末0.4重量部をヘンシェルミキサーで混
合して実施例2の粉体塗料を得た。
【0024】<実施例3> 上記の配合比からなる原料をスーパーミキサーで混合
し、加圧ニーダーで120℃で熱溶融混練後、ジェット
ミルで粉砕し、その後乾式気流分級機で個数50%径が
26μmとなるように分級した。この粉体100重量部
に対し、ジメチルジクロルシランで表面処理された疎水
性シリカ微粉末0.2重量部をヘンシェルミキサーで混
合して実施例2の粉体塗料を得た。
【0025】<比較例1>実施例1では個数平均粒子径
Pを26μm、添加する疎水性シリカ量を0.2重量部
としたのに対して、分級後の個数平均粒子径Pを4.5
μmとし、疎水性シリカ量を0.8重量部とした以外
は、実施例1と同様にして比較例1の粉体塗料を得た。 <比較例2>実施例1では個数平均粒子径Pを26μ
m、添加する疎水性シリカ量を0.2重量部としたのに
対して、分級後の個数平均粒子径Pを27.0μmと
し、疎水性シリカ量を0.2重量部とした以外は、実施
例1と同様にして比較例2の粉体塗料を得た。 <比較例3>実施例1では窒素原子を含有する表面処理
剤(N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルト
リメトキシシラン)で表面処理された疎水性シリカを使
用したのに対して、ジメチルジクロルシランで表面処理
された疎水性シリカ微粉末を使用した以外は実施例1と
同様にして比較例3の粉体塗料を得た。
【0026】<比較例4> 上記の配合比からなる原料をスーパーミキサーで混合
し、加圧ニーダーで120℃で熱溶融混練後、ジェット
ミルで粉砕し、その後乾式気流分級機で個数50%径が
12μmとなるように分級した。この粉体100重量部
に対し、窒素原子を含有する表面処理剤(N−(2−ア
ミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン)で表面処理された疎水性シリカ微粉末0.4重量部
をヘンシェルミキサーで混合して比較例4の粉体塗料を
得た。
【0027】<比較例5>個数平均粒子径が26μmに
なるよう粉砕分級し、疎水性シリカ量を0.2重量部と
した以外は比較例4と同様にして比較例5の粉体塗料を
得た。
【0028】ついで、<実施例1>〜<実施例3>、お
よび<比較例1>〜<比較例5>で得られたの粉体塗料
の帯電量Qおよび塗着効率を下記方法により測定した。 (1)粉体塗料の帯電量Q 実施例および比較例で得られた粉体塗料4重量部と、フ
ェライト粉(パウダーテック社製、商品名:FL921
−1530)96重量部とをV型ブレンダーで10分間
混合し、先に説明したマグネットブローオフ法によって
粉体塗料の帯電量Qを測定した。その結果を下記表1に
示す。 (2)塗着効率 実施例および比較例で得た粉体塗料をトリボ帯電方式の
スプレーガン(松尾社製)に適用し、下記塗装条件に
て、吐出量を80、100、120、そして150g/
min.と変化させて鋼板に粉体塗料を塗着させた。ま
た、吐出量を100g/min.に設定して、10分間
連続噴霧して鋼板に粉体塗料を塗着させた。使用した鋼
板は、1000mm四方のブライト仕上げされたリン酸
亜鉛処理鋼板(SPCC−SB板)の中央部に、当該鋼
板の面に対して垂直方向に位置するように300mm四
方の同鋼板が仮着してなるものである。 コンベアスピード 2.0 m/min. レシプロケーター ストローク 1000 mm スピード 20 m/min. ガン距離 200 mm 次に、仮着された300mm四方の鋼板を剥離し、鋼板
上の粉体塗料の付着量(X)と、吐出量から得られる理
論上の全付着量(Y)とから、下記式にしたがって塗着
効率を導出した。 塗着効率(%)=(X/Y)×100
【0029】 ただし、上記式中、*1は、トリボ帯電方式のスプレーガ
ンからの粉体塗料の吐出量を100g/min.に設定
して10分間連続噴霧した場合を意味する。
【0030】上記表1の結果をグラフに示したものが図
3である。表1および図3から明らかなように、粉体塗
料の個数平均粒子径Pと帯電量Qとを、2P−30≦Q
≦2Pかつ+10≦Q≦+30を満たすように設定する
ことにより、粉体塗料の噴霧量に対する被塗物への塗着
効率の変化が少なく、連続噴霧時も塗着効率が低下しな
い粉体塗料を得ることができる。
【0031】
【発明の効果】本発明の粉体塗料は、少なくとも結着樹
脂および硬化剤からなり、塗料搬送部にフッ素系樹脂を
用いたトリボ帯電方式のスプレーガンに使用される粉体
塗料であって、マグネットブローオフ法による帯電量Q
(μC/g) と、コールターカウンター法による個数平均粒
子径P(μm) との間に、2P−30≦Q≦2P、かつ+
10≦Q≦+30が成立することを特徴とする粉体塗料
である。粉体塗料のマグネットブローオフ法による帯電
量Qと個数平均粒子径Pを上記範囲に限定することによ
って、トリボ帯電方式のスプレーガンに適用した場合に
良好な帯電性が得られると同時に、スプレーガン内壁へ
の電荷の蓄積を事実上問題ない範囲にとどめることがで
きるため、粉体塗料の噴霧量に対する被塗物への塗着効
率の変化が少ない粉体塗料を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明における帯電量Qと、個数平
均粒子径Pとの関係を示す図である。
【図2】 図2は、マグネットブローオフ法の概略を示
す図である。
【図3】 図3は、実施例1〜3、および比較例1〜5
で得られた粉体塗料の帯電量Qと個数平均粒子径Pとの
関係を示す図である。
【符号の説明】
1 磁石 6 コード 2 保持装置 7 コンデンサ 3 導電性シート 8 電圧計 4 頭頂部 5 ノズル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも結着樹脂および硬化剤からな
    り、塗料搬送部にフッ素系樹脂を用いたトリボ帯電方式
    のスプレーガンに使用される粉体塗料であって、 マグネットブローオフ法による帯電量Q(μC/g) と、コ
    ールターカウンター法による個数平均粒子径P(μm) と
    の間に、下記の関係 2P−30≦Q≦2P かつ +10≦Q≦+30 が成立することを特徴とする粉体塗料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018047423A (ja) * 2016-09-21 2018-03-29 富士ゼロックス株式会社 静電粉体塗装方法

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