JPH0994613A - ストリップコイルのオープニング装置 - Google Patents

ストリップコイルのオープニング装置

Info

Publication number
JPH0994613A
JPH0994613A JP27505795A JP27505795A JPH0994613A JP H0994613 A JPH0994613 A JP H0994613A JP 27505795 A JP27505795 A JP 27505795A JP 27505795 A JP27505795 A JP 27505795A JP H0994613 A JPH0994613 A JP H0994613A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
strip coil
coil
clamper
tip
edge body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27505795A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Aihara
正樹 相原
Hikosaku Matsunaga
彦作 松永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
Priority to JP27505795A priority Critical patent/JPH0994613A/ja
Publication of JPH0994613A publication Critical patent/JPH0994613A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ストリップコイルが厚さや剛性の大きい材料
で構成されているような場合においても、ストリップコ
イルの先端を加工ラインのピンチロール間に円滑かつ確
実に、しかも全自動的に導くこと。 【解決手段】 ストリップコイル13と加工ライン15
のピンチロール16、17との間で移動可能に設けられ
たフレーム18に、ストリップコイルの外周側の先端部
分を剥離状態とするエッジ体24と、ストリップコイル
の先端部近傍を挟持する挟持機構25とを備える。挟持
機構25は、ストリップコイルの巻回時に内周側となっ
ていた下面を引き出し方向に一定長さに亘って支持する
下側クランパ25aと、この下側クランパの上面に対向
して設けられストリップコイルの巻回時に外周側となっ
ていた上面に圧接してストリップコイルの先端に上向き
の曲げ力を作用させる上側クランパ25bとを有する構
成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ペイオフリールの
マンドレルに巻回したストリップコイルを外周側先端か
ら巻き出して、冷間圧延ライン等の各種加工ラインに供
給するためのストリップコイルのオープニング装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、ストリップコイルのオープニング
装置として、種々の構成のものが知られている。その中
で多用されているのは、ペイオフリールのマンドレルに
巻回した軸心が水平なストリップコイルと、加工ライン
のピンチロールとの間に、例えば縦長で下端側を中心と
して回動するアームを設け、このアームの上端側にエッ
ジ体とガイドテーブルとを取り付けた構成のものであ
る。
【0003】エッジ体は、ストリップコイルの外周側の
先端部分と、その内周側のコイル部分との隙間に、接線
方向に沿って食い込むようになっており、その食い込み
によってコイル先端を内周側コイル部分から剥離状態と
するものである。
【0004】ガイドテーブルは、エッジ体のコイル引き
出し方向下流側に配置され、剥離状態となったストリッ
プコイルを加工ラインのピンチロールまで導くようにな
っている。
【0005】そして、コイルオープニングに際しては、
エッジ体をストリップコイルの外周側の先端部分の接線
方向に向けた配置として、ストリップコイルをマンドレ
ルの回転及びコイル外周面に接触する押さえロールの回
転によってコイル巻き戻し方向に回転させる。これによ
り、ストリップコイルの先端がエッジ体により剥離状態
となって引き出され、ガイドテーブルに案内されて加工
ラインのピンチロールまで導かれるものである。
【0006】しかし、このような従来のオープニング装
置では、マンドレル及びコイル押さえロールの回転力に
よってストリップコイル側を回転させるだけで、エッジ
体による剥離及びガイドテーブル上での摺動を行わせて
ライン入側のピンチロールに送給するものであるため、
ストリップコイルの先端部形状等によってガイドテーブ
ルの表面との摩擦抵抗が大きくなるような場合には、ス
トリップコイルを必ずしも円滑にピンチロール間に導く
ことができない等の問題があった。
【0007】そこで、近年では種々の改良技術が提案さ
れ、例えば特開平5-228538号公報では、摩擦等の影響を
受けずに円滑にストリップコイルをピンチロールに送給
できるオープニング装置が開示されている。
【0008】即ち、図6及び図7は同公報開示の技術の
要部を示したものであり、ペイオフリール1のマンドレ
ルに巻回したストリップコイル2と加工ラインのピンチ
ロール3、4との間で移動可能に設けられたアーム5を
有している。このアーム5に、ストリップコイル2の外
周側の先端部分2aをその内周側隙間への食い込みによ
って内周側コイル部分2bから剥離状態とするエッジ体
6が取り付けられるとともに、このエッジ体6により剥
離状態となったストリップコイル2の先端部2a近傍を
挟持する挟持機構7が取り付けられている。
【0009】挟持機構7は、ストリップコイル2の巻回
時に内周側となっていた下面に圧接するロール状の下側
クランパ7aと、この下側クランパ7aに対向して設け
られストリップコイル2の巻回時に外周側となっていた
上面に圧接する上側クランパ7bとを有する構成となっ
ている。
【0010】コイルオープニングの際には、図6に示し
たように、エッジ体6をストリップコイル2の外周側の
先端部分2aの内周側隙間に食い込ませることによっ
て、内周側コイル部分2bから剥離状態とし、この剥離
状態となったコイル先端部2aを挟持機構7の下側クラ
ンパ7aと上側クランパ7bとで挟持してする。そし
て、ストリップコイル2の先端部2aを、そのコイル2
の巻き戻し方向aへの回転及びアーム5の加工ライン側
方向bへの移動により引き出して、図7に示したよう
に、ピンチロール3、4間に導くものである。
【0011】このような構成によると、コイル先端部2
aの近傍を挟持機構7で挟持して加工ラインのピンチロ
ール3、4間に導くので、摩擦等の影響を受けずに円滑
にストリップコイルを送給できる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来のストリップコイルのオープニング装置では、挟持
機構7を構成する下側クランパ7aと上側クランパ7b
とが、例えばロール同士の接触のごとく構成されてい
て、ストリップコイル2を引き出し方向において拘束す
る範囲が非常に狭い1か所に限られている。
【0013】従って、ストリップコイル2の先端部2a
近傍を挟持して引き出す場合、例えば板厚が 5〜 6mm以
下の薄いストリップコイル2に対してはその剛性も小さ
いことから、両クランパ7a、7bによる挟持及び加工
ライン側への引張り力で十分に延ばすことができるの
で、図7に仮想線で示すように、加工ラインのピンチロ
ール3、4間に具合よく導入することができる。しか
し、ストリップコイル2が板厚 5〜 6mmを越える厚いも
のとなると、板剛性が大きくなるため下側クランパ7a
と上側クランパ7bとの接点である狭い1か所で挟持す
るだけでは、ストリップコイル2の先端部2aに巻回時
の湾曲が残存し、図7に実線で示すように、下側のピン
チロール4に当接する等、必ずしも円滑に加工ラインの
ピンチロール3、4間に導くことができなくなる。
【0014】また、ストリップコイル2が降伏応力の大
きい材料で構成されている場合にも、同様にストリップ
コイル2の先端部2aに曲りが大きく残り、ストリップ
コイル2の先端部2aがピンチロール4に当接して円滑
に加工ラインのピンチロール3、4間に導く場合に支障
が生じ易い。
【0015】本発明が解決しようとする課題は、ストリ
ップコイルが厚さや剛性の大きい材料で構成されている
ような場合においても、ストリップコイルの先端を加工
ラインのピンチロール間に円滑かつ確実に、しかも全自
動的に導くことができるストリップコイルのオープニン
グ装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の本発明は、ペイオフリールのマ
ンドレルに巻回した軸心が水平なストリップコイルと加
工ラインのピンチロールとの間で移動可能に設けられた
フレームと、このフレームに取り付けられストリップコ
イルの外周側の先端部分をその内周側隙間への食い込み
によって内周側コイル部分から剥離状態とするエッジ体
と、このエッジ体により剥離状態となったストリップコ
イルの先端部近傍を挟持する挟持機構とを備え、挟持し
たストリップコイルの先端部をそのコイルの巻き戻し方
向への回転及び前記フレームの加工ライン側への移動に
より引き出して前記ピンチロール間に導くようにしたス
トリップコイルのオープニング装置において、前記挟持
機構は、ストリップコイルの巻回時に内周側となってい
た下面を引き出し方向に一定長さに亘って支持する下側
クランパと、この下側クランパの上面に対向して設けら
れストリップコイルの巻回時に外周側となっていた上面
に圧接してストリップコイルの先端に上向きの曲げ力を
作用させる上側クランパとを有するようにしたものであ
る。
【0017】また、請求項2に記載の本発明は、請求項
1に記載のストリップコイルのオープニング装置におい
て、エッジ体は、その先端エッジ部がストリップコイル
の接線方向とその接線に交差する方向とに角度可変にフ
レームに軸支されるとともにエッジ体角度変更用駆動手
段に連結されており、下側クランパは、ストリップコイ
ルの引き出し方向側の端部が上下方向に角度変化可能に
前記フレームに軸支されるとともにクランパ角度変更用
駆動手段に連結されているようにしたものである。
【0018】更に、請求項3に記載の本発明は、請求項
2に記載のストリップコイルのオープニング装置におい
て、下側クランパはエッジ体にコイル引き出し方向下流
側で隣接して配置されており、かつこれら下側クランパ
とエッジ体とをフレームに角度可変に支持する軸は互い
に同軸的に配置されているようにしたものである。
【0019】更にまた、請求項4に記載の本発明は、請
求項2または3記載のストリップコイルのオープニング
装置において、クランパ角度変更用駆動手段はシリンダ
機構または電動機構であるようにしたものである。
【0020】以上の本発明の構成によると、挟持機構を
ストリップコイルの巻回時に内周側となっていた下面を
引き出し方向に一定長さに亘って支持する下側クランパ
と、この下側クランパの上面に対向して設けられストリ
ップコイルの巻回時に外周側となっていた上面に圧接し
てストリップコイルの先端に上向きの曲げ力を作用させ
る上側クランパとを有するようにしたことにより、剥離
状態となったストリップコイルの先端部分を、挟持機構
で引き出すとともに、一定長さ引き出した状態で、上側
クランパとの間に挟持されたストリップコイルの先端を
上向きに曲げ、引き出し方向を上方に変更して、いわゆ
る先端曲げ(鼻曲げ)を行うことができる。
【0021】従って、ストリップコイルの板厚が大きい
場合や降伏応力の大きい材料で構成されている場合で
も、挟持機構を構成する上側クランパ及び下側クランパ
によって強制的に上向きにストリップコイルを曲げるこ
とができるので、ストリップコイルの巻回時の湾曲によ
る方向性を変更することが確実に行える。
【0022】そして、先端曲げの後さらに引き出しを進
め、ストリップコイルの先端がピンチロールの部位に達
した場合には、ストリップコイルの先端をピンチロール
間に円滑に送給することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るストリップコ
イルのオープニング装置の一実施形態を図面を参照して
説明する。図1はストリップコイルのオープニング装置
の全体構成を示す側面図である。
【0024】本実施形態によるオープニング装置では図
1に示すように、ペイオフリール11の水平なマンドレ
ル12にストリップコイル13が巻回され、マンドレル
12の回転及びストリップコイル13の外周面に接する
コイル押しロール14によって巻き戻し方向aへの回転
が行えるようになっている。一方、加工ライン15の入
側には上下一対のピンチロール16、17が設けられて
いる。
【0025】これらストリップコイル13と、ピンチロ
ール16、17との間に縦長なフレーム18が配置され
ている。このフレーム18は例えば図1の紙面厚さ方向
で対向する1対の支柱と、その間に架設された梁とで四
角枠状に構成されている。そして、このフレーム18の
下端部が支持台19に軸20を介して回動可能に支持さ
れるとともに、支持台19がさらに基台21に昇降可能
に支持されており、これによりフレーム18の上端側が
ストリップコイル13とピンチロール16、17とに向
かって往復回動可能とされ、かつ昇降可能となってい
る。フレーム18の回動は、このフレーム18と支持台
19との間に設けられた油圧シリンダー22によって行
われ、また昇降は、支持台19と基台21との間に設け
られた油圧シリンダー23によって行われるようになっ
ている。
【0026】フレーム18の上端側には、ストリップコ
イル13の外周側の先端13a部分を剥離状態とするた
めのエッジ体24と、このエッジ体24により剥離状態
となったストリップコイル13の先端13a近傍を挟持
する挟持機構25とが設けられている。
【0027】図2〜図4は、エッジ体24及び挟持機構
25の詳細な構成、並びにそれらの作用を拡大して示す
説明図である。
【0028】これらの図2〜図4にも示すように、エッ
ジ体24はストリップコイル13の外周側の先端13a
部分の内周側隙間への食い込みによって内周側コイル部
分13bから剥離状態とするもので、先端エッジ部の角
度θは食い込み力を強めるために小さく設定され、断面
形状で見ると全体として肉薄で、かつ鋭利に構成されて
いる。
【0029】このエッジ体24の基端側は、水平な軸2
6によってフレーム18に回動可能に支持されており、
これによりエッジ体24の先端エッジ部がストリップコ
イル13の接線方向(ほぼ横向き)と、その接線に交差
する方向(下向き)とに角度可変とされている。尚、軸
26は図示しないエッジ体角度変更用駆動手段としての
モータに、ギア機構を介して連結されている。
【0030】また挟持機構25は、大別してストリップ
コイル13の巻回時に内周側となっていた下面を引き出
し方向に一定長さに亘って支持する下側クランパ25a
と、この下側クランパ25aの上面に対向して設けられ
ストリップコイル13の巻回時に外周側となっていた上
面に圧接してストリップコイル13の先端に上向きの曲
げ力を作用させる上側クランパ25bとを有する構成と
されている。
【0031】即ち、下側クランパ25aはエッジ体にコ
イル引き出し方向下流側で隣接して配置されており、ス
トリップコイル13の先端13a部分をその上に載置し
た場合に、引き出し方向に沿って一定の長さに亘ってス
トリップコイル13の先端13a部分を支持するように
上下流方向に長い翼状をなしている。そして、下側クラ
ンパ25aの上面は、図2に示すように、エッジ体24
が横向きとなった場合の上面と面一となるように設定さ
れている。これにより、ストリップコイル13の先端1
3a部分がスムーズにエッジ体24から下側クランパ2
5aに移行するようになっている。
【0032】また、下側クランパ25aは、ストリップ
コイル13の引き出し方向下流側の端部が上下方向に角
度変化するように、上流側の端部が軸27によりフレー
ム18に軸支されるとともに、下流側の端部が、フレー
ム18に設けたクランパ角度変更用駆動手段としての油
圧シリンダー28に連結されている。これにより下側ク
ランパ25aは、図3に示すように、ストリップコイル
13の先端13a部分を支持して、その引き出し方向を
上向きに切り替えることが可能となっている。
【0033】尚、下側クランパ25aを軸支するための
軸27は、エッジ体24を軸支するための軸26の外周
側に配置されており、同一軸心上でフレーム18に支持
されている。
【0034】また、上側クランパ25bは下側が円弧状
をなすほぼ半円形状とされており、下側クランパ25a
の軸27よりも引き出し方向下流側に少しずれた位置で
下側クランパ25aに対して上方から対向してフレーム
18に昇降可能に支持されている。そして、この上側ク
ランパ25bはその上方位置でフレーム18に設けた油
圧シリンダー29に連結され、大きいストロークで昇降
駆動されるようになっている。
【0035】次に作用を説明する。ストリップコイル1
3のオープニングに際しては、まず図1に仮想線で示す
ように、フレーム18をストリップコイル13側に回動
させる。この場合、ストリップコイル13のコイル径に
応じて、エッジ体24がコイル先端位置で接線方向に向
くようにフレーム18の高さを設定しておく。また、上
側クランパ25bは上昇させて、下側クランパ25aの
上側を開放状態としておく。
【0036】そして、マンドレル12及びコイル押しロ
ール14を回転させ、ストリップコイル13の先端13
a部分をエッジ体24上に送るようにする。この時、下
側クランパ25aは図2に示すように、油圧シリンダー
28の駆動によって上面がエッジ体24の上面と同一平
面となるように旋回させておく。
【0037】この状態でストリップコイル13が回転し
た場合、ストリップコイル13の外周側の先端13a部
分の内周側隙間にエッジ体24が食い込み、エッジ体2
4によってストリップコイル13の外周側の先端13a
部分がその内周側コイル部分13bから剥離される状態
となる。
【0038】この剥離状態となったストリップコイル1
3の先端13a部分は、下側クランパ25aを通過して
引き出される。このストリップコイル13の先端13a
が一定長さ引き出された際に、上側クランパ25bを下
降させ、両クランパ25a、25bによってストリップ
コイル13の先端13a近傍を厚さ方向から挟持する。
【0039】その後更に、ストリップコイル13を回転
させ、引き出し量を多くすると同時に、フレーム16は
加工ライン15側に回動させてストリップコイル13の
先端13aをピンチロール16、17側に向けて移動さ
せる。
【0040】この場合、図3に示すようにエッジ体24
は下方に向くように回動させ、下側クランパ25aは油
圧シリンダー28によって軸27を支点として上向きに
回動させる。これにより、上側クランパ25bとの間に
挟持されたストリップコイル13の先端13aは上向き
に曲げられ、引き出し方向が上方に変更され、いわゆる
先端曲げ(鼻曲げ)が行われる。この先端曲げの作用
は、ストリップコイル13の板厚が大きい場合や降伏応
力の大きい材料で構成されている場合に効果的に行われ
る。
【0041】即ち、ストリップコイル2が板厚 5〜 6mm
を越える厚いものであったり、降伏応力の大きい材料で
構成されているものであると、板剛性が大きく単に挟持
しただけではストリップコイル13の先端13aに巻回
時の湾曲が残存するが、本実施形態のオープニング装置
では、挟持機構を構成する上側クランパ25a及び下側
クランパ25bによって強制的に上向きにストリップコ
イル13を曲げることができるので、ストリップコイル
13の巻回時の湾曲による方向性を変更することが確実
に行えるようになる。
【0042】そこで、先端曲げの後、更に引き出しを進
め、ストリップコイル13の先端13aがピンチロール
16、17の部位に達した場合には、図3に示すよう
に、ストリップコイル13の先端13aが上記の先端曲
げによって上向きとなっているので、ピンチロール1
6、17間に円滑に送給することができる。
【0043】本実施形態では、板厚1.2 〜9.0 mmまでの
熱延鋼帯についてコイルオープニングを行ったところ、
ストリップコイル13の先端形状によらず、 100%自動
的に先端送給を行うことができた。
【0044】また、ストリップコイル2が降伏応力の大
きい材料で構成されている場合には、板厚が小さくても
ストリップコイル2の先端部2aに曲りが大きく残る可
能性があるが、その場合にも本発明は適用することがで
きる。つまり、板厚が小さい場合など板厚が異なる場合
には、それに応じて両クランパ25a、25bによるク
ランプ後の保持角度を変更して、曲げ角度の設定等を適
宜変更すればよい。尚、本実施形態で適用できるストリ
ップコイル13の厚さは、いわゆる薄物(板厚≦4.5mm
位)から厚物(板厚>4.5mm 位)まで種々可能である。
【0045】従って、本実施形態によると、ストリップ
コイル13が厚さや剛性の大きい材料で構成されている
ような場合においても、ストリップコイル13の先端1
3aを加工ライン15のピンチロール16、17間に円
滑かつ確実に、しかも全自動的に導くことができる。
【0046】尚、前記実施形態においては、下側クラン
パ25aの角度を変化させるようにしたが、本発明では
必ずしもそのような構成に限定されるものではなく、例
えば下側クランパ25の上面形状及び上側クランパ25
bによる加圧位置の設定等によって挟持動作のみで先端
曲げを行う構成とすることも可能である。また、下側ク
ランパ25aと上側クランパ25bを含めた挟持機構全
体を回転させることも、設備が複雑で大形となるが可能
である。
【0047】尚、前記実施形態においては、下側クラン
パ25aの回動を油圧シリンダー28によって行う構成
としたが、このようなシリンダ機構に限らず、電動機構
であるモータなどによって下側クランパ25aの回動を
行う構成としてもよい。
【0048】例えば図5は、電動機構を採用した場合の
一例を示す図である。この図5に示した構成では、フレ
ーム18が対向する1対の支柱18a、18bと、その
間に架設された梁18cとで四角枠状に構成されてい
る。そして、このフレーム18の下端部が図示しない支
持台に軸を介して回動可能に支持される(図1参照)。
【0049】両支柱18a、18b間には、二重構造の
軸26、27が支持されており、内側軸26には、スト
リップコイル13を剥離状態とするためのエッジ体24
が支持され、外側軸27には下側クランパ25aが一体
に連結されている。そして、内側軸26が一方の支柱1
8aに設けたエッジ体角度変更用駆動手段としてのモー
タ31に、ギア機構32を介して連結されている。
【0050】また、外側軸27が他方の支柱18bに設
けたクランパ角度変更用駆動手段としてのモータ33
に、ギア機構34を介して連結されている。これによ
り、下側クランパ25aは軸27を中心として回動し、
ストリップコイル13の角度変更作用を行うことができ
る。
【0051】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るストリップ
コイルのオープニング装置によれば、ストリップコイル
が厚さや剛性の大きい材料で構成されているような場合
においても、ストリップコイルの先端を加工ラインのピ
ンチロール間に円滑かつ確実に、しかも全自動的に導く
ことができるという効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るストリップコイルのオープニング
装置の一実施形態を示す全体構成図である。
【図2】同実施形態における作用説明図で、ストリップ
コイルのオープニング開始状態を示す図である。
【図3】同実施形態における作用説明図で、ストリップ
コイルのオープニングにおける先端曲げ加工状態を示す
図である。
【図4】同実施形態における作用説明図で、ストリップ
コイルをピンチロールに送給する状態を示す図である。
【図5】本発明に係るストリップコイルのオープニング
装置の他の実施形態を示す部分構成図である。
【図6】従来例を示す作用説明図である。
【図7】従来例を示す作用説明図である。
【符号の説明】
11 ペイオフリール 12 マンドレル 13 ストリップコイル 14 コイル押しロール 15 加工ライン 16、17 ピンチロール 18 フレーム 24 エッジ体 25 挟持機構 25a 下側クランパ 25b 上側クランパ 26、27 軸 29 油圧シリンダー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ペイオフリールのマンドレルに巻回した
    軸心が水平なストリップコイルと加工ラインのピンチロ
    ールとの間で移動可能に設けられたフレームと、このフ
    レームに取り付けられストリップコイルの外周側の先端
    部分をその内周側隙間への食い込みによって内周側コイ
    ル部分から剥離状態とするエッジ体と、このエッジ体に
    より剥離状態となったストリップコイルの先端部近傍を
    挟持する挟持機構とを備え、挟持したストリップコイル
    の先端部をそのコイルの巻き戻し方向への回転及び前記
    フレームの加工ライン側への移動により引き出して前記
    ピンチロール間に導くようにしたストリップコイルのオ
    ープニング装置において、前記挟持機構は、ストリップ
    コイルの巻回時に内周側となっていた下面を引き出し方
    向に一定長さに亘って支持する下側クランパと、この下
    側クランパの上面に対向して設けられストリップコイル
    の巻回時に外周側となっていた上面に圧接してストリッ
    プコイルの先端に上向きの曲げ力を作用させる上側クラ
    ンパとを有する構成としたことを特徴とするストリップ
    コイルのオープニング装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のストリップコイルのオー
    プニング装置において、エッジ体は、その先端エッジ部
    がストリップコイルの接線方向とその接線に交差する方
    向とに角度可変にフレームに軸支されるとともにエッジ
    体角度変更用駆動手段に連結されており、下側クランパ
    は、ストリップコイルの引き出し方向側の端部が上下方
    向に角度変化可能に前記フレームに軸支されるとともに
    クランパ角度変更用駆動手段に連結されていることを特
    徴とするストリップコイルのオープニング装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のストリップコイルのオー
    プニング装置において、下側クランパはエッジ体にコイ
    ル引き出し方向下流側で隣接して配置されており、かつ
    これら下側クランパとエッジ体とをフレームに角度可変
    に支持する軸は互いに同軸的に配置されていることを特
    徴とするストリップコイルのオープニング装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または3記載のストリップコイ
    ルのオープニング装置において、クランパ角度変更用駆
    動手段はシリンダ機構または電動機構であることを特徴
    とするストリップコイルのオープニング装置。
JP27505795A 1995-09-29 1995-09-29 ストリップコイルのオープニング装置 Pending JPH0994613A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27505795A JPH0994613A (ja) 1995-09-29 1995-09-29 ストリップコイルのオープニング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27505795A JPH0994613A (ja) 1995-09-29 1995-09-29 ストリップコイルのオープニング装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0994613A true JPH0994613A (ja) 1997-04-08

Family

ID=17550252

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27505795A Pending JPH0994613A (ja) 1995-09-29 1995-09-29 ストリップコイルのオープニング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0994613A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0916423A2 (de) * 1997-11-12 1999-05-19 Sms Schloemann-Siemag Aktiengesellschaft Abhaspelvorrichtung zum Abhaspeln eines Bandes

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0916423A2 (de) * 1997-11-12 1999-05-19 Sms Schloemann-Siemag Aktiengesellschaft Abhaspelvorrichtung zum Abhaspeln eines Bandes
EP0916423A3 (de) * 1997-11-12 2001-03-14 SMS Demag AG Abhaspelvorrichtung zum Abhaspeln eines Bandes

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ZA200400337B (en) Device for winding and unwinding hot-rolled pre-strips consisting of hot metal.
JPH0797637A (ja) ホットストリップのためのリール炉
CA1220061A (en) Method and apparatus for underwinding strip on a drum
JPH0994613A (ja) ストリップコイルのオープニング装置
JP5435121B2 (ja) コイルオープニング装置及びコイルの巻き戻し方法
JP5212191B2 (ja) コイルオープニング装置及びコイルの巻き戻し方法
JP3361887B2 (ja) 金属帯の巻取装置
JP3064890B2 (ja) 線材自動束取り装置
JP3342561B2 (ja) 鋼板ストリップコイルのプリパレ−ション装置
JP3324503B2 (ja) 金属帯の巻取り方法および巻取り装置
JP3293877B2 (ja) プレス機械用の材料板供給装置
US3761034A (en) Paper feeding device
JP2859582B2 (ja) ストリップコイルの鼻曲げ装置およびストリップ処理ライン
JP3765893B2 (ja) 板材加工方法およびその装置
JPS6351765B2 (ja)
JP7387452B2 (ja) マスキングテープの巻取装置および巻取方法
JPH06285711A (ja) オフゲージ処理装置
JP2807380B2 (ja) ストリップ巻取装置
JPH09108735A (ja) コイル材の自動通板給送装置
KR100829961B1 (ko) 권취기의 스트립 선단 굽힘장치
JPS624327Y2 (ja)
JPS6213694Y2 (ja)
JP2923121B2 (ja) コイルオープニング装置
JPS6250210B2 (ja)
JPS59202118A (ja) アンコイラ

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20040910

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050106