JPH099459A - グロメット及びその組付け方法 - Google Patents

グロメット及びその組付け方法

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JPH099459A
JPH099459A JP7154680A JP15468095A JPH099459A JP H099459 A JPH099459 A JP H099459A JP 7154680 A JP7154680 A JP 7154680A JP 15468095 A JP15468095 A JP 15468095A JP H099459 A JPH099459 A JP H099459A
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Shuji Ono
修司 小野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 充填剤を少量に抑え、耐久性の向上が可能な
グロメットの提供。 【構成】 グロメット本体(9)と、パネルの孔部に嵌
合される弾性膨出部(11)とを備えたグロメット(3
1)で、グロメット本体(9)の外部空間側の端部(9
a)に、電線挿通部(7)よりも拡径されて電線挿通部
(7)に連通する開口(35)を有する充填剤収容部
(33)を設け、充填剤の注入前では、充填剤収容部
(33)の開口(35)側を折返して、切除部(41)
をグロメット本体(9)の外側に位置させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両等のパネルに嵌合
されて電線を挿通する防水用のグロメット及びその組付
け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来のこの種のグロメット1を
示している(実開平2−24425号公報参照)。
【0003】同図に示すように、内部空間Si と外部空
間So とを区画するパネル3にワイヤハーネスWを挿通
する場合、パネル3に形成した孔部5にグロメット1を
嵌合し、ワイヤハーネスWをグロメット1に挿通させて
内部空間Si から外部空間So に引出している。この内
部空間Si は例えば自動車の車室内のように防水を必要
とする空間であり、外部空間So はエンジンルームのよ
うに防水を必要としない空間である。この場合、パネル
3はダッシュパネルに相当する。
【0004】グロメット1は、内側が電線挿通部7とな
る筒体状のグロメット本体9と、グロメット本体の外周
に膨出して形成された弾性膨出部11とを備え、弾性膨
出部11の先端にはパネル3の孔部5に嵌合される溝部
13が形成されている。かかるグロメット1によれば、
孔部5を通って外部空間So から内部空間Si へ水等が
侵入するのを防止することができる。
【0005】また、ワイヤハーネスWは複数の電線Wa
をテープTによって束ねたものであり、電線Wa相互間
の隙間から水や油などが漏洩する可能性があるため、こ
の従来例では、グロメット本体9に電線挿通部7と連通
する管部15を突設し、管部15から電線挿通部7内に
液状硬化性の充填剤Rを注入し充填している。これによ
り、テープTを巻付けずに電線挿通部7に挿通した電線
Waの相互間の隙間が充填剤Rによって埋められ、電線
挿通部7内で止水効果を得ることができる。
【0006】図7は、従来の他のグロメット21を示し
ている(実開平1−66713号公報参照)。
【0007】このグロメット21は、図6のグロメット
1と同様に、内側が電線挿通部7となる筒体状のグロメ
ット本体9と、グロメット本体9の外周に膨出して形成
され先端に溝部13を有する弾性膨出部11とを備え、
ワイヤハーネスWは、電線挿通部7から弾性膨出部11
の内部11aを挿通している。弾性膨出部11の内部1
1aには液状硬化性の充填剤Rが充填され、電線Wa相
互間の隙間が埋められており、図6のグロメット1と同
様の防水性を得ることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、かかる従来
のグロメット1,21では、グロメット本体9の外部空
間So 側の端部9aにおいて、グロメット本体9とワイ
ヤハーネスWとの間が完全に塞がれていないため、両者
の間隙15から水が侵入し、グロメット本体9の端部9
aと充填剤Rとの間の電線挿通部7に水が停留してしま
う可能性がある。特に、電線Wa相互間の隙間に侵入し
た水は抜け難く、かかる水溜まりによって、電線Waに
巻付けたテープTや、グロメット本体9の外部空間So
側の端部9aの耐久性が低下してしまうが恐れがあっ
た。
【0009】また、図7のグロメット21では、弾性膨
出部11の内部11aに充填剤Rを充填しているので、
弾性膨出部11を大きく形成したときは多量の充填剤R
が必要となってしまうという不都合があった。
【0010】本発明は、上記事情を考慮し、充填剤を少
量に抑えて耐久性を向上させることができるグロメット
の提供を目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、電線挿通部を有するグロメット本体と、このグロメ
ット本体の外周に膨出して形成され内部空間と外部空間
とを区画するパネルの孔部に嵌合される弾性膨出部と、
前記グロメット本体の外部空間側の端部に突設され、前
記電線挿通部よりも拡径された開口から内部に充填剤が
注入される筒体状の充填剤収容部と、この充填剤収容部
の開口側に薄肉状の易破断部によって区画形成された切
除部とを備えたグロメットであって、前記充填剤の注入
前の充填剤収容部の開口側は、前記切除部が前記グロメ
ット本体の外側に位置するように折返され反転している
ことを特徴とするものである。
【0012】請求項2に記載の発明は、電線挿通部を有
するグロメット本体と、このグロメット本体の外周に膨
出して形成され内部空間と外部空間とを区画するパネル
の孔部に嵌合される弾性膨出部と、前記グロメット本体
の外部空間側の端部に突設され、前記電線挿通部よりも
拡径された開口から内部に充填剤が注入される筒体状の
充填剤収容部と、この充填剤収容部の開口側に薄肉状の
易破断部によって区画形成された切除部とを備えたグロ
メットを、電線に組付けるグロメットの組付け方法であ
って、前記切除部が前記グロメット本体の外側に位置す
るように前記充填剤収容部の開口側を折返した反転状態
で、前記電線挿通部を拡げて電線を挿通した後、前記充
填剤収容部を戻した初期状態で、該充填剤収容部に充填
剤を注入することを特徴とするものである。
【0013】
【作用】請求項1又は請求項2に記載の発明では、グロ
メットを電線に組付ける場合、充填剤収容部の開口側を
折返した反転状態で、電線挿通部を外側に拡げて電線を
挿通し、電線挿通後は、充填剤収容部を反転状態から戻
して初期状態とし、開口から充填剤収容部に充填剤を注
入して硬化させ、硬化後に切除部を充填剤収容部から切
り離す。
【0014】この結果、充填剤収容部の開口側では、硬
化した充填剤と電線との間が完全に塞がれた状態とな
り、グロメットの内部への水の侵入を完全に阻止して水
溜まりの発生を防止することができるとともに、充填剤
収容部において充填剤を電線相互間にも充填すれば、電
線の相互間の隙間が充填剤によって埋められて止水効果
をも得ることができる。
【0015】また、弾性膨出部とは別に充填剤収容部を
設けたので、弾性膨出部の寸法形状によらず充填剤収容
部の寸法形状を最小に設定して、充填剤の量を少量に抑
えることができる。
【0016】また、切除部は易破断部によって区画形成
されているので、作業者は易破断部に沿って充填剤収容
部から切除部を容易に切り離すことができる。そして、
充填剤を硬化させた後に切除部を切り離すので、充填剤
の注入量が若干増えてしまっても、充填剤が開口から溢
れるのを防止することができ、また、使用時には切除部
を切り離した部分から水が流れ落ちるので、開口から充
填剤までの間に水が溜まるのを防止することができる。
【0017】さらに、グロメットを電線に組付ける前
は、充填剤収容部の開口側を折返した反転状態であり、
充填剤収容部とグロメット本体とが二重構造となるの
で、グロメットの組付け前に充填剤収容部が横方向から
潰され難く、充填剤収容部が塑性的に変形することがな
い。このため、充填剤注入時には充填剤収容部を初期の
設定形状に確実に復帰するので、充填剤収容部の変形に
起因した充填ムラが生じ難くなり、安定した防水性を確
保することができる。
【0018】また、電線挿通部を拡げて電線を挿通する
際に、易破断部がグロメット本体の外側に位置し、易破
断部に拡径用の治具や電線等が干渉することがないの
で、易破断部が充填剤の注入前に破損するのを防止する
ことができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0020】図1は本実施例に係る反転状態のグロメッ
トであり、(a)は一部断面で示す側面図、(b)は
(a)のA−A断面図である。図2は図1のグロメット
の使用状態を示す側断面図、図3は図1のグロメットの
初期状態を示す側断面図、図4の(a)は図3のB−B
断面図、(b)は(a)のC部拡大図、図5は図1のグ
ロメットに充填剤を注入している状態を示す側断面図で
ある。なお、従来と同様の部分については、同一の符号
を付してその説明を省略する。
【0021】図2及び図3に示すように、本実施例のグ
ロメット31は、グロメット本体9の外部空間So 側の
端部9aに、中空状で内部に液状硬化性の充填剤Rが充
填される充填剤収容部33を設けたものである。充填剤
収容部33は、グロメット本体9の端部9aから外部空
間So の奥側に向かって膨出形成され、その先端には開
口35が設けられている。開口35は電線挿通部7と連
通し、開口35の外径は電線挿通部7の外径よりも拡径
されている。また、充填剤収容部33の内周面33a
は、弾性膨出部11の内周面11aよりも縮径されてい
る。
【0022】充填剤収容部33の内周面33aには、硬
化した充填剤Rの剥離を阻止するための上下の突条37
(37a,37b)が、図中左右2段に突設されてい
る。充填剤収容部33の開口35側には、相対向する2
箇所の切除部39が設けられている。切除部39は、薄
肉状の易破断部41に区画され、充填剤収容部33と一
体形成されている。易破断部41の下辺は、開口35側
に位置する上側の突条37aの上端とほぼ一致してい
る。
【0023】図4(b)に示すように、易破断部41の
肉厚は、切欠溝43によって充填剤収容部33及び切除
部39の肉厚の1/2以下に形成されてる。これによ
り、作業者は、指先の力によって易破断部41を切断
し、易破断部41に沿って充填剤収容部33から切除部
39を容易に切り離すことができる。
【0024】グロメット本体9の一部には蛇腹部47が
形成され、この蛇覆部47よりも前記端部9a側のグロ
メット本体9の内周面には、電線挿通部7に挿通したワ
イヤハーネスWの外周に押圧される突起部17が設けら
れている(図3参照)。
【0025】また、充填剤Rの注入前の充填剤収容部3
3の開口35側は、図3に示す初期状態から、図1
(a)に示すように、切除部39がグロメット本体9の
外側に位置して内周面33aが外側に露出するように、
グロメット本体9の端部9aで折返され反転している。
係る反転状態では、充填剤収容部33の外周面が蛇腹部
47と当接し、図1(b)に示すように、充填剤収容部
33とグロメット本体9とが二重構造となる。
【0026】次に、作用を説明する。
【0027】グロメット31をワイヤハーネスWに組付
ける前は、グロメット31は充填剤収容部33の開口3
5側を折返した反転状態であり、充填剤収容部33とグ
ロメット本体9とが二重構造となるので、グロメット3
1を単体で梱包や搬送等する際に、充填剤収容部33が
横方向からの荷重を受けても容易に潰されない。このた
め、充填剤収容部33が長円形状(図4(a)中二点鎖
線示)に塑性的に変形し難くなり、反転状態から初期状
態に戻したとき、充填剤収容部33は初期の設定形状に
確実に復帰する。
【0028】グロメット31をワイヤハーネスWに組付
ける場合、図1に示すように、グロメット31を反転状
態としたままで、電線挿通部7に拡径用の治具51を通
し、治具51によって電線挿通部7を拡げ、ワイヤハー
ネスWを充填剤収容部33の開口35から電線挿通部7
に挿通し、ワイヤハーネスWの所定位置に保持させた
後、充填剤収容部33を反転状態から戻して初期状態
(図3参照)とする。
【0029】係る電線挿通部7の拡径時には、グロメッ
ト31は、易破断部41がグロメット本体9の外側に位
置するため、易破断部41が拡径用の治具51やワイヤ
ハーネスW等と干渉することがない。すなわち、図3に
示すように、グロメット31を初期状態のまま治具51
によって電線挿通部7を拡げた場合には、薄肉状の易破
断部41が拡径用の治具51やワイヤハーネスW等と干
渉して破損する恐れがあるが、反転状態で電線挿通部7
を拡げているため、係る干渉が起こらず、治具51等と
の干渉によって易破断部41が破損するのを防止するこ
とができる。
【0030】グロメット31を初期状態に戻した後、ワ
イヤハーネスWが突起部17によって十分に押圧されて
いないときには、電線挿通部7側への充填剤Rの流入を
確実に阻止するため、図5に示すように、グロメット本
体9の前記端部9a側の外周にテープTaを巻付けて、
テープTaによってグロメット本体9の外側からワイヤ
ハーネスWを締付ける。
【0031】次に、ワイヤハーネスWの外周に保持され
たグロメット31を、充填剤収容部33の開口35が上
方に位置するように立てて、開口35から充填剤収容部
33に液状硬化性の充填剤Rを注入する。充填剤Rの注
入は、充填剤Rの上面が突条37aの上端に達した時、
すなわち、易破断部41の下辺に達した時に止める。こ
のとき、充填剤Rの注入量が若干増えてしまっても、切
除部39によって充填剤Rが開口35から溢れるのを防
止することができる。
【0032】注入された充填剤Rが硬化したら、切除部
39を充填剤収容部33から切り離して、弾性膨出部1
1の溝部13をパネル3の孔部5に嵌合させる。
【0033】このとき、かかる切除部39は薄肉状の易
破断部41に区画されているので、作業者は、易破断部
41の両側を指先で摘み、指先の力で引裂くことによっ
て、易破断部41に沿って切除部39を容易に切り離す
ことができる。
【0034】図2に示すように、グロメット31をパネ
ル3の孔部5に嵌合した使用状態では、充填剤収容部3
3の開口35側において、硬化した充填剤Rとワイヤハ
ーネスWの外周に巻かれたテープTとの間が完全に塞が
れた状態となる。これにより、グロメット31の内部へ
の水の侵入が完全に阻止され、グロメット31内部での
水溜まりの発生を防止することができ、グロメット31
及びテープTの耐久性を向上させることができる。
【0035】また、使用時には切除部39(図2参照)
を切り離した部分から水が流れ落ちるので、開口35か
ら充填剤R上面までの間に水が溜まるのを防止すること
ができ、切除部39を設けて充填剤Rの硬化と同時に切
り離すという簡単な構造及び作業によって、グロメット
31及びテープTの耐久性を一段と向上させることがで
きる。
【0036】また、弾性膨出部11とは別に充填剤収容
部33を設け、充填剤収容部33の周面33aを弾性膨
出部11の内周面11aよりも縮径したので、弾性膨出
部11の寸法形状によらず充填剤収容部33の寸法形状
を最小に設定することができ、必要な充填剤Rの量を少
量に抑えることができる。
【0037】また、切除部39を充填剤収容部33の相
対向する2箇所に設けたので、切除部39の切り離し後
に相対向する2箇所の舌片部45が残ることとなり、こ
の舌片部45の外側からテープ(図示外)を巻付けるこ
とによって、グロメット31とワイヤハーネスWとを確
実に固定することができる。
【0038】また、充填剤収容部33内において、ワイ
ヤハーネスWにテープTの巻付けを行わないようにすれ
ば、充填剤Rを電線Wa相互間にも充填することがで
き、電線Waの相互間の隙間が充填剤Rによって埋めら
れるので、電線Wa相互間における止水効果を得ること
ができる。
【0039】さらに、グロメット31をワイヤハーネス
Wに組付ける前は、充填剤収容部33の開口35側を折
返した反転状態であり、充填剤収容部33とグロメット
本体9とが二重構造となるので、グロメット31の組付
け前において充填剤収容部33が横方向から潰され難
く、充填剤収容部33が塑性的に変形することがない。
このため、充填剤Rの注入時には充填剤収容部33を初
期の設定形状に復帰させることができ、充填剤収容部3
3の変形に起因した充填ムラが生じ難くなり、安定した
防水性を確保することができる。
【0040】また、電線挿通部7を拡げてワイヤハーネ
スWを挿通する際に、易破断部41に拡径用の治具51
やワイヤハーネスW等が干渉することもないので、易破
断部41が充填剤Rの注入前に破損してしまうのを防止
することができる。
【0041】なお、本実施例では切除部39を充填剤収
容部33の相対向する2箇所に設けたので、切除部39
の切り離し後に相対向する2箇所の舌片部が残ることと
なり、この舌片部の外側からテープ(図示外)を巻付け
ることによって、グロメットとワイヤハーネスとを確実
に固定することができる。
【0042】また、本発明はこれに限るものではなく、
例えば、充填剤収容部33の開口35側の端部全周を切
り離すように設けることもできる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1又は請求
項2に記載の発明によれば、充填剤収容部の開口側で
は、硬化した充填剤と電線との間が完全に塞がれた状態
となるので、グロメットの内部への水の侵入を完全に阻
止して水溜まりの発生を防止することができ、グロメッ
ト及びテープの耐久性の向上を図ることができる。
【0044】弾性膨出部とは別に充填剤収容部を設けた
ので、弾性膨出部の寸法形状によらず、充填剤の量を少
量に抑えることができる。
【0045】充填剤収容部の開口側の少なくとも一部を
切除部としたので、充填剤の注入時は、注入量が若干増
えても充填剤が開口から溢れることがなく、硬化後は、
易破断部によって充填剤収容部から切除部を簡単に切り
離すことができ、切除部を切り離すことにより、使用時
には切除部を切り離した部分から水が流れ落ちるので、
開口から充填剤までの間に水が溜まるのを防止すること
ができる。従って、簡単な構造及び作業によって、グロ
メット及びテープの耐久性を一段と向上させることがで
きる。
【0046】さらに、グロメットを電線に組付ける前
は、充填剤収容部とグロメット本体とが二重構造となる
反転状態であり、充填剤収容部が横方向から潰され難
く、充填剤収容部が塑性的に変形することがないため、
充填剤注入時には充填剤収容部を初期の設定形状に確実
に復帰し、充填剤収容部の変形に起因した充填ムラが生
じ難くなり、安定した防水性を確保することができる。
【0047】また、電線挿通部を拡げて電線を挿通する
際に、易破断部に拡径用の治具や電線等が干渉すること
がないので、易破断部が充填剤の注入前に破損するのを
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る反転状態のグロメット
であり、(a)は一部断面で示す側面図、(b)は
(a)のA−A断面図である。
【図2】図1のグロメットの使用状態を示す側断面図で
ある。
【図3】図1のグロメットの初期状態を示す側断面図で
ある。
【図4】(a)は図3のB−B断面図、(b)は(a)
のC部拡大図である。
【図5】図1のグロメットに充填剤を注入している状態
を示す側断面図である。
【図6】従来例を示す断面図である。
【図7】他の従来例を示す要部断面図である。
【符号の説明】
3 パネル 5 孔部 7 電線挿通部 9 グロメット本体 9a 外部空間側の端部 11 弾性膨出部 31 グロメット 33 充填剤収容部 35 開口 39 切除部 41 易破断部 R 充填剤 Si 内部空間 So 外部空間 T テープ W ワイヤハーネス Wa 電線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線挿通部を有するグロメット本体と、
    このグロメット本体の外周に膨出して形成され内部空間
    と外部空間とを区画するパネルの孔部に嵌合される弾性
    膨出部と、前記グロメット本体の外部空間側の端部に突
    設され、前記電線挿通部よりも拡径された開口から内部
    に充填剤が注入される筒体状の充填剤収容部と、この充
    填剤収容部の開口側に薄肉状の易破断部によって区画形
    成された切除部とを備えたグロメットであって、 前記充填剤の注入前の充填剤収容部の開口側は、前記切
    除部が前記グロメット本体の外側に位置するように折返
    され反転していることを特徴とするグロメット。
  2. 【請求項2】 電線挿通部を有するグロメット本体と、
    このグロメット本体の外周に膨出して形成され内部空間
    と外部空間とを区画するパネルの孔部に嵌合される弾性
    膨出部と、前記グロメット本体の外部空間側の端部に突
    設され、前記電線挿通部よりも拡径された開口から内部
    に充填剤が注入される筒体状の充填剤収容部と、この充
    填剤収容部の開口側に薄肉状の易破断部によって区画形
    成された切除部とを備えたグロメットを、電線に組付け
    るグロメットの組付け方法であって、 前記切除部が前記グロメット本体の外側に位置するよう
    に前記充填剤収容部の開口側を折返した反転状態で、前
    記電線挿通部を拡げて電線を挿通した後、 前記充填剤収容部を戻した初期状態で、該充填剤収容部
    に充填剤を注入することを特徴とするグロメットの組付
    け方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020141470A (ja) * 2019-02-28 2020-09-03 矢崎総業株式会社 グロメット、及び、ワイヤハーネス

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020141470A (ja) * 2019-02-28 2020-09-03 矢崎総業株式会社 グロメット、及び、ワイヤハーネス

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