JPH0994412A - グリース阻集器におけるゴミ処理方法、グリース阻集器用ゴミ処理装置、およびグリース阻集器 - Google Patents

グリース阻集器におけるゴミ処理方法、グリース阻集器用ゴミ処理装置、およびグリース阻集器

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JPH0994412A
JPH0994412A JP7253077A JP25307795A JPH0994412A JP H0994412 A JPH0994412 A JP H0994412A JP 7253077 A JP7253077 A JP 7253077A JP 25307795 A JP25307795 A JP 25307795A JP H0994412 A JPH0994412 A JP H0994412A
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JP
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dust
strainer
grease interceptor
tank
grease
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Application number
JP7253077A
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English (en)
Inventor
Kikuo Shimono
喜久夫 下野
Masahiro Imanishi
正博 今西
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Duskin Co Ltd
Original Assignee
Duskin Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】グリース阻集器のゴミ処理槽に装着されたスト
レーナの目詰まりやゴミの腐敗が短期間でなされること
を防止し、もってゴミの廃棄作業の労力の軽減、ならび
にグリース阻集器の設置箇所周辺の環境衛生の向上を図
る。 【解決手段】グリース阻集器4のゴミ処理槽40に流入
した排水中の固形状ゴミを、上記ゴミ処理槽40内に装
着したストレーナ3によって捕集するグリース阻集器に
おけるゴミ処理方法であって、上記ゴミ処理槽40内の
排水中にエアを吹き込むことにより、少なくとも上記ス
トレーナ3によって捕集されている固形状ゴミの存在箇
所に曝気を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本願発明は、飲食店、ホテル、食品工場な
どの各種施設から排出される排水中のオイル分を簡易除
去するのに用いられるグリース阻集器の管理作業の容易
化や環境衛生の向上を図るための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】グリース阻集器は、排水中に含まれてい
る油分を水との比重差を利用して分離することにより、
排水の簡易浄化を行うように構成されている。ただし、
このような油分の分離工程の前段には、ゴミ処理槽(第
1槽)が設けられており、排水中に含まれている固形状
ゴミ、すなわち、生ゴミやその他の固形状の異物などを
ストレーナによって予め捕集するように構成されてい
る。
【0003】このように、グリース阻集器におけるゴミ
処理槽の主たる役割は、排水を濾過する点にある。この
ため、従来におけるグリース阻集器のゴミ処理槽は、単
に排水が流れ込む一定容積の受水槽内に、ステンレス製
などの多孔状のバスケットタイプのストレーナを着脱自
在に取付けた構成に過ぎないものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のものでは、グリース阻集器を実際に使用する場合
に、次のような難点を生じていた。
【0005】すなわち、上記グリース阻集器のストレー
ナ内には固形状ゴミが順次溜まってゆくために、ユーザ
ーは、この固形状ゴミを定期的に取り出して廃棄処理す
る必要がある。ところが、従来のグリース阻集器のゴミ
処理槽は、ストレーナ内に生ゴミなどの固形状ゴミを順
次溜めてゆく構造のものに過ぎない。したがって、スト
レーナに捕集された生ゴミなどのゴミは、短期間で腐敗
し易く、グリース阻集器の設置箇所の周囲に強い悪臭を
放ったり、あるいは夏期などにおいては害虫類の巣にな
ってしまうなど、衛生面、環境面において非常に大きな
不具合を生じる場合があった。
【0006】また、従来では、ストレーナによって捕集
された固形状ゴミがストレーナの通水孔に詰まってしま
い、ストレーナの目詰まりが生じ易いものとなってい
た。とくに、このような目詰まりは、固形状ゴミが腐敗
していわゆるヌメリが生じた場合に、このヌメリを生じ
たゴミがストレーナから剥離し難くなることに原因して
一層顕著となっていた。
【0007】一方、このようにストレーナの目詰まりが
生じたのでは、ゴミ処理槽内に流入する排水がゴミ処理
槽からオーバーフローする事態を生じる。これでは、グ
リース阻集器による浄化処理することが困難であるばか
りか、グリース阻集器全体がゴミ溜め容器になってしま
い、グリース阻集器の設置箇所やその周辺に汚水があふ
れ、極めて不衛生となる。
【0008】したがって、従来においてこのような事態
を回避するためには、ストレーナに溜まったゴミの廃棄
作業を、非常に短いサイクルで頻繁に行う必要が生じ、
その労力負担が非常に大きなものとなっていた。とく
に、グリース阻集器は、厨房のなど床下に掘り込み設置
された上で、その上面が重い鉄板蓋などによって閉塞さ
れている場合が大半であるために、上記ストレーナ内の
ゴミの廃棄作業は容易ではなく、その労力負担は一層大
きく、かつ面倒なものとなっていた。
【0009】本願発明は、このような事情のもとで考え
出されたものであって、グリース阻集器のゴミ処理槽に
装着されたストレーナの目詰まりやゴミの腐敗が短期間
でなされることを防止し、もってゴミの廃棄作業の労力
の軽減、ならびにグリース阻集器の設置箇所周辺の環境
衛生の向上を図ることをその課題としている。
【0010】
【発明の開示】上記の課題を解決するため、本願発明で
は、次の技術的手段を講じている。
【0011】本願発明の第1の側面によれば、グリース
阻集器のゴミ処理槽へ流入した排水中の固形状ゴミを、
上記ゴミ処理槽に装着したストレーナによって捕集する
グリース阻集器におけるゴミ処理方法であって、上記ゴ
ミ処理槽の排水中にエアを吹き込むことにより、少なく
とも上記ストレーナによって捕集されている固形状ゴミ
の存在箇所に曝気を行うことを特徴としている。
【0012】本願発明においては、グリース阻集器のゴ
ミ処理槽に装着したストレーナによって捕集されている
固形状ゴミの存在箇所にエアを供給し、曝気を行うこと
により、腐敗の主な原因となる嫌気性菌の繁殖を抑え、
ストレーナに捕集されているゴミの腐敗の進行と悪臭の
発生とを抑制することができる。したがって、従来とは
異なり、短期間でゴミ処理槽内のゴミが腐敗し、強い悪
臭を放つようなことが回避でき、グリース阻集器の設置
箇所ならびにその周辺部の環境衛生を良好にすることが
できるという格別な効果が得られる。
【0013】また、本願発明では、上述したとおり、ス
トレーナに捕集されている固形状ゴミの腐敗防止を抑制
することができるために、腐敗してヌメリを生じたゴミ
がストレーナの目詰まりを引き起こすことも抑制するこ
とができる。さらに、ゴミ処理槽内に吹き込まれるエア
が、ストレーナに付着しているゴミをストレーナから剥
離させて、ストレーナ表面を洗浄する作用も得られる。
したがって、従来とは異なり、ストレーナが短期間で目
詰まりを起こすようなことも解消することができる。
【0014】以上の結果、本願発明によれば、グリース
阻集器のストレーナに溜まったゴミの廃棄作業を短いサ
イクルで頻繁に行う必要を無くすことができて、ゴミの
廃棄作業の労力負担の軽減が図れ、ひいてはグリース阻
集器全体の管理または取り扱いを容易なものにできると
いう効果が得られる。
【0015】本願発明の好ましい実施の形態では、上記
ゴミ処理槽に、好気性の微生物製剤を投入する工程を有
する構成とすることができる。
【0016】このような構成によれば、ゴミの腐敗防止
効果のある好気性の微生物を、曝気処理がなされるゴミ
処理槽内において増殖させることができ、ゴミ処理槽内
のゴミの腐敗や、これに伴う悪臭の発生を一層徹底して
抑制することができるという効果が得られる。
【0017】本願発明の第2の側面によれば、グリース
阻集器のゴミ処理槽に装着されているストレーナによっ
て捕集された排水中の固形状ゴミを処理するためのグリ
ース阻集器用ゴミ処理装置であって、上記ゴミ処理槽内
に配置されるエアノズル部材と、このエアノズル部材を
介して上記ゴミ処理槽の排水中へエア吹き込みを行うよ
うに、上記エアノズル部材にエア供給を行うエアポンプ
とを備えていることを特徴としている。
【0018】本願発明においては、グリース阻集器のゴ
ミ処理槽内にエアノズル部材を配置した上で、このエア
ノズル部材にエアポンプからエア供給を行うことによ
り、上記ゴミ処理槽の排水中にエアを吹き込むことがで
き、ストレーナに捕集されている固形状ゴミの存在箇所
を曝気することができる。したがって、上述した本願発
明に係るグリース阻集器におけるゴミ処理方法を適切に
実施することができ、この方法によって得られるのと同
様な効果が得られる。
【0019】また、上記に加え、所定のエアノズル部材
とエアポンプとを備えたグリース阻集器用ゴミ処理装置
として構成すれば、このゴミ処理装置を、既に各種の飲
食店や工場などに設置されている既存のグリース阻集器
に取付けて使用することができ、既存のグリース阻集器
の有効利用が図れるという効果が得られる。
【0020】本願発明の好ましい実施の形態では、上記
ストレーナは、可撓性を有する袋状に形成されたゴミ捕
集用ネットであるとともに、上記エアノズル部材は、上
記ゴミ捕集用ネットを上記ゴミ処理槽にセットできるよ
うにこのゴミ捕集用ネットを着脱自在に支持可能な枠体
である構成とすることができる。さらに具体的には、上
記枠体は、エアノズル口を有するエアノズル部と、この
エアノズル部よりも上方に位置する上枠部とを有してお
り、かつこの上枠部には上記ゴミ捕集用ネットの上部を
支持するための支持手段が設けられている構成とするこ
とができる。
【0021】このような構成によれば、ストレーナが比
較的安価に製造可能なゴミ捕集用ネットであるから、こ
のゴミ捕集用ネットを使い捨てタイプのストレーナとし
て使用することによりゴミの廃棄作業の簡易化が図れる
ことは勿論のこと、上記ゴミ捕集用ネットを、枠体とし
て構成されたエアノズル部材に支持させてゴミ処理槽内
へ適切に装着することができる。したがって、ゴミ捕集
用ネットを支持するための部材を別途追加して設ける必
要もなく、全体構成の簡素化、ならびに製作コストの低
減化が図れる。
【0022】本願発明の第3の側面によれば、グリース
阻集器であって、上記構成のグリース阻集器用ゴミ処理
装置を備えていることを特徴としている。このような構
成の本願発明においても、やはり既述した本願発明に係
るグリース阻集器におけるゴミ処理方法を適切に実施す
ることができ、上述した種々の効果が得られる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0024】図1は、本願発明に係るグリース阻集器用
ゴミ処理装置Aの一例を示す斜視図である。図2は、図
1に示すグリース阻集器用ゴミ処理装置Aにストレーナ
としてのゴミ捕集用ネット3を装着した状態を示す断面
図である。図3は、図1に示すグリース阻集器用ゴミ処
理装置Aを備えたグリース阻集器4の一例を示す概略断
面図である。
【0025】図1に示すグリース阻集器用ゴミ処理装置
Aは、所定形状に形成された枠体1と、エアポンプ2と
を具備して構成されている。
【0026】上記枠体1は、たとえばステンレス鋼など
の耐食性に優れた金属製であり、平面視中空矩形状に形
成された上枠部10と、この上枠部10に連結された2
本の屈曲状のパイプ材11,11と、これら2本のパイ
プ材11,11どうしを相互に連結する連結杆12,1
2とを具備して構成されている。
【0027】具体的には、上記上枠部10は、断面略L
字状の複数本のアングル材を溶接するなどして構成され
ており、その長手方向の両端部上面には、左右一対の把
手13,13が設けられている。また、この上枠部10
の上面には、ゴミ捕集用ネット3を係止させて支持する
ための複数本の突起14が適当なピッチ間隔で設けられ
ている。これら複数本の突起14は、ゴミ捕集用ネット
3を枠体1に支持させるための支持手段の一例に相当す
るものであるが、本願発明でいう支持手段は、上記突起
14に限らない。たとえばゴミ捕集用ネット3の上縁部
を挟み付けて支持するクリップなどの手段であってもか
まわない。
【0028】上記2本のパイプ材11,11は、水平部
11aの両端に起立部11b,11cを連設した構成で
あり、これら起立部11b,11cの上端部またはその
近傍は、上記上枠部10に溶接されるなどして連結され
ている。上記各水平部11aは、エアノズル部11aと
して構成された部位である。具体的には、各エアノズル
部11aを構成するパイプ材の上面には、たとえば開口
径1mm程度のエアノズル口15が所定ピッチ間隔で複
数箇所穿設されている。
【0029】上記エアポンプ2は、適当なエア配管20
を介して上記枠体1の2本のパイプ材11,11の内部
にエア供給を行うものである。このエアポンプ2は、要
は、エアの送風機能を有するものであればよく、その具
体的な種類は問わない。上記枠体1の2本のパイプ材1
1,11は、これらの各一端部11A内へ上記エアポン
プ2からエア供給がなされると、このエアをエアノズル
部11aの各エアノズル口15から吐出するように構成
されている。各パイプ材11の他端部11Bは閉塞され
ている。
【0030】上記構成のグリース阻集器用ゴミ処理装置
Aを使用する場合には、たとえば図2に示すように、枠
体1にゴミ捕集用ネット3を取付けておく。このゴミ捕
集用ネット3は、上部に開口部30を有する袋状に形成
されたものであり、たとえば可撓性を有するポリエチレ
ン製の網状部材によって構成されている。なお、このゴ
ミ捕集用ネット3を後述するグリース阻集器4のゴミ処
理槽40内に配置させた場合に、このゴミ捕集用ネット
3の側面部などが仕切壁42aなどにへばり付くといっ
たことを避けることが好ましい。したがって、このゴミ
捕集用ネット3としては、たとえば下方になるほどこの
ゴミ捕集用ネット3の幅が小さくなるいわゆる逆三角形
状に形成してもよく、その具体的な形状やサイズは問わ
ない。
【0031】上記ゴミ捕集用ネット3は、枠体1の上枠
部10に設けられている複数本の突起14にこのゴミ捕
集用ネット3の上部の網目部分を引っ掛けて係止するこ
とができ、その開口部30を開口させた姿勢で上記枠体
1に取付け保持することができる。このような取付状態
では、枠体1に設けられている複数のエアノズル口15
をゴミ捕集用ネット3の下方外部に配置させることがで
きる。
【0032】また、図3に示すように、上記グリース阻
集器用ゴミ処理装置Aの枠体1は、グリース阻集器4の
第1槽としてのゴミ処理槽40内に取付けて使用する。
従来既存の一般的なグリース阻集器4においては、その
ゴミ処理槽40内にストレーナを着脱自在に支持するた
めの適当な支持部41,41が予め設けられているのが
通例である。したがって、これら支持部41,41に枠
体1の上枠部10を載置することによって上記枠体1を
適切に取付けることができ、既に使用を行っている既存
のグリース阻集器4に対しても、このグリース阻集器用
ゴミ処理装置Aの枠体1を的確に取付けて使用すること
が可能である。一方、エアポンプ2については、電源配
線が可能で、かつ排水を被らない箇所へ別置しておけば
よい。
【0033】上記グリース阻集器4の一例としては、上
面開口状の阻集器本体部41内に、2枚の仕切壁42
a,42bと、補助壁42cとを設けることにより、第
1槽としてのゴミ処理槽40、第2槽としての油処理槽
43、および第3槽としての放流槽44を設けたいわゆ
る3槽式のものを用いることができる。上記ゴミ処理槽
40には、ソケット46に連結された排水管47、また
は排水管47に代わる排水溝を介して、汚れた排水が流
入するように構成されている。
【0034】上記油処理槽43は、上記ゴミ処理槽40
を通過した排水中の油分と水とをその比重差を利用して
分離させるための槽であり、比重が軽い油分はこの油処
理槽4に浮遊して蓄積される。この油処理槽4内に蓄積
された油分の取り出し廃棄処理を容易にする手段とし
て、この油処理槽4に油分を吸着する吸着剤、または吸
着用シートなどを収容してもよい。上記放流槽44は、
一定高さに設定された放流口45aを有するトラップ管
45を備えており、上記油処理槽4を通過してきた水は
上記トラップ管45を介して外部に放流される。なお、
このグリース阻集器4は、厨房の床下などに埋設され、
その上面には鉄板製などの蓋(図示略)が被せられる。
【0035】次に、上記構成のグリース阻集器用ゴミ処
理装置Aを備えたグリース阻集器4の作用について説明
する。
【0036】まず、グリース阻集器4のゴミ処理槽40
内へ排水管47を通過した排水が流れ込むと、この排水
はゴミ捕集用ネット3内に流入する。そして、この排水
中に含まれている固形状ゴミは、このゴミ捕集用ネット
3によって捕集される。一方、上記エアポンプ2は、グ
リース阻集器4の使用中は常時駆動することが好まし
く、上記ゴミ捕集用ネット3の下方外部に位置する枠体
1のエアノズル口15からはエア吐出がなされている。
【0037】したがって、上記ゴミ捕集用ネット3の内
部には、上記エアが効率良く吹き込まれることとなっ
て、ゴミ捕集用ネット3内が曝気される。その結果、ゴ
ミの腐敗原因となる嫌気性微生物の繁殖を抑制する一
方、ゴミの腐敗抑制効果のある好気性微生物の繁殖を促
進し、ゴミ捕集用ネット3内のゴミが早期に腐敗するこ
とを防止することができる。また、これに伴って、腐敗
臭などの強い悪臭の発生も抑制することができる。
【0038】上記ゴミ処理槽40内には、防腐効果のあ
る好気性の微生物製剤を積極的に投入してもよい。この
ような手段を採用すれば、ゴミ処理槽40内へのエア吹
き込みによって好気性の微生物の繁殖をより一層促進す
ることができ、ゴミの腐敗防止を一層徹底することが可
能である。
【0039】また、エアポンプ2から枠体1へのエア供
給に伴って、ガス状または液状の消臭剤、脱臭剤などの
悪臭防止剤や、防腐剤などを、上記枠体1のエアノズル
部11aへ同時に供給させるようにしてもよい。このよ
うな手段によれば、ゴミ処理槽40内における悪臭の発
生や、ゴミの腐敗をやはり一層徹底して抑制することが
できる。なお、このような悪臭防止剤や防腐剤は、エア
ポンプ2のエア配管20を介して行わずに、たとえば粒
状あるいはタブレット状のものをゴミ捕集用ネット3内
へ直接投入してもよい。あるいは、ゴミ捕集用ネット3
の内側に装着してもよい。
【0040】上記のようにゴミの腐敗防止が図られる
と、ゴミの腐敗に原因するいわゆるヌメリの発生も抑制
することが可能となり、ヌメリを生じたゴミがゴミ捕集
用ネット3の網目に強い粘着力をもって詰まることを無
くすことができる。また、枠体1のエアノズル口15か
ら吐出されるエア(気泡)は、ゴミ捕集用ネット3の網
目にあたり、これら網目を洗浄する効果も発揮する。し
たがって、上記ゴミ捕集用ネット3の網目に目詰まりが
生じ難くなり、ゴミ捕集用ネット3の目詰まりに原因す
る排水のオーバーフローの虞れを少なくすることもでき
る。
【0041】上記の結果、ゴミ捕集用ネット3内のゴミ
を短いサイクルで取り出し除去する必要がなくなる。た
とえば従来では、1日〜1週間おきにゴミの廃棄処理を
行う必要があったのに対して、上記構成のグリース阻集
器4では、たとえば2週間おきにゴミの廃棄処理を行え
ばよいこととなり、ゴミ捕集用ネット3で捕集したゴミ
の廃棄作業の労力負担が著しく軽減される。
【0042】また、ゴミの廃棄作業を行う際には、枠体
1からゴミ捕集用ネット3を取り出してから、ゴミをゴ
ミ捕集用ネット3ごと廃棄すればよい。ゴミ捕集用ネッ
ト3は、たとえばステンレス製などのバスケットタイプ
のストレーナと比較すれば、その製造コストは格段に安
価であるから使い捨てにすることができる。しかも、こ
のようにゴミ捕集用ネット3を使い捨てにすれば、従来
のストレーナとは異なり、汚れたストレーナの清掃作業
を行う必要もなくなる。したがって、ゴミの廃棄作業自
体も非常に容易となる。
【0043】なお、上記の実施の形態では、枠体1の内
側にゴミ捕集用ネット3を装着することによって、ゴミ
捕集用ネット3の外側に位置するエアノズル口15から
エア吐出を行わせているが、本願発明はこれに限定され
ない。本願発明では、たとえば図4に示すように、ゴミ
捕集用ネット3の内側に枠体1を配置させて、ゴミ捕集
用ネット3の内部に配置されたエアノズル口15からエ
ア吐出を行わせてもよい(なお、図4以降の各図では、
上述した先の実施の形態と同一部位は、同一符号で示し
ている)。
【0044】このような構成によれば、ゴミ捕集用ネッ
ト3の内部へのエア吐出を効率良く行わせることができ
るために、ゴミ捕集用ネット3内において対流を生じさ
せるなどしてゴミの攪拌効率を良好にすることが可能で
ある。したがって、エア吐出によって攪拌されるゴミが
ゴミ捕集用ネット3と繰り返し接触を生じることによ
り、ゴミ捕集用ネット3の表面が洗浄される効果を期待
することができる。また、ゴミがゴミ捕集用ネット3内
の底部に沈澱して堆積する虞れも少なくできることとな
り、ゴミ捕集用ネット3の濾過面積を広くすることがで
きる。その結果、ゴミ捕集用ネット3の目詰まりを長期
にわたって防止することができるという利点が得られ
る。エアノズル口15をゴミ捕集用ネット3の内側に配
置するか、あるいは外側に配置するかは、ゴミの性質
や、ゴミ捕集用ネット3の着脱作業の容易性などを勘案
して任意に選択すればよい。
【0045】また、上述の実施形態では、ストレーナと
して使い捨てタイプのゴミ捕集用ネット3を利用すると
ともに、エアノズル部材として上記ゴミ捕集用ネット3
を支持可能な枠体1を用いた場合を一例として説明した
が、本願発明は必ずしもこのように構成する必要はな
い。
【0046】本願発明は、たとえば図5に示すようなグ
リース阻集器4Aの構成としてもよい。すなわち、同図
に示すグリース阻集器4Aは、ステンレス製などの金属
製のバスケットタイプのストレーナ3Aをゴミ処理槽4
0内に装着したものであり、上記ストレーナ3Aの下方
には、エアノズル口15Aを有するエアノズル部材19
が設けられている。そして、このエアノズル部材19に
はエアポンプ2からエア供給がなされるように構成され
ている。
【0047】このような構成のグリース阻集器4Aであ
っても、やはり上記エアノズル部材19のエアノズル口
15Aから吐出されるエアによって、ストレーナ3A内
に捕集されている固形状ゴミの腐敗を抑制することがで
きるとともに、上記ストレーナ3Aの目詰まり防止効果
が得られる。
【0048】このように、本願発明では、ゴミ処理槽4
0内に装着されるストレーナや、エア吹き込みを行うた
めのエアノズル部材の具体的な構成などは限定されな
い。なお、ゴミ処理槽40の排水中へのエアの吹き込み
は、ゴミ処理槽40内の全域になされる必要はなく、要
は、少なくともストレーナによって捕集されている固形
状ゴミの存在箇所を曝気できるようになされればよい。
【0049】その他、本願発明に係るグリース阻集器用
ゴミ処理装置、およびグリース阻集器の各部の具体的な
構成は種々に設計変更自在である。本願発明では、グリ
ース阻集器を必ずしもいわゆる3槽式に構成する必要も
なく、グリース阻集器は、2槽式、あるいは4槽式など
の他のタイプのものとしてもよいことは言うまでもな
い。また、本願発明に係るグリース阻集器におけるゴミ
処理方法における各作業工程の具体的な内容も種々に変
更自在である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係るグリース阻集器用ゴミ処理装置
の一例を示す斜視図。
【図2】図1に示すグリース阻集器用ゴミ処理装置にス
トレーナとしてのゴミ捕集用ネットを装着した状態を示
す断面図。
【図3】図1に示すグリース阻集器用ゴミ処理装置を備
えたグリース阻集器の一例を示す概略断面図。
【図4】グリース阻集器用ゴミ処理装置にゴミ捕集用ネ
ットを装着した状態の他の例を示す断面図。
【図5】本願発明に係るグリース阻集器の他の例を示す
概略断面図。
【符号の説明】
1 枠体(エアノズル部材) 2 エアポンプ 3 ゴミ捕集用ネット(ストレーナ) 3A ストレーナ 4,4A グリース阻集器 10 上枠部 11a エアノズル部 14 突起 15 エアノズル口 19 エアノズル部材 30 開口部 40 ゴミ処理槽

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グリース阻集器のゴミ処理槽へ流入した
    排水中の固形状ゴミを、上記ゴミ処理槽に装着したスト
    レーナによって捕集するグリース阻集器におけるゴミ処
    理方法であって、 上記ゴミ処理槽の排水中にエアを吹き込むことにより、
    少なくとも上記ストレーナによって捕集されている固形
    状ゴミの存在箇所に曝気を行うことを特徴とする、グリ
    ース阻集器におけるゴミ処理方法。
  2. 【請求項2】 上記ゴミ処理槽に、好気性の微生物製剤
    を投入する工程を有する、請求項1に記載のグリース阻
    集器におけるゴミ処理方法。
  3. 【請求項3】 グリース阻集器のゴミ処理槽に装着され
    ているストレーナによって捕集された排水中の固形状ゴ
    ミを処理するためのグリース阻集器用ゴミ処理装置であ
    って、 上記ゴミ処理槽内に配置されるエアノズル部材と、 このエアノズル部材を介して上記ゴミ処理槽の排水中へ
    エア吹き込みを行うように、上記エアノズル部材にエア
    供給を行うエアポンプとを備えていることを特徴とす
    る、グリース阻集器用ゴミ処理装置。
  4. 【請求項4】 上記ストレーナは、可撓性を有する袋状
    に形成されたゴミ捕集用ネットであるとともに、 上記エアノズル部材は、上記ゴミ捕集用ネットを上記ゴ
    ミ処理槽にセットできるようにこのゴミ捕集用ネットを
    着脱自在に支持可能な枠体として構成されている、請求
    項3に記載のグリース阻集器用ゴミ処理装置。
  5. 【請求項5】 上記枠体は、エアノズル口を有するエア
    ノズル部と、このエアノズル部よりも上方に位置する上
    枠部とを有しており、かつこの上枠部には、上記ゴミ捕
    集用ネットの上部を支持するための支持手段が設けられ
    ている、請求項4に記載のグリース阻集器用ゴミ処理装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項3ないし5のいずれかに記載のグ
    リース阻集器用ゴミ処理装置を備えていることを特徴と
    する、グリース阻集器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014058804A (ja) * 2012-09-18 2014-04-03 West Nippon Expressway Co Ltd 集水桝の土砂、ゴミ除去装置
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