JP2004105939A - 残滓・浮上油・沈殿汚泥回収装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】油脂分及び汚泥の除去作業を簡便化し、厨房排水を浄化処理できる残滓・浮上油・沈殿汚泥回収装置及び清掃道具を提供する。
【解決手段】排水導入口5から導入される厨房排水を受けて有機残滓を濾過する8a・・カセット状残滓回収袋(流入口用)と前記槽内上側に溜まる油脂分をカセット状残滓回収袋(油脂・汚泥回収用)8b内に戻す浮上油回収送手段10と、前記槽内底部に堆積する沈殿汚泥分を前記カセット状残滓回収袋(油脂・汚泥回収用)8b内に戻す沈殿汚泥回収手段11とを備え前記浮上油及び沈殿汚泥を強制的にカセット状残滓回収袋(油脂・汚泥回収用)8b内に戻せるようにした。
【選択図】図1
【解決手段】排水導入口5から導入される厨房排水を受けて有機残滓を濾過する8a・・カセット状残滓回収袋(流入口用)と前記槽内上側に溜まる油脂分をカセット状残滓回収袋(油脂・汚泥回収用)8b内に戻す浮上油回収送手段10と、前記槽内底部に堆積する沈殿汚泥分を前記カセット状残滓回収袋(油脂・汚泥回収用)8b内に戻す沈殿汚泥回収手段11とを備え前記浮上油及び沈殿汚泥を強制的にカセット状残滓回収袋(油脂・汚泥回収用)8b内に戻せるようにした。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、排水を浄化する排水処理装置に関し、特に、ファミリーレストランや飲食店などの厨房内などから排出される油脂分や残滓を含んだ厨房排水をグリーストラップによって分離浮上,沈殿の処理に用いられる排水処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
飲食店やファミリーレストランなどからの厨房排水の中には、調理に使った動植物油が多く含まれているが、これらの油脂分を何ら処理することなくそのまま、流してしまうと、配水管を流れていく間に冷却、凝固して排水管内壁に付着し、配水管の閉塞や浄化槽の働きを悪くしたり、また、河川などを汚染する原因となる。従って、飲食店やファミリーレストランに限らず、たとえばホテル・旅館、病院・学校施設、お惣菜店、スーパーマーケット、食品加工工場、社員食堂・寮などの厨房設備を備えた場所には、1976年建設省告示1597号及び1674号により、排水処理装置としてグリーストラップ槽(グリース阻集器)の設置が義務づけられている。阻集器は、排水中に含まれる有害、危険な物質、望ましくない物質のが公共下水道や河川への流出を阻止・分離・収集して、残りの水液のみを自然流下により,排水できる形状・構造を持った器具または装置をいう。
【0003】
このグリーストラップ槽は、厨房排水などの流し等から流れ出た排水を厨房内床面に設置されている槽に流入させ、隔壁によって排水の流速が遅くなり、さらに前記排水が槽内を流れて下流側に移動する過程で自然冷却され、この排水中に含まれる油脂分と水分との比重差を利用して、前記油脂分を排水槽内上側に油脂層として浮遊させる一方、有機又は無機固形物を排水槽の底部に沈殿分離させ、沈殿汚泥として分離させた残りの上澄み水液のみを処理水として外部の公共下水道および河川に排出する。
【0004】
ここで、前記グリーストラップ槽の基本的な構成例について図5により説明する。すなわち、図5に示すグリーストラップ槽1は、槽本体2と、この槽本体2内を複数の部屋(図例の場合、第1、第2及び第3の部屋4a、4b、4cの3つの部屋)にしきる隔壁3、3とこれらの隔壁3、3によって仕切られた第1の部屋4a内に槽底より離間させて設置した残滓かご24と、この残滓かご24内に厨房排水を導入する排水導入口又は管5と、第3の部屋4c内と外部の下水道管に接続される排水管27とを連絡する排出ドレン26とから構成されている。また、前記隔壁3、3は前記第1、第2及び第3の部屋4a、4b、4cの下部が相互連通可能となるように槽本体2の低部との間に連通口28a、28bが形成されるようにして取りつけられている。さらに、前記残滓かご24は、その周囲全面に所定寸法の穴を多数形成することにより水切り機能を保持させたものであって、この中に導入された排水D中の有機残滓が内部に濾し取られるような構造になっている。
【0005】
前記のように構成されるグリーストラップ槽1によれば、まず、流し等からの厨房排水が排水導入ガイド2を通って前記第1の部屋4aの残滓かご24内に導入される。この残滓かご24内に導入された厨房排水は、その中に含まれる残飯などの有機又は無機固形物残滓がその内部に取り除かれ、有機又は無機固形物残滓が取り除かれた後には、矢印Aで示すように、下部連通口28aを通って最終室である第3の部屋23bに入り込む。そして、第2室23bに入り込んだ後、さらに下部連通口28bを通って最終室である第3の北に入り込む。
【0006】
このようにして、残滓かご24内で有機残滓が取り除かれた排水Dは、第1の部屋4aから第2の部屋4b、そして第3の部屋4cに入り込んで順次移動する過程で前記排水Dの流速が遅くなり、かつ自然冷却される。そして、前記排水中に含まれる油脂分と水分とがその比重差によって油脂分が槽内上側に浮遊して油脂層Gとして溜まる。一方、油脂分の下側に分離され、固形物を槽底に沈殿汚泥(スラッジ)層Sとして分離沈殿させた残りの上澄み液Wが処理水として排出ドレン26を介して配水管27内に流れ込み、最終的に外部の下水道管に排出される。なお、前記残滓かご24内に濾し取られて溜まる有機残滓については残滓かご24を槽内から定期的に引き上げて取り除くようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとしている課題】
ところが、前記槽内の上側に分離されて浮遊して溜まる油脂分Gや槽内底側に堆積する沈殿汚泥Sについては、素人には取り扱いにくく、きつい、きたない、臭いと嫌忌されがちな作業であることから、前記油脂分や沈殿汚泥層Sの除去は後回しになりがちとなるのが実情であった。このように、油脂分(油脂層)Gの除去が適切に行われないと、特に夏季等の高温時には、槽内で前記油脂分Gが腐敗しやすく、悪臭・異臭の発生の原因となって、厨房設備などを備える施設にとっては望ましくない。また、油脂分Gが適切に処理されず、そのまま溜まっていくと、その一部が排出ドレン26の中に入り込んで排出管27の詰まりや公共下水道管の閉塞の原因になる。
【0008】
また、槽内底側に堆積する沈殿汚泥Sを長らく放置しておけば、前記油脂分Gと同様、排出ドレン26に入り込んで、排出管27の詰まりの原因となる。さらに、このような油脂分Gや沈殿汚泥Sが処理水Wとともに排出管27から排出されると、処理水Wの水質が極度に悪化し、水質基準に適合しなくなる恐れもある。したがって、槽内上側に浮遊して溜まる油脂分G及び槽内底側に堆積する沈殿汚泥Sについては、専ら手作業で回収するか、バキューム業者によって定期的にバキュームで吸引除去しているのが現状である。さらに、前記残滓かご24の清掃も毎日行わなければ、その中に溜まった有機残滓が酸化腐敗し、悪臭などを発生させ、ゴキブリ・ネズミなど害虫の温床ともなり、また、雑菌の繁殖を来たす恐れもあり、環境衛生上きわめて好ましくない状況となる。
【0009】
また、前記バキューム作業も厨房設備が1〜2階にある場合はともかく、高層階にあるような場合には、グリーストラップ槽までバキューム機を搬入するのに問題があり、何度も往復するといった作業となって、きわめて効率が悪く時間と経費がかかる。
【0010】
また、グリーストラップ槽内の油脂分や汚泥のバキューム作業を行っただけでは配水管の詰まりには対応できない。このため、年に少なくとも1〜2回程度は排水管の洗浄を行わなけれぱならず、コスト高な作業を強いられる。また、突然、排水管に詰まりが発生すると、営業を休止せざるを得ず、甚大な損害を蒙る恐れもあった。
【0011】
さらに、前記グリーストラップ槽は、もっぱら排水の油水分離に着目した物理的処理であるから、処理後に排出される処理水中のBOD(生物化学的酸素要求量)、SS(固形物)及びノルマルヘキサン抽出物質(動植物油)の量の削減についてまでは考慮されていない。したがって、前記油脂分や沈殿汚泥が処理水に混じって排出されない限りは、現行の環境基準を満たすものの、前記油脂分や沈殿汚泥が前記処理水に混じって排出された場合には、前記環境基準を満たさない恐れがあり、この場合、監督官庁から指導を受ける恐れもある。加えて、近い将来益々厳しくなると想定される水質汚濁基準を考慮すれば、BOD、SS及びノルマルヘキサン抽出物質(動植物油)の量を減少させる生物化学処理(微生物処理)機能をも併せ持つようにグリーストラップ槽の構造を改良することが望まれていた。
【0012】
本発明は、前記した課題に着目してなされたもので、主にグリートラップ槽本来の機能を長期間に渡って維持し、野菜くずなどの残滓を回収し、加えて槽内上部に分離された浮上油分及び槽底部に溜まった沈殿汚泥をエアリフト作用を持った回収装置で常時回収しつつ、誰でも、簡単に回収された残滓の袋を交換、処理することができる、これにより前記油脂分及び沈殿汚泥などのバキュームによる吸い取り作業も不要となり、経済的かつ衛生的に環境基準を満たす処理水を排出することの出来る残滓・浮上油・沈殿汚泥回収装置と簡単にネットの交換が可能な清掃道具を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記した目的を達成するために、本発明にかかる排水処理装置は、隔壁で槽内を複数の部屋に仕切り、かつ隣接する各室をその下部にて相互連通するように構成した槽本体と、前記層本体内に外部からの排水を導入する排水導入口と、前記排水処理後の処理水を槽本体外部に導出する処理水導出口とを備え、槽内に導入した排水を油水分離して槽内槽内上側に油脂分を油脂層として浮遊させ、前記油脂分が除かれ、かつ固形物を槽底に沈殿汚泥として分離させた上澄み液を処理水として槽外へ排出する排水処理装置であって、前記排水導入口から槽内に導入される排水中に含まれている残滓を受けて回収する手段と、槽内に導入された排水に対して槽内上側に浮遊して溜まる浮上油脂分をエアサフトポンプ作用によって残滓回収袋内に戻す油脂回収手段と、槽内底側に沈殿する沈殿汚泥分をエアリフトポンプ作用によって残滓回収袋内に戻す汚泥回収手段とを備えていることを特徴とする。
【0014】
この残滓・浮上油・沈殿汚泥回収装置によれば、たとえば厨房排水などの、油脂分が多く含まれる排水導入口から残滓回収袋内に導入されると、その中に混じっている残飯などの有機残滓が濾し取られて前期残滓回収袋内に取り除かれ、これにより濾過された排水が下方に流れ落ちて溜まる。この排水が一定の水位に達すると、残滓回収袋が設けられた室とこれに隣接する室とは隔壁で仕切られ、かつ各室はその下部にて相互に連通しているので、順次隣の室に移動、する。この移動の過程で、前記厨房排水の流速が遅くなり、かつ、自然冷却と比重差による油水分離により油脂分が槽内上側に分離され、槽内の下側には、固形物が槽底に沈殿汚泥として分離され、各槽に設置された浮上油・沈殿汚泥回収手段によってさらに濾しとられ上澄み液が処理水として槽外へ排出される。
【0015】
また、これらの残滓・浮上油及び沈殿汚泥は油脂回収手段、汚泥回収手段とによって残滓回収袋内に強制的に戻され、残滓回収袋による濾過、槽内での比重差による分離、回収がエンドレスに繰り返され、回収される。このことにより、排水管27より外部下水道管に排出される処理水は前記油脂分および汚泥分は実質的にほとんど無視できる程度にまで少なくなっており、外部排水管内に流れ込むことがないので、配水管の詰まりを発生させることなく、浄化された処理水のみが槽外へ排出される。しかも、この処理水のBOD、SS及びノルマルヘキサン抽出物質の量もきわめて少なく、エアリフトポンプにて常に槽内の水を循環させているので臭気の発生を押さえることができ、水質基準を十分満たすことが可能であるから周辺環境への悪影響もない。
【0016】
さらに、これまでのグリーストラップ槽の場合のように、槽内に溜まった油脂分や汚泥分の手作業による回収やバキュームによる吸引作業が一切不要となり、処理コスト、管理費の大幅削減となる。
【0017】
また、本発明の好ましい実施形態にかかる排水処理装置は、前記残滓回収袋(カセット)が取りつけ支持する支持具より簡単に着脱・交換ができ、また排水流入口から槽内に導入される排水を受けて濾過する残滓回収袋を取りつけ支持する支持具が前記槽本体に対して排水流入口横幅に対して自由に調節可能な位置に固定でき、かつ、前記支持具の取り付け、取り外しが簡単にできる排水処理装置。
【0018】
この残滓・浮上油・沈殿汚泥回収装置によれば、前記残滓回収袋は取り替え交換できる使い捨てタイプとすることができるので、残渣の回収量を見ながら常に新しいものと交換することができ、排水処理装置本来の機能を低下させることなく、効率的な排水処理を行うことができる。また、取り替え交換した残滓回収袋はそのまま生ゴミとして廃棄することができる。
【0019】
さらに、本発明の好ましい実施形態にかかる残滓・浮上油・沈殿汚泥回収装置は、前記残滓回収袋(カセット)が前記支持具の取付部位に対して簡単に着脱・交換できるように設定されている。
【0020】
この残滓・浮上油・沈殿汚泥回収装置によれば、前記残滓回収袋の取り替え交換がカセット式に簡単かつ迅速に行える。従って、有機残滓が溜まり、汚物処理として敬遠されがちな残滓回収袋の取り替交換作業が誰にでも迅速かつ簡単に行うことができる。毎日の取り替え交換を行うことにより、有機残滓の腐敗を防ぎ、かつ害虫やネズミの温床となることや雑菌の繁殖を防止できて、衛生的な排水処理環境を実現できる。
【0021】
また、この残滓、浮上油、沈殿汚泥回収装置を設置する前にグリストラップ槽本体を清掃するわけであるが、手作業による回収やバキュームによる吸引作業が必要であるが、手作業の場合適当な清掃道具がなくスコップやザルや金網などで代用していたため効率の悪いものであったが、本発明によって脱着自在な網を使うことによってグリストラップ内の残滓が容易に回収できかつワンタッチで処理できるために早く、きれいに、簡単にできるようになった。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施形態にかかる残滓・浮上油・沈殿汚泥回収装置について図1及び図2を参照しながら説明する。図1において、排水処理装置1の直方体形の槽本体2は、隔壁3、3で槽内を複数、この例では3つの室4a、4b、4cに仕切り、かつ隣接する前記4a〜4cをその下部にて相互連通するように構成されている。なお、4つ又は5つの室に仕切っても差し支えなく、厨房設備の規模や処理する排水量との関係を考慮して決定する。
【0023】
また、前記槽本体2は、厨房からの排水Dを導入する排水導入口5と、前記排水処理後の処理水Wを槽本体2、外部に導出する処理水導出口6、とを備え、前記排水導入口5の所定部位には支持具7が着脱自在に固定され、この支持具7に対してネット状の残滓回収袋8aが支持され取り付けられている。ここで、前記残滓・浮上油・沈殿汚泥回収装置1の形成材料としては、耐腐食性及び耐久性のある(例えばステンレス鋼)を用い、ネット状残滓回収袋8aの形成素材としては、例えばストッキングなどに用いられる目の細かい化学繊維素材からなるものが望ましく、使用後に生ゴミとして廃棄することを考慮し、ゴミ焼却場での焼却時に塩素ガスを発生しない素材がより望ましい。
【0024】
また、前記槽本体2内の4b・4c室には、その上側に浮遊して油脂層として溜まった油脂分を浮上油・沈殿汚泥回収袋8b内に戻す浮上油回収手段10と、前記槽底部に堆積した沈殿汚泥を前記浮上油・沈殿汚泥回収袋8b内に戻す沈殿汚泥回収手段11とが配装されている。
【0025】
前記した油脂回収手段10は、具体的には図2に示すように、一本のパイプを折り曲げて一端開口11cが油脂層G内下部に位置し、他端開口10eが汚泥排出チャンバー8d内に位置し、このパイプ10bの前記他端開口10e下部より10cm付近から10b内に挿入された空気チューブからなるポンプ10dとを備えている。このポンプ10dはいわゆるエアリフトポンプであり、空気チューブの下部周壁に多数の小孔から噴出させて、その気泡によりエアリフトポンプ作用によって前記油脂分をパイプ10b内下部より上昇させて汚泥排出チャンバー8d内に集められ残滓回収袋内8b側へ強制的に戻す。なお、前記パイプ10bの断面形状は矩形でも丸型でもよく、その他の形状であってもよい。
【0026】
同じく、及び沈殿汚泥回収手段11も、一端開口11bが汚泥層S内に位置し、他端開口11dが汚泥排出チャンバー8d内に位置し、この一端開口11bの上方10cm付近より挿入された空気チューブからなるエアリフト式の11cとを備え、エアリフトポンプ作用によって汚泥排出チャンバー8d内に集められ前記汚泥分Sを残滓回収袋8b側へ強制的に戻すようになっている。なお、前記パイプ11aの断面形状は油脂分回収手段10bの場合と同様、矩形でも丸型でもその形状は問わない。また、浮上油・沈殿汚泥回収手段は、図2のようにパイプの途中でスライド式の継ぎ目12があり、水深によって容易に高さが調節できるようになっている。
【0027】
前記した実施形態例1にかかる残滓・浮上油・沈殿汚泥回収装置では、残滓回収袋8bにより排水D中に含まれる有機残滓などを濾過し(物理的処理)、しかも槽内上側に溜まる油脂分(油脂層G)及び槽底側に溜まる汚泥分(沈殿汚泥S)は、いずれも常時、エアリフト作用によって、残滓回収袋8b側へ強制的に戻されて、再度、残滓回収袋8bでの濾過及び槽内での比重差による分離がなされるので、槽内上側に浮遊して溜まる油脂分及び槽底側に堆積する沈殿汚泥が存在しない状態、あるいはほとんど無視できる程度にまで激減させることができる。したがって、前記油脂分や沈殿汚泥のバキュームによる定期的な汲み取り作業が一切不要となり、前記油脂分や沈殿汚泥が槽内で取り除かれない場合の悪影響をなくすことができる。
【0028】
つぎに、本発明の第2及び第3実施形態にかかる排水処理装置について図3及び図4を参照しながら説明する。図3及び図4は、いずれも残滓回収袋8の取りつけ支持手段について示しており、例えば第3実施形態を示す図3のように、残滓回収袋8cの上端開口部分8dを一定幅だけ残滓回収袋取り付けフレームの8aと8bの間に挟み込み残滓回収用ネット8cを脱落しないように支持する。この残滓回収袋取り付けフレーム8aと8bはそれぞれ凹状及び凸状になっており、ネットが取り付けられた状態の残滓回収袋取り付けフレーム8からネット8gが脱落しないようになっている。ネット8gが取り付けられた状態の残滓回収袋取り付けフレーム8を流入口用残滓回収袋支持具7の上端ガイド7dより差込み、残滓回収用ネット8cをさらに強固に固定する。残滓回収袋取り付けフレーム8の上部取っ手部分凸型フレーム8a、凹型フレーム8bは交互にずれており、残滓回収用ネット8cの交換時にこの凸型フレーム8a、凹型フレーム8bを相反する方向に押すことによってが容易に交換ができるようになっている。残滓回収袋8cは必要に応じて取り替え交換可能な使い捨てタイプとすることができる。
【0029】
図4のように流入口用残滓回収袋支持具7には、残滓回収袋取り付けフレーム8を上部より挿入し脱落しないようにするためのガイド7dが付いている。また、流入口用残滓回収袋支持具7の後ろ側上下に流入口用残滓回収袋支持具7を排水流入口5に固定するためのコの字状のガイドがついている。また、固定用長ナット7aの両端に接続されているボルト7bは右側が正ネジ、左側が負ネジになっており長ナット7aをいずれかに回転させることによって左右に伸縮させることができ流入口用残滓回収袋支持具7を排水流入口5の側壁に強固に固定させることができる。また、流入口用残滓回収袋支持具7の後ろ側上下に流入口用残滓回収袋支持具7を排水流入口5に固定するためのコの字状のガイドがついているために、排水流入口5の幅に多少の違いが合っても調節が可能である。さらに、支持具固定金具7cと支持具固定金具ボルト7bの接点は、溶接されており、前記排水流入口への取り付けが簡単になり、また強度も強化される。
【0030】
このような構成としたことで、図1の第1実施形態例1における油脂回収手段10及び汚泥回収手段11をコンパクトな一体型とし、それぞれの槽で単独した形態が取れるため、槽の増減に対して柔軟に対応できる。また、槽内への配置が容易かつ迅速に行え、既存のグリーストラップ槽に対しても簡単に適用でき、施工性、取付性に優れる。
【0031】
さらに、一体型になっている油脂回収手段と汚泥回収手段を各槽に設置する場合に、汚泥排出チャンバー8dに汚泥回収手段支持具8cがついている。この汚泥回収手段支持具8cは伸縮自在なフックになっており隔壁に引っ掛け固定する場合に、隔壁と水面の高さが違う場合にこの伸縮自在なフックを調節することによって汚泥排出チャンバー8dと水面との距離を一定に保つことができる。
【0032】
つぎに、本発明の第4実施形態にかかる排水処理装置について図5を参照しながら説明する。図5は、残滓回収道具の斜視図と横断図である。図5に示す要に、テニスのラケット状になっており、フレーム30は外側に向かって凹上になっており残滓回収袋32の上端ヒモ30fを前期凹状部30gの溝に沿ってはめ込み30fをフック30aに引っ掛け固定する。また、他端下部結び目30dにもヒモが通してありヒモ30eを引っ張ることによって他端下部結び目30dが閉じられフック30bに引っ掛け固定する。また、回収した残滓を他の処分するための容器に移動させるときは容器の上方でこのフック30eを緩めることによって、残滓の重みで下端結び目30dが開き残滓を容易に移動させることができる。また、再度下部ヒモ30eを引っ張ることによって同様の作業を繰り返し行うことができる。
フレーム30の形状は円型でも楕円型でもその他の形状であってもよい。
残滓回収袋32は、筒状になっており、一端上部は輪に沿ってヒモが通してあり、他端下部には輪に沿って小輪を数珠状に配列しこの数珠状の輪にヒモを通すことによって、下端結び目30dが容易に開閉できるようにした。
【0032】
【発明の効果】
以上のように、本発明にかかる排水処理装置によれば、物理的処理としての残滓・油脂・沈殿汚泥回収装置を設置することによって、生物的処理として好気性微生物による排水処理を行っている装置についても飛躍的な効果を期待することができる。また、このことによって槽内上側に浮遊する油脂分や槽底側に堆積する沈殿汚泥の量を少なくすることができる。
【0033】
しかも、前記油脂分や沈殿汚泥についても残滓回収袋へ常時返送されて、濾過および比重差による分離が繰り返されるので,槽外へ排出される処理水は、油脂分や汚泥分の混じり込みのない浄化水として排出され、環境保全上、きわめて好ましい。また、槽内には、実質的に油脂分や汚泥分が存在しないので、手作業による回収やバキュームによる汲み取り作業が一切不要となり、排水処理装置の維持管理コストを大幅に低減できる。
【0034】
また、この残滓回収袋を用いることによって残滓、浮上油、沈殿汚泥回収装置を設置する前の清掃が簡単に実施でき居間までは別の清掃業者を呼んでバキュームなどで吸引していた手間とコストが削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる残滓・浮上油・沈殿汚泥回収装置の概略構成を示す縦断面図である。
【図2】油脂回収手段及び汚泥回収手段を示す要部の縦断面図である。
【図3】第2実施形態にかかる残滓回収袋の取り付けフレームを示す要部拡大斜視図である。
【図4】第3実施形態にかかる流入口用残滓回収袋の取付支持具の構造を示す要部拡大斜視図である。
【図5】第4実施形態にかかるグリストラップ清掃道具の斜視図及び横断図である。
【図6】従来のグリーストラップ槽の構造を示す一部切欠した斜視図である。
【符号の説明】
1・・排水処理装置(図1)、 2・・槽本体(図1)、 3・・隔壁(図1)、 4a、4b、4c・・室(図1)、 5・・排水導入口5(図1)、 6・・処理水導出口(図1)、 7・・支持具(流入口用)(図1)、7a・・支持具固定用長ナット(図4)、 7b・・支持具固定金具ボルト(図4)、 7c・・支持具固定金具(図4)、 7d・・ガイド(図4)、 8・・残滓回収袋取り付けフレーム(図3) 8a・・カセット状残滓回収袋(流入口用)(図1)、 8b・・カセット状残滓回収袋(油脂・汚泥回収用)(図1)、 8c・・汚泥回収手段支持具(図1)、 8d・・汚泥排出チャンバー(図1)、 8e・・凸型フレーム(図3)、 8f・・凹型フレーム(図3)、 8g・・残滓回収用ネット(図3)、 8h・・残滓回収用ネット上端開口部(図3)、 9・・空気供給手段(図1)、10・・浮上油回収手段(図1)、 10b・・パイプ(図1)、 10c・・油分回収用一端開口(図1) 10d・・空気挿入口(浮上油回収手段用)(図1)、 10e・・油分他端開口(図1)、 11、・・沈殿汚泥回収手段(図1)、 11a・・パイプ(図1)、 11b・・汚泥回収用一端開口(図1)、 11c・・空気挿入口(汚泥回収手段用)(図1)、 11d・・他端開口(汚泥回収手段用)(図1)、 12・・スライド式継ぎ目(図2)、 24・・残滓かご(図6)、 26・・排出ドレン(図6)、 27・・排水管(図6)、 28a、28b・・連通口(図6)、 30・・残滓回収道具フレーム(図6)、 30a・・フック上部(図6)、 30b・・フック下部(図6)、 30c・・伸縮調整用継ぎ目(図6)、 30d・・下端結び目(図6)、 30e・・下部ヒモ(図6)、 30f・・上部ヒモ(図6)、 30g・・凹状部(図6)、 32・・筒状残滓回収袋(図6)、 A・・矢印(図6)、 D・・排水(図1)、 S・・沈殿汚泥層(図1)、 W・・処理水(図1)、
【発明の属する技術分野】
本発明は、排水を浄化する排水処理装置に関し、特に、ファミリーレストランや飲食店などの厨房内などから排出される油脂分や残滓を含んだ厨房排水をグリーストラップによって分離浮上,沈殿の処理に用いられる排水処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
飲食店やファミリーレストランなどからの厨房排水の中には、調理に使った動植物油が多く含まれているが、これらの油脂分を何ら処理することなくそのまま、流してしまうと、配水管を流れていく間に冷却、凝固して排水管内壁に付着し、配水管の閉塞や浄化槽の働きを悪くしたり、また、河川などを汚染する原因となる。従って、飲食店やファミリーレストランに限らず、たとえばホテル・旅館、病院・学校施設、お惣菜店、スーパーマーケット、食品加工工場、社員食堂・寮などの厨房設備を備えた場所には、1976年建設省告示1597号及び1674号により、排水処理装置としてグリーストラップ槽(グリース阻集器)の設置が義務づけられている。阻集器は、排水中に含まれる有害、危険な物質、望ましくない物質のが公共下水道や河川への流出を阻止・分離・収集して、残りの水液のみを自然流下により,排水できる形状・構造を持った器具または装置をいう。
【0003】
このグリーストラップ槽は、厨房排水などの流し等から流れ出た排水を厨房内床面に設置されている槽に流入させ、隔壁によって排水の流速が遅くなり、さらに前記排水が槽内を流れて下流側に移動する過程で自然冷却され、この排水中に含まれる油脂分と水分との比重差を利用して、前記油脂分を排水槽内上側に油脂層として浮遊させる一方、有機又は無機固形物を排水槽の底部に沈殿分離させ、沈殿汚泥として分離させた残りの上澄み水液のみを処理水として外部の公共下水道および河川に排出する。
【0004】
ここで、前記グリーストラップ槽の基本的な構成例について図5により説明する。すなわち、図5に示すグリーストラップ槽1は、槽本体2と、この槽本体2内を複数の部屋(図例の場合、第1、第2及び第3の部屋4a、4b、4cの3つの部屋)にしきる隔壁3、3とこれらの隔壁3、3によって仕切られた第1の部屋4a内に槽底より離間させて設置した残滓かご24と、この残滓かご24内に厨房排水を導入する排水導入口又は管5と、第3の部屋4c内と外部の下水道管に接続される排水管27とを連絡する排出ドレン26とから構成されている。また、前記隔壁3、3は前記第1、第2及び第3の部屋4a、4b、4cの下部が相互連通可能となるように槽本体2の低部との間に連通口28a、28bが形成されるようにして取りつけられている。さらに、前記残滓かご24は、その周囲全面に所定寸法の穴を多数形成することにより水切り機能を保持させたものであって、この中に導入された排水D中の有機残滓が内部に濾し取られるような構造になっている。
【0005】
前記のように構成されるグリーストラップ槽1によれば、まず、流し等からの厨房排水が排水導入ガイド2を通って前記第1の部屋4aの残滓かご24内に導入される。この残滓かご24内に導入された厨房排水は、その中に含まれる残飯などの有機又は無機固形物残滓がその内部に取り除かれ、有機又は無機固形物残滓が取り除かれた後には、矢印Aで示すように、下部連通口28aを通って最終室である第3の部屋23bに入り込む。そして、第2室23bに入り込んだ後、さらに下部連通口28bを通って最終室である第3の北に入り込む。
【0006】
このようにして、残滓かご24内で有機残滓が取り除かれた排水Dは、第1の部屋4aから第2の部屋4b、そして第3の部屋4cに入り込んで順次移動する過程で前記排水Dの流速が遅くなり、かつ自然冷却される。そして、前記排水中に含まれる油脂分と水分とがその比重差によって油脂分が槽内上側に浮遊して油脂層Gとして溜まる。一方、油脂分の下側に分離され、固形物を槽底に沈殿汚泥(スラッジ)層Sとして分離沈殿させた残りの上澄み液Wが処理水として排出ドレン26を介して配水管27内に流れ込み、最終的に外部の下水道管に排出される。なお、前記残滓かご24内に濾し取られて溜まる有機残滓については残滓かご24を槽内から定期的に引き上げて取り除くようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとしている課題】
ところが、前記槽内の上側に分離されて浮遊して溜まる油脂分Gや槽内底側に堆積する沈殿汚泥Sについては、素人には取り扱いにくく、きつい、きたない、臭いと嫌忌されがちな作業であることから、前記油脂分や沈殿汚泥層Sの除去は後回しになりがちとなるのが実情であった。このように、油脂分(油脂層)Gの除去が適切に行われないと、特に夏季等の高温時には、槽内で前記油脂分Gが腐敗しやすく、悪臭・異臭の発生の原因となって、厨房設備などを備える施設にとっては望ましくない。また、油脂分Gが適切に処理されず、そのまま溜まっていくと、その一部が排出ドレン26の中に入り込んで排出管27の詰まりや公共下水道管の閉塞の原因になる。
【0008】
また、槽内底側に堆積する沈殿汚泥Sを長らく放置しておけば、前記油脂分Gと同様、排出ドレン26に入り込んで、排出管27の詰まりの原因となる。さらに、このような油脂分Gや沈殿汚泥Sが処理水Wとともに排出管27から排出されると、処理水Wの水質が極度に悪化し、水質基準に適合しなくなる恐れもある。したがって、槽内上側に浮遊して溜まる油脂分G及び槽内底側に堆積する沈殿汚泥Sについては、専ら手作業で回収するか、バキューム業者によって定期的にバキュームで吸引除去しているのが現状である。さらに、前記残滓かご24の清掃も毎日行わなければ、その中に溜まった有機残滓が酸化腐敗し、悪臭などを発生させ、ゴキブリ・ネズミなど害虫の温床ともなり、また、雑菌の繁殖を来たす恐れもあり、環境衛生上きわめて好ましくない状況となる。
【0009】
また、前記バキューム作業も厨房設備が1〜2階にある場合はともかく、高層階にあるような場合には、グリーストラップ槽までバキューム機を搬入するのに問題があり、何度も往復するといった作業となって、きわめて効率が悪く時間と経費がかかる。
【0010】
また、グリーストラップ槽内の油脂分や汚泥のバキューム作業を行っただけでは配水管の詰まりには対応できない。このため、年に少なくとも1〜2回程度は排水管の洗浄を行わなけれぱならず、コスト高な作業を強いられる。また、突然、排水管に詰まりが発生すると、営業を休止せざるを得ず、甚大な損害を蒙る恐れもあった。
【0011】
さらに、前記グリーストラップ槽は、もっぱら排水の油水分離に着目した物理的処理であるから、処理後に排出される処理水中のBOD(生物化学的酸素要求量)、SS(固形物)及びノルマルヘキサン抽出物質(動植物油)の量の削減についてまでは考慮されていない。したがって、前記油脂分や沈殿汚泥が処理水に混じって排出されない限りは、現行の環境基準を満たすものの、前記油脂分や沈殿汚泥が前記処理水に混じって排出された場合には、前記環境基準を満たさない恐れがあり、この場合、監督官庁から指導を受ける恐れもある。加えて、近い将来益々厳しくなると想定される水質汚濁基準を考慮すれば、BOD、SS及びノルマルヘキサン抽出物質(動植物油)の量を減少させる生物化学処理(微生物処理)機能をも併せ持つようにグリーストラップ槽の構造を改良することが望まれていた。
【0012】
本発明は、前記した課題に着目してなされたもので、主にグリートラップ槽本来の機能を長期間に渡って維持し、野菜くずなどの残滓を回収し、加えて槽内上部に分離された浮上油分及び槽底部に溜まった沈殿汚泥をエアリフト作用を持った回収装置で常時回収しつつ、誰でも、簡単に回収された残滓の袋を交換、処理することができる、これにより前記油脂分及び沈殿汚泥などのバキュームによる吸い取り作業も不要となり、経済的かつ衛生的に環境基準を満たす処理水を排出することの出来る残滓・浮上油・沈殿汚泥回収装置と簡単にネットの交換が可能な清掃道具を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記した目的を達成するために、本発明にかかる排水処理装置は、隔壁で槽内を複数の部屋に仕切り、かつ隣接する各室をその下部にて相互連通するように構成した槽本体と、前記層本体内に外部からの排水を導入する排水導入口と、前記排水処理後の処理水を槽本体外部に導出する処理水導出口とを備え、槽内に導入した排水を油水分離して槽内槽内上側に油脂分を油脂層として浮遊させ、前記油脂分が除かれ、かつ固形物を槽底に沈殿汚泥として分離させた上澄み液を処理水として槽外へ排出する排水処理装置であって、前記排水導入口から槽内に導入される排水中に含まれている残滓を受けて回収する手段と、槽内に導入された排水に対して槽内上側に浮遊して溜まる浮上油脂分をエアサフトポンプ作用によって残滓回収袋内に戻す油脂回収手段と、槽内底側に沈殿する沈殿汚泥分をエアリフトポンプ作用によって残滓回収袋内に戻す汚泥回収手段とを備えていることを特徴とする。
【0014】
この残滓・浮上油・沈殿汚泥回収装置によれば、たとえば厨房排水などの、油脂分が多く含まれる排水導入口から残滓回収袋内に導入されると、その中に混じっている残飯などの有機残滓が濾し取られて前期残滓回収袋内に取り除かれ、これにより濾過された排水が下方に流れ落ちて溜まる。この排水が一定の水位に達すると、残滓回収袋が設けられた室とこれに隣接する室とは隔壁で仕切られ、かつ各室はその下部にて相互に連通しているので、順次隣の室に移動、する。この移動の過程で、前記厨房排水の流速が遅くなり、かつ、自然冷却と比重差による油水分離により油脂分が槽内上側に分離され、槽内の下側には、固形物が槽底に沈殿汚泥として分離され、各槽に設置された浮上油・沈殿汚泥回収手段によってさらに濾しとられ上澄み液が処理水として槽外へ排出される。
【0015】
また、これらの残滓・浮上油及び沈殿汚泥は油脂回収手段、汚泥回収手段とによって残滓回収袋内に強制的に戻され、残滓回収袋による濾過、槽内での比重差による分離、回収がエンドレスに繰り返され、回収される。このことにより、排水管27より外部下水道管に排出される処理水は前記油脂分および汚泥分は実質的にほとんど無視できる程度にまで少なくなっており、外部排水管内に流れ込むことがないので、配水管の詰まりを発生させることなく、浄化された処理水のみが槽外へ排出される。しかも、この処理水のBOD、SS及びノルマルヘキサン抽出物質の量もきわめて少なく、エアリフトポンプにて常に槽内の水を循環させているので臭気の発生を押さえることができ、水質基準を十分満たすことが可能であるから周辺環境への悪影響もない。
【0016】
さらに、これまでのグリーストラップ槽の場合のように、槽内に溜まった油脂分や汚泥分の手作業による回収やバキュームによる吸引作業が一切不要となり、処理コスト、管理費の大幅削減となる。
【0017】
また、本発明の好ましい実施形態にかかる排水処理装置は、前記残滓回収袋(カセット)が取りつけ支持する支持具より簡単に着脱・交換ができ、また排水流入口から槽内に導入される排水を受けて濾過する残滓回収袋を取りつけ支持する支持具が前記槽本体に対して排水流入口横幅に対して自由に調節可能な位置に固定でき、かつ、前記支持具の取り付け、取り外しが簡単にできる排水処理装置。
【0018】
この残滓・浮上油・沈殿汚泥回収装置によれば、前記残滓回収袋は取り替え交換できる使い捨てタイプとすることができるので、残渣の回収量を見ながら常に新しいものと交換することができ、排水処理装置本来の機能を低下させることなく、効率的な排水処理を行うことができる。また、取り替え交換した残滓回収袋はそのまま生ゴミとして廃棄することができる。
【0019】
さらに、本発明の好ましい実施形態にかかる残滓・浮上油・沈殿汚泥回収装置は、前記残滓回収袋(カセット)が前記支持具の取付部位に対して簡単に着脱・交換できるように設定されている。
【0020】
この残滓・浮上油・沈殿汚泥回収装置によれば、前記残滓回収袋の取り替え交換がカセット式に簡単かつ迅速に行える。従って、有機残滓が溜まり、汚物処理として敬遠されがちな残滓回収袋の取り替交換作業が誰にでも迅速かつ簡単に行うことができる。毎日の取り替え交換を行うことにより、有機残滓の腐敗を防ぎ、かつ害虫やネズミの温床となることや雑菌の繁殖を防止できて、衛生的な排水処理環境を実現できる。
【0021】
また、この残滓、浮上油、沈殿汚泥回収装置を設置する前にグリストラップ槽本体を清掃するわけであるが、手作業による回収やバキュームによる吸引作業が必要であるが、手作業の場合適当な清掃道具がなくスコップやザルや金網などで代用していたため効率の悪いものであったが、本発明によって脱着自在な網を使うことによってグリストラップ内の残滓が容易に回収できかつワンタッチで処理できるために早く、きれいに、簡単にできるようになった。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施形態にかかる残滓・浮上油・沈殿汚泥回収装置について図1及び図2を参照しながら説明する。図1において、排水処理装置1の直方体形の槽本体2は、隔壁3、3で槽内を複数、この例では3つの室4a、4b、4cに仕切り、かつ隣接する前記4a〜4cをその下部にて相互連通するように構成されている。なお、4つ又は5つの室に仕切っても差し支えなく、厨房設備の規模や処理する排水量との関係を考慮して決定する。
【0023】
また、前記槽本体2は、厨房からの排水Dを導入する排水導入口5と、前記排水処理後の処理水Wを槽本体2、外部に導出する処理水導出口6、とを備え、前記排水導入口5の所定部位には支持具7が着脱自在に固定され、この支持具7に対してネット状の残滓回収袋8aが支持され取り付けられている。ここで、前記残滓・浮上油・沈殿汚泥回収装置1の形成材料としては、耐腐食性及び耐久性のある(例えばステンレス鋼)を用い、ネット状残滓回収袋8aの形成素材としては、例えばストッキングなどに用いられる目の細かい化学繊維素材からなるものが望ましく、使用後に生ゴミとして廃棄することを考慮し、ゴミ焼却場での焼却時に塩素ガスを発生しない素材がより望ましい。
【0024】
また、前記槽本体2内の4b・4c室には、その上側に浮遊して油脂層として溜まった油脂分を浮上油・沈殿汚泥回収袋8b内に戻す浮上油回収手段10と、前記槽底部に堆積した沈殿汚泥を前記浮上油・沈殿汚泥回収袋8b内に戻す沈殿汚泥回収手段11とが配装されている。
【0025】
前記した油脂回収手段10は、具体的には図2に示すように、一本のパイプを折り曲げて一端開口11cが油脂層G内下部に位置し、他端開口10eが汚泥排出チャンバー8d内に位置し、このパイプ10bの前記他端開口10e下部より10cm付近から10b内に挿入された空気チューブからなるポンプ10dとを備えている。このポンプ10dはいわゆるエアリフトポンプであり、空気チューブの下部周壁に多数の小孔から噴出させて、その気泡によりエアリフトポンプ作用によって前記油脂分をパイプ10b内下部より上昇させて汚泥排出チャンバー8d内に集められ残滓回収袋内8b側へ強制的に戻す。なお、前記パイプ10bの断面形状は矩形でも丸型でもよく、その他の形状であってもよい。
【0026】
同じく、及び沈殿汚泥回収手段11も、一端開口11bが汚泥層S内に位置し、他端開口11dが汚泥排出チャンバー8d内に位置し、この一端開口11bの上方10cm付近より挿入された空気チューブからなるエアリフト式の11cとを備え、エアリフトポンプ作用によって汚泥排出チャンバー8d内に集められ前記汚泥分Sを残滓回収袋8b側へ強制的に戻すようになっている。なお、前記パイプ11aの断面形状は油脂分回収手段10bの場合と同様、矩形でも丸型でもその形状は問わない。また、浮上油・沈殿汚泥回収手段は、図2のようにパイプの途中でスライド式の継ぎ目12があり、水深によって容易に高さが調節できるようになっている。
【0027】
前記した実施形態例1にかかる残滓・浮上油・沈殿汚泥回収装置では、残滓回収袋8bにより排水D中に含まれる有機残滓などを濾過し(物理的処理)、しかも槽内上側に溜まる油脂分(油脂層G)及び槽底側に溜まる汚泥分(沈殿汚泥S)は、いずれも常時、エアリフト作用によって、残滓回収袋8b側へ強制的に戻されて、再度、残滓回収袋8bでの濾過及び槽内での比重差による分離がなされるので、槽内上側に浮遊して溜まる油脂分及び槽底側に堆積する沈殿汚泥が存在しない状態、あるいはほとんど無視できる程度にまで激減させることができる。したがって、前記油脂分や沈殿汚泥のバキュームによる定期的な汲み取り作業が一切不要となり、前記油脂分や沈殿汚泥が槽内で取り除かれない場合の悪影響をなくすことができる。
【0028】
つぎに、本発明の第2及び第3実施形態にかかる排水処理装置について図3及び図4を参照しながら説明する。図3及び図4は、いずれも残滓回収袋8の取りつけ支持手段について示しており、例えば第3実施形態を示す図3のように、残滓回収袋8cの上端開口部分8dを一定幅だけ残滓回収袋取り付けフレームの8aと8bの間に挟み込み残滓回収用ネット8cを脱落しないように支持する。この残滓回収袋取り付けフレーム8aと8bはそれぞれ凹状及び凸状になっており、ネットが取り付けられた状態の残滓回収袋取り付けフレーム8からネット8gが脱落しないようになっている。ネット8gが取り付けられた状態の残滓回収袋取り付けフレーム8を流入口用残滓回収袋支持具7の上端ガイド7dより差込み、残滓回収用ネット8cをさらに強固に固定する。残滓回収袋取り付けフレーム8の上部取っ手部分凸型フレーム8a、凹型フレーム8bは交互にずれており、残滓回収用ネット8cの交換時にこの凸型フレーム8a、凹型フレーム8bを相反する方向に押すことによってが容易に交換ができるようになっている。残滓回収袋8cは必要に応じて取り替え交換可能な使い捨てタイプとすることができる。
【0029】
図4のように流入口用残滓回収袋支持具7には、残滓回収袋取り付けフレーム8を上部より挿入し脱落しないようにするためのガイド7dが付いている。また、流入口用残滓回収袋支持具7の後ろ側上下に流入口用残滓回収袋支持具7を排水流入口5に固定するためのコの字状のガイドがついている。また、固定用長ナット7aの両端に接続されているボルト7bは右側が正ネジ、左側が負ネジになっており長ナット7aをいずれかに回転させることによって左右に伸縮させることができ流入口用残滓回収袋支持具7を排水流入口5の側壁に強固に固定させることができる。また、流入口用残滓回収袋支持具7の後ろ側上下に流入口用残滓回収袋支持具7を排水流入口5に固定するためのコの字状のガイドがついているために、排水流入口5の幅に多少の違いが合っても調節が可能である。さらに、支持具固定金具7cと支持具固定金具ボルト7bの接点は、溶接されており、前記排水流入口への取り付けが簡単になり、また強度も強化される。
【0030】
このような構成としたことで、図1の第1実施形態例1における油脂回収手段10及び汚泥回収手段11をコンパクトな一体型とし、それぞれの槽で単独した形態が取れるため、槽の増減に対して柔軟に対応できる。また、槽内への配置が容易かつ迅速に行え、既存のグリーストラップ槽に対しても簡単に適用でき、施工性、取付性に優れる。
【0031】
さらに、一体型になっている油脂回収手段と汚泥回収手段を各槽に設置する場合に、汚泥排出チャンバー8dに汚泥回収手段支持具8cがついている。この汚泥回収手段支持具8cは伸縮自在なフックになっており隔壁に引っ掛け固定する場合に、隔壁と水面の高さが違う場合にこの伸縮自在なフックを調節することによって汚泥排出チャンバー8dと水面との距離を一定に保つことができる。
【0032】
つぎに、本発明の第4実施形態にかかる排水処理装置について図5を参照しながら説明する。図5は、残滓回収道具の斜視図と横断図である。図5に示す要に、テニスのラケット状になっており、フレーム30は外側に向かって凹上になっており残滓回収袋32の上端ヒモ30fを前期凹状部30gの溝に沿ってはめ込み30fをフック30aに引っ掛け固定する。また、他端下部結び目30dにもヒモが通してありヒモ30eを引っ張ることによって他端下部結び目30dが閉じられフック30bに引っ掛け固定する。また、回収した残滓を他の処分するための容器に移動させるときは容器の上方でこのフック30eを緩めることによって、残滓の重みで下端結び目30dが開き残滓を容易に移動させることができる。また、再度下部ヒモ30eを引っ張ることによって同様の作業を繰り返し行うことができる。
フレーム30の形状は円型でも楕円型でもその他の形状であってもよい。
残滓回収袋32は、筒状になっており、一端上部は輪に沿ってヒモが通してあり、他端下部には輪に沿って小輪を数珠状に配列しこの数珠状の輪にヒモを通すことによって、下端結び目30dが容易に開閉できるようにした。
【0032】
【発明の効果】
以上のように、本発明にかかる排水処理装置によれば、物理的処理としての残滓・油脂・沈殿汚泥回収装置を設置することによって、生物的処理として好気性微生物による排水処理を行っている装置についても飛躍的な効果を期待することができる。また、このことによって槽内上側に浮遊する油脂分や槽底側に堆積する沈殿汚泥の量を少なくすることができる。
【0033】
しかも、前記油脂分や沈殿汚泥についても残滓回収袋へ常時返送されて、濾過および比重差による分離が繰り返されるので,槽外へ排出される処理水は、油脂分や汚泥分の混じり込みのない浄化水として排出され、環境保全上、きわめて好ましい。また、槽内には、実質的に油脂分や汚泥分が存在しないので、手作業による回収やバキュームによる汲み取り作業が一切不要となり、排水処理装置の維持管理コストを大幅に低減できる。
【0034】
また、この残滓回収袋を用いることによって残滓、浮上油、沈殿汚泥回収装置を設置する前の清掃が簡単に実施でき居間までは別の清掃業者を呼んでバキュームなどで吸引していた手間とコストが削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる残滓・浮上油・沈殿汚泥回収装置の概略構成を示す縦断面図である。
【図2】油脂回収手段及び汚泥回収手段を示す要部の縦断面図である。
【図3】第2実施形態にかかる残滓回収袋の取り付けフレームを示す要部拡大斜視図である。
【図4】第3実施形態にかかる流入口用残滓回収袋の取付支持具の構造を示す要部拡大斜視図である。
【図5】第4実施形態にかかるグリストラップ清掃道具の斜視図及び横断図である。
【図6】従来のグリーストラップ槽の構造を示す一部切欠した斜視図である。
【符号の説明】
1・・排水処理装置(図1)、 2・・槽本体(図1)、 3・・隔壁(図1)、 4a、4b、4c・・室(図1)、 5・・排水導入口5(図1)、 6・・処理水導出口(図1)、 7・・支持具(流入口用)(図1)、7a・・支持具固定用長ナット(図4)、 7b・・支持具固定金具ボルト(図4)、 7c・・支持具固定金具(図4)、 7d・・ガイド(図4)、 8・・残滓回収袋取り付けフレーム(図3) 8a・・カセット状残滓回収袋(流入口用)(図1)、 8b・・カセット状残滓回収袋(油脂・汚泥回収用)(図1)、 8c・・汚泥回収手段支持具(図1)、 8d・・汚泥排出チャンバー(図1)、 8e・・凸型フレーム(図3)、 8f・・凹型フレーム(図3)、 8g・・残滓回収用ネット(図3)、 8h・・残滓回収用ネット上端開口部(図3)、 9・・空気供給手段(図1)、10・・浮上油回収手段(図1)、 10b・・パイプ(図1)、 10c・・油分回収用一端開口(図1) 10d・・空気挿入口(浮上油回収手段用)(図1)、 10e・・油分他端開口(図1)、 11、・・沈殿汚泥回収手段(図1)、 11a・・パイプ(図1)、 11b・・汚泥回収用一端開口(図1)、 11c・・空気挿入口(汚泥回収手段用)(図1)、 11d・・他端開口(汚泥回収手段用)(図1)、 12・・スライド式継ぎ目(図2)、 24・・残滓かご(図6)、 26・・排出ドレン(図6)、 27・・排水管(図6)、 28a、28b・・連通口(図6)、 30・・残滓回収道具フレーム(図6)、 30a・・フック上部(図6)、 30b・・フック下部(図6)、 30c・・伸縮調整用継ぎ目(図6)、 30d・・下端結び目(図6)、 30e・・下部ヒモ(図6)、 30f・・上部ヒモ(図6)、 30g・・凹状部(図6)、 32・・筒状残滓回収袋(図6)、 A・・矢印(図6)、 D・・排水(図1)、 S・・沈殿汚泥層(図1)、 W・・処理水(図1)、
Claims (4)
- グリーストラップとはレスラン、食堂などの厨房内床面に設置されている槽で、主にこれら厨房排水中に含まれる食品くず等の残滓や油分を分離回収し、これらの公共下水道への流出を防ぐためのものである。厨房内床面に設置されている槽を隔壁でを複数の部屋に仕切り、かつ隣接する各室をその下部にて相互連通するように構成された槽本体と、前記槽本体内に外部から厨房内の排水を導入する流入口と、前記排水処理後の処理水を槽本体より外部公共下水道に導出する排出口とを備え、槽内に導入した排水を油水分離して、槽内上部に油脂分を油脂層として浮遊させ、前記油脂分が浮上分離され、かつ固形物を槽底部に沈殿汚泥層として分離させた上澄み液を処理水として槽外へ排出する排水処理装置であって、前記排水流入口から槽内に導入される排水を受けて濾過する残滓回収手段と、槽内上部に浮遊して溜まる油脂分をエアーリフトポンプ作用によって前記残滓回収袋内に戻す油脂分回収手段と、槽内底部に沈殿する汚泥を同じくエアーリフトポンプ作用によって前記残滓回収袋内に戻す汚泥回収手段とを備えていることを特徴とする排水処理装置。
また、これらに付随するグリストラップ清掃道具。 - 請求項1において、前記排水流入口から槽内に導入される排水を受けて濾過する残滓回収袋を取りつけ支持する支持具が前記槽本体に対して排水流入口横幅に対して自由に調節可能な位置に固定され、かつ、残滓回収袋(カセット)の着脱が簡単にできる排水処理装置。
- 請求項2において、前記残滓回収袋(カセット)が前記支持具の取付部位に対して着脱自在に設定されている残滓・浮上油・沈殿汚泥回収装置。
- 請求項1において残滓回収手段、浮上油回収手段、沈殿汚泥回収手段を設置する前に、グリーストラップ槽本体内部を清掃する道具。
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