JPH0993462A - アナログ画像信号の二値化変換装置 - Google Patents

アナログ画像信号の二値化変換装置

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JPH0993462A
JPH0993462A JP7242709A JP24270995A JPH0993462A JP H0993462 A JPH0993462 A JP H0993462A JP 7242709 A JP7242709 A JP 7242709A JP 24270995 A JP24270995 A JP 24270995A JP H0993462 A JPH0993462 A JP H0993462A
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voltage
signal
analog image
image signal
analog
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JP7242709A
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English (en)
Inventor
Iei Ou
▲イエイ▼ 王
Shoji Daito
尚司 大東
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Fuji Electric Co Ltd
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Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アナログ画像信号の出力時間比が異なり直流電
圧レベルの変動が生じてもアナログ画像信号を正確に二
値化する二値化変換装置を提供する。 【解決手段】アナログ画像信号1を二値化する比較部6
と、基準電圧41を発生する基準電圧発生部4と、電子回
路のグラウンド電圧GND に対し,アナログ画像信号1の
電圧レベルを記憶する電圧記憶部5と、基準電圧発生部
4で発生した基準電圧41と電圧記憶部5で記憶した電圧
レベル53とを加算し比較電圧71を発生する加算部7と、
を備え、電圧記憶部5が記憶する電圧レベル53と基準電
圧41とを加算した比較電圧71とアナログ画像信号1とを
比較し、この大小関係でアナログ画像信号1を二値化す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アナログ画像信
号、例えば赤色(R),緑色(G),青色(B) のアナログRGB 信
号、をデジタル信号に変換するアナログ画像信号の二値
化変換装置に関わり、特にこの応用の一例として、パ−
ソナルコンピュ−タ(以下、パソコンと略称する)など
のアナログ画像信号をデジタルテレビジョンに入力する
アナログ画像信号の二値化変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8に従来技術によるアナログ画像信号
の二値化変換装置のブロック図を示す。図8において、
アナログ画像信号の二値化変換装置は、アナログ入力部
3と、基準電圧発生部4と、比較部6と、から構成され
る。かかる構成において、アナログ画像信号1(以下、
アナログ画像信号はカラー信号を代表してアナログRGB
信号1と言う)は、グランドレベルGND を基準電位と
し、アナログ入力部3を経由してこのアナログRGB 信号
1を比較部6に入力する。一方、基準電圧発生部4から
の基準電圧41も比較部6に入力し、この基準電圧41とア
ナログRGB 信号1とを比較し、両信号電圧の大小関係で
アナログ画像信号を二値化し、二値化信号2を出力す
る。
【0003】図9は、この二値化変換装置の変換動作を
説明する説明図であり、横軸に時間軸をとり、縦軸にア
ナログRGB 信号1、基準電圧41および二値化(出力)信
号2の信号電圧をとる。図9の(A) にアナログRGB 信号
1を図示し、パルス状に変化する0.7VppのアナログRGB
信号1と基準電圧41、例えば0.35V とが比較され、図示
例ではアナログRGB 信号1が基準電圧41より大のとき図
9の(B) に図示されるTTL ロジックレベルの二値化出力
信号2を出力する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この様な従来技術のア
ナログ画像信号の二値化変換装置では次の様な問題があ
る。即ち、従来技術では、基準電圧41がグラウンドレベ
ルGND(以下、グラウンドレベルをGND と略称する)に対
して一定である。一方、一般に市販されているパソコン
などのアナログRGB 信号出力回路は、出力短絡による回
路損傷を避けるため、図10に図示される様に、出力回路
(D/A) を結合コンデンサ1Cを介して出力する回路構成と
している。この様な回路では、結合コンデンサ1Cの両端
にアナログRGB 信号1の平均的な直流電圧成分が重畳す
る。即ち、結合コンデンサ1Cにより直流電圧成分がブロ
ックされ交流信号成分のみがGND 電位中心に出力され
る。
【0005】従って、パソコンが表示する画面が、例え
ば文字画面とグラフィック画面などの様に出力画面の違
いによって、アナログRGB 信号1の電圧レベル即ち直流
電圧成分が異なり、この結果、GND レベルに対してアナ
ログRGB 信号1は相対的にマイナス側にシフトされる現
象が発生する。図11はこの様なアナログRGB 信号の出力
特性図を示し、例えば文字出力のときは、アナログRGB
信号の出力時間比が比較的低いので、コンデンサ1Cで阻
止されるアナログRGB 信号1の平均的な直流成分が比較
的少なくて済む。一方、グラフィック出力のときは、例
えば背景をある色で塗りつぶすなどの様に、比較的長期
間にわたってアナログRGB 信号1を出力し、この出力時
間比が高いときは、コンデンサ1Cで阻止されるアナログ
RGB 信号1の平均的な直流電圧成分が大きくなる。この
ため、図8に図示する従来回路の構成では、アナログRG
B 信号1が基準電圧41のレベルを越えられなくなり、こ
の結果、アナログRGB 信号1を正確に二値化出力信号2
に変換することができないという問題がある。
【0006】本発明は上記の点にかんがみてなされたも
のであり、その目的は前記した課題を解決して、アナロ
グ画像信号が結合コンデンサを介して出力される構成で
あっても、また、アナログ画像信号の出力時間比が大幅
に異なっても、アナログ画像信号を正確に二値化出力信
号に変換するアナログ画像信号の二値化変換装置を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明においては、アナログ画像信号を二値化する
比較部と、基準電圧を発生する基準電圧発生部と、電子
回路のグラウンド電圧に対し,アナログ画像信号の電圧
レベルを記憶する電圧記憶部と、基準電圧発生部で発生
した基準電圧と電圧記憶部で記憶した電圧レベルとを加
算し比較電圧を発生する加算部と、を備えるものとす
る。
【0008】また、電圧記憶部は、スイッチング素子と
電圧記憶素子とを備え、電圧記憶部が記憶する電圧レベ
ルは、水平同期信号がONするタイミング信号でスイッチ
ング素子を導通し、このときの無信号時のアナログ画像
信号の直流電圧レベルを補正電圧として電圧記憶素子に
記憶するものとする。また、電圧記憶部は、スイッチン
グ素子と電圧記憶素子とを備え、電圧記憶部が記憶する
電圧レベルは、垂直同期信号がONするタイミング信号で
スイッチング素子を導通し、このときの無信号時のアナ
ログ画像信号の直流電圧レベルを補正電圧として電圧記
憶素子に記憶するものとする。
【0009】また、電圧記憶部は、補正電圧をA/D 変換
するA/D 変換回路と、変換されたデジタルデータを記憶
するメモリと、このメモリからのデジタルデータをアナ
ログ電圧に変換するD/A 変換回路と、を備えるものとす
る。また、電圧記憶部のスイッチング素子を制御するタ
イミング信号は、フィルタ回路を介してスイッチング素
子を駆動し、電圧記憶素子に無信号時のアナログ画像信
号の直流電圧レベルを入力するものとする。
【0010】また、アナログ画像信号は、赤色(R),緑色
(G),青色(B) のアナログRGB 信号とするものとする。上
記構成により、電圧記憶部が記憶する電圧レベルと基準
電圧とを加算した比較電圧と、アナログ画像信号と、を
比較し、この大小関係でアナログ画像信号を二値化す
る。例えば、アナログ画像信号が結合コンデンサを介し
て出力される構成であり、アナログ画像信号の出力時間
比が大幅に異なり、この結果、結合コンデンサで阻止さ
れるアナログ画像信号の平均的な直流成分が変動して
も、電圧記憶部が記憶する電圧レベルがこの平均的な直
流成分相当の電圧を記憶し、この記憶した電圧と結合コ
ンデンサで阻止される直流成分の電圧とを相殺すること
により、基準電圧をアナログ画像信号の振幅のほぼ半分
に選ぶことにより、アナログ画像信号を正確に二値化出
力信号に変換することができる。
【0011】パソコンなどに内蔵される結合コンデンサ
回路の時定数は比較的大きく選ばれているので、水平同
期信号がONし、例えばCRT ディスプレイの水平同期をト
リガする水平同期信号のタイミングでスイッチング素子
を導通させる。この水平同期をトリガするタイミングで
はアナログ画像信号は無信号状態であるので、無信号レ
ベルの結合コンデンサに充電された電圧を電圧記憶素子
に補正電圧として記憶させることができる。同様に、垂
直同期信号がONするタイミング信号でスイッチング素子
を導通し、このときの無信号時のアナログ画像信号の直
流電圧レベルを補正電圧として電圧記憶素子に記憶させ
ることにより、無信号レベルの結合コンデンサに充電さ
れた電圧を電圧記憶素子に記憶することができる。
【0012】また、電圧記憶部は、補正電圧をA/D 変換
するA/D 変換回路と変換されたデジタルデータを記憶す
るメモリとこのメモリからのデジタルデータをアナログ
電圧に変換するD/A 変換回路とを備えることにより、記
憶した補正電圧がメモリで一定に保持され減衰が無いの
で、記憶周期が長い特に垂直同期のタイミングで無信号
状態の直流電圧レベルを記憶する場合に好都合である。
【0013】また、電圧記憶部のスイッチング素子をフ
ィルタ回路を介してスイッチング素子を駆動することに
より、フィルタ回路の時定数で上述の水平同期あるいは
垂直同期のスイッチング制御信号の立ち上がり・立ち下
がり信号の傾斜を緩くすることができる。この結果、ス
イッチング素子の制御信号端子から電圧記憶素子への浮
遊容量を介して結合するノイズ信号を低減することがで
きる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は本発明によるアナログ画像
信号の二値化変換装置の原理図、図2は第1の実施例に
よる水平同期のタイミングでアナログRGB 信号を二値化
変換する回路図、図3は第2の実施例による垂直同期の
タイミングでアナログRGB 信号を二値化変換する回路
図、図4は第3の実施例による回路図であり、図3、図
4は R信号回路のみを図示した。図5は第4の実施例に
よる回路図、図6は第4の実施例によるノイズ影響を説
明する説明図、図7は本発明によるアナログ画像信号の
二値化変換装置の変換動作を説明する説明図であり、図
8〜図11に対応する同一機能部材には同じ符号が付して
ある。
【0015】図1において、アナログ画像信号の二値化
変換装置は、アナログ入力部3と、アナログ画像信号1
を二値化する比較部6と、基準電圧41を発生する基準電
圧発生部4と、電子回路のグラウンド電圧GND に対し,
アナログ画像信号1の電圧レベルを記憶する電圧記憶部
5と、基準電圧発生部4で発生した基準電圧41と電圧記
憶部5で記憶した電圧レベル53とを加算し比較電圧71を
発生する加算部7と、を備えて構成される。
【0016】かかる構成において、アナログ画像信号1
は、グランドレベルGND を基準電位とし、アナログ入力
部3を経由して、1つはこのアナログRGB 信号1を二値
化する比較部6に入力し、また他の1つは電圧記憶部5
に入力し、スイッチング素子52を介して電圧記憶素子51
に選択的に入力する。電圧記憶部5が記憶する電圧レベ
ル53と基準電圧41とを加算した比較電圧71と、アナログ
画像信号1と、が比較され、この大小関係でアナログ画
像信号1を二値化し、二値化信号2を出力する。
【0017】図2に本発明による第1の実施例である水
平同期のタイミングでアナログRGB信号を二値化変換す
る回路図を示す。R(赤色),G(緑色) およびB(青色) 信号
の二値化変換回路は各々独立して構成され、この回路構
成は同じであるので、ここでは、代表例としてR(赤色)
信号の二値化変換回路についてこれを説明する。図2に
おいて、アナログR(赤色) 画像信号の二値化変換装置
は、図1で説明した様に大別すると、アナログ入力部3
と、基準電圧発生部4と、電圧記憶部5と、加算部7
と、比較部6と、から構成されている。
【0018】アナログ入力部3は、アナログRGB 信号1
の伝送ケーブルの特性インピーダンスと整合をとる終端
抵抗31と、電圧保護ダイオ−ド32、33と、から構成さ
れ、入力されたアナログ R信号11の波形安定化と、共に
ノイズ等の侵入による高電圧入力されたときの内部回路
保護を行っている。このアナログ R信号11は比較部6と
電圧記憶部5に入力される。
【0019】比較部6は、実施例ではコンパレータ61と
正帰還回路を構成する抵抗62、63とから構成され、比較
部6にヒステリシス特性を付与し、アナログ R信号11と
後述の加算部7の比較電圧71とが比較され、この大小関
係でアナログR 信号11を安定的に二値化変換を行う。電
圧記憶部5は、図示例では、スイッチング素子として電
界効果型トランジスタ(以下、 FETと略称する)52と、
電圧記憶素子としてコンデンサ51と、このコンデンサ51
に充電された電圧を増幅する演算増幅器54と抵抗55、56
とからなる増幅回路と、を備えて構成される。かかる構
成において、電圧記憶部5が記憶する電圧レベルは、水
平同期信号81がONするタイミング信号でFET 52を導通
し、このときの無信号時のアナログ R信号の直流電圧レ
ベルをコンデンサ51に充電・記憶し、この充電電圧を演
算増幅器54を介して補正電圧53として出力する。
【0020】コンデンサ51への選択的充電・記憶動作
は、FET 52のON/OFF動作により、これは水平同期信号81
で制御を行う。アナログRGB 信号では水平同期信号81が
アクティブのときは、映像信号が無い状態のときである
ので、このときの電圧レベルはアナログRGB 入力電圧1
がGND に対して有する直流電圧成分だけ、GND に対して
逆方向にシフトされた直流電圧レベルに相当する。FET
52を導通しコンデンサ51への充電時定数を十分に小さく
すれば、水平同期信号81がくる約4μs 位の間にアナロ
グR 信号1がGND に対して有する直流電圧レベルを電圧
記憶素子としてのコンデンサ51に記憶させることができ
る。水平同期信号81が無くなったら、スイッチング素子
であるFET 52をOFF し、このときのコンデンサ51の放電
時定数はコンデンサ51の容量と演算増幅器54の入力抵抗
56とで定められる。この放電時定数は十分大きく選択さ
れているので、次の水平同期信号81がくるまで、電圧記
憶素子51上の電荷は殆どそのまま保持することができ、
従って補正電圧53をほぼ一定に保持することができる。
なお、電圧記憶部5の演算増幅器54の抵抗55、56は同じ
値を選択しているので、この増幅器回路は増幅度1の増
幅器を構成し、電圧記憶部5から出力される補正電圧53
は電圧記憶素子のコンデンサ51で記憶した電圧とほぼ同
じ値である。
【0021】また、電圧記憶部5の演算増幅器54の回路
構成の変形として、図示省略されているが、コンデンサ
51で記憶した電圧を演算増幅器54の+端子に入力し、演
算増幅器54の出力を−端子に負帰還するバッファ回路で
構成する方法もある。このバッファ回路で構成では、信
号の極性が反転するが、これは比較器6への入力極性で
整合をとることができる。
【0022】図2に図示される一実施例では、加算部7
は、演算増幅器72と、抵抗73、74、75からなる負帰還増
幅回路を構成し、基準ダイオード42と抵抗43とからなる
基準電圧発生部4からの基準電圧41から補正電圧53を減
算し、この減算した比較電圧71を比較部6に入力する。
ここで、抵抗73、75は等しい値を選んでいるので、加算
部に入力された基準電圧41と補正電圧53とが同じ比率で
減算することができる。図1に図示されるアナログ画像
信号の二値化変換装置の原理図で説明する加算部7と、
図2に図示される一実施例として実質減算動作をする加
算部7は、図2に図示される一実施例としての電圧記憶
部5の回路が反転増幅器の回路構成となっているため、
図2の加算部7で減算動作をすることにより、コンデン
サ51で記憶した電圧の極性に対して全体として加算動作
をする様に構成した。
【0023】上記の全体として加算動作をする比較電圧
71は、比較部6のコンパレ−タ61の入力抵抗62に接続さ
れ、上記アナログ R信号11の比較電圧71として使用さ
れ、アナログR 信号11は比較部6のコンパレ−タ61よっ
て、比較電圧加算値71と比較し、二値化変換を行うこと
ができる。尚、図2の一実施例では、比較部6による出
力の極性は、図1に原理図はHレベルの出力に対し、図
2の実施例ではLレベルの出力がでる極性として構成し
た。
【0024】上述の実施例では、アナログ R,G,Bの映像
信号がそれぞれ独立に電圧記憶部5と加算部7と比較部
6とを備え、上記アナログ R信号で説明したと同様に、
アナログ G,B信号に関しても、水平同期信号81と同期し
て、別々に二値化信号(G)22,(B)23 に変換することがで
きる。図3は第2の実施例である。図2の第1の実施例
と異なる点は、第1の実施例が水平同期信号81がONする
タイミングでFET 52を導通し、このときのアナログRGB
信号の直流電圧レベルをコンデンサ51に記憶保持しアナ
ログRGB 信号を二値化変換したことに対して、図3の第
2の実施例では、電圧記憶部5が記憶する電圧レベル
は、垂直同期信号82がONするタイミングでFET 52を導通
し、このときのアナログRGB 信号の直流電圧レベルをコ
ンデンサ51に記憶させた点である。尚、ここでは、説明
を簡単化するため、アナログR 信号回路のみを図示し
た。
【0025】図4は第3の実施例である。図4の電圧記
憶部5Aは、図2で説明したFET 52とコンデンサ51と演算
増幅器54と抵抗55、56とからなる電圧記憶部5に、さら
に、垂直同期信号82に同期して得られた補正電圧53をA/
D 変換するA/D 変換回路57と、変換されたデジタルデー
タを記憶するメモリ58と、このメモリからのデジタルデ
ータをアナログ電圧に変換するD/A 変換回路59と、を備
えて構成される。
【0026】かかる構成により、図3に図示される第2
の実施例と相違点は、垂直同期信号82に同期して電圧記
憶部5で得られた補正電圧53がA/D 変換回路57でデジタ
ル信号に変換し、メモリ58に入力してこの補正電圧53の
データを保持する。そしてメモリ58からのこのデータが
D/A 変換回路59でアナログ電圧に変換され、加算部7に
出力される。その他の回路動作は実施例2と同じであ
る。電圧記憶部5Aをかかる構成にすることにより、水平
同期信号81のタイミング間隔よりタイミング間隔が長い
垂直同期信号82に対して、コンデンサ51に記憶保持した
電圧の経時変動に対して安定した補正電圧を得ることが
できる。
【0027】図5は第4の実施例である。図1に図示さ
れるアナログ画像信号の二値化変換装置との相違点は、
電圧記憶部5のスイッチング素子52を制御するタイミン
グ信号回路に、図示例では抵抗とコンデンサとからなる
フィルタ回路81を備え、このフィルタ回路81を介してス
イッチング素子52を駆動する点である。かかる構成によ
り、フィルタ回路81の時定数で上述の水平同期信号81あ
るいは垂直同期信号82のスイッチング制御信号8の立ち
上がり・立ち下がり信号の傾斜を緩くすることにより、
スイッチング素子52の制御信号端子から電圧記憶素子51
への浮遊容量を介して結合するノイズ信号を低減するこ
とができる。
【0028】図6は一実施例によるノイズ信号の低減効
果を示す。図6の(A) は上記フィルタ回路81を有しない
ときのノイズ特性を示し、スイッチング制御信号8の急
峻な立ち上がり信号により、このスイッチング制御信号
8の変化率が浮遊容量と電圧記憶素子51の容量との分割
比で補正電圧53にスパイク状のノイズが現れる。図6の
(B) はフィルタ回路81を備えたときのノイズ特性を示
し、フィルタ回路81によりスイッチング素子52を制御す
る制御信号8Aは信号の立上がり・立下がりの傾斜が緩く
なり、従って、スイッチング制御信号8Aの変化率そのも
のが小さくなり、補正電圧53に現れるスパイク状のノイ
ズを低減することができる。
【0029】図7はアナログRGB 信号の二値化変換装置
の変換動作を説明する説明図であり、横軸に時間軸をと
り、縦軸にアナログRGB 信号1および比較電圧71A(文字
出力時) 、71B(グラフィック出力時) を示す。アナログ
RGB 信号1の平均的な直流電圧成分が変動しても、電圧
記憶部5が記憶する電圧レベルがこの平均的な直流電圧
成分に相当する電圧を記憶し、この記憶した電圧と図10
に図示される結合コンデンサ1Cで阻止される直流成分の
電圧とを相殺し、基準電圧41をアナログRGB 信号の振幅
のほぼ半分に選ぶことにより、アナログRGB 信号のほぼ
中央位置で比較することができ、アナログRGB 信号を正
確に二値化出力信号に変換できる。
【0030】尚、上記説明では、アナログ画像信号は赤
色(R),緑色(G),青色(B) のアナログRGB 信号として説明
したが、モノクロの単色のアナログ画像信号であっても
一組の二値化変換装置を用いればRGB カラー画像信号の
ときと同様に二値化変換を行うことができる。
【0031】
【発明の効果】本発明により、電圧記憶部が記憶する電
圧レベルと基準電圧とを加算する比較電圧とアナログ画
像信号とを比較し、アナログ画像信号を二値化すること
により、アナログ画像信号の出力時間比が大幅に異な
り、この結果、アナログ画像信号の直流電圧成分が変動
しても、電圧記憶部が記憶する電圧レベルがこの直流電
圧成分に相当する電圧を記憶し、この記憶した電圧と直
流電圧成分の電圧とを相殺することができる。
【0032】特に、この補正電圧は、水平同期信号ある
いは垂直同期信号のトリガするタイミングでアナログ画
像信号を読み込むことにより、アナログ画像信号の無信
号状態の直流電圧成分のレベルを電圧記憶素子に記憶す
ることができる。この結果、アナログ画像信号が結合コ
ンデンサを介して出力される構成であってもまたアナロ
グ画像信号の出力時間比が大幅に異なっても、アナログ
画像信号を正確に二値化出力信号に変換することができ
る。
【0033】本発明によるアナログ画像信号の二値化変
換装置は、簡単な追加回路で構成でき、性能の優れた、
低価格な、コンパクトな二値化変換装置を構築すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるアナログ画像信号の二値化変換装
置の原理図
【図2】第1の実施例によるアナログRGB 信号を二値化
変換する回路図
【図3】第2の実施例によるアナログRGB 信号を二値化
変換する回路図
【図4】第3の実施例による回路図
【図5】第4の実施例による回路図
【図6】ノイズ影響を説明する説明図
【図7】アナログ画像信号の二値化変換装置の変換動作
を説明する説明図
【図8】従来技術によるアナログ画像信号の二値化変換
装置のブロック回路図
【図9】二値化変換装置の変換動作を説明する説明図
【図10】アナログRGB 信号の出力回路図
【図11】アナログRGB 信号の出力特性図
【符号の説明】
1 アナログ画像信号 2 二値化信号 3 アナログ入力部 31 終端抵抗 32、33 保護ダイオ−ド 4 基準電圧発生部 41 基準電圧 42 基準ダイオ−ド 43,55,56,62,63,73,74,75 抵抗 5,5A 電圧記憶部 51 コンデンサ 52 FET 53 補正電圧 54,72 演算増幅器 57 A/D 変換回路 58 メモリ素子 59 D/A 変換回路 6 比較部 61 コンパレータ 7 加算部 71 加算値 8 スイッチング素子制御信号 81 水平同期信号 82 垂直同期信号 GND グランドレベル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アナログ画像信号を二値化する比較部と、 基準電圧を発生する基準電圧発生部と、 電子回路のグラウンド電圧に対し,アナログ画像信号の
    電圧レベルを記憶する電圧記憶部と、 基準電圧発生部で発生した基準電圧と電圧記憶部で記憶
    した電圧レベルとを加算し比較電圧を発生する加算部
    と、を備え、 電圧記憶部が記憶する電圧レベルと基準電圧とを加算し
    た比較電圧とアナログ画像信号とを比較し、この大小関
    係でアナログ画像信号を二値化する、 ことを特徴とするアナログ画像信号の二値化変換装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のアナログ画像信号の二値
    化変換装置において、電圧記憶部は、スイッチング素子
    と電圧記憶素子とを備え、電圧記憶部が記憶する電圧レ
    ベルは、水平同期信号がONするタイミング信号でスイッ
    チング素子を導通し、このときの無信号時のアナログ画
    像信号の直流電圧レベルを補正電圧として電圧記憶素子
    に記憶する、ことを特徴とするアナログ画像信号の二値
    化変換装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のアナログ画像信号の二値
    化変換装置において、電圧記憶部は、スイッチング素子
    と電圧記憶素子とを備え、電圧記憶部が記憶する電圧レ
    ベルは、垂直同期信号がONするタイミング信号でスイッ
    チング素子を導通し、このときの無信号時のアナログ画
    像信号の直流電圧レベルを補正電圧として電圧記憶素子
    に記憶する、ことを特徴とするアナログ画像信号の二値
    化変換装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載のアナログ画像信号の二値
    化変換装置において、電圧記憶部は、補正電圧をA/D 変
    換するA/D 変換回路と、変換されたデジタルデータを記
    憶するメモリと、このメモリからのデジタルデータをア
    ナログ電圧に変換するD/A 変換回路と、を備える、こと
    を特徴とするアナログ画像信号の二値化変換装置。
  5. 【請求項5】請求項1ないし請求項4のいずれかの項に
    記載のアナログ画像信号の二値化変換装置において、電
    圧記憶部のスイッチング素子を制御するタイミング信号
    は、フィルタ回路を介してスイッチング素子を駆動し、
    電圧記憶素子に無信号時のアナログ画像信号の直流電圧
    レベルを入力する、ことを特徴とするアナログ画像信号
    の二値化変換装置。
  6. 【請求項6】請求項1ないし請求項5のいずれかの項に
    記載のアナログ画像信号の二値化変換装置において、ア
    ナログ画像信号は、赤色(R),緑色(G),青色(B) のアナロ
    グRGB 信号とする、ことを特徴とするアナログ画像信号
    の二値化変換装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010193157A (ja) * 2009-02-18 2010-09-02 New Japan Radio Co Ltd 映像信号クランプ回路

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JP2010193157A (ja) * 2009-02-18 2010-09-02 New Japan Radio Co Ltd 映像信号クランプ回路

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