JPH0993426A - 画像データの補間演算方法およびその方法を使用した装置 - Google Patents
画像データの補間演算方法およびその方法を使用した装置Info
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Abstract
の互いに異なる2つの補間演算を線形結合して得られる
補間画像の鮮鋭度の調整の自由度を高いものとする。 【解決手段】 鮮鋭度の高いキュービックスプライン補
間演算による補間係数Cijと鮮鋭度の低いビースプライ
ン補間演算による補間係数Bijとを、入力手段35から入
力された任意のパラメータαに応じて、補間係数演算手
段33が下記式にしたがって新たな補間係数Aijを算出
し、この新たな補間係数Aijと画像データ記憶装置10か
ら入力された1次画像データSとに基づいて、所望の鮮
鋭度の補間画像を得る。 Aij=(1−α)Cij+αBij (αは全実数)
Description
算方法および装置に関するものである。
像を光電的に読み取って画像信号を得、この画像信号に
適切な画像処理を施した後、画像を再生記録することが
種々の分野で行われている。また、人体等の被写体の放
射線画像情報を一旦シート状の蓄積性蛍光体に記録し、
この蓄積性蛍光体シートをレーザー光等の励起光で走査
して輝尽発光光を生ぜしめ、得られた輝尽発光光を光電
的に読み取って画像信号を得、この画像データに基づき
被写体の放射線画像を写真感光材料等の記録材料、CR
T等に可視像として出力させる放射線画像記録再生シス
テムがすでに実用化されている。このシステムは、従来
の銀塩写真を用いる放射線写真システムと比較して極め
て広い放射線露出域にわたって画像を記録しうるという
実用的な利点を有している。
に基づいて可視画像を再生するシステムにおいて、その
可視画像のうち観察対象となる関心領域をより詳細に観
察したいとき、その領域を拡大して再生することがあ
る。この場合、拡大して再生に供する画像データの数を
原画像に対応した原画像データのデータ数のままで拡大
再生したのでは、人の視覚の特性上その拡大画像の鮮鋭
度は原画像よりも相対的に低下したものとして認識され
る。このため画像を単に拡大再生しただけでは鮮鋭度が
低下して画像の詳細な観察はできない。
像データに対して所定の補間演算を施して原画像データ
数とは異なるデータ数、具体的には拡大再生に際しては
原画像データよりも多いデータ数の2次的な画像データ
である補間画像データを求め、この補間画像データに基
づいて可視画像の再生を行うことによって、拡大再生し
た場合でも画像の鮮鋭度の低下を防止することができ
る。
施す補間演算方法としては従来より種々の方法が提案さ
れているが、一般に3次のスプライン補間関数による方
法がよく用いられている。この方法は、デジタル的に得
られた原画像データ{Yk }を各区間ごとに3次関数
{fk }で結び、補間点の設定位置(上記各区間内での
設定位置)におけるfk の値を補間画像データとするも
のである。
算は、鮮鋭度が比較的高い補間方法であり、例えばキュ
ービックスプライン(Cubic スプライン)補間演算など
が知られている。以下、このキュービックスプライン補
間演算について具体的に説明する。
た連続する画素Xk-2 ,Xk-1 ,Xk ,Xk+1 ,
Xk+2 ,…の画像データ(原画像データ)を図4に示す
ようにそれぞれYk-2 ,Yk-1 ,Yk ,Yk+1 ,
Yk+2 ,…とする。ここで、3次のスプライン補間関数
は、各区間Xk-2 〜Xk-1 ,Xk-1 〜Xk ,Xk 〜X
k+1 ,Xk+1〜Xk+2 ごとにそれぞれ設定され、各区間
に対応するスプライン補間関数をfk-2 ,fk-1 ,
fk ,fk+1 ,fk+2 とする。この補間関数はいずれも
各区間の位置を変数とする3次関数である。
補間点という)Xp が区間Xk 〜Xk+1 の範囲にある場
合について説明する。なお、区間Xk 〜Xk+1 に対応す
るスプライン補間関数fk は下記式(6)で表される。
ン補間関数fk は元のサンプル点(画素)を通ること
と、その第1階微分係数が各区間間で連続することが必
要とされ、これらの条件から下記式(7)〜(10)を満
たす必要がある fk (Xk )=Yk (7) fk (Xk+1 )=Yk+1 (8) fk ′(Xk )=fk-1 ′(Xk ) (9) fk ′(Xk+1 )=fk+1 ′(Xk+1 ) (10) なお、fk ′は関数fk の第1階微分(3Ak x2 +2
Bk x+Ck )を表すものである。
は厳密には第2階微分係数の連続条件を含むが、この第
2階微分係数の連続条件によれば演算式が複雑になるた
め、上述のように簡略化して用いるのが一般的である。
いては、画素Xk における第1階微分係数が、その画素
Xk の前後の画素であるXk-1 とXk+1 とについて、こ
れらの画像データYk-1 、Yk+1 の勾配(Yk+1 −Y
k-1 )/(Xk+1 −Xk-1 )に一致することが条件であ
るから、下記式(11)を満たす必要がある。
素Xk+1 の前後の画素であるXk とXk+2 とについて、
これらの画像データYk 、Yk+2 の勾配(Yk+2 −
Yk )/(Xk+2 −Xk )に一致することが条件である
から、下記式(12)を満たす必要がある。
Xk+1 ,Xk+1 〜Xk+2 の間隔(格子間隔という)を1
とし、画素Xk からの画素Xk+1 方向への補間点Xp の
位置をt(0≦t≦1)とすれば、式(6)〜(12)よ
り、 fk (0)=Dk =Yk fk (1)=Ak +Bk +Ck +Dk =Yk+1 fk ′(0)=Ck =(Yk+1 −Yk-1 )/2 fk ′(1)=3Ak +2Bk +Ck =(Yk+2 −
Yk )/2 したがって、 Ak =(Yk+2 −3Yk+1 +3Yk −Yk-1 )/2 Bk =(−Yk+2 +4Yk+1 −5Yk +2Yk-1 )/2 Ck =(Yk+1 −Yk-1 )/2 Dk =Yk なお、スプライン補間関数fk (x)は上述の通り、X
=tなる変数変換をしているため、 fk (x)=fk (t) となる。よって、補間点Xp における補間画像データY
p は、 Yp =fk (t)=Ak t3 +Bk t2 +Ck t+Dk (13) で表すことができる。ここで上記各係数Ak ,Bk ,C
k ,Dk を式(13)に代入すると、 Yp ={(Yk+2 −3Yk+1 +3Yk −Yk-1 )/2}
t3 +{(−Yk+2 +4Yk+1 −5Yk +2Yk-1 )/
2}t2 +{(Yk+1 −Yk-1 )/2}t+Yk となり、これを画像データYk-1 ,Yk ,Yk+1 ,Y
k+2 について整理すると、下記式(14)で表すことがで
きる。
各係数を補間係数ck-1 、ck 、ck+1 、ck+2 と称す
る。すなわち、式(14)における原画像データYk-1 、
Yk 、Yk+1 、Yk+2 にそれぞれ対応する補間係数c
k-1 、ck 、ck+1 、ck+2 は、 ck-1 =(−t3 +2t2 −t)/2 ck =(3t3 −5t2 +2)/2 ck+1 =(−3t3 +4t2 +t)/2 ck+2 =(t3 −t2 )/2 となる。
k-1 〜Xk ,Xk 〜Xk+1 ,Xk+1 〜Xk+2 について繰
り返すことにより、原画像データの全体について原画像
データとは間隔の異なる補間画像データを求めることが
できる。
間演算は、前述したように元のサンプル点(画素)を通
ることと、その第1階微分係数が各区間間で連続するこ
とが必要とされていて、鮮鋭度の比較的高いシャープな
2次画像(補間により得られる画像)を再生するための
補間画像データを得る補間関数であるが、一方、原画像
の濃度変化が緩い部分についての補間演算では鮮鋭度は
比較的低いが滑らかな2次画像を再生するのが望まし
い。このように鮮鋭度は比較的低いが滑らかな2次画像
を再生する補間画像データを得る補間関数としては例え
ばビースプライン(Bスプライン)補間演算が知られて
いる。このビースプライン補間演算は、元のサンプル点
(画素)を通ることは必要とされない代わりに、第1階
微分係数および第2階微分係数(f″(X)で表す)が
各区間間で連続することが必要とされる。
数が、その画素Xk の前後の画素であるXk-1 とXk+1
とについて、これらの画像データYk-1 、Yk+1の勾配
(Yk+1 −Yk-1 )/(Xk+1 −Xk-1 )に一致するこ
とが条件であるから、下記式(11)を満たす必要があ
る。
素Xk+1 の前後の画素であるXk とXk+2 とについて、
これらの画像データYk 、Yk+2 の勾配(Yk+2 −
Yk )/(Xk+2 −Xk )に一致することが条件である
から、下記式(12)を満たす必要がある。
似される。
Xk+1 ,Xk+1 〜Xk+2 の間隔(格子間隔という)を1
とし、画素Xk からの画素Xk+1 方向への補間点Xp の
位置をt(0≦t≦1)とすれば、式(6)、(9)〜
(13)、(15)〜(17)より、 fk ′(0)=Ck =(Yk+1 −Yk-1 )/2 fk ′(1)=3Ak +2Bk +Ck =(Yk+2 −
Yk )/2 fk ″(0)=Yk+1 −2Yk +Yk-1 =2B したがって、 Ak =(Yk+2 −3Yk+1 +3Yk −Yk-1 )/6 Bk =(Yk+1 −2Yk +Yk-1 )/2 Ck =(Yk+1 −Yk-1 )/2 ここで、Dk は未知のため、 Dk =(D1 Yk+2 +D2 Yk+1 +D3 Yk +D4 Y
k-1 )/6 とおく。また、スプライン補間関数fk (x)は上述の
通り、X=tなる変数変換をしているため、 fk (x)=fk (t) となる。よって、 fk (t)={(Yk+2 −3Yk+1 +3Yk −Yk-1 )
/6}t3 +{(Yk+1 −2Yk +Yk-1 )/2}t2
+{(Yk+1 −Yk-1 )/2}t+(D1 Yk+2 +D2
Yk+1 +D3 Yk +D4 Yk-1 )/6 となり、これを画像データYk-1 ,Yk ,Yk+1 ,Y
k+2 について整理すると、下記式(18)で表すことがで
きる。
3)/6}Yk +{(D2 +3)/6}Yk+1 +{(D
1 +1)/6}Yk+2 次に区間Xk+1 〜Xk+2 についての式(18)は、 fk+1 (t)={(−t3 +3t2 −3t+D4 )/6}Yk +{(3t3 −6t2 +D3 )/6}Yk+1 +{(−3t3 +3t2 +3t+D2 )/6}Yk+2 +{(t3 +D1 )/6}Yk+3 (19) ここで、t=0とおけば、 fk+1 (0)=(D4 /6)Yk +(D3 /6)Yk+1
+(D2 /6)Yk+2 +(D1 /6)Yk+3 連続性の条件(fk (1)=fk+1 (0))、および各
原画像データに対応する係数同士が等しいという条件に
より、D4 −1=0,D3 −3=D4 ,D2 +3=
D3 ,D1 +1=D2 ,D1 =0、となり、したがっ
て、 Dk =(Yk+1 +4Yk +Yk-1 )/6 となる。よって、 Yp =fk (t)={(−t3 +3t2 −3t+1)/6}Yk-1 +{(3t3 −6t2 +4)/6}Yk +{(−3t3 +3t2 +3t+1)/6}Yk+1 +{t3 /6}Yk+2 (20) したがって、原画像データYk-1 、Yk 、Yk+1 、Y
k+2 にそれぞれ対応する補間係数bk-1 、bk 、
bk+1 、bk+2 は、 bk-1 =(−t3 +3t2 −3t+1)/6 bk =(3t3 −6t2 +4)/6 bk+1 =(−3t3 +3t2 +3t+1)/6 bk+2 =t3 /6 となる。
k-1 〜Xk ,Xk 〜Xk+1 ,Xk+1 〜Xk+2 について繰
り返すことにより、原画像データの全体について原画像
データとは間隔の異なる補間画像データを求めることが
できる。
鋭度でシャープに再生したい場合は例えばキュービック
スプライン補間演算を用い、低い鮮鋭度で滑らかに再生
したい場合は例えばビースプライン補間演算を用いれば
よい。
を有する2つの補間関数の対応する係数同士を、所望と
する補間画像の鮮鋭度に応じて重み付け加算すること等
により、補間画像の鮮鋭度をきめ細かく調整することを
可能とした画像データの補間方法を提案している(特開
平2−278478号参照)。この方法によれば、例えば鮮鋭
度が互いに異なる2つの補間関数として上記キュービッ
クスプライン補間演算とビースプライン補間演算とを採
用した場合、キュービックスプライン補間演算の補間係
数ck-1 、ck 、ck+1 、ck+2 とビースプライン補間
演算の補間係数bk-1 、bk 、bk+1 、bk+2 とを、原
画像データYk-1 、Yk 、Yk+1 、Yk+2 に対応するご
とに重み付けして加算するものであり、この重み付けの
割合(係数)αを変更することにより、最もシャープな
鮮鋭度から最も滑らかな鮮鋭度の範囲内の中間的な所望
とする鮮鋭度の2次画像を得ることができる。
算の補間係数をck-1 、ck 、ck+1 、ck+2 、ビース
プライン補間演算の補間係数をbk-1 、bk 、bk+1 、
bk+2 としたときに、重み付けのされた補間係数
ak-1 、ak 、ak+1 、ak+2 を、下記のように設定す
る。
ak+1 、ak+2 に基づいて下記式(21)により補間画像
データYp を算出する。
るため、上記補間係数ak を、互いに異なる2つの配列
方向(i方向、j方向とする)ごとの補間係数Bijまた
はCijと表すものとする。
補間画像の鮮鋭度については、より多彩な表現が求めら
れる場合もある。例えば、キュービックスプライン補間
演算単独で得られる補間画像よりもさらにシャープな鮮
鋭度の補間画像や、ビースプライン補間演算単独で得ら
れる補間画像よりもさらに滑らかな鮮鋭度の補間画像が
要求される場合がある。
た画像データの補間方法では、キュービックスプライン
補間演算とビースプライン補間演算とを採用した場合、
キュービックスプライン補間演算による最もシャープな
画像に対応する鮮鋭度からビースプライン補間演算によ
る最も滑らかな画像に対応する鮮鋭度の範囲内でのみ鮮
鋭度の調整ができるだけであり、上記多彩な鮮鋭度につ
いての要望に応えることはできない。
って、鮮鋭度の互いに異なる2つの補間演算を線形結合
して得られる補間画像についての鮮鋭度の調整の自由度
が高い、画像データの補間演算方法および装置を提供す
ることを目的とするものである。
間演算方法は、画像を表す多数の原画像データYijに対
して、互いに鮮鋭度の異なる2つの補間画像を得るため
の下記式(1)および(2)で表される互いに異なる2
つの補間関数f,gにおける前記各画像データYijごと
の対応する補間係数Bij、Cijを下記式(3)に示すよ
うに線形結合して得られた新たな補間係数Aijを有する
補間関数hによる式(4)にしたがった補間演算を施し
て、該原画像データとは間隔の異なる補間画像データを
求める画像データの補間演算方法において、 f=ΣBij・Yij (1) g=ΣCij・Yij (2) Aij=(1−α)Bij+αCij (3) h=ΣAij・Yij (4) (ただし、 i=1,2,…、 j=1,2,…) 前記式(3)における係数αを0より小さい範囲および
/または1より大きい範囲を含む実数としたことを特徴
とするものである。
間関数としては、鮮鋭度の比較的低い画像に対応する補
間関数をビースプライン補間演算関数、これよりも鮮鋭
度の高い画像に対応する補間関数をキュービックスプラ
イン補間演算関数とするのが望ましい。この両者の組合
わせの場合は、第1階微分係数が連続するからである。
法はこれらの組合わせに限るものではなく、ビースプラ
イン補間演算関数、キュービックスプライン補間演算関
数、線形補間関数、ラグランジェ補間演算関数などの種
々の補間演算関数を用いることができ、これらのうちの
任意の2つの補間演算関数の組み合わせることができ
る。
する画素の互いに異なる2つの配列方向(i方向、j方
向とする)ごとの補間係数を意味するものである(従来
技術の項に記載した補間係数ak-1 、ak 、ak+1 、a
k+2 等の各原画像データに乗じられる係数に該当す
る)。
においては、前記2つの補間関数のうち一方の補間関数
についての空間周波数とレスポンスR1 とを互いに異な
る複数の画像拡大倍率ごとに予め対応付けて設定された
複数の第1のルックアップテーブル、および前記他方の
補間関数についての空間周波数とレスポンスR2 とを互
いに異なる複数の画像拡大倍率ごとに予め対応付けて設
定された複数の第2のルックアップテーブルのうち、前
記補間画像についての所望の画像拡大倍率に対応した第
1のルックアップテーブルおよび第2のルックアップテ
ーブルを参照して、該画像拡大率における前記一方の補
間関数のレスポンスR1 および前記他方の補間関数のレ
スポンスR2 を求め、前記補間画像についての所望のレ
スポンスR、前記一方の補間関数のレスポンスR1 およ
び前記他方の補間関数のレスポンスR2 に基づいて下記
式(5)にしたがった演算により前記係数αを求めるよ
うにしてもよい。
テーブル、第2のルックアップテーブルの例を図5に示
す。この図5から、例えば人間の目に一番敏感な1cycl
e/mmを注目周波数として各ルックアップテーブルから周
波数1cycle/mmにおけるレスポンスR1 、R2 を得、こ
れらをR=αR2 +(1−α)R1 にしたがった1次補
間することによって所望のレスポンスRが得られるた
め、この式を係数αについて整理することによって式
(5)が得られる。なお、注目周波数については1cycl
e/mmに限るものではなく、画像の種類等に応じて他の空
間周波数や、あるいは2以上の異なる空間周波数であっ
てもよく、2以上の空間周波数におけるレスポンスを加
算平均したもの等を代表値として用いることができる。
直接指定する方法は、鮮鋭度の変化の程度は画像のレス
ポンスの変化として把握し易いため、無機質な単なる係
数としてのαの値を指定する方法よりも実感に近い鮮鋭
度の補間画像を得ることができる。
る方法の場合であって、画像を拡大する場合には、その
画像の拡大倍率を何らかの公知の手段を用いて指定する
必要がある。そして指定された拡大倍率に合致する第1
のルックアップテーブルおよび第2のルックアップテー
ブルが上記複数のルックアップテーブルのうちに有る場
合はそのルックアップテーブルを選択すればよいが、指
定された拡大倍率に合致するルックアップテーブルが無
い場合は、各ルックアップテーブル群のうち、指定され
た拡大倍率に最も近い2つの拡大倍率に対応する2つの
ルックアップテーブルをそれぞれ選択し、各ルックアッ
プテーブルから得られたレスポンスを1次補間して求め
るようにすればよい。
ーブルがともに、拡大倍率 1.0倍、1.2倍、…、 1.8
倍、 2.0倍の6種類ずつ準備されている場合に、指定さ
れた拡大倍率が例えば 1.3倍であるときは、 1.2倍のル
ックアップテーブルと 1.4倍のルックアップテーブルと
からそれぞれ得られたレスポンスR1 (1.2) とR1 (1.
4) とを1次補間してレスポンスR1 (1.3) = 0.5R
1 (1.2) + 0.5R1 (1.4) とすればよい。同様に他方の
補間関数のレスポンスR2 についても、R2 (1.3) =0.
5R2 (1.2) + 0.5R2 (1.4) とすればよい。
3 ,…,ni ,ni+1 ,…のルックアップテーブルが準
備されている場合に、指定された拡大倍率がnj (i≦ j
≦i+1)のとき、ni のルックアップテーブルから得られ
たレスポンスR1 (ni )とni+1 のルックアップテー
ブルから得られたレスポンスR1 (ni+1 )とに基づい
て、0≦s≦1なる実数sを用いて、R1 (nj )=s
・R1 (ni )+(1−s)・R1 (ni+1 )にしたが
って一方の補間関数のレスポンスR1 を求めればよい。
他方の補間関数のレスポンスR2 についても同様にして
求めることができる。
像を表す多数の原画像データに対して、互いに鮮鋭度の
異なる2つの補間画像を得るための下記式(1)および
(2)で表される互いに異なる2つの補間関数f,gに
おける前記各画像データYijごとの対応する補間係数B
ij、Cijを下記式(3)に示すように線形結合して得ら
れた新たな補間係数Aijを有する補間関数hによる式
(4)にしたがった補間演算を施して、該原画像データ
とは間隔の異なる補間画像データを求める画像データの
補間演算装置において、 f=ΣBij・Yij (1) g=ΣCij・Yij (2) Aij=(1−α)Bij+αCij (3) h=ΣAij・Yij (4) 前記補間係数Bij、Cijを記憶しておく記憶手段と、前
記補間画像データに基づいて再生される2次画像の鮮鋭
度を決定する係数αを0より小さい範囲および/または
1より大きい範囲を含む実数として入力する入力手段
と、前記記憶手段に記憶された前記補間係数Bij、Cij
と前記入力手段から入力された前記係数αとに基づいて
該係数αに応じた補間係数Aijを求める補間係数演算手
段と、予め、前記式(4)の演算式を記憶し、前記補間
係数演算手段により求められた補間係数Aijおよび原画
像データYijに基づいて、補間点Xp の補間画像データ
Yp を該式(4)にしたがって求める補間演算手段とを
備えてなることを特徴とするものである。
度の異なる2つの補間関数としては、鮮鋭度の低い画像
に対応する補間関数をビースプライン補間演算関数、こ
れよりも鮮鋭度の高い画像に対応する補間関数をキュー
ビックスプライン補間演算関数とするのが望ましいが、
この両者の組合わせに限るものではなく、ビースプライ
ン補間演算関数、キュービックスプラインスプライン補
間演算関数、線形補間関数、ラグランジェ補間演算関数
などの種々の補間演算関数を用いることができ、これら
のうちの任意の2つの補間演算関数の組み合わせること
ができる。
は、補間画像についての所望のレスポンスRを入力する
レスポンス入力手段と、2つの補間関数のうち一方の補
間関数についての空間周波数とレスポンスR1 とを互い
に異なる複数の画像拡大倍率ごとに予め対応付けて設定
された複数の第1のルックアップテーブル、および他方
の補間関数についての空間周波数とレスポンスR2 とを
互いに異なる複数の画像拡大倍率ごとに予め対応付けて
設定された複数の第2のルックアップテーブルと、補間
画像についての所望の画像拡大倍率に対応した第1のル
ックアップテーブルおよび第2のルックアップテーブル
を参照して、画像拡大倍率における一方の補間関数のレ
スポンスR1 および前記他方の補間関数のレスポンスR
2 を求め、この求められた一方の補間関数のレスポンス
R1 および他方の補間関数のレスポンスR2 と前記所望
のレスポンスRとに基づいて、下記式(5)にしたがっ
た演算により前記係数αを求める係数算出手段とを有す
る構成とすることもできる。
画像拡大倍率は独立した拡大倍率入力手段等から入力し
てもよいし、レスポンス入力手段がこの作用をを兼ねる
構成としてもよい。
ブルとしては例えば図5に示すものを適用することがで
きる。また、この入力された画像拡大倍率が、ルックア
ップテーブルが予め準備されていない倍率である場合の
対応については、前述した本発明の補間演算方法の場合
と同様に、入力された倍率に最も近い2つの倍率に対応
したルックアップテーブルからそれぞれ得られた2つの
レスポンス値を1次補間して求めればよい。
置は、画像を表す多数の原画像データに対して、第1の
鮮鋭度を有する補間画像を得るための第1の補間関数f
と、第1の鮮鋭度とは異なる第2の鮮鋭度を有する補間
画像を得るための第2の補間関数gとの、各画像データ
ごとの対応する補間係数同士について線形結合して新た
な補間係数を求める。このときの線形結合による上記2
つの補間係数に対する重み付けの係数を0から1の範囲
のものに限らずに任意の実数とすることによって、第1
の鮮鋭度と第2の鮮鋭度との間の範囲内の鮮鋭度に限ら
れない範囲の多彩な鮮鋭度を有する補間画像を得ること
ができる。
および第2の補間関数gが下記に示すようなものである
としたときに、 f=ΣBij・Yij,g=ΣCij・Yij (ただし、Yijは原画像データ、Bij,Cijは補間係
数) 画像データごとの対応する補間係数同士の線形結合は、
例えば画像データY12(i=1,j=2の場合)についての
補間関数fにおける補間係数B12と補間関数gにおける
補間関数C12について、 A12=(1−α)B12+αC12 (ただしαは全実数) なる演算を施すことを意味する。
ijについても、下記式(3)に示す演算式により線形結
合を施して新たな補間係数Aijを求める。
までの範囲内の実数であったが、本発明の方法・装置で
は、この係数αを0未満の値や1を超える値も採ること
ができるようにしたため、補間関数f,gのうち鮮鋭度
の高いシャープな補間画像を得ることができる方の補間
関数により得られる補間画像よりもさらに鮮鋭度の高い
シャープな画像を得ることができ、または、補間関数
f,gのうち鮮鋭度の低い滑らかな補間画像を得ること
ができる方の補間関数により得られる補間画像よりもさ
らに鮮鋭度の低い滑らかな画像を得ることもでき、画像
の種類や拡大率に応じて補間画像の鮮鋭度の選択の自由
度を大幅に広げることができる。例えば、血管影の放射
線画像においては非常にシャープな画像が望まれている
ため、鮮鋭度の高い方の補間関数についての補間係数
(例えばCij)に対する重み付けの係数を1を超える値
に設定すれば鮮鋭度の非常に高い補間画像を得ることが
でき、一方、肝臓のCTスキャナ画像においてはCTの
分解能が低いために生じることがある階段状の濃度変化
部分をぼけ気味に再生させることが望まれているため、
鮮鋭度の低い方の補間関数についての補間係数(例えば
Bij)に対する重み付けの係数を1を超える値に設定す
れば鮮鋭度の非常に低い補間画像を得ることができ、こ
れらの種々の要望に応えることができる。
力するレスポンス入力手段と、一方の補間関数について
の複数の第1のルックアップテーブルおよび他方の補間
関数についての複数の第2のルックアップテーブルと、
係数算出手段とを有する構成の補間演算装置とした場合
には、本発明の方法・装置は、鮮鋭度の変化の程度を把
握し易い画像のレスポンスRを所望の値として直接指定
することにより、第1および第2のルックアップテーブ
ルによりそのレスポンスに対応する係数αを求めるた
め、無機質な単なる係数としてのαを指定する装置より
も実感に近い鮮鋭度の補間画像を得ることができる。
演算方法の実施の形態について説明する。
を実施するための具体的な実施形態である補間演算装置
30を内包する画像再生システムを示す概略ブロック図で
ある。図示の画像再生システムは、画像を表す画像デー
タを記憶した画像データ記憶装置10と、所定の再生フォ
ーマットに適合するように画像データ記憶装置10に記憶
された画像データ(以下、1次画像データまたは原画像
データという)Sorgに対して所定の信号処理を施すマ
ルチフォーマッタ20と、マルチフォーマッタ20により所
定の信号処理が施された画像データ(以下、2次画像デ
ータまたは補間画像データという)S′に基づいて、上
記所望の再生フォーマットの可視画像を再生するCRT
やプリンタ等の再生手段40とを備えた構成である。
フイルムを互いに異なる4つの小さい領域に分けて、そ
の各領域にそれぞれ異なる4つの画像を縮小してプリン
トするフォーマット、1枚のフイルム上に1つの大きな
画像をそのままプリントするフォーマット、あるいは画
像の一部を拡大してその拡大した部分をフイルム上にプ
リントするフォーマット等、画像を再生するにあたって
の各種のフォーマットに適合するように1次画像データ
Sorg を信号処理するものであり、特に画像の拡大縮小
に際して、1次画像データSorg とはデータ数の異なる
2次画像データ(補間画像データ)を補間演算によって
算出する本発明の補間演算装置30を内包しているもので
ある。
画像データSorg は、等間隔の周期でサンプリングされ
た一方向に配列されたサンプリング点(画素)Xk-2 ,
Xk-1 ,Xk ,Xk+1 ,Xk+2 ,…に対応したデジタル
画像データYk-2 ,Yk-1 ,Yk ,Yk+1 ,Yk+2 ,…
である。
算装置30は、オリジナルのサンプリング点Xk 〜Xk+1
間に設けられた補間点Xp の第1の2次画像データYp
1を表す3次のキュービックスプライン補間演算式(2
2)における各原画像データYk-1 、Yk 、Yk+1 、Y
k+2 にそれぞれ対応する補間係数ck-1 、ck 、
ck+1、ck+2 を、下記にそれぞれ示すものとして記憶
したキュービックスプライン補間係数記憶手段32と、 Yp 1=ck-1 Yk-1 +ck Yk +ck+1 Yk+1 +ck+2 Yk+2 (22) ck-1 =(−t3 +2t2 −t)/2 ck =(3t3 −5t2 +2)/2 ck+1 =(−3t3 +4t2 +t)/2 ck+2 =(t3 −t2 )/2 (ただし、t(0≦t≦1)は格子間隔を1とし、画素
Xk を基準としたときの補間点Xp の画素Xk+1 方向へ
の位置を示す。) オリジナルのサンプリング点Xk 〜Xk+1 間に設けられ
た補間点Xp の第2の2次画像データYp 2を表す3次
のビースプライン補間演算式(23)における各原画像デ
ータYk-1 、Yk 、Yk+1 、Yk+2 にそれぞれ対応す
る補間係数bk-1 、bk 、bk+1 、bk+2 を、下記にそ
れぞれ示すものとして記憶したビースプライン補間係数
記憶手段31と、 Yp 2=bk-1 Yk-1 +bk Yk +bk+1 Yk+1 +bk+2 Yk+2 (23) bk-1 =(−t3 +3t2 −3t+1)/6 bk =(3t3 −6t2 +4)/6 bk+1 =(−3t3 +3t2 +3t+1)/6 bk+2 =t3 /6 (ただし、t(0≦t≦1)は格子間隔を1とし、画素
Xk を基準としたときの補間点Xp の画素Xk+1 方向へ
の位置を示す。) キュービックスプライン補間係数記憶手段32に記憶され
た補間係数(以下、キュービックスプライン補間係数と
いう)ck-1 、ck 、ck+1 、ck+2 とビースプライン
補間係数記憶手段31に記憶された補間係数(以下、ビー
スプライン補間係数という)bk-1 、bk 、bk+1 、b
k+2 とを、次式(24)〜(27)にしたがって、原画像デ
ータYk-1 、Yk 、Yk+1 、Yk+2 に対応するごとに重
み付けして加算する補間係数演算手段33と、 ak-1 =(1−α)ck-1 +αbk-1 ={(2α−3)t3 −(3α−6)t2 −3t+α}/6 (24) ak =(1−α)ck +αbk ={(9−6α)t3 +(9α−15)t2 +(6−2α)}/6 (25) ak+1 =(1−α)ck+1 +αbk+1 ={(6α−9)t3 −(9α−12)t2 +3t+α}/6 (26) ak+2 =(1−α)ck+2 +αbk+2 ={(3−2α)t3 +(3α−3)t2 }/6 (27) この重み付けの割合を決定する任意のパラメータαを補
間係数演算手段33に入力する入力手段35と、予め、下記
式(21)の3次のスプライン補間関数演算式を記憶し、
補間係数演算手段33により求められたパラメータαに応
じた補間係数ak-1 、ak 、ak+1、ak+2 および原画
像データYk-1 、Yk 、Yk+1 、Yk+2 に基づいて、補
間点Xp の補間画像データYp を式(21)にしたがって
求める補間演算手段34とを備えた構成である。
ak+1 、ak+2 は、予め前述したアルゴリズムにより予
め求められたものである。また上記パラメータαは1を
超える範囲や0未満の範囲を含む全実数を採ることがで
きる。
れて形成されるため、上記補間係数ak-1 、ak 、a
k+1 、ak+2 は、画像を構成する画素の互いに異なる2
つの配列方向(i方向、j方向とする)ごとに求められ
るものであり、そのように求められたものを、補間係数
Aijと表記し、同様にビースプライン補間係数bk-1 、
bk 、bk+1 、bk+2 のi方向およびj方向ごとに求め
られるものをBij、キュービックスプライン補間係数c
k-1 、ck 、ck+1 、ck+2 のi方向およびj方向ごと
に求められるものをCij、と表記することがあるものと
する。
(24)〜(27)を記憶しておくことによって、ビースプ
ライン補間係数記憶手段31およびキュービックスプライ
ン補間係数記憶手段32に代えることもできる。
単に補間画像データS′を出力するだけでなく、補間画
像データS′の配列の間隔を原画像データSorg の配列
間隔と同一になるように拡張することによって、補間画
像は原画像を拡大したものとして再生される。この処理
は通常マルチフォーマッタ20の機能による。このためマ
ルチフォーマッタ20には図示しない入力手段から所望の
拡大倍率が入力されるように構成されている。
用について説明する。
記憶装置10に予め記憶されている1次画像データSorg
を読み出す。またマルチフォーマッタ20は、図示しない
上記入力手段から入力された拡大倍率に応じた拡大画像
を表す2次画像データを得るために、この読み出された
1次画像データSorg をマルチフォーマッタ20内の補間
演算装置30に入力する。
タSorg は、補間演算手段34に入力される。
1、キュービックスプライン補間係数記憶手段32は、図
示しないマルチフォーマッタ20への入力手段から入力さ
れた拡大倍率に応じた各補間係数におけるtの値を設定
する。例えば2倍の拡大率が入力された場合は、tの値
として0.5 および1.0 が設定され、4倍の場合は0.25,
0.5,0.75,1.0 の各値が設定され、10倍の場合は0.1,0.
2,…,1.0の各値がtの値として設定される。このように
して設定されたtの値ごとのビースプライン補間係数、
キュービックスプライン補間係数は補間係数演算手段33
に入力される。
の鮮鋭度に対応するパラメータ(係数)αの値が入力さ
れ、このパラメータαの値も補間係数演算手段33に入力
される。
が直接パラメータαを入力してもよいし、あるいは操作
者が所望とする補間画像の鮮鋭度に応じたレスポンスR
を入力することにより入力手段35の内部でこのレスポン
スRを対応するパラメータαに変換するようにしてもよ
い。
力を受けてパラメータαに変換する機能を有するものと
するためには、入力手段35を図3に示す構成とすればよ
い。
画像について操作者が所望とするレスポンスRを入力す
るレスポンス入力手段35aと、式(22)で表されるキュ
ービックスプライン補間関数についての空間周波数とレ
スポンスR1 とを互いに異なる複数の画像拡大倍率(例
えば、拡大倍率 1.0倍、 1.2倍、…、 1.8倍、 2.0倍)
ごとに予め対応付けて設定された例えば図5(A)に示
すような関数形状の6種類の第1のルックアップテーブ
ル35bおよび式(23)で表されるビースプライン補間関
数についての空間周波数とレスポンスR2 とを互いに異
なる複数の画像拡大倍率(例えば、拡大倍率 1.0倍、
1.2倍、…、 1.8倍、 2.0倍)ごとに予め対応付けて設
定された例えば同図(B)に示すような関数形状の6種
類の第2のルックアップテーブル35cと、補間画像につ
いての所望の拡大倍率に対応した第1のルックアップテ
ーブル35bおよび第2のルックアップテーブル35cを参
照して、画像拡大倍率におけるキュービックスプライン
補間関数のレスポンスR1 およびビースプライン補間関
数のレスポンスR2 を求め、この求められた2つのレス
ポンスR1 およびR2 と所望のレスポンスRとに基づい
て、下記式(5)にしたがった演算によりパラメータα
を求める係数算出手段35dとを備えた構成である。
ックアップテーブル35cは、一のデータベースに格納さ
れている。
よって、鮮鋭度の変化の程度を実感として把握し易いレ
スポンスRによる指定が可能となる。
クスプライン補間関数のレスポンスR1 およびビースプ
ライン補間関数のレスポンスR2 を求める際の画像拡大
倍率は、図示しない入力手段からマルチフォーマッタ20
に入力された所望の拡大倍率である。
されたレスポンスRに基づいて算出されたパラメータα
は、補間係数演算手段33に入力される。
ごとのビースプライン補間係数およびキュービックスプ
ライン補間係数と、パラメータαとに基づいて、パラメ
ータαの値に応じたtの値ごとの新たな補間係数
ak-1 、ak 、ak+1 、ak+2 を式(24)〜(27)にし
たがって算出する。
ak+1 、ak+2 は、補間演算手段34に入力される。
ら入力された補間係数ak-1 、ak、ak+1 、ak+2 と
画像データ記憶装置10から入力された原画像データY
k-1 、Yk 、Yk+1 、Yk+2 とに基づいて、記憶された
式(21)の3次のスプライン補間関数演算式にしたがっ
て、tごとの補間点Xp の補間画像データYp を算出す
る。
補間画像データS′は再生手段40に出力される。
S′に基づいた画像を可視画像として再生する。この再
生された可視画像は、入力するパラメータαの値を変化
させるだけで簡単に鮮鋭度が調整されるものである。そ
して、入力するパラメータαを0未満の負の値とすれ
ば、通常のキュービックスプライン補間演算により得ら
れる2次画像よりも鮮鋭度の高いシャープな画像を得る
ことができ、パラメータαを1を超える値とすれば、通
常のビースプライン補間演算により得られる2次画像よ
りも鮮鋭度の低い滑らかな画像を得ることができ、パラ
メータαを0以上1以下の値に設定すれば、ビースプラ
イン補間演算により得られる2次画像とキュービックス
プライン補間演算により得られる2次画像との中間的な
鮮鋭度の画像を得ることができる。勿論、入力手段35を
前述した所望のレスポンスRを入力する構成とした場合
には、所望のレスポンスRを変化させてレスポンス入力
手段35aに入力すれば、同様にパラメータαの値が変化
するため、簡単に鮮鋭度の調整を行なうことができる。
いられる補間演算装置30は、画像データ記憶装置10に予
め記憶された1次画像データを用いるものについて説明
したが、本発明の補間演算装置はこの形態に限るもので
はなく、例えば図2に示すような画像読取装置により読
み取って得られた、画像を表す画像データを用いる形態
であってもよい。
写体の透過X線画像が蓄積記録された蓄積性蛍光体シー
ト 100から、その蓄積記録された透過X線画像を画像情
報として読み取る装置である。
100はX線画像読取装置の読取部50の所定位置にセッ
トされる。蓄積性蛍光体シート 100が読取部50の所
定位置にセットされると、このシート 100はモータ51に
より駆動されるエンドレスベルト52により、矢印Y方向
に搬送(副走査)される。一方、レーザー光源53から発
せられた光ビーム54はモータ55により駆動され矢印方向
に高速回転する回転多面鏡56によって反射偏向され、f
θレンズ等の集束レンズ57を通過した後、ミラー58によ
り光路を変えて前記シート 100に入射し副走査の方向
(矢印Y方向)と略垂直な矢印X方向に主走査する。シ
ート 100の励起光54が照射された箇所からは、蓄積記録
されているX線画像情報に応じた光量の輝尽発光光59が
発散され、この輝尽発光光59は光ガイド60によって導か
れ、フォトマルチプライヤ(光電子増倍管)61によって
光電的に検出される。
料を成形して作られたものであり、直線状をなす入射端
面60aが蓄積性蛍光体シート 100上の主走査線に沿って
延びるように配され、円環状に形成された射出端面60b
にフォトマルチプライヤ61の受光面が結合されている。
入射端面60aから光ガイド60内に入射した輝尽発光光59
は、該光ガイド60の内部を全反射を繰り返して進み、射
出端面60bから射出してフォトマルチプライヤ61に受光
され、X線画像を表わす輝尽発光光59がフォトマルチプ
ライヤ61によって電気信号に変換される。
ナログ出力信号Sはログアンプ62で対数的に増幅され、
A/D変換器63でデジタル信号化され、これによりオリ
ジナルの1次画像データSorg が得られ、前述のマルチ
フォーマッタ20に入力される。
される1次画像データは、画像データ記憶装置10に予め
記憶されたものであってもよいし、図2に示すような画
像読取装置により読み取って得られたものであってもよ
い。
ための具体的な補間演算装置を内包する画像再生システ
ムを示す概略ブロック図
クアップテーブルと、係数算出手段とを有する構成の入
力手段を示す図
方向に配列されたサンプリング点(画素)の原画像デー
タからキュービックスプライン補間演算により補間画像
データを求める作用を説明するグラフ
示す、空間周波数とレスポンスとの対応関係を示す概略
グラフ
Claims (6)
- 【請求項1】 画像を表す多数の原画像データYijに対
して、互いに鮮鋭度の異なる2つの補間画像を得るため
の下記式(1)および(2)で表される互いに異なる2
つの補間関数f,gにおける前記各画像データYijごと
の対応する補間係数Bij、Cijを下記式(3)に示すよ
うに線形結合して得られた新たな補間係数Aijを有する
補間関数hによる式(4)にしたがった補間演算を施し
て、該原画像データとは間隔の異なる補間画像データを
求める画像データの補間演算方法において、 f=ΣBij・Yij (1) g=ΣCij・Yij (2) Aij=(1−α)Bij+αCij (3) h=ΣAij・Yij (4) (ただし、 i=1,2,…、 j=1,2,…) 前記式(3)における係数αを0より小さい範囲および
/または1より大きい範囲を含む実数としたことを特徴
とする画像データの補間演算方法。 - 【請求項2】 前記2つの補間関数のうち一方の補間関
数についての空間周波数とレスポンスR1 とを互いに異
なる複数の画像拡大倍率ごとに予め対応付けて設定され
た複数の第1のルックアップテーブル、および前記他方
の補間関数についての空間周波数とレスポンスR2 とを
互いに異なる複数の画像拡大倍率ごとに予め対応付けて
設定された複数の第2のルックアップテーブルのうち、
前記補間画像についての所望の画像拡大倍率に対応した
第1のルックアップテーブルおよび第2のルックアップ
テーブルを参照して、該画像拡大倍率における前記一方
の補間関数のレスポンスR1 および前記他方の補間関数
のレスポンスR2 を求め、 前記補間画像についての所望のレスポンスR、前記一方
の補間関数のレスポンスR1 および前記他方の補間関数
のレスポンスR2 に基づいて下記式(5)にしたがった
演算により前記係数αを求めることを特徴とする請求項
1記載の画像データの補間演算方法。 α=(R−R1 )/(R2 −R1 ) (5) - 【請求項3】 前記互いに鮮鋭度の異なる2つの補間関
数のうち一方がビースプライン補間演算関数、他方がキ
ュービックスプライン補間演算関数であることを特徴と
する請求項1または2記載の画像データの補間演算方
法。 - 【請求項4】 画像を表す多数の原画像データに対し
て、互いに鮮鋭度の異なる2つの補間画像を得るための
下記式(1)および(2)で表される互いに異なる2つ
の補間関数f,gにおける前記各画像データYijごとの
対応する補間係数Bij、Cijを下記式(3)に示すよう
に線形結合して得られた新たな補間係数Aijを有する補
間関数hによる式(4)にしたがった補間演算を施し
て、該原画像データとは間隔の異なる補間画像データを
求める画像データの補間演算装置において、 f=ΣBij・Yij (1) g=ΣCij・Yij (2) Aij=(1−α)Bij+αCij (3) h=ΣAij・Yij (4) (ただし、 i=1,2,…、 j=1,2,…) 前記補間係数Bij、Cijを記憶しておく記憶手段と、 前記補間画像データに基づいて再生される2次画像の鮮
鋭度を決定する係数αを0より小さい範囲および/また
は1より大きい範囲を含む実数として入力する入力手段
と、 前記記憶手段に記憶された前記補間係数Bij、Cijと前
記入力手段から入力された前記係数αとに基づいて該係
数αに応じた補間係数Aijを求める補間係数演算手段
と、 予め、前記式(4)の演算式を記憶し、前記補間係数演
算手段により求められた補間係数Aijおよび原画像デー
タYijに基づいて、補間点Xp の補間画像データYp を
該式(4)にしたがって求める補間演算手段とを備えて
なることを特徴とする画像データの補間演算装置。 - 【請求項5】 前記入力手段が、 前記補間画像についての所望のレスポンスRを入力する
レスポンス入力手段と、 前記2つの補間関数のうち一方の補間関数についての空
間周波数とレスポンスR1 とを互いに異なる複数の画像
拡大倍率ごとに予め対応付けて設定された複数の第1の
ルックアップテーブル、および前記他方の補間関数につ
いての空間周波数とレスポンスR2 とを互いに異なる複
数の画像拡大倍率ごとに予め対応付けて設定された複数
の第2のルックアップテーブルと、 前記補間画像についての所望の画像拡大倍率に対応した
第1のルックアップテーブルおよび第2のルックアップ
テーブルを参照して、該画像拡大倍率における前記一方
の補間関数のレスポンスR1 および前記他方の補間関数
のレスポンスR2 を求め、この求められた一方の補間関
数のレスポンスR1 および他方の補間関数のレスポンス
R2 と前記所望のレスポンスRとに基づいて、下記式
(5)にしたがった演算により前記係数αを求める係数
算出手段とを有することを特徴とする請求項4記載の画
像データの補間演算装置。 α=(R−R1 )/(R2 −R1 ) (5) - 【請求項6】 前記互いに鮮鋭度の異なる2つの補間関
数のうち一方がビースプライン補間演算関数、他方がキ
ュービックスプライン補間演算関数であることを特徴と
する請求項4または5記載の画像データの補間演算装
置。
Priority Applications (5)
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JP7-177007 | 1995-07-13 | ||
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