JPH0993049A - 高周波集積回路装置 - Google Patents

高周波集積回路装置

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JPH0993049A
JPH0993049A JP24903895A JP24903895A JPH0993049A JP H0993049 A JPH0993049 A JP H0993049A JP 24903895 A JP24903895 A JP 24903895A JP 24903895 A JP24903895 A JP 24903895A JP H0993049 A JPH0993049 A JP H0993049A
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JP
Japan
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high frequency
integrated circuit
dielectric
circuit device
frequency integrated
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Pending
Application number
JP24903895A
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English (en)
Inventor
Toshifumi Makioka
敏史 牧岡
Kunihiko Kanazawa
邦彦 金澤
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electronics Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バイアス回路における抵抗、誘電体による損
失αDを小さくする高周波集積回路装置を提供する。 【解決手段】 高周波整合回路2およびパワー用半導体
素子1を搭載したアルミナ多層基板3の上に、電流供給
バイアス回路として、内芯にフェライトが入った巻線イ
ンダクタ7を実装した。この構成により、バイアス回路
における電圧降下を小さくし、パワーアンプの効率低下
を防止することができ、さらに、誘電体による損失も低
減できた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種情報通信機器
に用いられる誘電体基板とそれにより実現された高周波
集積回路装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、情報通信の果たす役割はきわめて
大きく、特に携帯電話やPHS(Personal Handyphone
System)等の移動体通信システムに対する需要が急速に
高まってきている。このような高周波を用いる携帯電話
やPHSでは、端末の携帯性の向上、特に小型・軽量化
を図るために、誘電体基板上に高密度で回路を形成した
高周波集積回路が用いられている。
【0003】以下、従来の誘電体基板を用いた高周波集
積回路の一つである送信用終段パワーアンプについて、
図2を参照して説明する。
【0004】図2において、1はパワー用半導体素子、
2は高周波整合回路、3はアルミナ多層基板、4はグラ
ンド面部、5はバイアス回路、6は端面電極である。
【0005】以上のように構成された送信用終段パワー
アンプについて、以下その動作を説明する。
【0006】まず、端面電極6を通じて入力された信号
が高周波整合回路2を通ってパワー用半導体素子1に入
り増幅され、再び高周波整合回路2を通り、端面電極か
ら出力される。パワー用半導体素子1には5のバイアス
回路を通じて直流電流が供給される。通常、このバイア
ス回路として、図に示す通りλ/4ショートスタブが用
いられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
構成ではアルミナ多層基板がCuの融点である1084.5℃
以上の温度で焼成されるため、導体材料としてCuなど
の低融点の低抵抗金属が使用できない。そのため、バイ
アス回路に用いられているλ/4線路にタングステン、
モリブデンといった電気的抵抗の比較的大きな高融点金
属を使用しなければならず、その結果、λ/4線路にお
ける電圧降下が大きくなり、パワー用半導体素子1に印
加される電圧が低くなり、パワーアンプの効率が悪化し
てしまう。
【0008】たとえば、周波数0.9GHz、出力1.3
Wのパワーアンプに使用されるパワー用半導体素子に流
れる電流は800mA、高融点金属を用いたλ/4線路
の抵抗は0.1Ω程度であるので、λ/4線路において
約0.08Vの電圧降下が生じる。その結果、3.5V電
源駆動のパワーアンプでは効率を1.5%も低下させる
こととなっていた。
【0009】また、従来の構造では、パワーアンプの小
型化のために誘電体基板に誘電率のさらに大きな誘電体
を用いると、パワーアンプの動作周波数の増大にともな
い、λ/4線路における誘電体による損失αDが大きく
なるという問題がある。
【0010】たとえば誘電率が25の誘電体基板を用い
ると、λ/4線路における誘電体による損失αDによっ
て出力電力が0.1dB程度低下する。この出力低下分
を補うために出力整合点を所望の出力パワーが得られる
ようにパワー整合とすることになり、結果として、効率
を1%程度低下させることとなる。上記の電圧降下によ
る分を含めると2.5%程度の効率低下となる。
【0011】
【課題を解決するための手段】以上のような課題を解決
するために、本発明の高周波集積回路装置は、高周波電
力増幅器を誘電体基板あるいは誘電体多層基板上に形成
した高周波集積回路装置において、バイアス回路にチョ
ークコイルとして巻線インダクタを用いる構成とした。
【0012】この発明によれば、バイアス回路における
抵抗、誘電体による損失αDを低減し、効率低下の非常
に小さい高周波集積回路装置を提供する。
【0013】
【発明の実施の形態】請求項1の発明の高周波集積回路
装置は、高周波電力増幅器を誘電体基板あるいは誘電体
多層基板上に形成してなり、かつ高周波電力増幅器を構
成する少なくとも一つの半導体素子の電流供給線路とし
て巻線インダクタを用いたことを特徴とする。
【0014】請求項2の発明の高周波集積回路装置は、
請求項1の発明において、巻線インダクタが内芯にフェ
ライトが入っている巻線インダクタであることを特徴と
する。
【0015】請求項3の発明の高周波集積回路装置は、
請求項1または2の発明において、誘電体基板あるいは
誘電体多層基板の材料がAl23を含むことを特徴とす
る。
【0016】請求項4の発明の高周波集積回路装置は、
請求項1または2の発明において、誘電体基板あるいは
誘電体多層基板の材料がAlNを含むことを特徴とす
る。
【0017】この構成によって、バイアス回路における
電圧の降下を小さくし、誘電率の大きな基板を用いて高
密度化した場合においても、誘電体による損失αDを小
さく抑えることができる。
【0018】以下、本発明の実施の形態の一例につい
て、図1を参照しながら説明する。図1は本発明の一実
施例における、高周波集積回路装置である送信用終段パ
ワーアンプの模式図である。図1において、1はパワー
用半導体素子、2は高周波整合回路、3はアルミナ多層
基板、4はグランド面部、6は端面電極、7は巻線イン
ダクタである。パワー用半導体素子1、高周波整合回路
2、および巻線インダクタ7はアルミナ多層基板3上に
実装されており、アルミナ多層基板3とグランド面部4
とは重ね合わされ、端面電極6でそれらの構成要素間が
接続されている。
【0019】以上のように構成された送信用終段パワー
アンプについて、以下その動作を説明する。
【0020】まず、端面電極6を通じて印加された信号
が高周波整合回路2を通ってパワー用半導体素子1に入
り増幅されて、再び高周波整合回路2を通り、端面電極
6から出力される。パワー用半導体素子1には巻線イン
ダクタ7を通じて直流電流が供給される。巻線インダク
タ7は直径0.5μmのフェライトに導線を9ターン巻
き、30〜40nHのインダクタンスをもつよう設計さ
れている。巻線インダクタ7は通常高周波回路で用いら
れるチョークコイルとして機能し、電源へ0.9GH
z,1.5GHzといった高周波信号が伝わることを阻
止する。
【0021】以上の例によれば、巻線インダクタ7を用
いた構造にすることにより、その抵抗値が0.04Ωで
あり、直流電流が800mAであるので、バイアス回路
における電圧の降下が0.032Vと従来の3分の1と
なり、パワーアンプの効率を1.5%向上させることが
できた。
【0022】この例では、アルミナ多層基板を用いた
が、高密度化のため誘電率が25以上の誘電損失が大き
な基板において、本例と同様の構成をとった場合におい
ても、同じ効果が得られるうえに、バイアス回路に巻線
インダクタを用いているため、λ/4線路をバイアス回
路に用いた場合における誘電体損失の影響が非常に小さ
くなり、これらの二つの効果を合わせると2〜3%効率
を向上させることができる。
【0023】なお、この例では、送信用終段パワーアン
プについて示したが、これと同等のバイアス回路が必要
な大きな消費電流が必要な高周波集積回路に適用しても
同等の効果が得られることはいうまでもないことであ
る。
【0024】
【発明の効果】本発明によると、バイアス回路にチョー
クコイルとして動作する巻線インダクタを用いることに
より、バイアス回路における電圧降下を非常に小さく
し、その結果、従来の構成に比べパワーアンプの効率を
向上させることができる。
【0025】さらに、高密度化のために誘電率を大きく
した場合においても、バイアス線路における、誘電体に
よる損失αDが変わらないため、効率の低下を防ぐこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高周波集積回路装置の実施の形態の一
例の模式図
【図2】従来の高周波集積回路装置の模式図
【符号の説明】
1 パワー用半導体素子 2 高周波整合回路 3 アルミナ多層基板 4 グランド面部 5 バイアス回路 6 端面電極 7 巻線インダクタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高周波電力増幅器を誘電体基板あるいは誘
    電体多層基板上に形成した高周波集積回路装置におい
    て、前記高周波電力増幅器を構成する少なくとも一つの
    半導体素子の電流供給線路として巻線インダクタを用い
    ることを特徴とする高周波集積回路装置。
  2. 【請求項2】巻線インダクタが内芯にフェライトが入っ
    ている巻線インダクタであることを特徴とする請求項1
    記載の高周波集積回路装置。
  3. 【請求項3】誘電体基板あるいは誘電体多層基板の材料
    がAl23を含むことを特徴とする請求項1または請求
    項2記載の高周波集積回路装置。
  4. 【請求項4】誘電体基板あるいは誘電体多層基板の材料
    がAlNを含むことを特徴とする請求項1または請求項
    2記載の高周波集積回路装置。
JP24903895A 1995-09-27 1995-09-27 高周波集積回路装置 Pending JPH0993049A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1549121A2 (en) * 2003-12-26 2005-06-29 TDK Corporation Inductor element containing circuit board and power amplifier module

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1549121A2 (en) * 2003-12-26 2005-06-29 TDK Corporation Inductor element containing circuit board and power amplifier module
EP1549121A3 (en) * 2003-12-26 2007-09-26 TDK Corporation Inductor element containing circuit board and power amplifier module
US7368998B2 (en) 2003-12-26 2008-05-06 Tdk Corporation Inductor element containing circuit board and power amplifier module

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