JPH0992992A - 電気機器 - Google Patents

電気機器

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JPH0992992A
JPH0992992A JP24613095A JP24613095A JPH0992992A JP H0992992 A JPH0992992 A JP H0992992A JP 24613095 A JP24613095 A JP 24613095A JP 24613095 A JP24613095 A JP 24613095A JP H0992992 A JPH0992992 A JP H0992992A
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heat
housing
electric component
component
electric
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JP24613095A
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Osamu Yamamoto
治 山本
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発熱性電気部品から他の電気部品への熱によ
る悪影響を極力回避することができて、機器の小形化を
図る。 【解決手段】 筐体21に、発熱性電気部品であるパワ
ートランジスタ30を配設する第1の領域24と、コン
デンサ25及びリレー26を配設する第2の領域25
と、ドライブ基板などを配設する第3の領域とを仕切る
仕切り部22,23を一体に設ける。また、筐体21に
は、パワートランジスタ30、コンデンサ25及びリレ
ー26が接続される部品接続部28を有する配線用導体
27をインサート成形により設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筐体の内部に、使
用中に発生する熱量が多い発熱性電気部品とそれ以外の
他の電気部品とを配設して構成される電気機器に関す
る。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】例えばインバータ回路
を備えた電気機器の従来構成を図9に示す。筐体1は熱
可塑性樹脂により形成されていて、これの内部に、イン
バータ回路の中で最も発熱量の大きな発熱性電気部品と
して、例えばパワートランジスタ2が配設されている。
このパワートランジスタ2は、その温度上昇を抑制して
破損の防止や長期信頼性を確保するために、裏面の放熱
面に冷却フィン3がねじ4により取り付けられていて、
この冷却フィン3を筐体1にねじ4により取り付けるこ
とによって筐体1内に配設されている。
【0003】パワートランジスタ2の主回路用の電極部
2aは、大電流基板を用いたドライブ基板5にねじの締
め付けにより接続され、また、パワートランジスタ2の
制御用の電極部2bは、上記ドライブ基板5にコネクタ
6により接続されている。そのドライブ基板5には、主
回路の平滑用のコンデンサ7、リレー8、電源接続部9
等が実装されている。また、ドライブ基板5は、コネク
タ10を介して、ユーザー(客先)の操作部と一体とな
った制御基板11とも接続されている。そして、筐体1
の正面側(図9中右側)には、機器の安全を確保するた
めに正面カバー12が装着され、筐体1の背面側(図9
中左側)には、本機器をユーザーの装置に取り付けるた
めの背面板13がねじ4により取り付けられている。
【0004】ところで、この種の電気機器においては、
近年、機器の小形化に伴い、パワートランジスタ及びこ
れを駆動するためのドライブ回路や保護回路をワンパッ
ケージに収納し、パワートランジスタ周辺の小形化を図
ったり、主回路配線部分の空間スペースを削減して一層
コンパクト化するために、大電流基板や回路基板を用い
て配線相互間及び配線と電気部品間の絶縁ギャップを最
小として、機器の小形化が図られている。
【0005】しかしながら、さらに機器の小形化を図る
ためには、上記したような各部品の集約やスペースの有
効活用も必要であるが、機器内部に使用しているパワー
トランジスタなどの発熱性電気部品から発生する熱をい
かに効果的に機器外部へ放出させて機器内部の温度上昇
を抑制するか、また自己発熱する発熱性電気部品の温度
上昇をどのようにして低く抑制するかが問題となってい
る。
【0006】図9の従来構成のものの場合、パワートラ
ンジスタ2で発生した熱のほとんどは裏面から冷却フィ
ン3へ伝達されて放出されるが、パワートランジスタ2
の樹脂パッケージ表面からも機器内部に放熱される。こ
のとき、パワートランジスタ2の電極2a,2bが接続
されたドライブ基板5は、パワートランジスタ2と非常
に近い距離に配置されているため、そのパワートランジ
スタ2から放出される熱の影響を受けることになる。こ
のため、ドライブ基板5の温度は上昇し、このドライブ
基板5上に実装された電気部品もその熱の影響を受ける
ことになるため、温度条件の厳しい環境でそれらドライ
ブ基板5自身や実装部品を使用せざるを得ない状況であ
った。また、ドライブ基板5自身や実装部品の周囲温度
をいくらかでも低く抑制するために、ドライブ基板5の
実装密度を低く抑えたり、実装部品間の距離を取って空
気の流れを良くするなどの対応策も行っていた。上記し
たような事情から、機器の小形化は機器内部に発生する
熱をどのようにして機器外部に放出させるかという問題
でもあった。
【0007】そこで、本発明の目的は、発熱性電気部品
から他の電気部品への熱による悪影響を極力回避するこ
とができて、機器の小形化を図ることができる電気機器
を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、合成樹脂製の筐体の内部に、使用中に
発生する熱量が多い発熱性電気部品とそれ以外の他の電
気部品とを配設して構成される電気機器において、前記
筐体に、前記発熱性電気部品を配設する領域と他の電気
部品を配設する領域とを仕切る仕切り部を一体に設ける
と共に、前記発熱性電気部品が接続される部品接続部を
有する配線用導体をインサート成形により設けたことを
特徴とするものである。
【0009】上記した構成によれば、発熱性電気部品を
配設する領域と他の電気部品を配設する領域との間を仕
切り部により仕切ることにより、発熱性電気部品の熱が
他の電気部品側へ伝わり難くなる。また、発熱性電気部
品を他の電気部品と分離して配設するため、その発熱性
電気部品を自然冷却や強制冷却しやすい構造とすること
が可能となり、発熱性電気部品にとっても放熱特性を良
くすることが可能になる。
【0010】さらに、筐体に配線用導体をインサート成
形し、この配線用導体の部品接続部に電流容量の大きな
発熱性電気部品を接続するようにしたことにより、高価
な大電流基板を用いる必要をなくすことができるように
なる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明をインバータ回路を
備えた電気機器に適用した第1実施例について、図1及
び図2を参照して説明する。この機器の筐体21は、合
成樹脂のうち熱可塑性樹脂、例えばポリエーテルイミド
を主体にして形成されている。この筐体21には仕切り
部22及び23が一体に設けられていて、筐体21の内
部が、図2に示すように、これら仕切り部22及び23
により第1,第2及び第3の領域24,25及び26に
仕切られている。
【0012】また、筐体21には、複数の配線用導体2
7がインサート成形により設けられている。これら配線
用導体27は、筐体21を成形する前に予め金属導体を
必要な形状にカット及び曲げなどの加工を行い、これを
成形用の金型にセットして、筐体21の成形時にインサ
ート成形したものである。配線用導体27は筐体21の
後部壁21a及び仕切り部22にわたって配置されてお
り、この配線用導体27には、後部壁21a及び仕切り
部22部分に部品接続部28が設けられていると共に、
後部壁21aの下部に電源接続部29が設けられてい
る。これら部品接続部28及び電源接続部29部分に
は、部品接続用の穴が形成されている。
【0013】筐体21のうち第1の領域24には、イン
バータ回路の中で最も発熱量の大きな発熱性電気部品と
して、例えばパワートランジスタ30が配設されてい
る。このパワートランジスタ30は、裏面の放熱面に冷
却フィン31が取り付けられていて、この冷却フィン3
1を筐体21の外部に臨ませた状態で筐体21内に配設
されている。
【0014】パワートランジスタ30の主回路用の電極
部(エミッタ、コレクタ)30aは、仕切り部22にお
いて配線用導体27の部品接続部28にそれぞれねじ3
2により接続され、また、制御用の電極部(ベース)3
0bにはプリント回路フィルム33が接続されている。
プリント回路フィルム33は、仕切り部22に形成され
た開口部34に挿通されて第3の領域26に導出されて
おり、ここでこの第3の領域26に配設されたドライブ
基板35に接続されている。このドライブ基板35は、
ユーザー(客先)の操作部と一体となった制御基板36
とも接続されている。
【0015】筐体21の第2の領域25には、主回路の
平滑用のコンデンサ37及びリレー38が配設されてい
る。このうちコンデンサ37は、配線用導体27の部品
接続部28にねじ32により接続されている。また、リ
レー38は、図示はしないが、配線用導体27の部品接
続部28にハンダ付けにより接続されている。そして、
筐体21の正面側(図1中右側)には、機器の安全を確
保するために正面カバー39が装着されている。正面カ
バー39の下部には、ユーザー側の接続線(図示せず)
を挿通するための開口部39aが形成されている。その
接続線は、電源接続部29及び制御基板36の回路など
に接続される。
【0016】上記した実施例によれば、発熱性電気部品
であるパワートランジスタ30を配設する第1の領域2
4と他の電気部品を配設する第2及び第3の領域25及
び26との間を仕切り部22により仕切るようにしたこ
とにより、パワートランジスタ30の熱が他の電気部品
側へ伝わり難くできる。しかもこの場合、コンデンサ3
7及びリレー38を配設した第2の領域25と、ドライ
ブ基板35及び制御基板36を配設した第3の領域26
との間を仕切り部23により仕切っているので、コンデ
ンサ37及びリレー38から発生する熱がドライブ基板
35及び制御基板36側に伝わることも防止できる。こ
れに伴い、機器を小形化する上で常に問題となってい
た、発熱性電気部品の他の電気部品への熱の悪影響を極
力回避することが可能となり、放熱及び対流を考慮した
電気部品相互間の空間スペースを削減することが可能と
なる。
【0017】また、パワートランジスタ30(発熱性電
気部品)を他の電気部品と分離して配設するようにして
いるため、機器内部の特にドライブ基板35や制御基板
36へのゴミの落下や侵入などを考慮する必要がなく、
そのパワートランジスタ30を自然冷却や強制冷却しや
すい構造とすることが可能となり、パワートランジスタ
30にとっても放熱特性を良くすることが可能になる。
【0018】さらに、筐体21に配線用導体27をイン
サート成形し、この配線用導体27の部品接続部28に
電流容量の大きなパワートランジスタ30、コンデンサ
37及びリレー38を接続するようにしたことにより、
高価な大電流基板を用いる必要をなくすことができるよ
うになる。従って、他の電流容量の小さな弱電回路部分
は、コストの低い普通のプリント基板、例えば基板材と
してガラス布エポキシを用いたFR−4基板(FR−4
はNEMA(米国電気製造業者協会)記号)で対応する
ようにすれば、回路基板の小形化とコストの低減を図る
ことができるようになる。
【0019】図3は本発明の第2実施例を示したもので
あり、この第2実施例は上記した第1実施例とは次の点
が異なっている。すなわち、筐体21における後部壁2
1aに、後面が開放して第2の領域25内へ窪む収容凹
部40aを設け、この収容凹部40a内に、コンデンサ
40を収容するように配設している。このコンデンサ4
0は、パワートランジスタ30よりは発熱量が小さいも
のの、使用中に発熱するものであり、本実施例において
は発熱性電気部品を構成しており、この場合、後面が筐
体21の外部に臨むように配設されている。この第2実
施例によれば、特に、コンデンサ40の放熱性を一層向
上できると共に、そのコンデンサ40の熱がリレー38
側にほとんど伝達されないようになる利点がある。
【0020】図4は本発明の第3実施例を示したもので
あり、この第3実施例は上記した第1実施例とは次の点
が異なっている。すなわち、配線用導体27の電源接続
部41は、筐体21の後部壁21aの背面において接続
線(図示せず)を接続できるように設けていると共に、
バーリング加工による筒部41aの深さが深くなるよう
にしている。
【0021】この場合、電源接続部41に接続する接続
線を、筐体21の背面において接続することができる。
また、その接続線は、電源接続部41に対してねじによ
る接続ではなく、例えば挿入ジャック(図示せず)を挿
入することによって接続できるようになっている。
【0022】ところで、従来の機器では、電源接続部と
しては、大電流基板の場合には平面的な配置、回路基板
の場合には立体的に構成することはできるが、いずれの
場合においても、筐体内の一部品という存在から、機器
の強度や部品のレイアウトなどの制約を受け、電源接続
部の配置位置は機器の下部あるいは上部という位置に限
定されていた。
【0023】この点、本実施例においては、電源接続部
41を筐体21にインサート成形した配線用導体27に
設けるようにしているので、電源接続部41を筐体21
にあって任意の位置、例えば背面に設けることが可能と
なる。特に、電源接続部41を筐体21の背面に設けた
場合には、機器の取付スペースの縮小が可能となる。ま
た、電源接続部41を、例えば筐体21の下部の全面に
わたって設けるようにした場合には、電源接続部41を
配置する領域の幅方向を小さくすることができ、これに
伴い機器の幅方向の小形化が可能となる。
【0024】図5及び図6は本発明の第4実施例を示し
たものであり、この第4実施例は上記した第1実施例と
は次の点が異なっている。すなわち、筐体42の下部に
配線用導体27がインサート成形された仕切り部43が
設けられており、この仕切り部43の下部に設けられた
押え部44と、冷却フィン31との間にパワートランジ
スタ30が配設されている。パワートランジスタ30の
主回路用の電極部30aは、配線用導体27の部品接続
部28にハンダ付けにより接続されていると共に、コネ
クタ45によりドライブ基板35に接続されている。
【0025】この場合、筐体42を冷却フィン31にね
じ46により固定する際に、パワートランジスタ30を
押え部44により冷却フィン31側に押えて固定するこ
とにより、パワートランジスタ30の放熱面を冷却フィ
ン31に圧接させるようにしている。なお、パワートラ
ンジスタ30の放熱面と冷却フィン31との間には、絶
縁シート47が配置されている。また、筐体42の仕切
り部43と冷却フィン31との間には、通風部48が形
成されている。
【0026】ところで、従来の機器では、複数のパワー
トランジスタを大電流基板や回路基板に接続する場合、
そのパワートランジスタを冷却フィンへ取り付ける際
に、パワートランジスタの主回路用電極の全てを前記大
電流基板や回路基板の取付孔に合うようにする必要があ
り、このため複数のパワートランジスタの取付位置精度
は大変重要であった。従って、作業効率を向上させるた
めに前記複数のパワートランジスタを冷却フィンへ取り
付ける時には、位置決め用の治具を使用したり、複数の
パワートランジスタを大電流基板や回路基板に取り付け
た後で冷却フィンに取り付けられるように、大電流基板
や回路基板にはねじを通す孔が必要であった。パワート
ランジスタが、これの放熱面が素子電極部の一部となる
ディスクリートタイプの場合には、ねじの締め付けによ
り冷却フィンへの固定は素子の電極部と冷却フィンとの
間の絶縁ギャップが確保できないため、従来では図10
に示すように、パワートランジスタ2を冷却フィン3に
固定するために取付板14を使用する必要があった。
【0027】この点、本実施例においては、筐体42を
冷却フィン31に固定する際に、パワートランジスタ3
0をハンダ付けにより接続した配線用導体27を有する
押え部44により、そのパワートランジスタ30を冷却
フィン31に押し付けて固定することができるため、パ
ワートランジスタ30を冷却フィン31にねじにより締
め付け固定しなくても圧接された状態となり、従来と同
様の放熱効果を期待することができると共に、組立て時
に位置決め精度を考慮する必要がなく、作業を簡単に行
うことができるようになる。
【0028】また、筐体42にインサート成形された配
線用導体27にパワートランジスタ30の電極部30a
をハンダ付けする際に、筐体42とパワートランジスタ
30の高さ調整用のために治具が必要となるが、図10
に示すような取付板14が不要となり、冷却フィン31
の小形化と取付板14のコストを削減することが可能と
なる。さらに、通風部48を設けることにより、パワー
トランジスタ30に風を当てることが可能となり、パワ
ートランジスタ30の温度上昇を低く抑制することもで
きる。
【0029】図7は本発明の第5実施例を示したもので
あり、この第5実施例は上記した第1実施例とは次の点
が異なっている。すなわち、筐体21を成形する前に、
筐体21の第3の領域26となる部分において、配線用
導体27に、予め検出用或いは保護用の抵抗器49をハ
ンダ付けしておき、この状態で配線用導体27をインサ
ート成形するように筐体21を成形するようにしてい
る。なお、成形の際に、抵抗器49の出力信号ピン49
a部分に成形の樹脂が付着しないようにしている。そし
て、成形後の筐体21にドライブ基板35をねじ50止
めする際に、抵抗器49の出力信号ピン49aをドライ
ブ基板35にハンダ付けする。なお、この場合、筐体2
1には、ドライブ基板35をねじ止めするための基板取
付用ボス51が設けられている。
【0030】この場合、配線用導体27を流れる電流に
基づき抵抗器49の両端に発生する電圧を検出し、これ
に基づきユーザーの負荷状態を検出したり、或いは、ユ
ーザー側の過負荷に対して機器の保護などを行う。
【0031】上記した本実施例によれば、配線用導体2
7に接続した抵抗器49をドライブ基板35に接続する
ことにより、その配線用導体27を介して検出できる機
器の運転状態を、外部に別部品を接続して検出する必要
がなく、簡単にドライブ基板35に入力することができ
る。また、筐体21への後付け部品を削減できて、組立
て性の向上を図ることができると共に、後付け部品の配
線用導体27に必要な絶縁ギャップを確保する必要がな
く、機器内部の部品のための絶縁ギャップを削減するこ
とができ、これによっても機器の小形化を図ることがで
きる。
【0032】図8は本発明の第6実施例を示したもので
あり、この第6実施例は上記した第5実施例とは次の点
が異なっている。すなわち、筐体21において、第3の
領域26となる部分の表面に、ドライブ基板に代えて、
印刷による回路パターン52を設けると共に、この回路
パターン52を設けた部分に電気部品53を実装して弱
電回路54を形成している。また、パワートランジスタ
30の制御用電極30bに対応した部分の仕切り部22
には、その電極30bを接続するスルーホールを設け、
この部分をハンダ付けすることにより、電極30bと弱
電回路54とを接続している。
【0033】上記した実施例によれば、次のような利点
がある。すなわち、従来では、主回路用の配線と弱電回
路を大電流基板または回路基板で対応していたが、本実
施例では、これら主回路用の配線と弱電回路54を筐体
21のみで対応することが可能になり、大電流基板また
は回路基板を削減することが可能になる。これに伴い、
機器内部の部品点数が少なくなり、機器の小形化と組立
て性の向上を図ることができるようになる。また、筐体
21にインサート成形された配線用導体27と、弱電回
路54とを導電性部品等を用いて接続することにより、
配線用導体27を介して検出される信号を非常に短距離
で弱電回路54に伝達して処理することが可能になり、
その信号処理に関し、特にノイズに対する強化を図るこ
ともできる利点がある。
【0034】なお、本発明は、インバータ回路を備えた
電気機器に限られず、筐体内に発熱性電気部品と他の電
気部品とを配設して構成される電気機器であれば、他の
機器にも適用することができる。
【0035】
【発明の効果】請求項1に記載の電気機器によれば、発
熱性電気部品を配設する領域と他の電気部品を配設する
領域との間を仕切り部により仕切ることにより、発熱性
電気部品から他の電気部品への熱による悪影響を極力回
避することができて、機器の小形化を図ることができ
る。また、発熱性電気部品を自然冷却や強制冷却しやす
い構造とすることが可能となり、発熱性電気部品にとっ
ても放熱特性を良くすることが可能になる。さらに、筐
体に配線用導体をインサート成形し、この配線用導体の
部品接続部に電流容量の大きな発熱性電気部品を接続す
るようにしたことにより、高価な大電流基板を用いる必
要をなくすことができ、コストを低減できるようにな
る。
【0036】請求項2に記載の電気機器によれば、発熱
性電気部品の放熱性を一層良くすることができる。請求
項3に記載の電気機器によれば、筐体にインサート成形
される配線用導体に電源接続部を設けるようにしたこと
により、その電源接続部を筐体にあって任意の位置、例
えば背面に設けることが可能となる。
【0037】請求項4に記載の電気機器によれば、発熱
性電気部品を押さえ付けるための専用の押え部材を別途
必要としない。請求項5に記載の電気機器によれば、配
線用の基板を削減することが可能になり、これに伴い、
機器内部の部品点数が少なくなり、機器の小形化と組立
て性の向上を図ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す縦断側面図
【図2】正面カバーを外した状態の正面図
【図3】本発明の第2実施例を示す縦断側面図
【図4】本発明の第3実施例を示す縦断側面図
【図5】本発明の第4実施例を示す要部の破断斜視図
【図6】要部の縦断側面図
【図7】本発明の第5実施例を示す要部の破断斜視図
【図8】本発明の第6実施例を示す要部の破断斜視図
【図9】従来構成を示す図1相当図
【図10】異なる従来構成を示す図6相当図
【符号の説明】
21は筐体、22,23は仕切り部、24,25,26
は第1、第2、第3の領域、27は配線用導体、28は
部品接続部、29は電源接続部、30はパワートランジ
スタ(発熱性電気部品)、31は冷却フィン、35はド
ライブ基板、37はコンデンサ(電気部品)、38はリ
レー(電気部品)、40はコンデンサ(発熱性電気部
品)、40aは収容凹部、41は電源接続部、42は筐
体、43は仕切り部、44は押え部、52は回路パター
ン、53は電気部品である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製の筐体の内部に、使用中に発
    生する熱量が多い発熱性電気部品とそれ以外の他の電気
    部品とを配設して構成される電気機器において、 前記筐体に、前記発熱性電気部品を配設する領域と他の
    電気部品を配設する領域との間を仕切る仕切り部を一体
    に設けると共に、前記発熱性電気部品が接続される部品
    接続部を有する配線用導体をインサート成形により設け
    たことを特徴とする電気機器。
  2. 【請求項2】 発熱性電気部品を、筐体の外部に臨む状
    態で配設したことを特徴とする請求項1記載の電気機
    器。
  3. 【請求項3】 配線用導体に電源接続部を設けたことを
    特徴とする請求項1記載の電気機器。
  4. 【請求項4】 筐体の配線用導体をインサート成形した
    部分に押え部を設け、この押え部により発熱性電気部品
    若しくは他の電気部品を押え固定するようにしたことを
    特徴とする請求項1記載の電気機器。
  5. 【請求項5】 筐体の表面に回路パターンを設けると共
    に、この回路パターンが設けられた部分に電気部品を実
    装したことを特徴とする請求項1記載の電気機器。
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JP (1) JPH0992992A (ja)

Cited By (3)

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KR101518965B1 (ko) * 2014-05-15 2015-05-11 (주)엑스엠더블유 방열 특성을 향상시킨 소형화된 주파수 상향 변환기

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